JP2002117561A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JP2002117561A
JP2002117561A JP2000309891A JP2000309891A JP2002117561A JP 2002117561 A JP2002117561 A JP 2002117561A JP 2000309891 A JP2000309891 A JP 2000309891A JP 2000309891 A JP2000309891 A JP 2000309891A JP 2002117561 A JP2002117561 A JP 2002117561A
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JP
Japan
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lens holder
objective lens
pair
elastic support
holder
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JP2000309891A
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English (en)
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Toshiharu Inui
敏治 乾
Shinichi Tomoyama
進一 友山
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対物レンズが保持されたレンズホルダーを高精
度で、また、低消費電力で安定的に移動させることがで
きる。 【解決手段】対物レンズ11を保持するレンズホルダー
20が、光ディスクに沿った平坦な上面およぴ下面を有
し、レンズホルダー20の上面および下面に沿ってそれ
ぞれ配置された各一対の弾性支持部材40によって、レ
ンズホルダー20が固定部材70に対して、対物レンズ
11の光軸方向およびその直交方向に移動可能に支持さ
れている。各一対の弾性支持部材40のそれぞれの一方
の端部同士が、レンズホルダー20の上面および下面に
設けられた各突起部21bによって、レンズホルダー2
0の上面および下面とはそれぞれ適当な間隔をあけた状
態で、相互に近接した状態で支持されている。各一対の
弾性支持部材40の他方の端部同士が相互に離れるよう
に、相反する方向に傾斜している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MD(ミニディス
ク)、CD(コンパクトディスク)等にて代表される光
ディスク等のディスク状記録媒体に対して、光ビームを
照射することにより、情報を光学的に記録および再生す
ることができる光学情報記録再生装置等に搭載される光
ピックアップに設けられ、記録媒体に対してビームスポ
ットを照射する対物レンズを、その光軸方向に沿って移
動させるとともに、その光軸とは直交する方向に沿って
移動させる対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク状記録媒体であるMD(ミニデ
ィスク)、CD(コンパクトディスク)等の光ディスク
に対して情報を光学的に記録および再生する光学情報記
録再生装置には、光ディスクに光スポットを照射する光
ピックアップが搭載されている。光ピックアップには、
対物レンズによって集光される微小なビームスポット
を、光ディスクの記録面に対して正確に走査させるため
に、対物レンズを、その光軸方向および光軸方向とは直
交する方向に移動させる対物レンズ駆動装置が設けられ
ている。
【0003】MD装置等において使用されている対物レ
ンズの駆動装置は、通常、対物レンズが保持されたレン
ズホルダーが、固定部材に対して、直線状に延びる4本
の弾性支持部材によって、片持ち状態で支持されてい
る。各弾性支持部材は、それぞれ曲がり変形可能になっ
ている。レンズホルダーと固定部材との間には、磁石お
よびコイルによって構成された磁気回路が設けられてお
り、この磁気回路によって、曲がり変形可能になった各
弾性支持部材にて支持されたレンズホルダーが、対物レ
ンズの光軸方向および光軸方向と直交する方向に移動さ
れる。
【0004】対物レンズは、ビームスポットの焦点を光
ディスクの記録面に一致させるフォーカシング補正によ
って、光軸方向に沿って移動され、また、光ディスクの
記録面に設けられたトラックにビームスポットを追従さ
せるトラッキング補正によって、光軸方向とは直交する
方向に移動される。
【0005】各弾性支持部材は、レンズホルダーに設け
られる駆動用コイルに対する給電用部材を兼用するよう
に、それぞれ導電性材料によって構成されており、例え
ば、断面が円形状または楕円形状の導電性線材、導電性
板材をエッチング、打ち抜き等によって所定の形状にパ
ターニングした長板材等によって構成されている。
【0006】特開平6−290471号公報には、それ
ぞれが金属製の線材によって構成された4本の弾性支持
部材によってレンズホルダーを支持する構成が開示され
ている。各弾性支持部材は、それぞれが相互に平行な水
平状態で配置されて、それぞれの基端部が固定部材に固
定されている。また、レンズホルダーの各側面には、対
物レンズの光軸に対して直交する方向に沿って延出した
