JP2003343129A - 建物用ドアの施解錠装置 - Google Patents

建物用ドアの施解錠装置

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JP2003343129A
JP2003343129A JP2002152130A JP2002152130A JP2003343129A JP 2003343129 A JP2003343129 A JP 2003343129A JP 2002152130 A JP2002152130 A JP 2002152130A JP 2002152130 A JP2002152130 A JP 2002152130A JP 2003343129 A JP2003343129 A JP 2003343129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線信号を送受信して施解錠する建物用ドア
の施解錠装置において、施解錠する者の意志による操作
で施解錠することができるタッチスイッチを備えること
を主な目的とする。 【解決手段】 送信アンテナと受信アンテナとを設けた
送受信機と、この送受信機とシリンダ錠とを備えると共
にタッチスイッチ16を設けた外側錠部11をドア10
の外面に配設し、また、送信アンテナと受信アンテナと
を設けた送受信機と、施解錠機構の電動駆動部を設けた
サムタ−ン装置とを備えると共にタッチスイッチ35を
設けた内側錠部31をドア10の内面に配設し、携帯機
50からのレスポンスコ−ド信号の受信にしたがってコ
ントロ−ラ14が施解錠の準備モ−ドに移行し、この準
備モ−ドにおいてタッチスイッチ16、35を操作する
ことにより、施錠又は解錠が実行される構成となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物用ドアに設
ける施解錠装置に関し、特に、携帯機から送信した無線
信号によって施解錠モ−ドに移行させた状態でタッチス
イッチを操作し施施又は解錠を実行させる構成とした施
解錠装置に係る。
【0002】
【従来の技術】送受信機と電気錠(キ−シリンダを備え
る)とからなる錠部と、送受信信号を信号処理するコン
トロ−ラとからなる施解錠装置をドアに設備し、この施
解錠装置を携帯機(送受信ユニット)の特定の無線信号
によって施解錠制御する構成の施解錠システムが知られ
ている。
【0003】このような施解錠システムは、電磁波を通
信媒体としたチャレンジコ−ド信号と呼び出しコ−ド信
号とを順次ドア側の送受信機より送信する。そして、携
帯機を所持した者がそれらの信号の伝播領域に入ると、
携帯機がチャレンジコ−ド信号と呼び出しコ−ド信号に
応動してレスポンスコ−ド信号を出力する。
【0004】このレスポンスコ−ド信号はドア側の送受
信機によって受信され、このレスポンスコ−ド信号が正
規信号であるか否かがコントロ−ラによって算出された
内部レスポンスコ−ドとの比較により判断され、その判
断結果に基づいて施錠されている電気錠が解錠される。
なお、このような施解錠装置は、解錠してドアを開き、
その後ドアを閉めると、自動的に施錠される。また、解
錠して一定時間の間にドアを開かない場合も自動的に施
錠される。
【0005】上記したチャレンジコ−ド信号は、休止中
である携帯機を起動させるものであるが、呼び出しコ−
ド信号は、呼び出しに対応する携帯機のIDコ−ドに関
連してコントロ−ラに登録されているコ−ド信号であ
る。コントロ−ラは、チャレンジコ−ドと呼び出しコ−
ド信号を送信した後、送信した呼び出しコ−ド信号に対
応する携帯機のIDコ−ドと送信したチャレンジコ−ド
から、内部レスポンスコ−ドを生成し、一時的に記憶す
る。
【0006】また、携帯機は送受信ユニットとなってお
り、受信したチャレンジコ−ド信号とIDコ−ドから算
出してレスポンスコ−ドを生成する。すなわち、施解錠
装置のコントロ−ラで行なわれる内部レスポンスコ−ド
の算出と同様にしてレスポンスコ−ドを生成し、このレ
スポンスコ−ド信号を出力する。
【0007】したがつて、レスポンスコ−ド信号を受信
した施解錠装置は、内部レスポンスコ−ドと受信した外
部レスポンスコ−ドとを比較し、一致している場合に解
錠動作する。なお、上記した錠部の送受信機は、キ−シ
リンダと共にドア外面に備える他に、サムタ−ン装置と
共にドア内面にも備え、ドア内外の送受信機の送受信信
号を一つのコントロ−ラで信号処理する構成としたもの
