JP2003345174A - 定着制御装置 - Google Patents

定着制御装置

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JP2003345174A
JP2003345174A JP2002155881A JP2002155881A JP2003345174A JP 2003345174 A JP2003345174 A JP 2003345174A JP 2002155881 A JP2002155881 A JP 2002155881A JP 2002155881 A JP2002155881 A JP 2002155881A JP 2003345174 A JP2003345174 A JP 2003345174A
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temperature
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cutoff
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Shinpei Matsuo
信平 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変出力ヒーター電源を有した定着制御装置
における温調誤動作よりプリンタを保護する制御手段を
提供する。 【解決手段】 定着ヒーターへの電力供給を制御入力に
応じて連続に加減する可変出力電源手段と、定着面の温
度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により
検出した温度情報を予め記憶した目標温度と比較し、そ
の誤差情報をリニアに前記可変出力電源手段の制御入力
にフィードバックし目標温度に収束制御するリニアフィ
ードバック制御手段とを備え、前記発熱手段への電力の
供給を遮断する電力遮断手段と、前記可変出力電源手段
の制御入力レベルをその継続時間とともに監視し、制御
入力範囲を所定時間逸脱した場合、前記電力遮断手段に
遮断信号を出力する制御入力監視手段とにより温調誤動
作保護手段を講じた定着制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】レーザービームプリンタ等電
子写真プリンタに供するオンデマンド定着器の保護制御
手段に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーレーザービームプリンタ等
のカラー電子写真プリンタにおいては、複数色のトナー
を十分に溶かし色再現性、グロス制御性を確保するた
め、シリコンゴム層により弾性を持たせ、白黒に比べ高
い温度に精密に保った定着面を有したローラーにより記
録紙を挟圧搬送することにより、熱と圧力によりトナー
像を定着させている。
【0003】図10は、従来ハロゲンヒーター定着制御
装置における過昇温防止手段のハードウエア構成を説明
する概略構成図である。また図11は、前記図10ハー
ドウエア構成における保護動作を説明する動作説明図で
ある。
【0004】従来、ハロゲンヒーター1001を用いた
ローラー定着制御装置においては、温調制御のためのヒ
ーターへの出力制御はサーミスタ1002の検出温度
(1103)をCPU1012に入力して予め設定した
目標温度(1104)と比較し、出力ポートからトライ
アック1009のONとOFFの二つの状態を二値の制
御信号1016(1105)により通電を切り換え、フ
ィードバック制御を行っている。何らかの温調システム
の不具合で1106のように通電継続となった場合、定
着ローラー1004の温度の上昇率は図11の1101
のようにヒーター抵抗値その時の電源電圧で決まるヒー
ター出力電力により決まるため、短時間に安全回路保護
温度1102を超える。従って、サーミスタ検知電圧を
比較回路1014により検出し、安全回路保護温度11
02を超えるとラッチ回路1015により電源がOFFさ
れるまでリレー遮断状態を保持する安全回路1013が
過昇温防止手段として構成されている。安全回路101
3はサーモSW1010の動作より前にリレー1008
の通電を遮断するよう安全回路保護温度1102を設定
することにより、CPUのハングアップなど電源オフによ
るリセットで復帰可能なソフトエラーの場合にサーモS
W1010が働きサービスコールとなることを防ぎ、ユ
ーザーによる手動復帰を可能せしめている。
【0005】前記ハロゲンヒーターを用いたカラー用ロ
ーラー定着方式によれば、定着面を加熱するための電力
は、シリコンゴム層により熱容量が大きい定着面を高速
プリント時においても高い温度に保つための高出力電力
供給手段が必要である。一方、近年重要性が増している
省エネ性能を向上させるには、スタンバイ時の消費電力
を抑制するため、予備加熱温度を低くし、早い立ち上が
り性能が得られるよう支持部材を含めた発熱部の低熱容
量化が必要である。これらの矛盾する課題を解決し、早
い立ち上がり性能を満たすため、電磁誘導加熱により支
持部材を介さず、低熱容量化した発熱部に直接電力を与
え高出力と立上り性能を同時に達成した電磁誘導加熱定
着方式が提案されている。
【0006】前記電磁誘導加熱定着方式は、小さな熱容
量の発熱部を大きな最大出力を持つ電磁誘導加熱装置に
より直接加熱し、非常に早い温度の立ち上がり特性を持
つため、前記構成であっても定着面を高速かつ精密に温
調制御を行うために、誘導コイルに電力供給を行う高周
波電源において、広い電力制御範囲を持った外部制御入
力に応じて高速かつ連続的に可変可能な可変出力電源手
段と、発熱部に当接させた高速応答サーミスタによる高
速温度検出手段と、検出した温度情報を目標温度と比較
し、誤差情報を時間に対する微分積分要素を含めて出力
電力制御入力にリアルタイムにフィードバックするリニ
アフィードバック制御手段とにより、高速かつ精密に目
標温度に調整する温調制御を達成している。
【0007】図12は、前記従来例過昇温防止手段を前
記誘導加熱定着方式に適用した安全回路構成を説明する