突出部が設けられており、各突出部には、弾性支持部材
の先端部が挿入される貫通孔がそれぞれ設けられてい
る。固定部材にそれぞれの基端部が固定された各弾性支
持部材の先端部は、各突出部の貫通孔内にそれぞれ挿入
されて、レンズホルダーに対して一体的に接合されてい
る。
【0007】このような構成の対物レンズ駆動装置は、
MD装置に使用される場合には、各弾性支持部材とし
て、それぞれが80μm程度の小さな直径の導電性線材
が使用されており、このような小さな直径の弾性支持部
材が挿入される貫通孔を有する突出部をレンズホルダー
に設けることが容易でないという問題がある。このよう
な貫通孔を有する突出部を成形金型によって形成する場
合には、貫通孔を形成するピン部を、弾性支持部材の直
径と同様の直径にしなければならず、そのようなピン部
を高精度にて製造することは容易でく、しかも、製造さ
れたピン部の破損を防止することも容易でないという問
題がある。
【0008】また、各弾性支持部材をレンズホルダーに
接合する際には、突出部の貫通孔に80μm程度の小さ
な直径の弾性支持部材を挿入しなければならず、その作
業が容易でなく、しかも、弾性支持部材を貫通孔内に挿
入する際に弾性支持部材が変形するおそれもある。
【0009】さらに、レンズホルダーに4つの突起部を
設けることにより、レンズホルダーの重量が増加し、こ
れにより、レンズホルダーの駆動電力が増加するととも
に、フォーカシング補正およびトラッキング補正時にお
いてレンズホルダーの駆動時に発生する振動を低減させ
ることが容易でないという問題もある。また、各突起部
が均一に製造されずにそれぞれの形状がばらつくような
場合には、各弾性支持部材によるレンズホルダーの支持
バランスが微妙に崩れるおそれもある。この場合には、
レンズホルダーの駆動時の周波数特性において、弾性支
持部材の変形モードによる位相変化が大きくなる。
【0010】特開平7−121893号公報には、金属
板を所定形状に打ち抜いた4本の長板状の弾性支持部材
によって、レンズホルダーを支持する構成が開示されて
いる。各弾性支持部材は、それぞれ板バネ状に構成され
ており、それぞれが相互に平行な水平状態で、固定部材
に片持ち状態で支持されている。各弾性支持部材は、レ
ンズホルダーにおける各側部に、直接、あるいは、レン
ズホルダーの各側部に設けられた突起部に、それぞれハ
ンダによって接続されている。
【0011】このような構成も特開平6−290471
号公報に開示された対物レンズ駆動装置と同様の問題が
ある。
【0012】特開平7−225961号公報には、レン
ズホルダーを支持する上下各一対の弾性支持部材を、レ
ンズホルダーの中心部近傍において先端部同士が近接す
るように配置する構成が開示されている。図11は、こ
の公報に開示された対物レンズ駆動装置の平面図であ
る。対物レンズ91が保持されたレンズホルダー92に
おける上面中央部には、配線基板95が設けられてい
る。そして、配線基板には、それぞれが導電性線材によ
って構成された一対の弾性支持部材94の先端部が、相
互に近接した状態で、それぞれハンダ96によって接続
されている。一対の弾性支持部材94は、レンズホルダ
ー92の上面に沿った状態で、順次、相互に離れるよう
に、相反する方向に傾斜した「ハ」の字の状態に配置さ
れている。各弾性支持部材94の基端部は、固定部材9
7に設けられた回路基板97aに、ハンダによって、そ
れぞれ接続されている。
【0013】レンズホルダー92の下面中央部にも、同
様に、配線基板が設けられており、「ハ」の字の状態に
配置された一対の弾性支持部材の先端部が、配線基板に
ハンダによって接続されている。そして、各弾性支持部
材の基端部は、固定部材97に設けられた回路基板97
aに、ハンダによって、それぞれ接続されている。
【0014】レンズホルダー92の各側部には、フォー
カスコイル93aがそれぞれ取り付けられており、ま
た、各フォーカスコイル93a内にヨーク93cがそれ
ぞれ設けられている。さらに、各フォーカスコイル93
aの外側面に、それぞれ、一対のトラッキングコイル9
3bが設けられている。各一対のトラッキングコイル9
3bには、磁石93dがそれぞれ対向して配置されてお
り、さらに、各磁石93dの外側にヨーク93eがそれ
ぞれ設けられている。
【0015】このような構成の対物レンズ駆動装置で
は、レンズホルダー92に取り付けられた一対のフォー
カスコイル93aと、各フォーカスコイル93a内にそ
れぞれ配置された一対のヨーク93c、および、各フォ
ーカスコイル93aに対向してそれぞれ配置された一対
の磁石93dと、各磁石93dの外側にそれぞれ設けら
れた一対のヨーク93eとによってそれぞれ構成された
一対の磁気回路により、レンズホルダー92が、対物レ
ンズ91の光軸方向に沿ったフォーカシング方向に移動
され、対物レンズ91から光ディスク上に照射されるビ
ームスポットの焦点を光ディスクの記録面に一致させる
フォーカシング補正が行われる。
【0016】また、各フォーカスコイル93aの外側面
にそれぞれ取り付けられた各一対のトラッキングコイル
93bと、一対のヨーク93cおよび一対の磁石93d
と、一対のヨーク93eとによってそれぞれ構成された
一対の磁気回路により、レンズホルダー92が、図11
に矢印iおよびjにて示すトラッキング方向に移動さ
れ、対物レンズ91から光ディスク上に照射されるビー
ムスポットを光ディスクの記録面のトラックに追従させ
るトラッキング補正が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の対物
