JP2003343655A - 無端ベルト - Google Patents

無端ベルト

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プーリ21に巻回されるベルト1の肉厚内に
複数の抗張体5をベルト1の幅方向に並べて埋設した無
端ベルト1において、高価なクラウン付プーリを利用し
なくても、ベルト1自体が蛇行を修正する機能を備えた
無端ベルト1を提供する。 【解決手段】 プーリ21に巻回されるベルト1の肉厚
内に複数の抗張体5をベルト1の幅方向に並べて埋設し
た無端ベルト1において、複数の抗張体5をベルト1の
幅方向に対称的な円弧状に配列したことを特徴とする無
端ベルト。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プーリに巻回され
て回転作動する無端ベルトに関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、スチールワイヤやナイロン線等
による抗張体を埋設した歯付ベルトの場合、プーリ間に
巻回されて回転する際の蛇行を防止する目的で、一般に
は、両側フランジ付のプーリが使用され、両側のフラン
ジに歯付ベルトを当接させることにより、歯付ベルトの
左右の振れによる蛇行を防止している。 【0003】しかしながら、この構造によると、歯付ベ
ルトの左右両端部がプーリのフランジとの当接による摩
擦力で摩耗するなど耐久性を低下させる不具合がある。
またフランジとの当接の際、接触音を発し、使用に耐え
ない場合がある。 【0004】上記フランジ付プーリを用いる場合の不具
合を解消する目的で、従来より図4に示すクラウン付歯
付プーリ51が用いられることがある。 【0005】すなわち、歯付プーリ51の外周面にその
幅方向中央部を凸状に膨出させた断面円弧状のクラウン
部52を形成することによって、このクラウン部52に
接触する歯付ベルト61を回転中の振れによる自らの向
心力で歯付プーリ51中央部に向かうべく作用させるも
のである。 【0006】しかしながら、この図4のクラウン付歯付
プーリ51を用いる場合には、歯付プーリ51のクラウ
ン部52と歯付ベルト61との間に、曲線と直線とによ
る接触状態の関係で、歯付ベルト61の左右両端部が歯
付プーリ51に接触しない空隙部cが生じることにな
る。その結果、歯付ベルト61の中央部のみで張力を負
担することになるため、この部分での張力集中が経時使
用により進み、やがては両端部に向かって進行すること
により、歯付ベルト61が切断に至るといった不具合を
生じることがある。 【0007】また、上記クラウン付歯付プーリ51は一
般に高価であるため、できるならばこれを利用したくな
いという状況がある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、高価なクラウン付プーリを利用しなくても、ベル
ト自体が蛇行運動を修正する機能を備えた無端ベルトを
提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の無端ベルトは、プーリに巻回されるベルト
の肉厚内に複数の抗張体をベルトの幅方向に並べて埋設
した無端ベルトにおいて、前記複数の抗張体をベルトの
幅方向に対称的な円弧状に配列したことを特徴とするも
のである。 【0010】上記構成を備えた本発明の無端ベルトにお
いては、ベルトの肉厚内に横一列で埋設される複数の抗
張体が直線状ではなく、ベルトの幅方向に対称的な円弧
状に配列されているために、この抗張体の円弧状配列に
よって、プーリにクラウン部が設けられていなくても、
ベルト自体に、蛇行運動を修正する向心力が発生するこ
とになる。 【0011】抗張体の円弧状配列によってベルトに向心
力が発生するメカニズムは、以下のとおりである。 【0012】すなわち、抗張体の円弧状配列の方向性が
歯側に凹である場合には、ベルトの周回上における抗張
体の長さがベルトの幅方向中央部で最も長く、幅方向中
央部から幅方向両端部にいくにしたがって徐々に短くな
る。したがってプーリ上での回転速度がベルトの幅中央
部で最も速く、幅方向中央部から幅方向両端部にいくに
したがって徐々に遅くなり、ベルトの幅方向で速度差が
発生する。したがってこのような速度差に基づいて、結
果的に速度の遅い方の幅方向両端部から速度の速い方の
幅方向中央部へとベルトが集束する向心力が発生し、よ
ってこの向心力によりベルトの走行を安定させることが
可能となる。 【0013】一方、抗張体の円弧状配列の方向性が歯側
に凸である場合には、向心力が反対に作用するが、ベル
トの幅方向両端部で互いに打ち消し合うために、やはり
ベルトの走行を安定化させることが可能となる。 【0014】上記構成を備えた本発明の無端ベルトは、
これが歯付プーリである場合、ベルト本体に抗張体が埋
設されてプーリに巻回される歯付ベルトにおいて、プー
リの歯先面に沿って接触するベルト本体内部の抗張体を
幅方向に円弧状に配列したものであり、また、ベルト本
体に抗張体が埋設されて歯付プーリに巻回される歯付ベ
ルトにおいて、歯付プーリの歯先面に沿って接触するベ
ルト本体の抗張体を円弧状に形成させ配列したものであ
る。 【0015】ベルトの材質としては、天然ゴムまたは、
SBR、IIR、BR、NBR、CR、シリコンゴム、
弗素ゴム等の合成ゴムまたは、ポリウレタン、ポリエス
テル等の弾性を有するプラスチックが用いられる。ま
た、抗張体の材質としては、ナイロン、テトロン、硝
子、スチールワイヤ、アラミド繊維、カーボン繊維また
