JP5219427B2 - 温度制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機やプリンタ等の熱定着装置を備えた画像形成装置に組み込まれる温度制御装置に関し、定着温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部により検出された定着温度が目標温度になるように定着ヒータを駆動制御するヒータ制御信号を出力するCPUと、前記定着温度が異常過熱温度に達したときに前記定着ヒータへの給電を強制停止する安全回路を備えて構成される温度制御装置に関する。
電子写真方式を採用した画像形成装置には、トナー画像を溶融して用紙に定着するために、CPUを備えた制御部から出力されるヒータ制御信号により駆動制御される定着ヒータと、定着ヒータが内装された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラを備えた定着装置が組み込まれている。
定着ローラは制御部によって通電制御される定着ヒータにより所定の目標温度に制御されているが、制御部の異常により定着ヒータへの通電状態が維持されると、目標温度より異常に高温に過熱され、装置の損傷を招く虞があるため、従来から制御部が介在しないハードウェア回路により異常過熱状態を回避する技術が提案されている。
例えば、定着温度を監視するサーモスイッチを定着ヒータへの通電ラインに直列に接続し、サーモスイッチにより異常過熱温度が検出されると強制的に定着ヒータへの給電を遮断する安全回路が設けられている。
しかし、上述の安全回路を採用する場合には、定着温度が異常過熱温度以下になるとサーモスイッチが閉成されて再び定着ヒータに通電されるため、図10に示すように、定着温度が異常過熱温度前後に維持され、定着ローラや加圧ローラ、さらには定着装置の周辺に設置された機器や樹脂部材等が高熱により損傷し、或いはひずみや変形が生じる虞があった。
そこで、特許文献1には、定着ヒータの温度を監視して定着ヒータの通電制御とパワー系の電源のオン/オフ制御を行い、定着ヒータの通電時に定着ヒータ温度の異常を検出すると、定着ヒータの通電を禁止すると共にパワー系の電源をオフする単一のMPUと、定着ヒータ温度の過昇を検出し、温度過昇の状態に応じてパワー系の電源を強制的にオフする温度過昇検出・制御手段とを備え、MPUの温度監視手段が正常に動作しない場合でも、定着ヒータ制御手段の異常等によって定着ヒータの温度が上昇した場合に、温度過昇検出・制御手段によりパワー系の電源を強制的にオフすることを特徴とする画像形成装置が提案されている。
具体的に、温度過昇検出・制御手段は、サーミスタで検出される定着ヒータ温度の異常高温時に所定時間経過すると作動するウォッチドッグタイマ回路と、その出力信号をラッチするDタイプフリップフロップと、フリップフロップの出力信号により定着ヒータへの給電ラインを遮断するリレー回路を備えて構成されている。
しかし、上述した温度過昇検出・制御手段では、異常検出後にMPUから出力されるリセット信号でフリップフロップがリセットされる為、MPUに異常が発生して、誤ったリセット信号が出力されると定着ヒータへの通電を阻止できない虞があった。また、ノイズ等によるフリップフロップの誤作動に対処すべく、誤作動か否かを判断してリセット信号を出力する必要があるため、MPUに掛かる制御負荷が増大すると言う問題もあった。
特開平10−307514号公報
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、CPUが介在しないハードウェアによる安全回路に加えて、CPUの異常を検出して定着ヒータのオフ状態を維持する安価な第二の安全回路を備えた温度制御装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による温度制御装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、定着温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部により検出された定着温度が目標温度になるように定着ヒータを駆動制御するヒータ制御信号を出力するCPUと、前記定着温度が異常過熱温度に達したときに前記定着ヒータへの給電を強制停止する安全回路を備えて構成される温度制御装置であって、前記CPUから出力される所定周期のパルス信号の信号端子と電源電圧との間に接続され、前記パルス信号を微分する微分回路と、前記微分回路の出力を電源電圧にクランプするダイオードと、電源電圧が印加された後に所定時間経過すると前記ヒータ制御信号に関わらず強制停止信号を出力するタイマ回路と、前記タイマ回路の出力信号または前記ヒータ制御信号により前記定着ヒータをオフするゲート回路を備え、前記微分回路の出力電圧が前記電源電圧として前記タイマ回路に供給されるとともに、前記パルス信号の一周期が前記所定時間より短く設定されている点にある。
CPUから所定周期で出力されるパルス信号は、微分回路により微分され、微分回路の出力電圧が電源電圧としてタイマ回路に入力される。当該出力電圧はパルス信号の立上りエッジで所定電圧値から正方向に急峻に上昇した後、所定電圧値に低下するスパイク状に変化し、立下りエッジで所定電圧値から負方向に急峻に低下した後、所定電圧値に上昇するスパイク状に変化する。電源電圧が負方向でスパイク状に変化するタイミングでタイマ回路への給電が周期的に遮断されるため、タイマ回路は周期的にリセットされる。
ここで、CPUから出力されるパルス信号の所定周期は、電源電圧が印加された後にタイマ回路から強制停止信号が出力されるまでの所定時間よりも短く設定されている。よって、CPUが正常に動作しているときには、強制停止信号を出力する前にタイマ回路はリセットされるため、タイマ回路から強制停止信号が出力されることはない。
一方、CPUの暴走や出力ポートのラッチアップ等の異常が発生すると、パルス信号がハイレベルまたはローレベルに固定され、電源電圧として微分回路からタイマ回路に一定の出力電圧が印加されるため、このような電源電圧が印加された後に所定時間経過するとタイマ回路から強制停止信号が出力され、ゲート回路により定着ヒータへの通電が強制的にオフされる。
よって、上述の構成によれば、CPUの暴走等の異常時に、安全回路で検出される異常過熱温度の前後で定着ローラの温度が維持されるという不都合が解消される。この様な回路は部品点数も少なく極めて安価に構成できる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記タイマ回路が、前記電源電圧が印加されると作動する積分回路と、前記積分回路の出力信号に基づいて前記所定時間が経過すると出力レベルが反転する論理回路で構成されている点にある。
CPUが正常に動作しているとき、積分回路には所定周期毎に負方向でスパイク状に変化する電源電圧が印加されるため、積分回路の出力電圧は、当該所定周期毎に低下し、論理回路の出力レベルが反転する電圧値まで上昇することはない。
一方、CPUの暴走等の異常時には、積分回路には所定電圧値の電源電圧が連続して印加されるため、当該電源電圧が印加された後に所定時間経過すると積分回路の出力電圧は論理回路の出力レベルが反転する電圧値まで上昇し、論理回路から出力レベルが反転した信号が出力される。
当該積分回路は、例えば、抵抗とコンデンサなどの数少ない部品を組み合わせて安価に構築することができるので、安価な温度制御装置が実現できる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記タイマ回路は、前記電源電圧が印加された後に所定時間経過すると出力レベルが反転するリセットICで構成されている点にある。
リセットICは、電源電圧が印加されて所定時間が経過するとレベルを反転して信号を出力するように構成されている。
CPUが正常に動作しているとき、リセットICには所定周期毎に負方向でスパイク状に変化する電源電圧が印加される。よって、リセットICは当該所定周期毎に給電が遮断されてリセットされるため、リセットICからレベルが反転した信号が出力されることはない。一方、CPUの暴走等の異常時には、リセットICに所定電圧値の電源電圧が連続して印加されるため、電源電圧が印加された後に所定時間経過するとリセットICからレベルが反転した信号が出力される。