レンズ駆動装置では、それぞれが導電性の線材によって
構成された一対の弾性支持部材94の先端部が、配線基
板95に対して、それぞれハンダ96によって、直接、
接続されているために、各弾性支持部材94は、レンズ
ホルダー92の上面および下面に対して、ほとんど間隔
をあけることなく、上面および下面にそれぞれ沿った状
態になっている。このために、レンズホルダー92が対
物レンズ91の光軸方向に沿って移動されると、弾性支
持部材94は、移動されたレンズホルダー92の上面ま
たは下面に接触するおそれがある。弾性支持部材94が
レンズホルダー92に接触すると、弾性支持部材92が
変形して、レンズホルダー92が傾斜した状態になり、
光ディスクに対する対物レンズ91のチルト(傾斜)が
大きくなるおそれがある。
【0018】また、各弾性支持部材94は、撓みを少な
くするために、レンズホルダー92の上面および下面に
設けられたダンパー溝部内に充填されたダンパー材によ
って支持されている。このような構成では、各弾性支持
部材94の撓みが小さくなることにより、対物レンズ9
1のチルトが大きくなるおそれがある。さらには、対物
レンズ駆動装置に対して落下等によって大きな衝撃が加
わると、ダンパ材によって支持された各弾性支持部材9
4が塑性変形するおそれもある。
【0019】レンズホルダー92には、配線基板95が
取り付けられているが、レンズホルダー92に対して配
線基板95が位置ずれした状態で取り付けられると、各
弾性支持部材94と配線基盤95とのハンダ96による
接合位置がずれ、各弾性支持部材94によるレンズホル
ダー92の支持バランスが崩れるおそれがある。このよ
うに、各弾性支持部材94によるレンズホルダー92の
支持バランスが崩れると、フォーカス補正およびトラッ
キング補正において、良好な周波数特性が得られないお
それがある。
【0020】さらに、レンズホルダー92は、一対の弾
性支持部材94の延長線上における仮想の交点位置を通
る対物レンズ91の光軸に平行な軸心を中心として、対
物レンズ92の光軸とは直交する方向に沿って回動する
ようになっている。このように、レンズホルダー92の
回動中心が、各弾性支持部材94と配線基板95とのハ
ンダ96による接合位置から離れているために、レンズ
ホルダー92を水平方向に沿って回動させる際に大きな
トルクが必要になり、トラッキングコイル93bに対す
る消費電力が増加するおそれがある。
【0021】また、レンズホルダー92の回動中心が、
各弾性支持部材94と配線基板95とのハンダ96によ
る接合位置から離れていることによって、各弾性支持部
材94が自由に撓むことができる長さが短くなるため
に、各弾性支持部材94の断面形状を同一にしてバネ定
数を低く抑制することが容易でないという問題もある。
従って、この場合には、所定のサイズの対物レンズ駆動
装置において、1次共振周波数を容易には低減させるこ
とができないおそれがある。
【0022】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、対物レンズが保持されたレンズホ
ルダーを対物レンズの光軸方向に高精度で平行移動させ
ることができる対物レンズ駆動装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、対物レンズの光軸とは直交す
る方向に、低消費電力で安定的に移動させることができ
る対物レンズ駆動装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の対物レンズ駆動
装置は、ディスク状記録媒体に対して光を照射する対物
レンズを、ディスク状記録媒体に沿った状態で保持する
レンズホルダーが、該ディスク状記録媒体に沿った一対
の平坦面を有し、該レンズホルダーの各平坦面に沿って
それぞれ配置された各一対の弾性支持部材によって、該
レンズホルダーが固定部材に対して、対物レンズの光軸
方向およびその光軸に直交する方向に移動可能に支持さ
れた対物レンズ駆動装置であって、各一対の弾性支持部
材のそれぞれの一方の端部同士が、該レンズホルダーの
各平坦面に、対物レンズの光軸方向にそれぞれ突出する
ように設けられた各突起部によって、該レンズホルダー
の各平坦面とはそれぞれ適当な間隔をあけた状態で、相
互に近接した状態で支持されており、各一対の弾性支持
部材の他方の端部同士が相互に離れるように、相反する
方向に傾斜していることを特徴とする。
【0024】前記各一対の弾性支持部材における相互に
近接した端部同士は、1つの突起部の先端面にそれぞれ
支持されている。
【0025】前記各一対の弾性支持部材は、相互に近接
した端部が平板状にそれぞれ構成されて、各平板状の端
部から線状の弾性本体部が延出している。
【0026】前記レンズホルダーの各平坦面には、該レ
ンズホルダーを移動させる磁気回路に対する給電用の配
線部を有する配線基板がそれぞれ設けられており、前記
各一対の弾性支持部材は、それぞれ、導電性であって、
相互に近接した平板状の端部が、各配線基板の配線部
に、ハンダによって、それぞれ、電気的および機械的に
接続されている。
【0027】前記各突起部は、各配線基板に設けられた
開口部にそれぞれ挿入されて、各配線基板を位置決めし
ている。
【0028】前記各突起部の軸心は、相互に一致してお
り、前記レンズホルダーを含む可動部の重心位置を通っ
