JP2003506652A - 犬用ひもの巻取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、犬用ひもを巻き取るため設計された歯車組立体に関連するものである。前記歯車組立体は、大歯車（２）と噛み合う小歯車（３）を備えた逆転防止機構を有する。小歯車（３）は、歯車ホイール（２）の回転軸（５）に関して、少なくともほぼ同軸に伸びる案内分材（６）に対し、回転可能に装着された軸（４）を有する。案内部は、ハウジング（１）に付属する。小歯車（３）または、それに取り付けられた歯止（７）は、軸（４）が終端位置になると、ストッパー（８）に対して止まる。ストッパーは、ハウジングに固定される。小歯車（３）は、軸（４）が反対の位置に配置されると、自由回転可能なように保持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、逆回転防止装置を具備したハウジングを備えた歯車組立体に関する
ものであり、逆回転防止装置は大歯車の回転方向反転の際に、歯車組立体の大歯
車を係止位置へ強制的に配置させる。更にその様な組立体を具備した犬用ひもの
巻取り装置に関するものである。

【０００２】 （背景技術） 従来技術による歯車組立体は、全く異なった目的の為に、例えばネジをきっち
り締めたり、ネジから外すための既知のラチェット、ボートのウインチ或いは、
犬用ひもの巻取り装置に、組み込まれている。しばしば逆回転防止装置は、大き
な技術機器に、例えば停電の際にワイヤーが解けるのを防止するため、昇降機に
必要とされている。

【０００３】 施錠の強さに関して高い要求がなければ、人は逆転防止装置として殆どが弾性
歯止を使用し、それによって大歯車の回転方向で、噛み合うように配置されてお
り、また別の回転方向にも噛み合わさって歯止めする。その様な歯止の場合の欠
点は、任意の回転方向で、歯止機構がかみ合わさって歯止めするの際に、それに
よって全体的に大きな騒音を起こすことであり、それは犬用ひもを巻上げる際で
も、かなりの妨げになる。更に歯止機構のラチェットによって、大歯車と歯止を
掛けて、噛み合わせる。それとは別に、歯止機構の磨耗を克服することができる
ように、歯止機構を具備した犬用ひもの巻取り装置において、逆転防止バネが相
対的に強くなくてはならない。それによって犬用ひも巻取り装置が、残念ながら
重くなってしまう。

【０００４】 （発明の開示） 本発明の課題は、従来歯車組立体を発展させて、できるだけ騒音が僅かで且つ
磨耗が少なく動作し、できる限り摩損の影響をごく僅かにすることである。更に
その様な歯車組立体を具備した犬用ひもの巻取り装置を、製造する必要がある。

【０００５】 その課題は、本発明により、軸を有し、大歯車と噛み合う小歯車によって、逆
回転防止装置形成し、前記軸が、大歯車の回転軸とほぼ同軸に延びる少なくとも
一つの、ハウジングの案内部に移動可能に配置し、小歯車またはそれと接続され
た歯止を、軸の後位置で、ハウジング固定ストッパーに対して密接し、またそれ
と逆の位置では、移動可能な軸が、自由に回転可能に保持することによって、解
決される。

【０００６】 （発明を実施するための最良の形態） その様な歯車組立体の場合は、小歯車は大歯車の回転方向に自由回転すること
ができる。従って騒音を引き起こすことなく、摩損を大きくしない。人が回転方
向を変えると、歯止がハウジング固定ストッパーに対して配置し、それによって
大歯車を確実に止める様な位置に小歯車の軸が動く。

【０００７】 大きな力が歯車組立体に作用する時、本発明の別の実施形態が有利であり、互
いに平行に配置された二つの大歯車と、それに対応する互いに平行に配置された
二つの小歯車を有し、小歯車が、歯止を備えたシリンダーを介して互いに接続さ
れる。それによって大歯車の相互の間隔に対応した幅広の逆転防止装置と、幅広
のストッパーに関して、位置を得て、特に大きな力に係止位置で耐え、歯止がス
トッパーに対して相対的に高速で衝突しても、また歯止が壊れることはない。

【０００８】 歯止に関するストッパーは、ハウジングにおいて、係止位置から解放位置に移
動するように配置され入るので、係止位置は、簡単な方法で持ち上げられる。そ
の様な実施形態は、両方の回転方向に大歯車を自由回転させることが可能で、係
止位置から最初に止められていた回転方向に、大歯車を解放する。

