JP2003501324A - 液体を自動温度調節して保存する容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特にレジャー、スポーツ、幼児に使用される液体を自動温度調節して保存する容器は、二つの結合される部分（９、１０）によって形成され、液体を収容した入れ物（１２）を収容する空洞（１１）を形成したシェル（８）から構成されている。シェルは、断熱性且つ耐衝撃性の材料から造られている。本発明は、保存期間が魔法瓶の期間に匹敵され且つ同時にごみや昆虫等の外部からの侵略性作因物に対して入れ物を保護する液体の自動温度調節保存を行うので在来容器の諸問題を完全に解消するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

この発明は、特に、しかし排他的ではないがレジャーや、スポーツや、幼児に
役立つ液体を自動温度調節して保存する容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ほぼ一定の温度で或る時間に渡って液体を貯蔵できるようにする多くの種類の
入れ物が存在していることは知られている。特に、所謂魔法瓶は、特に山岳でス
ポーツする人々の間では非常に人気がある。これら魔法瓶は、水や、コヒー、ミ
ルク入りコヒー、ジュース等の飲料物をかなり長時間に渡って高温に又は低温に
保つために入れられる空の空間を有した２重壁のガラス製又は金属製の入れ物と
なっていることは良く知られている。しかし、大部分の現在市場で入手可能な飲
料物は、それら自身のパッケージに収容されており、それらパッケージは、一般
にはビールやソフトドリンク用には普通の瓶や缶であったり、ジュース用やミル
クやヨーグルト等の酪農製品用には箱状のプラスチックコーティングされた紙パ
ッケージであったりする。明らかに、これらの飲料物を魔法瓶に入れるためには
、パッケージの内容物を魔法瓶に移す必要がある。この必要を無くするためには
断熱材で造られた色々な寸法の円筒カップ状に成形された入れ物が市場で入手で
き、そして缶や瓶を直接それらの内部に挿入することができる。この技術分野に
関連した従来技術のもう一つ別の態様は、例えば、子供に与える温かい食物を用
意したり、しばしば０℃より低い温度に保たなければならない或る種類の薬を保
管したり輸送する場合である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

上述の第一種類の従来の入れ物の第一の欠点は、開口が設けられているパッケ
ージの端部は保護されていないので、パッケージや対応してその内部に収容され
た飲料物も周囲環境との熱交換に対してほんの部分的にしか保護されていない点
である。この場合、飲料物を自動温度調節して保存する期間は、魔法瓶で得られ
る期間よりもかなり短かくなっていることは明らかである。

【０００４】 これら容器の第二の欠点は、それらは、特にパッケージが開放された後にはご
みや虫に対して開口を取り囲んでいる領域を保護していない点である。 第三の欠点は、これら容器の購入者は、それらを心地好く携帯するのに適した
把持部材をそれらが備えていないので無理やり手に持ったり、バッグに入れてそ
れらを運ばざるを得ない点である。

【０００５】 従来技術の他の態様に関連した第一の欠点は、ミルク等の温かい食物を、例え
ば赤ちゃんに食事を与える哺乳ビン等のあらゆる種類の断熱をしていないガラス
容器にしばしば注入することになる点である。従って、そのような食物は即座に
与えられなければならないし、またそれらの温度を変えないようにそれらを輸送
することは不可能である。薬の場合も同じような欠点が、それらが薬剤師から顧
客に送られる際に生じる。明らかに、薬局店から購入者の家までの道中において
薬は引き渡された時と同じ温度条件に保たれそうもない。

【０００６】 この発明のねらいは、入れ物を、勿論その内部に収容された飲料物を外部環境
に対して完全に断熱できるようにし、同時にごみや虫等のいかなる汚染に対して
も入れ物を効果的に保護するようにした液体を自動温度調節して保存する容器を
提供することで飲料物を詰める在来の断熱容器における上述のような欠点を克服
するものである。

【０００７】 本発明の目的は、魔法瓶に匹敵するほどの期間に渡って内部に収容された液体
の自動温度調節状態を延長できる容器を提供するものである。 本発明のもう一つ別の目的は、飲料物や食物や薬等の幾つかの市場で入手可能
なパッケージの異なった形状や寸法に適合される容器を提供するものである。 本発明のもう一つ別の目的は、毒性が無く、持ち運びが容易で簡便で、完全に
洗浄可能で、かなりの範囲に渡ってかなり容易にリサイクルされる容器を提供す
るものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

このようなねらいや、これらの目的や、以下に明らかに成る他の目的は、少な
くとも二つの結合される部分によって形成され、液体を収容した少なくとも一つ
の入れ物を収容するための少なくとも一つの空洞を形成したシェルから構成され
ていることを特徴とする液体を自動温度調節して保存する容器によって達成され
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】

