JP2003346358A - ピックアップ装置 - Google Patents

ピックアップ装置

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JP2003346358A
JP2003346358A JP2002152044A JP2002152044A JP2003346358A JP 2003346358 A JP2003346358 A JP 2003346358A JP 2002152044 A JP2002152044 A JP 2002152044A JP 2002152044 A JP2002152044 A JP 2002152044A JP 2003346358 A JP2003346358 A JP 2003346358A
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coil
lens holder
pair
pickup device
objective lens
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Jun Suzuki
純 鈴木
Eiji Kuroki
英治 黒木
Muneyuki Horiguchi
宗之 堀口
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Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型ドライブ装置に好適な薄型のピックアッ
プ装置を提供する。 【解決手段】 ピックアップ装置は、光ディスクのドラ
イブ装置などに使用され、光ディスクに対向配置されて
光源からの光ビームを光ディスクの情報記録面に照射す
る。ピックアップ装置は、光ビームを光ディスクの情報
記録面上に集光するための対物レンズを含むアクチュエ
ータを有し、対物レンズを移動することにより光ディス
クへの光ビームの照射を制御する。また、ピックアップ
装置は、光源から出射される光ビームを対物レンズの下
方に導くための光学系を有する。ここで、光学系はアク
チュエータと同一の高さレベルに配置されている。従っ
て、光学系をアクチュエータの下方に設ける場合と比較
して、ピックアップ全体の厚みを薄くすることができ
る。これにより、薄型のドライブ装置に好適なピックア
ップ装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに対し
て光学的に情報の書き込み及び読み取りを行うためのデ
ィスクドライブ装置のピックアップ装置に関し、特に薄
型のディスクドライブ装置に好適なピックアップ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)やDVD(Digita
l Video Disc)などの光ディスクに情報を記録及び再生
するためのディスクドライブ装置は光学式ピックアップ
装置を備える。ピックアップ装置は、光ディスクに正確
に情報を記録及び再生するため、光ディスクの情報記録
面と対物レンズとの距離を制御するフォーカス制御を行
うとともに、光ディスクの情報トラックに対して対物レ
ンズを追従制御するトラッキング制御を行う。
【0003】ピックアップ装置は、レーザダイオードな
どの光源から出射されるレーザ光を、所定の光学系部品
により対物レンズへ導き、対物レンズにより光ディスク
の情報記録面に照射する。通常、対物レンズは光ディス
クと対向するように配置される。光源からのレーザ光
は、光学系部品により光ディスクと平行な光路に沿って
対物レンズの直下まで案内された後、対物レンズの直下
に配置された立ち上げミラーにより垂直上方向、即ち対
物レンズの方向に進路変更され、対物レンズに至る。対
物レンズはレンズホルダに取り付けられており、また、
レンズホルダにはコイル基板が取り付けられている。近
接配置されたマグネットが形成する磁界内でコイル基板
に駆動電流を流すことにより、レンズホルダが光ディス
クに対して垂直及び水平な方向に移動し、これによりフ
ォーカス制御及びトラッキング制御が行われる。このよ
うなピックアップ装置の一例が、特開2001−229
557に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
ピックアップ装置では、矩形のレンズホルダの相対向す
る側面にコイル基板が取り付けられているので、水平方
向においてコイル基板と同一の高さレベルにレーザ光源
からのレーザ光の光路を配置することができない。つま
り、対物レンズの両側に一対のコイル基板が位置してい
るため、コイル基板が障害物となり、コイル基板と同一
の高さレベルにおいてレーザ光を対物レンズの直下に案
内することができない。そのため、特開2001−22
9557に記載のピックアップ装置などでは、レーザ光
の光路を、レンズホルダの下方に配置している。即ち、
レーザ光の光路を、コイル基板よりも下方のレベルで対
物レンズ直下に導き、そこから立ち上げミラーでレーザ
光を対物レンズに導くように光路を構成している。
【0005】しかし、そのようにレンズホルダよりも下
