JP3569408B2 - 被加熱体温度制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリなどに用いられる定着装置の被加熱体温度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置においては、一般に、画像形成プロセスによって感光体などの像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を転写手段により用紙に転写して定着装置により用紙に定着させている。この定着装置は、加熱ローラと加圧ローラなどの加圧部材とを圧接させて回転させ、この加熱ローラと加圧部材とのニップ部を通過する用紙に対して加熱ローラ及び加圧部材による加熱及び加圧でトナー像を用紙に定着させる熱ローラ定着装置などがある。
【0003】
熱ローラ定着装置は、加熱ローラ及び加圧部材のうち少なくとも加熱ローラを定着ヒータで加熱したり、加熱ローラ及び加圧部材のうち少なくとも加熱ローラの内部に発熱体を設けて発熱体に通電することにより発熱体を発熱させて加熱ローラを加熱したりしている。また、熱ローラ定着装置は、加熱ローラの表面温度を温度検出素子で検出し、この温度検出素子の検出温度に基づいて定着ヒータや発熱体からなる加熱手段への給電を制御して加熱ローラの表面温度(定着温度)を目標温度に制御している。
【0004】
特開平2ー100282号公報には、抵抗発熱体を有する加熱体と、該加熱体の温度を検知する温度検知手段と、該加熱体の抵抗発熱体へのパルス通電を行ない、該温度検知手段からの温度情報に基づき1周期当たりの該加熱体最大温度を一定に制御すべく1周期当たりの通電パルス幅を変える給電手段とを備えた発熱装置において、該給電手段から出力されるパルス通電幅を該温度検知手段で検知した温度に応じた一定値以下に制限する回路を有することを特徴とする発熱装置の安全装置が記載されている。
【0005】
特開平6ー11999号公報には、記録材に転写されたトナーを熱定着する定着装置において、配光の異なる第一、第二のヒータと定着ローラの温度を検出する温度検出手段を有する定着手段と、上記第一のヒータのON/OFFを制御する第一ヒータ制御手段と、第二のヒータのON/OFFを制御する第二ヒータ制御手段と、第一、第二のヒータのON/OFFタイミングを変化させるように制御するタイミング制御手段と、記録材が定着ローラを通過中か否かを検知する紙検知手段とを有し、上記タイミング制御手段は上記紙検知手段により記録材が検知された場合と検知されない場合とで第一、第二のヒータのON/OFFタイミングを変化させるように設定されていることを特徴とする定着装置が記載されている。
【0006】
また、同じく特開平6ー11999号公報には、記録材に転写されたトナーを熱定着する定着装置において、配光の異なる第一、第二のヒータと定着ローラの中央部の温度を検出する第一の温度検出手段と、端部の温度を検出する第二の温度検出手段とを有する定着手段と、上記第一のヒータのON/OFFを制御する第一ヒータ制御手段と、第二のヒータのON/OFFを制御する第二ヒータ制御手段と、第一、第二のヒータのON/OFFタイミングを変化させるように制御するタイミング制御手段とを有し、上記タイミング制御手段が上記第二の温度検出手段によって検出された温度に基づいて上記第一、第二のヒータのON/OFFタイミングを変化させるように設定されていることを特徴とする定着装置が記載されている。
【0007】
特開平6ー308855号公報には、熱ローラ定着装置において、温度検出素子を加熱ローラの最高温度となりうる部位(高温部)近傍と最低温度となりうる部位(低温部)近傍との2箇所に配置し、低温部の温度が上昇して安定したときに、定着温度制御の制御基準温度を切り替えることにより、低温時の定着不足や過高温による不具合が発生しないようにしたものが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平6ー308855号公報記載の熱ローラ定着装置では、温度検出素子を加熱ローラの最高温度となりうる部位(高温部)近傍と最低温度となりうる部位(低温部)近傍との2箇所に配置し、低温部の温度が上昇して安定したときに、定着温度制御の制御基準温度を切り替えることにより、低温時の定着不足や過高温による不具合が発生しないようにしているが、高温部の温度と低温部の温度との関係は通紙される用紙のサイズや連続性、オーバーシュートや発散性によりかなり変動があり、小さな用紙が連続して通紙される時には加熱ローラの端部の温度のみ過上昇してしまうなど、状況に応じた適正な加熱ローラ制御温度を定義することがかなり困難であって加熱ローラの表面温度を状況に応じて適正な温度に制御することが困難である。