この発明の更に別の特性や長所は、添付図の非限定的な例によってのみ図解さ
れた好適な、しかし排他的でない実施例の次の詳細な説明から明らかになる。 添付図を参照すると、液体を自動温度調節して保存する容器は、各々参照番号
の９と１０で示された少なくとも二つの部分によって形成され且つ入れ物を収容
するようになっている空洞１１を形成している一般に参照番号８によって示され
ているシェルから実質的に構成されているが、入れ物としては、即ち図１、２、
４、９及び１０の場合には缶１２が、図３と７の場合には瓶１３が、図５の場合
には直方体形状のパッケージ１４が、また図８の場合には哺乳ビン２７が使用さ
れている。

【００１０】 詳細には、また図１、２、４、６、９及び１０を参照すると、二つの部分９、
１０は、各々入れ物の下部と、引き裂き開放の開口１５が配置されている上部と
を収容するようにカップ形状を成している。より具体的には、部分９は、好まし
くは缶１２の本体の大部分を収容するもであり、それで部分１０を永久的に除去
した状態でも飲料物を自動温度調節して保存する期間を過度に犠牲にすることが
ない。都合が良いことには、部分９の内部に缶１２を挿入することで或る干渉が
生じて、それで使用者が部分９から缶１２を不意に引き抜くことができないよう
にしている。この場合、一旦飲料物が無くなって部分９から缶１２を容易に抜き
出すために、部分９の底には缶１２の底に対して一本の指を通して押す中央孔１
６が設けられている。更に、例えばベルトや、ズボンの腰部に容器を固定するた
めに部分９の壁部から外側に平行に突出したタブ１７が部分９に設けられている
。そして今度は、部分９を同時に圧縮することなしに缶１２の開口１５にアクセ
スするべく部分１０の除去を容易にするために、缶１２と部分１０との間の結合
が、部分９と缶１２との間の対応した結合よりもより小さな干渉となるようにし
ている。更に、部分１０は、使用者が即座に識別できるようにすると共に同時に
より容易に把持できるようにする環状の面取り部１８を有している。部分１０の
頂部上に設けられた周辺の孔１９は、容器にストロー２０を差し込めるようにし
ている。

【００１１】 図９と１０を参照すると、缶１２の頂部と部分１０との間には開放した缶に結
合される気密キャップ２８が設けられており、液体が缶から漏れるのを防止した
り、又は短期間で中身がそれらの泡立ち特性を失うのを防止するようにしている
。缶が容器８の内部に閉じ込めら着座されると、キャップ２８は、図１０に示さ
れているように、リムが設けられ且つ部分１０の頂部に形成された適当な円形の
区画室に容易に収容される。

【００１２】 図５を参照すると、部分９、１０は、ほぼ平行六面体の箱状に成形されている
。好ましくは、部分９は、既に注目した理由で、ミルクやヨーグルトや薬等を収
容できるコンテナー１４の大部分を収容するようにしている。

【００１３】 図３と７とを参照すると、部分９と部分１０とは、各々瓶１３の円筒状本体と
ネックとを収容する。この場合、部分１０は、ほぼ切頭円錐体状に成形されてお
り、それでネックの形状に沿うことになる。部分９と１０の間の結合は、中間面
においてネジによって行われている。詳細には、部分９には、その部分９の壁部
の縁に沿った環状の突出部２１と、該突出部２１の外面に沿って螺旋パターンで
走っている隆起部２２とが設けられている。それに合わせて、突出部２１の壁部
の内縁は、環状突出部２１と隆起部２２とが各々係合する環状凹み２３と螺旋状
凹み２４とを有している。このような結合は、勿論、雄−雌のインターロック継
手によって、又は同じような方法で、それで本発明の技術的範囲を放棄すること
がないように行われる。

【００１４】 図８に示されているように、哺乳ビン用容器も、ほぼ同じような方式で提供さ
れている。図示の実施例では、部分９と１０の各々は、各々参照番号２５と２６
とによって示されていて、互いに各他方の内側に結合される二つのカプセルによ
って形成されている。好ましくは、外側カプセル２５は、内側カプセル２６より
もかなり薄くなっている。具体的には、外側カプセル２５は、型成形されたり、
又はブロー成形されたプラスチックから造られており、また内側カプセル２６は
、その断熱能力を高めるために微小なガラス粒子を適宜付加して型成形された断
熱特性を有したプラスチックから造られている。いずれの場合も、使用されてい
る材料は、ほぼ８０％もリサイクルされる。二つのカプセル２５と２６の間の結
合は、中間面における若干の干渉によって行われるか、又はこれが用意されてい
なければ、適当な接着剤を間に入れることで達成される。

【００１５】 実際には、かくして説明された容器は、保存期間が魔法瓶の期間に匹敵される
ような液体の自動温度調節保存を行うことで、また同時にどんな外部の侵略的な
作因物に対しても入れ物を保護することで意図されたねらいや目的を達成するこ
とが分かった。更に、シェルの壁部は、いかようにも成形され、容器に特定の美
的価値を与えるために隆起部やパターン等々を設けることができる。最後に、容
器は同時に特にガラス瓶に役立つ非常に有利な耐衝撃機能を有している。

