JP2003343357A - 気化器のアイドル燃料調整装置 - Google Patents

気化器のアイドル燃料調整装置

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JP2003343357A
JP2003343357A JP2002151880A JP2002151880A JP2003343357A JP 2003343357 A JP2003343357 A JP 2003343357A JP 2002151880 A JP2002151880 A JP 2002151880A JP 2002151880 A JP2002151880 A JP 2002151880A JP 2003343357 A JP2003343357 A JP 2003343357A
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throttle valve
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Koji Iwasa
好治 岩佐
Takumi Nonaka
匠 野中
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル口を周側壁に設けたパイプ状の燃料ノ
ズルに絞り弁に連動する計量針を差し込んでノズル口開
口面積を調節し燃料流量を制御する気化器におけるアイ
ドル燃料流量をノズル口などに高加工精度を要すること
なく適正に調整できるようにする。 【解決手段】 ノズル口14を周側壁に設けた燃料ノズ
ル11の通孔12に差込んだ計量針32の細軸部35先
端に形成したテーパ状に縮径する絞り部36を燃料調整
部材16の先端の計量孔22に差し込み、燃料調整部材
16の前後位置を調節しアイドル位置における計量孔2
2の先端開口面積を変えることにより定燃料室8から吸
気通路2に送出されるアイドル燃料流量を調整するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汎用エンジンの燃料
供給に適する気化器のアイドル燃料調整装置、詳しくは
アイドル燃料流量を高精度に調整してエンジンに安定し
たアイドリングを行なわせることを可能とする、殊に燃
料系統が単一であるものに好適な装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】2サイクルまたは4サイクルの汎用エン
ジンに燃料を供給する気化器の内で、燃料系統が単一の
ものは絞り弁に連動して前後動する計量針を燃料ノズル
に差し込んでノズル口の開口面積を変えることにより、
エンジン全運転域に亘って吸入空気量に対応した燃料を
供給するようにしている。
【0003】このような燃料系統をもった気化器の一つ
として回転絞り弁式気化器が知られており、この形式の
気化器においては、例えば特開平8−105357号公
報に記載されているように、先端部側壁にスリット状の
ノズル口を設けた燃料ノズルを気化器本体に固着し、絞
り弁に取り付けた計量針を燃料ノズルに先端側から差し
込んでノズル口の開口面積を変えることにより燃料流量
を調整している。
【0004】図4は前記公報などによって知られている
従来の燃料ノズルと計量針の関係を示す図であって、金
属または合成樹脂で作られたパイプ状の燃料ノズル10
1の先端部周側壁に軸線方向に長いスリット状のノズル
口102を設け、金属で作られた計量針104の先端部
を燃料ノズル101の通孔103に差し込んでいる。
【0005】絞り弁のアイドル位置で計量針104は通
孔103に最も深く差し込まれ、ノズル口102の開口
面積Aを最小としてアイドル燃料流量を与え、絞り弁の
全開位置で計量針104は最も浅く差し込まれ、開口面
積Aを最大として全負荷燃料流量を与える。即ち、アイ
ドル燃料流量はノズル口102の端部で制御されるの
で、アイドル時の計量針104の差し込み深さを調節し
ても、ノズル口102の端部の形状加工精度が低いと流
量制御性が悪く、従ってまたアイドル再現性がよくな
い、という問題を生じる。
【0006】加えて、通孔103と計量針104との隙
間精度も流量制御性に影響を与えるものであり、隙間が
大きいと計量針104の動きがなめらかになる反面、燃
料漏れが多くなって燃料流量を不安定としアイドル燃料
の流量制御性を悪くする。反対に、隙間が極度に小さい
と計量針104の動きが円滑でなくなって流量にむらを
生じ、アイドル再現性を悪くする。
【0007】本発明は燃料ノズルのノズル口と計量針に
とによって燃料流量を制御する前記従来の燃料調整手段
によってアイドル燃料流量を高精度で安定よく制御する
には、ノズル口の端部形状や通孔と計量針との隙間管理
