JPH07169074A - 駆動装置 - Google Patents
駆動装置Info
- Publication number
- JPH07169074A JPH07169074A JP31301093A JP31301093A JPH07169074A JP H07169074 A JPH07169074 A JP H07169074A JP 31301093 A JP31301093 A JP 31301093A JP 31301093 A JP31301093 A JP 31301093A JP H07169074 A JPH07169074 A JP H07169074A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- permanent magnet
- tracking
- sensitivity
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 駆動装置の磁気回路を構成する励磁用永久磁
石の形状を略楕円型環状とし、かつ前記永久磁石の長径
に対する短径の比率（短径／長径）を特定の範囲に設定
することにより永久磁石の使用個数を１個とし、かつト
ラッキング感度を大幅に改善でき、かつ組立が容易で低
価格の駆動装置を提供する。 【構成】 軸方向に着磁され、かつ２次元的に閉ループ
を形成した１個の略楕円型環状永久磁石の上端面磁性体
からなるトッププレートを固着し、かつ下端面に磁性体
からなるヨークを固着した固定部材と、前記のヨークと
略楕円型環状永久磁石およびトッププレートとの間隙に
フォーカスコイルとトラッキングコイルとを配設し、か
つ情報の記録再生に係わる機能部材を有する保持部材と
前記の２種類のコイルとを有する可動部材とからなる駆
動装置において、前記の略楕円型永久磁石の外周部長径
に対する外周部短径の比率を特定範囲に設定してコイル
感度を改善する。
石の形状を略楕円型環状とし、かつ前記永久磁石の長径
に対する短径の比率（短径／長径）を特定の範囲に設定
することにより永久磁石の使用個数を１個とし、かつト
ラッキング感度を大幅に改善でき、かつ組立が容易で低
価格の駆動装置を提供する。 【構成】 軸方向に着磁され、かつ２次元的に閉ループ
を形成した１個の略楕円型環状永久磁石の上端面磁性体
からなるトッププレートを固着し、かつ下端面に磁性体
からなるヨークを固着した固定部材と、前記のヨークと
略楕円型環状永久磁石およびトッププレートとの間隙に
フォーカスコイルとトラッキングコイルとを配設し、か
つ情報の記録再生に係わる機能部材を有する保持部材と
前記の２種類のコイルとを有する可動部材とからなる駆
動装置において、前記の略楕円型永久磁石の外周部長径
に対する外周部短径の比率を特定範囲に設定してコイル
感度を改善する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、小型の可動コイル型ア
クチュエータに係わり、例えばＣＤプレーヤのピックア
ップの如き微妙な焦点合わせを行う駆動装置に関する。
クチュエータに係わり、例えばＣＤプレーヤのピックア
ップの如き微妙な焦点合わせを行う駆動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、ＣＤプレーヤのような光学的
情報信号再生装置においては、光ディスクの表面に情報
読取り用レンズにて集束されたレーザ光を照射すること
により各種情報信号の再生を行っている。この種装置で
は、前記レンズを所定位置に移動させるための手段とし
て、ヨークと永久磁石を含む磁気回路内にレンズを保持
したボビンに駆動コイルを巻回した可動部材を設けた可
動コイル型のアクチュエータ（レンズ駆動装置）が使用
されている。この駆動装置によればレンズを光軸方向に
移動して光ディスクに形成された情報トラックに対し、
光スポットを適正径にて照射させるためのフォーカス制
御と、レンズを光ディスクの適正位置に照射、追跡させ
るためのトラッキング制御とが行われる。図５にその一
例であるＣＤピックアップ装置の斜視図を示す。１は厚
さ方向に着磁され、同極性の磁極が対向するように配置
された励磁用永久磁石、２は永久磁石１により発生した
磁界内でレンズ４を上下方向に駆動するフォーカスコイ
ル、３は前記磁界内でレンズ４を前後方向に駆動するト
ラッキングコイル、５はフォーカスコイル２とトラッキ
ングコイル３に電流を供給するための給電ワイヤであ