【０００９】 歯止が移動することができる代りに、本発明の更に別の実施形態に関しても、
手により移動させる際に軸を、ハウジングの案内部から突出させることができる
。

【００１０】 小歯車が、大歯車の回転方向を変える際に、その軸と共に案内部において移動
されるか、または小歯車または両方の小歯車が、ねじ曲がりをほんの少しに止め
られるバネによって、配置される。

【００１１】 第二の課題は、すなわちハウジング内に逆転防止装置を配置した歯車組立体を
備える、犬用ひも巻取り装置を製造することであり、逆転防止装置は、強制的に
大歯車の回転方向を変える際、歯車組立体の大歯車を止める位置に配置させ、巻
きつけ方向につながった巻付けドラムを有する。その課題は、本発明によると逆
転防止装置を、大歯車と噛み合う小歯車によって形成し、小歯車がハウジング内
にあって、大歯車の回転軸に対してほぼ同軸に延びる少なくとも一つの案内部に
、移動可能に配置された軸を有すること、大歯車またはそれと接続する巻き戻し
装置が、ハウジング固定ストッパーに対して、軸の終端位置に配置し、また逆の
位置には移動可能な軸が回転可能に保持される。その様な犬用ひもの巻取り装置
が、巻付けドラムを巻く付け及び解く際に、巻付けドラムの歯にわたって、歯止
めなしである。従って、犬用ひも巻取り装置が、騒音が少なく且つ磨耗が僅かに
なるように作動し、それは逆回転防止装置によって、摩損をなくす。

【００１２】 特に有利には、本発明の別の実施形態によると、ストッパーが摺動部に備えら
れ、それは部分的にハウジングから突出して、案内部によって、ばねの力に対し
、係止位置から大歯車が解放される位置に移動可能なように配置される。それに
よって、これまで必要とされた犬用ひもの巻取り装置による歯止原理では、歯止
作用がボタンを押すことによって実行され、向きが変えられる。犬を連れている
人は、本発明による犬用ひもの巻取り装置を単に握るだけで、ひもが巻付けドラ
ムから確実に解けないようにすることができる。犬を連れている人が、その犬を
意識的に動きを更に拘束するように選択するために、その人はバネの力に逆らっ
て、摺動部を移動させなければならない。本発明により、犬が突然飛び掛ること
のないようにそして、犬を連れている人から、犬が離れることがないようにでき
ることは確実である。加えて、本発明による犬用ひも巻取り装置は、犬をこちら
に来させるため、単に手によって一部分を握り、犬の方向に繰り返し向けて、再
び戻す動作をしなければならない。その際、対応してひもがほどけるが、それに
対して人が押しキーを操作することがなければ、ひもが再び解けることはできな
い。

【００１３】 ストッパーを備えた摺動部をブロックするため、ハウジングに手操作可能な歯
止摺動部を、小歯車を解放する位置に配置すると、偶発的にひもがほどけるのを
防止する安全機能を、一次的に停めることができる。

【００１４】 本発明の別の実施形態によると、大歯車及び小歯車が、個々にその歯の一側に
、歯と前面で接続可能な円板を備えると、大歯車及び小歯車の歯は、特に大きな
力に耐えることができる。

【００１５】 （発明を実施するための最良の形態） 本発明を更に明確にするため、添付図面を参照して明らかにする。

【００１６】 図１は、大歯車２とそれに噛み合った小歯車３を備えたハウジング１を示して
いる。小歯車３は軸４を有し、その軸は大歯車２の回転軸５に対して同軸に延び
る案内部６において、移動可能に配置されている。小歯車３は歯止７により回転
を固定するように接続され、歯止は軸４の示されている位置で、ハウジング固定
ストッパー８に対して、届くことができる。

【００１７】 大歯車２は時計回りに回転して、軸４は案内部６を図１を見て右方向へ動くと
、歯止７がもはやストッパー８に対して届かないようになる。またその後に、大
歯車２の回転方向が、時計回りと反対になると、再び小歯車が図示のように位置
して、そこで小歯車３が止まり、それによって大歯車も止まる。

【００１８】 図２は、二つの大歯車２、２ａが巻付けドラム９の側部に形成されている。そ
れに対応して、その実施形態には二つの小歯車３、３ａを備えている。歯止７は
図２によると、小歯車３と３ａとの間のシリンダー１０に備えられている。バネ
１１は、小歯車３、３ａが簡単に回転しないようにしており、軸４の移動は図１
に示された案内部６で行われる。