に高い加工精度が要求される、という前記の問題を解決
するためになされたものであって、高い加工精度を要す
ることなく適正流量のアイドル燃料を高精度で安定よく
得ることができる装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は定燃料室の燃料
を吸気通路に送出する燃料系統が周側壁にノズル口を有
する燃料ノズルを具えており、絞り弁に連動して前後動
する計量針が燃料ノズルの通孔に差し込まれてノズル口
の開口面積を変えることにより、吸気通路に送出する燃
料流量が制御される気化器を次のようにすることによっ
て前記課題を解決することとした。
【0009】即ち、燃料ノズルの入口側に設置されノズ
ル口に向かって開口した計量孔を有する燃料調整部材
と、計量針の通孔に差し込まれる本体軸部の前方へ延出
させて設けられ先端にテーパ状の絞り部を有する細軸部
とを具えさせ、燃料調整部材の燃料ノズルに対する位
置、および絞り弁のアイドル位置における計量針の通孔
への差し込み深さの少なくともいずれかを可調節とし
た。そして、この可調節であることを利用して絞り部の
計量孔への差し込み深さを調節して開口の有効面積を変
えることによりアイドル燃料流量を調整するようにし
た。
【0010】このように、ノズル口の開口面積を調節す
ることなくテーパ状の絞り部によって計量孔先端開口の
有効面積を調節することによってアイドル燃料流量を調
整するものとしたことにより、高い加工精度を要するこ
となく適正流量のアイドル燃料を得ることができ、また
通孔と計量針との隙間はアイドル燃料の流量制御に無関
係となるので、高精度に制御されたアイドル燃料を安定
よく吸気通路に送出してエンジンに安定したアイドリン
グを常に行なわせることができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明すると、先ず図1,図2は絞り弁が蝶形である
気化器に本発明を実施した形態を示しており、本体1に
横向きに形成した吸気通路2に円板形の絞り弁3が設置
され、この絞り弁3を取り付けた絞り弁軸4の両端は本
体1の両側方へ突出してその一端に絞り弁レバー5が固
着されているとともに、閉弁ばね6が配備されている。
絞り弁レバー5は運転者のアクセル操作により回動して
絞り弁3を開かせ、閉弁ばね6は絞り弁3を閉じるよう
に働くことは従来のものと同じである。
【0012】本体1の一つの面にはダイヤフラム7によ
って大気から遮断されたくぼみからなる定燃料室8が設
けられており、本体1に付設した図示しない燃料ポンプ
から送られる燃料がダイヤフラム7の変位に応じて開閉
する燃料弁によって定燃料室8に一定量保有されること
も従来のダイヤフラム式気化器と同じである。
【0013】本体1の吸気通路2と定燃料室8との間の
部分には、絞り弁軸4と平行に延びる取付孔9と案内孔
10とが互いに反対側の面から向かい合って形成されて
おり、これらは互いに連通している。取付孔9の案内孔
10に連通する奥端部分は入口側よりも小径となってお
り、この小径取付孔部分9Aに燃料ノズル11が圧入固
定されている。燃料ノズル11はパイプ状であって、前
後に貫通した通孔12および周側壁中間部に一個または
複数個の軸線方向に長いスリット状のノズル口14を有
しているとともに、取付孔9入口側に向いた端部にフラ
ンジ15および通孔12の拡孔部13が形成されてい
る。
【0014】取付孔9には燃料調整部材16がねじ込み
によって前後位置可調節に嵌装されている。この燃料調
整部材16は中空軸状であって、基部外側周面に取付孔
9の入口めねじ部分にねじ込まれるおねじ17を有する
とともに先端に突起18を有している。また、中空部分
に圧入した封止部片19によって基端大気側から遮断さ
れた空孔部20に連通して、燃料最大流量を規定する主
ジェット21および計量孔22が突起18に形成されて
おり、計量孔22は燃料ノズル11に向かって開口して
いる。更に、先端近くの外側周面に環状溝23が設けら
れ、この環状溝23は導孔24によって空孔部20と連
通している。
【0015】前記の燃料調整部材16は取付孔9にねじ
込まれ、突起18を拡孔部13に緩く嵌め込んで圧縮ば
ね25によりがたつくことなく嵌装されるとともに、環
状溝23を前後に装着したOリング26により液密とし
ている。
【0016】定燃料室8と環状溝23とはプライミング
時に空気が定燃料室8に吸込まれることを防止する逆止
弁27を経て接続されており、またノズル口14は小径
取付孔部分9Aと燃料ノズル11との間の環状室28に
開口し、環状室28は吸気通路2の絞り弁3下流側に開
口した燃料ポート29に連通している。
【0017】定燃料室8の燃料は逆止弁27,環状溝2
3,導孔24,空孔部20,主ジェット21,計量孔2
2,拡孔部13,通孔12,ノズル口14,環状室2