概略構成図である。
【0008】以後図12に沿って概略構成を説明する。
【0009】1201は一次ドライブ回路部であり商用
電源1205を発振制御部1202からの制御パルスに
基づいて励磁コイル1220への通電をスイッチし高周
波電流を供給するインバータ電源のドライブ部を構成し
ている。
【0010】一次ドライブ回路部1201は、安全ヒューズ
1206、ラインフィルタ1207を介して商用電源120
5に接続し、過昇温保護の為の安全回路リレー1,2
(1208,1209)を通じてブリッジダイオード1
210により全波整流を行い、ノイズ流出防止のための
チョークコイル1211及びインピーダンス低減のため
の平滑コンデンサ1212を接続して構成されるインバ
ータ用DC電源回路と発振制御部1202の2相の制御パ
ルスを入力し、励磁コイルの通電をスイッチするインバ
ータスイッチ回路より構成される。
【0011】インバータスイッチ回路は発振制御部12
02の2相の制御パルスをパルストランス1,2(12
25、1226)、波形成型回路1、2(1214、1213)を
介してIGBTよりなるメインスイッチ1216とサブスイ
ッチ1215のゲートに入力し、パルス信号に応じて励
磁コイルの通電をスイッチする。
【0012】1217、1218はそれぞれのIGBTよりなるメイ
ンスイッチ1216とサブスイッチ1215の還流ダイ
オード2,1であり励磁コイル逆起電力による逆バイア
スを防止している。メイン共振コンデンサ1219はメイン
スイッチ1216に並列に接続されメインスイッチOFF
時に励磁コイル1220とフライバック共振を行う。1
224はサブ共振コンデンサでありサブスイッチ121
5を介して励磁コイルに並列に接続されサブスイッチON
時に励磁コイル1220とフライバック共振を行う。
【0013】図13は前記図12のインバータ構成にお
ける入力電力の可変制御動作を説明する波形図である。
以下に図13の波形図を織り交ぜて説明する。
【0014】1301は電力絞込み動作時における動作
波形であり1302はフル動作時における動作波形であ
る。
【0015】発振制御部1202により発せられる2相
の制御パルス1238、1239は入力電圧1236に
応じてON幅を調整せしめた2相発振器VCO(1231)
により発せられる。VCO(1231)により発せられる
2相の信号はドライバ1230によりパルストランス1
225,1226を駆動し、メイン励磁信号1238はメイ
ンスイッチ1216のゲート信号1303,1307、サブ励磁
信号1239はサブスイッチ1215のゲート信号1304,130
8に対応し、サブスイッチ1215のゲート信号はメイ
ンスイッチ1216のOFF期間にONするよう交互に発せ
られ、またメインスイッチ1216との同時ONを避ける
ためデッドタイム1314を付加してある。1305及び130
9は前記ゲート信号パターンにおけるメインスイッチ12
16のコレクタ電流Is1を表し、1306及び1310はメインス
イッチ1216のコレクタエミッタ間電圧Vs1を表す。メイ
ンスイッチ1216がONすると励磁コイル1220に電源電
圧VBが掛かり、VBを等価インダクタンス1221で割っ
た電流勾配で電流がチャージされる。従って、電流ピー
ク値1315、1319はメインスイッチのON時間ton1(131
2)、ton2(1317)に比例して変化する。メインスイッ
チ1216がOFFするとコレクタ電圧Vs1は励磁コイル122
0にチャージされた電流によりまずメイン共振コンデン
サ1219をチャージしてVs1にフライバック電圧を生
じ、さらにサブスイッチ1215の還流ダイオード1217
がONする電圧に達するとさらにサブ共振コンデンサ12
24をチャージし、サブ共振コンデンサ1224の容量
とメイン共振コンデンサ1219の容量を合わせた容量
と励磁コイル1220の等価インダクタンス1221で
決まる時定数で電源電圧VBを中心に電圧共振する。
【0016】電圧共振のVs1下降区間中にサブスイッチ
1215をOFFさせると励磁コイル1220に反転チャ
ージされた電流エネルギがメインとサブ両共振コンデン
サ合わせた容量への反転チャージからサブ共振コンデン
サ1224のみへの反転チャージに集中させるよう切り
換わり電圧を急激に降下させる。
【0017】ここで、サブ共振コンデンサ1224の容
量をメイン共振コンデンサ1219の容量に対し十分大
きな容量とすることにより、メインスイッチON時間が小
さく小振幅時においても確実に0Vまで降下させ、メイ
ンスイッチON時におけるソフトスイッチングを行うとと
もにフライバック共振波形を矩形波状に近づけ、スイッ
チング周期T1(1311)に対し短いOFF時間toff1、1(131
3、1318)のままフライバックピーク電圧を抑制し、低
い耐圧のIGBTで大きな最大電力を確保しながら広い電力
調整範囲とを得ることができる。
【0018】1227はカレントトランスであり一次側はイ
ンバータのDC電源のメインスイッチ1215のエミッタ
とGNDラインに直列に接続し、励磁コイル1220のチ
ャージ電流を検出している。2次側にはカレントトラン
ス負荷抵抗1228接続し、電圧波形に変換して電流ピーク
検出回路1229に入力している。電流ピーク検出回路1229
は励磁コイル1220にチャージした電流のピーク値
(図13−1315,1319)を所定時定数でホール
ドし最大電力設定回路1232に入力する。
【0019】最大電力設定回路1232は最大電力制御
信号1237を最大電力リミッタ1233に入力し、エ
ンジン制御部1203からの電力制御信号1236の値を最
大電力制御信号1237以下に制限してVCO(123
1)に入力することによりメインスイッチ1216のON
時間を規制し電源電圧の変動による最大電力の変動を抑
制している。
【0020】1204は回転発熱体であり、チューブ状
の磁性金属スリーブよりなり、外面は定着面を一体に形
成し、内部には励磁コイル1220を配し磁界により生
じた渦電流が発熱体等価抵抗1222に流れたときの損
失ジュール熱により加熱されながら、当接する加圧ロー
ラー(非図示)の駆動力により回転し用紙を挟圧搬送す