【００１６】 本発明に係る容器は、添付の特許請求の範囲の技術的範囲内において色々な改
造や変更を加えることができる。全ての詳細部は他の技術的に等価な要素と代替
され得るものである。 実際には、使用されている材料、寸法及び可能な形状は、要請に応じて色々な
ものにできる。容器は、例えば食器等々、図示したもの以外の入れ物も収容でき
得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る缶用容器の斜視図である。

【図２】 本発明に係る缶用のもう一つ別の容器の斜視図である。

【図３】 本発明に係る瓶用容器の斜視図である。

【図４】 図２の容器の展開図である。

【図５】 本発明に係る酪農製品やジュース等のパッケージ用容器の展開図である。

【図６】 図４の容器の一部分の軸方向面に沿って採取された断面図である。

【図７】 図３の容器の一部分の軸方向面に沿って採取された断面図である。

【図８】 哺乳ビン用容器の軸方向面に沿って採取された断面図である。

【図９】 缶に適用されるキャップが設けられた缶用容器の図４と同様な展開図である。

【図１０】 缶に適用されるキャップ用の座が設けられた図９の容器の斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ， ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，Ｓ Ｅ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ， ＺＷ

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体が、少なくとも二つの結合される部分（９、１０）に
   よって形成され、液体を収容する少なくとも一つの入れ物（１２、１３、１４及
   び２７）を収容するための少なくとも一つの空洞（１１）を形成したシェル（８
   ）から構成されていることを特徴とする液体を自動温度調節して保存する容器。
2. 【請求項２】 上記結合部分（９、１０）は、カップ形状を成しており、また
   上記結合は、上記結合部分（９、１０）の互いに向かい合った縁に沿って行われ
   ていることを特徴とする請求項１記載の容器。
3. 【請求項３】 上記結合部分（９、１０）の内の少なくとも一方（９）には、
   該部分（９）の壁部に平行に突出した側部突出部（１７）と、底の中央部に形成
   され且つ上記一方の部分（９）から上記入れ物（１２）を追い出すことができる
   ようになっている貫通孔（１６）とが設けられていることを特徴とする上記請求
   項の一つ又は複数に記載の容器。
4. 【請求項４】 上記結合部分（９、１０）の内の他方（１０）には、識別に適
   した環状の面取り部（１８）と、頂部の周辺に形成され且つストロー（２０）を
   通すようになっている貫通孔（１９）とが設けられていることを特徴とする上記
   請求項の一つ又は複数に記載の容器。
5. 【請求項５】 上記結合部分（９、１０）は、箱形状に成形されていることを
   特徴とする上記請求項の一つ又は複数に記載の容器。
6. 【請求項６】 上記結合部分（９、１０）の内の一方（１０）は、入れ物（１
   ３、２７）の形状に合うように円錐台状に形成されていることを特徴とする上記
   請求項の一つ又は複数に記載の容器。
7. 【請求項７】 上記結合は、上記部分の内の一方（１０）を他方の部分（９）
   上に螺合させることで達成されることを特徴とする上記請求項の一つ又は複数に
   記載の容器。
8. 【請求項８】 互いに向かい合った縁の内の少なくとも一方には、環状突出部
   （２１）が設けられており、次に該突出部（２１）には、外側に形成された螺旋
   状の隆起部（２２）が設けられており、また上記縁の内の他方には、上記突出部
   （２１）と上記隆起部（２２）とに係合する環状凹み（２３）と螺旋状凹み（２
   ４）とが設けられていることを特徴とする上記請求項の一つ又は複数に記載の容
   器。
9. 【請求項９】 上記結合部分（９、１０）の各々は、外側カプセル（２５）と
   内側カプセル（２６）とを形成するように一方が他方の内側になるように互いに
   結合される二つのカプセル（２５、２６）から構成されており、上記外側カプセ
   ル（２５）は、上記内側カプセル（２６）よりもより薄くなっていることを特徴
   とする上記請求項の一つ又は複数に記載の容器。
10. 【請求項１０】 上記内側カプセル（２６）は、断熱特性を有していることを
    特徴とする上記請求項の一つ又は複数に記載の容器。
11. 【請求項１１】 使用される材料は、リサイクルされることを特徴とする上記
    請求項の一つ又は複数に記載の容器。
12. 【請求項１２】 上記外側カプセル（２５）と上記内側カプセル（２６）とは
    、中間面で若干干渉しあって結合されている上記請求項の一つ又は複数に記載の
    容器。
13. 【請求項１３】 容器本体は、上記開放した入れ物（１２）の頂部に結合され
    ると共に、入れ物（１２）が閉鎖されると、リムが設けられていて且つ上記部分
    （１０）の頂部上に形成された座に収容される気密キャップ（２８）から構成さ
    れていることを特徴とする上記請求項の一つ又は複数に記載の容器。