JP2003346394A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP2003346394A
JP2003346394A JP2003121885A JP2003121885A JP2003346394A JP 2003346394 A JP2003346394 A JP 2003346394A JP 2003121885 A JP2003121885 A JP 2003121885A JP 2003121885 A JP2003121885 A JP 2003121885A JP 2003346394 A JP2003346394 A JP 2003346394A
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magnetic
actuator
magnetic field
disk
objective lens
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JP2003121885A
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Kiyoshi Mano
清志 真能
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、光ピックアップについて、アクチュ
エータ部から外部への漏れ磁界を少なくする。 【解決手段】透磁部(51A)及び開口部(52)を介
して光磁気ディスク(13)に向かう漏れ磁界の総和の
垂直方向成分が光磁気ディスク(13)の磁性膜上で所
定の磁力以下となるように、透磁部(51A)と磁気シ
ールド部(51B)との構成比を設定したことにより、
光磁気ディスク(13)の磁性膜上での漏れ磁界を大幅
に低減することができるので、磁界変調方式による光磁
気ディスク(13)への信号の記録動作を一段と向上さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図7) 課題を解決するための手段(図1〜図6) 作用(図2〜図6) 実施例 (1)光磁気ディスク装置の全体構成(図1) (2)第1実施例(図2) (3)第2実施例(図3) (4)第3実施例(図4及び図5) (5)第4実施例(図6) (6)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は光ピックアップに関し、
例えば磁界変調方式により光磁気ディスクに信号を記録
する光磁気ディスク装置の光ピックアップに適用し得
る。
【0003】
【従来の技術】従来、光磁気ディスクのダイレクトオー
バライト方式においては光変調方式と磁界変調方式とが
知られている。光変調方式は、情報をディスクに書き込
む際にディスクの磁性膜上に常に一定方向の磁界をかけ
ながら、記録信号によりオンオフされたレーザ光を磁性
膜面上に集光することにより情報を記録する方式であ
り、極めて高速に変調することができるので高転送レー
トの光磁気ディスクシステムを構築する場合に有効であ
る。
【0004】これに対して磁界変調方式は、磁気ヘッド
によってディスクの磁性膜上に磁界を印加しながら、連
続光又はパルス光をディスクの磁性膜面上に集光して、
記録信号に応じて磁界の向きを反転させることにより情
報を記録する方式であり、書込み時のディスクのスキユ
ー(傾き)に依存せず、安定してきれいなピットを作成
することができるのでシステムの安定化や高密度化に適
した方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで磁界変調オー
バライト方式を用いた場合、対物レンズを駆動する2軸
アクチュエータ等から磁性膜面上に磁界が漏れる。すな
わち対物レンズを介して集光されたレーザ光が照射され
て磁界反転可能な状態になっているディスクの磁性膜上
に、磁界変調ヘッドからの変調磁界以外に2軸アクチュ
エータ等からの漏れ磁界が加わり、このため磁気ヘッド
が不要に磁化されて発生磁束が乱れ、これにより記録信
号に基づいた正常な書込み動作ができなくなるという問
題があった。このような問題を解決するため、図7に示
すように、漏れ磁界を発生する2軸アクチュエータ1の
周囲を高透磁率磁性体でなる磁気シールド板2で覆うこ
とにより、アクチュエータ1からの漏れ磁界を遮断する
方法が考案されている(特開平4-258833)。
【0006】図7に2軸アクチュエータ1の断面図を示
す。対物レンズ3を駆動制御する2軸アクチュエータ1
は、回転軸4と、対物レンズ3を支持する対物レンズホ
ルダ5と、2つのボビン6と、ヨーク7と、フォーカシ