る。1223はサーミスタであり回転発熱体1204に
摺動内接し定着面の温度を基準抵抗1256との分圧に
より電気信号に変換する。
【0021】1203はエンジン制御部でありCPU12
35にA/Dコンバータ1241とD/Aコンバータ1234のインタ
フェースを備えてなり、A/Dコンバータ1241でサーミス
タ1223の検出電圧を取り込み、D/Aコンバータ1234
で前記インバータ電源の電力制御信号1236を出力す
る。CPU1235は、回転発熱体1204の温度を所定
の目標温度とリアルタイムに比較するリニアフィードバ
ック制御により電力制御信号を出力してメインスイッチ
のON時間を加減することにより、励磁電流を調整し発熱
電力を制御し温調制御を行う。1243はON信号であ
りCPU1235の出力ポートから発振制御部1202
のVCO1231に入力し、LレベルでVCOの発振を
止める機能があり定着温調オフ時にはインバータ電源を
制御入力1236の値に関わらずオフさせる。
【0022】1245は安全回路であり分圧抵抗124
7と1248により安全回路保護温度基準電圧を+入力
−入力をサーミスタ出力に接続したコンパレータ124
6によりなる比較回路とMOSトランジスタ1249、バ
イアス抵抗1,2(1250,1251)、帰還ダイオ
ード1252よりなるラッチ回路さらに入力抵抗1255、
プルアップ抵抗1254、ドライブトランジスタ1253、リレ
ー1,2(1208,1209)よりなる遮断回路によ
り構成される。
【0023】図14は前記図12の電磁誘導加熱方式を
ヒーターに採用した定着温調制御装置における過昇温防
止手段の保護動作を説明する動作説明図である。140
5は電磁誘導加熱方式におけるリニアフィードバック制
御による正常温調時の制御入力特性であり1403に示
す温度推移により目標温度に収束し、電力制御値も目標
温度に応じた値に収束する。それらに対して温調システ
ムの故障により1406のように出力電力が制御入力換
算で最大となった場合、前記ハロゲンヒーターを用いた
定着温調制御装置の動作説明図の図11と同様に、サー
ミスタ検知温度1101に示すサーミスタ温度推移とな
り安全回路保護温度1102に到達する。従って安全回
路1245は、サーミスタ検知温度が安全回路保護温度
1102を超えると前記比較回路により検出し、リレー
1,2(1208,1209)の通電を遮断するととも
にラッチ回路により電源がOFFされるまでヒーターAC電
源の遮断状態を保持する。以上説明したように、サーミ
スタ検知温度が安全回路保護温度1102を超えると前
述安全回路が働き、ヒーターAC電源を遮断し定着器の過
昇温を防止する過昇温防止手段が構成されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記ヒー
ターに対する電力出力を連続に可変する電源手段によれ
ば、ヒーターに任意の電力を出力する能力を有するた
め、電源故障やサーミスタ故障等、何らかの温調フィー
ドバックループ経路上の異常により目標温度の収束電力
1402(70H相当)を若干上回った電力1404
(90H)が出力され続けた場合、図14の1401の特
性のように安全回路保護温度と温調目標温度との間の温
度に長時間留まり続ける現象が発生する。正常温調14
03の目標温度を上回った状態で定着を行った場合、ト
ナーが解けすぎ定着面に付着する高温オフセット画像不
良が生じるばかりか、そのような状態が長時間持続する
と定着コイルの温度が上がり絶縁被覆の劣化を著しく加
速し定着器の寿命を縮めてしまう問題があった。
【0025】また、安全回路保護温度に近い温度を長時
間持続すると、サーミスタに比べて応答時定数が長いこ
とを利用して、サーモスイッチの動作温度を低く設定
し、熱抵抗の高い非接触サーモスイッチを早めに動作さ
せることが困難となり、誤動作の防止を図るためサーモ
スイッチの動作温度を高めに設定しなければならない問
題点があった。
【0026】また、同様に目標温度の収束電力を若干下
回った電力が出力され続けた場合、異常低温検出温度と
温調目標温度との間の温度に長時間留まる現象が発生す
る。温調目標温度を長時間下回った場合、未定着画像を
出力してしまうばかりか、定着面やガイドにトナーが著
しく付着し出力画像を汚濁させたり、定着面のオフセッ
トトナーにより用紙巻き付きを引き起こし、定着スリー
ブの破損や定着駆動トルク増大による駆動系の破壊を引
き起こしてしまう恐れがあった。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために考案したものであり、定着面を加熱する
発熱手段と、発熱手段への電力供給を制御入力に応じて
連続に加減する可変出力電源手段と、定着面の温度を検
出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出し
た温度情報と予め記憶した目標温度とを比較し、その誤
差情報に応じて可変出力電源手段の出力電力をリニアに
可変し目標温度に瞬時に調節するリニアフィードバック
制御手段とを有した定着制御装置において、定着シーケ
ンスに応じて求めた適正電力制御域と前記適正電力制御
域逸脱遮断許容時間より一定時間適正電力制御域逸脱し
た場合、発熱手段への電力の供給を遮断する制御入力監
視手段を講じたものである。
【0028】また、前記制御入力監視手段は設定目標温
度に応じて予め求めた適正電力制御域下限値と下限値逸
脱遮断許容時間を一対に記憶した電力制御許容値テーブ
ル記憶手段と、前記適正電力制御域下限値と電力制御値
とを比較し下限値を下回った時間を計時する遮断許容時
間計時手段と、前記遮断許容時間計時手段の計時時間が
前記下限値逸脱遮断許容時間を超過した場合、発熱手段
への電力の供給を遮断するよう電力遮断制御手段を講じ
たものである。
【0029】また、前記制御入力監視手段は設定目標温
度に応じて予め求めた適正電力制御域上限値と上限値逸
脱遮断許容時間を一対に記憶した電力制御許容値テーブ
ル記憶手段と、前記適正電力制御域上限値と電力制御値
とを比較し上限値を上回った時間を計時する遮断許容時
間計時手段と、前記遮断許容時間計時手段の計時時間が
