JP2001229557A - ディスクプレーヤのレンズ駆動装置及びディスクプレーヤのレンズ駆動装置用のプリント基板コイル - Google Patents

ディスクプレーヤのレンズ駆動装置及びディスクプレーヤのレンズ駆動装置用のプリント基板コイル

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JP2001229557A
JP2001229557A JP2000032508A JP2000032508A JP2001229557A JP 2001229557 A JP2001229557 A JP 2001229557A JP 2000032508 A JP2000032508 A JP 2000032508A JP 2000032508 A JP2000032508 A JP 2000032508A JP 2001229557 A JP2001229557 A JP 2001229557A
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tracking
focus
lens holder
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Jun Suzuki
純 鈴木
Katsumi Ishii
克美 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエーターの可動部を重量化させるこ
となく、可動部のローリングを回避できるディスクプレ
ーヤのレンズ駆動装置及びレンズ駆動装置用のプリント
基板コイルを提供することにある。 【解決手段】 フォーカスコイル53、63をレンズホ
ルダ30に固定するあたり、フォーカスコイル自身の重
心がトラッキングコイルから発生する駆動力の作用線よ
りもフォーカス方向下方側に位置するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスク、
光ディスク等の円盤状記録媒体に対して、光学的に情報
の書込み若しくは読み取りを行うためのディスクプレー
ヤのレンズ駆動装置に関し、特に可動部の回転モーメン
トを改善するために用いられるカウンタウエイトを不要
にしたディスクプレーヤのレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CDやDVD等の光ディスク
に記録された情報を再生するピックアップ装置1が知ら
れている。ピックアップ装置1は、光ディスクに記録さ
れた情報を正確に読み取るため、光ディスクの反りや振
れに対して光ディスクの情報記録面と対物レンズとの距
離を制御するフォーカス制御を行うと共に、光ディスク
の情報トラックの偏心に対して対物レンズを追従制御す
るトラッキング制御を行っている。このピックアップ装
置1の構成を図26を用いて説明する。
【0003】ピックアップ装置1は、一対のマグネット
2が固定されるヨーク3を対向配置した板状のアクチュ
エータベース4と、アクチュエータベース4の側面に図
示しないネジ等により固定された支持ベース5に4本の
支持ワイヤ6a〜6dで移動可能に支持された可動部7
と、該可動部7を保護する天部に対物レンズ8用の開口
孔13を設けた金属板或いは樹脂で箱型に形成したアク
チュエータカバー14と、光源、コリメータレンズ、ビ
ームスプリッタ等の光学部品を収納する図示しないピッ
クアップボディとで構成している。
【0004】可動部7は、対物レンズ8が内蔵され、ト
ラッキング方向に突出した4本の固定アーム9を有する
レンズホルダ10と、レンズホルダ10の胴回りに巻回
されたフォーカスコイル11と、マグネット2と対向す
るレンズホルダ10の両側面に固定されたD字状の4つ
のトラッキングコイル12とで構成している。また、可
動部7は、レンズホルダ10の4本の固定アーム9が支
持ベース5に設けられて4本の支持ワイヤ6a〜6dに
固定されることで、アクチュエータベース4に対して移
動可能に支持される。
【0005】上記4本の支持ワイヤ6a〜6dは、可動
部7を移動可能に支持すると共に、フォーカスコイル1
1及び4つのトラッキングコイル12に駆動電流を供給
する接続線に用いられるため、導電性の良い弾性部材で
形成している。
【0006】レンズホルダ10の胴回りに巻回されたフ
ォーカスコイル11は、一方の線端が例えば支持ワイヤ
6aに接続され、他方の線端が支持ワイヤ6bに接続さ
れている。従って、支持ベース5の2つの支持ワイヤ6
a、6bにフォーカス駆動電流を供給することで可動部
7はは、フォーカス方向に駆動される。
【0007】また、レンズホルダ10の両側面に固定さ
れた4つトラッキングコイル12は、2本の支持ワイヤ
6c、6dと配線材13を用いることで4つが直列に接
続されている。つまり、レンズホルダ10の一方の側面
に固定され直列接続された2つのトラッキングコイル1
2の一方線端に一方の支持ワイヤ6cを接続し、レンズ
ホルダ10の他方の側面に固定され直列接続された2つ
のトラッキングコイル12の一方線端に他方の支持ワイ
ヤ6dを接続し、トラッキングコイル12の他方線端同
士を配線材13で接続することで2本の支持ワイヤ6
c、6dに対して4つのトラッキングコイル12が直列
接続される。従って、2本の支持ワイヤ6c、6dにト
ラッキング駆動電流を供給することで可動部7は、トラ
ッキング方向に駆動される。
【0008】ところで、可動部を7を構成するレンズホ
ルダ10の重心は、図27(A)に示すように胴回りに
フォーカスコイル11が巻回された状態でもレンズホル
ダ10のほぼ中央に位置する。このレンズホルダ10に
対物レンズ8が内蔵されると、その重心はレンズホルダ
10の天面付近の図中Gnに示す位置に移動する。ま
た、レンズホルダ10の両側面に固定されるトラッキン
グコイル12の重心は、図27(B)に示すように2つ
のトラッキングコイルの中央を結ぶ作用線DLの中央の
図中Gtで示す位置にある。このトラッキングコイル1
2をレンズホルダ10の側面に固定した時の可動部7の
重心は、図27(C)の図中Gpで示す位置にある。つ
まり、トラッキングコイル12の作用点よりも上方に位
置する。
【0009】トラッキングコイル12は、作用点を中心
に駆動力を発生するが、可動部7の重心が作用点よりも
上にある場合可動部7は、図中Mで示す回転モーメント
を発生する。これを解決するため、従来から可動部7の
重心と作用点とを一致させるために図27(D)に示す
ようなカウンタウエイト15をレンズホルダ10に装着
している。つまり、カウンタウエイト15の重量で可動
部7の重心の位置を作用点の位置まで下げることで回転
モーメントの発生を防止している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにカウン
タウエイト15は、回転モーメントを抑える効果はある
もののカウンタウエイトの重量分だけ、可動部7の総重
量が増加するため、アクチュエータの感度が低下すると
云う問題があった。
【0011】本発明は、上記課題を解決するため鑑みた
ものであり、その目的は、カウンタウエイトを用いるこ
となく、回転モーメントの発生を抑えることが可能なデ
ィスクプレーヤのレンズ駆動装置及びディスクプレーヤ
のレンズ駆動装置用のプリント基板コイルを提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明に係るディスクプレーヤのレ