ングを駆動制御するためのフォーカスコイル8及び2つ
のフォーカスサーボ用マグネット9と、トラッキングを
駆動制御するための4つのトラッキングサーボ用マグネ
ット及び4つのトラッキングコイル(図示せず)とによ
って構成され、スペーサ10を介してヨーク7に取り付
けられた磁気シールド板2によって覆われている。また
各フォーカスサーボ用マグネット9は、それぞれS極側
がヨーク7に固着され、N極側にフォーカスコイル8が
配置され、この結果磁界が発生する。
【0007】磁気シールド板2には、対物レンズ3の光
軸方向に当該対物レンズ3の直径より少なくとも1〔m
m〕以上大きい開口部12が設けられている。これは、
ディスク13に信号を読み書きする際にディスク13と
対物レンズ3とがかなり接近し、しかもトラッキングサ
ーボをかけることにより対物レンズ3がディスク13の
ラジアル方向に動くためである。
【0008】ディスク13に信号を記録する際には、フ
ォーカスコイル8とトラッキングコイルに電流を流し、
回転軸4を回動させてディスク13に対してフォーカシ
ング及びトラッキングさせる。このときアクチュエータ
1のフォーカスサーボ用マグネット9の中心軸寄り(N
極)から磁界11が発生して対物レンズ3を介してディ
スク13の磁性膜上に到達する。
【0009】またアクチュエータ1の側方からマグネッ
ト9の外周部(S極)に向かって入る磁束が存在する
が、アクチュエータ1は開口部12以外が磁気シールド
板2によって覆われているので、上述のようにアクチュ
エータ1の側方からマグネット9の外周部に向かって入
る磁界を遮断することができる。因みに磁気シールド板
を設けない場合にディスク13に到達する垂直方向成分
の漏洩磁界は約24〔Oe〕、磁気シールド板2を設けた
場合には 7.5〔Oe〕となる。
【0010】ところがマグネット9の中心軸寄りから発
生した磁界11は、図7に示すように開口部12から対
物レンズ3を介してディスク13側に漏れるという問題
があった。すなわち2軸アクチュエータ1からの漏れ磁
界11が対物レンズ3を介してディスク13の磁性膜上
に到達し、この場合漏れ磁界11の垂直方向成分はディ
スク13の磁性膜面上において20〔Oe〕以上に達する
ことがある。このため低磁界膜を用いた磁界変調オーバ
ライト方式の光ディスク装置においては、対物レンズ3
を介して漏洩する磁界が書込み磁界に加わる形で磁性膜
上に印加されるため、記録信号に基づいた正常な書込み
に支障をきたすという問題があった。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、アクチュエータから外部への漏れ磁界を大幅に低減
させる光ピックアップを提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、対物レンズ(3)を駆動して光磁
気ディスク(13)上の所定の位置にレーザ光を集光す
るアクチュエータ部(50)を有する光ピックアップ
(22)において、アクチュエータ部(50)の側面に
設けられた透磁部(51A)と、その透磁部(51A)
に設けられ、アクチュエータ部(50)の光磁気ディス
ク(13)面側を覆う磁気シールド部(51B)と、磁
気シールド部(51B)における対物レンズ(3)の光
軸方向に設けられた開口部(52)とを設け、透磁部
(51A)及び開口部(52)を介して光磁気ディスク
(13)に向かう漏れ磁界の総和の垂直方向成分が光磁
気ディスク(13)の磁性膜上で所定の磁力以下となる
ように、透磁部(51A)と磁気シールド部(51B)
との構成比を設定した。
【0013】
【作用】アクチュエータ部(50)より発生し、開口部
(52)を介して光磁気ディスク(13)に向かう漏れ
磁界の垂直方向成分を光磁気ディスク(13)の磁性膜
上で所定の磁力以下にすることにより、光磁気ディスク
(13)の磁性膜上での漏れ磁界を大幅に低減すること
ができるので、磁界変調方式による光磁気ディスク(1
3)への信号の記録動作を一段と向上させることができ
る。
【0014】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0015】(1)光磁気ディスク装置の全体構成 図7との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、20は全体として光磁気ディスク装置を示し、光磁
気ディスク13を中心に磁気ヘッド21と光ピックアッ
プ22の2軸アクチュエータ23とが対向するように配
置されている。
【0016】光磁気ディスク装置1において、ディスク
13に信号を記録する際には、スピンドルモータ24に