上述の構成によれば、大量生産される安価なリセットICを用いることで安価な温度制御装置が実現できる。
以上説明した通り、本発明によれば、CPUが介在しないハードウェアによる安全回路に加えて、CPUの異常を検出して定着ヒータのオフ状態を維持する安価な第二の安全回路を備えた温度制御装置を提供することができるようになった。
以下に、本発明の温度制御装置を備えた画像形成装置の一例であるカラープリンタについて説明する。
図2に示すように、電子写真方式を採用したカラープリンタ100は、液晶画面やプリント条件などを入力する操作キー等が配置された操作部110と、ネットワーク等を介してパーソナルコンピュータ等から入力された画像データに基づいてトナー像を形成する画像形成部120と、用紙収容部140を構成する標準カセット141または2段のオプションカセット142、143のいずれかから搬送された用紙に画像形成部120が形成したトナー画像を転写する転写部130と、トナー像を溶融して用紙に定着する定着部200等の機能ブロックと、これらの機能ブロックを制御して所定の画像形成プロセスを実行する制御部400と、制御部400等に必要な電力を供給する電源部300を備えて構成される。
画像形成部120は、感光体と、感光体表面を一様に帯電する帯電装置と、入力された画像データに基づきレーザビームを走査して感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光装置と、形成された静電潜像をトナー画像として顕像化する現像装置などを備えた感光体ユニットをM、C、Y、Kのトナー色毎に備えて構成される。
転写部130は、画像形成部120の各感光体ユニットで形成されたトナー画像を重畳して担持する中間転写ベルト132と、中間転写ベルト132を回転支持する支持ローラ131と、中間転写ベルト132に担持されたトナー画像を用紙収容部140から搬送された用紙に転写する転写ローラ133と、中間転写ベルト132の残留トナーを除去するブレード134などを備えて構成される。
図3に示すように、定着部200は、定着ヒータ21が内装された定着ローラ20と定着ローラ20に圧接された加圧ローラ22を備え、定着ローラ20に定着温度を検出する温度検出部としてのサーミスタ23が接触配置されている。
図1に示すように、サーミスタ23は抵抗R24と直列に接続され、サーミスタ23と抵抗R24による直流電圧Vdcの分圧値が制御部400に入力される。本実施形態では、サーミスタ23にNTCサーミスタが用いられ、温度の上昇と共に分圧値が上昇する。
電源部300は、商用電源ラインの入力側に設けられたノイズフィルタ301と、パワースイッチとしてのリレースイッチ302と、入力交流電圧を降圧し、降圧された交流電圧を直流電圧VdcにAC/DC変換して制御部400に供給する電源回路303を備えている。リレースイッチ302の直後に定着部200の定着ヒータ21に給電する給電ラインが分岐配置されている。
図4に示すように、電源回路303は、商用電源から入力されたAC100Vの交流電圧が一次側に入力され、降圧した交流電圧AC26Vと交流電圧AC12Vを二次側から出力する電源トランスT30と、交流電圧AC26VをAC/DC変換して直流電圧DC24Vを出力する第一直流電圧出力部31と、交流電圧AC12VをAC/DC変換して直流電圧DC3.3Vを出力する第二直流電圧出力部35等が基板に配置されて構成されている。
第一直流電圧出力部31は、ダイオードブリッジで構成される整流器32と平滑用コンデンサC33とDCレギュレータ34等を備え、整流器32により交流電圧AC26Vを全波整流し、平滑用コンデンサC33で平滑化し、DCレギュレータ34でDC/DC変換して直流電圧DC24Vを出力するように構成される。
第二直流電圧出力部35は、ダイオードブリッジで構成される整流器36と平滑用コンデンサC37とDCレギュレータ38等を備え、整流器36により交流電圧AC12Vを全波整流し、平滑用コンデンサC37で平滑化し、DCレギュレータ38でDC/DC変換して直流電圧DC3.3Vを出力するように構成される。
