JP2003501553A - 固体電解質型燃料電池用空気側部材 - Google Patents

固体電解質型燃料電池用空気側部材

Info

Publication number
JP2003501553A
JP2003501553A JP2001501666A JP2001501666A JP2003501553A JP 2003501553 A JP2003501553 A JP 2003501553A JP 2001501666 A JP2001501666 A JP 2001501666A JP 2001501666 A JP2001501666 A JP 2001501666A JP 2003501553 A JP2003501553 A JP 2003501553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
fuel cell
solid oxide
oxide fuel
cell system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001501666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003501553A5 (ja
JP4554129B2 (ja
Inventor
ドナルド・ジャフリー
Original Assignee
セラミック・フューエル・セルズ・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セラミック・フューエル・セルズ・リミテッド filed Critical セラミック・フューエル・セルズ・リミテッド
Publication of JP2003501553A publication Critical patent/JP2003501553A/ja
Publication of JP2003501553A5 publication Critical patent/JP2003501553A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4554129B2 publication Critical patent/JP4554129B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/06Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing aluminium
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/241Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells with solid or matrix-supported electrolytes
    • H01M8/2425High-temperature cells with solid electrolytes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/004Very low carbon steels, i.e. having a carbon content of less than 0,01%
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/02Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing silicon
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0204Non-porous and characterised by the material
    • H01M8/0206Metals or alloys
    • H01M8/0208Alloys
    • H01M8/021Alloys based on iron
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/12Fuel cells with solid electrolytes operating at high temperature, e.g. with stabilised ZrO2 electrolyte
    • H01M2008/1293Fuel cells with solid oxide electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0065Solid electrolytes
    • H01M2300/0068Solid electrolytes inorganic
    • H01M2300/0071Oxides
    • H01M2300/0074Ion conductive at high temperature
