JP2003501428A - ピロリジニル、ピペリジニルもしくはホモピペリジニル置換(ベンゾジオキサン、ベンゾフランもしくはベンゾピラン)誘導体 - Google Patents

ピロリジニル、ピペリジニルもしくはホモピペリジニル置換(ベンゾジオキサン、ベンゾフランもしくはベンゾピラン)誘導体

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JP2003501428A JP2001502420A JP2001502420A JP2003501428A JP 2003501428 A JP2003501428 A JP 2003501428A JP 2001502420 A JP2001502420 A JP 2001502420A JP 2001502420 A JP2001502420 A JP 2001502420A JP 2003501428 A JP2003501428 A JP 2003501428A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の化合物、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態もしくは製薬学的に許容できるその酸付加塩に関し、式中、−Z1−Z2−は二価の基であり、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、ヒドロキシ、ハロ等から選択されるか、又は、R1およびR2が隣接する炭素原子上にある場合、R1およびR2は一緒になって、式の二価の基を形成してよく、Alkは場合によっては置換されるC1-6アルカンジイルであり、二価の基(a)は置換されたピペリジニル、場合によっては置換されるピロリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニルもしくはトロピルであり、R5は、式(c−1)、(c−2)、(c−3)、(c−4)、(c−5)の基であり、ここで、nは1もしくは2であり、p1は0でありかつp2は1もしくは2であるか、又はp1が1もしくは2でありかつp 2が0であり、Xは酸素、イオウもしくは=NR9であり、Yは酸素もしくはイオウであり、R7は水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニルもしくはフェニルメチルであり、R8はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキルフェニルもしくはフェニルメチルであり、R9はシアノ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルキルオキシカルボニルもしくはアミノカルボニルであり、R1 0は水素もしくはC1-6アルキルであり、そしてQは、二価の基である。とりわけ、損なわれた胃底の弛緩に関する症状を処置するための、前記生成物の製造方法、前記生成物を含んで成る製剤、および医薬としてのそれらの使用を開示する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は胃底の弛緩特性をもつ新規のアミノメチルクロマン化合物に関する。
本発明は更に、こうした化合物の製造法、前記化合物を含んで成る製薬学的組成
物並びに前記化合物の医薬としての使用に関する。
【0002】 構造的に関連したアミノメチルクロマン誘導体は抗精神病薬として有用な選択
的自己受容体アゴニストとして米国特許第5,541,199号明細書に開示さ
れている。5−HT1型の脳内5−ヒドロキシトリプタミン受容体に親和性をも
ち、従って中枢神経系障害の処置に適したその他の構造的に関連したアミノメチ
ルクロマン誘導体は米国特許第5,137,901号明細書に開示されている。
【0003】 1993年6月16日に公開された欧州特許第0,546,388号明細書は
、5−HT1型の脳内5−ヒドロキシトリプタミン受容体及び、D2−型のドパミ
ン受容体に親和性をもつ構造的に関連したアミノメチルクロマン誘導体を開示し
ている。1994年12月14日公開の欧州特許第0,628,310号明細書
はHIV−プロテアーゼの抑制に対して同様なアミノメチルクロマン誘導体の使
用を包含している。
【0004】 1974年7月18日公開のドイツ特許第2,400,094号明細書は血圧
降下作用をもつ1−[1−[2−(1,4’−ベンゾジオキサン−2−イル)−
2−ヒドロキシエチル]−4−ピペリジル−2−ベンズイミダゾリノンを開示し
ている。
【0005】 1980年6月26日公開のドイツ特許第2,852,945号明細書は抗高
血圧作用をもつベンゾジオアキサニルヒドロキシエチルピペリジルイミダゾリジ
ノンを開示している。
【0006】 1979年10月3日公開の欧州特許第0,004,358号明細書は抗うつ
剤及び精神興奮剤として有用なN−オキサシクロアルキルアルキルピペリジンを
開示している。
【0007】 1982年3月24日公開の欧州特許第0,048,218号明細書は抗うつ
作用をもつN−オキサシクロアルキルアルキルピペリジンのN−オキシドを開示
している。
【0008】 1993年9月2日公開の国際公開第93/17017号パンフレットは例え
ば、偏頭痛、群発性頭痛及び、血管障害に伴う頭痛のような、血管拡張に関連し
た症状を処置するのに有用な選択的な血管収縮剤として、[(ベンゾジオキサン
、ベンゾフランもしくはベンゾピラン)アルキルアミノ]アルキル−置換グアニ
ジンを開示している。
【0009】 1995年2月23日公開の国際公開第95/053837号パンフレットは
血管収縮作用ももつジヒドロベンゾピランピリミジン誘導体を包含している。
【0010】 その他の構造的に関連したアミノメチルクロマン誘導体は、変性の神経学的状
態の処置に有用なα2−アドレナリン受容体アンタゴニストとして1997年8
月7日公表の国際公開第97/28157号パンフレットに開示されている。
【0011】 本発明の化合物は、引用された、当該技術分野で既知の化合物と、構造的には
5置換基の性質により、そして薬理学的には、これらの化合物が、予期されな
かった胃底の弛緩特性をもつ事実により、異なる。更に、本発明の化合物は、そ
れらがほとんど又は全く血管収縮作用をもたないという、追加的な、有利な薬理
学的特性をもつ。
【0012】 食事摂取の期間中に、胃底、すなわち胃の近位部分は弛緩し、「貯蔵所」の機
能を提供する。胃底の適応弛緩障害をもつ患者は、食物摂取時に胃の拡張に過敏
性であり、消化不良症状を示すことが示された。従って、胃底弛緩障害を正常化
することができる化合物は、前記消化不良症状を罹患する患者を緩和するのに有
用であると考えられる。
【0013】 本発明は、式(I)
【0014】
【化12】
【0015】 の化合物、その立体化学的異性体形態、そのN−酸化物形態、製薬学的に許容で
きるその酸付加塩、もしくはその第四級アンモニウム塩に関し、式中 AlkはC1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカルボニルC1-4アルキル
、カルボニル、カルボニルC1-4アルキル、もしくは、場合によりヒドロキシ、
ハロ、アミノ、ヒドロキシC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシ、C1-4アルキ
ルオキシC1-4アルキル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、C1-4アルキルカル
ボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシもしくはC3-6シクロアルキ
ルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシで置換されるC1-6
ルカンジイルであり、 −Z1−Z2−は式 −O−CH(R4)−CH2− (a−1)、 −O−CH(R4)−CH2−O− (a−2)、 −O−CH(R4)−CH2−S− (a−3)、 −O−CH(R4)−CH2−CH2− (a−4)、 −O−CH(R4)−CH2−CH2−CH2−(a−5)、 −O−C(R4)=CH− (a−6)、 −O−C(R4)=CH−CH2− (a−7)、 −O−C(R4)=CH−CH2−CH2− (a−8)もしくは −O−C(R4)−CH=CH− (a−9)、 [ここで、場合により、同一もしくは異なる炭素原子上の1個もしくは2個の水
素原子はヒドロキシにより置換されてもよい] の二価の基であり、 R1、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニ
ル、C1-6アルキルオキシ、トリハロメチル、トリハロメトキシ、ハロ、ヒドロ
キシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルキ
ルオキシカルボニル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニル、モ
ノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノカルボニル、アミノC1-6アルキル、モ
ノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、C1-4アルキルカルボ
ニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシ、又はC3-6シクロアルキルカ
ルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシ、から選択されるか、あ
るいは、 R1及びR2が隣接する炭素原子上にある時には、R1及びR2が一緒になって式 −CH2−CH2−CH2− (b−1)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (b−2)、 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2− (b−3)、 −CH=CH−CH=CH− (b−4)、 −O−CH2−O− (b−5)、 −O−CH2−CH2− (b−6)、 −O−CH2−CH2−O− (b−7)、 −O−CH2−CH2−CH2− (b−8)、 −O−CH2−CH2−CH2−CH2− (b−9)、 [ここで、場合によっては、同一もしくは異なる炭素原子上の1個もしくは2個
の水素原子はヒドロキシ、C1-4アルキルもしくはCH2OHにより置換されても
よい] の二価の基を形成してもよく、 R4は水素、C1-6アルキル、フェニルメチル、ヒドロキシC1-4アルキル、C1 -4 アルキルオキシC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシカルボニル、C1-4アル
キルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニル、C3-6シクロアルキルカ
ルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシ、もしくは、二価の基−
1−Z2−が式(a−6)、(a−7)もしくは(a−8)の基である時は直接
結合、であり、
【0016】
【化13】
【0017】 は式
【0018】
【化14】
【0019】 [式中、 mは0もしくは1であり、 R6はC1-4アルキル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-4アルキル、C1-4
ルキルオキシ、アミノC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシカルボニル、C1-4
アルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニル、もしくはC3-6シク
ロアルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシであり、 R11は水素、C1-4アルキル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-4アルキル、
1-4アルキルオキシ、アミノC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシカルボニル
、C1-4アルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニル、もしくはC 3-6 シクロアルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシであ
る] の二価の基であり、 R5は式
【0020】
【化15】
【0021】 [ここで、 nは1もしくは2であり、 p1は0でありかつp2は1もしくは2であるか、又はp1が1もしくは2であ
りかつp2が0であり、 Xは酸素、イオウ、NR9もしくはCHNO2であり、 Yは酸素もしくはイオウであり、 R7は水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニルもしくはフェニ
ルメチルであり、 R8はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニルもしくはフェニルメチ
ルであり、 R9はシアノ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルキルオキシカ
ルボニルもしくはアミノカルボニルであり、 R10は水素もしくはC1-6アルキルであるか、又は R9及びR10が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によっ
てはC1-4アルキルもしくはC1-4アルキルオキシで置換された、ピロリジニル、
ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、もしくはモルホリニル基を形
成してもよく、そして Qは式 −CH2−CH2− (e−1)、 −CH2−CH2−CH2− (e−2)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (e−3)、 −CH=CH− (e−4)、 −CH2−CO− (e−5)、 −CO−CH2− (e−6)、 −(CH22−CO− (e−7)、 −CO(CH22− (e−8)、 −CO−CH2−CO− (e−9)、 −CH2−CO−CH2− (e−10) (ここで、場合によっては、同一もしくは異なる炭素原子上の1個もしくは2個
の水素原子がC1-4アルキル、ヒドロキシもしくはフェニルにより置換されても
よい) の二価の基であるか、又は、 Qが式
【0022】
【化16】
【0023】 の二価の基である] の基である。
【0024】 前記の定義に使用されるところのハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨー
ドを総称し、C1-4アルキルは、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、1
−メチルエチル、2−メチルプロピル等のような1〜4炭素原子をもつ直鎖及び
分枝鎖の飽和炭化水素基と定義され、C1-6アルキルはC1-4アルキル及び、例え
ば2−メチルブチル、ペンチル、ヘキシル等のような5もしくは6炭素原子をも
つそれらのより高級同族体を含むことを意味し、C3-6シクロアルキルはシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを総称し、C3-6
アルケニルはプロペニル、ブテニル、ペンテニルもしくはヘキセニルのような3
〜6炭素原子をもつ直鎖及び分枝鎖の不飽和炭化水素基と定義され、C1-2アル
カンジイルはメチレンもしくは1,2−エタンジイルを定義し、C1-5アルカン
ジイルは例えば、メチレン、1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジイル、
1,4−ブタンジイル、1,5−ペンタンジイル、及びそれらの分枝異性体のよ
うな、1〜5炭素原子を含む二価の直鎖もしくは分枝鎖の炭化水素基と定義され
、C1-6アルカンジイルはC1-5アルカンジイル及び、例えば、1,6−ヘキサン
ジイル等のような、6炭素原子をもつそれらのより高級同族体を含む。「CO」
の用語はカルボニル基を指す。
【0025】 二価の基−Z1−Z2−が式(a−6)、(a−7)もしくは(a−8)である
式(I)の化合物においては、置換体R4
【0026】
【化17】
【0027】 部分に対する直接結合である。
【0028】 前記に使用された「立体化学的異性体形態」の用語は、式(I)の化合物が所
有してもよいすべての可能な異性体形態と定義される。他の方法で挙げたり示さ
れない限り、化合物のその化学的呼称はすべての可能な立体化学的異性体形態の
混合物を指し、前記の混合物は基礎的分子構造物のすべてのジアステレオマー及
びエナンチオマーを含む。より具体的には、ステレオジェン中心はR−もしくは
S−配置をもつことができ、二価の環式(部分的)飽和基上の置換体はシス−も
しくはトランス−配置のいずれかをもつことができる。二重結合を包含する化合
物は前記の二重結合においてEもしくはZ−立体化学をもつことができる。式(
I)の化合物の立体化学的異性体形態は明らかに、本発明の範囲内に包含される
ことを意図している。トロパン部分(b−3)はエンド−もしくはエキソ−配置
のいずれかをもつことができる。
【0029】 R5部分の幾つかの例は、
【0030】
【化18】
【0031】 である。
【0032】 前記に挙げたような製薬学的に許容できる酸付加塩は、式(I)の化合物が形
成することができる、治療的に有効な非毒性の酸付加塩形態を含んで成ることを
意味する。製薬学的に許容できる酸付加塩は好都合には、塩基形態をこれらの適
切な酸で処理することにより得ることができる。適切な酸は例えば、ハロゲン化
水素酸、例えば塩化水素酸もしくは臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の酸のよ
うな無機酸、又は、例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン
酸、蓚酸(すなわちエタンジオン酸)、マロン酸、コハク酸(すなわちブタンジ
オン酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シク
ラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモエ酸等の酸のような有機酸
を含んで成る。
【0033】 反対に、前記の塩形態を適切な塩基との処理により遊離塩基形態に転化させる
ことができる。
【0034】 本明細書で使用されるところの式(I)の化合物の第四級アンモニウム塩は、
式(I)の化合物が、式(I)の化合物の塩基性窒素と、例えば場合によって置
換されたハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリールもしくはハロゲン化アリール
アルキル、例えばヨー化メチルもしくはヨー化ベンジルのような適切な四級化剤
、との間の反応により形成することができるものと定義される。トリフルオロメ
タンスルホン酸アルキル、メタンスルホン酸アルキル、及びp−トルエンスルホ
ン酸アルキルのような、良好な離脱基を伴うその他の反応体もまた使用すること
ができる。第四級アンモニウム塩は正に荷電された窒素をもつ。製薬学的に許容
できる対イオンは、クロロ、ブロモ、ヨード、トリフルオ酢酸及び酢酸イオンを
含む。選択するべき対イオンはイオン交換樹脂のカラムを使用して製造すること
ができる。
【0035】 前記に使用されたような付加塩の用語もまた、式(I)の化合物並びにその塩
が形成することができる溶媒和を含んで成る。これらの溶媒和は例えば、水和物
、アルコラート等である。
【0036】 技当該技術分野で既知の方法で製造することができる式(I)の化合物のN−
酸化物形態は、式
【0037】
【化19】
【0038】 の二価の基中の窒素原子がN−酸化物に酸化されている式(I)の化合物を含ん
で成ることを意味する。
【0039】 興味深い化合物は下記の制限のうちの1種類以上が適用される式(I)の化合
物である、すなわち a) 二価の基−Z1−Z2−が式(a−1)もしくは(a−6)の基であるか、
又は b) 二価の基−Z1−Z2−が式(a−2)、(a−3)、(a−4)、もしく
は(a−9)の基であり、とりわけ 二価の基−Z1−Z2−が式(a−3)もしくは(a−4)の基であるか、 又はc) 二価の基−Z1−Z2−が式(a−4)の基であり、 d) R1、R2及びR3がそれぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、ヒドロキシ
もしくはハロから選択され、 e) R4が水素であり、 f) AlkがC1-2アルカンジイルであり、とりわけAlkが−CH2−である
か、もしくはAlkが、ヒドロキシで置換されたC1-2アルカンジイルであり、 g) 二価の基
【0040】
【化20】
【0041】 が、R6がヒドロキシ、メトキシもしくはヒドロキシメチルでありかつm=0で
ある式(c−1)のものであるか、又は式(c−2)の基でかつm=0である。
【0042】 具体的な化合物は、R5が、式中、Xが酸素でありかつQが式(e−1)もし
くは(e−2)の基である、式(d−1)の基である、式(I)の化合物である
【0043】 好ましい化合物はR4が水素であり、−Z1−Z2−が式−CH2−CH2−(a
−4)の基であり、Alkが−CH2−であり、二価の基
【0044】
【化21】
【0045】 が、式中、R11がヒドロキシもしくはメトキシでありかつm=0である式(c−
1)であり、そしてR5が、式中、Xが酸素であり、R7が水素でありそしてQが
(e−2)である式(d−1)の基である、式(I)の化合物である。
【0046】 その他の好ましい化合物は、式中、R4が水素であり、−Z1−Z2−が式−C
2−CH2−(a−4)の基であり、Alkが−CH2−であり、二価の基
【0047】
【化22】
【0048】 が式(c−2)でありかつm=0であり、そしてR5が、式中、Xが酸素であり
、R7が水素であり、そしてQが(e−2)である式(d−1)の基である、式
(I)の化合物である。
【0049】 更にその他の好ましい化合物は、式中、R4が水素であり、−Z1−Z2−が式
−CH2−CH2−(a−4)の基であり、Alkが−CH(OH)−CH2−で
あり、二価の基
【0050】
【化23】
【0051】 が式(c−1)であり、m=0であり、R6がヒドロキシもしくはヒドロキシメ
チルであり、そしてR5が、そこで、Xが酸素であり、R7が水素でありそしてQ
が(e−2)である式(d−1)の基である、式(I)の化合物である。
【0052】 本発明の化合物は概括的に、式(III)の中間体を式(II)の中間体でアルキ
ル化することにより製造することができ、式中、Wは例えば、ハロ、例えばフル
オロ、クロロ、ブロモ、ヨードのような適切な離脱基であるか又は、幾つかの場
合には、Wはまた、スルホニルオキシ基、例えばメタンスルホニルオキシ、ベン
ゼンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ等の反応性離脱基
であってもよい。反応は例えば、アセトニトリルもしくはテトラヒドロフランの
ような反応不活性な溶媒中で、そして場合によっては、例えば炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、カルシウムオキシドもしくはトリエチルアミンのような適切な塩
基の存在下で実施することができる。撹拌は反応速度を促進することができる。
反応は好都合には、室温と反応混合物の還流温度との間の範囲内の温度で実施す
ることができ、所望される場合は、オートクレーブ中で増加圧力下で反応を実施
することができる。
【0053】
【化24】
【0054】 式(I)の化合物はまた、Alk1が直接結合もしくはC1-5アルカンジイルを
表す式(IV)の中間体を、中間体(III)との当該技術分野で既知の還元的アル
キル化手順に従って還元的にアルキル化することにより、製造することができる
【0055】
【化25】
【0056】 前記還元的アルキル化は例えば、ジクロロメタン、エタノール、トルエンもし
くはそれらの混合物のような反応不活性溶媒中で、そして例えばホウ水素化物、
例えばホウ水素化ナトリウム、シアノホウ水素化ナトリウムもしくはトリアセト
キシホウ水素化物、のような還元剤の存在下で実施することができる。更に、例
えば木炭上パラジウム、炭素上ロジウムもしくは木炭上白金のような適切な触媒
と組み合わせて還元剤として水素を使用することも好都合な可能性がある。還元
剤として水素を使用する場合には、例えばアルミニウムtert−ブトキシドの
ような脱水剤を反応混合物に添加することも有利な可能性がある。反応物及び反
応生成物中における、ある種の官能基の、望ましくない更なる水素化を防止する
ために、反応混合物に、適切な触媒−毒、例えばチオフェンもしくはキノリン−
イオウを添加することも有利な可能性がある。反応速度を促進するために、室温
と反応混合物の還流温度との間の範囲内に温度を上昇させ、そして場合によって
は、水素ガスの圧を上昇させてもよい。
【0057】 代替的には、式(I)の化合物はまた、適切な反応条件下で、式(III)の中
間体と、Alk1がC1-5アルカンジイルもしくは直接結合を表す式(V)の酸塩
化物、を反応させることにより製造することができる。
【0058】
【化26】
【0059】 前記反応は、例えば木炭上パラジウム、炭素上ロジウムもしくは木炭上白金の
ような適切な触媒の存在下で、例えば酢酸エチルのような適切な溶媒中で、そし
てマグネシウムオキシドの存在下で、水素ガスによる水素化条件下で実施するこ
とができる。反応物及び反応生成物中におけるある種の官能基の、望ましくない
更なる水素化を防止するために、反応混合物に、適切な触媒−毒、例えばチオフ
ェンもしくはキノリン−イオウを添加することも有利な可能性がある。反応速度
を促進するために、室温と反応混合物の還流温度との間の範囲内に温度を上昇さ
せ、そして場合によっては、水素ガスの圧を上昇させてもよい。
【0060】 Alkが−CH(OH)−CH2−を表す式(I)の化合物として定義される
式(I−a)の化合物は、メタノールのような反応不活性溶媒中で、場合によっ
ては、炭酸ナトリウムのような無機塩基の存在下で、式(III)の中間体と、式
(VI)の中間体を反応させることにより製造することができる。
【0061】
【化27】
【0062】 式(I)の化合物は更に、当該技術分野で既知の基変換反応に従って、式(I
)の化合物を相互に転化させることにより製造することができる。
【0063】 式(I)の化合物はまた、三価窒素をそのN−酸化物形態に転化させるための
当該技術分野で既知の手順に従い、対応するN−酸化物形態に転化させることが
できる。前記N−酸化反応は概括的に、式(I)の出発物質を適切な有機もしく
は無機の過酸化物と反応させることにより、実施することができる。適切な無機
過酸化物は例えば、過酸化水素、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属過酸化
物、例えば過酸化ナトリウム、過酸化カリウムを含んで成り、適切な有機過酸化
物は例えばベンゼンカルボ−ペルオキソ酸もしくはハロ置換のベンゼンカルボペ
ルオキソ酸、例えば3−クロロベンゼン−カルボペルオキソ酸、ペルオキソアル
カン酸、例えばペルオキソ酢酸、アルキルヒドロペルオキシド、例えばtert
−ブチルヒドロペルオキシドのようなペルオキシ酸を含んで成る可能性がある。
適切な溶媒は例えば、水、低級アルカノール(例えばエタノール等)、炭化水素