よってターンテーブル25上に載置されたディスク13
を回転させると共に、光ピックアップ22の半導体レー
ザから射出されるレーザ光を対物レンズ3を介してディ
スク13に照射しながら、磁気ヘッド21を記録信号に
応じて励磁してディスク13の周囲に磁界(S極又はN
極)を発生させ、レーザ光のスポット部分をS極又はN
極に磁化する。このとき、レーザ光が照射されたスポッ
ト部分の温度が上昇し、この部分の磁化が磁界と同じ向
きに反転し、これによりディスク13に信号を記録する
ようになされている。このとき図1に示すように、アク
チュエータ23の磁気回路から漏れ磁界26が発生し、
ディスク13に信号を記録する際に悪影響を及ぼす。
【0017】またディスク13を再生するときは、スピ
ンドルモータ24によってディスク13を回転させてデ
ィスク13にレーザ光を照射し、レーザ光が照射された
スポット部分より得られる反射光の偏光方向の回転の向
きを光ピックアップ22のフォトディテクタ(図示せ
ず)によって検出することにより、記録信号を再生する
ようになされている。
【0018】(2)第1実施例 図7との対応部分に同一符号を付して示す図2におい
て、30は全体として本発明の第1実施例による2軸ア
クチュエータを示している。この実施例の場合、磁気シ
ールド板31に設けられた開口部32の周囲のアクチュ
エータ30側にリング33を設けることにより、アクチ
ュエータ30より発生し、開口部32を介して光磁気デ
ィスク13に向かう漏れ磁界の垂直方向成分を遮蔽する
ようになされている。
【0019】アクチュエータ30は、対物レンズ3の光
軸方向に開口部32が配された磁気シールド板31によ
って開口部32以外の部分が覆われている。磁気シール
ド板31はニッケル(Ni)でめっき処理された電磁軟
鉄でなり、非磁性体材料でなるスペーサ10を介してヨ
ーク7に取り付けられている。磁気シールド板31の開
口部32の大きさは、フォーカスサーボ及びトラッキン
グサーボがオンの状態においても対物レンズ3と磁気シ
ールド板31とが干渉しないように、対物レンズ3の直
径に比してラジアル方向に+1〔mm〕以上、タンジェン
シャル方向には+ 0.2〔mm〕以上に設定されている。
【0020】また開口部32の周囲の2軸アクチュエー
タ30側には、磁気シールド板31と同じ磁性材料でな
るリング33が磁気シールド板32に設けられており、
これによりアクチュエータ30の磁気回路から開口部3
2に回り込んでくるマグネット9の中心軸寄り(N極)
から発生する漏れ磁界の垂直方向成分を遮蔽することが
できる。またボビン6には、リング33に対応する部分
に溝34が設けられ、フォーカスサーボ及びトラッキン
グサーボをかけたときにリング33とボビン6とが干渉
することを防いでいる。
【0021】以上の構成によれば、対物レンズ3の光軸
方向に開口部32が設けられた磁気シールド板31によ
ってアクチュエータ30を覆うようにしたことにより、
2軸アクチュエータ30側方からマグネット9の外周部
(S極)に向かって入る磁束を遮蔽し得ると共に、開口
部32の周囲の2軸アクチュエータ30側にリング33
を設けたことにより、2軸アクチュエータ30の磁気回
路から開口部32を介してディスク13に回り込む漏れ
磁界の垂直方向成分を遮蔽することができるので、磁界
変調方式によるディスク13への信号の記録動作を一段
と向上させることができる。
【0022】因みに2軸アクチュエータ30を用いた場
合の漏れ磁界は3〔Oe〕となり、磁気シールド板の無
いアクチュエータや磁気シールド板2が設けられたアク
チュエータ1に比して、ディスク13への漏れ磁界を一
段と遮蔽することができる。また上述の構成によれば、
低磁界の媒体を使用した磁界変調記録方式による光磁気
ディスク装置に適用した場合には特に有効である。
【0023】(3)第2実施例 図7との対応部分に同一符号を付して示す図3におい
て、40は全体として本発明の第2実施例による2軸ア
クチュエータを示している。この実施例の場合、対物レ
ンズ3を支持し、かつ対物レンズ3の、開口部41に対
面する部分以外を覆う対物レンズホルダ42によって、
アクチュエータ40より発生し、開口部41を介して光
磁気ディスク13に向かう漏れ磁界の垂直方向成分を遮
蔽するようになされている。
【0024】アクチュエータ40は、対物レンズ3の光
軸方向に開口部41が設けられた磁気シールド板43に
よって当該開口部41以外が覆われている。磁気シール
ド板43はニッケル(Ni)でめっき処理された電磁軟
鉄でなり、非磁性体材料でなるスペーサ10を介してヨ
ーク7に取り付けられている。
【0025】磁気シールド板43の開口部41の大きさ
は、磁気シールド板32の開口部31と同じであり、フ
ォーカスサーボ及びトラッキングサーボがオンの状態に
おいても対物レンズ3と磁気シールド板43とが干渉し
ないように設定されている。また対物レンズ3を支持す
る対物レンズホルダ42はNiでめっき処理された電磁
軟鉄でなり、対物レンズ3の開口部41に対面する部分
以外を覆って2軸アクチュエータ40の磁気回路から発
生する漏れ磁界の垂直方向成分を遮蔽するようになされ
ている。
【0026】以上の構成によれば、対物レンズ3の光軸
方向に開口部41が設けられた磁気シールド板43によ
ってアクチュエータ40を覆うようにしたことにより、
2軸アクチュエータ40側方からマグネット9の外周部
(S極)に向かって入る磁束を遮蔽し得ると共に、電磁
軟鉄でなる対物レンズホルダ42によって、開口部41
に対面する部分を除いて対物レンズ3を覆うようにした
ことにより、2軸アクチュエータ40の磁気回路から開
口部41を介してディスク13に回り込む漏れ磁界の垂
直方向成分を遮蔽することができるので、磁界変調方式
によるディスク13への信号の記録動作を一段と向上さ
せることができる。従って低磁界の媒体を使用した磁界
変調記録方式による光磁気ディスク装置に適用した場合
には特に有効である。
【0027】(4)第3実施例 図7との対応部分に同一符号を付して示す図4におい
て、50は全体として本発明の第3実施例による2軸ア
クチュエータを示している。この実施例の場合、磁気シ
ールド板51の一部を磁界を通す部材で構成し、この部
材と開口部52とを介して光磁気ディスク13に向かう
漏れ磁界の総和の垂直方向成分が、光磁気ディスク13
の磁性膜上で所定の磁力以下になるように磁気シールド
板51を形成している。
【0028】アクチュエータ50は、対物レンズ3の光
軸方向に開口部52が設けられた磁気シールド板51に
よって覆われている。開口部52の大きさは開口部31
及び41と同じであり、フォーカスサーボ及びトラッキ
ングサーボがオンの状態においても対物レンズ3と磁気
シールド板51とが干渉しないように設定されている。
磁気シールド板51はABS樹脂等でなる透磁部51A
とニッケル(Ni)でめっき処理された電磁軟鉄でなる
磁気シールド部51Bとによって構成され、スペーサ1
0を介してヨーク7に取り付けられている。磁気シール
ド板51の透磁部51Aはアクチュエータ50の側面を
覆い、磁気シールド部51Bはアクチュエータ50のデ
ィスク13面側を覆っている。
【0029】ここで磁気シールド板51における透磁部
51Aと磁気シールド部51Bとの構成比は以下のよう
に設定されている。すなわち図4において、マグネット
9の中心軸寄り(N極)から出た磁束53は対物レンズ
3を介してディスク13に到達する。一方アクチュエー
タ50の側方からは磁気変調ヘッド21によってディス
ク13に印加された磁束54がディスク13を介してマ
グネット9の外周部(S極)に向かって入る。従ってマ
グネット9の中心軸寄りから出る磁束53とマグネット
9の外周部に向かって入る磁束54との漏れ磁界の総和
の垂直方向成分が、ディスク13の磁性膜上で所定の磁
力(例えば5〔Oe〕)以下になるように、磁気シール
ド板51における透磁部51Aと磁気シールド部51B
との構成比が設定されている。
【0030】以上の構成によれば、対物レンズ3の光軸
方向に開口部52が設けられ、透磁部51A及び磁気シ
ールド部51Bで構成される磁気シールド板51によっ
てアクチヤエータ50を覆うと共に、磁気シールド板5
1における透磁部51Aと磁気シールド部51Bの構成
比を、アクチュエータ50の側方からマグネット9の外
周部(S極)に入る磁束54とマグネット9の中心軸寄
りから出る磁束53との漏れ磁界の総和の垂直方向成分
が、ディスク13の磁性膜上で所定の磁力以下になるよ
うに設定したことにより、ディスク13の磁性膜上での
漏れ磁界を大幅に低減することができるので、磁界変調
方式によるディスク13への信号の記録動作を一段と向
上させることができる。
【0031】因みに2軸アクチュエータ50を用いた場
合の漏れ磁界は1〔Oe〕となり、磁気シールド板の無
いアクチュエータや磁気シールド板2が設けられた従来
のアクチュエータ1に比して、ディスク13上での漏れ
磁界を格段的に低減することができる。また上述の構成
によれば、低磁界の媒体を使用した磁界変調記録方式に
よる光磁気ディスク装置に適用した場合には特に有効で
ある。
【0032】(5)第4実施例 図7との対応部分に同一符号を付して示す図5及び図6
において、60は全体として本発明の第4実施例による
2軸アクチュエータの概略構成を示している。この実施
例はフォーカスサーボ用マグネットから発生する漏れ磁