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0247Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the form
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ガスセパレータ等の固体電解質型燃料電池用部材。燃料電池の酸化雰囲気に暴露可能に取付けられ、以下の組成の耐熱性合金から形成される。すなわち、その組成は、Al 5.0〜10.0重量%、Si 0.1〜3.8重量%、Mn ≦0.5重量%、Cu ≦0.23重量%、Ni ≦0.61重量%、C ≦0.02重量%、P ≦0.04重量%、S ≦0.04重量%、Cr<5.0重量%、そして残部が鉄である。好ましくは、Cr≦0.10重量%である。使用する場合、薄く、高密度で密着性に優れたAl表面層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は固体電解質型燃料電池に関し、さらに詳しくは、取付けられて750
℃以上の温度と酸化雰囲気に曝される固体電解質型燃料電池用部材に関する。そ
の部材には、隣接するセル間に配置されるセパレータと熱交換器が含まれる。
【0002】 (背景技術) 平板型燃料電池アセンブリに用いるガスセパレータの目的は、1個の燃料電池
のカソード側に供給される酸素含有ガスを隣接する燃料電池のアノード側に供給
される燃料ガスから隔離するとともに、燃料電池から発生する熱を放熱すること
にある。また、ガスセパレータは、燃料電池で発生する電気を燃料電池から伝導
する役割も有しているが、この役割は、各燃料電池とガスセパレータとの間に配
置された独立した部材が代わりに行うこともできる。
【0003】 燃料電池用ガスセパレータに使用される導電性の高度なセラミックスがいくつ
か開発されている。しかしながら、これらのセラミックスは、非常に脆い、熱伝
導率が低い、そして高コストであるという問題を有している。特別の金属合金も
いくつか開発されている。しかしながら、燃料電池の運転中に、燃料電池アセン
ブリの種々の材料及びそれら材料間の界面が劣化あるいは変化するという問題、
特に導電性に関する問題を回避することは困難であった。なぜなら、燃料電池の
効率的な運転に必要な高温においては、異種の材料が化学的に反応し易くなると
いう問題があるからである。例えば、多くの金属性のガスセパレータは、他の特
性のみならず耐酸化性を付与するためクロムを多く含有している。
【0004】 微量以上のクロムが存在すると、固体電解質型燃料電池の一般的な運転条件下
において、クロムは酸素あるいは酸素及び水分と結合して高揮発性の酸化物ある
いはオキシ水酸化物を生成することが知られている。揮発性ガスはカソード−電
解質の界面に引き寄せられ、そこで、燃料電池の効率に有害な化合物を形成する
。このクロムの反応を抑制あるいは実質的に禁止することができなければ、燃料
電池の性能は時間とともに低下し、最終的に使用不能となる。
【0005】 これら金属合金のいくつか及びこの問題を低減するための提案が、われわれの
特許出願WO96/28855号公報に開示されている。それには、酸化物表面
層を有するクロム含有ガスセパレータが記載されている。その酸化物表面層は、
クロムと反応して基板と酸化物表面層との間にスピネル層を形成し、クロムと結
合する。しかしながら、現在、燃料電池アセンブリに実際に用いるには、これら
の特別の合金は高価であり、別の低コストの材料が望ましい。
【0006】 燃料電池雰囲気の高温においても安定な特別の耐熱性鋼がいくつか開発されて
いる。これら耐熱性鋼の大きな特徴は、酸化物層、特にその酸化物層の種類と特
性にあり、その酸化物層は、高温において鋼が穏やかなあるいは激しい酸化条件
に曝された時に生成する。耐熱性鋼は密で、密着性に優れ、高密度の酸化物層を
形成し、下地の金属がさらに酸化されるのを防止する。これらの酸化物層は、ク
ロム、アルミニウム、あるいは酸化シリコンあるいはそれらの組合せから成って
いる。これら酸化物は、高温酸化による劣化に対する非常に有効な固有の抵抗成
分として機能している。
【0007】 しかしながら、この特徴は多くの応用分野において利点となる一方、この酸化
物層は固体電解質型燃料電池の主要部材にこれら鋼を使用する際の障害となる、
と最近まで考えられていた。酸化物、特にシリコンとアルミニウムの酸化物はす
べての温度で絶縁性であり、それが燃料電池の集電体として使用する場合の大き
な問題となっていた。すべての入手可能な耐熱性鋼の中で、鉄−クロムの2成分
系の鋼はこの点において最も優れている。しかし、その鋼にも厳しい限界がある
。特に、その鋼は望ましい酸化耐性を付与するためにクロムを通常12重量%以
上含有しており、そのため上述の問題を引起す。クロムが12重量%より少ない
と、鉄−クロム合金の上に密で、密着性に優れ、高密度の酸化クロム層が形成さ
れないため、高温で酸化雰囲気での使用に合金が適さないという問題がある。ク