尚、本実施形態では、制御部400に供給される直流電圧Vdcは第二直流電圧出力部35から出力される直流電圧DC3.3Vに設定されているが、このような値に限定されるものではなく、制御部400の動作電圧に応じて適宜設定することができる。例えば、直流電圧Vdcを直流電圧DC5Vに設定するものであってもよい。
図1に示すように、制御部400は、基板に搭載されたマイクロコンピュータ40及び周辺回路等を備えて構成され、電源回路303から直流電圧Vdcを給電されている。マイクロコンピュータ40には、CPU41と制御プログラムが格納されたROMとCPU41の作業領域として使用されるRAMと入出力回路等が組み込まれている。マイクロコンピュータ40は、CPU41で実行される制御プログラムに基づいて各機能ブロックを制御して所定の画像形成プロセスを実行する。例えば、マイクロコンピュータ40は、サーミスタ23と抵抗R24による直流電圧Vdcの分圧値に基づいて定着温度を検出する。
図1に示すように、定着部200の定着温度を制御する本発明による温度制御装置9は、定着温度を検出するサーミスタ23と、サーミスタ23により検出された定着温度が目標温度になるように定着ヒータ21を駆動制御するヒータ制御信号を出力するCPU41と、定着温度が異常過熱温度に達したときに定着ヒータ21への給電を強制停止する安全回路としてのサーモスイッチ304を備えている。
カラープリンタ100に電源が投入されてCPU41により制御プログラムが実行されると、マイクロコンピュータ40は、RAMの初期化や入出力ポートの設定などの処理を実行した後、定着温度が目標温度となるように、サーミスタ23と抵抗R24による直流電圧Vdcの分圧値に基づいて定着温度を検出し、図1に示すように、定着ヒータ21を駆動制御するヒータ制御信号HCを出力する。また、図5に示すように、マイクロコンピュータ40は所定周期T0でパルス信号P0を出力する。
図1に示すように、マイクロコンピュータ40がヒータ制御信号HCを出力する出力ポートはトランジスタQ42のベースと接続され、トランジスタQ42のコレクタとトライアック305のリモート端子が接続されている。よって、トランジスタQ42のベースにヒータ制御信号HCが入力されると、トライアック305が導通または遮断される。
図6に示すように、マイクロコンピュータ40は、定着温度が目標温度より低く定着ヒータ21をオンするときにはローレベルのヒータ制御信号HCを出力して定着温度を上昇させ、定着温度が目標温度より高く定着ヒータ21をオフするときにはハイレベルのヒータ制御信号HCを出力して定着温度を低下させる。
ノイズ等によるCPUの暴走や出力ポートのラッチアップ等の異常が生じてヒータ制御信号HCがローレベルにラッチされると、定着ヒータ21への給電が継続されて定着温度が上昇するが、定着温度が異常過熱温度に達するとサーモスイッチ304が開成され、定着ヒータ21への給電が強制停止されて定着温度の上昇が防止される。しかし、定着ヒータ21への給電が停止されて定着温度が異常過熱温度より低下すると、サーモスイッチ304が閉成され、定着ヒータ21への給電が再開されて定着温度が上昇する。よって、定着温度は異常過熱温度の前後に維持されることになる。
定着温度が異常過熱温度前後に維持されると、定着部200を構成する定着ローラ20や加圧ローラ22、さらには定着部200の周辺に設置された機器や樹脂部材等が高熱により損傷し、或いはひずみや変形を生じる虞がある。
そこで、定着温度が異常過熱温度前後に維持されることを防止するため、図1に示すように、温度制御装置9は、マイクロコンピュータ40から出力される所定周期T0のパルス信号P0を微分する微分回路46と、電源電圧Vinが印加された後に所定時間経過するとヒータ制御信号HCに関わらず強制停止信号FSを出力するタイマ回路49と、タイマ回路49の出力信号またはヒータ制御信号HCにより定着ヒータ21をオフするゲート回路を備えている。
図1に示すように、微分回路46は抵抗R47とコンデンサC47により構成される。コンデンサC47はトランジスタQ45と抵抗R46の接続ノードNod1と接続され、抵抗R47とコンデンサC47の接続ノードNod2はタイマ回路49の電源入力端子と接続されている。