8,燃料ポート29を通って吸気通路2に送出され、こ
の経路は燃料通路30を形成する。
【0018】案内孔10には中空軸状の案内部材31が
前後可動に嵌め込まれている。この案内部材31には計
量針32が緩衝ばね37により前方へ押された状態で保
持されており、計量針32は案内部材31の先端から所
定の一定長さ突出して通孔12に嵌め込まれている。計
量針32は通孔12に適宜の周隙間を有して嵌め込まれ
る本体軸部33と、それよりテーパ状縮径部34を経て
前方へ延出した細軸部35と、その先端のテーパ状に縮
径する絞り部36とを有している。
【0019】絞り弁軸4の絞り弁レバー5と反対側の軸
端にはカム38が固着されており、案内部材31の基端
に回転自由に保持した鋼球からなる接触片39が案内部
材31に作用させた押ばね40によってカム38に常時
接触させられている。
【0020】このような構成とした本実施の形態のアイ
ドル燃料調整手順を図2に従って説明すると、絞り弁3
をアイドル位置に置いてカム38の最も高い部分を接触
片39に接触させることにより、案内部材31は案内孔
10に最も深く嵌め込まれる。このとき、計量針32の
テーパ状縮径部34がノズル口14のフランジ15側端
部に近い個所に位置してアイドル燃料を通過させるに充
分な開口面積をノズル口14に確保させる。一方、燃料
調整部材16をフランジ15に当たるまでねじ込んで突
起18を拡孔部13に完全に嵌め込むとともに、絞り部
36を計量孔22に最も深く差し込ませ、計量孔22の
燃料ノズル11に向かった開口を閉止する。
【0021】この場合、部品の製作誤差や組付けの狂い
によって燃料調整部材16が計量針32を押すことがあ
っても、計量針32は緩衝ばね37を圧縮して後退する
ため破損する心配がない。このときの状態は図2(A)
に示されている。
【0022】次に、燃料調整部材16を取付孔9から抜
け出す方向へ移動させると、計量針32が前進して所定
の一定長さ突出した状態に戻り、続いて絞り部36の計
量孔22への差し込み深さが浅くなって計量孔22の開
口有効面積が所要のアイドル燃料流量を与える大きさと
なった位置に燃料調整部材34を停止させる。このとき
の状態は図2(B)に示されており、突起18先端面に
形成された絞り部36の周間隙41がアイドル燃料を所
定流量に制御する。そして、テーパ状縮径部34は前述
の個所に位置してノズル口14にアイドル燃料を通過さ
せるのに充分な開口面積を確保する。
【0023】尚、本体軸部33から直角段状の縮径部を
経て細軸部35に移行させてもよいが、テーパ状縮径部
34とした本実施の形態によると、部品の製作誤差や組
付けの狂いによってアイドル位置におけるノズル口14
に対する本体軸部33先端の位置がばらついても、必要
な開口面積を確保できる、という利点がある。
【0024】絞り弁3がアイドル位置から開かれると、
カム38に従って案内部材31が計量針32を通孔12
から抜き出す方向へ移動し、絞り部36は計量孔22の
開口有効面積を大きくして燃料流量を増大し、絞り部3
6が計量孔22から完全に抜け出した後はノズル口14
の開口面積によって部分負荷燃料流量が制御される。こ
のときの状態は図2(C)に示されている。
【0025】絞り弁3が全開となったとき、接触片39
がカム38の最も低い部分に接触して案内部材31は計
量針32を通孔12から最も大きく引き抜いた位置とす
る。このとき、本体軸部33の先端はノズル口14の案
内部材31側端部まで移動し、ノズル口14を全開とし
て全負荷燃料流量を確保させる。このときの状態は図2
(D)に示されている。尚、通孔12と細軸部35との
径差を適宜に設定することにより、これらが燃料の流れ
を制限することなく全負荷時の大流量燃料も支障なく供
給することができる。
【0026】本実施の形態によると、計量針32を絞り
弁軸5と平行に配置して絞り弁軸5に設けたカム38に
従って前後動させるものとしているので、計量針32の
ストロークを大きくすることができ、このため計量孔2
2,ノズル口14,絞り部36などの寸法にゆとりがで
きて燃料制御性が良好な機構を容易に得ることができ
る、という利点がある。
【0027】尚、本実施の形態ではエンジンの全運転域
でノズル口14と計量針32とによる燃料流量制御を行
なわせており、従って燃料系統は一つの燃料通路30の
みからなる単一のものとなっている。しかし、吸気通路
2の絞り弁3上流側にベンチュリを設けてその最狭部分
に主ノズルを開口させ、定燃料室8の燃料を部分負荷域
から全負荷時に亘って主ノズルから送出させることがで
きる。このようにした場合、ノズル口14と計量針32
とはアイドル時から部分負荷域に亘ってのみ燃料流量を
制御し、それ以上の負荷域ではノズル口14が全開して