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の施解錠装置は、携帯機を所持した者がドアに近づくこ
とによって自動的に解錠され、そして、ドアを開閉した
後またはドアを所定時間の間に開けなかったときに自動
的に施錠されるために、携帯機を所持した者がドアに近
づいた後は、その者の意志にかかわらず自動的に解錠さ
れ、また、施錠される。
【0009】このことから、施解錠する者が実際に施錠
されたか、また、解錠されたかを自己の意志による操作
によって確認することができる確認手段が要請されるよ
うになった。そこで、本発明ではこのような確認手段を
効果的に備える施解錠装置を提供することを第1の目的
とする。
【0010】また、この発明では、ドア外面に設ける外
側錠部が破壊され、ドア外から施解錠動作部が不正に操
作されることを防ぐ防護対策機構を提供することを第2
の目的とする。
【0011】さらに、本発明では、施解錠装置の送受信
機が備える共振回路によって生ずる周囲の無線機器への
影響を可能なるかぎり少なくする構成とすることを第3
の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した第1の目的を達
成するため、本発明では、第1の発明として、携帯機と
の間で無線信号を送受信する送受信機と、送受信信号を
信号処理するコントロ−ラと、このコントロ−ラによっ
て施解錠制御される電気錠機構とを備えた建物用ドアの
施解錠装置において、前記送受信機はシリンダ錠とユニ
ット化した外側錠部としてドア外面に配設すると共に、
この外側錠部には送信アンテナと受信アンテナとを設け
る他、タッチスイッチを設け、さらに、携帯機の無線信
号に応動して前記コントロ−ラを施解錠準備モ−ドに移
行させ、かつ、この準備モ−ドにおいて前記タッチスイ
ッチのスイッチ動作を検出して施錠または解錠を実行さ
せる制御手段を設けて構成したことを特徴とする建物用
ドアの施解錠装置を提案する。
【0013】また、第2の発明としては、上記した施解
錠装置において、前記送受信機はサムタ−ン装置とユニ
ット化した内側錠部としてドア内面に配設すると共に、
この内側錠部には送信アンテナと受信アンテナとを設け
る他に、タッチスイッチを設けたことを特徴とする建物
用ドアの施解錠装置を提案する。
【0014】このように構成した施解錠装置は、送受信
機が携帯機からの無線信号を受信すると、コントロ−ラ
がその受信信号に応動して施解錠準備モ−ドとなる。そ
して、この準備モ−ドにおいてタッチスイッチを操作す
れば、コントロ−ラがそのスイッチ動作信号に応動して
電気錠を施解錠動作させる。
【0015】このように、本発明によれば、施解錠する
者の意志によるスイッチ操作によって施錠又は解錠が実
行される。このようなタッチスイッチによる施錠と解錠
の確認操作は外側錠部と内側錠部とで行なうことができ
る。
【0016】一方、本発明の施解錠装置は、送受信機と
シリンダ錠とをユニット化した錠部に、送信アンテナ、
受信アンテナ、タッチスイッチを設けたので、これらア
ンテナやタッチスイッチが最も効果的に配置される。す
なわち、タッチスイッチを錠部とは別設する必要がな
く、最も操作し易い位置に配設することができる。
【0017】また、本発明の施解錠装置は、従来の施解
錠装置が設置されている配線回路を利用して容易に設備
することができる。すなわち、錠部の交換とコントロ−
ラのソフトウエアの変更によって容易に実施することが
できるので、既に設備されている施解錠装置の改修を簡
単に行なうことができる。
【0018】さらに、本発明の第3の発明としては、上
記した施解錠装置において、送受信機とシリンダ錠とを
ユニット化した外側錠部と、送受信機とサムタ−ン装置
とをユニット化した内側錠部とをドアの取付け孔を介し
て一体的に連結して配設し、かつ、外側錠部の取付け孔
と施解錠機構との間に防護部材を設けたことを特徴とす
る建物用ドアの施解錠装置を提案する。
【0019】外側錠部と内側錠部は、ドアに形成した取
付け孔を介して一体的に連結して取付けられるが、これ
らの錠部は送受信機とのユニット化により合成樹脂材な
どのケ−スによって覆う構成とする場合があるため、特
に、外側錠部については不正行為によってケ−スが破壊
され、錠部の一部材が取り外されてしまうことがある。
【0020】このような場合には、デットボルト回転軸
などの施解錠機構が取付け孔から差し入れた工具などに