【0009】
本発明は、加熱ローラの温度の過上昇を防ぐことができ、加熱ローラの温度を状況に応じて適正な温度に制御することができる被加熱体温度制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、加熱手段により加熱される加熱ローラを有し、トナー像を担持する用紙に対して前記トナー像を定着させる定着装置の被加熱体温度制御方法において、被加熱体としての前記加熱ローラの最高温度となり得る第1の部位の温度と、前記加熱ローラの最低温度となり得る第2の部位の温度とを温度検出手段で検出し、前記第1の部位の温度が制御温度よりも低い所定の温度未満のときは前記加熱手段に対して前記第1の部位の温度に比例して給電させ、あるいは連続的に給電させ、 前記第1の部位の温度が前記制御温度よりも低い前記所定の温度以上のときは、前記第2の部位の温度が前記第1の部位の温度に対して低温側に規定値以上差がある場合には交流電源から前記加熱手段への給電比率を100%に設定し、前記第2の部位の温度が前記第1の部位の温度に対して低温側に規定値以上の差がなくなった場合には前記加熱手段の給電比率を100%より低い所定の給電比率に変更し、かつ、前記第1の部位の温度が前記制御温度未満の時には前記加熱手段に前記給電比率で給電させ、前記第1の部位の温度が前記制御温度以上の時には前記加熱手段への給電をオフさせる。このため、加熱ローラの温度の過上昇を防ぐことができる。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の被加熱体温度制御方法において、前記加熱手段への給電をパルス幅変調信号によりオン/オフし、前記第1の部位の温度が前記制御温度よりも低い前記所定の温度以上のときは、前記第2の部位の温度が前記第1の部位の温度に対して低温側に規定値以上の差がなくなった場合に前記第1の部位の温度と前記第2の部位の温度との差に対応して前記加熱手段への給電のオン/オフ比を変更することで前記加熱手段の給電比率を100%より低い所定の給電比率に変更する。このため、加熱ローラの温度を状況に応じて適正な温度に制御することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図2は本発明を応用した電子写真方式レーザビームプリンタからなる画像形成装置の一実施形態を示す。この実施形態は請求項1に係る発明を応用した電子写真方式画像形成装置の一実施形態である。感光体ユニット1は、像担持体としての感光体、例えばベルト状感光体2と、このベルト状感光体2が架け渡された複数のローラ3〜5とを有し、この複数のローラ3〜5のうちの1つのローラが駆動源により回転駆動されてベルト状感光体2が回転駆動される。
【0013】
この感光体2は、帯電手段としての帯電チャージャ6により均一に帯電された後に露光手段としての光書き込み装置7により光ビームが照射されて画像が書き込まれることにより静電潜像が形成される。この光書き込み装置7は、例えば半導体レーザからなる光源を駆動回路にて画像信号により駆動して半導体レーザから画像信号により変調されたレーザ光Lを出射し、このレーザ光Lをポリゴンミラーからなる走査手段8により主走査方向に繰り返して走査してfθレンズ9及びミラー10を介して感光体2に照射することで、感光体2を露光して感光体2上に静電潜像を形成させる。
【0014】
この感光体2上の静電潜像は現像手段としての現像装置11により現像されてトナー像となり、また、用紙が給紙カセット12を用いた給紙装置から給紙ローラ13によりレジストローラ14まで給紙されて待機する。レジストローラ14は用紙を感光体2上のトナー像に合わせて送出し、この用紙は転写手段としての転写チャージャ15により感光体2上のトナー像が転写されて定着装置16に送られる。
【0015】
