JP2003346657A - プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの製造方法

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JP2003346657A
JP2003346657A JP2002158386A JP2002158386A JP2003346657A JP 2003346657 A JP2003346657 A JP 2003346657A JP 2002158386 A JP2002158386 A JP 2002158386A JP 2002158386 A JP2002158386 A JP 2002158386A JP 2003346657 A JP2003346657 A JP 2003346657A
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Japan
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manufacturing
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Hiroyasu Tsuji
弘恭 辻
Masataka Morita
真登 森田
Masanori Suzuki
雅教 鈴木
Hifuo Noiri
一二夫 野入
Michiro Aoki
道郎 青木
Takahiro Takeda
孝広 竹田
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NGK Insulators Ltd
Panasonic Holdings Corp
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NGK Insulators Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル構造物を設けた基板を搬送しながら焼
成する際に、異物が付着したり混入したりすることを低
減できるプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 低膨張率結晶化ガラスからなるセッター
4aの上に基板3を載置し、このセッター4aを、基板
の搬送方向に並べて配置された炭化珪素を主成分とする
材料からなる複数本のローラー7aの上を転がして搬送
しながら、前記基板3に形成されているパネル構造物2
を焼成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大画面で、薄型、
軽量のディスプレイ装置として知られているプラズマデ
ィスプレイパネル(以下、PDPと記す)のパネル構造
物である、例えば蛍光体やフリットガラスなどを焼成す
ることにより固化させるPDPの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】PDPの焼成装置としては、図7に示す
ような焼成装置がある。この焼成装置1は、例えば蛍光
体やフリットガラスなどのパネル構造物2を設けた基板
3を搬送する搬送手段5と、パネル構造物2を設けた基
板3の全体を焼成する焼成手段6とを備えるものであ
る。
【0003】基板3は、PDPの前面基板の基板もしく
は背面基板の基板である。搬送手段5は、搬送方向に並
べて配置された複数本のローラー7により構成されたも
のである。
【0004】焼成手段6は、焼成装置1の内部に設けら
れた、例えば複数個のヒータ9により構成されたもので
ある。パネル構造物2を設けた基板3の搬送に際して
は、基板3がローラー7により傷付けられないようにす
る等の観点から、一般的にはセッター4の上にパネル構
造物2を設けた基板3を載せて(以下、被焼成物8と記
す)搬送する方法が行われる。
【0005】そして、焼成装置1の内部は被焼成物8の
搬送方向に沿っていくつかの領域1a〜1fに分割され
ており、それぞれの領域でヒータ9の温度条件を独立し
て制御することが可能であり、搬送の速度の設定と組み
合わせて被焼成物8を任意の温度プロファイルで焼成す
ることができる。
【0006】この焼成装置1による被焼成物8の焼成工
程は以下のとおりである。まず、被焼成物8をローラー
7上に載置する。ローラー7上に載置された被焼成物8
は、ローラー7上を搬送されることにより焼成装置1の
内部に送り込まれ、その後、焼成装置1の内部でも同様
にローラー7上を搬送される。そして、被焼成物8はロ
ーラー7上を搬送される間にヒータ9による加熱で焼成
され、領域1a〜1fを通過した被焼成物8は焼成装置
1の外部へ搬送される。
