JP2003346833A - 燃料電池用電極の製造方法 - Google Patents
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Abstract
ン交換膜の性能低下を防ぎ、イオン交換膜を薄くできる
燃料電池用電極の製造方法を提供する。 【解決手段】 燃料電池用電極の製造方法は、バインダ
ーをシート13a上に塗布して負極側の拡散層13を形
成し、負極側の拡散層13が未乾燥のうちに上面を押圧
して平坦に形成し、平坦な拡散層13の上面に負極層1
7を形成し、負極層17が未乾燥のうちに上面にイオン
交換膜19を形成し、イオン交換膜19が未乾燥のうち
に上面に正極層18を形成し、正極層18の上面に正極
側の拡散層14を形成し、これらの各層をまとめて乾燥
することにより固化する。
Description
ン交換膜を配置し、負極の触媒に水素を接触させるとと
もに正極の触媒に酸素を接触させることにより発電する
燃料電池用電極の製造方法に関する。
である。燃料電池100は、負極層(水素極)101と
正極層(酸素極)102との間にイオン交換膜103を
配置し、負極層101に含む触媒に水素分子(H2)を
接触させるとともに、正極層102に含む触媒に酸素分
子(O2)を接触させることにより、電子e−を矢印の
如く流すことにより、電流を発生させるものである。電
流を発生させる際に、水素分子(H2)と酸素分子(O
2)とから生成水(H2O)を得る。この燃料電池10
の負極層101、正極層102、イオン交換膜103を
主要構成部材とする燃料電池用電極を次図で詳しく説明
する。
用電極を示す説明図である。燃料電池用電極は、一対の
拡散層104,105の内側にそれぞれバインダー層1
06及びバインダー層107を備え、これらバインダー
層106及びバインダー層107の内側にそれぞれ負極
層101及び正極層102を備え、これら負極層101
及び正極層102の間にイオン交換膜103を備える。
ず拡散層104にバインダー層106用の溶液を塗布す
るとともに、拡散層105にバインダー層107用の溶
液を塗布し、塗布したバインダー層106,107を焼
成することによりバインダー層106,107を固化す
る。
層101の溶液を塗布するとともに、固化したバインダ
ー層107に正極層102の溶液を塗布し、塗布した負
・正極層101,102を乾燥することにより負・正極
層101,102を固化する。次いで、固化した負極層
101にシート状のイオン交換膜103を載せ、続いて
イオン交換膜103に正極層102が固化された拡散層
105を載せて7層の多層構造を形成する。次に、この
多層構造を矢印の如く加熱圧着することにより燃料電池
用電極を形成する。
電池用電極はイオン交換膜103としてシートを使用し
ており、加えてバインダー層106、負極層101、正
極層102、バインダー層107のそれぞれの層を固化
した状態で加熱圧着するので、それぞれの層の境界に密
着不良部分が発生する虞がある。燃料電池用電極の各層
に密着不良部分が発生すると、電流を効率よく発生する
ことが難しくなり、製造ラインの検査の段階において、
これらの燃料電池用電極が廃棄処分や修復処分になり、
そのことが生産性を高める妨げになっている。
03としてシートを使用しているので、燃料電池用電極
を加熱圧着の際に、イオン交換膜103を加熱状態で加
圧することになり、イオン交換膜103の性能が低下す
る虞がある。これにより、検査の段階で廃棄処分や修復
処分の対象となる部品が一層多くなり、そのことが生産
性を高める妨げになっている。
を使用しているので、イオン交換膜103のハンドリン
グ性(取扱い性)を考慮するとイオン交換膜103をあ
る程度厚くする必要がある。このため、燃料電池用電極
を薄くすることが難しく、そのことが燃料電池用電極の
小型化を図る妨げになる。
境界に密着不良部分が発生することを防ぐことができ、
さらにイオン交換膜の性能低下を防ぐことができ、加え
てイオン交換膜を薄くすることができる燃料電池用電極
の製造方法を提供することにある。
の層間に密着不良部分が発生するのは、先の塗膜が固化
した後に、次の溶液を塗布して、この溶液が先の塗膜に
滲み込まず、結果として密着不良が発生することが、そ
の原因であることを突き止めた。そこで、先の塗膜が乾
かないうちに、次の溶液を重ねたところ、溶液が先の塗
膜に滲み込み、密着性が著しく高まることが分かった。
同様に、シート状のイオン交換膜に溶液を塗布した場合
にも、溶液がシート状のイオン交換膜に滲み込まず、結