よって不正に動作され、解錠されることがある。本発明
ではこのような不正行為を防止するため、施解錠機構と
取付け孔との間に防護部材を設けることにより、錠部ケ
−スが破壊された場合でも取付け孔を防護部材によって
閉塞し、不正行為による解錠を防止する構成となってい
る。
【0021】また、本発明の第4の発明としては、第1
又は第2の発明の施解錠装置において、外側錠部と内側
錠部には、磁性体に導電線を巻回した送信アンテナと、
この送信アンテナの近くに配置したコンデンサとで形成
した共振回路を設けたことを特徴とする建物用ドアの施
解錠装置を提案する。
【0022】従来の施解錠装置は錠部を簡単化するため
に、錠部には送信アンテナを配置し、この送信アンテナ
と共振回路を形成するコンデンサはコントロ−ラに設け
られている。このため、送信アンテナとコンデンサとの
間の配線が長くなるために、この配線に発生する電磁界
が公共の電波を干渉したり、周囲の無線機器に影響を与
えるおそれがあった。
【0023】そこで、この発明では、共振回路を形成す
る送信アンテナとコンデンサとを外側錠部と内側錠部と
に設け、配線による電磁界の影響を防止した構成として
ある。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面に沿って説明する。図1(A)は本発明の施解錠装
置を実施した建物用ドアの外面側一部を示す斜視図、図
1(B)はそのドアの内面側一部を示す斜視図である。
【0025】図1(A)に示すように、ドア10の外面
には、施解錠装置の外側錠部11と、外側ドアハンドル
12と、補助シリンダ錠部13とを設け、また、このド
ア10には埋設するようにして施解錠装置のコントロ−
ラ14が配設してある。
【0026】外側錠部11は、図2に示した拡大正面図
より分かる通り、その正面にはシリンダ錠のキ−挿入部
15、タッチスイッチ16、施解錠の表示部17、コ−
ド信号の送受信部所18を備えてある。なお、送受信部
所18は、合成樹脂材などで形成されており、ケ−ス2
2を金属製とする場合に設けられるものであり、ケ−ス
22を合成樹脂材などで形成する場合は不要となる。
【0027】また、外側錠部11は、図3に拡大して示
した内部構成図より分かるように、送信アンテナ19、
受信アンテナ20、送信アンテナ19に接近させて配置
したコンデンサ21、その他タッチスイッチ16のスイ
ッチ部などがケ−ス22内に設けた基板23に配設して
ある。
【0028】送信アンテナ19は磁性体に導電線を巻回
して形成したもので、この送信アンテナ19とコンデン
サ21とで直列共振回路を形成している。すなわち、直
列共振回路の共振電流を利用してチャレンジコ−ド信号
と呼び出しコ−ド信号とを順次送信アンテナ19より繰
り返し送信させる。
【0029】そして、このチャレンジコ−ド信号と呼び
出しコ−ド信号は、周辺無線機器への電波障害を考慮し
て、距離減衰性の高い電磁波を送信媒体とし、例えば、
LF(125kHz)磁界信号として送信する。
【0030】受信アンテナ20は、棒状の導電体からな
る公知のアンテナで、携帯機50(図1参照)から送ら
れる高周波電波、例えば、RF(315MHz)のレス
ポンスコ−ド信号を電波信号として受信する。
【0031】表示部17は施錠状態で緑色光を、解錠状
態で赤色光を表示するもので、施解錠する者が視覚を通
して施錠と解錠とを確認できるようにしてある。
【0032】上記した外側錠部11の送受信信号はコン
トロ−ラ14によって信号処理される。すなわち、この
コントロ−ラ14は、CPUの他にRAM、ROMなど
のメモリ、タイマ−等を有する制御回路を有し、このコ
ントロ−ラ14の制御下にチャレンジコ−ド信号と呼び
出しコ−ド信号とを送信アンテナ19より出力させる。
なお、チャレンジコ−ド信号は任意の乱数コ−ド信号で
ある。呼び出しコ−ド信号は、予めコントロ−ラ14に
設定された呼び出しコ−ドから、携帯機50のコントロ
−ラ14への登録順に従って求めたもので、携帯機50
のIDコ−ドに対応させてメモリに記憶させて保持す
る。
【0033】また、このコントロ−ラ14は、受信アン
テナ20が受信したレスポンスコ−ド信号を入力し、こ
のレスポンスコ−ドと送信したチャレンジコ−ドから生
成してメモリに記憶されている内部レスポンスコ−ドと
を比較し、これらコ−ドが一致したとき、解錠準備モ−
ドとなる。なお、レスポンスコ−ド信号は、携帯機50
のIDコ−ドと受信したチャレンジコ−ドから施解錠装