部分負荷の燃料流量のみを確保させ、不足する燃料を主
ノズルから送出するものとされる。
【0028】次に、図3は絞り弁が回転式である気化器
に本発明を実施した形態を示しており、本体51に横向
きに形成した吸気通路52に直交して円柱形の絞り弁5
3が設置され、この絞り弁53に取り付けた絞り弁軸5
4の本体51外部に突出した軸端部に固着された図示し
ない絞り弁レバー、絞り弁53に係合した図示しない閉
弁ばね、および本体51または絞り弁レバーに設けた図
示しないカムによって絞り弁53が回転しながら自身の
軸線方向へ移動し、絞り通孔53Aの吸気通路52との
重なり度合いを変えて吸入空気流量を制御する。このこ
と自体は従来の回転絞り弁式気化器と同じであるが、本
実施の形態では燃料流量を後述する機構によって制御す
るものとしている。
【0029】本体51の一つの面にはダイヤフラム57
によって大気から遮断されたくぼみからなる定燃料室5
8が設けられている。この定燃料室58は図1の定燃料
室8と同様であって、一定量の燃料を保有する。
【0030】絞り通孔53Aには燃料ノズル61の先端
部分が突出している。燃料ノズル61はパイプ状であっ
て、前後に貫通した通孔62および先端部分周側壁に通
常は一個の軸線方向に長いスリット状のノズル口64を
有しているとともに、基端部分が拡径筒部61Aに形成
されている。この燃料ノズル61は、定燃料室58から
絞り弁53の嵌入孔に連通させて本体51に形成した取
付孔59に拡径筒部61Aを嵌め込み、その基端のフラ
ンジ65が取付孔59に嵌め込んだ燃料調整部材66の
基端フランジ66Aを挟んで取付孔59にねじ込んだ逆
止弁77によって押えられることにより本体51に固定
されている。逆止弁77はプライミング時に空気が定燃
料室58に吸込まれることを防止する。
【0031】燃料調整部材66は中空軸状であって前後
に貫通した燃料導孔70を有し、基端フランジ66Aを
燃料ノズル61のフランジ65に重ねて拡径筒部61A
に嵌め込まれている。燃料導孔70は先端部に燃料最大
流量を規定する主ジェット71および計量孔72を有
し、計量孔72は燃料ノズル61の先端部分に向かって
開口している。
【0032】定燃料室58の燃料は逆止弁77,燃料導
孔70,主ジェット71,計量孔72,通孔62,ノズ
ル口64を通って絞り通孔53Aに送出され、この経路
は単一燃料系統の燃料通路80を形成する。
【0033】絞り弁軸54はめねじ孔54Aを有してお
り、計量針82の基端に設けたおねじ片82Aがめねじ
孔54Aにねじ込まれている。計量針82は本体軸部8
3と、それよりテーパ状縮径部84を経て前方へ延出し
た細軸部85と、その先端のテーパ状に縮径する絞り部
86とを有しており、絞り通孔53Aに突出して本体軸
部83が燃料ノズル61の先端部分の通孔62に適宜の
周間隙を有して嵌め込まれている。絞り部86は絞り弁
53のアイドル位置において計量孔72に深く差し込ま
れ、またテーパ状縮径部84は絞り弁53のアイドル位
置においてノズル口64の拡径筒部61A側端部に近い
個所に位置してアイドル燃料を通過させるに充分な開口
面積をノズル口64に確保させる。
【0034】このような構成とした本実施の形態のアイ
ドル燃料調整は、絞り弁53をアイドル位置に置いて絞
り部86を計量孔72に僅かに差し込んだ状態から計量
針82を前進させる方向へおねじ片82Aを回して絞り
部86を計量孔72に進入させ、計量孔72の出口端の
開口有効面積が所要のアイドル燃料流量を与える大きさ
となった位置に計量針82を停止させることによって行
なわれる。或いは、絞り部86を計量孔72に最も深く
差し込んで出口端をほぼ閉じた状態から計量針82を後
退させる方向へおねじ片82Aを回して絞り部86の計
量孔72への差し込み深さを浅くし、計量孔72の出口
端の開口有効面積が所要のアイドル燃料流量を与える大
きさとなった位置に計量針82を停止させることによっ
て行なわれる。
【0035】絞り弁53がアイドル位置から開かれる
と、計量針82は絞り弁53と一体に回転しながら軸線
方向へ移動する。絞り部86は計量孔72の開口有効面
積を大きくして燃料流量を増大し、計量孔72から完全
に抜け出した後はノズル口64の開口面積によって部分
負荷燃料流量が制御される。絞り弁53が全開となった
とき、計量針82は通孔62から最も大きく抜き出され
た位置となり、このとき本体軸部83の先端はノズル口
64の先端側端部まで移動し、ノズル口64を全開とし
て全負荷燃料流量を確保させる。尚、本実施の形態にお
いても通孔62と細軸部85との径差を適宜に設定する
ことにより、これらが燃料の流れを制限することなく全
負荷時の大流量燃料も支障なく供給することができる。
【0036】前記二つの実施の形態では燃料調整部材1
