JP2003262160A - 気化器の脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ装置 - Google Patents

気化器の脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ装置

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JP2003262160A JP2002061364A JP2002061364A JP2003262160A JP 2003262160 A JP2003262160 A JP 2003262160A JP 2002061364 A JP2002061364 A JP 2002061364A JP 2002061364 A JP2002061364 A JP 2002061364A JP 2003262160 A JP2003262160 A JP 2003262160A
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    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/02Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B43/06Pumps having fluid drive
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M17/00Carburettors having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of preceding main groups F02M1/00 - F02M15/00
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    • F02M17/04Floatless carburettors having fuel inlet valve controlled by diaphragm

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気化器構成部品のばらつきによる燃料流量の
狂いを容易且つ高精度に修正してエンジンの排気状態、
運転性を良好なものとする。 【解決手段】 圧力脈動で動作する燃料ポンプ15から
定燃料室5に送られる吐出燃料の燃料弁10に働く圧力
を規定以上としないために燃料ポンプ15の吐出通路2
3と吸込通路20とを逃し通路27で接続し、吐出燃料
の一部を吸込側に逃すようにしたものにおいて、逃し通
路27にその通路面積を無段階に調節する手動の調整弁
29を設置した。吐出燃料の逃し量を変えることにより
燃料弁10を開きやすく或いは開きにくくしてて定燃料
室5の燃料保有量を所定の燃料流量が得られるように調
整するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料タンクの燃料を
気化器のダイヤフラム式または浮子式定燃料室に供給す
る脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンの回転に伴ってクランクケース
や吸気マニホルドに発生する圧力脈動、一般にはクラン
クケースに発生する圧力脈動によってダイヤフラムが往
復変位動を行ない、負圧時に燃料タンクの燃料をポンプ
室に吸引し正圧時にポンプ室の燃料を気化器の定燃料室
に向かって吐出するように作動する脈動式ダイヤフラム
燃料ポンプは周知であって、汎用エンジンに燃料を供給
する気化器への燃料供給手段として広く使用されてい
る。
【0003】前記燃料ポンプから吐出された燃料を定燃
料室に流入させ或いは流入を停止させる燃料弁はダイヤ
フラムの往復変位動または浮子の上下動に追従して定燃
料室に一定量の燃料を保有させるように開閉動作する。
一方、エンジンの回転に伴ってクランクケースなどに発
生する圧力脈動は負圧と正圧との繰り返しであり、その
平均圧力は回転速度上昇に伴って高くなり、全開高速で
最も高くなる。
【0004】従って、高速回転域では吐出燃料圧力が燃
料弁に働く規定圧力よりも高くなって無理に開弁させ、
定燃料室に燃料を過剰に供給して混合気を過濃とし、出
力低下や排気状態の悪化を招く、という不都合を生じる
ので、吐出燃料の一部を吸込側の低圧領域に逃して吐出
燃料圧力を燃料弁の規定圧力以下に調整することが行な
われている。
【0005】図3,図4は従来から知られている吐出燃
料圧力調整手段を示す図であって、図3はダイヤフラム
式気化器と脈動式ダイヤフラム燃料ポンプとを一体とし
たもの、図4は浮子式気化器と脈動式ダイヤフラム燃料
ポンプとを別体としたものである。