て対物レンズの光軸に平行になっている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0030】図1は、本発明の対物レンズ駆動装置の実
施の形態の一例を示す平面図、図2は、その側面図であ
る。この対物レンズ駆動装置は、光ディスクに対して光
軸がが直交するように光ディスクに沿った水平な状態で
配置される対物レンズ11を保持するレンズホルダー2
0と、このレンズホルダー20を、対物レンズ11の光
軸方向である垂直方向に沿って、および、対物レンズ1
1の光軸に対して直交する水平な平面に沿って、それぞ
れ揺動可能に保持する固定部材70とを有している。
【0031】固定部材70は、光ディスクにほぼ平行な
水平状態に配置されたベース部71と、このベース部7
1の一方の側縁部から上方に向かって略垂直に屈曲され
た支持部72とを有している。ベース部71の上方に
は、レンズホルダー20が、ベース部71および支持部
72に対してそれぞれ適当な間隔をあけた状態で配置さ
れている。
【0032】レンズホルダー20の上面は、光ディスク
に沿った状態の水平な平坦面になっており、その上面に
配線基板50が取り付けられている。また、レンズホル
ダー20の下面も、同様に、光ディスクに沿った状態の
水平な平端面になっており、その下面に配線基板50が
取り付けられている。
【0033】図3は、配線基板50が取り付けられた状
態のレンズホルダー20の平面図、図4(a)は、配線
基板50が取り除かれた状態のレンズホルダー20の平
面図、図4(b)は、その側面図である。レンズホルダ
ー20は、固定部材70の垂直状態になった支持部72
に対して直交する方向に長く延びる直方体状のホルダー
本体部21と、このホルダー本体部21の一方の側部に
設けられたレンズ保持部22とを有している。
【0034】レンズ保持部22は、ホルダー本体部21
の側部上面から、上方に突出した円筒状に形成されてお
り、ホルダー本体部21は、レンズ保持部22が固定部
材70の支持部72に対して遠方側に位置するように配
置されている。円筒状のレンズ保持部22内には、対物
レンズ11が、その光軸をほぼ垂直な状態として保持さ
れている。
【0035】ホルダー本体部21の上面中央部には、上
方に向かって突出した円柱状の突起部21bが設けられ
ている。また、ホルダー本体部21の下面中央部にも、
同様に、下方に向かって突出した円柱状の突起部21b
(図2参照)が設けられている。各突起部21bの軸心
は、相互に一致しており、レンズホルダー20を含む可
動部の重心位置Gを通って、レンズ保持部22に保持さ
れる対物レンズ11の光軸に平行になっている。可動部
とは、レンズホルダー20と、レンズホルダー20に設
けられた対物レンズ11、後述の各フォーカスコイル3
1、各トラッキングコイル32、各配線基板50とを含
む組立体である。
【0036】ホルダー本体部21の長手方向に沿った一
方の側面には、それぞれが上下方向に沿った状態で外側
に突出した一対のリブ21aが、ホルダー本体部21の
長手方向の中央部において適当な間隔をあけて設けられ
ている。また、ホルダー本体部21の他方の側面にも、
同様に、一対のリブ21aが設けられている。
【0037】ホルダー本体部21の各側面にそれぞれ設
けられた一対のリブ21aの間には、図1に示すよう
に、フォーカスコイル31がそれぞれ嵌合されている。
各フォーカスコイル31は、中空部分の軸心方向が垂直
方向になるように、巻線を水平方向に巻回して形成され
ている。そして、各フォーカスコイル31の中空部分
に、ヨーク33が、それぞれ垂直状態で設けられてい
る。
【0038】各リブ21a間に配置されたフォーカスコ
イル31の外側面には、一対のトラッキングコイル32
が、それぞれ横方向に並んだ状態で設けられている。各
トラッキングコイル32は、中空部分の軸心方向が水平
方向になるように、巻線を垂直な状態で巻回してそれぞ
れ形成されており、各フォーカスコイル31の外側面
に、各一対ずつがそれぞれ接着されている。一方のフォ
ーカスコイル31の外側面において、レンズ保持部22
に近接して配置されたトラッキングコイル32は、固定
部材70の支持部72に近接して配置された他方のトラ
ッキングコイル32に対して上方に位置しており、各ト
ラッキングコイル32の軸心同士を結ぶ直線は、ホルダ
ー本体部21に対して傾斜した状態になっている。
【0039】固定部材70のベース部71には、各一対
のトラッキングコイル32に対してそれぞれ適当な間隔
をあけて、磁石34がそれぞれ設けられている。そし
て、各磁石34の外側に沿って、ヨーク35がそれぞれ
垂直に設けられている。
【0040】レンズホルダー20に設けられた一対のフ
ォーカスコイル31と、各フォーカスコイル31内に設
けられた各ヨーク33と、各フォーカスコイル31に対
向した各磁石34および各ヨーク35とによって、対物
レンズ11を光軸方向に沿って移動させるフォーカシン
グ補正を行う磁気回路が構成されている。
【0041】また、各フォーカスコイル31に取り付け
られた一対のトラッキングコイル32と、各フォーカス
コイル31内に設けられた各ヨーク33と、各フォーカ
スコイル31に対向した各磁石34および各ヨーク35
とによって、対物レンズ11を光軸方向に直交する方向
に沿って移動させるトラッキング補正を行う磁気回路が
構成されている。
【0042】レンズホルダー20におけるホルダー本体
部21の上面および下面にそれぞれ設けられた各配線基
板50は、それぞれ同様の構成になっている。図5は、
配線基板50の平面図である。配線基板50は、略正方