6,66と計量針32,82のいずれかのアイドル位置
を調節するものとしたが、これらの両方を調節してアイ
ドル燃料流量を調整するようにしてもよい。これは、例
えば図1に示した実施の形態において、計量針32を案
内部材31にねじ嵌合により前後位置可調節に取り付け
ることによって実施される。
【0037】
【発明の効果】以上のように、燃料ノズルの周側壁に設
けたノズル口と絞り弁に連動する計量針とによってアイ
ドリングから全負荷に亘る燃料流量を制御することな
く、計量針の先端とこれに対向配備した燃料調整部材の
計量孔との嵌まり合い深さによって決定される計量孔の
開口有効面積によりアイドル燃料流量を設定するものと
した本発明によると、ノズル口の殊に端部形状や計量針
の外周隙間に高い加工精度や寸法管理を要することなく
適正流量のアイドル燃料を高精度で安定よくエンジンに
供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す縦断面部分
図。
【図2】(A),(B),(C),(D)は図1に示し
た実施の形態のアイドル燃料調整手順および燃料流量制
御を説明する図。
【図3】本発明の第一の実施の形態を示す要部を拡大し
た縦断面部分図。
【図4】従来の燃料ノズルと計量針との関係を説明する
図。
【符号の説明】
2,52 吸気通路,3,53 絞り弁,8,58 定
燃料室,11,61燃料ノズル,12,62 通孔,1
4,64 ノズル口, 16,66 燃料調整部材,2
2,72 計量孔,30,80 燃料通路,32,82
計量針,33,83 本体軸部,35,85 細軸
部,36,86 絞り部,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 19/04 F02M 19/04 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定燃料室の燃料を吸気通路に送出する燃
    料系統が周側壁にノズル口を有する燃料ノズルを具えて
    おり、絞り弁に連動して前後動する計量針が前記燃料ノ
    ズルの通孔に差し込まれて前記ノズル口の開口面積を変
    えることにより、前記吸気通路に送出する燃料の流量が
    制御される気化器において、 前記燃料ノズルの入口側に設置され前記ノズル口に向か
    って開口した計量孔を有する燃料調整部材と、 前記計量針の前記通孔に差し込まれる本体軸部の前方へ
    延出させて設けられ先端にテーパ状の絞り部を有する細
    軸部と、 を具えていて、前記燃料調整部材の前記燃料ノズルに対
    する位置、および前記絞り弁のアイドル位置における前
    記計量針の前記通孔への差し込み深さの少なくともいず
    れかが可調節とされており、 そして、前記絞り弁のアイドル位置で前記絞り部の前記
    計量孔への差し込み深さを調節して前記開口の有効面積
    を変えることによりアイドル燃料流量を調整するように
    した、 ことを特徴とする気化器のアイドル燃料調整装置。
  2. 【請求項2】 前記計量針の細軸部は前記本体軸部の先
    端からテーパ状縮径部を経て前方へ延出している請求項
    1に記載した気化器のアイドル燃料調整装置。
  3. 【請求項3】 前記絞り弁が蝶形であって前記計量針は
    絞り弁軸に設けたカムによって前後動させられるものと
    されているとともに、前記燃料調整部材は前記燃料ノズ
    ルの入口側に前後位置可調節に設置されており、アイド
    ル位置における前記絞り部の前記計量孔への差し込み深
    さを前記燃料調整部材の前後位置調節によって調節する
    ものとされている請求項1に記載した気化器のアイドル
    燃料調整装置。
  4. 【請求項4】 前記絞り弁が円柱形の回転式であって前
    記計量針は前記絞り弁に前後位置可調節且つこれと一体
    に回転しながら前後動させられるものとされているとと
    もに、前記燃料調整部材は前記燃料ノズルの基端部分に
    設置されており、アイドル位置における前記絞り部の前
    記計量孔への差し込み深さを前記計量針の前後位置調節
    によって調節するものとされている請求項1に記載した
    気化器のアイドル燃料調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107620655A (zh) * 2017-09-18 2018-01-23 厦门友嘉工贸有限公司 一种新型摩托车化油器
CN107676197A (zh) * 2017-09-18 2018-02-09 厦门友嘉工贸有限公司 一种三段式怠速量孔

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