【0006】先ず、図3を参照して、燃料ポンプ51は
ダイヤフラム52を挟んで対向させたパルス室53およ
びポンプ室54と、吸込室56および吸込弁57を有し
燃料タンクの燃料をポンプ室54に導入する吸込通路5
5と、吐出弁59および吐出室60を有しポンプ室54
で加圧された燃料を定燃料室61に導く吐出通路58と
を具えている。吐出通路58の定燃料室61への出口部
分は、ダイヤフラム62の往復変位動に追従して動作す
る燃料弁63によって開閉される。
【0007】そして、吐出弁59の出口側に形成されて
いる吐出室60と吸込弁57の入口側に形成されている
吸込室56とを、燃料逃し量を制限する絞り65を有す
る逃し通路64によって接続している。
【0008】逃し通路64は燃料ポンプ51の吐出側と
吸込側とを常時連通しており、従って、この吐出燃料圧
力調整手段は吐出燃料圧力が高くなると吐出側と吸込側
との圧力差が大きくなることによって燃料逃し量が多く
なり、その結果燃料弁63に規定以上の圧力が働くこと
のないようにするものである。
【0009】次に、図4を参照して、燃料ポンプ71は
ダイヤフラム72を挟んで対向させたパルス室73およ
びポンプ室74と、吸込室76および吸込弁77を有し
燃料タンクの燃料をポンプ室74に導入する吸込通路7
5と、吐出弁79および吐出室80を有しポンプ室74
で加圧された燃料を定燃料室81に導く吐出通路78と
を具えている。吐出通路78の定燃料室81への出口部
分は、浮子82の上下動に追従して動作する燃料弁83
によって開閉される。
【0010】そして、吐出弁79の出口側に形成されて
いる吐出室80と吸込弁77の入口側に形成されている
吸込室76とを、逃し通路84によって接続するととも
にこの逃し通路84を開閉するピストン型の逃し弁85
を設けている。
【0011】前記の逃し通路84と逃し弁85とからな
る吐出燃料圧力調整手段における逃し弁85は、吐出燃
料圧力が設定値以上になるとその圧力によって開弁し、
逃し通路84を開放して吐出燃料の一部を吸込側に逃す
ことにより、燃料弁83に規定以上の圧力が働くことの
ないようにするものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に、気化器の各部
品には生産上避けることのできないばらつきがあり、殊
に定燃料室から吸気通路に至る燃料経路に設けられて燃
料流量に関係する部品のばらつきはエンジンに供給され
る燃料流量を変化させ、排気状態に直接影響を与える。
周知のように、排気規制に適合させるためには燃料流量
の精密な制御が必要であり、特に汎用エンジン向け気化
器のように少量の燃料を扱う気化器にあってはより精密
な制御が要求される。
【0013】しかしながら、前記従来の吐出燃料圧力調
整手段では、燃料弁63,83に働く燃料圧力を絞り6
5の径或いは逃し弁85の閉弁ばね荷重によって予め設
定された圧力以下に制限して定燃料室61,81の燃料
油面を一定に維持させるもの、としているので、殊に定
燃料室61,81から吸気通路に至る燃料経路の構成部
品のばらつきによって発生する燃料流量の狂いを修正す
ることができず、排気規制に適合するように燃料流量を
精密に制御することは不可能である。
【0014】本発明は逃し通路に絞りまたは逃し弁を設
けてなる従来の吐出燃料圧力調整手段がもっている、気
化器構成部品のばらつきによる燃料流量の狂いを修正し
て排気規制に対応させることができない、という前記課
題を解決するためになされたものであって、気化器構成
部品のばらつきによって生じる燃料流量の狂いを解消さ
せるように燃料弁に働く吐出燃料圧力を任意に調節する
ことができ、従ってエンジンに供給される燃料流量を正
確に所定流量として排気規制に適合させ、ひいてはエン
ジンの運転性を安定したものとすることができる吐出燃
料圧力調整手段を具えた脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ
装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明はダイヤフラムを挟んで対向させたパルス室
およびポンプ室と、吸込弁を有し燃料タンクの燃料をポ
ンプ室に導入する吸込通路と、吐出弁を有しポンプ室で
加圧された燃料を気化器の定燃料室に導く吐出通路とを
具え、吐出通路の吐出弁出口側と吸込通路の吸込弁入口
側とを吐出燃料の一部を吸込側に逃す逃し通路によって
接続した気化器の脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ装置に
対して、逃し通路の逃し面積を無段階に調節する手動の
調整弁を具えさせること、またはこのような調整弁に加
えて燃料逃し量を調整弁の最大通過流量よりも少量に制
限する絞りを戻し通路に具えさせることとした。
【0016】気化器構成部品のばらつきによって、燃料