置側と同様に算出されたコ−ド信号で、携帯機50より
出力させる。
【0034】さらに、コントロ−ラ14は、解錠準備モ
−ドにおいてタッチスイッチ16を操作すると、そのス
イッチ信号の入力に応動し、施解錠機構24(図1参
照)を電動駆動部(サムタ−ン装置に内蔵)を解錠制御
し、施錠状態となっているデットボルト25(図1参
照)を退出させ解錠させる。
【0035】なお、解錠した後、ドアを開閉したとき、
または、所定時間内にドアを開閉しないときは、コント
ロ−ラ14が施解錠機構24の電動駆動部を制御して施
錠させる。
【0036】図1に示した外側ドアハンドル12はラッ
チ機構を連動する構成となっており、例えば、押し開き
ドア10の場合は、ドアハンドル12を押し操作する
と、ラッチボルト26が後退してドアを開くことができ
る。なお、ドアハンドル12の押し操作を解放すると、
ラッチ機構が自動的に復動する。
【0037】図1に示した補助シリンダ錠13は、キ−
操作によってその施解錠機構27を施解錠させるもので
あるが、この施解錠機構27は補助サムタ−ンに設けら
れた電動駆動部によって制御される。すなわち、この電
動駆動部が上記したコントロ−ラ14によって制御され
ることにより外側錠部11と同様に施解錠される構成と
なっている。
【0038】一方、図1(B)に示すように、ドア10
の内面には、内側錠部31、内側ドアハンドル32、補
助サムタ−ン33が設けてある。内側錠部31は、サム
タ−ン装置と送受信機とをユニット化した構成としてあ
り、図4に拡大正面図として示した通り、その正面には
サムタ−ンノブ34、タッチスイッチ35、施解錠状態
の表示部36とが設けてある。
【0039】また、内側錠部31は、図5に拡大して示
した内部構成図より分かるように、送信アンテナ37、
受信アンテナ38、送信アンテナ37と共振回路を形成
するコンデンサ39、タッチスイッチ35のスイッチ部
などがケ−ス40内に設けられた基板に配設されてい
る。
【0040】なお、タッチスイッチ35、送信アンテナ
37、受信アンテナ38は外側錠部11に備えたものと
同構成であり、コントロ−ラ14の制御下に同様に動作
するものである。
【0041】さらに、内側錠部31には、施解錠機構2
4をモ−タ駆動する電動駆動部41が備えてある。な
お、この電動駆動部41には、外側錠部11のシリンダ
錠をキ−操作したとき、または、サムタ−ンノブ34を
操作したときに電動電駆動系を切り離すクラッチ機構が
備えられている。
【0042】図1(B)に示した内側ハンドル32は、
外側ドアハンドル12と同様にラッチ機構を連動し、こ
のドアハンドル32を引き操作すると、ラッチボルト2
6が後退してドアを開くことができる。なお、ドアハン
ドル32の引き操作を解放すれば、ラッチ機構が自動的
に復動する。
【0043】図1に示した補助サムタ−ン33は、内側
錠部31に設けた電動駆動部41と同様の電動駆動部と
クラッチ機構とを備え、コントロ−ラ14によって制御
される電動駆動部の動作により施解錠するものである。
【0044】次に、図6〜図9に示すコントロ−ラ14
のフロ−チャ−トを参照しながら上記した施解錠装置の
動作について説明する。なお、外側錠部11と内側錠部
31の送受信時の動作は同様となるので、外側錠部11
の送受信時の動作について説明する。
【0045】先ず、コントロ−ラ14のスタ−トによっ
て外側錠部11の送信アンテナ19からチャレンジコ−
ド信号が送信される。このときコントロ−ラ14は、送
信したチャレンジコ−ド信号のコ−ドと続いて送信する
呼び出しコ−ドに対応した携帯機のIDコ−ドとから算
出した内部レスポンスコ−ドを作成してメモリに記憶さ
せる。この呼び出しコ−ド信号は複数の携帯機の登録に
対応させて設定されるa〜an+1のコ−ド信号であ
り、各携帯機のIDコ−ドに関連させてメモリに記憶さ
れている。また、チャレンジコ−ド信号はa〜a+nの
種類に分けられた呼び出しコ−ド信号と交互に送信され
る。(図6、ST100〜ST103)
【0046】携帯機50を所持した者がドア10に近づ
き、携帯機50がレスポンスコ−ド信号を出力すると、
このレスポンスコ−ド信号を外側錠部11の受信アンテ
ナ20が受信する。(図6ST104) 受信アンテナ20が受信したレスポンスコ−ド信号は、
コントロ−ラ14によって外部レスポンスコ−ドとして
処理され、内部レスポンスコ−ドと比較される。(図6
ST105)
【0047】携帯機50がa〜a+nのいずれかの呼び