ンズ駆動装置は、対物レンズとフォーカス及びトラッキ
ングコイルが固定されたレンズホルダを移動可能に支持
するとともに、フォーカス及びトラッキングコイルに対
して磁束を付与する磁束付与手段を有するディスクプレ
ーヤのレンズ駆動装置において、フォーカスコイルは、
その重心がトラッキングコイルから発生するトラッキン
グ駆動力の作用線よりもフォーカス方向下方側に位置す
るように固定されていることを特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載の発明に係るディス
クプレーヤのレンズ駆動装置は、請求項1に記載のディ
スクプレーヤのレンズ駆動装置であって、フォーカス及
びトラッキングコイルは、ともに同一の基板に対してプ
リントしてなるプリント基板コイルであり、該プリント
基板コイルはその重心がトラッキング駆動力の作用線よ
りもフォーカス方向下方側に位置することを特徴とす
る。
【0014】また、請求項3に記載の発明に係るディス
クプレーヤのレンズ駆動装置は、請求項2に記載のディ
スクプレーヤのレンズ駆動装置であって、プリント基板
コイルはその一部がレンズホルダの下端からフォーカス
方向下方側に向けてはみ出すように、レンズホルダに固
定されることを特徴とする。
【0015】また、請求項4に記載の発明に係るディス
クプレーヤのレンズ駆動装置は、請求項2または3に記
載のディスクプレーヤのレンズ駆動装置であって、プリ
ント基板コイルは、基板に対してトラッキング方向に配
列する一対のトラッキングコイルと一対のトラッキング
コイルよりもフォーカス方向下方側に位置するフォーカ
スコイルとがプリントされてなり、記基板は、一対のト
ラッキングコイルの間の領域が切欠されていることを特
徴とする。
【0016】また、請求項5に記載の発明に係るディス
クプレーヤのレンズ駆動装置は、請求項2乃至4のいず
れかに記載のディスクプレーヤのレンズ駆動装置であっ
て、基板は平面であることを特徴とする。
【0017】また、請求項6に記載の発明に係るディス
クプレーヤのレンズ駆動装置用のプリント基板コイル
は、レンズホルダに固定されるものであり、基板に対し
て少なくとも単一のフォーカスコイル及びトラッキング
コイルがプリントされてなるディスクプレーヤのレンズ
駆動装置用のプリント基板コイルであって、一対のトラ
ッキングコイルはトラッキング方向に配列してプリント
され、フォーカスコイルはその中心軸が前記一対のトラ
ッキングコイルのコイル中心軸を結ぶ直線上とは異なる
位置となるようにプリントされ、基板はトラッキングコ
イルの間の領域が切欠され、全体の重心の位置が直線と
は異なることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態によ
るピックアップ装置200の要部斜視図である。また、
図2はピックアップ装置200の平面図であり、図3は
スピンドルモータ180側から観た時のピックアップ装
置200の側面図である。図1乃至図3を参照しつつピ
ックアップ装置200の構成を以下に説明する。
【0019】本発明のピックアップ装置200は、対物
レンズ37を内蔵したレンズホルダ30の両側面にプリ
ント基板Aコイル50とプリント基板Bコイル60を固
定した可動部130を4本の線状弾性部材74、94、
80、104でアクチュエータベース40に連結し、可
動部130を移動可能に支持したアクチュエータ部14
0と、可動部130の両側面に所定の磁気空間を設けて
対向配置されるI字状のN極とU字状のS極とで構成さ
れる多極着磁された一対のマグネット151を固定した
一対のヨーク152が設けられると共に、可動部130
のトラッキング方向(図中矢印T)の側面を囲むように
対向配置される立設部153を形成したサスペンション
ベース150と、図示しない光源、コリメータレンズ、
ビームスプリッタ等の光学部品を収納するアルミダイキ
ャスト等で形成され、スピンドルモータ180に接近す
る側面(以下内周方向と云い図中矢印Siと記す。ま
た、これに対する外周方向をSoと記す。)に半円状の
凹み171を設けたピックアップボディ170とで構成
している。
【0020】アクチュエータ部140は、サスペンショ
ンベース40の2つの取付穴41、42に図示しないス
プリング付ビスと固定ビスを挿入してアクチュエータベ
ース150に固定される。アクチュエータ部140は、
サスペンションベース40の底面に形成されたV状溝4
4とアクチュエータベース150に形成されたM状突出
板155により、図1の図中矢印R1に示す方向の姿勢
調整が行われた状態で固定される。また、アクチュエー
タ部140は、一方端をピックアップボディ175に固
定されたスプリング付支柱173に挿入され、他方を固
定ネジ174で固定される。アクチュエータベース15
0は、左右の立設部153a、153bに形成した突部
158とピックアップボディ170のM型保持部172
とにより、図中矢印R2方向の姿勢調整が行われた状態
で固定される。
【0021】本発明の実施の形態のピックアップ装置2
00は、ピックアップボディ170の内周Si方向の側
面に半円状の凹み171を形成することで、スピンドル
モータ180側に接近し易くしている。また、ピックア
ップ装置200は、図2に示すように可動部130を支
持する線状弾性部材80、104から対物レンズ37の
光学中心(対物レンズ37の光軸を含み、トラッキング
方向に対して垂直となる線でありOcと記す)線までの
距離Tiを線状弾性部材74、94から対物レンズ37
の光学中心線Ocまでの距離Toよりも小さく形成して
いる。このように可動部130を支持する線状弾性部材
74、94と線状弾性部材80、104を対物レンズ3
7の光学中心線Ocに対して非対称の位置に設けること
で、ピックアップ装置200の対物レンズ37は、光デ
ィスクの内周側に更に接近することが可能となる。
【0022】上述したように本発明の実施の形態のピッ
クアップ装置200は、ピックアップボディ170に半
円状の凹み171を設けると共に、可動部130を支持
する4本の線状弾性部材74、94、80、104の固
定位置を対物レンズ37の光学中心線Ocに対して非対
称に設けることでピックアップ装置200をスピンドル
モータ180及び光ディスクの内周側により接近するよ
うに構成している。
【0023】このように構成した可動部130は、回転
モーメントを発生するが、本発明の実施の形態のピック
アップ装置200は、アクチュエータ部140の構造を
工夫することで、回転モーメントを発生させることな
く、小型・軽量化を実現している。そこで、本発明の実
施の形態によるピックアップ装置200に用いられるア
クチュエータ部140の全体の構造を図4を用いて説明
すると共に、アクチュエータ部140を構成する各部材
の構造を以下に詳細に説明する。
【0024】アクチュエータ部140は、図4で示すよ
うに対物レンズ37を内蔵したレンズホルダ30の前方
(図中矢印Sf)方向の側面にプリント基板Aコイル5
0を固定すると共に、レンズホルダ30の後方(図中矢
印Sb)方向の側面にプリント基板Bコイル60を固定
した可動部130がサスペンションベース40に固定さ
れた4本の線状弾性部材74、80、94、104で移
動可能に支持された構造をしている。アクチュエータ部
140を構成する4本の線状弾性部材74、80、9
4、104は、レンズホルダ30とサスペンションベー
ス40を樹脂成形する際に、インサート成形により一体
成形される。
【0025】アクチュエータ部140を構成する上記レ