流量が所定流量よりも少ない方に移行する場合は、調整
弁の開度を小さくして燃料逃し量を減少させ、燃料弁に
働く圧力を高くして開きやすくすることにより定燃料室
の燃料保有量が増加して吸気通路への燃料流量を増加さ
せることができる。反対に、燃料流量が所定流量よりも
多い方に移行する場合は、調整弁の開度を大きくして燃
料逃し量を増大させ、燃料弁に働く圧力を低くして開き
にくくすることにより、定燃料室の燃料保有量が減少し
て吸気通路への燃料流量を減少させることができる。
【0017】即ち、調整弁の開度を調節することによ
り、燃料弁に働く吐出燃料圧力を無段階に変化させ、気
化器構成部品のばらつきによる燃料流量の狂いを高精度
で修正してエンジンに正確に所定流量の燃料を供給する
ことができ、その結果、排気規制に適合させ、ひいては
エンジンの運転性を安定したものとする、という目的が
達成される。
【0018】また、調整弁に加えて絞りを逃し通路に設
けたものは、調整弁を全開としても燃料弁に働く吐出燃
料圧力が一定以下とならず、エンジンが要求する最少燃
料流量を本発明の目的が達成できる範囲に押えることが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1,図2は本発明をダイヤフラ
ム式気化器に一体に組付けた実施の形態を示すものであ
って、ベンチュリおよび絞り弁を有する吸気通路2を横
向きに貫通形成してなる胴体1の下面にダイヤフラム3
とダイヤフラムカバー4とが重ねられており、ダイヤフ
ラム3を挟んで向かい合った胴体1のくぼみおよびダイ
ヤフラムカバー4の内部空間は、定燃料室5および大気
に連通した背圧室6を形成している。
【0020】定燃料室5にはピン7に回動自由に支持さ
れたレバー8が内蔵されており、このレバー8はばね9
によって一端をダイヤフラム3の中心部に常時接触して
いるとともにもう一端に燃料弁10を取り付けている。
燃料弁10の弁体11は針状乃至円錐状であって、後述
する燃料ポンプ15の吐出通路23の定燃料室5への出
口端に設置した弁座12に着座する閉弁力をばね9によ
って与えられている。
【0021】定燃料室5の燃料保有量が減少するとダイ
ヤフラム3が定燃料室5の方へ変位してレバー8を押し
上げ回動させ、弁体11が弁座12から離間して燃料ポ
ンプ15が吐出した燃料を定燃料室5に導入する。燃料
保有量が増加してダイヤフラム3が背圧室6の方へ変位
するとばね9がレバー8を押し下げ回動させ、弁体11
が弁座12に着座して吐出通路23を閉止する。この動
作により定燃料室5に一定量の燃料が保有されること
は、従来のダイヤフラム式気化器と全く同じである。
【0022】胴体1の定燃料室5と反対側である上面に
はダイヤフラム16とポンプカバー17とが重ねられて
おり、ダイヤフラム16を挟んで向かい合った胴体1の
くぼみおよびポンプカバー17の内部空間はポンプ室1
8およびエンジンのクランクケースに接続されるパルス
室19を形成している。また、ポンプ室18には吸込通
路20および吐出通路23が接続されており、これらの
ダイヤフラム16,ポンプ室18,パルス室19,吸込
通路20,吐出通路23は燃料ポンプ15を構成する。
【0023】吸込通路20は胴体1の上面に開放した吸
込室21とその開放上面を覆ったダイヤフラム16に切
込みを設けて形成した舌片状の吸込弁22とを有してお
り、入口端が燃料タンクに接続される。吐出通路23は
胴体1の上面に開放した吐出室24とその開放上面を覆
ったダイヤフラム16に切込みを設けて形成した舌片状
の吐出弁25とを有しており、出口端に前述の弁座12
が設けられている。尚、吸込室21,吐出室24は燃料
の脈動を平滑化して吸込・吐出効率を高めるのに役立つ
ものであるが、必ずしも設けることを要しない。
【0024】エンジンの回転に伴ってクランクケースに
発生する圧力脈動がパルス室19に導入されると、負圧
時にダイヤフラム16がパルス室19の方へ変位してポ
ンプ室18を負圧とし、吸込弁22が開いて燃料タンク
から吸込通路20に送られてくる燃料をポンプ室18に
導入するとともに、吐出弁25が閉じて吐出通路23を
閉止する。パルス室19に導入される圧力脈動の正圧時
にダイヤフラム16がポンプ室18の方へ変位してポン
プ室18を正圧とし、吐出弁25が開いてポンプ室18
で加圧された燃料を吐出通路23より定燃料室5に導入
するとともに、吸込弁22が閉じて吸込通路20を閉止
する。この動作により燃料タンクの燃料を定燃料室5に
供給することは、従来の脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ
と全く同じである。
【0025】吐出通路23の吐出弁25出口側に位置す
る吐出室24と吸込通路20の吸込弁22入口側に位置
する吸込室21とは胴体1に形成した逃し通路27によ
って接続されており、この逃し通路27は途中に設けた