ロムの含有量が12重量%以上だと、その合金で形成されたガスセパレータから
クロム起源のガスが飛散するのを防ぐ特別のコーティングあるいは処理が必要と
なる。
【0008】 耐熱性合金から成るガスセパレータの不利な点を低減する一つのアプローチが
我々の特許出願WO99/25890号公報に開示されている。しかし、これ及
び多くの他の耐熱性鋼は、他の成分コントロールに加えかなりの量のクロムを含
む特別の材料であり、依然コストが高い。
【0009】 クロム含有量の少ない鋼が、米国特許第3657024号公報と第37612
53号公報で提案されているが、アルミニウム含有量が4.09重量%である合
金の例はいずれの明細書にも記載されていない。いずれの明細書も磁性を有する
電気シート用鋼に関するものであり、鋼に酸化耐性を付与する目的で、密で密着
性に優れたアルミナ系の表面スケールを形成可能な低クロム含量の耐熱性鋼につ
いては、何ら触れられていない。さらに、いずれの明細書にも、固体電解質型燃
料電池システムの空気側の部材に使用可能な合金について、何らの示唆もない。
【0010】 (発明の開示) (発明が解決しようとする技術的課題) 本発明の目的は、耐熱性鋼で形成され、750℃以上の温度と酸化雰囲気に暴
露可能に取付けられた固体電解質型燃料電池システム用部材を提供することであ
って、これにより高クロム含量に起因する上述の不利益が低減される。
【0011】 (その解決方法) 本発明によれば、燃料電池システムにおける酸化雰囲気に暴露可能に取付けら
れ、かつ、以下の組成(重量%)を有する耐熱性合金で形成された固体電解質型
燃料電池システム用部材が提供される。 Al 5.0〜10.0重量%、 Si 0.1〜3.8重量%、 Mn ≦0.5重量%、 Cu ≦0.23重量%、 Ni ≦0.61重量%、 C ≦0.02重量%、 P ≦0.04重量%、 S ≦0.04重量%、 Cr <5.0重量%、 そして残部が付随的不純物を除いてFeである。
【0012】 また、本発明によれば、750℃以上の温度と酸化雰囲気に暴露可能に取付け
られた1以上の部材が、前段落で規定された組成を有する耐熱性合金で形成され
て成る固体電解質型燃料電池システムが提供される。
【0013】 部材は、固体電解質型燃料電池に使用される、マニホールド、ベースプレート
、集電体用ストラップ、ダクト、あるいは、例えば、熱交換器あるいは熱交換器
用プレート等の形状で使用することができる。好ましくは、部材は、隣接する燃
料電池の間に配置された、あるいは配置可能に取り付けられたガスセパレータで
ある。
【0014】 本発明に係る固体電解質型燃料電池システム用部材の一つの利点は、高温で酸
化雰囲気に曝された時、その部材が部材自身の表面に安定なAl層を形成
することができる点にある。部材はクロムを含有しないことが好ましい。しかし
、約5重量%までであれば、クロムに富む蒸気の飛散を防止するアルミナ層の生
成を阻害しないことを確認している。アルミナ層は、酸化雰囲気で、少なくとも
950℃、好ましくは1200℃以下、より好ましくは1000〜1100℃の
温度範囲で加熱することにより形成することができる。加熱処理の時間は、高温
の温度による。例えば、温度1200℃では、1時間以下で部材表面に十分な厚
みのアルミナ層を形成することができる。最も低い温度950℃では、十分な厚
みを得るには10〜20時間を要する。アルミナ層の厚みは、好ましくは、下限
が1〜3μm、上限が5あるいは10μmである。
【0015】 熱処理を行いアルミナ層を形成するには、部材中のAl含有量は少なくとも5
重量%が必要である。好ましくは、合金中のAl含有量は5.2重量%以上であ
る。部材合金をFe−Si−Al合金の冷間加工性限界内に維持するために、A
l含有量の上限値は約10重量%である。その上限値は、高温の酸化雰囲気に暴
露可能な燃料電池用部材に使用できる他の合金可能な元素により変化する。しか
し、好ましい上限値は約8.5重量%である。なぜなら、それ以上増やしても効
果がないからである。
【0016】 合金中のシリコンの含有量も、冷間加工性の問題と他の鋼製造上の問題により
制限される。アルミニウムの含有量を増やすと、合金を冷間加工性限界内に維持
するためにシリコンの含有量を減らす必要があり、シリコンの含有量は約1.5
重量%より少ないことが好ましい。シリコン含有量が約1重量%以上の高含有量
となると、大体積の合金を製造する際、高温で鉄かんらん石(fayalite)が生成
するため、製造が困難になるという問題が発生する。Fe−Al合金中にシリコ
ンが存在すると、溶融時において、アルミニウム高含量の鋼の流動性が向上する
。もしアルミナ表面層がダメージを受けるとしても、少なくとも0.1重量%の
シリコンもまた酸化鉄ノジュールの生成を抑制する。好ましくは、合金は、Al
とSiとを含み、その全含有量が6.5〜7.5重量%である。
【0017】 マンガンの含有量は0.05重量%以下であることが好ましい。合金がそれ以
上のマンガンを含むと圧延するのが困難になるからである。