【0007】ここで、PDPの画像の表示特性には、パ
ネル構造物2の品質が大きく影響を与えるため、パネル
構造物2へ異物が付着したり混入したりすることがない
焼成工程およびそれを実現する焼成装置が要求される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
上述のような焼成装置1によって焼成した場合、焼成後
のパネル構造物2には異物の付着や混入が見られ、これ
により、例えば、パネル構造物2が金属配線の場合、抵
抗値にばらつきが発生し、その結果、PDPの歩留まり
低下という問題となっていた。ここでこの異物は、被焼
成物8をローラー7で搬送する際、セッター4とローラ
ー7との間の摩擦により発生する磨耗粉が一因である。
【0009】本発明は、このような現状に鑑みなされた
もので、ローラーとセッターとの摩擦により発生する磨
耗粉を削減することで、パネル構造物への異物の付着や
混入が低減されるプラズマディスプレイパネルの製造方
法を実現することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法は、
複数本のローラーを基板の搬送方向に並べて配置するこ
とにより構成した搬送手段を有し、その搬送手段によっ
て、セッター上に載せた基板を搬送するとともに、基板
に設けたパネル構造物の焼成を行うに際し、セッター材
料が低膨張率結晶化ガラスであり、ローラー材料が炭化
珪素を有する材料であるというものである。
【0011】前記ローラー材料は、Si金属を2〜50
wt%、SiCを98〜50wt%含むSi−SiC材
料が好適である。前記低膨張率結晶化ガラスは、SiO
2を50〜65wt%、Al23を1〜15wt%有す
るものが好適である。
【0012】この製造方法によると、ローラーとセッタ
ーとの摩擦により発生する磨耗粉を削減することが可能
となり、パネル構造物への異物の付着や混入が大幅に低
減し、良好な表示特性のPDPを実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態に
よるPDPの製造方法について、図を用いて説明する
が、本発明の実施の態様はこれに制限されるものではな
い。
【0014】PDPは、ガス放電により紫外線を発生さ
せ、この紫外線で蛍光体を励起して発光させカラー表示
を行うものであり、大別して、駆動的にはAC型とDC
型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類
があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性か
ら、現状では、プラズマディスプレイパネルの主流は、
3電極構造の面放電型のものである。そしてその構造
は、一方の基板上に平行に隣接した表示電極対を有し、
もう一方の基板上に表示電極と交差する方向に配列され
たアドレス電極と、隔壁、蛍光体層を有するもので、比
較的蛍光体層を厚くすることができ、蛍光体によるカラ
ー表示に適している。
【0015】このようなPDPは、液晶パネルに比べて
高速の表示が可能であり、視野角が広いこと、大型化が
容易であること、自発光型であるため表示品質が高いこ
となどの理由から、フラットパネルディスプレイの中で
最近特に注目を集めており、多くの人が集まる場所での
表示装置や家庭で大画面の映像を楽しむための表示装置
として各種の用途に使用されている。
【0016】ここで、一般的なPDPの構造を図1に示
す。PDPは、前面基板11と背面基板12とから構成
されている。前面基板11は、例えばフロート法による
硼珪素ナトリウム系ガラス等からなるガラス基板などの
透明かつ絶縁性の基板13上に形成された、走査電極1
4と維持電極15とで対をなすストライプ状の表示電極
16と、表示電極16の群を覆うように形成された誘電
体層17と、誘電体層17上に形成されたMgOからな
る保護膜18とにより構成されている。
【0017】なお、走査電極14および維持電極15
は、例えばITOのような透明かつ導電性の材料で形成
された透明電極14a,15aと、この透明電極14
a,15aに電気的に接続されるように形成された、例
えばAgからなるバス電極14b,15bとで構成され
ている。
【0018】また、背面基板12は、基板13に対向配
置される基板19上に、表示電極16と直交する方向に
形成されたアドレス電極20と、そのアドレス電極20
を覆うように形成された誘電体層21と、アドレス電極
20間の誘電体層21上にアドレス電極20と平行にス
トライプ状に形成された複数の隔壁22と、この隔壁2
2間に形成した蛍光体層23とにより構成されている。
なお、カラー表示のために前記蛍光体層23は、通常、