界よりもトラッキングサーボ用マグネットから発生する
漏れ磁界の方が大きい2軸アクチュエータに適用する場
合に特に有効である。
【0033】2軸アクチュエータ60は、回転軸4と、
2つのボビン6と、ヨーク7と、フォーカスコイル8及
び2つのフォーカスサーボ用マグネット9と、トラッキ
ングコイル61及びトラッキングサーボ用マグネット6
2でなる4つのトラッキング制御部63、64、65、
66とによって構成され、スペーサ10を介してヨーク
7に取り付けられた磁気シールド板67によって覆われ
ている。
【0034】図5に示すように、各フォーカスマグネッ
ト9は回転軸4を中心に対向するように配置され、各マ
グネットの外側にそれぞれヨーク7が配置されている。
また各マグネット9は、それぞれS極側がヨーク7に固
着され、N極側にコイル8が配置されている。一方磁気
シールド板67の開口部68に隣接して、トラッキング
制御部63及び64が、対物レンズ3の光軸を通りディ
スク12のタンジェンシャル方向の直線69を介してそ
れぞれ設置されている。またトラッキング制御部65及
び66は回転軸4を中心にそれぞれトラッキング制御部
63及び64に対向する位置に配置されている。
【0035】互いに対向する位置に配置されたトラッキ
ング制御部63及び66のマグネット62は、N極がコ
イル61側に配置され、互いに対向する位置に配置され
たトラッキング制御部64及び65のマグネット62
は、S極がコイル61側に配置されている。このような
構成のアクチュエータ60を動作させた場合に発生する
磁界は以下の通りである。
【0036】図6に示すように、フォーカスサーボ用マ
グネット9は直線69(図5)に対して左右対称の磁束
を発生させ、トラッキングサーボ用マグネット62は左
右非対称の磁束を発生させる。すなわち2軸アクチュエ
ータ60からの漏れ磁界は直線69を中心として対物レ
ンズ3の左側(図5及び図6の左側)ではN極とN極と
が強め合うために大きな漏れ磁束が発生し、対物レンズ
3の右側(図5及び図6の右側)ではN極とS極とで打
ち消し合うため漏れ磁束が小さくなる。
【0037】ここでこの実施例の場合、磁気シールド板
67は、対物レンズ3の光軸方向に開口部68を有し、
図5に示すように、開口部68は直線69に対して左右
非対称な形状を有している。すなわち直線69を中心と
してアクチュエータ60の左側と右側で発生する漏れ磁
束の大きさが異なるので、ディスク13の磁性膜上にお
いて漏れ磁界の垂直方向成分が所定の磁力(例えば5
〔Oe〕)以下になるように、直線69を中心として漏
れ磁界が多く発生する側が漏れ磁界の発生が少ない側よ
り小さくなるように開口部68の形状が左右非対称に設
定されている。またこれと同時に開口部68は、フォー
カスサーボ及びトラッキングサーボがオンの状態におい
ても対物レンズ3と磁気シールド板67とが干渉しない
ような大きさに設定されている。
【0038】以上の構成によれば、対物レンズ3の光軸
方向に開口部68が設けられた磁気シールド板67によ
ってアクチュエータ60を覆うと共に、ディスク13の
磁性膜上で漏れ磁界の垂直方向成分が所定の磁力以下と
なるように、直線69を中心として漏れ磁束が多く発生
する側が漏れ磁束の発生の少ない側より小さくなるよう
に開口部68の形状を左右非対称に設定したことによ
り、ディスク13の磁性膜上での漏れ磁界を大幅に低減
することができるので、磁界変調方式によるディスク1
3への信号の記録動作を一段と向上させることができ
る。
【0039】因みに2軸アクチュエータ60を用いた場
合の漏れ磁界は1〔Oe〕となり、磁気シールド板の無
いアクチュエータや磁気シールド板2が設けられている
従来のアクチュエータ1に比して、ディスク13上での
漏れ磁界を格段的に低減することができる。また上述の
構成によれば、フォーカスサーボ用マグネット9から発
生する漏れ磁界よりもトラッキングサーボ用マグネット
62から発生する漏れ磁界の方が大きい場合に特に有効
である。
【0040】(6)他の実施例 なお上述の実施例においては、本発明の実施例を2軸ア
クチュエータ30、40、50及び60に適用する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、フォーカス
カルバノミラーやトラッキングだけの1軸アクチュエー
タに適用してもよい。
【0041】また上述の実施例においては、2軸アクチ
ュエータ30、40、50及び60に回転軸4を用いた
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、板バネ
等を用いてもよい。
【0042】また上述の実施例においては、磁界変調方