【0018】 マンガンと他の非Fe−Al−Si元素が混入元素として存在しても良い。好
適には、合金組成物は選択されたスクラップ金属から製造することができる。そ
のスクラップ金属には、限定されるものではないが、鋳造及び他の形状のアルミ
ニウム、アルミニウム−シリコン合金、他のすべてのアルミニウム合金スクラッ
プ、リサイクルされた鋼及びアルミニウム缶、Fe−Siのトランスコアのスク
ラップ、そして平板鋼、特に低合金平板炭素鋼、が含まれる。さらに、製造時に
鋼組成物を変性させるのに使用するフェロ−シリコンとフェロ−アルミニウム合
金をFe−Al−Si合金用の原材料として好適に用いることができる。
【0019】 好ましい合金の組成は、 Al 6.0±1.0重量%、 Si 1.0±0.5重量%、 C 0.005〜0.02重量%、 P ≦0.04重量%、 S ≦0.04重量%、 Cr ≦0.10重量%、 (Al+Si)=6.5〜7.5重量%、そして残部が付随的不純物を除いてF
eである。 この合金は、例えば、アルゴンアーク溶融、あるいは平炉やBOF等の他の標
準的な製造プロセスにより製造することができる。
【0020】 クロムを含有しない最も好ましい合金組成物は、固体電解質型燃料電池アセン
ブリ用のガスセパレータとセルへの空気流入口で空気流と接触する他の部材に大
きな利点をもたらす。すなわち、Al層の分解、損傷あるいは損失によっ
て、それがいかなる理由によるものであれ、すべてのクロムを含有する鋼及び他
の耐熱性鋼及び合金において見られるように、クロムが外に溶出(egress)する
ようなことはない。
【0021】 本発明に係るガスセパレータ形状の部材は、対向面に形成されたガス溝を有し
ている。これについては、例えば、我々の前述の特許出願WO96/28855
号公報に記載されている。しかしながら、我々の特許出願WO98/57384
号公報に記載されているように、ガス流路は、一体成形により構成しても良く、
又は、メッシュによりあるいはガスセパレータの各面と隣接する電極との間に設
けた別の構造体により構成することができる。
【0022】 本発明に係るガスセパレータは、最も好ましくは、ガスセパレータと各電極と
の間の独立した導電体とともに用いることができる。ガスセパレータの各面の上
に配置した独立した導電体についての1つの提案が我々の特許出願WO99/1
3522号に記載されている。
【0023】 非集電のガスセパレータとしての特別な応用に適したアルミナ成形合金を見出
すことを目的として、Fe−Al−Si合金系について検討した。最初に12種
の合金組成物を検討した。これには、クロム含有の4成分合金1種が含まれてい
る。合金はアルゴンアーク溶融により製造し、合金の酸化挙動と機械特性を評価
した。合金の組成を以下の表1に示す。
【0024】 表1.合金組成(原子%) Fe−Al−Siの3成分系においては、原子%は概ね2×重量%に等しい。
【0025】 表1のほとんどの合金(合金番号1、2、4、そして6〜12)は、Fe−A
l−Siの3成分のα−鉄相分野(冷間加工範囲に対応する)の中にある。合金
5と合金3は、延性Fe−20Al(原子%)に基くものであり、この範囲の少
し外側にあるが加工可能である。
【0026】 合金15から19から成る第2のシリーズは、ステンレス鋼スクラップ中に一
般的に存在する微量元素の圧延及び酸化挙動に対する影響を検討するためのもの
であり、その微量元素を選択的に添加して調製した。合金の組成を表2に示す。
【0027】 表2.合金組成(原子%)
【0028】 1〜12及び15〜19のすべての合金を、900℃で問題なく圧延すること
ができた。小さなインゴットのサンプルは、〜30%圧下率(roll-reduction)
で約1mmの厚さに圧延した。すべての圧延した合金は、900℃で1時間焼き
鈍しを行い、番号3以外のすべての合金を〜35%圧下率により問題なく冷間圧
延した。
【0029】酸化挙動 酸化試験は、合金1〜12及び15〜19を、静止空気中、900℃で100
時間処理することにより行い、酸化された試料をXRD及びSEMにより分析し
た。合金2〜4及び8を除いて、すべての製造した合金には、薄く、密着したア
ルミナの表面スケールが認められた。合金2、3、4及び8の場合、団塊状の酸
化鉄あるいは多層のスケールが認められ、いくつかの剥離(spalling)も認めら
れた。これら酸化鉄が暴露時間とともに成長すると、スケールは突発的に破壊さ
れる。合金5の場合、団塊が別々に発生するという兆候が認められ、おそらく、
これは、安定な酸化物層を形成する組成物とこの特性を有しない組成物との間に
境界があることを示唆するものと考えられる。合金8の場合、SiOベースの
スケールが生成し、アルミナの表面スケールは生成しなかった。そして、その合
金の場合、鉄かんらん石の生成により大体積のものを製造する際には製造上の問
題点が発生した。試料8を除いては、XRDによる分析では酸化シリコンは検出
されなかった。しかし、EDAXによる分析ではアルミナスケールの中にシリコ
ンが検出された。