ンズホルダ30とサスペンションベース40は、図5に
示す構造をしている。尚、図5(A)はレンズホルダ3
0の斜視図であり、図5(B)はサスペンションベース
40の斜視図である。
【0026】レンズホルダ30は、樹脂成形された中空
構造の略方形部材であり、天面31の略中央に対物レン
ズ37用の開口窓32が形成されると共に、レンズホル
ダ30の後方Sb側であり天面31及び、該天面31に
対してフォーカス(図中矢印F)方向に離間した位置に
ある底面33から内周Si方向に水平に突出する弾性部
材固定部である一対の固定アーム34a、34bと、レ
ンズホルダ30の後方Sb側であり天面31及び底面3
3から外周So方向に水平に突出する他方の弾性部材固
定部である一対の固定アーム35a、35bと、レンズ
ホルダ30の前方Sf側であり天面31及び底面33か
ら外周So方向に水平に突出する端子固定部である一対
の突出部36a、36bとで形成している。
【0027】一方、サスペンションベース40は、図5
(B)に示すようにアクチュエータベース150に固定
するために形成された2つの取付穴41、42と、長手
方向の両側に4本の線状弾性部材74、80、94、1
04が一体成形される溝43a、43bと、底部に姿勢
調整用のV状溝44を有する樹脂成形された略長方部材
である。
【0028】次に、可動部130を構成する駆動コイル
となるプリント基板Aコイル50とプリント基板Bコイ
ル60の構造を図6及び図7を用いて説明する。尚、図
6に示すプリント基板Aコイル50は、上記レンズホル
ダ30の前方Sf側面に固定されるので、後述するコイ
ル類と端子類はレンズホルダ30側に形成している。従
って、この状態を分かり易くするため、基板51を透視
した状態で示した。つまり、コイル類と端子類は紙面裏
側の同一面上に形成している。また、図7に示すプリン
ト基板Bコイル60は、レンズホルダ30の後方Sb側
面に固定されるので、コイル類と端子類を紙面手前の同
一面上に形成した状態を示している。
【0029】プリント基板Aコイル50は、図6に示す
ように平面状の基板51上に銅メッキによるパターン成
形でコイル、配線等を形成したものであり、トラッキン
グAコイル52aと、トラッキングBコイル52bと、
フォーカスAコイル53と、銅箔で形成した4つの端子
(トラッキングA入力端子54、トラッキングA出力端
子55、フォーカスA入力端子56、フォーカスA出力
端子57)を同一面上に形成している。トラッキングA
コイル52aとトラッキングBコイル52bは、基板5
1の上方に配置し、光軸Laに対して左右対称で同一形
状に形成している。また、フォーカスAコイル53は、
コイル中心が光軸La上にあり、トラッキングAコイル
52a及びトラッキングBコイル52bのコイル中心を
結ぶ作用線DLよりも下方に形成している。また、基板
51は、後述する可動部130のカウンタウエイトを担
うため、上方を切り欠いた切欠部58と下方を突出させ
た凸部59を形成している。
【0030】次いで、プリント基板Aコイル50の結線
方法を以下に説明する。トラッキングA入力端子54に
接続されたトラッキングAコイル52aは、左回りで外
周から内周に形成され、図示せぬスルホール及び銅箔を
介してトラッキングBコイル52bに接続される。トラ
ッキングBコイル52bは、右回りで内周から外周に形
成され、トラッキングA出力端子55に接続される。従
って、トラッキングAコイル52aとトラッキングBコ
イル52bは、トラッキングA入力端子54とトラッキ
ングA出力端子55の間で直列接続されている。
【0031】また、フォーカスA入力端子56に接続さ
れたフォーカスAコイル53は、右回りで外周から内周
に形成され、スルホール及び銅箔を介してフォーカスA
出力端子57に接続される。
【0032】一方、図7に示すプリント基板Bコイル6
0は、プリント基板Aコイル50と同様に、平面状の基
板51上に銅メッキによるパターン成形でコイル、配線
等を形成したものであり、トラッキングCコイル62a
と、トラッキングDコイル62bと、フォーカスBコイ
ル63と、銅箔で形成された4つの端子(トラッキング
B入力端子64、トラッキングB出力端子65、フォー
カスB入力端子66、フォーカスB出力端子67)を同
一面上に形成している。トラッキングCコイル62aと
トラッキングDコイル62bは、基板61の上方に配置
され、光軸Laに対して左右対称で同一形状に形成して
いる。また、フォーカスAコイル63は、コイル中心が
光軸La上にあり、トラッキングCコイル62aとトラ
ッキングDコイル62bのコイル中心を結ぶ作用線DL
よりも下方に形成している。基板61は、プリント基板
Aコイル50と同様に、上方を切り欠いた切欠部68と
下方を突出させた凸部69を形成している。
【0033】次いで、プリント基板Bコイル60の結線
方法を以下に説明する。トラッキングB入力端子64に
接続されたトラッキングCコイル62aは、右回りで外
周から内周に形成され、図示せぬスルホール及び銅箔を
介してトラッキングDコイル62bに接続される。トラ
ッキングDコイル62bは、左回りで内周から外周に形
成され、トラッキングB出力端子65に接続されてい
る。従って、トラッキングCコイル62aとトラッキン
グDコイル62bは、トラッキングB入力端子64とト
ラッキングB出力端子65の間で直列接続されている。
【0034】また、フォーカスB入力端子66に接続さ
れたフォーカスBコイル63は、右回りで外周から内周
に形成され、スルホール及び銅箔を介してフォーカスB
出力端子67に接続される。
【0035】次に、レンズホルダ30とサスペンション
ベース40を樹脂成形する際に、インサート成形される
4本の線状弾性部材74、80、94、104の構造を
図8及び図9を用いて説明する。尚、図8は金属性の平
板をプレス加工等により不要部分を打ち抜くことにより
2本の線状弾性部材74、80と各接続部を形成した上
サスペンションフレーム70の平面図であり、図9は金
属性の平板をプレス加工等により不要部分を打ち抜くこ
とにより2本の線状弾性部材94、104と各接続部を
形成した下サスペンションフレーム90の平面図であ
る。
【0036】尚、上サスペンションフレーム70は、レ
ンズホルダ30に一体成形される際に、レンズホルダ3
0の天面31側に配置され、後述するトラッキング入力
端子72とトラッキング出力端子78を担っている。ま
た、下サスペンションフレーム90は、レンズホルダ3
0に一体成形される際に、レンズホルダ30の底面33
側に配置され、後述するフォーカス入力端子92とフォ
ーカス出力端子102を担う。
【0037】上サスペンションフレーム70及び下サス
ペンションフレーム90は、サスペンションの機能とプ
リント基板コイル50、60に駆動電流を供給する配線
機能を有することから、弾性力を備えると共に導電性の
良い、例えば、チタン銅、リン青銅、ベリリウム銅等の
薄い板厚(例えば0.1mm程度)の金属板71、91
で形成される。係る金属板71、91は、長尺状をなす
フープ材であり、金型による打ち抜き加工によって、4
本の線状弾性部材74、80、94、104及び各接続
部等が複数の保持部材76で枠部材77に連結されて形
成される。この金属板71、91は、生産性を考慮して
所定ピッチで複数設けられている。
【0038】上サスペンションフレーム70は、図8に
示すように、サスペンションベース40にインサート成
形されるトラッキング入力端子72と、レンズホルダ3