【００１９】 図３は、犬用ひもの巻取り装置１２を示しており、ハウジング１が巻付けドラ
ム９及び小歯車３を備えた歯車室１３を備えている。外見上、ハウジング１にグ
リップ１４が形成されている。ハウジング１から、ストッパー８を備えた摺動部
１５の端部が外に向かって突出している。示されている位置では、ストッパー８
が、小歯車３の歯止７の翼円（Flugkreise）の外に、備えられている。

【００２０】 案内部１６、１７は、摺動部１５を固定した状態で傾斜し、ハウジングから外
方へ動かすことができ、それによってストッパー８が歯止７の翼円に達する。バ
ネ１８は、示されていない係止位置で摺動部１５に圧力を加える。示されている
位置において、ハウジング１の外側に備えられ、手で移動可能な歯止摺動部１９
が、摺動部１５にはまり込み、摺動部１５は更に外方へ動くことができないよう
にしている。

【００２１】 同様に図３は、ひも２０の一部分を示しており、その自由端部には犬がつなが
れている。示されている摺動部１５の位置では、巻付けドラム９が両方向に自由
に回転することができ、犬はひも２０の長さに対応して自由に走ることができる
。

【００２２】 人が歯止摺動部１９を戻すと、摺動部１５がバネ１８によって傾斜して、上方
へ移動し、それにより歯止７の翼円に届く。それによってひも２０をそれ以上解
けないようにする。人が犬にもっと動く空間を与えようとするなら、手で摺動部
１５を示されている位置に押さなければならない。また図１に概略的に示された
小歯車が、案内部６において移動し、ひも２０を解く際にストッパー８から離れ
て、摺動部１５の位置に依存しないで、巻付けドラム９を解くことができる。

【００２３】 図４は、犬用ひも巻取り装置１２のハウジング１のように、両方の大歯車２、
２ａを具備した巻付けドラム９と、小歯車３、３ａを具備したシリンダー１０を
配置しているのを示している。シリンダー１０が二つのフランジ形円板２１、２
２を有し、円板の外側に小歯車３、３ａの歯２３、２４が形成されている。それ
に対応して、大歯車２、２ａが円板２５、２６を有し、円板の内側に歯２７、２
８が形成されている。それらの円板２１、２２、２５、２６は、歯２３、２４、
２７、２８の固定力を高める。

【００２４】 図５による断面図は、シリンダー１０が角度180°で対置して放射状外向きに
延びる二つの歯止７、７ａを有している。それらの歯止７、７ａは各々、一方の
側に一つの垂直な側面２９を有しており、各々別の側面に歯止７、７ａの放射状
最外端部に向かって急傾斜した歯側２９、３０を有している。それによって歯止
７、７ａが時計方向に回転する際は、ストッパー８によって止められ、また反時
計方向に回転する場合は、ストッパー８を押しのける。

【００２５】 図５及び図７は、シリンダー１０の外観を補足的に明らかにしたものであり、
両方の小歯車３、３ａ、円板２１、２２、及び歯２３、２４を具備している。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による歯車組立体の概略的側面図。

【図２】 図１による歯車組立体１の断面図。

【図３】 本発明による歯車組立体を具備した犬用ひもの概略的な側面図であり、歯車組
立体内部の一部分が見えるように示した図。

【図４】 犬用ひも巻取装置の縦断面図。

【図５】 歯車組立体の小歯車の横断面図。

【図６】 小歯車の側面図。

【図７】 小歯車の長手方向断面図。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１３年１０月１６日（２００１．１０．１６）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】発明の名称

【補正方法】変更

【補正の内容】

【発明の名称】 犬用ひもの巻取り装置

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】発明の詳細な説明

【補正方法】変更

【補正の内容】

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、犬用ひもの巻取り装置に関するものであり、巻取り装置はハウジン
グに、巻き付け時に引っ張る巻付けドラムを配置し、巻付けドラムが大歯車と同
軸に接続され、ハウジング固定ストッパーを備えた逆転防止装置が、大歯車を回
転方向に動かさないために備えられる。

【０００２】 （背景技術） 従来技術による犬用ひもの巻取り装置は、米国特許明細書US 3,693,396の本題
である。その場合の記載により、犬用ひもの巻取り装置が二つの反対に作用する
逆転防止装置が開示されており、ハンドル操作によって、選択的に作用させるこ
とができる。