調整弁29によって通路面積が無段階に調節可能とされ
ているとともに、その下流側に固定ジェットからなる絞
り28を有している。
【0026】調整弁29は工具穴30を有する頭体31
を基端に具えたねじ杵33の先端から前方へ延びる弁軸
34の先端に突出させた針状の弁体35と、逃し通路2
7に形成した弁孔37とを具えており、弁孔37と同一
中心軸線上に位置させて胴体1に形成した雌ねじ39を
有する取付穴38にねじ杵33を挿入して雌ねじ39に
ねじ嵌合することにより、弁体35を弁孔37に出し入
れ可能としている。
【0027】取付穴38の奥端部分である雌ねじ39の
先端部から弁孔37の入口に至る領域は弁室40を形成
しており、逃し通路27は吐出室24から弁室40,弁
孔37を経て吸込室21に達している。弁軸34から弁
体35に移行する肩部分は円錐面状の当り面36を形成
し、弁室40から弁孔37に移行する段部分は当り面3
6と同一傾斜角度とされた円錐面状のシート面41とさ
れている。また、頭体31はOリングからなるシール部
材32を装着しており、このシール部材32は取付穴3
8の周面に密着して弁室40を気・液密とすると同時
に、その摩擦力によってねじ杵33の回り止めとして働
く。
【0028】また、取付穴38の基端開口部分には環状
部片43が圧入により嵌め込み固定されている。この環
状部片43はねじ杵33が雌ねじ39から完全に抜き出
されて取付穴38の内部で自由な状態となったとき、頭
体31が当って取付穴38から胴体1の外部へねじ杵3
3が脱出するのを防止するように働く。環状部片43は
ねじ杵33を回して逃し通路27の有効面積を所要面積
とするように弁体35の弁孔37への挿入深さを調節し
てから取付穴38に嵌め込み固定するものであるが、そ
の内径よりも小径の工具を差し込んで工具穴30に係合
させ再調整を行なうことが可能である。
【0029】定燃料室5の燃料を吸気通路2に送出する
燃料系統は、主ジェット、低速ジェット、主ブリード空
気ジェット、低速ブリード空気ジェット、主燃料調整針
弁、低速燃料調整針弁、バックブリード防止用逆止弁な
ど、燃料流量に関係するいくつかの機能部品を具えてお
り、これらの部品の生産上避けることのできないばらつ
きは、殊に燃料流量が少ない汎用エンジン用気化器にあ
っては排気状態更にはエンジン運転性に無視できない影
響を与える。
【0030】一方、燃料ポンプ15のパルス室19に導
入される負圧と正圧との繰り返しである圧力脈動の平均
圧力はエンジンの低速から高速へと回転速度が上昇する
に従って高くなり、全開高速で最も高くなる。このため
燃料ポンプ15の吐出燃料圧力もエンジン回転速度上昇
に伴って高くなり、燃料弁10の弁体11に働く開弁方
向の力が増大して無理に開弁させ、定燃料室5の燃料を
規定量以上に増加して吸気通路2への燃料送出量を増加
させ、混合気を過濃にする、という不都合を生じる。
【0031】この不都合は画一的なものでなく、定燃料
室5から吸気通路2に至る燃料系統の部品のばらつきに
よって、燃料流量が基準の所定流量よりも少ない方に移
行する場合と多い方に移行する場合とがある。そこで、
少ない方に移行する燃料系統に対しては定燃料室5の保
有燃料量を多くして燃料流量を増加させ、多い方に移行
する燃料系統に対しては定燃料室5の保有燃料量を少な
くして燃料流量を減少させることによって、燃料流量の
狂いを修正し、常に所定流量の燃料を吸気通路2に送出
させることが排気対策およびエンジン運転性能の面で好
ましいことは明かである。
【0032】本実施の形態によると、弁体35を弁孔3
7から完全に抜き出して調整弁29を全開とした状態か
ら、ねじ杵33を工具の手動操作により回して前進させ
弁体35を弁孔37に挿入して弁孔37の有効面積を次
第に小さくする状態、次に当り面36がシート面41に
接近してそれらの隙間が次第に小さくなる状態を経て当
り面36がシート面41に着座し全閉とした状態に至る
まで、逃し通路27の通路面積を無段階に調節可能とし
ている。
【0033】従って、定燃料室5から吸気通路2に送出
される燃料流量が基準の所定流量よりも少ない方に移行
する燃料系統に対しては、弁体35の弁孔37への挿入
深さを深くして吐出室24から吸込室21に向かってそ
れらの圧力差によって逃し通路27を流れる燃料逃し量
を減少させ、吐出燃料圧力の低下度合いを小さくして燃
料弁10を開きやすくする。このことにより、基準の開
弁時期よりも低いエンジン回転速度で燃料弁10が開弁
しやすくなって、殊に高速回転域の要求燃料を適確に供
給することができる。
【0034】燃料流量が基準の所定流量よりも多い方に
移行する燃料系統に対しては、弁体35の弁孔37への
挿入深さを浅くして逃し通路27を流れる燃料逃し量を
増加させ、吐出燃料圧力の低下度合いを大きくして燃料
弁10を開きにくくする。このことにより、基準の開弁