図1及び図5に示すように、微分回路46は、パルス信号P0の出力レベルを反転するトランジスタQ45のコレクタから出力されたパルス信号P1を微分し、その出力電圧を電源電圧Vinとしてタイマ回路49に供給するように構成される。パルス信号P1はコンデンサC47によりACカップリングされるため、パルス信号P1の微分電圧と直流電圧Vdcを重畳した電圧が微分回路46の出力電圧となる。
尚、微分回路46の出力電圧は、微分回路46とタイマ回路49の接続ノードNod3に接続されたダイオードD48によりクランプされてタイマ回路49に印加可能な許容電圧値である電圧値Vh以内に制限されるため、微分回路46の出力電圧である電源電圧Vinの印加によりタイマ回路49が破損することはない。
図5及び図7に示すように、タイマ回路49は、電源電圧Vinが印加されると作動する積分回路50と、積分回路50の出力信号に基づいて所定時間T1が経過すると出力レベルが反転する論理回路54で構成される。パルス信号P0の一周期T0は所定時間T1よりも短く設定されている。
積分回路50は直列に接続された抵抗R51とコンデンサC52により構成される。電源電圧Vinが印加されると、コンデンサC52は抵抗R51の抵抗値とコンデンサC52の静電容量により定まる時定数に基づいて充電される。電源電圧Vinが負方向でスパイク状に変化すると、コンデンサC52に充電された電荷はダイオードD53を介して放電される。
論理回路54はヒステリシス特性を備えたドライブ回路で構成される。ドライブ回路の入力端子は積分回路50を構成する抵抗R51とコンデンサC52の接続ノードNod4と接続され、出力端子はトランジスタQ44のベースと接続されている。
論理回路54には電源電圧Vinにより充電されたコンデンサC52の電圧が入力され、当該電圧が閾値電圧Vthを超えると、論理回路54は出力信号のレベルを反転し、定着ヒータ21への給電を強制停止する強制停止信号FSとしてハイレベルの信号を出力するように構成される。論理回路54の出力信号は即ちタイマ回路49の出力信号である。
トランジスタQ42とトランジスタQ44は、コレクタ同士が接続されており、ワイヤードオア回路を構成している。
タイマ回路49からトランジスタQ44にローレベルの信号が入力されていると、トライアック305はヒータ制御信号HCに基づき駆動されるトランジスタQ42の出力信号レベルに基づいて導通または遮断される。
タイマ回路49からトランジスタQ44にハイレベルの信号である強制停止信号が入力されると、CPU41から出力されたヒータ制御信号HCがローレベルであっても、トライアック305は強制的にオフされ、定着ヒータ21への給電が停止される。即ち、トランジスタQ42とトランジスタQ44で構成されるワイヤードオア回路が、タイマ回路49の出力信号またはヒータ制御信号HCにより定着ヒータ21をオフするゲート回路となる。
図5に示すように、マイクロコンピュータ40から所定周期T0出力されたパルス信号P0は、トランジスタQ45により出力レベル反転され、パルス信号P1として微分回路46に入力される。パルス信号P1は微分回路46により微分され、微分回路46の出力電圧がダイオードD48にクランプされて電源電圧Vinとしてタイマ回路49に印加される。
電源電圧Vinは所定周期T0毎に負方向でスパイク状に変化し、所定周期T0毎にタイマ回路49のコンデンサC52が放電されるため、タイマ回路49の論理回路54から強制停止信号FSが出力されることはない。
しかし、異常なノイズの影響等によって、万が一、CPU41に暴走等の異常が発生すると、図5に示すように、マイクロコンピュータ40から出力されるパルス信号P0がハイレベルまたはローレベルに維持され、トランジスタQ45から出力されるパルス信号P1もハイレベルまたはローレベルに維持される。従って、微分回路46によるパルス信号P1の微分電圧は0Vとなり、直流電圧Vdcに維持された出力電圧が電源電圧Vinとして微分回路46からタイマ回路46に印加される。
直流電圧Vdcに維持された電源電圧Vinにより、コンデンサC52は放電されることなく充電され、電源電圧Vinが印加された後に所定時間T1経過するとコンデンサC52の電圧が閾値電圧Vthを超え、タイマ回路49から定着ヒータ21の強制停止信号が出力される。