前記上限値逸脱遮断許容時間を超過した場合、発熱手段
への電力の供給を遮断するよう電力遮断制御手段を講じ
せしめたものである。
【0030】また、前記電力制御許容値テーブル記憶手
段は電気素子定数を設定してなるアナログ記憶手段によ
り構成したものである。
【0031】また、前記電力制御許容値テーブル記憶手
段は読出しメモリにデジタル値を記憶してなるデジタル
記憶手段により構成したものである。
【0032】また、前記可変出力電源手段は、電磁誘導
加熱方式の高周波電源により構成したものである。
【0033】また、前記電力遮断制御手段は、前記可変
出力電源手段の励磁電流開閉手段をオフすることにより
構成せしめたものである。
【0034】また、電力遮断制御手段は前記可変出力電
源手段の入力電流を開閉する入力電流開閉手段をオフす
ることにより構成せしめたものである。
【0035】また、電力遮断制御手段は前記励磁電流開
閉手段と前記入力電流開閉手段を双方オフすることによ
り構成せしめたものである。
【0036】また、電力遮断制御手段は前記励磁電流開
閉手段のオフを前記入力電流開閉手段のオフより先に行
う遮断シーケンス制御手段により講じたものである。
【0037】また、遮断シーケンス制御手段は前記励磁
電流開閉手段をオフした次ステップにてソフトウエア計
時を所定時間行った後、前記入力電流開閉手段オフする
ソフトウエア計時手段により講じたものである。
【0038】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本発明第1実
施例のハードウエア構成を説明する概略構成図である。
前記従来例説明と同一機能を有する構成は、同一番号を
付し説明を省略する。
【0039】101は制御入力監視回路でありその構成
を以下に説明する。102はコンパレータ2であり、+
入力に電力制御信号1236を、−入力に分圧抵抗10
3と104により予め設定した下限閾値電圧を入力し、
出力をMOSトランジスタ105のゲートに接続してい
る。MOSトランジスタ105のドレインは、放電抵抗1
06を通じてカレントミラー回路よりなる定電流源10
7及び積分コンデンサ108に接続している。109は
コンパレータ3であり、+入力に分圧抵抗110と11
1により生成したタイマー1閾値電圧を、−入力に積分
コンデンサ108のチャージ電圧を入力し、出力は逆流
防止用ダイオード112と入力抵抗1255を介してリ
レードライブトランジスタ1253のベースにOR接続し
ている。
【0040】以上の構成において、電力制御信号が下限
閾値電圧を下回りコンパレータ2(102)がLレベル
を出力するとMOSトランジスタ105がカットオフし、
放電抵抗106を介して引き抜かれていた定電流源10
7の電流が全て積分コンデンサ108を通じてGNDに流
れることによりコンデンサ108のチャージ電圧が時間
に比例して上昇する。
【0041】コンデンサ108のチャージ電圧がタイマ
ー1閾値電圧を上回るタイミングまでコンパレータ2
(102)がLレベルを出力し続けるとコンパレータ3
(109)の出力がLレベルに切り換わるタイマー1を
構成する。コンパレータ3よりLレベルを出力すると、
リレードライブトランジスタ1253をカットオフしリ
レー1208,1209を遮断する。
【0042】従って、電力制御信号が下限閾値電圧を下
回るとタイマー1が計時を始め、タイマー1閾値電圧に
より設定した時間連続して下限閾値電圧を下回るとリレ
ーを遮断する。また、下限閾値電圧はヒーター電源オフ
時の電力制御信号値より低い電圧に設定することによ
り、ヒーター電源オフ時に誤動作することを防止してい
る。
【0043】図2は前記ハードウエア構成において本発
明第1実施例の目的とする安全回路保護温度以下の過昇
温時における保護動作の制御構成を説明する制御推移グ
ラフ図である。
【0044】ヒーター電源の故障により電力制御信号が
目標温度に安定したときの収束電力1404より若干高
めの電力(入力換算201)を出力し続けた場合、サー
ミスタ温度202の温度上昇特性は、最大出力電力のと
きの温度上昇特性203に比べてゆっくりと上昇し、電
力が限定されているため安全回路動作温度1102より
低い温度迄しか到達しないため安全回路保護動作を行わ
ない。しかしながらサーミスタ温度202の収束温度は
温調目標温度1104より高いためフィードバック制御
により電力制御信号は205のように推移し目標温度を
超えると制御範囲下限値00Hの値を取る。
【0045】従って、前述制御入力監視回路と温調フィ
ードバック制御による制御推移により、電力制御信号2
05が下限閾値電圧206を、タイマー1に設定した遮
断許容時間(204)連続して下回った時点(207)
にてリレーを遮断するよう作用する。これらの制御構成
により、ヒーター電源が故障し安全回路保護温度に至ら
ない限定された出力が出力され続けるケースであっても
ヒーターの通電を遮断し、温調目標温度を超えた状態が
長時間持続することを防止した温調誤動作保護手段を講
じたものである。
【0046】(実施例2)図3は本発明第2実施例のハ
ードウエア構成を説明する概略構成図である。前記従来
例及び第1実施例の説明と同一機能を有する構成は、同
一番号を付し説明を省略する。
【0047】本発明第2実施例の特徴として、前記第1
実施例では、ヒーター電源の出力が目標温度温調収束電
力を上回るレベルで出力され続けた場合の保護機能を構
成せしめたのに対し、本発明第2実施例ではヒーター電
源の出力が目標温度温調収束電力を下回るレベルで出力
され続けた場合の保護機能も構成せしめたことにある。
【0048】301は制御入力監視回路であり前記10
1制御入力監視回路に加えて以下に説明する構成を追加
したものである。302はコンパレータ4でありコンパ
レータ2(102)とは異なり−入力に電力制御信号1
236を、+入力に分圧抵抗303と304により予め
設定した上限閾値電圧を入力し、出力をMOSトランジス
タ305のゲートに出力するよう構成している。MOSト
ランジスタ305のドレインは、放電抵抗306を通じ
てカレントミラー回路よりなる定電流源307及び積分