はアモルファス金属コード等が用いられる。また、先の
材質によるベルト表面を帆布で被覆したものであっても
良い。 【0016】 【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。 【0017】図1は、本発明の実施例に係る無端ベルト
1をプーリ21に巻回した状態の要部断面を示してお
り、このベルト1およびプーリ21はそれぞれ以下のよ
うに構成されている。 【0018】すなわち先ず、プーリ21は、その外周面
に多数の歯22を設けた歯付プーリとして構成されてい
る。ベルト1の内周面が接触する各歯22の歯先面23
に上記従来技術のようなクラウン部は設けられておら
ず、各歯22の歯先面23は中心軸線0と平行な断面直
線状に形成されている。 【0019】一方、ベルト1は、その内周面にプーリ2
1の歯22と係合する多数の歯4を設けた歯付ベルトと
して構成されており、すなわち図2に示すように、無端
状のベルト本体2の内周面3に歯4が多数一体成形され
ている。プーリ21の歯22の歯先面23に接触するベ
ルト本体2の内周面3は中心軸線0と平行な断面直線状
に形成されており、ベルト本体2は全体として横長の断
面長方形状に形成されている。 【0020】上記ベルト本体2の肉厚内に、抗張体5が
埋設されている。 【0021】この抗張体5は、スチールワイヤやナイロ
ン線等よりなる非伸縮線材を無端状に形成したものであ
って、この無端状の抗張体5が無端状のベルト本体2の
無端方向に沿って埋設されている。 【0022】また、この抗張体5は、複数(図上10
本)が互いに平行に、かつベルト1の幅方向に沿って一
列に並んで配置されているが、当該実施例では特に、こ
の複数の抗張体5が、中心軸線0と平行な直線状に並べ
られるのでなく、ベルト1の幅方向に対称的な断面円弧
状に配列されており、更にこの抗張体5の円弧状配列は
その方向性が歯4側に凹とされている。 【0023】ここに、歯側に凹とは、ベルト1の幅方向
中央部に配置される抗張体5よりも幅方向両端部に配置
される抗張体5の方がベルト1の径方向内方に変位した
位置に配置されていることであって、幅方向中央部から
幅方向両端部へかけて徐々に抗張体5がベルト1の径方
向内方に変位した位置に配置されていることであり、更
に云うなら、直線状のベルト本体2の内周面3から抗張
体5までの距離が幅方向中央部から幅方向両端部へかけ
て徐々に短く(近くに)設定されていることである。 【0024】尚、因みに反対に、歯側に凸とは、ベルト
1の幅方向中央部に配置される抗張体5よりも幅方向両
端部に配置される抗張体5の方がベルト1の径方向外方
に変位した位置に配置されることであって、幅方向中央
部から幅方向両端部へかけて徐々に抗張体5がベルト1
の径方向外方に変位した位置に配置されていることであ
り、更に云うなら、直線状のベルト本体2の内周面3か
ら抗張体5までの距離が幅方向中央部から幅方向両端部
へかけて徐々に長く(遠くに)設定されていることであ
る。 【0025】上記構成の無端ベルト1においては、ベル
ト本体2の肉厚内に横一列で埋設される複数の抗張体5
が上記従来技術のように中心軸線0と平行な直線状では
なくベルト1の幅方向に対称的な円弧状に配列され、更
にこの円弧状配列が歯側に凹とされているために、この
抗張体5の円弧状配列によって上記メカニズムによりプ
ーリ21にクラウン部が設けられていなくても、ベルト
1自体に、蛇行運動を修正する向心力が発生する。した
がって、高価なクラウン付プーリを利用することなく、
ベルト1自体の蛇行修正機能によって、ベルト1の回転
作動を円滑化することができる。 【0026】尚、当該実施例では、抗張体5の円弧状配
列を歯側に凹としたが、図3に示すように歯側に凸であ
っても良いことは、上記したとおりである。 【0027】 【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。 【0028】すなわち、上記構成を備えた本発明の無端
ベルトにおいては、プーリに巻回されるベルトの肉厚内
に複数の抗張体をベルトの幅方向に並べて埋設したベル
トにおいて、複数の抗張体がベルトの幅方向に対称的な
円弧状に配列されているために、この抗張体の円弧状配
列によって、プーリにクラウン部が設けられていなくて
も、ベルト自体に、蛇行運動を修正する向心力を発生さ
せることができる。したがって、高価なクラウン付プー
リを利用しなくても、ベルト自体の蛇行修正機能によっ
て、ベルトの回転作動を円滑化することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係る無端ベルトをプーリに巻
回した状態の要部断面図 【図2】同無端ベルトの一部裁断した斜視図 【図3】本発明の他の実施例に係る無端ベルトをプーリ
に巻回した状態の要部断面図 【図4】従来例に係る無端ベルトをプーリに巻回した状
態の要部断面図 【符号の説明】 1 ベルト 2 ベルト本体 3 内周面 4,22 歯 5 抗張体 21 プーリ 23 歯先面 0 中心軸線

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 プーリ(21)に巻回されるベルト
    (1)の肉厚内に複数の抗張体(5)をベルト(1)の
    幅方向に並べて埋設した無端ベルト(1)において、 前記複数の抗張体(5)をベルト(1)の幅方向に対称
    的な円弧状に配列したことを特徴とする無端ベルト。
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