【０００３】 逆転防止装置は、バネ状歯止を各々備えており、大歯車が回転する際に噛み合
わさるが、しかし別の方向に回転する際に噛み合わせにより騒音を起こす。その
様な歯止機構の欠点は、回転方向を開放した場合、歯止機構が噛み合わせにより
騒音を起こし、それが犬用ひも巻取り装置の場合に相当わずらわしい。更に噛み
合わせによる歯止機構の騒音によって、大歯車と歯止機構の摩損を生じさせる。
それによって歯止機構を具備した犬用ひも巻取り装置の場合、歯止機構の磨耗を
克服することができように、逆転防止バネは相対的に強くなければならなく、そ
のため犬用ひも巻取り装置が、不都合なほど重くなる。

【０００４】 また欧州特許出願公開明細書EP 0 488 074 A1は、既に電気ケーブル用のケー
ブルドラムを示しており、逆転防止装置が摩擦車を備えており、その軸は摩損す
るように保持されて、回転方向変更の際に摩擦車は、押しボタンを押し下げない
限り、ケーブルドラム停止位置に、強制的に配置される。

【０００５】 本発明の課題は、従来技術による犬用ひも巻取り装置を、できるだけ僅かな騒
音で、磨耗を少なくして動作させ、そして可能な限り摩損を少なくさせるように
、発展させることである。更に犬用ひもが偶然にほどける可能性を、なくさなけ
ればならない。

【０００６】 それら課題は、本発明により、軸を有し、大歯車と噛み合う小歯車によって、
逆回転防止装置形成し、前記軸が、大歯車の回転軸とほぼ同軸に延びる少なくと
も一つの、ハウジングの案内部に移動可能に配置し、小歯車またはそれと接続さ
れた歯止を、軸の後位置で、ハウジング固定ストッパーに対して密接し、またそ
れと逆の位置では、移動可能な軸が、自由に回転可能に保持すること、ストッパ
ーと小歯車を分離するためバネの力に対して作用する手段を備えること、によっ
て解決される。

【０００７】 その様な犬用ひも巻取り装置の場合は、小歯車は大歯車の回転方向に自由回転
することができる。従って騒音を引き起こすことなく、摩損を大きくしない。回
転方向を変えると、歯止がハウジング固定ストッパーに対して配置し、大歯車を
確実に止める様な位置に小歯車の軸が動く。本発明によって従来騒音を発してい
た犬用ひも巻取り装置の歯止原理は、ボタンを押すことによって歯止作用を行い
、方向転換される。犬を連れている人は、本発明による犬用ひも巻取り装置は、
グリップを掴むだけで、確実に配置され、ひもが巻付けドラムから解けることは
ない。犬を連れている人がその犬の動きを更に拘束するため、その人は摺動部を
バネの力と逆に摺動させる必要がある。本発明により確実に、犬が突然に飛び掛
ることのないように、犬を連れている人から離れないようにできる。加えて本発
明による犬用ひも巻取り装置は、犬を呼び寄せるため、犬を連れている人は手に
よって持った部分を、繰り返し犬の方向へそして再びもとに戻すように、動す必
要があるだけという利点がある。その際、人が押しボタンを操作する必要なく、
それに対応してひもが巻かれ、再び解けることはない。

【０００８】 （発明の開示） 構造的に特に簡単な実施形態は、ストッパーが摺動部に備えられており、摺動
部はハウジングから部分的に突出し、案内部によりばねの力に対して、係止位置
から小歯車解放位置へ摺動可能に配置される。

【０００９】 また手によって摺動させるため、軸がハウジングの案内部から外へ突出させる
ことが可能である。

【００１０】 強い力を犬用巻取り装置が作用すると、本発明の別の実施形態は有利であり、
その実施形態は互いに並行配置した二つの大歯車と、それに対応して互いに並行
配置した小歯車を有し、小歯車が歯止を具備したシリンダーによって、互いに接
続される。それによって、人が大歯車の相互間隔に対応した幅広の歯止及び、対
応する幅広のストッパーに関して空間を得て、係止位置で特に強い力に耐えるこ
とができ、歯止が高速でストッパーに当たっても、歯止は壊れない。

【００１１】 ストッパーを備えた摺動部をブロックするため、ハウジングに手操作可能な歯
止摺動部を、小歯車を解放する位置に配置すると、偶発的にひもがほどけるのを
防止する安全機能を、一次的にとめることができる。