【0030】 以上のことより、本発明の組成範囲を有するFe−Al−Si合金は、薄く、
密着性の高いアルミナから成る耐酸化性の表面層を形成できることを示している
。これにより、燃料電池アセンブリの酸素含有ガス側の非導電性で耐熱性の部材
として、特にガスセパレータとして合金を使用することができる。本発明の合金
は、隣接する燃料電池あるいは燃料電池群からの熱を速やかに放熱可能な熱伝導
性を有している。
【0031】 本発明において、特別に記載したものを除き、変更例や変形例が可能であるこ
とは当業者には容易に理解される。本発明の精神及び範囲に含まれる変更例や変
形例は、本発明に含まれる。本発明には、本明細書において個別的又は集合的に
言及あるいは示されているすべての工程、特徴、組成物及び化合物と、さらに、
その工程、特徴、組成物及び化合物のいずれか2以上の組合せのいくつか及びす
べてが含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池システムの酸化雰囲気に暴露可能に取付けられた固
    体電解質型燃料電池システム用部材であって、その部材が耐熱性合金から形成さ
    れ、その合金の組成が、 Al 5.0〜10.0重量%、 Si 0.1〜3.8重量%、 Mn ≦0.5重量%、 Cu ≦0.23重量%、 Ni ≦0.61重量%、 C ≦0.02重量%、 P ≦0.04重量%、 S ≦0.04重量%、 Cr <5.0重量%、 そして、残部が付随的不純物を除いてFeである固体電解質型燃料電池システム
    用部材。
  2. 【請求項2】 Alの含有量が約8.5重量%より小さい請求項1記載の固
    体電解質型燃料電池システム用部材。
  3. 【請求項3】 Mnの含有量が0.05重量%より小さい請求項1又は2に
    記載の固体電解質型燃料電池システム用部材。
  4. 【請求項4】 上記合金の組成が、 Al 6.0±1.0重量%、 Si 1.0±0.5重量%、 C 0.005〜0.02重量%、 P ≦0.04重量%、 S ≦0.04重量%、 Cr ≦0.10重量%、 (Al+Si)=6.5〜7.5重量%、 そして残部が付随的不純物を除いてFeである請求項1から3のいずれか一つに
    記載の固体電解質型燃料電池システム用部材。
  5. 【請求項5】 上記合金はCrを含有しない請求項1から4のいずれか一つ
    に記載の固体電解質型燃料電池システム用部材。
  6. 【請求項6】 Alから成る表面層を有する請求項1から5のいずれ
    か一つに記載の固体電解質型燃料電池システム用部材。
  7. 【請求項7】 上記のAlから成る表面層は、膜厚が約1〜約10ミ
    クロン、好ましくは約1〜約3ミクロンである請求項6記載の固体電解質型燃料
    電池システム用部材。
  8. 【請求項8】 上記合金の原材料は、少なくともスクラップ金属を含む請求
    項1から7のいずれか一つに記載の固体電解質型燃料電池システム用部材。
  9. 【請求項9】 ガスセパレータが、システム内の隣接するセルの間に配置さ
    れてあるいは配置可能に取付けられて成る請求項1から8のいずれか一つに記載
    の固体電解質型燃料電池システム用部材。
  10. 【請求項10】 部材が、固体電解質型燃料電池システム内に配置された又
    は配置可能に取付けられたマニホールド、基板、集電体用ストラップ、ダクト、
    熱交換器、そして熱交換器用プレートから成る群から選択されて成る請求項1か
    ら8のいずれか一つに記載の固体電解質型燃料電池システム用部材。
  11. 【請求項11】 750℃以上の温度と酸化雰囲気に曝される1以上の部材
    を有する請求項1から10のいずれか一つに記載の固体電解質型燃料電池システ
    ム用部材。
JP2001501666A 1999-06-04 2000-06-02 固体電解質型燃料電池用空気側部材 Expired - Fee Related JP4554129B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AUPQ0789A AUPQ078999A0 (en) 1999-06-04 1999-06-04 Air-side solid oxide fuel cell components
AU0789 1999-06-04
PCT/AU2000/000630 WO2000075389A1 (en) 1999-06-04 2000-06-02 Air-side solid oxide fuel cell components

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003501553A true JP2003501553A (ja) 2003-01-14
JP2003501553A5 JP2003501553A5 (ja) 2007-06-28
JP4554129B2 JP4554129B2 (ja) 2010-09-29

Family