0にインサート成形されるトラッキングA入力接続部7
3が線状弾性部材(外周Aワイヤー)74及びA連結部
75で連結され、保持部76で枠部材77に保持されて
いる。また、上サスペンションベース70にインサート
成形されるトラッキング出力端子78と、レンズホルダ
30にインサート成形されるトラッキングB出力接続部
79が線状弾性部材(内周Aワイヤー)80で連結さ
れ、保持部材76で枠部材77に保持されている。尚、
上サスペンションフレーム70の枠部材77には、後述
する金型の所定の位置に正確に固定するため複数の固定
孔81が形成されている。
【0039】一方、下サスペンションフレーム90は、
図9に示すようにサスペンションベース40にインサー
ト成形されるフォーカス入力端子92と、レンズホルダ
30にインサート成形されるフォーカスA入力接続部9
3が線状弾性部材(外周Bワイヤー)94とB連結部9
5で連結され、保持部材96で枠部材97に保持される
と共に、外周Bワイヤー94にC連結部98で連結され
たフォーカスB入力接続部99がD連結部100でフォ
ーカスB出力接続部101と連結されている。
【0040】また、サスペンションベース40にインサ
ート成形されるフォーカス出力端子102と、レンズホ
ルダ30にインサート成形されるフォーカスB出力接続
部103が線状弾性部材(内周Bワイヤー)104で連
結され、保持部材96で枠部材97に保持されると共
に、内周Bワイヤー104にE連結部105でトラッキ
ングA出力接続部106に連結され、トラッキングA出
力接続部106にF連結部107でトラッキングB入力
接続部108が連結されている。また、下サスペンショ
ンフレーム90の枠部材97には、上サスペンションフ
レーム70と同様に複数の固定孔109が形成されてい
る。
【0041】上記上サスペンションフレーム70と下サ
スペンションフレーム90は、同一の板厚(H)の金属
板71、91で形成されると共に、上サスペンションフ
レーム70の外周Aワイヤー74と下サスペンションフ
レーム90の外周Bワイヤー94は、枠部材77、97
に対して同一位置に形成されると共に、同一板幅(W
o)で形成している。一方、上サスペンションフレーム
70の内周Bワイヤー80と下サスペンションフレーム
90の内周Bワイヤー104は、枠部材77、97に対
して同一位置に形成されると共に、同一板幅(Wi)で
形成している。そして、詳細は後述するが、上サスペン
ションフレーム70の外周Aワイヤー74と下サスペン
ションフレーム90の外周Bワイヤー94の板幅(W
o)は、上サスペンションフレーム70の内周Bワイヤ
ー80と下サスペンションフレーム90の内周Bワイヤ
ー104の板幅(Wi)よりも狭く形成している。以上
がアクチュエータ部140を構成する各部材の構造の説
明である。
【0042】次に、アクチュエータ部140の製造方法
を図10乃至図15を用いて説明する。先ず、上サスペ
ンションフレーム70と下サスペンションフレーム90
を用いてレンズホルダ30とサスペンションベース40
を一体成形する際に用いられる金型構造と樹脂成形の手
順を図10を用いて説明する。尚、金型は、レンズホル
ダ30とサスペンションベース40の樹脂空間を一体に
形成したものであるが、説明を簡略にするため図10は
レンズホルダ30の部分だけを示す金型の要部構造図で
あり、詳細部分に付いては省略して記してある。
【0043】金型は、図10に示すように下部固定型1
10と、一対の左可動型111及び右可動型112と、
上部可動型113の4つの型からなり、上部可動型11
3に樹脂を注入する注入孔114が設けられている。こ
の金型に、先ず、下サスペンションフレーム90が固定
される。
【0044】下サスペンションフレーム90は、金型の
下部固定型110の所定の位置に固定する。下部固定型
110には、図示せぬ位置決めピンが設けられているの
で、この位置決めピンに下サスペンションフレーム90
の固定孔109を挿入することで下部固定型110に対
して下サスペンションフレーム90が正確に位置決めさ
れる。次いで、左可動型111と右可動型112は、下
サスペンションフレーム90を挟み込んで下部固定型1
10の所定の位置に載置される。次に、上サスペンショ
ンフレーム70は、左可動型111及び右可動型112
の所定の位置に固定される。下部固定型110と同様
に、左可動型111又は右可動型112には、図示しな
い位置決めピンが設けられているので、この位置決めピ
ンに上に上サスペンションフレーム70の固定孔81を
挿入することで左可動型111と右可動型112に対し
て上サスペンションフレーム70が正確に位置決めされ
る。最後に上部可動型113は、上サスペンションフレ
ーム70を挟み込んで左可動型111及び右可動型11
2上に載置される。これにより上サスペンションフレー
ム70と下サスペンションフレーム90の金型内への収
納が完了し、上サスペンションフレーム70と下サスペ
ンションフレーム90を囲むようにしてレンズホルダ3
0用の樹脂空間115が形成される。以上が製造方法の
第1工程である。
【0045】次に、注入孔114を通じて樹脂空間11
5に樹脂を充填する。樹脂が硬化し、レンズホルダ30
及びサスペンションベース40の成形が完了したら、上
記金型の組み立てと逆の手順で金型を解体する。この
時、左可動型111と右可動型112は、左右方向にス
ライドさせることで取り外すようにする。左可動型11
1と右可動型112は、左右方向にスライドさせた状態
で一旦固定し、上述したサスペンションベース40の両
側面に形成した溝43a、43bに紫外線硬化樹脂の制
振材を塗布した後取り外される。図11は、上述の金型
から取り外された状態を示したもので、上サスペンショ
ンフレーム70と下サスペンションフレーム90にレン
ズホルダ30とサスペンションベース40が一体に成形
され、梯子状に複数形成されたサスペンションユニット
120が完成する。以上が製造方法の第2工程である。
【0046】次に、レンズホルダ30に固定されたプリ
ント基板Aコイル50とプリント基板Bコイル60(以
下、2つプリント基板コイル50、60と記す)の各端
子部と、レンズホルダ30に固定された4本の線状弾性
部材74、80、94、104及び各接続部とを接続す
る製造方法の第3工程を説明するに先立って、上サスペ
ンションフレーム70及び下サスペンションフレーム9
0の隣接する枠部材77、97を切断すると共に、不要
な部材を切断する工程を設けているので、これらについ
て図12及び図13を用いて以下に説明する。
【0047】尚、図12は上サスペンションフレーム7
0にレンズホルダ30とサスペンションベース40が一
体成形され状態を透視して示した平面図である。レンズ
ホルダ30は、天面31側に形成された左右一対の固定
アーム34a、35aと、突出部36aとを示してい
る。図12に示すように外周Aワイヤー74と内周Aワ
イヤー80及び各連結部材等の一部が樹脂に内包される
と共に、各接続部の先端部が樹脂から露出する状態で固
定されている。また、図13は下サスペンションフレー
ム90にレンズホルダ30とサスペンションベース40
が一体成形され状態を透視して示した平面図である。レ
ンズホルダ30は、底面33側に形成された左右一対の
固定アーム34b、35bと、突出部36bとを示して
いる。図13に示すように外周Bワイヤー94と内周B
ワイヤー104及び各連結部材等の一部が樹脂に内包さ
れると共に、各接続部の先端部が樹脂から露出する状態