形状をしており、その中央部に、ホルダー本体部21の
上面または下面に設けられた円柱状の突起部21bがそ
れぞれ挿入される円形状の開口部51が設けられてい
る。
【0043】また、配線基板50の表面には、左右の各
フォーカスコイル31の巻線にそれぞれ接続された一対
のコイル給電用配線部52と、左右の各フォーカスコイ
ル31の巻線同士を接続する1つの共通配線部53とを
有している。各コイル給電用配線部52は、それぞれ、
一方の端部に設けられた端子部52aが、配線基板50
の中央部に設けられた開口部51にそれぞれ近接して配
置されて、各端子部52aからそれぞれレンズ保持部2
2側に延出して外側に向かって略直角に屈曲されてい
る。
【0044】各コイル給電用配線部52の他方の端部に
設けられた端子部52bは、ホルダー本体部21の両側
に設けられた各フォーカスコイル31にそれぞれ近接し
た状態になっており、各端子部52bにそれぞれ近接し
た各フォーカスコイル31の巻線の一方の端部が、それ
ぞれ、ハンダ61によって、接続されている。
【0045】さらに、配線基板50の表面には、一対の
コイル給電用配線部52に対して固定部材70の支持部
72の方向に、共通配線部53が設けられている。共通
配線部53の各端部53aは、ホルダー本体部21の両
側に設けられた各フォーカスコイル31に近接してそれ
ぞれ配置されている。共通配線部53の各端子部53a
には、各端子部53aにそれぞれ近接した各フォーカス
コイル31における巻線の他方の端部が、それぞれ、ハ
ンダ62によって接続されている。
【0046】レンズホルダー20の上面に配置される配
線基板50は、中央部に設けられた開口部51内に、レ
ンズホルダー20の上面に設けられた突起部21bが挿
入された状態で、レンズホルダー20の上面に、各配線
部52および共通配線部53が設けられた表面を上方に
向けた状態で、接着剤等によって取り付けられている。
【0047】レンズホルダー20の下面に配置される配
線基板50も、同様に、中央部に設けられた開口部51
内に、レンズホルダー20の下面に設けられた突起部2
1bが挿入された状態で、レンズホルダー20の下面
に、各配線部52および共通配線部53が設けられた表
面を下方に向けた状態で、接着剤等によって取り付けら
れている。
【0048】レンズホルダー20の上面および下面にそ
れぞれ取り付けられた各配線基板50には、レンズホル
ダー20を支持する各一対の弾性支持部材40の一方の
端部がそれぞれ取り付けられている。上側に配置された
一対の弾性支持部材40は、導電体である金属板を、相
互に対象形状になるようにパターニングされて形成され
ている。下側に配置された一対の弾性支持部材40も、
同様に、導電体である金属板を、相互に対象形状になる
ようにパターニングされて形成されている。
【0049】各弾性支持部材40は、先端部に設けられ
た長方形の平板状をした固定用端子部42と、各固定用
端子部42から固定部材における支持部72の各側方に
向かって、それぞれ相反する方向に傾斜状態で直線状に
延出した線状の弾性本体部41とを有している。
【0050】上側の一対の弾性支持部材40に設けられ
た各固定用端子部42は、相互に隣接した側部にそれぞ
れ位置する半分程度の領域が、レンズホルダー20の上
面に設けられた突起部21bの上面における各側部の半
分程度の領域上に、それぞれ支持されており、従って、
それぞれが同一平面内に配置されている。各固定用端子
部42における他方の側部に位置する半分程度の領域
は、上側の配線基板50における各コイル給電用配線部
52の開口部51に近接して配置された各端子部52a
の上方に向かって、突起部21bから各側方にそれぞれ
延出している。
【0051】そして、各コイル給電用配線部52の端子
部52aと、各端子部52a上にそれぞれ配置された各
固定用端子部42の側部との間に、ハンダ63がそれぞ
れ充填されて、各端子部52aと固定用端子部42と
が、それぞれ電気的および機械的に接続されている。各
ハンダ63は、各固定用端子部42の上面にまで回り込
んだ状態になっており、固定用端子部42に強固に接続
されている。
【0052】下側の一対の弾性支持部材40に設けられ
た各固定用端子部42も、同様に、レンズホルダー20
の上面に設けられた突起部21bの下面に、相互に隣接
する側部に設けられた半分程度の領域がそれぞれ支持さ
れて、それぞれ同一平面内に配置されている。各固定用
端子部42における他方の側部に位置する半分程度の領
域は、下側の配線基板50における各コイル給電用配線
部52の開口部51に近接して配置された各端子部52
aの下方に向かって、突起部21bから各側方にそれぞ
れ延出している。
【0053】そして、各コイル給電用配線部52の端子
部52aと、各端子部52a上にそれぞれ配置された各
固定用端子部42の側部との間に、ハンダ63がそれぞ
れ充填されて、各端子部52aと固定用端子部42と
が、それぞれ電気的および機械的に接続されている。各
ハンダ63は、各固定用端子部42の下面にまで回り込
んだ状態になっており、固定用端子部42に強固に接続
されている。
【0054】上下各一対の弾性支持部材40の各固定用
端子部42は、このように、レンズホルダー20におけ
るホルダ本体部21の上面または下面から、それぞれ、
各突起部21bの突出長さだけ上方または下方に位置し
ており、したがって、ホルダー本体部21の上面または
下面に設けられた各配線基板50に対して、それぞれ適
当な間隔が形成されている。