コンデンサ308に接続している。前記MOSトランジス
タ305がLレベルを出力すると放電抵抗306を介し
て引き抜かれていた定電流源307の電流が全てコンデ
ンサ308を通じてGNDに流れることによりコンデンサ
308のチャージ電圧が時間に比例して上昇する。
【0049】309はコンパレータ4であり、コンデン
サ308のチャージ電圧と抵抗310と定電圧ダイオー
ド311により生成したタイマー2閾値電圧とを比較
し、チャージ電圧がタイマー2閾値電圧を上回るとLレ
ベルを出力するタイマー2を構成する。コンパレータ4
(309)の出力は、逆流防止用ダイオード312を通
じてリレードライブトランジスタのベースに入力抵抗を
介してOR接続している。以上の構成により、電力制御信
号が上限閾値電圧を上回るとタイマー2が計時を始め、
タイマー2閾値電圧により設定した時間連続して上回る
とコンパレータ4よりLレベルが出力され、リレードラ
イブトランジスタをカットオフしリレーを遮断する。
【0050】図4は前記ハードウエア構成において本発
明第2実施例の目的とする温調未達時の保護動作の制御
構成を説明する制御推移グラフ図である。
【0051】ヒーター電源の故障により電力制御信号が
目標温度に安定したときの収束電力1404より若干低
めの電力(入力換算401)を出力し続けた場合、その
温度上昇特性(402)は、正常温調のときの温度上昇
特性1403に比べてゆっくりと上昇し、電力が限定さ
れているため温調目標温度1104より低い温度迄しか
到達しない。よって電力制御信号405はサーミスタ温
度402の収束温度が温調目標温度1104に到達せず
低いためフィードバック制御により制御範囲上限値FFH
の値を取る。
【0052】従って、前述制御入力監視回路と温調フィ
ードバック制御による制御推移により、電力制御信号4
05が上限閾値電圧406を、タイマー2に設定した遮
断許容時間(404)連続して上回った時点(403)
にてリレーを遮断するよう作用する。これらの制御構成
により、ヒーター電源が故障し温調目標温度に至らない
限定された電力が出力され続けるケースであってもヒー
ターの通電を遮断し、温調目標温度に至らない状態が長
時間持続することを防止した温調誤動作保護手段を講じ
たものである。
【0053】(実施例3)図5は本発明第3実施例のハ
ードウエア構成を説明する概略構成図である。前記従来
例、第1実施例及び第2実施例の説明と同一機能を有す
る構成は、同一番号を付し説明を省略する。
【0054】本発明第3実施例の特徴として、前記第1
及び第2の実施例では、ヒーター電源の出力が目標温度
温調収束電力に対する電力制御信号の下限閾値電圧とそ
の遮断許容時間の設定値データ対と上限閾値電圧とその
遮断許容時間の設定値データ対を電気素子定数からなる
アナログ記憶手段により設定したのに対し、本第3の実
施例においてはデジタルメモリより成るデジタル記憶手
段を採用し、目標温度に応じてデータを選択設定したこ
とにある。以後図5に沿って説明する。
【0055】501はD/Aコンバータ3であり、コンパ
レータ1に下限閾値電圧を出力する。502はD/Aコン
バータ4であり、コンパレータ2にタイマー1閾値電圧
を出力する。503はD/Aコンバータ5であり、コンパ
レータ3に上限閾値電圧を出力する。504はD/Aコン
バータ6であり、コンパレータ4にタイマー2閾値電圧
を出力する。
【0056】505はROMであり、電力制御信号の下限
閾値電圧とその下限閾値遮断許容時間のデータ対と上限
閾値電圧とその上限閾値遮断許容時間のデータ対とから
なるデータテーブルをD/Aコンバータ設定デジタル値と
して記憶する。また、前記データはヒーター電源OFF時
を含めた設定目標温度毎に必要適正電力より予め求めた
データテーブルを記憶する。
【0057】図6は前記図5のハードウエア構成におけ
るソフトウエアによる制御構成を説明するフローチャー
ト図である。
【0058】CPUはプリンタの電源投入直後の(60
1)イニシャル時にそれぞれD/Aコンバータ3〜6(5
01〜4)に前記ROM505より読み出したヒーター電
源OFF時の設定値データを読み出しセットし、各コンパ
レータ入力にヒーター電源OFF時設定電圧を出力する
(602)。このヒーター電源OFF時設定電圧は、D/Aコ
ンバータ3(501)に設定する下限閾値電圧を前記第
1、第2実施例同様ヒーター電源OFF時の電力制御信号レ
ベルより低い値に設定し、保護回路の誤動作を防止して
いる。
【0059】ホストコンピュータよりプリント要求を受
け付けると(603)、温調制御ルーチンにより目標温
度を設定すると共に(604)、目標温度に応じて予め
求めた電力制御信号の下限閾値電圧とその下限閾値遮断
許容時間のデータ対と上限閾値電圧とその上限閾値遮断
許容時間のデータ対とからなるデータテーブルをROM5
05よりプリント時設定データを読み出し(605)、
D/Aコンバータ3〜6(501〜4)に設定する(60
6)。前記プリント時設定データは、紙種、用紙サイ
ズ、両面プリント等の条件により細かく設定された最適
目標温度に応じて最適な電力制御域と遮断許容時間を設
定し、保護回路の検出精度を高めている。前記プリント
時設定データをD/Aコンバータにセットするとヒータ
ー電源をオンしプリントシーケンスを行う(607)。
プリントを終了するとステップ602に戻りヒーター電
源OFF時の設定値データをD/Aコンバータにセットし
待機する(608)。
【0060】図7は前記図5ハードウエア構成および図
6ソフトウエア構成において温調誤動作時の保護動作の
制御構成を説明する制御推移グラフ図である。
【0061】701はサーミスタの当接不具合が生じた
とき定着ヒーター温調開始時の回転発熱体の温度上昇特
性例を表したものである。702は前記温度上昇特性7
01時におけるサーミスタ検出温度の推移を表したもの
である。
【0062】サーミスタが回転発熱体に対し当接不具合
が生じると、熱抵抗が上昇するためサーミスタの応答時
定数が悪化する。
【0063】従って、フィードバック制御における帰還
ループの位相余裕が減少し、サーミスタ検出温度の推移