で固定されている。
【0048】上サスペンションフレーム70及び下サス
ペンションフレーム90は、図中点線枠で示す部分を除
去されることにより、4本の線状弾性部材74、80、
94、104にレンズホルダ30と、サスペンションベ
ース40が連結された状態で枠部材77、97から切り
離され、サスペンションユニット120が得られる。
【0049】上サスペンションフレーム70は、図12
に示すように図中点線枠イ及びロで示す2箇所をレーザ
カット又は打ちぬき加工により除去される。サスペンシ
ョンベース40に一体成形され、枠部材77から切り離
されたトラッキング入力端子72に連結された外周Aワ
イヤー74は、枠部材77から切り離されレンズホルダ
30の固定アーム35aに固定されると共に、A連結部
材75で連結されたトラッキングA入力接続部73がレ
ンズホルダ30の前方側面に露出した状態で突出部36
aに固定されている。一方、サスペンションベース40
に一体成形され、枠部材77から切り離されたトラッキ
ング出力端子76に連結された内周Aワイヤー80は、
枠部材77から切り離されレンズホルダ30の固定アー
ム34aに固定されると共に、内周Aワイヤー80に連
結されたトラッキングB出力接続部79がレンズホルダ
30の後方側面に露出した状態で固定されている。
【0050】また、下サスペンションフレーム90は、
図13に示すように図中点線枠ハ〜へで示す5箇所の部
分を同様の方法で除去される。サスペンションベース4
0に一体成形され、枠部材97から切り離されたフォー
カス入力端子92に連結した外周Bワイヤー94は、枠
部材77から切り離されレンズホルダ30の固定アーム
35bに固定されると共に、B連結部材95で連結され
たフォーカスA入力接続部93がレンズホルダ30の前
方側面に露出した状態で突出部36bに固定されてい
る。また、外周Bワイヤー94から切り離されたフォー
カスB入力接続部99は、レンズホルダ30の後方側面
に露出した状態で固定されると共に、フォーカスB入力
接続部99とD連結部100で連結されたフォーカスB
出力接続部101がレンズホルダ30の前方側面に露出
した状態で固定されている。
【0051】また、サスペンションベース40に一体成
形され、枠部材97から切り離されたフォーカス出力端
子102に連結した内周Bワイヤー104は、枠部材7
7から切り離されレンズホルダ30の固定アーム34b
に固定されると共に、内周Bワイヤー104と連結した
フォーカスB出力接続部103がレンズホルダ30の後
方側面に露出した状態で固定されている。また、枠部材
97から切り離されたトラッキングB入力接続部108
はレンズホルダ30の後方側面に露出した状態で固定さ
れると共に、トラッキングB入力接続部108とF連結
部107で連結されたトラッキングA出力接続部106
はレンズホルダ30の前方側面に露出した状態で固定さ
れている。
【0052】次に、上述した製造方法の第3工程となる
レンズホルダ30と、2つのプリント基板コイル50、
60との接続方法を図14を用いて説明する。尚、図1
4は、半田付される部分の構造を分かり易くするため、
レンズホルダ30の両側面から離れた位置にプリント基
板Aコイル50及びプリント基板Bコイル60を配置す
ると共に、レンズホルダ30に一体成形された各接続部
を模式的に延長(図中点線で示す部分)した状態で示し
ている。
【0053】対物レンズ37を内蔵したレンズホルダ3
0の各接続部は、プリント基板Aコイル50とプリント
基板Bコイル60をレンズホルダ30の所定の位置に固
定した状態でプリント基板Aコイル50及びプリント基
板Bコイル60に形成された各端子と接触する位置関係
に形成している。
【0054】具体的には、図14に示すようにプリント
基板Aコイル50の4つの端子部(トラッキングA入力
端子部54、トラッキングA出力端子部55、フォーカ
スA入力端子部56、フォーカスA出力端子57)は、
レンズホルダ30の前方側面の所定の位置に固定した状
態でレンズホルダ30の前方側面に露出して形成された
4つの接続部(トラッキングA入力接続部73、フォー
カスA入力接続部93、フォーカスB出力接続部10
1、トラッキングA出力接続部106)の端面に当接す
る位置関係にある。また、プリント基板Bコイル60の
4つの端子部(トラッキングB入力端子64、トラッキ
ングB出力端子65、フォーカスB入力端子66、フォ
ーカスB出力端子67)は、レンズホルダ30の後方側
面に露出して形成された4つの接続部(トラッキングB
出力接続部79、フォーカスB入力接続部99、フォー
カスB出力接続部103、トラッキングB入力接続部1
08)の端面に当接する位置関係にある。従って、これ
らを半田付けすることで、アクチュエータ部140が形
成される。
【0055】トラッキング入力端子72に接続された外
周Aワイヤー74は、A連結部75を介してトラッキン
グA入力端子部54に接続されると共に、トラッキング
A入力端子部54がプリント基板Aコイル50のトラッ
キングA入力端子部54に半田付けされてる。また、プ
リント基板Aコイル50のトラッキングA出力端子部5
5は、レンズホルダ30のトラッキングA出力接続部1
06に半田付けされると共に、トラッキングA出力接続
部106とF連結部107で接続されているレンズホル
ダ30のトラッキングB入力接続部108がプリント基
板Bコイル60のトラッキングB入力端子64と半田付
けされている。また、トラッキング出力端子78に接続
された内周Aワイヤー80は、トラッキングB出力接続
部79に接続されると共に、トラッキングB出力接続部
79がプリント基板Bコイル60のトラッキングB出力
端子65と半田付けされる。
【0056】上述したようにプリント基板Aコイル50
のトラッキングAコイル52aとトラッキングBコイル
52bは、トラッキングA入力端子部54とトラッキン
グA出力端子部55との間で直列接続されると共に、プ
リント基板Bコイル60のトラッキングCコイル62a
とトラッキングDコイル62bは、トラッキングB入力
端子64とトラッキングB出力端子65との間で直列接
続されているので、トラッキング入力端子72とトラッ
キング出力端子78との間で4つのトラッキングコイル
52a、52b、62a、62bが直列接続された状態
になる。
【0057】一方、フォーカス入力端子92に接続され
た外周Bワイヤー94は、B連結部95を介してフォー
カスA入力端子部93に接続されると共に、フォーカス
A入力端子部93がプリント基板Aコイル50のフォー
カスA入力端子56に半田付けされてる。また、プリン
ト基板Aコイル50のフォーカスA出力端子部57は、
レンズホルダ30のフォーカスA出力接続部101に半
田付けされると共に、トラッキングA出力接続部101
とC連結部100で接続されているレンズホルダ30の
フォーカスB入力接続部99がプリント基板Bコイル6
0のフォーカスB入力端子66と半田付けされている。
また、フォーカス出力端子102に接続された内周Bワ
イヤー104は、フォーカスB出力接続部103に接続
されると共に、フォーカスB出力接続部103がプリン
ト基板Bコイル60のフォーカスB出力端子67と半田
付けされる。
【0058】上述したようにプリント基板Aコイル50
のフォーカスAコイル53は、フォーカスA入力端子部
56とフォーカスA出力端子部57との間に接続され、
プリント基板Bコイル60のフォーカスBコイル63
は、フォーカスB入力端子66とフォーカスB出力端子