果として密着不良が発生することが、その原因であるこ
とを突き止めた。
ーを塗布してシート及びバインダーで一方の拡散層を形
成する工程と、この一方の拡散層が未乾燥のうちに、こ
の拡散層の上面を押圧することで拡散層の上面を平坦に
形成する工程と、この平坦な拡散層の上面に燃料電池を
構成する正・負いずれか一方の電極用の溶液を塗布して
一方の電極層を形成する工程と、この一方の電極層が未
乾燥のうちに、この電極層上にイオン交換膜用の溶液を
塗布してイオン交換膜を形成する工程と、このイオン交
換膜が未乾燥のうちに、このイオン層上に正・負いずれ
か他方の電極用の溶液を塗布して他方の電極層を形成す
る工程と、この他方の電極層の上面に他方の拡散層を形
成する工程と、これら一対の電極層及びイオン交換膜を
乾燥することにより各々層を固化する工程とから燃料電
池用電極の製造方法を構成する。
液及びイオン交換膜用の溶液をそれぞれ未乾燥の状態で
塗布すれば、境界で混合が発生する。これにより、一対
の電極及びイオン交換膜の各層の境界に密着不良部分が
発生することを防ぐことができるので、イオン交換膜に
おける反応効率を良好に保つことができる。
場合、シート状イオン交換膜のハンドリング性を好適に
保つためにはイオン交換膜をある程度厚くする必要があ
る。このため、燃料電池用電極を薄くすることが難し
く、そのことが燃料電池用電極の小型化を図る妨げにな
る。
溶液とし、イオン交換膜を溶液の状態でハンドリング
(取り扱うことが)できるようにした。イオン交換膜を
溶液とすることで、ハンドリング(取扱い)の際にイオ
ン交換膜の厚さを規制する必要はない。このため、イオ
ン交換膜を薄くすることが可能になり、燃料電池用電極
を薄くして小型化を図ることができる。
としてカーボンペーパーを使用するが、カーボンペーパ
ーはバインダーを塗布する面が一般的に凹凸面であり、
この凹凸面にバインダーの溶液をスクリーン印刷により
塗布すると、カーボンペーパーの凹凸面がバインダーの
上面に転写される。さらに、バインダーの上面に負極層
の溶液を塗布することでバインダーの凹凸面が負極層の
上面に転写される。また、負極層の上面が凹凸面である
ため、負極層上のイオン交換膜が負極層の凹凸面から流
出する虞がある。このため、イオン交換膜上に正極層の
溶液を塗布した場合に、負極層の凸部に正極層が短絡す
る虞がある。
燥のうちに、拡散層の上面を押圧して拡散層の上面を平
坦に形成することにした。拡散層の上面を平坦にするこ
とで、拡散層上に負極層を平坦に塗布することができ、
さらに負極層にイオン交換膜を平坦に塗布することがで
きる。このように、イオン交換膜を平坦に形成すること
ができるので、イオン交換膜上に塗布した正極層と負極
層とが短絡することを防止できる。
は、バインダーをスプレーで塗布することを特徴とす
る。
は凹凸面なので、例えばスクリーン印刷でカーボンペー
パーにバインダーを塗布した場合には、カーボンペーパ
ーの凹面にバインダーを塗布することは難しい。これに
より、カーボンペーパーの凹部に、バインダーを塗布す
ることが難しく、カーボンペーパーの凹部にバインダー
を浸透させることができない虞がある。このため、カー
ボンペーパーの撥水効果を良好に確保することは難し
い。
せる際に、水素分子(H2)と酸素分子(O2)とが反
応して燃料電池内に生成水(H2O)を生成する。この
生成水は拡散層(カーボンペーパー)を透過させて燃料
電池の外部に排出する。このため、カーボンペーパーの
撥水効果を良好に確保することができないと、水素分子
と酸素分子との反応で生成した生成水を良好に排出する
ことができない虞がある。
と、水素や酸素の反応ガスを好適に供給することが妨げ
られるので、濃度過電圧が高くなり、燃料電池の発電性
能を良好に保つことが難しくなる。なお、「濃度過電
圧」とは、電極における反応物質及び反応生成物の補給
及び除去の速度が遅く、電極の反応が妨害されるときに
現れる電圧低下をいう。すなわち、濃度過電圧が高くな
るということは電圧低下量が増すということである。
は、バインダーをスプレーで塗布することにした。バイ
ンダーをスプレーで塗布することで、カーボンペーパー
の凹部にバインダーを塗布することができる。これによ
り、カーボンペーパー全域にバインダーを塗布して撥水
効果を得ることができるので、水素分子と酸素分子との
反応で生成した生成水を良好に排出することができる。
づいて以下に説明する。図1は本発明に係る燃料電池用
電極(第1実施形態)を備えた燃料電池を示す分解斜視
図である。燃料電池ユニット10は複数(2個)の燃料