(例えばトルエン)、ケトン(例えば2−ブタノン)、水素化炭化水素(例えば
ジクロロメタン)、及びこれらの溶媒の混合物である。
【0064】 出発物質及び幾つかの中間体は既知の化合物であり、市販のものであるか、も
しくは、当該技術分野で公知の慣習的反応手順に従い製造することができる。例
えば、式(II)もしくは(V)の数々の中間体は、国際公開第93/17017
号及び同第95/05387号パンフレットに記載の当該技術分野で知られた方
法に従って製造することができる。
【0065】 式(I)の化合物及び幾つかの中間体は、例えばR4置換体を担持する炭素原
子及び−Alk1−A−R5−部分に連結した炭素原子のようなRもしくはS配置
で存在する、それらの構造に1個以上のステレオジェン中心をもつ可能性がある
【0066】 以上に説明された工程で製造された式(I)の化合物は当該技術分野で知られ
た分離手順に従い、相互から分離することができるエナンチオマーのラセミ混合
物の形態で合成することができる。式(I)のラセミ化合物は、適切なキラル酸
との反応により、対応するジアステレオマー塩形態に転化させることができる。
次いで、前記のジアステレオマー塩形態を例えば、選択的もしくは分別晶出によ
り分離し、アルカリによりそれからエナンチオマーを遊離させる。式(I)の化
合物のエナンチオマー形態を分離する代替的方法は、キラル固定相を使用する液
体クロマトグラフィーを伴う。前記の純粋な立体化学的異性体形態はまた、反応
が立体特異的に起こる場合には、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異
性体形態から誘導することができる。好ましくは特定の立体異性体が所望される
場合は、前記の化合物は立体特異的な製造法により合成されるであろう。これら
の方法は有利なことには、エナンチオマーとして純粋な出発物質を使用するであ
ろう。
【0067】 式(I)の化合物、それらのN−酸化物形態、製薬学的に許容できる塩及び立
体異性体形態は、薬理学的実施例C−1「覚醒イヌにおける電気的バロスタット
により測定された胃の緊張度」−試験において証明された、有効な胃底の弛緩特
性を所有する。
【0068】 本発明の化合物は更に、薬理学的実施例C.2「脳底動脈に対する血管収縮作
用」において示すことができるように、それらがほとんど又は全く血管収縮作用
をもたないという、更なる有利な薬理学的特性をもつ。血管収縮作用は胸痛を誘
発する可能性がある冠状血管効果のような望ましくない副作用を誘発する可能性
がある。
【0069】 胃底を弛緩させる、本発明の化合物の能力を考慮すると、主題化合物は、例え
ば消化不良、早期満腹、膨満及び食欲不振のような胃底の妨害又は障害された弛
緩に関連した症状を処置するために有用である。
【0070】 消化不良は運動性障害と説明される。症状は食物摂取に対する胃の排出の遅滞
もしくは胃底の弛緩の障害により誘発される可能性がある。胃袋の排出遅滞の結
果として消化不良症状を罹患する、ヒトを含む温血動物(本明細書では一般的に
患者と呼ぶ)は、通常、正常な胃底弛緩を有し、例えばシサプリド(cisapride
)のような消化管運動機能改善薬(prokinetic agent)を投与することにより彼
らの消化不良症状を軽減させることができる。患者は胃の排出障害を伴わずに、
消化不良症状をもつ可能性がある。彼らの消化不良の症状は、コンプライアンス
減少及び適応性胃底弛緩の異常をもたらす、胃底の過剰収縮もしくは過敏症から
もたらされる可能性がある。過剰収縮した胃底は胃のコンプライアンス減少をも
たらす。「胃のコンプライアンス」は胃壁により与えられた圧力に対する胃袋の
容量の比率として表すことができる。胃のコンプライアンスは、近位の胃の筋繊
維の緊張性収縮の結果である、胃の緊張度に関連する。胃のこの近位部分は、調
節された緊張性収縮(胃の緊張力)を与えることにより、胃の貯蔵所機能を達成
する。
【0071】 早期満腹を患う患者は、彼らが前記の正常な食事を終了することができる前に
、満腹を感じるので、正常な食事を終了することができない。通常、被験者は食
事を開始する時に、胃は適応性弛緩を示すであろう、すなわち、胃は摂取される
食物を受け入れるために弛緩するであろう。胃袋のコンプライアンスが障害され
る時にはこの適応性弛緩ができないので、胃底の弛緩の障害をもたらす。
【0072】 式(I)の化合物の有用性を考慮すると、本発明は、また、食物摂取に対する
胃底の損傷された弛緩を患う、ヒトを含む温血動物(本明細書では一般的に患者
と呼ぶ)を処置する方法を提供することになる。その結果、例えば消化不良、早
期飽食、膨満及び食欲不振のような症状に苦しむ患者を緩和させるための処置方
法が提供される。
【0073】 従って、医薬としての式(I)の化合物の使用及び、とりわけ、食物摂取に対
する胃底の損傷弛緩を巻き込む症状の処置のための医薬の製造のための、式(I
)の化合物の使用が提供される。予防的及び治療的処置の双方が予見される。
【0074】 損傷された胃底弛緩の症状はまた、化学物質、例えば、フルオキセチン、パロ
キセチン、フルボキサミン、シタロプラム及びセルトラリンのような、選択的セ
レトニン再取り込み阻害剤(Selective Seretonine Re-Uptake Inhibitors)(
SSRI)の摂取により起こる可能性がある。
【0075】 本発明の製薬学的組成物を製造するためには、活性成分として塩基もしくは酸
付加塩形態の具体的な化合物の有効量は製薬学的に許容できる担体との緊密な混
合物に組み合わせ、その担体は投与のために所望される調製形態に応じた多様な
形態を採ることができる。これらの製薬学的組成物は望ましくは、好ましくは経
口で、直腸内にもしくは非経口注入による投与に適した単位投与剤形にある。例
えば、経口投与剤形の組成物を製造する場合は、懸濁液、シロップ剤、エリキシ
ル剤及び溶液のような経口液体調製物の場合には、例えば、水、グリコール、油
、アルコール等、又は、散剤、丸剤、カプセル剤及び錠剤の場合には、デンプン
、糖、カオリン、潤滑剤、結合剤、崩壊剤等のような固体担体のような、あらゆ
る通常の製薬学的媒体を使用することができる。それらの投与の容易性のために
、その場合には明らかに、固体の製薬学的担体が使用される、錠剤及びカプセル
が最も有利な経口投与単位剤形を表す。非経口組成物に対しては、担体は、例え
ば溶解度を補助するための他の成分を含むことはできるが、通常、少なくとも大
部分は滅菌水を含むであろう。例えば、担体が生理的食塩水、ブドウ糖溶液もし
くは生理的食塩水とブドウ糖溶液の混合物を含んで成る注入可能な溶液を製造す
ることができる。注入可能な懸濁剤もまた製造することができ、この場合には適
切な液体の担体、懸濁剤等を使用することができる。経皮投与に適する組成物に
おいては、担体は、場合によっては小さな比率でいずれかの性質の適切な添加物
(この添加物は皮膚に対する重大な有害な影響を引き起こさない)と組み合わせ
た浸透増強剤及び/もしくは適切な湿潤剤を、場合によっては含んで成る。前記
添加物は、皮膚への投与を助長することができ、そして/もしくは所望の組成物
の製造に有用である可能性がある。これらの組成物は多様な方法で、例えば経皮
貼付剤として、スポット・オン(spot-on)として、軟膏剤として投与すること
ができる。(I)の酸付加塩は、対応する塩基の形態を上回るそれらの増大され
た水溶性により、水性組成物の製造において明らかにより適する。
【0076】 投与の容易さ及び投薬量の均一性のため、前述の製薬学的組成物を投薬単位形
態に処方することがとりわけ有利である。本明細書の明細および請求の範囲で使
用されるところの投薬単位形態は、単位投薬量として適する物理的に別個の単位
を指し、各単位は必要とされる製薬学的担体と共同して所望の治療効果を生じる
よう計算された、予め決められた量の有効成分を含有する。こうした投薬単位形
態の例は、錠剤(割線を付けた錠剤もしくはコーティング錠を包含する)、カプ
セル剤、丸剤、散剤の包み、カシェ剤、注入可能な溶液もしくは懸濁液、茶さじ
1杯、テーブルスプーン1杯等、およびそれらの分離された複合物である。
【0077】 経口投与のためには、製薬学的組成物は、結合剤(例えば前以てゼラチン化さ
れたトウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドンもしくはヒドロキシプロピル
メチルセルロース)、充填剤(例えば、ラクトース、微細結晶セルロールもしく
はリン酸カルシウム)、潤滑剤(例えばステアリン酸マグネシウム、タルクもし
くはシリカ)、崩壊剤(例えばバレイショデンプンもしくはデンプングリコール
酸ナトリウム)、又は湿潤剤(例えばラウリル硫酸ナトリウム)のような製薬学
的に許容できる賦形剤とともに慣習的手段により製造される固体の用量形態、例
えば錠剤(嚥下のみ可能(swallowable-only)及び咀嚼可能な形態の双方)、カ
プセル剤もしくはゲルカプセル剤(gelcap)の形態をとることができる。錠剤は
当該技術分野で周知の方法によりコーティングすることができる。
【0078】 経口投与のための液体製剤は、例えば溶液、シロップ剤もしくは懸濁剤の形態
をとることができるか、又は、それらは使用前に水もしくは他の適するベヒクル
を用いる構成のための乾燥生成物として提供することができる。こうした液体製