り、フォーカスコイル２とトラッキングコイル３の巻回
されたレンズ保持部材８を支持している。更に、前記の
各部材（１〜５と８）の外周側に図示しないヨークが配
設されている。すなわちこの種駆動装置においては、従
来より２個以上の励磁用永久磁石が使用されていた。
情報信号再生装置においては、光ディスクの表面に情報
読取り用レンズにて集束されたレーザ光を照射すること
により各種情報信号の再生を行っている。この種装置で
は、前記レンズを所定位置に移動させるための手段とし
て、ヨークと永久磁石を含む磁気回路内にレンズを保持
したボビンに駆動コイルを巻回した可動部材を設けた可
動コイル型のアクチュエータ（レンズ駆動装置）が使用
されている。この駆動装置によればレンズを光軸方向に
移動して光ディスクに形成された情報トラックに対し、
光スポットを適正径にて照射させるためのフォーカス制
御と、レンズを光ディスクの適正位置に照射、追跡させ
るためのトラッキング制御とが行われる。図５にその一
例であるＣＤピックアップ装置の斜視図を示す。１は厚
さ方向に着磁され、同極性の磁極が対向するように配置
された励磁用永久磁石、２は永久磁石１により発生した
磁界内でレンズ４を上下方向に駆動するフォーカスコイ
ル、３は前記磁界内でレンズ４を前後方向に駆動するト
ラッキングコイル、５はフォーカスコイル２とトラッキ
ングコイル３に電流を供給するための給電ワイヤであ
り、フォーカスコイル２とトラッキングコイル３の巻回
されたレンズ保持部材８を支持している。更に、前記の
各部材（１〜５と８）の外周側に図示しないヨークが配
設されている。すなわちこの種駆動装置においては、従
来より２個以上の励磁用永久磁石が使用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、従来の駆
動装置においては所定のフォーカス感度およびトラッキ
ング感度を得るために２個以上の励磁用永久磁石を使用
しているので、組立作業に多大の工数を要し、低価格化
を阻害する一要因となっていた。
動装置においては所定のフォーカス感度およびトラッキ
ング感度を得るために２個以上の励磁用永久磁石を使用
しているので、組立作業に多大の工数を要し、低価格化
を阻害する一要因となっていた。
【０００４】本発明は、前記従来技術に存在する問題点
を解消し、単一の励磁用永久磁石を用いてもコイル感度
を向上させ得ると共に、組立が容易で低価格の駆動装置
を提供することを目的とする。
を解消し、単一の励磁用永久磁石を用いてもコイル感度
を向上させ得ると共に、組立が容易で低価格の駆動装置
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者の検討によれ
ば、励磁用永久磁石の寸法形状を工夫することにより、
単一の永久磁石を使用しても充分に前記のコイル感度を
向上できることを知見した。そこで前記目的を達成する
ために、本発明においては軸方向に着磁され、かつ２次
元的に閉ループを形成した略楕円型環状永久磁石の上端
面に磁性体からなるトッププレートを固着し、かつ下端
面に磁性体からなるヨークを固着した固定部材と、前記
ヨークと前記略楕円型環状永久磁石および前記トッププ
レートとの間隙に配設されたフォーカスコイルおよびト
ラッキングコイルと情報の記録再生に係わる機能部材を
支持する保持部材を有する可動部材とを有し、前記略楕
円型永久磁石の外周部長径に対する外周部短径の比率を
０．４５〜０．８７とすることによりコイル感度を向上
するという技術的手段を採用した。
ば、励磁用永久磁石の寸法形状を工夫することにより、
単一の永久磁石を使用しても充分に前記のコイル感度を
向上できることを知見した。そこで前記目的を達成する
ために、本発明においては軸方向に着磁され、かつ２次
元的に閉ループを形成した略楕円型環状永久磁石の上端
面に磁性体からなるトッププレートを固着し、かつ下端
面に磁性体からなるヨークを固着した固定部材と、前記
ヨークと前記略楕円型環状永久磁石および前記トッププ
レートとの間隙に配設されたフォーカスコイルおよびト
ラッキングコイルと情報の記録再生に係わる機能部材を
支持する保持部材を有する可動部材とを有し、前記略楕
円型永久磁石の外周部長径に対する外周部短径の比率を
０．４５〜０．８７とすることによりコイル感度を向上
するという技術的手段を採用した。
【０００６】本発明においては、前記の略楕円型永久磁
石の外周部長径に対する外周部短径の比率を０．６０〜
０．８０とすることがコイル感度の向上の点から更に好