この定着装置16は、加熱ローラ17と、該加熱ローラ17に圧接される加圧ローラ18と、加熱ローラ17を加熱する加熱手段19などを有し、加熱ローラ17及び加圧ローラ18は回転駆動部により回転駆動される。用紙は、加熱ローラ17及び加圧ローラ18のニップ部を通して搬送され、加熱ローラ17及び加圧ローラ18によりトナー像が加熱及び加圧により定着される。定着装置16からの用紙は排紙ローラ20により排紙トレイ21へ排出される。また、感光体2は、トナー像転写後にクリーニング装置22によりクリーニングされて残留トナーが除去され、次の上述のような電子写真プロセスに備える。
【0016】
図1は上記定着装置16の構成を示す。定着装置16においては、加圧ローラ18が図示しない加圧手段により加熱ローラ17に圧接され、加熱ローラ17及び加圧ローラ18が回転駆動部により互いに逆方向に回転駆動される。加熱ローラ17を加熱する加熱手段19は加熱ローラ17の内側に配置されたハロゲンランプからなるヒータを用いたが、加熱ローラ17自体がセラミックヒータであって加熱手段19を兼ねるようにしてもよく、また、加熱ローラ17の内部に加熱手段19としての抵抗発熱体を設けるようにしてもよい。
【0017】
クリーニング部材としてのクリーニングローラ23は、加熱ローラ17の表面に当接し、加熱ローラ17をクリーニングして加熱ローラ17上のトナーなどを除去する。温度検出手段としてのサーミスタからなる温度モニター素子24は、加熱ローラ17の近傍に配置されて加熱ローラ17の表面温度(定着温度)を検出する。
【0018】
通常、加熱ローラ17の表面温度が上昇しやすい箇所は加熱ローラ17の中央部であり、つまり、加熱ローラ17の最高温度となり得る部位は加熱ローラ17の中央部である。また、加熱ローラ17の表面温度が上昇しにくい箇所は加熱ローラ17の端部であり、つまり、加熱ローラ17の最低温度となり得る部位は加熱ローラ17の端部である。
【0019】
そこで、図3に示すように、温度モニター素子24としては、加熱ローラ17の最高温度となり得る中央部の近傍に配置されて該中央部の温度を検出するサーミスタ24aと、加熱ローラ17の最低温度となり得る端部の近傍に配置されて該端部の温度を検出するサーミスタ24bとが設けられ、サーミスタ24aにより検出した加熱ローラ17の中央部の温度が加熱ローラ17表面温度制御上の基準とされる。
【0020】
図4は定着装置16のヒータ19及び定着温度制御部の電気的接続を示す。ヒータ19はスイッチ素子としてのソリッドステートリレー(SSR)25を介して交流電源26に接続され、サーミスタ24a、24bは直流電源とアースとの間にそれぞれ抵抗27a、27bを介して接続され、サーミスタ24a、24bと抵抗27a、27bとの各接続点からサーミスタ24a、24bの各検出温度(加熱ローラ17の中央部温度、端部温度)に応じた温度検出信号電圧が得られてこれらの電圧が定着温度制御部を構成するマイクロコンピュータ(CPU)28のA/D入力ポートに入力される。
【0021】
CPU28は、A/D入力ポートに入力されたサーミスタ24a、24bの各温度検出信号電圧を読み込んでA/DコンバータでA/D変換し、これをモニターして加熱ローラ17の中央部温度、端部温度が所定の温度になるようにSSR25を制御してヒータ19のスイッチング制御を行うことで定着温度制御を行なう。ここに、定着温度とは加熱ローラ17の表面温度のことを指す。定着温度の設定温度は180℃位が一般的に用いられる。
【0022】
図5はCPU28のデューティ比制御ルーチンを示す。CPU28は、プログラム上で定義したポーリング設定周期毎に、加熱ローラ17の中央部温度Tc及び端部温度Teに対するサーミスタ24a、24bの各温度検出信号電圧をA/D入力ポートから読み込んでA/DコンバータでA/D変換し、これらより加熱ローラ17の中央部温度Tcと端部温度Teとの温度差ΔT(=Tc−Te)を求める。
【0023】
CPU28は、ΔTが規定値ΔTdより大きいか否かを判断し、つまり、TeがTcに対して低温側に規定値ΔTd以上差があるか否かを判断する。CPU28は、ΔTが規定値ΔTdより大きい時には、交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyを100%に設定し、交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyが100%になるようにSSR25を制御する。また、CPU28は、ΔTが規定値ΔTd以下の時には、交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyを所定のデューティ比、例えば50%に制限し、交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyが50%になるようにSSR25を制御する。