式でディスク13に信号を記録する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、光変調方式でディスク13
に信号を記録する場合に適用してもよい。
【0043】また上述の実施例においては、開口部3
2、41、52の大きさを、対物レンズ3の直径に比し
てラジアル方向に+1〔mm〕以上、タンジェンシャル方
向には+0.2 〔mm〕以上に設定した場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、フォーカスサーボ及びトラ
ッキングサーボがオン状態において、対物レンズ3と磁
気シールド板31、43、51とが干渉しないように開
口部32、41、52の大きさを設定すれば、開口部3
2、41、52を他の大きさに設定してもよい。
【0044】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、対物レン
ズを駆動して光磁気ディスク上の所定の位置にレーザ光
を集光するアクチュエータ部を有する光ピックアップに
おいて、アクチュエータ部の側面に設けられた透磁部
と、アクチュエータ部の光磁気ディスク面側を覆う磁気
シールド部と、磁気シールド部における対物レンズの光
軸方向に設けられた開口部とを設け、透磁部及び開口部
を介して光磁気ディスクに向かう漏れ磁界の総和の垂直
方向成分が光磁気ディスクの磁性膜上で所定の磁力以下
となるように、透磁部と磁気シールド部との構成比を設
定したことにより、アクチュエータ部の磁気回路から開
口部を介して光磁気ディスクに向かう漏れ磁界の垂直方
向成分を遮蔽することができるので、磁界変調方式によ
る磁気ディスクへの信号の記録動作を一段と向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気ディスク装置の全体構成を示す略線図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例による2軸アクチュエータ
の概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例による2軸アクチュエータ
の概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例による2軸アクチュエータ
の概略構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施例による2軸アクチュエータ
の概略構成を示す上面図である。
【図6】本発明の第4実施例による2軸アクチュエータ
の概略構成を示す正面図である。
【図7】従来の2軸アクチュエータの概略構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1、23、30、40、50、60……2軸アクチュエ
ータ、2、31、43、51、67……磁気シールド
板、3……対物レンズ、4……回転軸、5、42……対
物レンズホルダ、6……ボビン、7……ヨーク、8……
フォーカスコイル、9……フォーカスサーボ用マグネッ
ト、10……スペーサ、12、32、41、52、68
……開口部、13……光磁気ディスク、11、26、5
3、54……漏れ磁界、20……光磁気ディスク装置、
21……磁界変調ヘッド、22……光ピックアップ、2
4……スピンドルモータ、25……ターンテーブル、3
3……リング、34……溝、51A……透磁部、51B
……磁気シールド部、61……トラッキングコイル、6
2……トラッキングサーボ用マグネット、63、64、
65、66……トラッキング制御部、69……光軸を通
りディスクのタンジェンシャル方向の直線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズを駆動して光磁気ディスク上の
    所定の位置にレーザ光を集光するアクチュエータ部を有
    する光ピックアップにおいて、 上記アクチュエータ部の側面に設けられた透磁部と、 上記透磁部に設けられ、上記アクチュエータ部の上記光
    磁気ディスク面側を覆う磁気シールド部と、 上記磁気シールド部における上記対物レンズの光軸方向
    に設けられた開口部とを具え、 上記透磁部及び上記開口部を介して上記光磁気ディスク
    に向かう漏れ磁界の総和の垂直方向成分が上記光磁気デ
    ィスクの磁性膜上で所定の磁力以下となるように、上記
    透磁部と上記磁気シールド部との構成比を設定したこと
    を特徴とする光ピックアップ。
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