702は正常時の温調推移1403に比べてリンギング
傾向を示しながら目標温度1104に収束制御される。
しかしながら、回転発熱体の温度推移は熱抵抗による温
度差のため701のように高留まり現象となる。この現
象は長時間継続すると定着器にとって有害である。
【0064】705、706はプリント条件により異な
る目標温度1404に応じて正常プリント時に収束する
(1405)電力制御値の近傍絞って設定した下限閾値
と上限閾値である。このように前記第1及び第2実施例に
比べて制御入力監視を精度良く監視することにより、高
留まり現象の703電力制御推移のように目標温度に近
く、適正電力と異常時の制御電力が近接している場合で
あっても保護動作が機能するよう温調誤動作保護手段を
講じたものである。
【0065】(実施例4)図8は本発明第4実施例のハ
ードウエア構成を説明する概略構成図である。前記従来
例、第1実施例、第2実施例及び第3実施例の説明と同
一機能を有する構成は、同一番号を付し説明を省略す
る。
【0066】本発明第4実施例の特徴として、前記第3
の実施例では、電力制御域の逸脱判断とその遮断許容時
間の判定動作をハードウエア制御により構成したのに対
し、本第4の実施例においてはCPUの演算能力によりソ
フトウエア判定処理により構成したことにある。
【0067】図8ハードウエア構成は前記図12従来例
ハードウエア構成の安全回路リレードライブトランジス
タ1253のベースにCPU1235の出力ポートから
逆流防止ダイオード802、入力抵抗1255を介して
リレー強制オフ信号801を出力したものであり、Lレ
ベルを出力するとリレー1208、1209が遮断する
よう構成したものである。
【0068】図9は前記図8ハードウエア構成における
本発明第4実施例の温調誤動作保護手段の主体であるソ
フトウエアによる制御入力監視タスクの構成を説明する
フローチャート図である。
【0069】CPUはプリント要求により温調制御タスク
を開始させると共にヒーター電源をオンし、以下の制御
入力監視タスクをスタートさせる(901)。
【0070】制御入力監視タスクでは、温調制御タスク
より設定された、目標温度をレジスタより読出し(90
2)、予め目標温度に応じてROMに記憶させたテーブル
を参照し、制御入力上限値をレジスタ1に、前記上限値
遮断許容時間をレジスタ2に(903)、制御入力下限
値をレジスタ3に、下限値遮断許容時間をレジスタ4に
それぞれセットする(904)。
【0071】次にCPUに内蔵された、CPUタイマー1及び
CPUタイマー2をスタートさせ、クロックに応じて経過
時間のカウントを開始する(905)。
【0072】次に温調制御タスクの電力制御値とレジス
タ1に記憶した制御入力上限値と比較して(906)、
小さければタイマー1をリセットして(907)次ステ
ップ908に制御を移し、大きければタイマー1カウン
ト値とレジスタ2の上限値遮断許容時間と比較し(91
2)、レジスタ2の上限値遮断許容時間より大きければ
異常処理であるステップ914に制御を移す。
【0073】これらステップ906、912の制御によ
り制御入力の上限値に対する判断が行われ、遮断許容時
間以上上限値を超えるとステップ914に制御を移すよ
う制御される。
【0074】次にステップ908では、電力制御値とレ
ジスタ3に記憶した制御入力下限値と比較して(90
8)、大きければタイマー2をリセットして(909)
次ステップ910に制御を移し、小さければタイマー2
のカウント値とレジスタ4の下限値遮断許容時間と比較
し(913)、レジスタ4の下限値遮断許容時間より大
きければ異常処理であるステップ914に制御を移す。
【0075】これらステップ908、913の制御によ
り制御入力の下限値に対する判断が行われ、遮断許容時
間以上下限値を超えるとステップ914に制御を移すよ
う制御される。
【0076】次にステップ910では、プリントの継続
か否かを判断し、継続ならばステップ906に制御を移
し、制御入力監視タスクを継続し、プリント終了なら制
御入力監視タスクを終了する。
【0077】これらの制御により温調制御入力が監視さ
れ、所定時間制御域を逸脱すると異常と判断され914
以下の処理がなされる。
【0078】ステップ914以降は異常処理シーケンス
であり、ヒーター電源ON信号をOFFし励磁電流の通電を
遮断する(914)。
【0079】次に、リレー通電信号をOFFしリレーを遮
断する(915)。次に電源故障ステータスをプリンタ
メインルーチンに渡し、プリントを緊急停止させると共
にサービス情報としてパネル又はネットワークによりユ
ーザーに通知し(916)プリントを終了する(91
7)。
【0080】以上説明したようなソフト制御手段によ
り、特別なハードウエアを追加することなくソフト的に
温調時の制御入力の異常を監視し、温調制御の異常状態
から定着器を保護せしめたものである。
【0081】本第4実施例のソフト制御による制御入力
監視手段特有の効果として、安価であるばかりでなく、
異常の発生を直接認識できるため、異常処理においてリ
レー遮断の前にヒーター電源をOFFし、リレーOFFによる
サージの発生を防止したり、自己診断の詳細情報を報知
しサービス性を向上させる効果がある。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、制御入力によりヒ
ーターへの電力供給を連続に加減する可変出力電源手段
と、目標温度と定着面の温度検出値の比較結果に基づき
前記制御入力をリアルタイムに可変し目標温度に瞬時に
調節するリニアフィードバック制御手段とを有した定着
制御装置において、目標温度での適正電力を中心とした
適正制御域と前記適正制御域逸脱遮断許容時間を記憶
し、制御入力を監視し前記適正制御域を前記遮断許容時
間以上逸脱した場合、発熱手段への電力の供給を遮断す
る制御入力監視手段を講じたことにより従来安全回路監
視温度以下であっても温調制御上の不正状態を検出し、
不適正温度による画像不良や定着装置のダメージを防止
したものである。
【0083】即ち、ヒーター電源の故障等により電力制
御信号が収束電力より若干高めの出力を出力し続けた場