よって、図6に示すように、CPU41の暴走等による異常時には、タイマ回路49から出力される強制停止信号FSにより定着ヒータ21への給電が強制的に停止されるため、定着温度が異常過熱温度まで上昇したり異常過熱温度前後に維持されることはない。
以上、説明したように、CPU41の暴走等の異常時に、サーモスイッチ304で検出される異常過熱温度の前後で定着ローラ21の温度が維持されるという不都合が解消される。この様な回路は部品点数も少なく極めて安価に構成できる。
以下に、別実施形態について説明する。
上述の実施形態では、タイマ回路49は、電源電圧Vinが印加されると作動する積分回路50と、積分回路50の出力信号に基づいて所定時間T1が経過すると出力レベルが反転する論理回路54により構成されるものとしたが、大量生産されて低コストで販売されるリセットICにより構成されるものであってもよい。
例えば、図8に示すように、電源電圧Vinが印加される直流電流電源60と、直流電流電源60から出力される直流電流が入力されて基準電圧Vrefを生成する基準電圧生成部61と、基準電圧生成部61の基準電圧Vrefが非反転入力端子に入力され、抵抗R62、R63、R64による電源電圧Vinの分圧値が反転入力端子に入力されるコンパレータ65と、コンパレータ65の出力信号レベルに基づき抵抗R64を短絡して当該分圧値を変化させコンパレータ65の出力信号レベルにヒステリシス特性を持たせるトランジスタQ66と、コンパレータ65の出力信号を遅延させる遅延回路67と、遅延回路67の出力信号に基づいて信号を出力するトランジスタQ68を備え、電源電圧Vinが印加された後に所定時間経過するとレベルを反転して出力するように構成されているセイコーインスツル株式会社の製品であるS−809xxCシーリーズのリセットIC6は本発明におけるタイマ回路49として好適である。但し、リセットIC6は本製品に限定するものではないことは言うまでもない。尚、遅延回路67の遅延時間は、当該リセットIC6に接続する外付けのコンデンサC69の容量を増減することで調整可能である。
上述の実施形態では、微分回路46はCPU41から出力される所定周期T0のパルス信号P0を微分して電源電圧Vinとしてタイマ回路49に供給するものとして説明したが、当該パルス信号P0は、タイマ回路49に供給する電源電圧Vinを生成するためだけにCPU41から出力されるものである必要はなく、電源電圧Vinが印加された後にタイマ回路49から強制停止信号FSが出力されるまでの所定時間T1より短く設定された周期で出力される信号であればよい。
例えば、当該パルス信号として、CPU41が画像形成部120の感光体などを回転駆動するモータに対して出力するクロック信号を使用することができる。また、用紙収容部140を構成する2段のオプションカセット142、143の夫々に備えられたスレーブCPUの何れかと通信を行うため、CPU41から所定周期でレベルが切替えられて出力されるポーリングセレクト信号を使用してもよい。この場合、当該クロック信号はモータに供給されるクロック信号としてだけでなく、また、当該ポーリングセレクト信号は通信対象となるオプションカセット142、143の何れかのスレーブCPUを指定する信号としてだけではなく、電源電圧Vinを生成するためのパルス信号として兼用されることになり、数に限りのあるマイクロコンピュータ40の出力ポートを節約、または、他の用途に使用することができる。
上述の実施形態では、温度制御装置9は、タイマ回路49の出力信号またはヒータ制御信号HCにより定着ヒータ21をオフするゲート回路がトランジスタQ42とトランジスタQ44で構成されるワイヤードオア回路で構成されるものを説明したが、これに限定するものではない。
例えば、図9(a)に示すように、ヒータ制御信号が入力されるスリーステートバッファ7とスリーステートバッファ7の出力信号レベルを反転して信号出力するトランジスタQ42によりゲート回路が構成され、タイマ回路49からハイレベルの信号が入力されると、ヒータ制御信号HCの信号レベルに関わらずスリーステートバッファ7の出力がハイインピーダンスになり、トランジスタQ42がオンされてトライアック305が遮断されるように構成するものであってもよく、図9(b)に示すように、ヒータ制御信号HCとタイマ回路49からの出力信号が入力されるNOR回路8によりゲート回路が構成され、タイマ回路49からハイレベルの信号が入力されると、ヒータ制御信号HCに関わらず、NOR回路8からローレベルの信号が出力されてトライアック305が遮断されるように構成するものであってもよい。