時期よりも高いエンジン回転速度となるまで燃料弁10
が開弁しにくい状態となって吸気通路2に送出される燃
料流量を所定流量とするように減少させるとともに、殊
に高速回転域における混合気過濃を解消することができ
る。
【0035】調整弁29は手動操作で無段階に開度調節
可能であるので、気化器の燃料系統が個々にもっている
ばらつきに対応して燃料流量の狂いを適確に修正し、少
量の燃料を扱う汎用エンジン向け気化器についても燃料
流量の高精密な制御が容易に可能である。
【0036】ここで、逃し通路27の絞り28は調整弁
29を或る開度以上に開いたとき燃料逃し量をそれ以上
に増加させないものであり、調整弁29を全開としたと
きの通過燃料流量よりも少量に制限することにより、誤
って調整弁29を全開とし定燃料室5に導入される燃料
流量が減少することがあっても混合気を過薄とすること
がなく、排気の状態およびエンジンの運転性能を悪化さ
せない。この絞り28は逃し通路27の調整弁29より
も下流側に限らず、上流側に設けることもできる。
【0037】尚、調整弁29を設置する取付穴38は胴
体1の内部に形成したが、吸込通路20や吐出通路23
の配置或いは燃料ポンプ15の設置場所によっては胴体
1の外部またはポンプカバー17などに形成することも
ある。
【0038】
【発明の効果】以上のように、定燃料室への燃料導入を
制御する燃料弁に働く燃料ポンプの吐出燃料圧力を規定
圧力以上に高くしないように吐出燃料の一部を吸込側の
低圧領域に逃す逃し通路の通路面積を手動の調整弁によ
り無段階に調節可能とした本発明によると、気化器構成
部品のばらつきによって生じる吸気通路への燃料流量の
狂いを容易に高精度で修正し、正確に所定流量の燃料を
エンジンに供給して良好な排気状態、運転性を得ること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断面図。
【図2】図1の要部の拡大図。
【図3】従来例を示す縦断面概略図。
【図4】別の従来例を示す縦断面概略図。
【符号の説明】
1 胴体,2 吸気通路,5 定燃料室,10 燃料
弁,15 燃料ポンプ,16 ダイヤフラム,18 ポ
ンプ室,19 パルス室,20 吸込通路,21吸込
室,22 吸込弁,23 吐出通路,24 吐出室,2
5 吐出弁,27逃し通路,28 絞り,29 調整
弁,31 頭体,33 ねじ杵,35 弁体,37 弁
孔,38 取付穴,40 弁室,43 環状部片,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラムを挟んで対向させたパルス
    室およびポンプ室と、吸込弁を有し燃料タンクの燃料を
    前記ポンプ室に導入する吸込通路と、吐出弁を有し前記
    ポンプ室で加圧された燃料を気化器の定燃料室に導く吐
    出通路とを具え、前記吐出通路の前記吐出弁出口側と前
    記吸込通路の前記吸込弁入口側とが吐出燃料の一部を吸
    込側に逃す逃し通路によって接続されている気化器の脈
    動式ダイヤフラム燃料ポンプ装置において、 前記逃し通路の通路面積を無段階に調節する手動の調整
    弁を具えさせた、 ことを特徴とする脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した気化器の脈動式ダイ
    ヤフラム燃料ポンプ装置において、 燃料逃し量を前記調整弁の最大通過流量よりも少量に制
    限する絞りを前記逃し通路に具えさせた、 ことを特徴とする脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記調整弁は工具穴付き頭体を基端に具
    えたねじ杵の先端に突出させた針状の弁体と、前記逃し
    通路に形成された弁孔とを有してなり、前記弁孔に前記
    弁体が挿入され或いは抜き出されることによって前記逃
    し通路の通路面積を無段階に調節するものである請求項
    1または2に記載した気化器の脈動式ダイヤフラム燃料
    ポンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記ねじ杵を装入してねじ込ませた取付
    穴の基端開口部分には環状部片が嵌め込み固定されてお
    り、前記環状部片は工具を挿通させるが前記工具穴付き
    頭体は通過させないものである請求項3に記載した気化
    器の脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ装置。
JP2002061364A 2002-03-07 2002-03-07 気化器の脈動式ダイヤフラム燃料ポンプ装置 Withdrawn JP2003262160A (ja)

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