ましい。
石の外周部長径に対する外周部短径の比率を０．６０〜
０．８０とすることがコイル感度の向上の点から更に好
ましい。
【０００７】
【作用】前述の構成により、特にトラッキングコイルへ
の有効磁場成分が増加し、駆動装置のトラッキング感度
を向上することができる。
の有効磁場成分が増加し、駆動装置のトラッキング感度
を向上することができる。
【０００８】
【実施例】図１および図２は各々本発明の駆動装置の一
実施例を示す平面図、同側面図であり、同一の参照符号
で示す部分は図５と同一である。図１において、永久磁
石１として２次元的に閉ループを形成した単一の略楕円
型環状のＮｄ−ＦｅーＢ系の焼結磁石（日立金属（株）
製ＨＳ−３２ＢＶ）を使用し、軸方向に着磁して配置し
た。２は永久磁石１により発生した磁界内でレンズ４を
上下方向に駆動するフォーカスコイルであり、３は前記
磁界内でレンズ４を前後方向に駆動するトラッキングコ
イルである。５はフォーカスコイル２とトラッキングコ
イル３に電流を供給するための給電ワイヤであり、かつ
フォーカスコイル２とトラッキングコイル３とが巻回固
着されたレンズ保持部材８を支持している。６は永久磁
石１と同一の端面形状を有し、かつ厚さが２ｍｍのトッ
ププレートである。７は中央部に貫通穴を有する厚さが
２ｍｍのコの字型のヨークである。前記トッププレート
およびヨークは鉄系材料（例えばＳＰＣＣ）で形成され
ている。図３に本発明で使用する永久磁石の一例を平面
図で示す。本実施例においては外周部長径（ｄ21）が１
１．６ｍｍ、内周部長径（ｄ11）が５．６ｍｍの寸法で
あり、かつ外周部長径（ｄ21）に対する外周部短径（ｄ
２０）（かつ内周部長径（ｄ１１）に対する内周部短径
（ｄ10）でもある。）の比率が０．４０〜０．９５の範
囲にある７種類の永久磁石を製作し、コイル感度を評価
した。なお、７種類の永久磁石の厚さは全て２．６ｍｍ
である。図４に前述した永久磁石１の長径に対する短径
の比率（短径／長径）、に対する相対トラッキング感度
を示す。（（短径／長径）＝０．４０、相対トラッキン
グ感度＝１．００を基準とした時のトラッキング感度の
比率）
実施例を示す平面図、同側面図であり、同一の参照符号
で示す部分は図５と同一である。図１において、永久磁
石１として２次元的に閉ループを形成した単一の略楕円
型環状のＮｄ−ＦｅーＢ系の焼結磁石（日立金属（株）
製ＨＳ−３２ＢＶ）を使用し、軸方向に着磁して配置し
た。２は永久磁石１により発生した磁界内でレンズ４を
上下方向に駆動するフォーカスコイルであり、３は前記
磁界内でレンズ４を前後方向に駆動するトラッキングコ
イルである。５はフォーカスコイル２とトラッキングコ
イル３に電流を供給するための給電ワイヤであり、かつ
フォーカスコイル２とトラッキングコイル３とが巻回固
着されたレンズ保持部材８を支持している。６は永久磁
石１と同一の端面形状を有し、かつ厚さが２ｍｍのトッ
ププレートである。７は中央部に貫通穴を有する厚さが
２ｍｍのコの字型のヨークである。前記トッププレート
およびヨークは鉄系材料（例えばＳＰＣＣ）で形成され
ている。図３に本発明で使用する永久磁石の一例を平面
図で示す。本実施例においては外周部長径（ｄ21）が１
１．６ｍｍ、内周部長径（ｄ11）が５．６ｍｍの寸法で
あり、かつ外周部長径（ｄ21）に対する外周部短径（ｄ
２０）（かつ内周部長径（ｄ１１）に対する内周部短径
（ｄ10）でもある。）の比率が０．４０〜０．９５の範
囲にある７種類の永久磁石を製作し、コイル感度を評価
した。なお、７種類の永久磁石の厚さは全て２．６ｍｍ
である。図４に前述した永久磁石１の長径に対する短径
の比率（短径／長径）、に対する相対トラッキング感度
を示す。（（短径／長径）＝０．４０、相対トラッキン
グ感度＝１．００を基準とした時のトラッキング感度の
比率）
【０００９】図４から明かなように永久磁石１の（短径
／長径）が０．４５〜０．８７の範囲においてコイル感
度が向上し、かつ０．６０〜０．８０の範囲で特に良好
なコイル感度が得られることが分かる。なお、本実施例
においては前記の永久磁石の内径部形状を略楕円形とし
たが、これを単純な丸穴形状としても前述と同様にコイ
ル感度の向上が図れる。
／長径）が０．４５〜０．８７の範囲においてコイル感
度が向上し、かつ０．６０〜０．８０の範囲で特に良好
なコイル感度が得られることが分かる。なお、本実施例
においては前記の永久磁石の内径部形状を略楕円形とし
たが、これを単純な丸穴形状としても前述と同様にコイ