ID=3814986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001501666A Expired - Fee Related JP4554129B2 (ja) 1999-06-04 2000-06-02 固体電解質型燃料電池用空気側部材

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP1204778B1 (ja)
JP (1) JP4554129B2 (ja)
AT (1) ATE341105T1 (ja)
AU (1) AUPQ078999A0 (ja)
CA (1) CA2375765C (ja)
DE (1) DE60030983T2 (ja)
WO (1) WO2000075389A1 (ja)
ZA (1) ZA200109936B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165240A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Mitsubishi Materials Corp 燃料電池用のセパレータおよび固体酸化物形燃料電池

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3084870B1 (en) 2014-01-09 2019-04-10 Chaozhou Three-Circle (Group) Co., Ltd. Electrochemical energy conversion devices and cells, and positive electrode-side materials for them
CN109477188B (zh) * 2016-07-29 2021-09-14 德国沙士基达板材有限公司 用于生产无晶粒取向电工钢的钢带和生产该钢带的方法
US11532827B2 (en) * 2019-11-25 2022-12-20 Robert Bosch Gmbh Fuel cell bipolar plate alloys

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62234868A (ja) * 1986-04-04 1987-10-15 Agency Of Ind Science & Technol 耐食性に優れた溶融炭酸塩型燃料電池用電極材料
JPS63236267A (ja) * 1987-03-20 1988-10-03 Agency Of Ind Science & Technol 溶融炭酸塩型燃料電池構成材料

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SU544709A1 (ru) * 1975-07-03 1977-01-30 Предприятие П/Я Г-4696 Жаростойкий сплав на основе железа
JPS5940219B2 (ja) * 1980-08-19 1984-09-28 新日本製鐵株式会社 表面にAl↓2O↓3皮膜を生成するオ−ステナイト系耐酸化耐熱鋳造合金
JPS58217677A (ja) * 1982-06-11 1983-12-17 Hitachi Metals Ltd 耐溶融炭酸塩性にすぐれたFe−Cr−Al合金の表面処理方法
JPS6452356A (en) * 1987-08-24 1989-02-28 Canon Kk Switch mechanism
DE4016157A1 (de) * 1989-06-08 1990-12-13 Asea Brown Boveri Vorrichtung zur umwandlung von chemischer energie in elektrische energie mittels in serie geschalteter flacher, ebener hochtemperatur-brennstoffzellen
US5565167A (en) * 1993-11-09 1996-10-15 Nisshin Steel Co., Ltd. Stainless steel excellent in fused-salt corrosion resistance and method of producing the same
JPH0841596A (ja) * 1994-07-26 1996-02-13 Nkk Corp 耐溶融炭酸塩腐食性に優れた高Al合金鋼
JPH0982345A (ja) * 1995-09-07 1997-03-28 Mitsubishi Electric Corp 溶融炭酸塩型燃料電池及びその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62234868A (ja) * 1986-04-04 1987-10-15 Agency Of Ind Science & Technol 耐食性に優れた溶融炭酸塩型燃料電池用電極材料