剤は、場合によっては懸濁化剤(例えばソルビトールシロップ、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースもしくは水素化可食脂肪)、乳化剤(
例えばレシチンもしくはアカシア)、非水性ベヒクル(例えばアーモンド油、油
性エステルもしくはエチルアルコール)、及び保存剤(例えばp−ヒドロキシ安
息香酸メチルもしくはプロピル又はソルビン酸)のような製薬学的に許容できる
添加物を用いて、慣習的手段により製造することができる。
【0079】 製薬学的に許容できる甘味料は、好ましくは、サッカリン、サッカリンナトリ
ウムもしくはカルシウム、アスパルテーム、アセルスフェームカリウム、シクラ
ミン酸ナトリウム、アリテーム、ジヒドロカルコン甘味料、モネリン、ステビオ
シドもしくはスクラロース(4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−ト
リデオキシガラクトスクロース)、好ましくはサッカリン、サッカリンナトリウ
ムもしくはカルシウムのような最低1種の強度の甘味料、及び場合によってはソ
ルビトール、マンニトール、果糖、ショ糖、麦芽糖、イソ麦芽糖(isomalt)、
ブドウ糖、水素化ブドウ糖シロップ、キシリトール、カラメルもしくはハチミツ
のような大量甘味料(bulk sweetner)を含んで成る。
【0080】 強度甘味料は、低濃度で便宜的に使用する。例えば、サッカリンナトリウムの
場合、濃度は最終製剤の総容積に基づき0.04%から0.1%(w/v)の範
囲にあることができ、そして好ましくは低投薬量製剤中で約0.06%及び高投
薬量製剤中で約0.08%である。大量甘味料は、約10%から約35%まで、
好ましくは約10%から約15%(w/v)の範囲にわたる大量で効果的に使用
することができる。
【0081】 低投薬量製剤中の苦み成分を隠蔽することができる製薬学的に許容できる香味
料は、好ましくは、サクランボ、ラズベリー、クロスグリもしくはイチゴ香味料
のような果実香味料である。2種の香味料の組み合わせは非常に良好な結果を生
じることができる。高投薬量製剤においては、キャラメルチョコレート(Carame
l Chocolate)香味料、ミントクール(Mint Cool)香味料、ファンタジー(Fant
asy)香味料等の製薬学的に許容できる強い香味料のような、より強い香味料が
必要とされる可能性がある。各香味料は、0.05%から1%(w/v)の範囲
にわたる濃度で最終組成物中に存在する可能性がある。前記強い香味料の組み合
わせが有利に使用される。好ましくは、製剤の酸性条件下で、味及び色のいかな
る変化もしくは喪失も被らない香味料を使用する。
【0082】 本発明の化合物はデポー製剤としてもまた処方することができる。こうした長
時間作用製剤は、埋植法(例えば皮下もしくは筋肉内)又は筋肉内注入により投
与することができる。従って、例えば、化合物は適するポリマー性もしくは疎水
性素材(例えば許容できる油中の乳剤として)又はイオン交換樹脂とともに、又
はほとんど不溶性の誘導体、例えばほとんど不溶性の塩として処方することがで
きる。
【0083】 本発明の化合物は、注入、便宜的には静脈内、筋肉内もしくは皮下注入による
、例えばボーラス注入もしくは連続的静脈内注入による非経口投与のために処方
することができる。注入のための製剤は、単位投与剤形で、例えば、添加された
保存剤を含むアンプルもしくは複数用量の容器中で提供することができる。組成
物は、油性もしくは水性のベヒクル中の懸濁剤、溶液もしくは乳剤のような形態
をとることができ、そして等張剤、懸濁化剤、安定剤及び/もしくは分散剤のよ
うな処方剤(formulatory agent)を含有することができる。代替的には、有効
成分は、使用前に適するベヒクル(例えば滅菌した発熱物質を含まない水)との
構成のための粉末の形態にすることができる。
【0084】 本発明の化合物は、例えばカカオバターもしくは他のグリセリドのような慣習
的坐剤基剤を含有する、坐剤もしくは保持浣腸のような直腸組成物にもまた処方
することができる。
【0085】 鼻内投与のためには、本発明の化合物を例えば液体スプレーとして、粉末とし
てもしくは滴剤の形態で使用することができる。
【0086】 本発明の製剤は、場合によってはシメチコン、α−D−ガラクトシダーゼ等の
ような抗膨満剤を包含してよい。
【0087】 一般に、治療上有効な量は、約0.001mg/kg〜約2mg/kg体重ま
で、好ましくは約0.02mg/kg〜約0.5mg/kg体重までであろうと
企図される。治療の方法は、1日あたり2〜4回の間の服用のレジメンでの有効
成分の投与もまた包含することができる。
【0088】
【実験の部】
下記に記述される手順において、以下の略語を使用した。すなわち「ACN」
はアセトニトリルを表し、「THF」はテトラヒドロフランを表し、「DCM」
はジクロロメタンを表しそして、「MIK]はメチルイソブチルケトンを表す。
【0089】 数種の化学物質については化学式を使用した(例えば、ジクロロメタンに対し
てCH2Cl2、メタノールに対してCH3OH、アンモニアに対してNH3、塩酸
に対してHCl、水酸化ナトリウムに対してNaOHそして炭酸ナトリウムに対
してNa2CO3)。
【0090】 これらの場合で、実際の立体化学的配置に対する更なる言及なしに、最初に単
離された立体化学的異性体を「A」、二番目のものを「B」と呼称する。
【0091】 A.中間体の製造 実施例A.1 a) 3−メトキシ−4−オキソ−1−ピペリジンカルボン酸エチル(0.24
8モル)及びN,N−ビス(フェニルメチル)−1,3−プロパンジアミン(0
.248モル)の混合物(600mlのメタノール中)をチオフェン(4%、5
ml)の存在下で触媒としての活性炭上白金(5%、5g)で50℃で水素化さ
せた。水素(1等量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させると、(±
)−4−[[3−[ビス(フェニルメチル)アミノ]プロピル]アミノ]−3−
メトキシ−1−ピペリジンカルボン酸エチル(中間体1)109.8gを収集し
た。 b) 中間体(1)(0.25モル)の混合物(500mlのメタノール中)を
、触媒として活性炭上白金(5.0g)で50℃で水素化させた。水素(2等量
)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させると、(±)−4−[(3−ア
ミノプロピル)アミノ]−3−メトキシ−1−ピペリジンカルボン酸エチル(中
間体2)66.3g(102%)を収集した。 c) 中間体2(0.13モル)及び1,1’−カルボニルビス−1H−イミダ
ゾール(0.13モル)の混合物(500mlのTHF中)を1晩,撹拌、還流
した。溶媒を蒸発させた。残留物をACNから晶出させた。沈澱物を濾取し、乾
燥すると、(±)−3−メトキシ−4−(テトラヒドロ−2−オキソ−(1(2
H)ピリミジニル)−1−ピペリジンカルボン酸エチル(中間体3)20.0g
を収集した。 d) 中間体(3)(0.0105モル)の混合物(50mlの塩酸及び5ml
の酢酸中)を1晩、撹拌、還流した。溶媒を蒸発させた。残留物を乾燥すると、
(±)−テトラヒドロ−1−(3−メトキシ−4−ピペリジニル)−2(1H)
ピリミジノン二塩酸(中間体4)2.05g(68%)を収集した。
【0092】 実施例A.2 a) (S)−1−(フェニルメチル)−3−ピロリジンアミン(0.115モ
ル)及び2−プロペンニトリル(0.115モル)の混合物(250mlのエタ
ノール中)を2時間、撹拌、還流した。2−プロペンニトリル(1g)を添加し
、反応混合物を更に2時間、撹拌、還流した。溶媒を蒸発させると、(S)−3
−[[1−(フェニルメチル)−3−ピロリジニル)アミノ]プロパンニトリル
(中間体5)27.0gを収集した。 b) 中間体(5)(最大0.115モル)の混合物(400mlのメタノール
中のアンモニア溶液中)を、触媒としてラネイニッケル(3.0g)とともに2
0℃未満の温度で水素化した。水素(2等量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾
液を蒸発させると、(S)−N−[1−(フェニルメチル)−3−ピロリジニル
]−1,3−プロペンジアミン(中間体6)28.0gを収集した。 c) 中間体(6)(0.12モル)及び1,1’−カルボニルビス−1H−イ
ミダゾール(0.12モル)の混合物(500mlのTHF中)を1晩、撹拌、
還流した。溶媒を蒸発させると、(S)−1−[1−フェニルメチル)−3−ピ
ロリジニル]−2(1H)ピリミジノン(中間体7)22.5gを収集した。 d) 中間体(7)(0.087モル)の混合物(400mlのメタノール中)
を触媒として活性炭上パラジウム(3.0g)で水素化した。水素(1等量)の
取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させると、(S)−1−(3−ピロリジ
ニル)−2(1H)ピリミジノン(中間体8)14.3gを収集した。
【0093】 同様の方法で、(R)−1−(3−ピロリジニル)−2(1H)−ピリミジノ
ン(中間体9)を製造した。
【0094】 実施例A.3 a) 4−アミノ−1−(フェニルメチル)−4−ピペリジンメタノール(0.