【0055】上下各一対の弾性支持部材40の弾性本体
部41は、各突起部21bにて支持された固定用端子部
42から、それぞれ、固定部材70における支持部72
の各側方に向かって、支持部72側になるにつれて相互
の間隔が広がるように、それぞれ、相反する方向に45
度程度の角度で傾斜した状態で延出している。
【0056】各弾性本体部41における固定用端子部4
2とは反対側の基端部は、固定部材70における支持部
72の各側方にそれぞれ位置されて、支持部72側にそ
れぞれ屈曲されている。
【0057】また、各弾性本体部41の中程には、線状
をした弾性支持部43の一方の端部がそれぞれ接続され
ている。各弾性支持部43は、各弾性本体部41の基端
側部分とは適当な間隔をあけて平行に配置されており、
固定部材70における支持部72の各側方にそれぞれの
基端部が位置されている。そして、各弾性支持部43の
基端部に、それぞれが支持部72の各側部に向かって延
出した支持端子部44が、紫外線硬化樹脂系のダンピン
グ材料64によって半固定状態で設けられている。各支
持端子部44の先端部は、固定部材70における支持部
72の各側部にそれぞれ対向している。
【0058】固定部材70の支持部72におけるレンズ
ホルダー20の遠方側の側面には、固定基板73が取り
付けられており、この固定基板73に、弾性支持部43
の基端部に設けられた支持端子部44が、ハンダ65に
よって、それぞれ電気的および機械的に接続されてい
る。
【0059】レンズホルダー20は、固定部材70の支
持部72に対して、上下各一対の弾性支持部材40によ
って、レンズ支持部22に支持された対物レンズ11の
光軸方向に沿ったフォーカス方向およびその光軸に直交
する平面に沿ったトラッキング方向に移動可能な状態で
支持されている。
【0060】このような構成の対物レンズ駆動装置で
は、レンズホルダー20のホルダー本体部21に取り付
けられた一対のフォーカスコイル31と、各フォーカス
コイル31内にそれぞれ配置された一対のヨーク33、
および、各フォーカスコイル31に対向してそれぞれ配
置された一対の磁石34と、各磁石34の外側に配置さ
れたヨーク35とによって、それぞれ構成された一対の
磁気回路により、図2に矢印aおよびbにて示す対物レ
ンズ11の光軸方向に沿ったフォーカシング方向に移動
され、対物レンズ11から光ディスク上に照射されるビ
ームスポットの焦点が光ディスクの記録面に一致するよ
うに、フォーカシング補正が行われる。
【0061】例えば、図6に示すように、対物レンズ1
1を光ディスクに接近させる場合には、レンズホルダー
20が上方に移動するように、磁気回路に対して電流が
供給される。この場合、ホルダー本体部21の上側に配
置された一対の弾性支持部材40の平板状に構成された
各固定用端子部42が、同一平面内に配置された状態、
および、ホルダー本体部21の上面に対して適当な間隔
を有した状態を保持して上方に移動する。これにより、
各弾性支持部材40は、平板状の固定用端子部42と線
状の各弾性本体部41との連結部分において、それぞれ
屈曲された状態になる。
【0062】また、ホルダー本体部21の下側に配置さ
れた一対の弾性支持部材40の平板状に構成された各固
定用端子部42も、同様に、配線基板50との平行状態
を保持して上方に移動し、各弾性支持部材40は、平板
状の固定用端子部42と線状の各弾性本体部41との連
結部分において屈曲された状態になる。
【0063】対物レンズ11を光ディスクから遠ざける
場合も、同様に、各弾性支持部材40が、平板状の固定
用端子部42と線状の各弾性本体部41との連結部分に
おいて屈曲された状態となって、レンズホルダー20が
下方に平行移動される。
【0064】これにより、各弾性支持部材40は、ホル
ダー本体部21に対して接触することなく、しかも、レ
ンズホルダー20全体を傾斜させることなく、上方およ
び下方へほぼ平行に移動させることができる。従って、
光ディスクに対する対物レンズ11のチルト(傾き)を
抑制することができるために、フォーカシング補正を高
精度で行うとともに、光ディスクに対して良好な情報の
記録および再生が可能になる。
【0065】また、各フォーカスコイル31の外側面に
それぞれ取り付けられた各一対のトラッキングコイル3
2と、一対の磁石34と、各一対のヨーク33および3
5とによってそれぞれ構成された一対の磁気回路によ
り、レンズホルダー20が、図1に矢印cおよびdにて
示すトラッキング方向に移動されることにより、対物レ
ンズ11から光ディスク上に照射されるビームスポット
を光ディスクの記録面のトラックに追従させるトラッキ
ング補正が行われる。
【0066】この場合、レンズホルダー20を支持する
上下各一対の弾性支持部材40の各固定用端子部42同
士が、レンズホルダー20を含む可動部の重心位置Gを
通って対物レンズ11の光軸に平行な軸心を有する上下
の各突起部21bに対して左右両側に対称に配置されて
いるために、レンズホルダー20は、各突起部21bの
軸心を中心として水平方向に回動される。各弾性支持部
材40の固定用端子部42は、それぞれ、各配線基板5
0の端子部52bに対してハンダ63によってのみ機械
的に接続されているために、レンズホルダー20は、各
弾性支持部材40に対して安定的に水平方向に回動され
る。
【0067】しかも、対物レンズ駆動装置に対して、落
下等による衝撃が加わった場合も、各弾性支持部材40
は、ホルダ本体部21に対して接触することなく、レン
ズホルダー20全体が、固定部材70に対して移動され