合、前記制御入力監視手段は設定目標温度適正電力に応
じて予め記憶した制御域下限値と制御入力値とを比較
し、下限値を連続して下回った計時時間が下限値逸脱遮
断許容時間を超えた場合、発熱手段への電力の供給を遮
断するよう電力遮断制御手段を講じたことにより、目標
温度を下回った温度でのプリントを防止したものであ
る。よって、未定着画像や裏汚れ等の画像不良の防止と
ともにトナー付着により用紙巻き付きや、定着回転トル
クが増大しギアの破損、さらにローラーの破損など、定
着器のダメージを防止する効果がある。
【0084】また、ヒーター電源の故障等により電力制
御信号が収束電力より若干高めの出力を出力し続けた場
合、前記制御入力監視手段は設定目標温度適正電力に応
じて予め記憶した制御域上限値と制御入力値とを比較
し、上限値を連続して下回った計時時間が前記上限値逸
脱遮断許容時間を超えた場合、発熱手段への電力の供給
を遮断するよう電力遮断制御手段を講じたことにより、
安全回路動作温度以下であって目標温度を上回った状態
が長時間持続するのを防止したものである。よって、ト
ナーの解けすぎによるホットオフセットや裏汚れによる
画像不良の防止と共に、無駄な電力消費の防止や定着コ
イルなど長時間高温にさらされることによる定着器寿命
の低下を防止する効果がある。
【0085】また、前記適正制御域とその遮断許容時間
のデータ対からなる電力制御許容値テーブル記憶手段は
読出しメモリにデジタル値を記憶してなるデジタル記憶
手段により構成したことにより目標温度ごとにデータ対
を切り換え、プロセス条件に最適な精度の高い保護動作
を実現する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のハードウエア構成を説明す
る概略構成図。
【図2】本発明第1実施例の保護動作の制御構成を説明
する制御推移グラフ図。
【図3】本発明第2実施例のハードウエア構成を説明す
る概略構成図。
【図4】本発明第2実施例の保護動作の制御構成を説明
する制御推移グラフ図。
【図5】本発明第3実施例のハードウエア構成を説明す
る概略構成図。
【図6】本発明第3実施例のソフトウエア制御構成を説
明するフローチャート図。
【図7】本発明第3実施例の温調誤動作時の保護動作の
制御構成を説明する制御推移グラフ図。
【図8】本発明第4実施例のハードウエア構成を説明す
る概略構成図。
【図9】本発明第4実施例のソフトウエアによる制御入
力監視タスクの構成を説明するフローチャート図。
【図10】従来ハロゲンヒーター定着制御装置のハード
ウエア構成を説明する概略構成図。
【図11】従来ハロゲンヒーター定着制御装置における
安全回路の保護動作を説明する動作説明図。
【図12】従来誘導加熱定着方式を適用した定着制御装
置の安全回路構成を説明する概略構成図。
【図13】前記図12のインバータ構成における入力電
力の可変制御動作を説明する波形図。
【図14】前記図12の電磁誘導加熱方式をヒーターに
採用した定着温調制御装置における過昇温防止手段の保
護動作を説明する動作説明図。
【符号の説明】
101 制御入力監視回路 102 コンパレータ2 103 分圧抵抗3 104 分圧抵抗4 105 MOSトランジスタ2 106 放電抵抗1 107 電流源1 108 積分コンデンサ1 109 コンパレータ3 110 分圧抵抗3 111 分圧抵抗4 112 ダイオード 201 入力換算出力電力 202 高出力時サーミスタ温度 203 最大出力時温度上昇 204 遮断許容時間 205 制御入力 206 制御入力下限閾値 207 遮断動作タイミング 301 制御入力監視回路 302 コンパレータ3 303 分圧抵抗7 304 分圧抵抗8 305 MOSトランジスタ3 306 放電抵抗2 307 電流源2 308 積分コンデンサ2 309 コンパレータ4 310 分圧抵抗9 311 定電圧ダイオード 312 ダイオード2 401 入力換算出力電力 402 低出力時サーミスタ温度 403 遮断動作タイミング 404 遮断許容時間 405 制御入力 406 制御入力上限閾値 501 D/Aコンバータ 502 D/Aコンバータ 503 D/Aコンバータ 504 D/Aコンバータ 601〜608 文中記載 701 回転発熱体温度 702 当接不良時サーミスタ温度 703 制御入力 704 遮断許容時間 705 制御入力下限閾値 706 制御入力上限閾値 707 遮断動作タイミング 801 リレー強制オフ信号 802 逆流防止ダイオード 901〜917 文中記載 1001 ハロゲンヒーター 1002 サーミスタ 1003 加圧ローラー 1004 定着ローラー 1005 交流電源 1006 ヒューズ 1007 フィルタ 1008 リレー 1009 トライアック 1010 サーモSW 1011 基準抵抗 1012 CPU 1013 安全回路 1014 比較回路 1015 ラッチ回路 1201 一次回路部 1202 発振制御部 1203 エンジン制御部 1204 回転加熱体 1205 商用電源 1206 安全ヒューズ 1207 ラインフィルタ 1208 リレー1 1209 リレー2 1210 ブリッジダイオード 1211 チョークコイル 1212 平滑コンデンサ 1213 波形成型回路2 1214 波形成型回路1 1215 サブスイッチ 1216 メインスイッチ 1217 還流ダイオード2 1218 還流ダイオード1 1219 メイン共振コンデンサ 1220 励磁コイル 1221 等価インダクタンス 1222 発熱体等価抵抗 1223 サーミスタ 1224 サブ共振コンデンサ 1225 パルストランス1 1226 パルストランス2 1227 カレントトランス 1228 カレントトランス負荷抵抗 1229 電流ピーク検出回路 1230 ドライバ 1231 VCO 1232 最大電力設定回路 1233 最大電力リミッタ 1234 D/Aコンバータ1 1235 CPU 1236 電力制御信号 1237 最大電力制御信号 1238 メイン励磁信号 1239 サブ励磁信号 1240 ピーク電流検出信号 1241 A/Dコンバータ 1242 D/Aコンバータ2 1243 ON信号 