67との間に接続されているので、フォーカス入力端子
94とフォーカス出力端子104の間でフォーカスAコ
イル53とフォーカスBコイル63が直列に接続された
状態となる。以上が製造方法の第3工程である。
【0059】以上説明したように本発明の実施の形態に
よるピックアップ装置200に用いられるアクチュエー
タ部140は、4本の線状弾性部材74、80、94、
104をレンズホルダ30及びアクチュエータベース4
0と一体成形すると共に、プリント基板Aコイル50と
プリント基板Bコイル60とを接続する各連結部を一体
成形することにより配線材を用いて外部で接続する必要
がない。従って、作業工程が簡素化され、信頼性の高い
アクチュエータ部140が得られる。
【0060】次に、アクチュエータ部140をサスペン
ションベース150に組込む手順を図15を用いて説明
する。尚、図15(A)はアクチュエータ部140の斜
視図を、図15(B)はストッパ部材157の斜視図
を、図15(C)はアクチュエータベース150の斜視
図を示した。
【0061】上述したようにアクチュエータ部140
は、アクチュエータベース40のV状溝44をサスペン
ションベース150の2つのM状突出板155に載置
し、スプリング付ビス45と固定ビス46で姿勢調整し
た後に固定する。これにより、可動部130は、一対の
マグネット151に対して所定の磁気空間を形成した状
態で移動可能に支持される。その後、サスペンションベ
ース150に可動部130を囲むように設けられた一対
の立設部153の挿入孔154にストッパ部材157を
挿入する。
【0062】ストッパ部材157は、図15(B)に示
すように全体が略コ状に折り曲げられた線状部材であ
り、コ状の先端は、更に立設部153の内部側、つまり
可動部130側に突出する制止部158a、158bが
設けられている。ストッパ部材157は、立設部153
の挿入孔154に挿入する際に、両制止部158a、1
58bの先端を立設部153の外側から挿入するため、
スプリング効果を有する弾性部材で形成している。
【0063】サスペンションベース150に載置された
アクチュエータ部140は、可動部130を囲むように
設けられた一対の立設部153で可動部130のトラッ
キング方向の移動範囲が規制され、ストッパ部材157
で可動部130のフォーカス方向の移動範囲が規制され
る。
【0064】具体的には、図16を用いて説明する。
尚、図16(A)はアクチュエータ部140と、サスペ
ンションベース150の立設部153及びストッパ部材
157の位置関係を示す平面図であり、図16(B)は
対物レンズ37が内蔵されたレンズホルダ30と、立設
部153と、ストッパ部材157の位置関係を示す側面
図である。
【0065】図16に示すように、立設部153の挿入
孔154にストッパ部材157を挿入すると、ストッパ
部材157の一方の制止部158aは、レンズホルダ3
0にフォーカス方向に離間して形成された一方の固定ア
ーム34a、34bの略中央に配置され、ストッパ部材
157の他方の制止部158bは、レンズホルダ30に
フォーカス方向に離間して形成された他方の固定アーム
35a、35bの略中央に配置される。従って、可動部
130は、上方のフォーカス方向に駆動された場合、レ
ンズホルダ30の底面33側に形成された左右固定アー
ム34b、35bが制止部158a、158bに当接す
るまでの距離M2で移動範囲が規制される。また、下方
のフォーカス方向に駆動された場合は、レンズホルダ3
0の天面31側に形成された左右固定アーム34a、3
5aが制止部158a、158bに当接するまでの距離
M1で移動範囲が規制される。このように、フォーカス
方向の移動範囲規制を行なうための機構として、弾性部
材の固定部である固定アーム35a、35bを利用する
ようにしているので、コストの低減を実現させている。
【0066】尚、立設部153に形成した挿入孔154
は、図17に示すように複数の挿入位置を形成した一対
の挿入孔156a、156bを設けるようにしても良
い。このように構成することで、可動部130の上方向
の移動範囲と下方向の移動範囲を異ならせて規定するこ
とが可能となり、サスペンションベース150の汎用性
が増す。
【0067】以上説明したように、アクチュエータ部1
40をサスペンションベース150に固定した後、立設
部153の挿入孔154にストッパ部材157を挿入す
る。そして、サスペンションベース150をピックアッ
プボディ170に固定することで、本発明の実施の形態
によるピックアップ装置200が完成する。
【0068】上述したように、本発明の実施の形態によ
るピックアップ装置200を構成する可動部130は、
サスペンションベース150の立設部153によりトラ
ッキング方向の移動範囲が規制されると共に、ストッパ
部材157によりフォーカス方向の移動範囲が規制され
ている。従って、本発明の実施の形態によるピックアッ
プ装置200は、アクチュエータカバーが不要となり、
小型・軽量化が可能となる。
【0069】次に、可動部130を支持する4本の線状
弾性部材74、94、80、104の構成と可動部13
0のローリングを防止する作用について図18及び図1
9を用いて説明する。尚、可動部130は、実際には4
本の線状弾性部材74、94、80、104で支持され
ているが、説明の煩雑さを避けるため外周Aワイヤー7
4と内周Aワイヤー80のみ使用した図にしてある。こ
れにより動作に違いが生じることはない。図18はアク
チュエータ部140の平面図であり、図19は可動部1
30の回転モーメントを説明する模式図である。
【0070】上述したように本発明の実施の形態による
ピックアップ装置200は、図18に示すように可動部
130を支持する内周Aワイヤー80から対物レンズ3
7の光学中心線Ocまでの距離Tiを、外周Aワイヤー
74から対物レンズ37の光学中心線Ocまでの距離T
oよりも小さく形成している。これに伴い、内周Aワイ
ヤー80と外周Aワイヤー74は、同一の板厚Hで形成
しているが内周Aワイヤー80の板幅Wiは、外周Aワ
イヤー74の板厚Woよりも大きく(Wi>Wo)形成
している。
【0071】このため、内周Aワイヤー80のバネ定数
Kiは、次式(1)で示される。 Ki∝Ti3H・・・(1) 同様に、外周Aワイヤー74のバネ定数Koは、次式
(2)で示される。 Ko∝To3H・・・(2) 従って、上述したWi>Woの関係から、内周Aワイヤ
ー80のバネ定数Kiは、外周Aワイヤー74のバネ定
数Koよりも大きく(Ki>Ko)なる。
【0072】また、可動部130が駆動力Fdによって
フォーカス方向に変位したときの内周Aワイヤー80と
外周Aワイヤー74のフォーカス方向の撓み量をxとす
れば、図18(B)に示すように可動部130がフォー
カス方向に変位したとき、内周Aワイヤー80の復元力
Fiは、次式(3)で示される。 Fi=Kix・・・(3) 同様に、外周Aワイヤー74の復元力Foは、次式
(4)で示される。 Fo=Kox・・・(4) 上述したKi>Koの関係から、内周Aワイヤー80の
復元力Fiは、外周Aワイヤー74の復元力Foよりも
大きく(Fi>Fo)なる。
【0073】可動部130の回転モーメントは、可動部
130の重心Gt(フォーカス駆動力の作用点と可動部
130の重心は、光軸La上に一致している。)からバ
ネ(内周Aワイヤー80と外周Aワイヤー74)までの
距離と、バネ(内周Aワイヤー80と外周Aワイヤー7
4)が固定されている位置の復元力との積で求められ