電池11,11で構成したものである。燃料電池11
は、燃料電池用電極12を構成するシート状の負極側拡
散層13の外側に負極側流路基板31を配置し、燃料電
池用電極12を構成するシート状の正極側拡散層14の
外側に正極側流路基板34を配置したものである。
積層することで、負極側流路基板31の流路溝31aを
負極側拡散層13で覆うことにより、水素ガス流路32
を形成する。また、正極側拡散層14に正極側流路基板
34を積層することで、正極側流路基板34の流路溝3
4aを正極側拡散層14で覆うことにより、酸素ガス流
路35を形成する。
及び正極側拡散層14の内側にそれぞれバインダーを介
して一方の電極層としての負極層17及び他方の電極層
としての正極層18を備え、これら負極層17及び正極
層18の間にイオン交換膜19を備える。このように、
構成した燃料電池11をセパレータ36を介して複数個
(図1では2個のみを示す)備えることで、燃料電池ユ
ニット10を構成する。なお、燃料電池用電極12につ
いては図2で詳しく説明する。
流路32に水素ガスを供給することで、負極層17に含
む触媒に水素分子(H2)を吸着させるとともに、酸素
ガス流路35に酸素ガスを供給することで、正極18に
含む触媒に酸素分子(O2)を吸着させる。これによ
り、電子(e−)を矢印の如く流して電流を発生させる
ことができる。なお、電流を発生させる際には、水素分
子(H2)と酸素分子(O2)とから生成水(H2O)
が発生する。
実施形態)を示す説明図である。燃料電池用電極12
は、負極側拡散層13及び正極側拡散層14の内側にそ
れぞれ負極層17及び正極層18を備え、これら負極層
17及び正極層18の間にイオン交換膜19を備える。
負極側拡散層13は、負極側のカーボンペーパー13a
及び負極側のバインダー層15からなるシート材であ
る。また、正極側拡散層14は、正極側のカーボンペー
パー14a及び正極側のバインダー層16からなるシー
ト材である。
(一例として、粒状のもの)15aと、撥水性に優れた
樹脂(一例として、フッ素樹脂)15bとを有し、負極
層17に隣接する上面15cを平坦に形成した層であ
る。また、正極側のバインダー層16は、カーボン(一
例として、粒状のもの)16aと、撥水性に優れた樹脂
(一例として、フッ素樹脂)16bとを有する。
混合し、溶液を塗布後に乾燥することで固化したもので
ある。負極層17の触媒21は、カーボン22の上面に
触媒として(白金−ルテニウム合金)23を担持したも
のであり、(白金−ルテニウム合金)23に水素分子
(H2)を吸着させるものである。
混合し、溶液を塗布後に乾燥することで固化したもので
ある。正極層18の触媒24は、カーボン25の上面に
触媒として白金26を担持したものであり、白金26に
酸素分子(O2)を吸着させるものである。
層18間に溶液の状態で塗布した後、負極層17及び正
極層18とともに一緒に乾燥することにより負極層17
及び正極層18と一体に個化したものである。
3〜図6に基づいて説明する。図3(a),(b)は本
発明に係る燃料電池用電極の製造方法(第1実施形態)
を示す第1工程説明図である。(a)において、シート
状の負極側拡散層13を配置する。すなわち、負極側拡
散層13のカーボンペーパー13aをセットした後、カ
ーボンペーパー13aの上方でスプレー51を矢印の
如く移動しながら、スプレー51の噴射口52からバイ
ンダー(すなわち、カーボン15a及びフッ素樹脂15
b)を噴射する。
凹凸面に形成されているが、スプレー51を用いること
で、カーボン15a及びフッ素樹脂15bを噴霧状にし
てカーボンペーパー13aの上面に塗布することができ
るので、カーボンペーパー13aの凹部にもカーボン1
5a及びフッ素樹脂15bを確実に塗布することができ
る。これにより、カーボンペーパー13aの全域にフッ
素樹脂15bを浸透させて、カーボンペーパー全域に対
して撥水効果を得ることができる。
燥のうちに、バインダー層15の上面15cに沿ってロ
ーラー54を矢印の如く回転させながら、ローラー5
4を矢印の如く移動する。これにより、バインダー層
15の上面15cを平坦にすることができる。
池用電極の製造方法(第1実施形態)を示す第2工程説
明図である。(a)において、上面を平坦にしたバイン
ダー層15上に、バインダー層15が未乾燥のうちに、
負極層17の溶液を塗布して負極層17を形成する。こ
こで、バインダー層15の上面15cを平坦にして、平
坦なバインダー層15上15cに負極層17の溶液を塗
布して負極層17を形成したので、負極層17の上面を