【0024】
図6はCPU28のヒータ制御ルーチンを示す。CPU28は、加熱ローラ17の中央部温度Tcに対するサーミスタ24aの温度検出信号電圧をA/D入力ポートから読み込んでA/DコンバータでA/D変換し、これより加熱ローラ17の中央部温度Tcと制御温度(定着温度制御の基準値)Tdとの比較を行う。CPU28は、TcがTd未満の時には、定着温度を上げるために、SSR25へのヒータ制御信号をオンにし、SSR25を上記設定給電デューティ比dutyでオンさせる。また、CPU28は、TcがTd以上の時には、SSR25へのヒータ制御信号をオフにし、SSR25をオフさせる。
【0025】
図7は本実施形態の動作タイミングを示す。加熱ローラ17の中央部温度Tc及び端部温度Teの差ΔTが規定値ΔTdより大きい時には、CPU28は交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyが100%になるようにSSR25を制御するから、ヒータ制御信号HEATと同等のタイミングの信号HEAT_OUTでSSR25のオン/オフによるヒータ19のオン/オフが行なわれる。
【0026】
ΔT≦ΔTdとなったときには、CPU28は、交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyを50%に制限し、デューティ比50%のパルス信号DUTYとヒータ制御信号HEATとのアンドをとってその結果HEAT_OUTによりSSR25をオン/オフさせてヒータ19をオン/オフさせる。
【0027】
なお、CPU28は、電源投入後には、加熱ローラ17の中央部温度Tcがtdより低い所定の温度に達するまではヒータ19に対してTcに比例して給電するようにSSR25をオン/オフさせるという比例制御を行い、あるいはTcがtdより低い所定の温度に達するまではSSR25を連続的にオンさせてヒータ19に連続的に給電し、Tcがtdより低い所定の温度に達した後に上述のようなSSR25のオン/オフ制御によるヒータ19のオン/オフ制御を開始する。
【0028】
このように、この実施形態は、請求項1に係る発明を応用した画像形成装置の一実施形態であって、加熱手段としてのヒータ19により加熱される加熱ローラ17を有し、トナー像を担持する用紙に対して前記トナー像を定着させる定着装置16の被加熱体温度制御方法において、被加熱体としての前記加熱ローラ17の最高温度となり得る第1の部位としての中央部の温度Tcと、前記加熱ローラ17の最低温度となり得る第2の部位としての端部の温度Teとをサーミスタ24a、24bからなる温度検出手段で検出し、前記第2の部位の温度Teが前記第1の部位の温度Tcに対して低温側に規定値ΔTd以上差がある場合には前記第1の部位の温度Tcが目標値となるまで前記加熱手段19を制御して前記加熱ローラ17を加熱させ、前記第2の部位の温度Teが前記第1の部位の温度Tcに対して低温側に規定値ΔTd以上の差がなくなった場合には前記加熱手段19の給電比率dutyを変更して前記加熱手段19を前記加熱ローラ17が所定の温度になるように制御するので、加熱ローラ全体の温度が均一になったときに加熱手段の給電比率dutyを抑制することで、温度のオーバーシュートを防ぎ、加熱ローラの温度の過上昇を防ぐことができる。
【0029】
図8は本発明を応用した電子写真方式レーザビームプリンタからなる画像形成装置の他の実施形態におけるΔTとヒータ給電デューティ比dutyの相関の一例を示す。この実施形態は請求項2に係る発明を応用した電子写真方式の画像形成装置の一実施形態である。図8は加熱ローラ17の中央部温度Tcと端部温度Teとの温度差ΔTに対応するヒータ給電デューティ比dutyの定義表であり、ΔTd1がヒータ給電デューティ比dutyの変更開始点となる。つまり、この実施形態では、上記実施形態において、CPU28は、電源投入後にΔTがΔTd1以下となってからヒータ給電デューティ比dutyを100%よりΔTに応じたヒータ給電デューティ比dutyに変更する。