出しコ−ド信号に対応したIDコ−ドを有するものであ
れば、外部レスポンスコ−ドが内部レスポンスコ−ドに
一致することから、コントロ−ラ14がこれらコ−ドの
一致を判断して施解錠の準備モ−ドに移る。(図6ST
106)
【0048】この準備モ−ドでは、施解錠状態を判断
し、施錠していれば表示部17を緑色に点灯し、解錠作
動待機、解錠していれば表示部17を赤色に点灯して施
錠作動待機となる。(図7ST108〜ST111)
【0049】表示部17が点灯したことを確認した後、
携帯機50を所持した者がこの待機状態でタッチスイッ
チ16を操作することになる。なお、タッチスイッチ1
6を操作しなかったときは初段のステップST100に
戻る(図7ST112、ST113)
【0050】ステップST109の解錠待機の状態でタ
ッチスイッチ16を操作すると、コントロ−ラ14がそ
のスイッチ信号に応じて電動駆動部41を制御して解錠
させる。そして、この解錠にしたがって自動施錠タイマ
−のカウントを開始させる。(図7ST114〜ST1
16)
【0051】解錠後にドア10を開くと、このドア10
を閉じないかぎり次のステップに進まず、ドア10が開
き状態となる。(図8ST117、ST118) ドアを閉めると自動施錠タイマ−のカウントが開始し、
このタイマ−がタイムアップすることでコントロ−ラ1
4が電動駆動部41を制御して施錠する。(図8ST1
19〜ST121)
【0052】ステップST114の解錠にかかわらずド
ア10を開けなかったときは自動施錠タイマ−(図7S
T116)のタイムアップで施錠となる。(図8ST1
17、ST120、ST121) また、ドア10を開けない場合、自動施錠タイマ−(図
7ST116)のカウント中にタッチスイッチ16を操
作することで施錠となる。(図8ST117、ST12
0、ST121、ST122)
【0053】上記のように解錠した後に自動施錠した後
は内部レスポンスコ−ドを消去して初段のステップST
100にリタ−ンする。(図8ST123、ST12
4)
【0054】また、ステップST111の施錠待機状態
では、解錠しているためタッチスイッチ16を操作する
ことにより施錠となる。(図7ST113、ST12
5) このように施錠した後は、内部レスポンスコ−ドを消去
して初段のステップST100にリタ−ンする。(図7
ST126、ST127)
【0055】一方、携帯機50からレスポンスコ−ド信
号を受信しない場合、或いは、レスポンスコ−ド信号を
受信したがこの外部レスポンスコ−ドとして内部レスポ
ンスコ−ドと一致しないときは、呼び出しコ−ドを切換
える。(図6ST104、図9ST128、ST12
9)
【0056】呼び出しコ−ド信号を切換えて送信してレ
スポンスコ−ド信号を受信したときは、ステップST1
04以後のステップに移り、そのレスポンスコ−ドが内
部レスポンスコ−ドと一致すれば、ステップST106
以後のステップに移る。
【0057】a〜a+nの呼び出しコ−ド信号を切換え
て送信しても、レスポンスコ−ド信号を受信しない場
合、或いは、受信したレスポンスコ−ド信号のコ−ドが
内部レスポンスコ−ドと一致しないときには、解錠待機
状態を解除する。(図9ST130、ST131) そして、内部レスポンスコ−ドを消去して初段のステッ
プST100にリタ−ンする。(図9ST132〜ST
134)
【0058】以上は外側錠部11とコントロ−ラ14の
動作について説明したが、内側錠部31とコントロ−ラ
14の動作は同様となっているので説明を省略する。
【0059】図10は、携帯機50の動作を示すフロ−
チャ−トである。携帯機50には、CPUの他にRA
M、ROMなどのメモリを備え、ドア10の外側錠部1
1から送信されるチャレンジコ−ド信号を受信すること
により、休止状態から起動し、また、チャレンジコ−ド
と携帯機固有のIDコ−ドから算出したレスポンスコ−
ドを作成してメモリに記憶させる。(図10ST200
1〜ST2003)
【0060】そして、呼び出しコ−ド信号を受信するこ
とにより、この携帯機50が有する呼び出しコ−ドと一
致したときにレスポンスコ−ド信号を送信する。さら
に、レスポンスコ−ド信号を送信した後は、記憶されて
いるレスポンスコ−ドを消去して初段ステップにリタ−
ンする。(図10ST2004〜ST2007)
【0061】チャレンジコ−ド信号を受信しても呼び出
しコ−ド信号を所定時間の間受信しない場合、或いは、
呼び出しコ−ドが一致しない場合には、レスポンスコ−
ドを消去してリタ−ンする。(図10ST2004、S
T2005、ST2007、ST2008)
【0062】図11は外側錠部11と内側錠部31とを
ドア10に取付ける前の状態を示す分解斜視図である。
図示するように、内側錠部31は、取付板42を挟むよ
うにしてとりねじ43によりドア10の内面に固着す
る。
【0063】また、取付板42はドア取付け孔10aに
嵌着させる凸部を有し、この凸部に外側錠部11を取付
けるための取付けねじ44が設けてある。そして、この
取付けねじ44を施解錠機構24の貫通孔を通してドア
外方に向かって突出させてある。
【0064】また、外側錠部11にはねじ孔付きの取付
けねじ45が設けてあり、この取付けねじ45に上記し
た取付けねじ44をねじ込むようにして外側錠部11を
ドア10の外面に取付けてある。なお、外側錠部11
は、シリンダ部と取付けねじ45とをドア外面側の取付
孔10bを通すようにして取付けてある。
【0065】一方、この実施形態では、シリンダの連動
軸や取付けねじ45を通す孔部を形成した円形の防護部
材46を設け、この防護部材46をシリンダ部と施解錠
機構24との間に配設させる。
【0066】すなわち、図12の組立て図より分かるよ
うに、施解錠機構24のデットボルト回転軸部をこの防
護部材46で閉塞するようにし、不正行為による解錠を
防止する構成となっている。
【0067】つまり、外側錠部11のケ−ス22を合成
樹脂材で形成した場合、このケ−ス22が破壊されてし
まうことかあり、この場合、図13に示した如く、上記
防護部材46を設けていなければ、取付孔10bより差
し入れた工具47によってデッドホルト回転軸48が回
転され、不正に解錠されてしまうことがある。上記した
防護部材46はこのような問題を解決したものである。
【0068】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、チャレンジコ−ド信号と呼び出しコ−ド信号は常
時送信させる構成とせず、携帯機50を所持した者がド
ア10に近づきタッチスイッチ16を操作することによ
ってこれらのコ−ド信号を送信させる構成とすることも
できる。このように構成することにより電力消費の節約
を計ることができて有利となる。
【0069】
【発明の効果】上記した通り、本発明に係る施解錠装置
は、外側錠部及び/又は内側錠部にタッチスイッチを設
け、このタッチスイッチの操作によって施解錠を実行す
る構成としたので、携帯機を所持する者の意志による操
作によって施錠し、また、解錠することができる。
【0070】また、タッチスイッチは送受信コイルと共
に外側錠部及び/又は内側錠部に設けたので、最適な配
置位置となる。そして、この施解錠装置は、既に設備さ
れている施解錠装置を改修する場合に、その配線を有効
に利用して設備できるので、実用化の高い施解錠装置と
なる。
【0071】さらに、本発明の施解錠装置は、外側錠部
の取付け孔と施解錠機構との間に防護部材を設けたの
で、外側錠部が破壊されるようなことがあっても、取付
け孔から差し入れた工具などによって不正に解錠される
ことがない。
【0072】また、本発明の施解錠装置は、送信アンテ
ナと共振回路を形成するコンデンサを外側錠部及び/又
は内側錠部に設けたので、送信アンテナとコンデンサと
の配線が短くなり、この配線に発生する電磁界による周
囲機器に及ぼす影響がほとんど生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の施解錠装置を実施したド
アの外面側を示す部分的な斜視図である。図1(B)は
本発明の施解錠装置を実施した同ドアの内面側を示す部
分的な斜視図である。
【図2】上記施解錠装置の外側錠部を拡大して示した正
面図である。
【図3】図2に示した外側錠部の内部構成を示した同外
側錠部の背面図である。
【図4】上記施解錠装置の内側錠部を拡大して示した正
面図である。
【図5】図4に示した内側錠部の内部構成を示した同内
側錠部の背面図である。
【図6】上記施解錠装置に備えたコントロ−ラの動作を
示すフロ−チャ−トの一部である。
【図7】図6に続くフロ−チャ−トである。
【図8】図7に続くフロ−チャ−トである。
【図9】図6に続く他のフロ−チャ−トである。
【図10】携帯機の動作を示すフロ−チャ−トである。
【図11】上記した外側錠部と内側錠部の取付けを説明
するための分解斜視図である。
【図12】上記した外側錠部と内側錠部の取付け状態を
示す簡略図である。
【図13】外側錠部が不正行為によって解錠される場合
の一例を示した図12同様の簡略図である。
【符号の説明】
10 ドア 10a、10b 取付け孔 11 外側錠部 14 コントロ−ラ 16 タッチスイッチ 19 送信アンテナ 20 受信アンテナ 21 コンデンサ 22 ケ−ス 24 施解錠機構 31 内側錠部 34 サムタ−ンノブ 35 タッチスイッチ 37 送信アンテナ 38 受信アンテナ 39 コンデンサ 41 電動駆動部 50 携帯機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福原 篤志 東京都港区新橋六丁目1番11号 株式会社 ユ−シン内 (72)発明者 池内 賢 東京都港区新橋六丁目1番11号 株式会社 ユ−シン内 Fターム(参考) 2E250 AA02 AA03 BB00 BB05 BB08 BB35 CC27 DD06 FF02 FF13 FF26 FF35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯機との間で無線信号を送受信する送
    受信機と、送受信信号を信号処理するコントロ−ラと、
    このコントロ−ラによって施解錠制御される電気錠機構
    とを備えた建物用ドアの施解錠装置において、 前記送受信機はシリンダ錠とユニット化した外側錠部と
    してドア外面に配設すると共に、この外側錠部には送信
    アンテナと受信アンテナとを設ける他、タッチスイッチ
    を設け、 さらに、携帯機の無線信号に応動して前記コントロ−ラ
    を施解錠準備モ−ドに移行させ、かつ、この準備モ−ド
    において前記タッチスイッチのスイッチ動作を検出して
    施錠または解錠を実行させる制御手段を設けて構成した
    ことを特徴とする建物用ドアの施解錠装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した建物用ドアの施解錠
    装置において、 前記送受信機はサムタ−ン装置とユニット化した内側錠
    部としてドア内面に配設すると共に、この内側錠部には
    送信アンテナと受信アンテナとを設ける他に、タッチス
    イッチを設けたことを特徴とする建物用ドアの施解錠装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した建物用ドアの施解錠
    装置において、 送受信機とシリンダ錠とをユニット化した外側錠部と、
    送受信機とサムタ−ン装置とをユニット化した内側錠部
    とをドアの取付け孔を介して一体的に連結して配設し、
    かつ、外側錠部の取付け孔と施解錠機構との間に防護部
    材を設けたことを特徴とする建物用ドアの施解錠装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載した建物用ドアの
    施解錠装置において、 外側錠部と内側錠部には、磁性体に導電線を巻回した送
    信アンテナと、この送信アンテナの近くに配置したコン
    デンサとで形成した共振回路を設けたことを特徴とする
    建物用ドアの施解錠装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008184780A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Tokai Rika Co Ltd 建物用電気錠及び建物用電気錠システム
JP2009133061A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Yuhshin Co Ltd ドア用施解錠装置
JP2011007036A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 T Lab Korea Inc 設置が容易なデジタルドアロック
JP2013100703A (ja) * 2011-11-10 2013-05-23 Takigen Mfg Co Ltd 貨物室のドアロック装置
JP2014067130A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Shibutani:Kk 警備システム

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