方の高さレベルにレーザ光の光路を配置すると、ピック
アップ全体の高さ(垂直方向の厚み)が大きくなってし
まうという問題がある。例えばノート型のパーソナルコ
ンピュータに内蔵されるドライブ装置など、薄型のドラ
イブ装置においては薄型のピックアップ装置を使用する
必要があり、上記のような厚みの大きいピックアップ装
置を使用することはできない。
【0006】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、薄型ドライブ装置に好適な薄型のピックアップ
装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点によ
るピックアップ装置は、対物レンズを含むアクチュエー
タと、光源から出射される光ビームを前記対物レンズの
下方に導く光学系と、を備え、前記光学系は、前記アク
チュエータと同一の高さレベルに配置され、前記アクチ
ュエータは、前記対物レンズを保持するレンズホルダ
と、相互に部分的に対向するように前記レンズホルダの
側面に取り付けられた一対のコイル基板と、を備え、前
記光学系は、前記一対のコイル基板が対向していない空
間を通じて前記対物レンズの下方へ延在している。
【0008】上記のピックアップ装置は、光ディスクの
ドライブ装置などに使用され、光ディスクに対向配置さ
れて光源からの光ビームを光ディスクの情報記録面に照
射する。ピックアップ装置は、光ビームを光ディスクの
情報記録面上に集光するための対物レンズを含むアクチ
ュエータを有し、対物レンズを移動することにより光デ
ィスクへの光ビームの照射を制御する。また、ピックア
ップ装置は、光源から出射される光ビームを対物レンズ
の下方に導くための光学系を有する。ここで、光学系は
アクチュエータと同一の高さレベルに配置されている。
従って、光学系をアクチュエータの下方に設ける場合と
比較して、ピックアップ全体の厚みを薄くすることがで
きる。これにより、薄型のドライブ装置に好適なピック
アップ装置が得られる。また、コイル基板が対向してい
ない空間を通じて光学系を対物レンズの下方へ配置して
いるので、光学系の配置においてコイル基板が妨げとな
ることがなく、光学系をアクチュエータと同一の高さレ
ベルに容易に配置することができる。
【0009】上記のピックアップ装置の他の一態様で
は、前記一対のコイル基板は、前記対物レンズに対向配
置される光ディスクのトラッキング方向において、それ
ぞれが所定距離だけ逆方向へシフトした状態で部分的に
対向させることができる。これにより、一対のコイル基
板が取り付けられたレンズホルダ全体としてのバランス
を維持しつつ、光学系を対物レンズの下方に配置するこ
とができる。
【0010】上記のピックアップ装置のさらに他の一態
様では、前記アクチュエータは、一対のヨークを有する
アクチュエータベースと、前記一対のヨークに固定され
た一対のマグネットと、を備え、前記一対のマグネット
の各々は、前記一対のコイル基板の各々と対向する位置
に配置することができる。この態様によれば、マグネッ
トが形成する磁界内でコイル基板上のコイルに駆動電流
を通電することにより、対物レンズを移動させてフォー
カス制御やトラッキング制御を行うことができる。
【0011】上記のピックアップ装置のさらに他の一態
様では、前記対物レンズは、前記レンズホルダ上におい
て、前記レンズホルダの重心位置よりも前記光学系より
の位置に配置することができる。このように、対物レン
ズを光学系よりに配置すれば、光学系の配置のために、
レンズホルダに取り付けられるコイル基板の位置をシフ
トさせる量を少なくすることができる。
【0012】上記のピックアップ装置のさらに他の一態
様では、前記一対のコイル基板の各々は、当該コイル基
板の水平方向に並んで形成された1つのトラッキングコ
イルと1つのフォーカスコイルとを備え、前記一対のコ
イル基板は、前記フォーカスコイルが形成された領域に
おいてのみ相互に対向させることができる。これによ
り、コイル基板の間に適切な磁界を形成することができ
るとともに、光学系を配置するための空間を確保するこ
とができる。
【0013】上記のピックアップ装置のさらに他の一態
様では、前記一対のコイル基板は、前記フォーカスコイ
ルが形成された領域内に一対のバンプを備え、前記レン
ズホルダは、前記一対のコイル基板上の前記バンプを電
気的に接続する接続ワイヤをさらに備えてもよい。これ
により、コイル基板が対向する領域内において短い接続
ワイヤでコイル基板間を接続することができる。
【0014】上記のピックアップ装置のさらに他の一態
様では、前記一対のマグネットの各々は、略L字型の境
界領域の両側にN極領域とS極領域とを有する着磁パタ
ーンを有し、前記境界領域の垂直方向に延びる領域が前
記コイル基板のトラッキングコイルと垂直方向に交差
し、前記境界領域の水平方向に延びる領域が前記コイル
基板のフォーカスコイルと水平方向に交差するように配
置することができる。この態様によれば、マグネットの
形成する磁界及びコイルへの駆動電流の通電により、正
しくトラッキング制御及びフォーカス制御を行うことが
できる。
【0015】上記のピックアップ装置のさらに他の一態