【0030】
また、この実施形態は、上記実施形態において、CPU28がパルス幅変調(PWM)信号を用いてSSR25を制御するが、図9はそのPWM信号の波形を示す。図9に示すようにPWM信号の周期は周期CLK(クロック)の周期となる。図10は、この実施形態におけるCPU28のduty設定ルーチンを示す。
【0031】
この実施形態では、上記実施形態において、CPU28は、図10に示すようなduty設定ルーチンを実行する。すなわち、CPU28は、プログラム上で定義したポーリング設定周期毎に、加熱ローラ17の中央部温度Tc及び端部温度Teに対するサーミスタ24a、24bの各温度検出信号電圧をA/D入力ポートから読み込んでA/DコンバータでA/D変換し、これらより加熱ローラ17の中央部温度Tcと端部温度Teとの温度差ΔT(=Tc−Te)を求める。
【0032】
CPU28は、ΔTを複数の規定値ΔTd1、ΔTd2・・・ΔTdnと比較してΔTが複数の範囲ΔT>ΔTd1、ΔTd1≧ΔT>ΔTd2、ΔTd2≧ΔT>ΔTd3・・・ΔTdn≧ΔTのいずれのレベルであるかを判断し、そのΔTのレベルに応じて交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyを設定してヒータ19への給電のオン/オフ比を変更する。
【0033】
例えば、CPU28は、ΔT>ΔTd1であれば交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyを100%に設定し、ΔTd1≧ΔT>ΔTd2であれば交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyを70%に設定し、・・・ΔTdn≧ΔTであれば交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyを30%に設定する。そして、CPU28は、このように設定した給電デューティ比dutyで図9に示すように周期CLKに同期したPWM信号を生成し、このPWM信号を後述するようにSSR25のオン/オフ制御に用いる。
【0034】
また、CPU28は、ヒータ制御ルーチンでは、加熱ローラ17の中央部温度Tcに対するサーミスタ24aの温度検出信号電圧をA/D入力ポートから読み込んでA/DコンバータでA/D変換し、これより加熱ローラ17の中央部温度Tcと制御温度(定着温度制御の基準値)Tdとの比較を行う。そして、CPU28は、TcがTd未満の時には、定着温度を上げるためにヒータオン信号を生成し、このヒータオン信号と上述のPWM信号とのアンドをとってヒータ制御信号を生成し、このヒータ制御信号をSSR25に加えてSSR25をオン/オフさせる。これにより、加熱ローラ17の中央部温度Tc及び端部温度Teの差ΔTに対応して交流電源26からヒータ19への給電デューティ比dutyが変更される。
【0035】
このように、この実施形態は、請求項2に係る発明を応用した画像形成装置の一実施形態であって、請求項1記載の被加熱体温度制御方法において、前記加熱手段としてのヒータ19への給電をパルス幅変調信号によりオン/オフし、前記第1の部位としての中央部の温度Tcと前記第2の部位としての端部の温度Teとの差ΔTに対応して前記加熱手段19への給電のオン/オフ比を変更するので、請求項1に係る発明の効果を奏するだけでなく、加熱ローラの温度状態に対応して加熱手段への給電のオン/オフ比を変更することができ、加熱ローラの温度を状況に応じて適正な温度に制御することができて加熱ローラ全体の温度の安定化を図ることができる。
【0036】
なお、各請求項に係る発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記レーザビームプリンタ以外の複写機、ファクシミリ等の画像形成装置における定着装置などに適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように請求項1に係る発明によれば、加熱手段により加熱される加熱ローラを有し、トナー像を担持する用紙に対して前記トナー像を定着させる定着装置の被加熱体温度制御方法において、被加熱体としての前記加熱ローラの最高温度となり得る第1の部位の温度と、前記加熱ローラの最低温度となり得る第2の部位の温度とを温度検出手段で検出し、前記第2の部位の温度が前記第1の部位の温度に対して低温側に規定値以上差がある場合には前記第1の部位の温度が目標値となるまで前記加熱手段を制御して前記加熱ローラを加熱させ、前記第2の部位の温度が前記第1の部位の温度に対して低温側に規定値以上の差がなくなった場合には前記加熱手段の給電比率を変更して前記加熱手段を前記加熱ローラが所定の温度になるように制御するので、加熱ローラ全体の温度が均一になったときに加熱手段の給電比率を抑制することで、温度のオーバーシュートを防ぎ、加熱ローラの温度の過上昇を防ぐことができる。