0182モル)及び2−プロペンニトリル(0.0304モル)の混合物(80
mlのエタノール中)を週末の期間中、撹拌、還流した。2−プロペンニトリル
(2ml)を添加した。混合物を5時間撹拌、還流した。2−プロペンニトリル
(2ml)を再添加した。混合物を1晩、撹拌、還流した。溶媒を蒸発させた。
残留物をガラスフィルター上のシリカゲル(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH
/NH3)95/5)上で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させると
、3−[[4−(ヒドロキシメチル)−1−(フェニルメチル)−4−ピペリジ
ニル]アミノ−プロパンニトリル(中間体10)を収集した。 b) 中間体(10)(0.0159モル)の混合物(150mlのNH3で飽
和されたメタノール中)を、触媒としてのラネイニッケル(1/2スプーン)と
ともに14℃で水素化した。水素(2等量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液
を蒸発させると、4−[(3−アミノプロピル)アミノ]−1−(フェニルメチ
ル)−4−ピペリジンメタノール(中間体11)3.8gを収集した。 c) 1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール(0.0149モル)を
中間体(11)(0.0137モル)の混合物(40mlのTHF中)に添加し
た。混合物を1晩、室温で撹拌した。沈澱物を濾取し、ACNから晶出させ、濾
取し、ACN及びDIPEで洗浄し、次いで乾燥すると、テトラヒドロ−1−[
4−(ヒドロキシメチル)−1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−2
(1H)−ピリミジノン(中間体12、mp.210℃)2.05gを収集した
。 d) 中間体(12)(0.0059モル)の混合物(100mlのメタノール
中)を、触媒としての炭素上パラジウム(1g)で水素化した。水素(1等量)
の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させ、ACNから晶出させると、テト
ラヒドロ−1−[4−(ヒドロキシメチル)−4−ピペリジニル]−2(1H)
−ピリミジノン(中間体13、mp.162℃)0.6gを収集した。
【0095】 実施例A.4 a) 4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸エチ
ルエステル(0.0248モル)及び2−プロペンニトリル(0.0414モル
)の混合物(110mlのエタノール中)を5時間、撹拌、還流させた。溶媒を
蒸発させた。DCMを添加した。溶媒を蒸発させた。トルエンを添加した。溶媒
を蒸発させた。再度2−プロペンニトリル(1.35ml)及びエタノール(1
10ml)を添加した。混合物を1晩、撹拌、還流した。2−プロペンニトリル
(1.35ml)を再度添加した。混合物を2日間撹拌、還流した。溶媒を蒸発
させると、4−[[(2−シアノエチル)アミノ]メチル]−4−ヒドロキシ−
1−ピペリジンカルボン酸エチル(中間体14)5.5gを収集した。 b) 中間体(14)(0.0216モル)の混合物(150mlのNH3飽和
メタノール中)を、触媒としてのラネイニッケル(1/2スプーン)で水素化し
た。水素(2等量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させそして、シリ
カゲル上(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3)90/10)のカラムク
ロマトグラフィーにより精製した。所望の画分を収集して、溶媒を蒸発させると
、4−[[3−アミノプロピル)アミノ]メチル]−4−ヒドロキシ−1−ピペ
リジンカルボン酸エチル(中間体15)3.8gを収集した。 c) 1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール(0.016モル)を中
間体(15)(0.0147モル)の混合物(50mlのTHF中)に添加した
。混合物を1晩室温で撹拌した。溶媒を蒸発させた。水及びDIPEを添加した
。混合物をその層に分離した。水性層をDCMで抽出した。有機層を乾燥させ、
濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(
溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3)97/3)により精製した。所望の
画分を収集して、溶媒を蒸発させた。残留物をDIPE中に取り上げた。ACN
を添加した。完全に溶解するまで混合物を暖め、次いで氷浴上で冷却した。沈澱
物を濾取すると、4−ヒドロキシ−4−[(テトラヒドロ−2−オキソ−1(2
H)−ピリミジニル)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸エチル(中間体16
)1.5gを収集した。 d) 中間体(16)(0.1007モル)及び水酸化カリウム(1.0モル)
の混合物(1200mlの2−プロパノール中)を1晩、撹拌、還流させた。溶
媒を蒸発させた。水を添加した。溶媒を一部蒸発させた。DCMを添加した。有
機層を分離し、乾燥させ、濾過し溶媒を蒸発させた。残留物をACN中に取り上
げた。沈澱物を濾取し、乾燥させると、テトラヒドロ−1−[(4−ヒドロキシ
−4−ピペリジニル)メチル]−2(1H)−ピリミジノン(中間体17)を収
集した。
【0096】 B.最終化合物の製造 実施例B.1 中間体(4)(0.0072モル)及び(−)−(R)−3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシアルデヒド(0.0092モル)の混
合物(100mlのメタノール中)をチオフェン(4%、1ml)の存在下で触
媒として活性炭上パラジウム(2g)で水素化した。水素(1等量)の取り込み
後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させた。残留物を水とDCM間で分溜した。2相
混合物を50%NaOHでアルカリ性にし、次いでジカライト上で濾過し、2相
の濾液をその層に分離した。有機層を乾燥し、濾過し、そして溶媒を蒸発させる
と、残留物を与えた。この残留物を分離し、RP−18上の逆相液体クロマトグ
ラフィー(BDS,8μm,溶離剤:(H2O中0.5%NH4OAc)/CH3
CN/CH3OH,63/7/30)により精製した。4種の純粋な画分群を回
収し、それらの溶媒を蒸発させると、[1(R),[A−(3α,4α)]]−
1−[1−(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]
−3−メトキシ−4−ピペリジニル]−2(1H)−ピリミジノン(化合物1)
0.4g、[1(R),[B−(3α,4α)]]−1−[1−(3,4−ジヒ
ドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]−3−メトキシ−4−ピペ
リジニル]−2(1H)−ピリミジノン(化合物2)0.4g、[1(R),[
A−(3α,4α)]]−1−1−[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピ
ラン−2−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル]−2(1H)
ピリミジノン(化合物3)0.1g及び[1(R),[B−(3α,4α)]]
−1−1−[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル
]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル]−2(1H)ピリミジノン(化合物4
)0.1gを収集した。
【0097】 実施例B.2 中間体(9)(0.030モル)及び3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピ
ラン−2−カルボキシアルデヒド(0.0028モル)の混合物(100mlの
メタノール中)をチオフェン(4%、1ml)の存在下で触媒としての活性炭上
パラジウム(2.0g)で50℃で水素化した。水素(1等量)の取り込み後、
触媒を濾去し、濾液を蒸発させた。この画分をシリカゲル上のクロマトグラフィ
ー(CH2Cl2/CH3OHによる勾配溶離)により予備精製した。所望の画分
を回収し、溶媒を蒸発させた。残留物(±5g)を分離し、Chiralcel OD上のキ
ラルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:ヘキサン/エタノール、80/20)
により精製した。2種の純粋な画分群を回収し、それらの溶媒を蒸発させると、
第1の画分1.75g及び[3R(B)]−1−[1−(3,4−ジヒドロ−2
H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]−3−ピロリジニル]−2(1H)
−ピリミジノン(化合物6)1.97gを収集した。前記第1の画分を更に、R
P BDS球状シリカゲル(Hyperprep C18 BDS 120Å,8μm(Shandon);溶離剤
:[(H2O中0.5%NH4OAc)/CH3CN,90/10]/CH3OH/
CH3CN,75/25/0、0/50/50、0/0/100、75/25/
0)上のカラムクロマトグラフィーにより精製すると、[3R(A)]−1−[
1−(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]−3−
ピロリジニル]−2(1H)ピリミジノン(化合物5)0.45gを収集した。
【0098】 実施例B.3 中間体(9)(0.031モル)及び2H−ベンゾピラン−3−カルボキシア
ルデヒド(0.031モル)の混合物(150mlのメタノール中)をチオフェ