るために、各弾性支持部材40が塑性変形するおそれも
ない。
【0068】なお、左右の各フォーカスコイル31にそ
れぞれ取り付けられた一対のトラッキングコイル32
は、トラッキング周波数特性において、主として各弾性
支持部材40の回転モード変形による位相変化を補正す
るために、予め実施された解析結果に基づいて得られる
レンズホルダー20の慣性主軸の傾きに、それぞれの軸
心同士を結ぶ直線がほぼ一致するように、それぞれ配置
されている。
【0069】また、上下の各配線基板50は、それぞれ
の中央部に設けられた円形状の開口部51が、レンズホ
ルダー20のホルダー本体部21上面および下面に設け
られた各突起部21bにそれぞれ嵌合された状態で、ホ
ルダー本体部21の上面および下面に、それぞれ接着剤
によって取り付けられている。従って、各配線基板50
は、ホルダー本体部21の上面および下面における所定
位置に、それぞれ、確実に位置決めされた状態で取り付
けられており、これにより、各配線基板50と、各一対
の弾性支持部材40の先端部とを、ハンダ63によって
効率よく接続することができる。しかも、各配線基板5
0と、各一対の弾性支持部材40の先端部とを容易に位
置決めすることができることにより、各ハンダ63に残
留する応力の低減および応力のバラツキを解消すること
ができる。
【0070】なお、各配線基板50に設けられる開口部
51を円形状として、各開口部51に挿入される各突起
部21bの断面も、同様の円形状にする構成に代えて、
図7に示すように、各突起部21bを、それぞれ、円柱
の外周側部分を軸心に平行な一対の平面によって切除し
た断面小判形状に形成して、各配線基板50の開口部5
1を、各突起部21bがそれぞれ挿入されて回り止めさ
れるように長方形状に構成してもよい。この場合には、
レンズホルダー20に対して各配線基板50を、さらに
容易に位置決めすることができる。
【0071】なお、参考のために、図8に、各配線基板
50に対して各一対の弾性支持部材40の端子部42
を、各配線基板50の表面に直接接触させた状態でハン
ダ63にて接合した構成を示す。
【0072】この場合には、図11に示す従来の対物レ
ンズ駆動装置と同様に、レンズホルダー20が上方に移
動されると、図9に示すように、上側の一対の弾性部材
40が、固定部材70の支持部72に近接した配線基板
50の側縁部に接触して屈曲された状態になる。これに
より、レンズホルダー20は、上側の一対の弾性支持部
材40と上側の配線基板50とのハンダ63による接合
部分は、下側の一対の弾性支持部材40と下側の配線基
板50とのハンダ63による接合部分よりも、固定部材
の支持部72に接近した状態になり、レンズホルダー2
0は、水平な状態に対して傾斜した状態になる。その結
果、対物レンズ11も光ディスクに対してチルトeだけ
傾斜した状態になり、光ディスクに対する情報の記録お
よび再生の特性に悪影響が生じる。
【0073】また、参考のために、図10に、レンズホ
ルダー20におけるホルダー本体部21の上面および下
面に突起部21cを設けることなく、各配線基板50
を、ホルダー本体部21の上面および下面にそれぞれ直
接取り付けて、レンズホルダー20を含む可動部の重心
位置Gを通って対物レンズ11の光軸に平行な直線から
離れた位置にて、各一対の弾性支持部材40の端子部4
2を、各配線基板50の表面に直接接触させてハンダ6
4にて接続した構成を示す。
【0074】この場合も、図11に示す従来の対物レン
ズ駆動装置と同様に、レンズホルダー20の回動中心
が、各弾性支持部材40と配線基板50とのハンダ63
による接合位置から離れているために、本発明の対物レ
ンズ駆動装置に比較して、レンズホルダー20を水平方
向に沿って回動させるために大きなトルクが必要にな
り、トラッキングコイル32に対する供給電力が増加す
る。
【0075】また、レンズホルダー20の回動中心が、
各弾性支持部材40と配線基板50とのハンダ63によ
る接合位置から離れていることによって、各弾性支持部
材40の自由に撓むことができる長さが短くなるため
に、各弾性支持部材40の断面形状を同一にしてバネ定
数を低く抑制することが容易ではなく、従って、本発明
の対物レンズ駆動装置のように、1次共振周波数を容易
に低減させることができない。
【0076】
【発明の効果】本発明の対物レンズ駆動装置は、このよ
うに、同一平面内に位置する一対の弾性支持部材におけ
る相互に近接した端部が、突起部によって支持されてい
るために、フォーカシング補正時に、対物レンズを安定
的に平行移動させることができ、その結果、対物レンズ
のチルトを抑制することができ、フォーカシング補正を
高精度で実施することができるとともに、光ディスクに
対して良好な情報の記録および再生が可能になる。ま
た、ホルダーに対して大きな衝撃が加わっても、各弾性
部材がレンズホルダーに接触して塑性変形を起こすおそ
れもない。
【0077】レンズホルダーに接続された各弾性支持部
材の端部は、相互に近接しているために、レンズホルダ
ーの駆動時に大きなトルクを必要とせず、低消費電力に
よって駆動することができる。しかも、各弾性支持部材
の弾性部分を長くすることができるために、各弾性部材
の断面積をそれぞれ同一としてバネ定数を低く抑制する
ことができ、その結果、対物レンズ駆動装置を小型化す
ることができる。
【0078】各一対の弾性支持部材の相互に近接した端
部同士が、それぞれ1つの突起部によって支持されるこ
とにより、可動部であるレンズホルダーの質量が増加す