上述の実施形態では、温度制御装置9は、安全回路としてサーモスイッチ304を備えるものとして説明したがこれに限定するものではなく、安全回路は、定着温度が異常過熱温度に達したときに定着ヒータ21への給電を強制停止するものであればよい。例えば、サーミスタ21と、サーミスタ21により検出された定着温度と異常過熱温度が入力され、定着温度が異常過熱温度以上となったときにハイレベルまたはローレベルの信号を出力するコンパレータと、コンパレータ出力に基づき定着ヒータ21への給電を強制停止するリレースイッチで構成されるものであってもよい。
上述の実施形態では、温度検出部としてNTCサーミスタを用いるものとして説明したが、PTCサーミスタを用いるものであってもよい。この場合、温度検出部の特性に応じてゲート回路の論理レベルやコンパレータに入力する基準電圧値などを適宜調整すればよい。
上述の実施形態では、本発明の温度制御装置9がカラープリンタ100に適用された場合を説明したが、本発明による温度制御装置9は、複写機等の定着ヒータを備えた任意の画像形成装置に適用することが可能であることは言うまでもない。
尚、上述した実施形態は何れも本発明の一実施例に過ぎず、当該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計することができることは言うまでもない。
温度制御装置の説明図 プリンタの説明図 定着部の説明図 電源回路の説明図 タイマ回路の出力信号の説明図 温度制御装置により制御される定着温度の説明図 タイマ回路の説明図 別実施形態でのタイマ回路の説明図 (a)は別実施形態でのゲート回路の説明図、(b)は別実施形態でのゲート回路の説明図 従来技術での定着温度制御の説明図
9:温度制御装置
21:定着ヒータ
23:温度検出部(NTCサーミスタ)
40:マイクロコンピュータ
41:CPU
46:微分回路
49:タイマ回路
200:定着部
300:電源部
304:安全回路(サーモスイッチ)
305:トライアック
D48:ダイオード(電源電圧をクランプするダイオード)
Q42:ゲート回路(ワイヤードオア回路を構成するトランジスタ)
Q44:ゲート回路(ワイヤードオア回路を構成するトランジスタ)

Claims (3)

  1. 定着温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部により検出された定着温度が目標温度になるように定着ヒータを駆動制御するヒータ制御信号を出力するCPUと、前記定着温度が異常過熱温度に達したときに前記定着ヒータへの給電を強制停止する安全回路を備えて構成される温度制御装置であって、
    前記CPUから出力される所定周期のパルス信号の信号端子と電源電圧との間に接続され、前記パルス信号を微分する微分回路と、前記微分回路の出力を電源電圧にクランプするダイオードと、電源電圧が印加された後に所定時間経過すると前記ヒータ制御信号に関わらず強制停止信号を出力するタイマ回路と、前記タイマ回路の出力信号または前記ヒータ制御信号により前記定着ヒータをオフするゲート回路を備え、前記微分回路の出力電圧が前記電源電圧として前記タイマ回路に供給されるとともに、前記パルス信号の一周期が前記所定時間より短く設定されている温度制御装置。
  2. 前記タイマ回路が、前記電源電圧が印加されると作動する積分回路と、前記積分回路の出力信号に基づいて前記所定時間が経過すると出力レベルが反転する論理回路で構成されている請求項1記載の温度制御装置。
  3. 前記タイマ回路は、前記電源電圧が印加された後に所定時間経過すると出力レベルが反転するリセットICで構成されている請求項1記載の温度制御装置。
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