赤,緑,青の3色が順に配置されている。
【0019】そしてPDPは、以上述べた前面基板11
と背面基板12とを、表示電極16とアドレス電極20
とが直交するように微小な放電空間を挟んで対向配置し
た状態で周囲を封着部材(図示せず)により封止した構
成となっており、前記放電空間にはネオン及びキセノン
などを混合してなる放電ガスが封入されている。
【0020】このPDPの放電空間は、隔壁22によっ
て複数の区画に仕切られており、そしてこの隔壁22間
に単位発光領域となる複数の放電セルが形成されるよう
に表示電極16が設けられ、表示電極16とアドレス電
極20とが直交して配置されている。
【0021】そして放電を、アドレス電極20および表
示電極16に印加される周期的な電圧によって発生さ
せ、この放電による紫外線を蛍光体層23に照射して可
視光に変換させることにより、画像表示が行われる。
【0022】次に、以上の構成のPDPの製造方法につ
いて図2〜図4を用いて説明する。図2は本発明の一実
施の形態によるPDPの製造方法の工程を示し、その中
の前面基板工程Aは図3、背面基板工程Bは図4に示す
ように構成されている。
【0023】まず、前面基板11を製造する前面基板工
程Aについて述べる。基板13を受入れる基板受入れ工
程(S11)の後、基板13上に表示電極16を形成す
る表示電極形成工程(S12)を行う。
【0024】これは、透明電極14a,15aを形成す
る透明電極形成工程(S12−1)と、その後に行われ
るバス電極14b,15bを形成するバス電極形成工程
(S12−2)とを有する。
【0025】バス電極形成工程(S12−2)は、例え
ばAgなどの導電性ペーストをスクリーン印刷などで塗
布する導電性ペースト塗布工程(S12−2−1)と、
その後、塗布した導電性ペーストを焼成する導電性ペー
スト焼成工程(S12−2−2)とを有する。
【0026】次に、表示電極形成工程(S12)により
形成された表示電極16上を覆うように誘電体層17を
形成する誘電体層形成工程(S13)を行う。これは、
鉛系のガラス材料(その組成は、例えば、酸化鉛[Pb
O]70重量%,酸化硼素[B23]15重量%,酸化
硅素[SiO2]15重量%)を含むペーストをスクリ
ーン印刷法で塗布するガラスペースト塗布工程(S13
−1)と、その後、塗布したガラス材料を焼成するガラ
スペースト焼成工程(S13−2)とを有するものであ
る。
【0027】その後、誘電体層17の表面に真空蒸着法
などで酸化マグネシウム(MgO)などの保護膜18を
形成する保護膜形成工程(S14)を行う。以上により
前面基板11が製造される。
【0028】次に、背面基板12を製造する背面基板工
程Bについて述べる。基板19を受入れる基板受入れ工
程(S21)の後、基板19上にアドレス電極20を形
成するアドレス電極形成工程(S22)を行う。
【0029】これは、例えばAgなどの導電性ペースト
をスクリーン印刷などで塗布する導電性ペースト塗布工
程(S22−1)と、その後、塗布した導電性ペースト
を焼成する導電性ペースト焼成工程(S22−2)とを
有する。
【0030】次に、アドレス電極20の上に誘電体層2
1を形成する誘電体層形成工程(S23)を行う。これ
は、TiO2粒子と誘電体ガラス粒子とを含む誘電体用
ペーストをスクリーン印刷などで塗布する誘電体用ペー
スト塗布工程(S23−1)と、その後、塗布した誘電
体用ペーストを焼成する誘電体用ペースト焼成工程(S
23−2)とを有する。
【0031】次に、誘電体層21上のアドレス電極20
の間に障壁22を形成する障壁形成工程(S24)を行
う。これは、ガラス粒子を含む障壁用ペーストを印刷な
どで塗布する障壁用ペースト塗布工程(S24−1)
と、その後、塗布した障壁用ペーストを焼成する障壁用
ペースト焼成工程(S24−2)とを有する。
【0032】そしてその後、障壁22間に蛍光体層を形
成する蛍光体層形成工程(S25)を行う。これは、赤
色,緑色,青色の各色蛍光体ペーストを作製し、これを
隔壁どうしの間隙に塗布する蛍光体ペースト塗布工程
(S25−1)と、その後、塗布した蛍光体ペーストを
焼成する蛍光体ペースト焼成工程(S25−2)とを有
する。以上により背面基板12が製造される。
【0033】このようにして製造された前面基板11と
背面基板12との封着、そしてその後の真空排気、およ
び放電ガス封入について述べる。まず、前面基板11及
び背面基板12のどちらか一方または両方に封着用ガラ
スフリットからなる封着部材を形成する封着部材形成工
程(S31)を行う。
【0034】これは、封着用ガラスペーストを塗布する
工程(S31−1)と、その後、塗布したガラスペース
ト内の樹脂成分等を除去するために仮焼するガラスペー