様では、前記アクチュエータベースと、前記レンズホル
ダに取り付けられたコイル基板とに固定され、前記レン
ズホルダ及びコイル基板を移動可能に支持する複数のサ
スペンションワイヤをさらに備え、前記サスペンション
ワイヤの前記アクチュエータベースへの複数の固定位置
の水平方向距離は、前記サスペンションワイヤの前記コ
イル基板への複数の固定位置の水平方向距離よりも小さ
くする。これにより、相互にシフトして対向配置された
コイル基板に対してサスペンションワイヤを固定するこ
とができる。また、前記サスペンションワイヤの前記コ
イル基板への固定位置を結ぶ線分の中点を前記レンズホ
ルダの重心位置と一致させれば、サスペンションワイヤ
によりレンズホルダをバランスよく支持することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。
【0017】図1に、本発明の実施形態にかかるピック
アップ装置の構成を示す。図1(a)はピックアップ装
置100の上面図であり、図1(b)はピックアップ装
置100の斜視図であり、図1(c)はピックアップ装
置100の底面図である。図1(a)〜(c)に示すよ
うに、ピックアップ装置100は、ボディ1に対して種
々の部品が取り付けられて構成される。ボディ1上に
は、アクチュエータベース8が固定されており、アクチ
ュエータベース8は4本のサスペンションワイヤ10に
よりレンズホルダ5をフォーカス方向F及びトラッキン
グ方向Tに移動可能に支持している。レンズホルダ5
は、その対向する側面にコイル基板7a及び7bが取り
付けられており、その上面に対物レンズ4が取り付けら
れている。
【0018】ボディ1上には、レンズホルダ5に取り付
けられた一対のコイル基板7a、7bの各々と対向する
ように、マグネット6a、6bが固定されている。一対
のマグネット6a、6bは、相互に対向する位置に固定
されており、各マグネット6a、6bの着磁パターンに
従って、それらの間の空間に磁界が形成される。コイル
基板7a、7bが側面に取り付けられたレンズホルダ5
は、一対のマグネット6a、6bにより形成される磁界
内に配置される。よって、コイル基板7a、7bに形成
されたフォーカスコイル及びトラッキングコイルに所定
の駆動電流を通電すると、コイル内の電流と磁界とによ
り生じる力により、レンズホルダ5は図1のフォーカス
方向F及びトラッキング方向Tに移動する。このレンズ
ホルダ5の移動により、レンズホルダ5上の対物レンズ
4が移動し、フォーカス制御及びトラッキング制御が実
行される。
【0019】ボディ1の端部には、レーザ光源2が取り
付けられている。レーザ光源2から出射されたレーザ光
は、ボディ1内に配置された光学系により構成される光
路3を通って対物レンズ4の下方に至る。対物レンズの
下方には立ち上げミラー9が配置されており、レーザ光
は立ち上げミラー9により上方へ進路変更されて対物レ
ンズ4を下から上へと通過する。対物レンズ4の上方に
は光ディスクが配置され、対物レンズ4はレーザ光を光
ディスクの情報記録面に集光する。
【0020】次に、ピックアップ装置100のアクチュ
エータについて図2を参照して説明する。図2(a)は
アクチュエータの上面図であり、図2(b)はアクチュ
エータの斜視図であり、図2(c)はアクチュエータの
底面図である。アクチュエータ50は対物レンズ4をフ
ォーカス方向F及びトラッキング方向Tに移動させる機
構であり、アクチュエータベース8と、レンズホルダ5
と、一対のマグネット6a及び6bと、レンズホルダ5
に取り付けられた一対のコイル基板7a及び7bなどを
含む。
【0021】図1及び図2に示すように、アクチュエー
タベース8はピックアップ装置100のボディ1に固定
されている。また、ボディ1には、一対のヨーク11が
形成されており、各ヨーク11の内側にマグネット6
a、6bが固定される。但し、本発明のピックアップ装
置100では、一対のヨーク11は互いに完全に対向し
てはおらず、トラッキング方向Tにおいて相互にずれて
配置されている。これは、図2(a)において破線で示
す光路(光学系)3を配置する空間を空けるためであ
る。ヨーク11の内側にはマグネット6a、6bが取り
付けられている。これにより、一対のマグネット6a、
6bの間の空間に磁界が形成される。
【0022】一方、アクチュエータベース8には、4本
のサスペンションワイヤ10によりレンズホルダ5が支
持されている。レンズホルダ5は、サスペンションワイ
ヤ10の弾性により、フォーカス方向F及びトラッキン
グ方向Tに移動可能に支持されている。レンズホルダ5
上には対物レンズ4が取り付けられている。一対のマグ
ネット6a、6bにより形成される磁界内で、レンズホ
ルダ5に取り付けられたコイル基板7a、7b上のフォ
ーカスコイル及びトラッキングコイルに駆動電流を供給
することにより、コイル基板7a、7b及びそれと一体
であるレンズホルダ5にフォーカス方向F及びトラッキ
ング方向Tの力が与えられ、対物レンズ4が光ディスク
の情報記録面及び情報トラックに対して移動される。
【0023】ここで、本発明のピックアップ装置100
は、図2(a)及び(b)に良く示されるように、一対