【００１２】 本発明の別の実施形態によると、大歯車及び小歯車が、個々にその歯の一側に
、歯と前面で接続可能な円板を備えると、大歯車及び小歯車の歯は、特に大きな
力に耐えることができる。

【００１３】 （発明を実施するための最良の形態） 本発明を更に明確にするため、添付図面を参照して明らかにする。

【００１４】 図１は、大歯車２とそれに噛み合った小歯車３を備えたハウジング１を示して
いる。小歯車３は軸４を有し、その軸は大歯車２の回転軸５に対して同軸に延び
る案内部６において、移動可能に配置されている。小歯車３は歯止７により回転
を固定するように接続され、歯止は軸４の示されている位置で、ハウジング固定
ストッパー８に届くことができる。

【００１５】 大歯車２は時計回りに回転して、軸４は案内部６を図１を見て右方向へ動くと
、歯止７がもはやストッパー８に対して届かないようになる。またその後に、大
歯車２の回転方向が、時計回りと反対になると、再び小歯車が図示のように位置
して、そこで小歯車３が止まり、それによって大歯車も止まる。

【００１６】 図２は、二つの大歯車２、２ａが巻付けドラム９の側部に形成されている。そ
れに対応して、その実施形態には二つの小歯車３、３ａを備えている。歯止７は
図２によると、小歯車３と３ａとの間のシリンダー１０に備えられている。バネ
１１は、小歯車３、３ａが簡単に回転しないようにしており、軸４の移動は図１
に示された案内部６で行われる。

【００１７】 図３は、犬用ひもの巻取り装置１２を示しており、ハウジング１が巻付けドラ
ム９及び小歯車３を備えた歯車室１３を備えている。外見上、ハウジング１にグ
リップ１４が形成されている。ハウジング１から、ストッパー８を備えた摺動部
１５の端部が外に向かって突出している。示されている位置では、ストッパー８
が、小歯車３の歯止７の翼円（Flugkreise）の外に、備えられている。

【００１８】 案内部１６、１７は、摺動部１５を固定した状態で傾斜し、ハウジングから外
方へ動かすことができ、それによってストッパー８が歯止７の翼円に達する。バ
ネ１８は、示されていない係止位置で摺動部１５に応力を加える。示されている
位置において、ハウジング１の外側に備えられ、手で移動可能な歯止摺動部１９
が、摺動部１５にはまり込み、摺動部１５は更に外方へ動くことができないよう
にしている。

【００１９】 同様に図３は、ひも２０の一部分を示しており、その自由端部には犬がつなが
れている。示されている摺動部１５の位置では、巻付けドラム９が両方向に自由
に回転することができ、犬はひも２０の長さに対応して自由に走ることができる
。

【００２０】 人が歯止摺動部１９を戻すと、摺動部１５がバネ１８によって傾斜して、上方
へ移動し、それにより歯止７の翼円に届く。それによってひも２０をそれ以上解
けないようにする。人が犬にもっと動く空間を与えようとするなら、手で摺動部
１５を示されている位置に押さなければならない。また図１に概略的に示された
小歯車が、案内部６において移動し、ひも２０を解く際にストッパー８から離れ
て、摺動部１５の位置に依存しないで、巻付けドラム９を解くことができる。

【００２１】 図４は、犬用ひも巻取り装置１２のハウジング１のように、両方の大歯車２、
２ａを具備した巻付けドラム９と、小歯車３、３ａを具備したシリンダー１０を
配置しているのを示している。シリンダー１０が二つのフランジ形円板２１、２
２を有し、円板の外側に小歯車３、３ａの歯２３、２４が形成されている。それ
に対応して、大歯車２、２ａが円板２５、２６を有し、円板の内側に歯２７、２
８が形成されている。それらの円板２１、２２、２５、２６は、歯２３、２４、
２７、２８の固定力を高める。

【００２２】 図５による断面図は、シリンダー１０が角度180°で対置して放射状外向きに
延びる二つの歯止７、７ａを有している。それらの歯止７、７ａは各々、一方の
側に一つの垂直な側面２９を有しており、各々別の側面に歯止７、７ａの放射状
最外端部に向かって急傾斜した歯側２９、３０を有している。それによって歯止
７、７ａが時計方向に回転する際は、ストッパー８によって止められ、また反時
計方向に回転する場合は、ストッパー８を押しのける。