ル感度の向上が図れる。
【００１０】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから、前記駆動装置の磁気回路を構成する励磁
用永久磁石の形状を略楕円型環状とし、かつ前記永久磁
石の長径に対する短径の比率（短径／長径）を特定の範
囲に設定することにより、単一の永久磁石を使用しても
トラッキング感度を大幅に向上することができ、かつ組
立が容易で低価格の駆動装置を提供することができる。
用であるから、前記駆動装置の磁気回路を構成する励磁
用永久磁石の形状を略楕円型環状とし、かつ前記永久磁
石の長径に対する短径の比率（短径／長径）を特定の範
囲に設定することにより、単一の永久磁石を使用しても
トラッキング感度を大幅に向上することができ、かつ組
立が容易で低価格の駆動装置を提供することができる。
【図１】本発明の駆動装置の一実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図２】本発明の駆動装置の一実施例を示す側面図であ
る。
る。
【図３】本発明で使用する永久磁石の一例を示す平面図
である。
である。
【図４】永久磁石の（短径／長径）と相対トラッキング
感度との関係を示す図である。
感度との関係を示す図である。
【図５】ＣＤ用ピックアップ装置の従来例を示す斜視図
である。
である。
１ 励磁用永久磁石 ２ フォーカスコイル ３ トラッキングコイル ４ レンズ ５ 電流供給ワイヤ ６ トッププレート ７ ヨーク ８ レンズ保持部材
Claims (2)
- 【請求項１】 軸方向に着磁され、かつ２次元的に閉ル
ープを形成した略楕円型環状永久磁石の上端面に磁性体
からなるトッププレートを固着し、かつ下端面に磁性体
からなるヨークを固着した固定部材と、 前記ヨークと前記略楕円型環状永久磁石および前記トッ
ププレートとの間隙に配設されたフォーカスコイルおよ
びトラッキングコイルと情報の記録再生に係わる機能部
材を支持する保持部材を有する可動部材とを有し、 前記略楕円型永久磁石の外周部長径に対する外周部短径
の比率を０．４５〜０．８７にしたことを特徴とする駆
動装置。 - 【請求項２】前記略楕円型永久磁石の外周部長径に対す
る外周部短径の比率を０．６０〜０．８０にしたことを
特徴とする請求項１記載の駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31301093A JPH07169074A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31301093A JPH07169074A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07169074A true JPH07169074A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18036147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31301093A Pending JPH07169074A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07169074A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018166090A1 (zh) * | 2017-03-13 | 2018-09-20 | 歌尔股份有限公司 | 线性振动马达 |
| WO2018171060A1 (zh) * | 2017-03-23 | 2018-09-27 | 歌尔股份有限公司 | 线性振动马达 |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP31301093A patent/JPH07169074A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018166090A1 (zh) * | 2017-03-13 | 2018-09-20 | 歌尔股份有限公司 | 线性振动马达 |
| WO2018171060A1 (zh) * | 2017-03-23 | 2018-09-27 | 歌尔股份有限公司 | 线性振动马达 |
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