【0038】
請求項2に係る発明によれば、請求項1記載の被加熱体温度制御方法において、前記加熱手段への給電をパルス幅変調信号によりオン/オフし、前記第1の部位の温度と前記第2の部位の温度との差に対応して前記加熱手段への給電のオン/オフ比を変更するので、加熱ローラの温度状態に対応して加熱手段への給電のオン/オフ比を変更することができ、加熱ローラの温度を状況に応じて適正な温度に制御することができて加熱ローラ全体の温度の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用したレーザビームプリンタの一実施形態における定着装置の構成を示す断面図である。
【図2】同実施形態を示す断面図である。
【図3】同実施形態の一部を示す側面図である。
【図4】同実施形態における定着装置のヒータ及び定着温度制御部の電気的接続を示すブロック図である。
【図5】同実施形態におけるCPUのデューティ比制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】同CPUのヒータ制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】同実施形態の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】本発明を応用したレーザビームプリンタの他の実施形態におけるΔTとヒータ給電デューティ比dutyの相関の一例を示す特性曲線図である。
【図9】同実施形態に用いるPWM信号等の波形を示す波形図である。
【図10】同実施形態におけるCPUのduty設定ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
16 定着装置
17 加熱ローラ
18 加圧ローラ
19 ヒータ
24、24a、24b サーミスタ
25 SSR
26 交流電源
27a、27b 抵抗
28 CPU
Claims (2)
- 加熱手段により加熱される加熱ローラを有し、トナー像を担持する用紙に対して前記トナー像を定着させる定着装置の被加熱体温度制御方法において、
被加熱体としての前記加熱ローラの最高温度となり得る第1の部位の温度と、前記加熱ローラの最低温度となり得る第2の部位の温度とを温度検出手段で検出し、
前記第1の部位の温度が制御温度よりも低い所定の温度未満のときは前記加熱手段に対して前記第1の部位の温度に比例して給電させ、あるいは連続的に給電させ、
前記第1の部位の温度が前記制御温度よりも低い前記所定の温度以上のときは、前記第2の部位の温度が前記第1の部位の温度に対して低温側に規定値以上差がある場合には交流電源から前記加熱手段への給電比率を100%に設定し、前記第2の部位の温度が前記第1の部位の温度に対して低温側に規定値以上の差がなくなった場合には前記加熱手段の給電比率を100%より低い所定の給電比率に変更し、かつ、前記第1の部位の温度が前記制御温度未満の時には前記加熱手段に前記給電比率で給電させ、前記第1の部位の温度が前記制御温度以上の時には前記加熱手段への給電をオフさせることを特徴とする被加熱体温度制御方法。 - 請求項1記載の被加熱体温度制御方法において、前記加熱手段への給電をパルス幅変調信号によりオン/オフし、前記第1の部位の温度が前記制御温度よりも低い前記所定の温度以上のときは、前記第2の部位の温度が前記第1の部位の温度に対して低温側に規定値以上の差がなくなった場合に前記第1の部位の温度と前記第2の部位の温度との差に対応して前記加熱手段への給電のオン/オフ比を変更することで前記加熱手段の給電比率を100%より低い所定の給電比率に変更することを特徴とする被加熱体温度制御方法。
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