1244 比較アンプ 1245 安全回路 1246 コンパレータ1 1247 分圧抵抗1 1248 分圧抵抗2 1249 MOSトランジスタ 1250 バイアス抵抗1 1251 バイアス抵抗2 1252 帰還ダイオード 1253 ドライブトランジスタ 1254 プルアップ抵抗 1255 入力抵抗 1256 基準抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DA39 DE07 DE09 EA12 EA15 EC06 EC20 ED25 EE07 EE08 EK06 ZA03 2H033 AA24 AA42 BA25 BA30 BE06 CA06 CA07 CA34 CA44 3K059 AA07 AA08 AA12 AA15 AA16 AA18 AB19 AC08 AC35 AD17 AD24 BD01 BD22 BD24 CD04 CD10 CD18 CD37 CD38 CD64

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定温度に加熱した離型層を付した定着
    面で記録材を挟圧搬送し、トナー像を定着する定着装置
    において、定着面を加熱する発熱手段と、前記発熱手段
    への電力供給を制御入力に応じて連続に加減する可変出
    力電源手段と、定着面の温度を検出する温度検出手段
    と、前記温度検出手段により検出した温度情報を予め記
    憶した目標温度と比較し、その誤差情報をリニアに前記
    可変出力電源手段の制御入力にフィードバックし目標温
    度に収束制御するリニアフィードバック制御手段とを備
    え、前記発熱手段への電力の供給を遮断する電力遮断手
    段と、前記可変出力電源手段の制御入力レベルをその継
    続時間とともに監視し、所定条件を満たした場合、前記
    電力遮断手段に遮断信号を出力する制御入力監視手段と
    により温調誤動作保護手段を講じた定着制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御入力監視手段は電力制御域下限
    値と下限値逸脱遮断許容時間を一対に記憶した電力制御
    許容値テーブル記憶手段と、前記電力制御許容値テーブ
    ル記憶手段に記憶した電力制御域下限値と電力制御値と
    を比較し下限値を連続して下回った時間を計時する遮断
    許容時間計時手段と、前記遮断許容時間計時手段の計時
    時間が前記電力制御許容値テーブル記憶手段の下限値逸
    脱遮断許容時間を超過した場合、発熱手段への電力の供
    給を遮断する電力遮断判定制御手段とよりなる請求項1
    記載の定着制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御入力監視手段は電力制御域上限
    値と上限値逸脱遮断許容時間を一対に記憶した電力制御
    許容値テーブル記憶手段と、前記電力制御許容値テーブ
    ル記憶手段に記憶した電力制御域上限値と電力制御値と
    を比較し上限値を連続して上回った時間を計時する遮断
    許容時間計時手段と、前記遮断許容時間計時手段の計時
    時間が前記電力制御許容値テーブル記憶手段の上限値逸
    脱遮断許容時間を超過した場合、発熱手段への電力の供
    給を遮断する電力遮断判定制御手段とよりなる請求項1
    記載の定着制御装置。
  4. 【請求項4】 前記電力制御許容値テーブル記憶手段は
    電気素子定数を設定してなるアナログ記憶手段よりなる
    請求項2及び3記載の定着制御装置。
  5. 【請求項5】 前記電力制御許容値テーブル記憶手段は
    読出しメモリにデジタル値を記憶してなるデジタル記憶
    手段よりなる請求項2及び3記載の定着制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御許容値テーブル記憶手段の電力
    制御域上限値とその上限値逸脱遮断許容時間のデータ対
    は設定目標温度に応じて切り換えたことを特徴とする請
    求項2記載の定着制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御許容値テーブル記憶手段の電力
    制御域下限値とその下限値逸脱遮断許容時間のデータ対
    は設定目標温度に応じて切り換えたことを特徴とする請
    求項3記載の定着制御装置。
  8. 【請求項8】 前記可変出力電源手段は、電磁誘導加熱
    方式の高周波電源よりなる請求項1〜7何れか1項記載
    の定着制御装置。
  9. 【請求項9】 電力遮断手段は前記可変出力電源手段の
    励磁電流開閉手段をオフしてなる請求項1〜8何れか1
    項記載の定着制御装置。
  10. 【請求項10】 電力遮断手段は前記可変出力電源手段
    の入力電流を開閉する入力電流開閉手段をオフしてなる
    請求項1〜8何れか1項記載の定着制御装置。
  11. 【請求項11】 電力遮断手段は前記励磁電流開閉手段
    と前記入力電流開閉手段を双方オフしてなる請求項9及
    び10記載の定着制御装置。
  12. 【請求項12】 前記励磁電流開閉手段のオフは前記入
    力電流開閉手段のオフより先に行う遮断シーケンス制御
    手段を講じた請求項11記載の定着制御装置。
  13. 【請求項13】 遮断シーケンス制御手段は前記励磁電
    流開閉手段をオフした次ステップにてソフトウエア計時
    を所定時間行った後、前記入力電流開閉手段オフするソ
    フトウエア計時手段により講じた請求項12記載の定着
    制御装置。
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KR100987752B1 (ko) 2004-02-16 2010-10-13 삼성전자주식회사 화상 형성 장치의 정착 램프 전원 공급 제어 장치
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