平坦にすることができる。
ちに、イオン交換膜19の溶液を塗布することにより、
イオン交換膜19を形成する。ここで、負極層17の上
面を平坦にして、平坦な負極層17上にイオン交換膜1
9の溶液を塗布してイオン交換膜19を形成したので、
イオン交換膜19の上面を平坦にすることができる。
池用電極の製造方法(第1実施形態)を示す第3工程説
明図である。(a)において、平坦な上面のイオン交換
膜19上に、イオン交換膜19が未乾燥のうちに、正極
層18の溶液を塗布して正極層18を形成する。ここ
で、イオン交換膜19の上面を平坦にして、平坦なイオ
ン交換膜19上に正極層18の溶液を塗布して正極層1
8を形成したので、正極層18の上面を平坦にすること
ができる。このように、イオン交換膜19を平坦に形成
することができるので、イオン交換膜19上に塗布した
正極層18と、イオン交換膜19下に塗布した負極層1
7とを確実に離すことができ、正極層18と負極層17
との短絡を防止できる。
18が未乾燥のうちに、正極側のバインダー層16のバ
インダー(すなわち、カーボン16a及びフッ素樹脂1
6b)を塗布して正極側のバインダー層16を形成す
る。
池用電極の製造方法(第1実施形態)を示す第4工程説
明図である。(a)において、正極側のバインダー層1
6に正極側のカーボンペーパー14aを載せることによ
り、バインダー層16及びカーボンペーパー14aでシ
ート状の正極側拡散層14を形成する。
正極層18が未乾燥のうちに、負極層17、イオン交換
膜19及び正極層18に荷重をかけないで、負極層1
7、イオン交換膜19及び正極層18を一緒に乾燥す
る。
膜19及び正極層18を固化することで、負極層17、
イオン交換膜19及び正極層18を一体に積層する。こ
れにより、燃料電池用電極12の製造工程が完了する。
法によれば、イオン交換膜19に溶液を採用し、負極層
17が未乾燥のうちに、負極層17上にイオン交換膜1
9用の溶液を塗布することにより、負極層17とイオン
交換膜19との境界で互いの溶液を効果的に混合させる
ことができる。また、イオン交換膜19が未乾燥のうち
に、イオン交換膜19上に正極層18用の溶液を塗布す
ることにより、イオン交換膜19と正極層18との境界
で互いの溶液を効果的に混合させることができる。
8,17及び未乾燥のイオン交換膜19をまとめて一緒
に乾燥することで、正・負極層18,17及び未乾燥の
イオン交換膜19の境界を効果的に混合させた状態で固
化することができる。よって、正・負極層18,17及
びイオン交換膜19の各層の境界に密着不良部分が発生
することを防ぐことができるので、イオン交換膜19に
おける反応効率を良好に保つことができる。これによ
り、燃料電池用電極12における反応効率を良好に保つ
ことができる。
とで、イオン交換膜19を溶液の状態で取扱う(ハンド
リングする)ことができるので、取扱性の点(ハンドリ
ング性の観点)からイオン交換膜19の厚さを規制する
必要はない。このため、イオン交換膜19を薄くするこ
とが可能になり、燃料電池用電極12を薄くすることが
できる。
7(a),(b)は本発明に係る燃料電池用電極の製造
方法(第2実施形態)を示す工程説明図である。(a)
において、第1実施形態と同様に、負極側拡散層13の
カーボンペーパー13aをセットした後、カーボンペー
パー13aの上方でスプレー51を矢印の如く移動し
ながら、スプレー51の噴射口52からバインダー(す
なわち、カーボン15a及びフッ素樹脂15b)を噴射
する。
ーボンペーパー13aの凹部にもカーボン15a及びフ
ッ素樹脂15bを確実に塗布することができる。これに
より、カーボンペーパー13aの全域にフッ素樹脂15
bを浸透させて、カーボンペーパー全域に対して撥水効
果を得ることができる。
燥のうちに、バインダー層15の上面15cに押圧プレ
ート56を矢印の如く押し付けることにより、バイン
ダー層15の上面15cを平坦にすることができる。バ
インダー層15の上面15cを平坦にする手段は、ロー
ラ54(図3に示す)や押圧プレート56に限らない
で、その他の手段を使用することも可能である。
方に配置するとともに正極層18を上方に配置した例に
ついて説明したが、負極層17を上方に配置するととも
に正極層18を下方に配置しても同様の効果を得ること
ができる。
ンペーパー13aの上面にバインダー(すなわち、カー
ボン15a及びフッ素樹脂15b)を塗布する際に、ス
プレー51でバインダー(すなわち、カーボン15a及
びフッ素樹脂15b)を噴霧状にして塗布する例につい