る。従って、内周Aワイヤー80の復元力Fiの回転モ
ーメントと、外周Aワイヤー74の復元力Foの回転モ
ーメントが釣り合えば、回転モーメントが0となり、可
動部130は回転しない。
【0074】以上のことから、内周Aワイヤー80の板
幅Wiと外周Aワイヤー74の板幅Woは、次式(4)
で示す関係に設定している。 FiTi=FoTo・・・(4) 以上説明したように、本発明の実施の形態によるピック
アップ装置200は、可動部130を支持する内周Aワ
イヤー80、104から対物レンズ37の光学中心線O
cまでの距離Tiを、外周Aワイヤー74、94から対
物レンズ37の光学中心線Ocまでの距離Toよりも小
さく形成すると共に、内周Aワイヤー80、104の板
幅Wiを外周Aワイヤー74、94の板厚Woよりも大
きく形成することで、可動部130の回転モーメントに
よるローリングを生じさせることなく、アクチュエータ
部140の内周側、つまりスピンドルモータ180側を
外周側に比べて小型に構成し、対物レンズを光ディスク
の内周側により接近させることが可能となる。
【0075】なお、このように線状弾性部材74、9
4、80、104のバネ係数を異ならせる設定は、内周
側と外周側に限らず、フォーカス方向上側の線状弾性部
材74、80と下側の線状弾性部材94、104との間
でバネ定数を異ならせることも可能である。すなわち、
図20に示すように、可動体130の重心Gtから上側
の線状弾性部材74、80の距離Tiと下側の線状弾性
部材94、104までの距離Toが異なっていて、駆動
力Ftで重心Gtをトラッキング方向に駆動する場合に
おいて、バネの復元力による回転モーメントの発生を抑
えるためには、上記の式(4)が成り立つように、上側
の線状弾性部材74、80のバネ定数と下側の線状弾性
部材94、104のバネ定数を適宜設定すれば良い。
【0076】また、バネ定数の設定は上記の式(4)の等
式を必ずしも成り立たせる必要はなく、バネ定数が全て
等しい場合に比べて、可動体に加わる回転モーメントが
減少するようにバネ定数を異ならせて設定するものであ
れば、ローリングの抑止に貢献することができる。
【0077】次に、可動部130の重心について図21
乃至図24を用いて説明する。尚、可動部130は、実
際にはプリント基板Aコイル50とプリント基板コイル
60とが固定されているが、プリント基板Aコイル50
とプリント基板コイル60の基板51、61は同一形状
で形成したので、同一の重量位置であると考えることが
できる。従って、説明の煩雑さを避けるため図21乃至
図24は、プリント基板Aコイル50だけで示してい
る。ここで、図21はレンズホルダ30に対物レンズ3
7を内蔵した時の重心を示す図であり、図22はプリン
ト基板コイル50の重心を示す図であり、図23は可動
部130の重心を示す図である。また、図24はフォー
カスAコイル53をより下方に設けた場合の例を示し
た。
【0078】レンズホルダ30は、上述したように樹脂
成形された中空構造の略方形部材であり天面31を有し
ていることから、レンズホルダ30の重心は、図21に
示すようにレンズホルダ30の中心よりも天面31寄り
の図中Gbの位置にある。このレンズホルダ30に対物
レンズ37を内蔵すると、レンズホルダ30の重心は、
天面31側に更に移動した図中Gnで示す位置に移動す
る。
【0079】一方、プリント基板コイル50は、図22
に示すようにトラッキングAコイル52aとトラッキン
グBコイル52bの間の領域で、基板51の上部に凹状
の切欠部58を形成すると共に、基板51の底部に凸部
59を形成している。また、プリント基板Aコイル50
は、光軸Laに対して左右対称にトラッキングAコイル
52a及びトラッキングBコイル52bが形成されてい
る。従って、トラッキングAコイル52aとトラッキン
グBコイル52bの重心は、2つのトラッキングコイル
52a、52bの中心点を結ぶトラッキング駆動力の作
用線DLと光軸Laの交点となる図中Gtで示す位置に
ある。また、フォーカスAコイル53の重心は、フォー
カスAコイル53の中央で光軸Laと交差する図中Gf
で示す位置にある。以上のことから、プリント基板コイ
ル50の重心は、2つのトラッキングコイル52a、5
2bの重心Gtよりも下方で、フォーカスAコイル53
の重心Gfよりも上方の図中Gpで示す位置にある。
【0080】図23は、レンズホルダ37にプリント基
板Aコイル50を固定した状態を示した。プリント基板
Aコイル50は、レンズホルダ30の天面31と基板5
1の天面とが直線となる位置に固定すると、プリント基
板Aコイル50の凸部59は、レンズホルダ30の底面
33より下方に突出した状態で固定される。
【0081】対物レンズ37を内蔵したレンズホルダ3
7にプリント基板コイル50を固定した状態で、対物レ
ンズ37を内蔵したレンズホルダ30の重心Gnからト
ラッキング駆動力の作用線DLまでの距離N1と、プリ
ント基板コイル50の重心Gpからトラッキング駆動力
の作用線DLまでの距離N2が等しければ、可動部13
0の重心Gmは、対物レンズ37の光軸La上で、且つ
トラッキング駆動力の作用線DL上に形成される。
【0082】従って、プリント基板Aコイル50は、基
板51の設計を行う際に、対物レンズ37を内蔵したレ
ンズホルダ30の重心Gnからトラッキングコイル52
a、52bの中心点を結ぶ線、すなわちトラッキング駆
動力の作用線DLまでの距離N1と、プリント基板コイ
ル50の重心Gpから作用線DLまでの距離N2が等し
くなるように切欠部58の大きさ及び凸部59の大きさ
を設定することにより、可動部130の重心をトラッキ
ング駆動力の作用線DLと光軸Laとの交点に設定する
ことができ、可動部130をトラッキング方向に駆動す
る際に回転モーメントを生じさせないことができる。こ
のように、本実施形態においては、フォーカスコイル5
3の重量をカウンタウエイトとして用いることができる
ので、専用のカウンタウエイトを用いる場合に比べて可
動部130を重量化させることなく、回転モーメントに
よる悪影響を回避することができる。
【0083】なお、基板51の上方に形成した切欠部5
8は、プリント基板Aコイル50の重心を軽くすると共
に、2つのトラッキングコイル52a、52bの作用線
DLとプリント基板Aコイル50の重心Gpとの距離、
つまりN2を大きくすることができる。これによりカウ
ンタウエイトとしての重量効果はより大きくなる。つま
り、基板51に切欠部58を設けることで、可動部13
0の総重量を増すことなくカウンタウエイトとしての重
量を実質大きくすることができる。これにより、対物レ
ンズ37の重量に対する余裕度が増し、汎用性が向上す
る。
【0084】また、プリント基板Aコイル50は、図2
4に示すようにフォーカスAコイル53を更に下方に位
置するように構成しても良い。このように構成すること
で、フォーカスAコイル53の重心Gfは、図22で示
した例よりも下方に位置するので、プリント基板Aコイ
ル50の重心Gpも下方に移動する。しかし、このよう
に構成した場合は、基板51の重量が図22で示した例
よりも大きくなると共に、基板51の凸部59が大きく
なり可動部130の下方フォーカス方向の移動範囲を制
限することになる。従って、プリント基板Aコイル50
の形状は、対物レンズ37を内蔵したレンズホルダ30
の重心位置に応じて設定するようにしている。
【0085】次に、本発明の実施の形態によるピックア
ップ装置200の可動部の動作について、図25を用い