ン(4%、1ml)の存在下で触媒としての活性炭上パラジウム(2g)で水素
化した。水素(2等量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させた。残留
物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/CH3
H勾配溶離)により精製した。所望の画分を収集し、溶媒を蒸発させた。残留物
をChiralcel OD上のキラルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:ヘキサン/エタ
ノール、50/50)によりエナンチオマーに分離し、RP−18上の逆相高性
能液体クロマトグラフィー(溶離剤:((H2O中0.5%NH4OAc)/CH 3 CN、90/10)/CH3OH/CH3CN(0分)68/27/5、(24
分)38/37/25)により更に精製した。最も純粋な画分を収集し、溶媒を
蒸発させた。残留物を乾燥すると、[3R]−1−[1−(3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾピラン−3−イル)メチル]−3−ピロリジニル]−2(1H
)−ピリミジノン(化合物19)0.90gを収集した。
【0099】 実施例B.4 中間体(13)(0.0094モル)を(R)−3,4−ジヒドロ−2H−1
−ベンゾピラン−2−メタノールメタンスルホン酸(エステル)(0.0094
モル)及びNa2CO3(0.0282モル)の混合物(160モルのMIK中)
に添加した。混合物を水分離装置を使用して1週間、撹拌、還流した。溶媒を蒸
発させた。水及びDCMを添加した。有機層を分離し、水で数回洗浄し、乾燥し
、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィ
ー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3)、90/10)により精製した
。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させた。残留物をACN中に取り込んだ。完
全に溶解するまで混合物を加熱し、次いで氷浴上で冷却した。沈澱物を濾取し、
乾燥すると、化合物(20)(mp.180℃)0.3gを収集した。
【0100】 実施例B.5 [S−(R*,R*)]−3,4−ジヒドロ−2−オキシラニル−2H−1−ベ
ンゾピラン(0.0047モル)、中間体(17)(0.0047モル)及びN
2CO3(0.0042モル)の混合物(150mlのエタノール中)を2晩撹
拌、還流した。溶媒を蒸発させた。水及びDCMを添加した。有機層を分離し、
乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物を少量のACN中に取り込んだ。完
全に溶解するまで混合物を加熱し、次いで氷浴上で冷却した。沈澱物を濾取し、
乾燥すると化合物(30)0.9gを収集した。
【0101】 表F−1及びF−2は前記の実施例のうちの1例に従って製造された化合物を
挙げている。下記の略語を表中に使用した、C224はエタンジオン酸塩を表
す。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】
【表3】
【0105】 C.薬理学的実施例 C.1.覚醒イヌにおける電気的バロスタットにより測定された胃の緊張度 胃の緊張度はマノメーター法により測定することができない。従って、電気
的バロスタットを使用した。これは、覚醒イヌの胃の緊張度の生理学的パターン
及びその調節並びに、この緊張度に対する試験化合物の影響、の研究を可能にす
る。
【0106】 バロスタットはごく薄い柔らかいポリエチレンの袋(最大容量:±700ml
)に二重内腔の14−フレンチのポリビニルチューブにより連結されている空気
注入システムから成る。胃の緊張度の変動を、一定の圧力に維持された胃内の袋
内の空気容量の変化を記録することにより測定した。バロスタットは、電気的フ
ィードバックシステムにより袋内の空気容量を変化することにより胃内に導入さ
れた柔らかい、空気の充填された袋内に一定の圧力(以め選択された)を維持す
る。
【0107】 このように、バロスタットは一定の胃内圧における胃内容量の変化(それぞれ
減少もしくは増加)として胃の運動活性(収縮もしくは弛緩)を測定する。バロ
スタットは空気注入−吸引システムに電気的中継物により連結された歪みゲージ
から成る。歪みゲージ及び注入システムの双方が超薄型ポリエチレンの袋に二重
内腔のポリビニルチューブにより連結されている。バロスタットのダイアルが胃
内の袋内に維持されるべき圧力レベルの選択を可能にする。
【0108】 7〜17kgの体重の雌のビーグル犬がパブロフのフレーム内におとなしく立
つように訓練された。それらは、全身麻酔及び無菌の注意下で胃カニューレを埋
め込まれた。中央の開腹術後、Latarjet神経の2cm上部の、大湾曲部と小湾曲
部の間に縦方向に胃壁を切開した。カニューレを二重巾着紐縫合により胃壁に固
定し、下肋部の左四半分の穿ち傷を通って取り出した。イヌは2週間の回復期を
与えられた。
【0109】 実験の開始時に、あらゆる胃液もしくは食物の残りを除去するためにカニュー
レを開放した。必要な場合は、胃を40〜50mlの温水で洗浄した。バロスタ
ットの超薄型の袋を胃カニューレを通して胃底に配置した。実験中の胃内の袋の
ほぐれを確実に容易にするために、300〜400mlの容量を袋中に2回注入
した。
【0110】 最大90分間の安定化期間後に胃の容量を6mmHg(約0.81kPa)の
一定の圧力で15分間安定化され、試験化合物を皮下投与(S.C.)又は十二
指腸内投与(I.D.)した。試験化合物を通常0.63mg/kgでスクリー
ニングした、すなわち、胃容量の変化を測定した。試験化合物がスクリーニング
手順中に有効であることが示された場合に、他の投与量及び経路を試験した。表
C−1は、試験化合物(0.63mg/kg)のS.C.もしくはI.D.投与
後1時間の観察期間中に、胃底の弛緩に対する容量の平均最大変化をまとめてい
る。
【0111】
【表4】
【0112】 C.2 脳底動脈に対する血管収縮作用 ブタ(ペントバルビタールナトリウムで麻酔された)から取った脳底動脈切片
を器官浴中で異性体の張力の記録のために固定した。試験体をクレブス−ヘンゼ
ライト(Krebs-Henseleit)溶液中に浸漬した。溶液を37℃に維持し、95%
2−5%CO2の混合物を通気した。試験体を2グラムの安定な基礎張力が得ら
れるまで伸長した。試験体をセロトニン(3×10-7M)で収縮させた。セロト
ニン添加に対する反応を測定し、次にセロトニンを洗浄した。この手順を、安定
な反応が得られるまで反復した。次に試験化合物を器官浴に投与し、試験片の収
縮を測定した。この収縮反応を前以て測定したセロトニンに対する反応の百分率
として表した。
【0113】 ED50−値(モル濃度)は、試験化合物がセロトニンで得た収縮反応の50%
を引き起こす濃度と定義される。前記のED50−値は3種の異なった試験体につ
いての実験から算定する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ド・ブルイン,マルセル・フラン・レオポ ルド ベルギー・ビー−2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ (72)発明者 バン・エメレン,クリストフ ベルギー・ビー−2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ (72)発明者 ウイゲリンク,ピエト・トム・ベルト・ポ ール ベルギー・ビー−2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ (72)発明者 バーシユエレン,ウイム・ガストン ベルギー・ビー−2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ Fターム(参考) 4C063 AA03 BB03 BB04 CC79 DD03 DD10 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC42 GA02 GA07 GA12 ZA66 ZA69

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 の化合物、その立体化学的異性体形態、そのN−酸化物形態、製薬学的に許容で
    きるその酸付加塩、もしくはその第四級アンモニウム塩であって、式中、 AlkはC1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカルボニルC1-4アルキル
    、カルボニル、カルボニルC1-4アルキル、もしくは、場合によりヒドロキシ、
    ハロ、アミノ、ヒドロキシC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシ、C1-4アルキ
    ルオキシC1-4アルキル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、C1-4アルキルカル
    ボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシもしくはC3-6シクロアルキ
    ルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシで置換されるC1-6
    ルカンジイルであり、 −Z1−Z2−は式 −O−CH(R4)−CH2− (a−1)、 −O−CH(R4)−CH2−O− (a−2)、 −O−CH(R4)−CH2−S− (a−3)、 −O−CH(R4)−CH2−CH2− (a−4)、 −O−CH(R4)−CH2−CH2−CH2−(a−5)、 −O−C(R4)=CH− (a−6)、 −O−C(R4)=CH−CH2− (a−7)、 −O−C(R4)=CH−CH2−CH2− (a−8)もしくは −O−C(R4)−CH=CH− (a−9)、 [ここで、場合によって、同一もしくは異なる炭素原子上の1個もしくは2個の