のコイル基板7a、7bが横方向(トラッキング方向
T)において逆方向へそれぞれシフトした状態で配置さ
れ、水平方向において完全に対向してはいない。これ
は、マグネット6a、6bやコイル基板7a、7bと同
一の高さレベルにレーザ光源2からの光路3を配置する
ためである。
【0024】通常のピックアップ装置では、一対のマグ
ネット及びコイル基板がそれらの幅方向においてほぼ全
体的に対向して配置されるため、対物レンズの両側をマ
グネット及びコイル基板が壁のように覆っており、それ
らと同一の高さ方向位置においてレーザ光を対物レンズ
に導くことができなかった。よって、レーザ光の光路を
マグネットやコイル基板などより下方の高さレベルに配
置せざるを得ず、その結果、ピックアップ装置全体の厚
みが大きくならざるを得なかった。
【0025】これに対して、本発明のアクチュエータ5
0は、マグネット6a、6b及びコイル基板7a、7b
をトラッキング方向Tにおいて相互に逆方向においてず
らして配置した。即ち、一対のマグネット6a、6b
は、各々の一部のみが相互に対向する。また、一対のコ
イル基板7a、7bも各々の一部のみが相互に対向して
いる。こうすることにより、図2(a)及び(b)に示
すように、対物レンズ4の周方向の一部分に空間が得ら
れる。この空間に光路3を配置して、レーザ光源2から
のレーザ光を対物レンズ4の下方へ導く構成としたので
ある。この構造により、マグネット6a、6b及びコイ
ル基板7a、7bと、レーザ光源2からのレーザ光の光
路3を同一高さレベルに配置することができるようにな
り、その結果、ピックアップ装置全体の高さを小さくす
る(薄型化する)ことが可能となる。
【0026】図3にマグネットとコイル基板との位置関
係を示す。図3(a)はアクチュエータ50に対するマ
グネット6a及び6bの配置を示し、図3(b)はアク
チュエータ50に対するコイル基板7a及び7bの配置
を示し、図3(c)はアクチュエータ50に対するマグ
ネット6a及び6b並びにコイル基板7a及び7bの配
置を示す。なお、図3(a)〜(c)は、マグネット及
びコイル基板を、それぞれの取付位置から上方に抜き出
した状態を示している。即ち、図3(a)から(c)に
おいて、マグネット及びコイル基板は、図示の位置から
下方へ平行移動した位置に固定される。
【0027】図3(a)に示すように、マグネット6a
及び6bは、それぞれヨーク11の内側に、相互に対向
するように固定配置される。また、図3(b)に示すよ
うに、コイル基板7a及び7bは、レンズホルダ5の長
さ方向の側面にそれぞれ取り付けられる。なお、前述の
ようにレンズホルダ5はマグネット6a及び6bの間の
空間において、4本のサスペンションワイヤ10により
移動可能に支持される。その結果、図3(c)に示すよ
うに、マグネット6aとコイル基板7aとが近接して配
置され、マグネット6bとコイル基板7bとが近接して
配置される。
【0028】図4にマグネットの平面図を示す。図4
(a)はマグネット6aを示し、図4(b)はマグネッ
ト6bを示す。マグネット6a及び6bは、所定の大き
さの鉄片を、着磁装置を利用して着磁することにより得
られる。着磁装置により、マグネット6a及び6bには
図示の着磁パターンが形成される。図4(a)に示すよ
うに、マグネット6aは、N極の着磁領域18aと、S
極の着磁領域19aと、その間にある境界領域20aと
により構成される着磁パターンを有する。また、図4
(b)に示すように、マグネット6bは、N極の着磁領
域18bと、S極の着磁領域19bと、その間にある境
界領域20bとにより構成される着磁パターンを有す
る。
【0029】図4(c)にマグネット6a及び6bの相
互の位置関係を示す。マグネット6a及び6bは、図3
(a)に示すように相互に対向した状態でヨーク11に
それぞれ固定される。マグネット6a及び6bをヨーク
11に対向配置した状態における各マグネットの着磁パ
ターンの位置関係を図4(c)に示す。なお、図4
(c)は、図3(a)における矢印80方向から見た場
合のマグネット6a及び6bの着磁パターンの相対位置
関係を示したものであり、マグネット6aを破線で、マ
グネット6bを実線で示している。
【0030】図4(c)に示すように、マグネット6a
と6bは、それぞれの一部において対向しており、矢印
80の方向から見た場合に横方向に部分的に重なり合
う。この際、図3(a)における矢印80の方向から見
た透視図において、マグネット6aのN極の着磁領域1
8aとマグネット6bのN極の着磁領域18bとが重な
り、マグネット6aのS極の着磁領域19aとマグネッ
ト6bのS極の着磁領域19bとが重なり、さらにマグ
ネット6aの境界領域20aとマグネット6bの境界領
域20bとが重なる。その結果、マグネット6a及び6
bにより、図4(c)に模式的に示す着磁パターン(以
下、「合成着磁パターン」とも呼ぶ。)に対応する略凹
型の磁界がマグネット6aと6bの間の空間、即ちレン
ズホルダ5が配置される空間に形成される。
【0031】次に、コイル基板について説明する。図5
(a)はコイル基板7aの平面図であり、図5(b)は
コイル基板7bの平面図である。コイル基板7aはプリ