JPS63236267A (ja) * 1987-03-20 1988-10-03 Agency Of Ind Science & Technol 溶融炭酸塩型燃料電池構成材料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165240A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Mitsubishi Materials Corp 燃料電池用のセパレータおよび固体酸化物形燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
EP1204778B1 (en) 2006-09-27
EP1204778A1 (en) 2002-05-15
ATE341105T1 (de) 2006-10-15
ZA200109936B (en) 2003-02-03
WO2000075389A1 (en) 2000-12-14
DE60030983D1 (de) 2006-11-09
JP4554129B2 (ja) 2010-09-29
CA2375765A1 (en) 2000-12-14
EP1204778A4 (en) 2005-04-27
AUPQ078999A0 (en) 1999-06-24
DE60030983T2 (de) 2007-06-06
CA2375765C (en) 2009-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5959635B2 (ja) クロム蒸発速度が僅かであり、かつ耐熱性が向上した、熱に強い鉄−クロム−アルミニウム合金
JP4078966B2 (ja) 固体高分子型燃料電池のセパレータ用ステンレス鋼および固体高分子型燃料電池
JP4310723B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池セパレータ用鋼
EP3202940A1 (en) Ferritic stainless steel material, separator for solid polymer fuel cells which uses same, and solid polymer fuel cell
WO2016052622A1 (ja) フェライト系ステンレス鋼材と、これを用いる固体高分子形燃料電池用セパレータおよび固体高分子形燃料電池
WO2016140128A1 (ja) 固体高分子形燃料電池セパレータ用ステンレス薄鋼板
KR20050044624A (ko) 고온 내크리프성을 갖는 페라이트계 스테인리스강
JP2019147986A (ja) ステンレス鋼材、構成部材、セルおよび燃料電池スタック
JP2007254795A (ja) 固体高分子形燃料電池およびそのセパレータに好適なステンレス鋼
JP2003501553A (ja) 固体電解質型燃料電池用空気側部材
US11535915B2 (en) Stainless steel material, constituting component, cell, and fuel cell stack
WO2016052591A1 (ja) 固体酸化物形燃料電池用鋼及びその製造方法
JP3397168B2 (ja) 固体高分子型燃料電池セパレータ用フェライト系ステンレス鋼および固体高分子型燃料電池
JP2019070187A (ja) ステンレス鋼材、構成部材、セルおよび燃料電池スタック
JPH02200751A (ja) ハフニウム含有高温用合金
AU778950B2 (en) Air-side solid oxide fuel cell components
JP5703560B2 (ja) 導電性に優れた燃料電池セパレータ用ステンレス鋼板
JP2009235478A (ja) 固体高分子形燃料電池セパレータ用ステンレス鋼およびそれを用いた固体高分子形燃料電池
JP4524760B2 (ja) 耐酸化性鋼及びそれを用いてなる固体酸化物型燃料電池用部品
JP2020111806A (ja) ステンレス鋼板及びその製造方法、燃料電池用セパレータ、燃料電池セル、並びに燃料電池スタック
CN116254473B (zh) 电池双极板、不锈钢及制备方法
KR100689757B1 (ko) 연료전지용 스테인리스 강재의 제조방법 및 이에 의해제조되는 연료전지
JP2003501553A5 (ja)
JP2006233281A (ja) 電気伝導性および耐食性に優れた通電電気部品用ステンレス鋼及びその製造方法
JPH07114928A (ja) すぐれた高温強度を有する溶融炭酸塩燃料電池のセパレータ材

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070509

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees