JP2003343262A - 排気管継手装置 - Google Patents

排気管継手装置

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JP2003343262A JP2002146798A JP2002146798A JP2003343262A JP 2003343262 A JP2003343262 A JP 2003343262A JP 2002146798 A JP2002146798 A JP 2002146798A JP 2002146798 A JP2002146798 A JP 2002146798A JP 2003343262 A JP2003343262 A JP 2003343262A
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良和 坂入
Kohei Kurose
講平 黒瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マニホールドに接続された排気管に捩り方向
及び剪断方向の力が入力された場合においても、スティ
ックスリップ等に起因する異常音を発生させることがな
く、運転者に不快感を与えることがない上に、構成部材
の位置ずれ及び隙間の生じない排気管継手装置を提供す
ること。 【解決手段】 排気管継手装置1において、上流側排気
管2の管端部6には、凸球面状外面7を有するフランジ
部材8が取り付けられており、下流側排気管3の管端部
9には、凹面状内面10を有するフランジ部材11が取
り付けられており、凹面状内面10には、凸球面状外面
7の二部位12及び13で摺動自在に接触するように、
円錐状内面14及び15を有した環状シール体16が装
着されており、フランジ部材8及び11は、弾性手段1
7により互いに接近するように軸方向に弾性的に付勢さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の排気管継
手装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】自動車エンジンの排気
ガスは、エンジンから車体フレームなどに配置された排
気管に導かれて大気中に排出されるが、この排気管はエ
ンジンのトルク反力及び慣性力などにより操り返し曲げ
応力を受けるので、エンジンの振動が排気管つり架具を
伝わって車室内にもたらされたり、あるいは騒音の原因
にもなるばかりでなく排気管の疲労折損などの不具合を
生じる危険もある。このような問題を解決するために、
球面管継手(環状シール体)を有した排気管継手装置を
配置して応力を吸収させるなどの手段が講じられてい
る。
【0003】球面管継手は、多くの場合、その凸球面状
外面で、下流側排気管の端部に固着されたフランジ部材
の凹球面状内面に摺動自在に接触するようにして、その
内周面で上流側排気管の管端部の外周面に嵌装されて用
いられ、フランジ部材の凹球面状内面に対する凸球面状
外面の相対的な摺動で応力を吸収するようにしている。
【0004】ところで、前輪駆動横置きエンジン(FF
車)では、一般に、エンジンのマニホールド近傍に排気
管継手装置が配置されるのであるが、斯かるFF車の場
合には、マニホールドでの曲げ応力が縦置きエンジンの
場合に比較してかなり大きいものとなり、マニホールド
に接続される排気管には剪断方向(排気管の管軸と直交
する方向)の力に加えて、特に捩り方向(排気管の管軸
を中心とした回転方向)の力が大きく加わり、この力が
排気管継手装置にも入力されることになる。
【0005】排気管継手装置に捩り方向の力が大きく加
わると、互いに嵌合された球面管継手の内周面と上流側
排気管の管端部の外周面との間でスティックスリップが
生じ、スティックスリップに起因する異音が発生して自
動車の運転者、乗客に不快感を与えることになる。
【0006】この問題を解決すべく種々の技術が提案さ
れているが、提案の一つの技術には、球面管継手をその
内周面で上流側排気管の管端部の外周面に装着しない
で、代わりに、その外周面でフランジ部材に装着して、
これによりスティックスリップに起因する異音の発生を
防止するようにしたものがあるが、斯かる技術によれ
ば、構成部材の位置ずれ及び隙間が生じ易く、必ずしも
満足し得るものではない。
【0007】本発明は前記諸点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、マニホールドに接続
された排気管に捩り方向及び剪断方向の力が入力された
場合においても、スティックスリップ等に起因する異常
音を発生させることがなく、運転者に不快感を与えるこ
とがない上に、構成部材の位置ずれ及び隙間の生じない
排気管継手装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様の排
気管継手装置は、上流側排気管と下流側排気管とがそれ
ぞれの端面で隙間を残して相対峙して配置されており、
上流側排気管と下流側排気管とのうちの一方の排気管の
管端部には、凸球面状外面を有する第一のフランジ部材
が取り付けられており、上流側排気管と下流側排気管と
のうちの他方の排気管の管端部には、凹面状内面を有す
る第二のフランジ部材が取り付けられており、凹面状内
面には、凸球面状外面の少なくとも二部位で摺動自在に
接触するように、少なくとも二つの円錐状内面を有した
環状シール体が装着されており、第一及び第二のフラン
ジ部材とが、弾性手段により互いに接近するように軸方
向に弾性的に付勢されていることを特徴とする。
【0009】第一の態様の排気管継手装置によれば、環
状シール体が少なくとも二つの円錐状内面を有し、しか
も、この少なくとも二つの円錐状内面を介して第一のフ
ランジ部材の凸球面状外面の少なくとも二部位で摺動自
在に接触するようになっているために、少なくとも二つ
の円錐状内面のうちで軸方向に対して大きな傾斜をもっ
た円錐状内面で、第一のフランジ部材の凸球面状外面か
らの軸方向の弾性押圧力を受けとめて第一のフランジ部
材を軸方向の位置に関して拘束できて、第一のフランジ
部材の先端部が過度に環状シール体に嵌入されることを
防止できると共に、二つの円錐状内面のうちで軸方向に
対して小さい傾斜をもった円錐状内面で、第一のフラン
ジ部材の先端部を包み込むようにして第一のフランジ部
材を剪断方向に関して拘束できて、第一のフランジ部材
が環状シール体から離反することを防止でき、而して、
第一のフランジ部材と環状シール体との間の軸方向の力
に起因した相互の位置ずれ及び第一のフランジ部材と環
状シール体との間に剪断方向の力に起因した隙間が夫々
生じないようにできる。
【0010】また第一の態様の排気管継手装置によれ
ば、環状シール体が第二のフランジ部材の凹面状内面に
装着されているために、環状シール体と排気管の管端部
の外周面との間での摺動がなくなる結果、ここでのステ
ィックスリップの発生がなく、而して、マニホールドに
接続された排気管に捩り方向の力が入力された場合にお
いても、スティックスリップ等に起因する異常音を発生
させることがない。
【0011】第一の態様の排気管継手装置において、凸
球面状外面と円錐状内面とが摺動自在に接触する少なく
とも二部位の夫々は、線状である必要はなく、面状、即
ち帯状であってもよい。
【0012】本発明において環状シール体は、好ましい
例ではその第二の態様の排気管継手装置のように、主に
膨張黒鉛を含んだ耐熱材と、この耐熱材が隙間に配され
ていると共に耐熱材と混在一体になった金網からなる補
強材との圧縮成形物からなる。
【0013】本発明において環状シール体は、好ましい
例ではその第三の態様の排気管継手装置のように、ポリ
テトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材との
圧縮成形物からなる潤滑すべり層を有しており、ここ
で、少なくとも二つの円錐状内面は、ポリテトラフルオ
ロエチレン樹脂と金網からなる補強材とが混在一体とな
っている潤滑すべり層の平滑な露出面からなる。
【0014】本発明において、好ましい例ではその第四
の態様の排気管継手装置のように、少なくとも二つの円
錐状内面のうちの一方の円錐状内面は、軸方向に対して
45゜以上の角度を有しており、少なくとも二つの円錐
状内面のうちの他方の円錐状内面は、軸方向に対して4
5゜以下の角度を有しており、更に好ましい例ではその
第五の態様の排気管継手装置のように、少なくとも二つ
の円錐状内面のうちの一方の円錐状内面は、軸方向に対
して60゜以上の角度を有しており、少なくとも二つの
円錐状内面のうちの他方の円錐状内面は、軸方向に対し
て30゜以下の角度を有している。
【0015】本発明の第六の態様の排気管継手装置で
は、上記のいずれかの態様の排気管継手装置において、
環状シール体は、環状シール体の少なくとも二つの円錐
状内面に対応して少なくとも二つの円錐状外面を有して
おり、第二のフランジ部材の凹面状内面は、環状シール
体の少なくとも二つの円錐状外面に相補的な形状を有す
る二つの円錐状内面を具備しており、環状シール体は、
その二つの円錐状外面で第二のフランジ部材の凹面状内
面の対応の二つの円錐状内面に装着されている。
【0016】第六の態様の排気管継手装置によれば、環
状シール体がその二つの円錐状外面で第二のフランジ部
材の凹面状内面の対応の二つの円錐状内面に装着されて
いるために、環状シール体の第二のフランジ部材に対す
る位置を確実に保持でき、第二のフランジ部材に対して
環状シール体が剪断方向に関して位置ずれを起こすよう
な事態を避けることができる。
【0017】なお、本発明の第七の態様の排気管継手装
置のように、環状シール体が第一のフランジ部材の凸球
面状外面に対応した形状の凸球面状外面を有し、第二の
フランジ部材の凹面状内面が環状シール体の凸球面状外
面に相補的な形状を有する凹球面状内を具備し、環状シ
ール体がその凸球面状外面で第二のフランジ部材の凹球
面状内面に装着されていてもよい。
【0018】本発明では、第一のフランジ部材を下流側
排気管の管端部に、第二のフランジ部材を上流側排気管
の管端部に夫々取り付けてもよいのであるが、好ましく
は本発明の第八の態様の排気管継手装置のように、第一
のフランジ部材は上流側排気管の管端部に、第二のフラ
ンジ部材は下流側排気管の管端部に夫々取り付けられて
いる。
【0019】本発明の第九の態様の排気管継手装置で
は、上記のいずれかの態様の排気管継手装置において、
第二のフランジ部材は、凹面状内面に連接すると共に、
軸方向に対して実質的に直交する面からなる環状平坦内
面を更に有しており、環状シール体は、軸方向に対して
実質的に直交する面からなると共に、環状平坦内面に当
接する環状平坦端面を有している。
【0020】第九の態様の排気管継手装置のように、第
二のフランジ部材の環状平坦内面に環状シール体の環状
平坦端面が当接していると、弾性手段による環状シール
体の軸方向の移動を確実に阻止でき、環状シール体の位
置が第二のフランジ部材に対して弾性手段による弾性力
により軸方向にずれることがなくなる。
【0021】次に本発明の実施の形態を、図に示す好ま
しい例に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本発明
はこれら実施例には何等限定されないのである。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に示す排気管継手装置1にお
いて、上流側排気管2と下流側排気管3とがそれぞれの
端面4及び5で隙間を残して相対峙して配置されてお
り、上流側排気管2と下流側排気管3とのうちの一方の
排気管、本例では自動車エンジンのマニホールドに接続
された上流側排気管2の管端部6には、凸球面状外面7
を有するフランジ部材8が取り付けられており、他方の
排気管である大気側に配された下流側排気管3の管端部
9には、凹面状内面10を有するフランジ部材11が取
り付けられており、凹面状内面10には、凸球面状外面
7の二部位12及び13で摺動自在に接触するように、
二つの円錐状内面14及び15を有した環状シール体1
6が装着されており、フランジ部材8及び11は、弾性
手段17により互いに接近するように軸方向に弾性的に
付勢されている。
【0023】フランジ部材8は、凸球面状外面7に加え
て、管端部6内と管端部9内とを連通する貫通孔31を
規定する内周面32を有したフランジ基部33と、フラ
ンジ基部33と一体に形成されていると共に、一対の貫
通孔34を有したフランジ部35とを具備しており、フ
ランジ基部33において管端部6に溶接等により固着さ
れて取り付けられている。
【0024】フランジ部材11は、凹面状内面10に加
えて、凹面状内面10に連接すると共に、軸方向に対し
て実質的に直交する面からなる環状平坦内面41を更に
有しているフランジ基部42と、フランジ基部42と一
体に形成されていると共に、一対の貫通孔43を有した
フランジ部44とを具備しており、フランジ基部42に
おいて管端部9に溶接等により固着されて取り付けられ
ている。
【0025】凹面状内面10は、環状シール体16の二
つの円錐状外面51及び52に相補的な形状を有する二
つの円錐状内面53及び54を具備している。
【0026】環状シール体16は、特に図2及び図3に
それ自体を示すように、主に膨張黒鉛を含んだ耐熱材
と、この耐熱材が隙間に配されていると共に耐熱材と混
在一体になった金網からなる補強材との圧縮成形物から
なって、円錐状内面14及び15を有した内面側に、ポ
リテトラフルオロエチレン樹脂と金網からなる補強材と
の圧縮成形物からなる潤滑すべり層61を有しており、
二つの円錐状内面14及び15は、ポリテトラフルオロ
エチレン樹脂と金網からなる補強材とが混在一体となっ
ている潤滑すべり層61の平滑な露出面からなってい
る。
【0027】また、環状シール体16は、円錐状内面1
4及び15並びに円錐状内面14及び15に対応して少
なくとも二つの円錐状外面51及び52を有している上
に、軸方向に対して実質的に直交する面からなると共
に、環状平坦内面41に当接する環状平坦端面62を有
しており、円錐状外面51及び52でフランジ部材11
の凹面状内面10の対応の二つの円錐状内面53及び5
4に接触して装着されている。
【0028】円錐状内面14は、軸方向に対して30゜
以下の角度θ1、本例では実質的にθ1=15°を有し
ており、円錐状内面14に連接された円錐状内面15
は、軸方向に対して60゜以上の角度θ2、本例では実
質的にθ2=75°を有している。
【0029】弾性手段17は、一端部がフランジ部35
の各貫通孔34を貫通した一対のボルト71と、各ボル
ト71の一端部に螺着されたナット72と、各ボルト7
1を囲繞していると共に各ボルト71の頭部73とフラ
ンジ部44との間に配された一対のコイルばね74とを
具備しており、凸球面状外面7の二部位12及び13へ
の円錐状内面14及び15の摺動自在な接触を確保する
弾性力を発生している。
【0030】以上の排気管継手装置1において、上流側
排気管2及び下流側排気管3間に生ずる剪断方向の相対
角変位(揺動)及び捩り方向の相対的回転(捩り)は、
潤滑すべり層61の露出面である環状シール体16の円
錐状内面14及び15とフランジ部材8の凸球面状外面
7の二部位12及び13との相対的な摺動で許容され
る。
【0031】そして、排気管継手装置1においては、環
状シール体16が円錐状内面14及び15を有し、しか
も、円錐状内面14及び15を介してフランジ部材8の
凸球面状外面7の二部位12及び13で摺動自在に接触
するようになっているために、軸方向に対して大きな傾
斜(傾斜角θ2=75°)をもった円錐状内面15で、
フランジ部材8の凸球面状外面7からの軸方向の弾性押
圧力を受けとめてフランジ部材8を軸方向の位置に関し
て拘束できて、フランジ部材8の先端部が過度に環状シ
ール体16に嵌入されることを防止できると共に、軸方
向に対して小さい傾斜(傾斜角θ1=15°)をもった
円錐状内面14で、フランジ部材8の先端部を包み込む
ようにしてフランジ部材8を大きな揺動に関して拘束で
きて、フランジ部材8が環状シール体16から離反する
ことを防止でき、而して、フランジ部材8と環状シール
体16との間の軸方向の力に起因した相互の位置ずれ及
びフランジ部材8と環状シール体16との間に剪断方向
の力に起因した隙間が夫々生じないようにできる。
【0032】更に、排気管継手装置1においては、環状
シール体16がフランジ部材11の凹面状内面10に装
着されているために、環状シール体16と上流側排気管
2の管端部6の外周面又は下流側排気管3の管端部9の
外周面との間での摺動がなくなる結果、ここでのスティ
ックスリップの発生がなく、而して、マニホールドに接
続された上流側排気管2に捩り方向の力が入力された場
合においても、スティックスリップ等に起因する異常音
を発生させることがない。
【0033】また、排気管継手装置1においては、環状
シール体16がその二つの円錐状外面51及び52でフ
ランジ部材11の凹面状内面10の対応の二つの円錐状
内面53及び54に装着されているために、環状シール
体16のフランジ部材11に対する位置を確実に保持で
き、フランジ部材11に対して環状シール体16が位置
ずれを起こすような事態を避けることができる上に、フ
ランジ部材11の環状平坦内面41に環状シール体16
の環状平坦端面62が当接しているために、弾性手段1
7による環状シール体16の軸方向の移動を確実に阻止
でき、環状シール体16の位置がフランジ部材11に対
して弾性手段17による弾性力により軸方向にずれるこ
とがなくなる。
【0034】ところで、上記の排気管継手装置1におい
ては、環状シール体16をその二つの円錐状外面51及
び52でフランジ部材11の凹面状内面10の対応の二
つの円錐状内面53及び54に装着したが、これに代え
て、図4に示すように、フランジ部材8の凸球面状外面
7に対応した形状の凸球面状外面81を有して環状シー
ル体16を構成し、環状シール体16の凸球面状外面8
1に相補的な形状を有する凹球面状内面82をフランジ
基部42に具備してフランジ部材11の凹面状内面10
を構成し、環状シール体16をその凸球面状外面81で
フランジ部材11の凹球面状内面82に接触させて装着
してもよい。
【0035】図4に示す排気管継手装置1でも、フラン
ジ部材8と環状シール体16との間に位置ずれ及び隙間
が生じないようにできる上に、マニホールドに接続され
た上流側排気管2に捩り方向の力が入力された場合にお
いても、スティックスリップ等に起因する異常音を発生
させることがない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、マニホールドに接続さ
れた排気管に捩り方向及び剪断方向の力が入力された場
合においても、スティックスリップ等に起因する異常音
を発生させることがなく、運転者に不快感を与えること
がない上に、位置ずれ及び隙間の生じない排気管継手装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の縦断面図
である。
【図2】図1に示す環状シール体の説明図である。
【図3】図1に示す環状シール体の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の好ましい他の例の一部の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 排気管継手装置 2 上流側排気管 3 下流側排気管 4、5 端面 6、9 管端部 7 凸球面状外面 8 フランジ部材 10 凹面状内面 11 フランジ部材 12、13 部位 14、15 円錐状内面 16 環状シール体 17 弾性手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側排気管と下流側排気管とがそれぞ
    れの端面で隙間を残して相対峙して配置されており、上
    流側排気管と下流側排気管とのうちの一方の排気管の管
    端部には、凸球面状外面を有する第一のフランジ部材が
    取り付けられており、上流側排気管と下流側排気管との
    うちの他方の排気管の管端部には、凹面状内面を有する
    第二のフランジ部材が取り付けられており、凹面状内面
    には、凸球面状外面の少なくとも二部位で摺動自在に接
    触するように、少なくとも二つの円錐状内面を有した環
    状シール体が装着されており、第一及び第二のフランジ
    部材は、弾性手段により互いに接近するように軸方向に
    弾性的に付勢されている排気管継手装置。
  2. 【請求項2】 環状シール体は、主に膨張黒鉛を含んだ
    耐熱材と、この耐熱材が隙間に配されていると共に耐熱
    材と混在一体になった金網からなる補強材との圧縮成形
    物からなる請求項1に記載の排気管継手装置。
  3. 【請求項3】 環状シール体は、ポリテトラフルオロエ
    チレン樹脂と金網からなる補強材との圧縮成形物からな
    る潤滑すべり層を有しており、少なくとも二つの円錐状
    内面は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と金網からな
    る補強材とが混在一体となっている潤滑すべり層の平滑
    な露出面からなる請求項1又は2に記載の排気管継手装
    置。
  4. 【請求項4】 少なくとも二つの円錐状内面のうちの一
    方の円錐状内面は、軸方向に対して45゜以上の角度を
    有しており、少なくとも二つの円錐状内面のうちの他方
    の円錐状内面は、軸方向に対して45゜以下の角度を有
    している請求項1から3のいずれか一項に記載の排気管
    継手装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも二つの円錐状内面のうちの一
    方の円錐状内面は、軸方向に対して60゜以上の角度を
    有しており、少なくとも二つの円錐状内面のうちの他方
    の円錐状内面は、軸方向に対して30゜以下の角度を有
    している請求項1から3のいずれか一項に記載の排気管
    継手装置。
  6. 【請求項6】 環状シール体は、環状シール体の少なく
    とも二つの円錐状内面に対応して少なくとも二つの円錐
    状外面を有しており、第二のフランジ部材の凹面状内面
    は、環状シール体の少なくとも二つの円錐状外面に相補
    的な形状を有する二つの円錐状内面を具備しており、環
    状シール体は、その二つの円錐状外面で第二のフランジ
    部材の凹面状内面の対応の二つの円錐状内面に装着され
    ている請求項1から5のいずれか一項に記載の排気管継
    手装置。
  7. 【請求項7】 環状シール体は、第一のフランジ部材の
    凸球面状外面に対応した形状の凸球面状外面を有してお
    り、第二のフランジ部材の凹面状内面は、環状シール体
    の凸球面状外面に相補的な形状を有する凹球面状内面を
    具備しており、環状シール体は、その凸球面状外面で第
    二のフランジ部材の凹球面状内面に装着されている請求
    項1から5のいずれか一項に記載の排気管継手装置。
  8. 【請求項8】 第一のフランジ部材は上流側排気管の管
    端部に、第二のフランジ部材は下流側排気管の管端部に
    夫々取り付けられている請求項1から7のいずれか一項
    に記載の排気管継手装置。
  9. 【請求項9】 第二のフランジ部材は、凹面状内面に連
    接すると共に、軸方向に対して実質的に直交する面から
    なる環状平坦内面を更に有しており、環状シール体は、
    軸方向に対して実質的に直交する面からなると共に、環
    状平坦内面に当接する環状平坦端面を有している請求項
    1から8のいずれか一項に記載の排気管継手装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか一項に記載
    の排気管継手装置に用いるための環状シール体であっ
    て、少なくとも二つの円錐状内面を有した環状シール
    体。
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