スト仮焼成工程(S31−2)を有する。
【0035】次に、前面基板11の表示電極16と背面
基板12のアドレス電極20とが直交して対向するよう
に重ね合わせるための重ね合わせ工程(S32)を行
い、その後、重ね合わせた両基板を加熱して封着部材を
軟化させることによって封着する封着工程(S33)を
行う。
【0036】次に、封着された両基板により形成された
微小な放電空間を真空排気しながらパネルを焼成する排
気・ベーキング工程(S34)を行い、その後、放電ガ
スを所定の圧力で封入する放電ガス封入工程(S35)
を行うことによりPDPが完成する(S36)。
【0037】以上述べたPDPの製造方法においては、
パネル構造物2であるバス電極14b,15b、誘電体
層17、アドレス電極20、誘電体層21、障壁22、
蛍光体層23、および封着部材(図示せず)の形成工程
が焼成工程を有する。
【0038】そして、この焼成工程に対しては、焼成処
理を大量に行うことができることと同時に、パネル構造
物2の材質や表面形状精度などの品質がPDPの画像の
表示特性に影響を与えることから、パネル構造物2に対
して異物の混入や付着を発生させずに焼成できることが
要求される。
【0039】ここで、本発明の一実施の形態によるプラ
ズマディスプレイパネルの焼成方法で用いる焼成装置を
図5と図6に基づいて説明する。なお、図7で示した従
来の焼成装置と共通する部分に対しては同一の符号を付
している。
【0040】図5は焼成装置の概略構成の断面図、図6
は図5におけるX−X断面矢視図であり、焼成装置1
は、例えば蛍光体やフリットガラスなどのパネル構造物
2を設けた基板3を搬送する搬送手段5と、パネル構造
物2を設けた基板3全体を焼成する焼成手段6とを備え
るものである。
【0041】基板3は、PDPの前面基板11の基板1
3もしくは背面基板12の基板19である。搬送手段5
は、搬送方向に並べて配置された複数本のローラー7a
により構成されている。
【0042】パネル構造物2を設けた基板3の搬送に際
しては、基板3がローラー7aにより傷付けられないよ
うにする等の観点から、セッター4aの上にパネル構造
物2を設けた基板3を載せて(以下、被焼成物8と記
す)搬送する方法を採る。
【0043】焼成手段6は、焼成装置1の内部に設けら
れた例えば複数個のヒータ9である。そして、焼成装置
1の内部は被焼成物8の搬送方向に沿っていくつかの領
域1a〜1fに分割されており、それぞれの領域でヒー
タ9の温度条件を独立して制御することが可能であり、
ローラー7aによる搬送と組み合わせて被焼成物8を任
意の温度プロファイルで焼成することができる。
【0044】ここで、本実施の形態での特徴的なところ
は、搬送手段5におけるローラー7aとして、SiC
(炭化珪素)材料を主成分としたものを使用し(以下、
SiCローラーと記す)、またセッター4として、低膨
張率結晶化ガラス材料、例えば、日本電気硝子株式会社
製のネオセラムN−0(商品名)を用いたことである
(以下、ネオセラムセッターと記す)。
【0045】SiCローラー7aをさらに詳しく説明す
る。これは、SiC材料の粉末とバインダーとを混合さ
せた後、ローラー形状に成型し、その後、さらにSi材
料とともに加熱することにより、バインダーを焼成・除
去するとともに、Si材料を溶融させてローラーに含浸
させたものであり、Si金属を2〜50wt%、SiC
を98〜50wt%含むSi−SiC材料と定義される
ものである。
【0046】また、ネオセラムは、SiO2を50〜6
5wt%、Al23を1〜15wt%、そして微量のL
iを有するものである。ここで、ネオセラムセッター
と、SiCローラー7aとの材料成分を(表1)に示
す。比較のため、従来、ローラー材料として用いられて
いた、ムライト材料(3Al23・2SiO2)の材料
成分も併せて示す。
【0047】
【表1】 SiC材料は滑り性が良いため、SiCローラー7aと
ネオセラムセッター4aとの摩擦は小さくなり、磨耗粉
は発生しにくくなる。また、SiC材料は高温域におい
ても歪の発生が小さいため、SiCローラー7aは常に
安定してネオセラムセッター4aと接触するようにな
り、点接触などによる異常磨耗の発生が低減されること
になる。
【0048】ここで、セッター4をネオセラムセッター
4aとし、ローラー7を、ムライトローラーとした場合
とSiCローラー7aとした場合とで、磨耗粉の発生量
の比較を行ったところ、ムライトローラーを用いた場合
に比べてSiCローラー7aを用いた場合の方が、磨耗
粉発生量を“1/3.5”と、大幅に減少させることが
可能であることを確認した。
【0049】そして、そのような構成の焼成装置を用い
たプラズマディスプレイパネルの製造方法により、パネ