ント基板であり、その基板面上にトラッキングコイル1
3aとフォーカスコイル14aが形成されている。ま
た、コイル基板7a上には、対向配置されるコイル基板
7bとの導通のためのランド15a及び16aが形成さ
れている。
【0032】一方、コイル基板7bも同様にプリント基
板であり、その基板面上にトラッキングコイル13bと
フォーカスコイル14bが形成されている。また、コイ
ル基板7b上には、対向配置されるコイル基板7aとの
導通のためのランド15b及び16bが形成されてい
る。レンズホルダ5の側面に取り付けられた状態では、
コイル基板7aのフォーカスコイル14aとコイル基板
7bのフォーカスコイル7bとが相互にほぼ対向する。
【0033】図6(a)に、レンズホルダ5上に取り付
けられた状態におけるコイル基板7a及び7bの相対位
置関係を示す。図6(a)は、図3(b)における矢印
81の方向から見た場合のレンズホルダ5上のコイル基
板7aと7bの相対位置関係を透視的に示しており、コ
イル基板7aを破線で示し、コイル基板7bを実線で示
している。図示のように、コイル基板7aと7bは、レ
ンズホルダ5の側面方向から見て、各々のフォーカスコ
イル14a及び14bがほぼ重なり合うような相対位置
関係でレンズホルダ5に取り付けられる。また、その状
態で、コイル基板7aのランド15aとコイル基板7b
のランド15bが対向し、コイル基板7aのランド16
aとコイル基板7bのランド16bとが対向する。コイ
ル基板7aと7bがそのようにレンズホルダ5に取り付
けられた状態で、相互に対向するランド15aと15
b、及び、ランド16aと16bがそれぞれ接続ワイヤ
22により電気的に接続される(図3参照)。この電気
的接続によりコイル基板7bのトラッキングコイル13
b及びフォーカススコイル14bに駆動電流が供給され
る。
【0034】図6(b)にマグネット6a及び6bによ
り形成される磁界と、その磁界内におけるトラッキング
コイル及びフォーカスコイルの配置を示す。図示のよう
に、マグネット6a及び6bは略凹型の合成着磁パター
ンに対応する磁界を形成する(破線で示す)。図4
(a)に示すマグネット6aの境界領域20aが、図5
(a)に示すコイル基板7aの矩形のトラッキングコイ
ル13aのほぼ中央を縦方向に貫く。図4(b)に示す
マグネット6bの境界領域20bが、図5(b)に示す
コイル基板7bの矩形のトラッキングコイル13bのほ
ぼ中央を貫く。さらに、マグネット6a及び6bの境界
領域20a及び20bが、コイル基板7a及び7bの矩
形のフォーカスコイル14a及び14bのほぼ中央を横
方向に貫く。このような相対位置関係が成立するよう
に、コイル基板7a及び7bが取り付けられたレンズホ
ルダ5がマグネット6aと6bとの間の空間に配置され
る。
【0035】次に、サスペンションワイヤ10の配置に
ついて説明する。サスペンションワイヤ10は、弾性を
有する直線状の金属などにより構成される。本発明のア
クチュエータ50においては、4本のサスペンションワ
イヤによりレンズホルダ5を支持する。図1(a)、図
3(a)などに示されるように、4本のサスペンション
ワイヤ10の各々の一端はアクチュエータベース8に固
定され、各々の他端はレンズホルダと一体化されたコイ
ル基板7a及び7bに固定される。これにより、レンズ
ホルダ5は4本のサスペンションワイヤ10により水平
方向から支持された状態でマグネット6a及び6bの間
の空間に配置される。サスペンションワイヤ10の弾性
により、対物レンズ4を保持したレンズホルダ5はサス
ペンションワイヤ10の長さ方向(ジッタ方向J)に垂
直なフォーカス方向F及びラッキング方向Tに移動可能
となる。
【0036】アクチュエータベース8とサスペンション
ワイヤ10とレンズホルダ5との相対位置関係を図7
(a)に示す。本発明では、コイル基板7と同一の上下
方向レベルにレーザ光の光路を配置するために、対向す
る2枚のコイル基板7a及び7bを横方向(トラッキン
グ方向T)にそれぞれシフトした状態でレンズホルダ5
に取り付けている。従って、それに対応して、各サスペ
ンションワイヤ10は、ジッタ方向Jに対して平行では
なく、ジッタ方向Jに対して所定角度だけ開いた方向に
延び、その端部がアクチュエータベース8に固定されて
いる。
【0037】これを図7(b)及び(c)を用いて詳し
く説明する。図7(b)は一般的なアクチュエータベー
スとサスペンションワイヤとレンズホルダの相対位置関
係を示している。図7(b)において、レンズホルダ1
21は4本のサスペンションワイヤ124によりアクチ
ュエータベース123により支持されている。なお、図
7(b)はアクチュエータの上方からの平面図であるた
め、上側の2本のサスペンションワイヤのみが図示され
ている。レンズホルダ121には対物レンズ120と、
一対のコイル基板122a及び122bが取り付けられ
ている。図7(b)に示すように、レンズホルダ121
の両側面に一対のコイル基板122a及び122bがほ
ぼ完全に対向するように(即ち、本発明のようにトラッ
キング方向Tにおけるシフトなしで)配置される場合、
アクチュエータベース8とレンズホルダ121とに固定