ることを抑制することができ、これにより、レンズホル
ダーの駆動時の消費電力を低減することができるととも
に、レンズホルダーの駆動時における振動の発生も低減
することができる。また、一対の突起部が設けられる簡
潔な構成であるために、各一対の弾性支持部材によるレ
ンズホルダーの支持バランスが崩れることも防止するこ
とができる。
【0079】さらに、各弾性支持部材の相互に近接した
端部を支持する各突起部は、レンズホルダーを含む可動
部の重心を通って、対物レンズの光軸に平行な軸心を有
しているために、トラッキング補正時において、慣性モ
ーメントの増大を抑制することができ、レンズホルダー
のトラッキング駆動時の消費電力を低減することができ
る。また、フォーカス補正およびトラッキング補正時に
おける周波数特性において、各弾性支持部材の変形モー
ドによる位相変化が発生することも抑制され、フォーカ
ス補正およびトラッキング補正の制御が容易になり、よ
り安定した記録再生特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の実施の形態の一
例を示す平面図である。
【図2】その対物レンズ駆動装置の概略側面図である。
【図3】その対物レンズ駆動装置に使用されるレンズホ
ルダーを、配線基板を取り付けた状態で示す平面図であ
る。
【図4】(a)は、そのレンズホルダーの配線基板を取
りはずした状態の平面図、(b)は、その側面図であ
る。
【図5】配線基板の平面図である。
【図6】その対物レンズ駆動装置の動作説明のための概
略側面図である。
【図7】配線基板の他の例を示す平面図である。
【図8】各配線基板に対して一対の弾性支持部材の先端
部がそれぞれ直接接触された対物レンズ駆動装置の概略
側面図である。
【図9】その対物レンズ駆動装置の動作説明のための概
略側面図である。
【図10】各配線基板に対して一対の弾性支持部材の先
端部がそれぞれ直接接触された対物レンズ駆動装置の概
略平面図である。
【図11】従来の対物レンズ駆動装置の一例を示す平面
図である。
【符号の説明】
11 対物レンズ 20 レンズホルダー 21 ホルダー本体部 21b 突起部 22 レンズ保持部 31 フォーカスコイル 32 トラッキングコイル 33 ヨーク 34 磁石 35 ヨーク 40 弾性支持部材 41 弾性本体部 42 固定用端子部 43 弾性支持部 50 配線基板 51 開口部 52 コイル給電用配線部 53 共通配線部 61〜63 ハンダ 70 固定部材 71 ベース部 72 支持部 73 固定基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体に対して光を照射す
    る対物レンズを、ディスク状記録媒体に沿った状態で保
    持するレンズホルダーが、該ディスク状記録媒体に沿っ
    た一対の平坦面を有し、該レンズホルダーの各平坦面に
    沿ってそれぞれ配置された各一対の弾性支持部材によっ
    て、該レンズホルダーが固定部材に対して、対物レンズ
    の光軸方向およびその光軸に直交する方向に移動可能に
    支持された対物レンズ駆動装置であって、 各一対の弾性支持部材のそれぞれの一方の端部同士が、
    該レンズホルダーの各平坦面に、対物レンズの光軸方向
    にそれぞれ突出するように設けられた各突起部によっ
    て、該レンズホルダーの各平坦面とはそれぞれ適当な間
    隔をあけた状態で、相互に近接した状態で支持されてお
    り、各一対の弾性支持部材の他方の端部同士が相互に離
    れるように、相反する方向に傾斜していることを特徴と
    する対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記各一対の弾性支持部材における相互
    に近接した端部同士は、1つの突起部の先端面にそれぞ
    れ支持されている請求項1に記載の対物レンズ駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各一対の弾性支持部材は、相互に近
    接した端部が平板状にそれぞれ構成されて、各平板状の
    端部から線状の弾性本体部が延出している請求項2に記
    載の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズホルダーの各平坦面には、該
    レンズホルダーを移動させる磁気回路に対する給電用の
    配線部を有する配線基板がそれぞれ設けられており、前
    記各一対の弾性支持部材は、それぞれ、導電性であっ
    て、相互に近接した平板状の端部が、各配線基板の配線
    部に、ハンダによって、それぞれ、電気的および機械的
    に接続されている請求項2に記載の対物レンズ駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記各突起部は、各配線基板に設けられ
    た開口部にそれぞれ挿入されて、各配線基板を位置決め
    している請求項4に記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記各突起部の軸心は、相互に一致して
    おり、前記レンズホルダーを含む可動部の重心位置を通
    って対物レンズの光軸に平行になっている請求項2に記
    載の対物レンズ駆動装置。
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