    水素原子はヒドロキシにより置換されてもよい] の二価の基であり、 R1、R2及びR3はそれぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニル
    、C1-6アルキルオキシ、トリハロメチル、トリハロメトキシ、ハロ、ヒドロキ
    シ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルキル
    オキシカルボニル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニル、モノ
    −もしくはジ(C1-6アルキル)アミノカルボニル、アミノC1-6アルキル、モノ
    −もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、C1-4アルキルカルボニ
    ルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシ、もしくはC3-6シクロアルキル
    カルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシ、から選択されるか又
    は、 R1及びR2が隣接する炭素原子上にある時には、R1及びR2は一緒になって式
    −CH2−CH2−CH2− (b−1)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (b−2)、 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2− (b−3)、 −CH=CH−CH=CH− (b−4)、 −O−CH2−O− (b−5)、 −O−CH2−CH2− (b−6)、 −O−CH2−CH2−O− (b−7)、 −O−CH2−CH2−CH2− (b−8)、 −O−CH2−CH2−CH2−CH2− (b−9)、 [ここで、場合によっては、同一もしくは異なる炭素原子上の1個もしくは2個
    の水素原子はヒドロキシ、C1-4アルキルもしくはCH2OHにより置換されても
    よい] の二価の基を形成してもよく、 R4は水素、C1-6アルキル、フェニルメチル、ヒドロキシC1-4アルキル、C1 -4 アルキルオキシC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシカルボニル、C1-4アル
    キルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニル、C3-6シクロアルキルカ
    ルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシ、又は、二価の基−Z1
    2−が式(a−6)、(a−7)もしくは(a−8)である時は直接結合、で
    あり、 【化2】 は式 【化3】 [ここで、 mは0もしくは1であり、 R6はC1-4アルキル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-4アルキル、C1-4
    ルキルオキシ、アミノC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシカルボニル、C1-4
    アルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニル、もしくはC3-6シク
    ロアルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシであり、 R11は水素、C1-4アルキル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-4アルキル、
    1-4アルキルオキシ、アミノC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシカルボニル
    、C1-4アルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニル、もしくはC 3-6 シクロアルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシカルボニルオキシであ
    る] の二価の基であり、 R5は式 【化4】 [ここで、 nは1もしくは2であり、 p1は0でありかつp2は1もしくは2であり、p1が1もしくは2でありかつ
    、p2が0であり、 Xは酸素、イオウ、NR9もしくはCHNO2であり、 Yは酸素もしくはイオウであり、 R7は水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニルもしくはフェニ
    ルメチルであり、 R8はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、フェニルもしくはフェニルメチ
    ルであり、 R9はシアノ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルキルオキシカ
    ルボニルもしくはアミノカルボニルであり、 R10は水素もしくはC1-6アルキルであるか、又は R9及びR10が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によっ
    てはC1-4アルキルもしくはC1-4アルキルオキシで置換されるピロリジニル、ピ
    ペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニルもしくはモルホリニル基を形成し
    てもよく、そして Qは式 −CH2−CH2− (e−1)、 −CH2−CH2−CH2− (e−2)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (e−3)、 −CH=CH− (e−4)、 −CH2−CO− (e−5)、 −CO−CH2− (e−6)、 −(CH22−CO− (e−7)、 −CO(CH22− (e−8)、 −CO−CH2−CO− (e−9)、 −CH2−CO−CH2− (e−10) (ここで、場合によっては、同一もしくは異なる炭素原子上の1個もしくは2個
    の水素原子がC1-4アルキル、ヒドロキシもしくはフェニルにより置換されても
    よい) の二価の基であるか、又は、 Qが式 【化5】 の二価の基である] の基である。
  2. 【請求項2】 R5が式(d−1)の基であり、式中、Xが酸素でありかつ
    Qが式(e−1)もしくは(e−2)の基である、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R4が水素であり、−Z1−Z2−が式−CH2−CH2−(a
    −4)であり、Alkが−CH2−であり、二価の基 【化6】 が、式(c−1)であり、式中、R11がはヒドロキシもしくはメトキシでありか
    つm=0であり、そしてR5が式(d−1)の基であり、式中、Xが酸素であり
    、R7が水素であり、そしてQが(e−2)である、請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R4が水素であり、−Z1−Z2−が式−CH2−CH2−(a
    −4)であり、Alkが−CH2−であり、二価の基 【化7】 が式(c−2)でありかつm=0であり、そしてR5が式(d−1)の基であり
    、式中、Xが酸素であり、R7が水素であり、そしてQが(e−2)である、請
    求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R4が水素であり、−Z1−Z2−が式−CH2−CH2−(a
    −4)であり、Alkが−CH(OH)−CH2−であり、二価の基 【化8】 が式(c−1)であり、m=0、R6がヒドロキシもしくはヒドロキシメチルで
    あり、そしてR5が式(d−1)の基であり、式中、Xが酸素であり、R7が水素
    であり、そしてQが(e−2)である、請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 製薬学的に許容できる担体及び、治療的に有効量の請求項1
    〜5のいずれかに記載の化合物を含んで成る製薬学的組成物。
  7. 【請求項7】 治療的に有効量の請求項1〜5のいずれかに記載の化合物が
    製薬学的に許容できる担体と緊密に混合されている、請求項6記載の製薬学的組
    成物の製造法。
  8. 【請求項8】 医薬としての使用のための請求項1〜5のいずれかに記載の
    化合物。
  9. 【請求項9】 a)式(II)の中間体を反応不活性な溶媒中で、そして場合
    によっては適切な塩基の存在下で、式(III)の中間体でアルキル化し、 【化9】 b)式(IV)の中間体(ここで、Alk1は直接結合もしくはC1-5アルカンジイ
    ルを表す)を式(III)の中間体で、還元的にアルキル化させるか、 【化10】 (ここで、前記の反応スキームにおいて、基−Z1−Z2−、R1、R2、R3、R4 、R5、Alk及び二価の基 【化11】 は請求項1に定義されたとおりであり、Wは適当な離脱基である)、又は c)式(I)の化合物を当該技術分野で既知の変換反応に従い相互に転化させる
    か、又は所望される場合は、式(I)の化合物を酸付加塩に転化するかもしくは
    反対に、式(I)の化合物の酸付加塩をアルカリで遊離塩基形態に転化させ、そ
    して所望される場合は、それらの立体化学的異性体形態を製造する、 式(I)の化合物の製造法。
JP2001502420A 1999-06-02 2000-05-23 ピロリジニル、ピペリジニルもしくはホモピペリジニル置換(ベンゾジオキサン、ベンゾフランもしくはベンゾピラン)誘導体 Withdrawn JP2003501428A (ja)

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