て説明したが、スプレーに代えてインクジェット方式な
どのその他の噴霧塗布方式を採用することも可能であ
る。
液を噴霧状に塗布する点で同じである。スプレーは噴霧
範囲が比較的広く塗布時間を短くできるが、未塗布部分
を確保するためにマスキング処理が必要になる。一般
に、マスキング処理部に付着した溶液は回収が難しい。
絞り込むことができるので、未塗布部分にマスキング処
理を施す必要がなく、溶液を有効に使用することができ
る。但し、インクジェットは、塗布範囲が狭いのでスプ
レーと比較して塗布スピードが劣る。
ンダー層15や正極側のバインダー層16に、撥水性に
優れたフッ素樹脂を含ませた例について説明したが、バ
インダー層を構成する樹脂はフッ素樹脂に限定するもの
ではなく、要は撥水性を備えた樹脂であればよい。
する。請求項1は、イオン交換膜に溶液を採用し、電極
用の溶液及びイオン交換膜用の溶液をそれぞれ未乾の状
態で塗布すれば、境界で混合が発生する。これにより、
一対の電極及びイオン交換膜の各層の境界に密着不良部
分が発生することを防ぐことができるので、イオン交換
膜における反応効率を良好に保つことができる。この結
果、燃料電池用電極の品質を安定させることができるの
で、生産性を高めることができる。
で、イオン交換膜を溶液の状態でハンドリングすること
ができるので、ハンドリング性の観点からイオン交換膜
の厚さを規制する必要はない。このため、イオン交換膜
を薄くすることが可能になり、燃料電池用電極を薄くす
ることができるので、燃料電池の小型化を図ることがで
きる。
上面を押圧して拡散層の上面を平坦に形成することにし
た。拡散層の上面を平坦にすることで、拡散層上に負極
層を平坦に塗布することができ、さらに負極層にイオン
交換膜を平坦に塗布することができる。このように、イ
オン交換膜を平坦に形成することができるので、イオン
交換膜上に塗布した正極層と負極層とが短絡することを
防止できる。
溶液をスプレーで塗布することで、カーボンペーパーの
凹部に撥水性を有する樹脂を塗布することができる。こ
れにより、カーボンペーパー全域に撥水性を有する樹脂
を塗布して撥水効果を得ることができるので、水素分子
と酸素分子との反応で生成した生成水を良好に排出する
ことができる。
を備えた燃料電池を示す分解斜視図
を示す説明図
実施形態)を示す第1工程説明図
実施形態)を示す第2工程説明図
実施形態)を示す第3工程説明図
実施形態)を示す第4工程説明図
実施形態)を示す工程説明図
す説明図
拡散層(一方の拡散層)、13a,14a…カーボンペ
ーパー(シート)、14…正極側拡散層(他押の拡散
層)、15,16…バインダー層、15a,16a…カ
ーボン、15b,16b…撥水性の樹脂、15c…負極
側拡散層の上面(一方の拡散層の上面)、17…負極層
(一方の電極層)、18…正極層(他方の電極層)、1
9…イオン交換膜、54…ローラー、56…押圧プレー
ト。
Claims (2)
- 【請求項1】 シート上にバインダーを塗布してシート
及びバインダーで一方の拡散層を形成する工程と、 この一方の拡散層が未乾燥のうちに、この拡散層の上面
を押圧することで拡散層の上面を平坦に形成する工程
と、 この平坦な拡散層の上面に燃料電池を構成する正・負い
ずれか一方の電極用の溶液を塗布して一方の電極層を形
成する工程と、 この一方の電極層が未乾燥のうちに、この電極層上にイ
オン交換膜用の溶液を塗布してイオン交換膜を形成する
工程と、 このイオン交換膜が未乾燥のうちに、このイオン層上に
正・負いずれか他方の電極用の溶液を塗布して他方の電
極層を形成する工程と、 この他方の電極層の上面に他方の拡散層を形成する工程
と、 これら一対の電極層及びイオン交換膜を乾燥することに
より各々層を固化する工程と、からなる燃料電池用電極
の製造方法。 - 【請求項2】 前記一方の拡散層は、前記バインダーを
スプレーで塗布することを特徴とする請求項1記載の燃
料電池用電極の製造方法。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002147579A JP3828453B2 (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 燃料電池の製造方法 |
KR1020047005453A KR100909759B1 (ko) | 2001-11-30 | 2002-11-26 | 연료 전지용 전극의 제조 방법 |
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