された4本のサスペンションワイヤ10は相互に平行と
なる。
【0038】一方、本発明のアクチュエータ50におけ
るアクチュエータベースとサスペンションワイヤとレン
ズホルダとの相対位置関係を図7(c)に模式的に示
す。本発明の場合、コイル基板7aと7bはその一部の
みが対向するようにレンズホルダ5の側面に取り付けら
れている。より具体的には、コイル基板7aを図7
(c)における下方にシフトするとともに、コイル基板
7bを図7(c)における上方にシフトしている。こう
して、光路3を配置するスペースを作り出している。
【0039】このため、サスペンションワイヤ10は平
行ではなく、レンズホルダ5の方向に幾分開いて配置さ
れている。具体的には、図7(c)に示すように、各サ
スペンションワイヤ10は、レンズホルダ5の方向(即
ちジッタ方向J)に対してそれぞれ角度αだけ開いた角
度でレンズホルダ5の方向へ延び、その端部をアクチュ
エータベース8に固定されている。また、図7(b)と
比較するとわかるように、サスペンションワイヤ10の
アクチュエータベース8に対する固定位置31及び32
はジッタ方向Jにおいて距離Lだけシフトしている。即
ち、サスペンションワイヤのアクチュエータベース8へ
の固定位置31及び32を結ぶ線分は、コイル基板7
a、7bとは平行ではない。この理由は以下の通りであ
る。レンズホルダ5側におけるサスペンションワイヤ1
0の支持位置はジッタ方向Jに対して段違いになってい
るために、アクチュエータベース8側におけるサスペン
ションワイヤ10の支持位置をジッタ方向Jにずらさず
に設置すると、4本のサスペンションワイヤ10の長さ
を一致させることができなくなり、レンズホルダ5の重
心と4本のサスペンションワイヤによるバネ定数との関
係が崩れてしまうことになる。これを防止するため、ア
クチュエータベース8側におけるサスペンションワイヤ
10の支持位置31及び32をジッタ方向Jにずらし、
4本のサスペンションワイヤの長さを同一にしているの
である。
【0040】また、サスペンションワイヤの長さが同じ
ものを用いれば部品点数を減らすことができ、それに伴
い製品コストも下げることができる。ただし、必ずしも
サスペンションワイヤの長さを同じにする必要はなく、
その長さは異なっていても構わない。その場合には、各
サスペンションワイヤのバネ定数などを適切に設定する
ことで構成可能である。
【0041】なお、図7(c)においては、4本のサス
ペンションワイヤ10のうちフォーカス方向における上
側の2本のサスペンションワイヤ10のみを図示してい
るが、下側の2本のサスペンションワイヤ10は上側の
2本のサスペンションワイヤ10に対して平行に、上側
のサスペンションワイヤの下方に保持されている。
【0042】このように、本発明のアクチュエータ50
においては、各サスペンションワイヤ10の方向は平行
ではなくレンズホルダ5方向へ向かって若干開いてい
る。この理由の1つは、コイル基板の位置をずらしたこ
とによってレンズホルダのトラッキング方向の幅が広く
なったため、アクチュエータベース側のバネ間隔を狭め
てピックアップ全体の投影面積を小さくするためであ
る。また、もう1つの理由は、サスペンションワイヤを
平行としないことで、図3の矢印81方向から見たとき
のねじれ方向のサスペンションワイヤのバネ定数が上が
るために、平行バネに比べて上記ねじれ方向のモード周
波数(ローリング周波数)を高くすることができるため
である。また、サスペンションワイヤ10のアクチュエ
ータベース8側の固定位置31、32はジッタ方向Jに
シフトしている。
【0043】次に、レンズホルダについて説明する。図
8にレンズホルダ5の構造を示す。図8(a)はレンズ
ホルダ5の上面図であり、図8(b)はレンズホルダ5
の底面図であり、図8(c)はレンズホルダ5の斜め上
方からの斜視図であり、図8(d)はレンズホルダ5の
斜め下方からの斜視図である。
【0044】図示のように、レンズホルダ5には対物レ
ンズ4を取り付けるための取付穴40が設けられてい
る。ここで、取付穴40は、レンズホルダ5の重心41
よりも光路3側にシフトして設けられている。通常、対
物レンズはレンズホルダの中央部付近(レンズホルダ自
体の重心付近)に配置される(図7(b)の例を参
照)。しかし、本発明では、レンズホルダ5に取り付け
られるコイル基板7a及び7bをトラッキング方向Tに
シフトしてレーザ光を対物レンズ直下へ導く光路を確保
した構造を有するので、レンズホルダ5上の対物レンズ
取付位置を、レーザ光の光路3側へシフトした構造とし
た。レーザ光の光路3は対物レンズ4の直下にまで至る
必要があるので、対物レンズ4がレンズホルダ5の中央
部付近に位置すると、レーザ光の光路3がレンズホルダ
5の中央部付近まで至ることになり、その分、光路3側
のコイル基板7bをより大きくシフトさせてレンズホル
ダ5の側部により大きなスペースを確保しなければなら
ない。これに対し、図8(a)に示すように対物レンズ
4の位置(即ち、取付穴40の位置)を光路3側にシフ
トすれば、光路3がレンズホルダ5の端部よりに配置さ
れることになるため、光路3側のコイル基板7bのシフ