ル構造物2への異物の付着や混入が低減されることも確
認した。(表2)にその結果を示す。
【0050】
【表2】 PDPのパネル構造物2の品質へ大きく悪影響を与える
異物の粒径は1μm以上であり、特に10μm以上の異
物は致命的なパネル不良となるが、本実施の形態である
SiCローラー7aとネオセラムセッター4aとの組み
合わせによれば、ネオセラムセッター4aと従来のムラ
イトローラーとの組み合わせに比べて異物の個数は大幅
に低減されることが判る。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のプラズマディスプレイパネルの製造方法によれば、セ
ッター材料が低膨張率結晶化ガラスであり、ローラー材
料が炭化珪素を有する材料であるので、ローラーとセッ
ターとの摩擦により発生する磨耗粉を大幅に低減するこ
とができ、これにより、パネル構造物への異物の付着や
混入が低減でき、良好な表示特性のPDPを実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なPDPの概略構造を示す断面斜視図
【図2】本発明の実施の形態によるプラズマディスプレ
イパネルの製造方法の製造工程を示す図
【図3】同実施の形態の製造工程中の前面基板の製造工
程図
【図4】同実施の形態の製造工程中の背面基板の製造工
程図
【図5】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプ
レイパネルの製造方法で用いる焼成装置の概略構成の断
面図
【図6】図5におけるX−X断面矢視図
【図7】従来の焼成装置の概略構成の断面図
【符号の説明】
1 焼成装置 2 パネル構造物 3 基板 4a 低膨張率結晶化ガラスからなるセッター 5 搬送手段 7a 炭化珪素を主成分とするローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 11/00 H01J 11/00 Z (72)発明者 森田 真登 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅教 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野入 一二夫 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 青木 道郎 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 竹田 孝広 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 4K050 AA02 AA04 BA16 CG05 4K055 HA02 HA27 5C012 AA09 5C040 FA01 GB03 GB14 JA21 MA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本のローラーを基板の搬送方向に並べ
    て配置することにより構成した搬送手段を有し、その搬
    送手段によって、セッター上に載せた基板を搬送すると
    ともに、基板に設けたパネル構造物の焼成を行うに際
    し、 セッター材料が低膨張率結晶化ガラスであり、ローラー
    材料が炭化珪素を有する材料であるプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】前記ローラー材料は、Si金属を2〜50
    wt%、SiCを98〜50wt%含むSi−SiC材
    料である請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記低膨張率結晶化ガラスは、SiO2
    50〜65wt%、Al23を1〜15wt%有するも
    のである請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル
    の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101256051B (zh) * 2007-03-01 2010-06-02 松下电器产业株式会社 热处理装置
US7766715B2 (en) 2006-02-14 2010-08-03 Panasonic Corporation Method of manufacturing plasma display panel and setter for substrate used therein

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