【００２３】 図５及び図７は、シリンダー１０の外観を補足的に明らかにしたものであり、
両方の小歯車３、３ａ、円板２１、２２、及び歯２３、２４を具備している。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による犬用ひも巻取り装置の歯車組立体の概略的側面図。

【図２】 図１による歯車組立体の断面図。

【図３】 犬用ひも巻取り装置の概略的側面図であり、歯車組立体内部の一部分が見える
ように示している。

【図４】 犬用ひも巻取り装置の縦断面図。

【図５】 歯車組立体の小歯車の横断面図。

【図６】 小歯車の側面図。

【図７】 小歯車の縦断面図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ， ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 大歯車の回転方向反転の際に、大歯車を止める位置で確実に
   届く、逆転防止装置を配置したハウジングを具備する歯車組立体において、 逆転防止装置が、大歯車（２）と噛み合う小歯車（３）によって形成され、小歯
   車が軸（４）を有し、軸が大歯車の回転軸（５）に対してほぼ同軸に延びるハウ
   ジング（１）における少なくとも一つの案内部（６）に、移動可能に配置され、
   小歯車（３）またはそれと接続した歯止（７）が、軸（４）の終端位置で、ハウ
   ジング固定ストッパー（８）に対して密着し、それと反対側の位置では移動可能
   な軸（４）が、自由回転可能に保持されることを特徴とする歯車組立体。
2. 【請求項２】 互いに並行配置された二つの大歯車（２、２ａ）と、それに
   対応する互いに並行配置した二つの小歯車（３、３ａ）を有し、小歯車（３、３
   ａ）が歯止（７）を備えたシリンダー（１０）によって、互いに接続されること
   を特徴とする請求項１に記載の歯車組立体。
3. 【請求項３】 歯止（７）用のストッパー（８）が、ハウジング内で係止位
   置から解放位置へ移動するように配置されることを特徴とする請求項１または２
   に記載の歯車組立体。
4. 【請求項４】 手により移動させるため、軸（４）がハウジング（１）の案
   内部（６）から外へ突出することを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記
   載の歯車組立体。
5. 【請求項５】 小歯車（３）または両方の小歯車（３、３ａ）が、バネ（１
   １）によって、その回転能力をほんの少し妨げるように配置されることを特徴と
   する請求項１〜４のいずれか一項に記載の歯車組立体。
6. 【請求項６】 大歯車の回転方向を反転させる際に、歯車組立体の大歯車に
   対応する位置に必然的に配置され、巻き付ける方向に応力が加えられる巻付けド
   ラムを有する逆転防止装置を、ハウジングに具備した歯車組立体を備える犬用ひ
   も巻取り装置において、 逆転防止装置が、大歯車（２）と噛み合う小歯車（３）によって形成され、小歯
   車は、ハウジング（１）において大歯車の回転軸（５）に対しほぼ同軸に延びる
   、少なくともひとつの案内部（６）に、移動可能に配置された軸（４）を有し、
   小歯車（３）またはそれと接合する歯止（７）が、軸（４）の終端位置において
   、ハウジング固定ストッパー（８）に対して密着し、またそれと反対位置では移
   動可能な軸（４）が、自由回転するように保持されることを特徴とする犬用ひも
   巻取り装置。
7. 【請求項７】 ストッパー（６）を摺動部（１５）に備え、摺動部がハウジ
   ング（１）から部分的に突出し、案内部（１６、１７）により、バネ（１６）の
   力に対して、係止位置から小歯車（３、３ａ）の解放位置へ移動可能に配置され
   たことを特徴とする請求項６に記載の犬用ひも巻取り装置。
8. 【請求項８】 手操作可能な歯止摺動部（１９）が、ストッパー（８）を備
   えた摺動部（１５）を、小歯車（３、３ａ）を開放する位置で動かないようにす
   るため、ハウジング（１）に配置されることを特徴とする請求項６または７に記
   載の犬用ひも巻取り装置。
9. 【請求項９】 小歯車（３、３ａ）及び大歯車（２、２ａ）が個々に、その
   一方の側の歯（２３、２４；２７、２８）に、歯（２３、２４；２７、２８）と
   前面で接合する円板（２１、２２；２５、２６）を備えることを特徴とする請求
   項６〜８のいずれか一項に記載の犬用ひもの巻取り装置。