ト量を小さくすることができる。これにより、レンズホ
ルダ5自体の長さを小さくすることができる。
【0045】また、このようにレンズホルダ5上におけ
る対物レンズ4の取付位置を光路3方向へシフトする
と、対物レンズ4の取付後のレンズホルダ5自体の重心
が光路3よりにシフトすることになる。そこで、図8
(c)及び(d)に示すように、レンズホルダ5の対物
レンズ取付穴40とは逆側の壁状部42や43を、対物
レンズ取付穴40側の部分44などと比較して肉厚に形
成し、対物レンズ4をレンズホルダ5に取り付けた状態
でレンズホルダ5自体の重心がほぼ中央に位置するよう
にレンズホルダ5自体の構造を工夫している。こうし
て、対物レンズ位置を光路方向にシフトしたことによる
レンズホルダの重心の移動を相殺している。
【0046】また、図8(a)に示すように、レンズホ
ルダ5を支持するサスペンションワイヤ10のレンズホ
ルダ5への固定位置33と34との中点は、レンズホル
ダ5の重心とほぼ一致する。即ち、図8(a)におい
て、サスペンションワイヤ10は固定位置33及び34
でレンズホルダ5(より正確にはレンズホルダ5に取り
付けられたコイル基板7b及び7a)にそれぞれ固定さ
れる。ここで、固定位置33と34の中点は、レンズホ
ルダ5の重心とほぼ一致する。その結果、サスペンショ
ンワイヤ10によりレンズホルダ5の両端を均等なバラ
ンスで保持することができ、レンズホルダ5のローリン
グなどを防止することができる。
【0047】また、図8(a)〜(d)に示すように、
レンズホルダ5にはストッパ部50〜52が設けられて
いる。ストッパ部50〜52は、フォーカス方向F及び
トラッキング方向Tにおけるレンズホルダ5のストロー
ク(可動範囲)を制限する役割を有する。これにより、
フォーカスサーボやトラッキングサーボが誤動作を生じ
た場合などに、レンズホルダ5が制限無く移動してボデ
ィ1や他の部材に接触し、レンズホルダ5自身や対物レ
ンズ4などに損傷を生じることが防止される。
【0048】ここで、本発明のレンズホルダ5では、ス
トッパ50はフォーカス方向のストッパとトラッキング
方向のストッパの両方の機能を兼備している。即ち、ス
トッパ50及び51によりフォーカス方向Fにおけるレ
ンズホルダ5の移動が制限され、ストッパ50及び52
によりトラッキング方向Tにおけるレンズホルダ5の移
動が制限される。
【0049】図9(a)は、フォーカス方向においてス
トッパ50及び51によりストロークが制限されている
状態を示している。ストッパ50(破線で示す)はボデ
ィ1のカバー部55に下方から当たり、ストッパ51は
同じくボディのカバー部56に下方から当たり、それに
よりレンズホルダ5のフォーカス方向F(図中上方)へ
の移動が制限されている。
【0050】図9(b)及び(c)は、トラッキング方
向においてストッパ50及び52によりストロークが制
限されている状態を示している。図9(b)はストッパ
50がボディ1に設けられた凹部57の側壁に当たって
おり、図9(c)ではストッパ52がボディ1に設けら
れた凹部58の側壁に当たっている。こうして、レンズ
ホルダ5のトラッキング方向の移動範囲が制限される。
【0051】本発明のレンズホルダ5は、前述のよう
に、対物レンズ4の位置を光路3方向へシフトし、それ
に伴って、図8(d)によく示されるように対物レンズ
の取付穴40側を比較的薄く、取付穴40と逆側を比較
的肉厚に構成してレンズホルダ5自体の重心を調整して
いる。また、レーザ光源2から対物レンズ4の直下へ至
るレーザ光の光路を遮断しないよう、取付穴40の周囲
における光路3方向にはなるべく部材を設けないことが
望ましい。これらの理由から、フォーカス方向Fとトラ
ッキング方向Fの両方のストローク制限機能をストッパ
50に兼備させている。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアクチュ
エータによれば、レンズホルダに取り付けられる一対の
コイル基板をレンズホルダの長さ方向(トラッキング方
向T)にシフトして、レーザ光を対物レンズ下に導くた
めの光路を確保したので、コイル基板やマグネットと同
一の高さレベルにおいてレーザ光を対物レンズ下に導く
ことができ、その結果、アクチュエータ全体の厚さを薄
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピックアップ装置の構成を示す図であ
る。
【図2】本発明のピックアップ装置におけるアクチュエ
ータの構成を示す図である。
【図3】アクチュエータにおけるコイル基板及びマグネ
ットの相対位置を示す図である。
【図4】本発明のアクチュエータに使用されるマグネッ
トの着磁パターンを示す図である。
【図5】本発明のアクチュエータに使用されるコイル基
板の構成を示す図である。
【図6】マグネットとコイル基板との相対位置関係を示
す図である。
【図7】本発明のアクチュエータに使用されるサスペン
ションワイヤの構造を示す図である。
【図8】本発明のアクチュエータに使用されるレンズホ
ルダの構造を示す図である。
【図9】レンズホルダに形成されたストッパによるスト