て説明する。尚、図25は可動部130が正規の位置に
あるときのプリント基板Aコイル50とマグネット15
1の相対位置関係を示す説明図である。
【0086】マグネット151は、中央に略方形状に例
えばN極を着磁し、N極を3方から囲むように略U字状
のS極を着磁した多極着磁マグネットである。N極の着
磁領域は図中紙面に垂直で裏側から表側に向いた磁束を
発し、S極の着磁領域は図中紙面に垂直で表側から裏側
に向いた磁束を発する。図25に示すように、プリント
基板Aコイル50に形成された各コイルの中央がマグネ
ット151のN極とS極の境界線上に位置するように配
置する。
【0087】トラッキング入力端子54とトラッキング
出力端子55に間にトラッキング駆動電流が供給され、
トラッキングAコイル52aとトラッキングBコイル5
2bに図中矢印で示す方向の電流が流れると、図中矢印
Tで示す左方向のトラッキング駆動力が発生する。ま
た、これと逆の駆動電流を供給すると図中矢印Tと逆の
右方向のトラッキング駆動力が発生する。
【0088】一方、フォーカス入力端子56とフォーカ
ス出力端子57にフォーカス駆動電流が供給され、フォ
ーカスコイル53に図に示す方向の電流が流れると、図
中矢印Fで示す上方のフォーカス駆動力が発生する。同
様に、これと逆の駆動電流が供給されると、図中矢印F
と逆の下方のフォーカス駆動力が発生する。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、アクチュエーターの可
動部を重量化させることなく、可動部のローリングを回
避できるディスクプレーヤのレンズ駆動装置及びレンズ
駆動装置用のプリント基板コイルを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のピックアップ装置の斜視
図。
【図2】本発明の実施の形態のピックアップ装置の平面
図。
【図3】本発明の実施の形態のピックアップ装置の内周
側の側面図。
【図4】ピックアップ装置を構成するアクチュエータ部
の斜視図。
【図5】可動部を構成するレンズホルダとアクチュエー
タベースの斜視図。
【図6】可動部を構成するプリント基板Aコイルの構造
図。
【図7】可動部を構成するプリント基板Bコイルの構造
図。
【図8】可動部に用いられる上サスペンションフレーム
の構造図。
【図9】可動部に用いられる下サスペンションフレーム
の構造図。
【図10】サスペンションユニットを成形する時の金型
の要部構造図。
【図11】サスペンションユニットの納入形態を示す斜
視図。
【図12】レンズホルダとサスペンションベースが一体
成形された上サスペンションフレームにの切断部分を示
す図。
【図13】レンズホルダとサスペンションベースが一体
成形された下サスペンションフレームにの切断部分を示
す図。
【図14】サスペンションユニットにプリント基板コイ
ルを接続する時の構造斜視図。
【図15】アクチュエータ部をサスペンションベースに
組み込む手順を示した図。
【図16】ストッパ部材の機能を説明する際に用いた
図。
【図17】ストッパ部材のその他の実施形態を示す図。
【図18】回転モーメントの抑止を説明するのに用いた
図。
【図19】回転モーメントの抑止を説明するのに用いた
図。
【図20】回転モーメントの抑止を説明するのに用いた
図。
【図21】プリント基板コイルとカウンタウエイトの関
係を説明する際に用いた図。
【図22】プリント基板コイルとカウンタウエイトの関
係を説明する際に用いた図。
【図23】プリント基板コイルとカウンタウエイトの関
係を説明する際に用いた図。
【図24】プリント基板コイルの別の形態を示す図。
【図25】フォーカス及びトラッキングの駆動力を説明
する際に用いた図。
【図26】従来のピックアップ装置の構造を示す図。
【図27】従来のピックアップ装置の問題点を説明する
図。
【符号の説明】
30・・・レンズホルダ 37・・・対物レンズ 40・・・アクチュエータベース 50、60・・・プリント基板コイル 74、94、80、104・・・線状弾性部材 130・・・可動部 140・・・アクチュエータ部 150・・・サスペンションベース 151・・・マグネット 153・・・立設部 154・・・挿入孔 157・・・ストッパ部材 200・・・ディスクプレーヤのレンズ駆動装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズとフォーカス及びトラッキン
    グコイルが固定されたレンズホルダを移動可能に支持す
    るとともに、フォーカス及びトラッキングコイルに対し
    て磁束を付与する磁束付与手段を有するディスクプレー
    ヤのレンズ駆動装置において、 前記フォーカスコイルは、その重心がトラッキングコイ
    ルから発生するトラッキング駆動力の作用線よりもフォ
    ーカス方向下方側に位置するように固定されていること
    を特徴とするディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記フォーカス及びトラッキングコイル
    は、ともに同一の基板に対してプリントしてなるプリン
    ト基板コイルであり、該プリント基板コイルはその重心
    が前記トラッキング駆動力の作用線よりもフォーカス方
    向下方側に位置することを特徴とする請求項1に記載の
    ディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記プリント基板コイルはその一部がレ
    ンズホルダの下端からフォーカス方向下方側に向けては
    み出すように、レンズホルダに固定されることを特徴と
    する請求項2に記載のディスクプレーヤのレンズ駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記プリント基板コイルは、前記基板に
    対して前記トラッキング方向に配列する一対のトラッキ
    ングコイルと前記一対のトラッキングコイルよりもフォ
    ーカス方向下方側に位置するフォーカスコイルとがプリ
    ントされてなり、 前記基板は、前記一対のトラッキングコイルの間の領域
    が切欠されていることを特徴とする請求項2または3に
    記載のディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記基板は平面であることを特徴とする
    請求項2乃至4のいずれかに記載のディスクプレーヤの
    レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 レンズホルダに固定されるものであり、
    基板に対して少なくとも単一のフォーカスコイル及びト
    ラッキングコイルがプリントされてなるディスクプレー
    ヤのレンズ駆動装置用のプリント基板コイルであって、 前記一対のトラッキングコイルはトラッキング方向に配
    列してプリントされ、前記フォーカスコイルはその中心
    軸が前記一対のトラッキングコイルのコイル中心軸を結
    ぶ直線上とは異なる位置となるようにプリントされ、 前記基板は前記トラッキングコイルの間の領域が切欠さ
    れ、 全体の重心の位置が前記直線とは異なることを特徴とす
    るディスクプレーヤのレンズ駆動装置用のプリント基板
    コイル。
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