ローク制限状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 レーザ光源 3 光路 4 対物レンズ 5 レンズホルダ 6a、6b マグネット 7a、7b コイル基板 8 アクチュエータベース 9 立ち上げミラー 10 サスペンションワイヤ 11 ヨーク 13a、13b トラッキングコイル 14a、14b フォーカスコイル 50、51、52 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 宗之 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 Fターム(参考) 5D118 AA02 BA01 CA11 CA13 DC03 EA02 EC07 EC09 FA30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを含むアクチュエータと、 光源から出射される光ビームを前記対物レンズの下方に
    導く光学系と、を備え、 前記光学系は、前記アクチュエータと同一の高さレベル
    に配置され、 前記アクチュエータは、前記対物レンズ
    を保持するレンズホルダと、相互に部分的に対向するよ
    うに前記レンズホルダの側面に取り付けられた一対のコ
    イル基板と、を備え、 前記光学系は、前記一対のコイル基板が対向していない
    空間を通じて前記対物レンズの下方へ延在していること
    を特徴とするピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記一対のコイル基板は、前記対物レン
    ズに対向配置される光ディスクのトラッキング方向にお
    いて、それぞれが所定距離だけ逆方向へシフトした状態
    で部分的に対向していることを特徴とする請求項1に記
    載のピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータは、 一対のヨークを有するアクチュエータベースと、 前記一対のヨークに固定された一対のマグネットと、を
    備え、 前記一対のマグネットの各々は、前記一対のコイル基板
    の各々と対向する位置に配置されていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記対物レンズは、前記レンズホルダ上
    において、前記レンズホルダの重心位置よりも前記光学
    系よりの位置に配置されていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか一項に記載のピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記一対のコイル基板の各々は、当該コ
    イル基板の水平方向に並んで形成された1つのトラッキ
    ングコイルと1つのフォーカスコイルとを備え、 前記一対のコイル基板は、前記フォーカスコイルが形成
    された領域においてのみ相互に対向していることを特徴
    とする請求項1に記載のピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 前記一対のコイル基板は、前記フォーカ
    スコイルが形成された領域内に一対のバンプを備え、 前記レンズホルダは、前記一対のコイル基板上の前記バ
    ンプを電気的に接続する接続ワイヤをさらに備えること
    を特徴とする請求項5に記載のピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記一対のマグネットの各々は、略L字
    型の境界領域の両側にN極領域とS極領域とを有する着
    磁パターンを有し、前記境界領域の垂直方向に延びる領
    域が前記コイル基板のトラッキングコイルと垂直方向に
    交差し、前記境界領域の水平方向に延びる領域が前記コ
    イル基板のフォーカスコイルと水平方向に交差するよう
    に配置されることを特徴とする請求項3に記載のピック
    アップ装置。
  8. 【請求項8】 前記アクチュエータベースと、前記レン
    ズホルダに取り付けられたコイル基板とに固定され、前
    記レンズホルダ及びコイル基板を移動可能に支持する複
    数のサスペンションワイヤをさらに備え、 前記サスペンションワイヤの前記アクチュエータベース
    への複数の固定位置の水平方向距離は、前記サスペンシ
    ョンワイヤの前記コイル基板への複数の固定位置の水平
    方向距離よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至7
    のいずれか一項に記載のピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記サスペンションワイヤの前記コイル
    基板への固定位置を結ぶ線分の中点は、前記レンズホル
    ダの重心位置と一致することを特徴とする請求項8に記
    載のピックアップ装置。
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