JP2003342778A - スズめっき浴、及び電子部品のめっき方法、並びに電子部品 - Google Patents

スズめっき浴、及び電子部品のめっき方法、並びに電子部品

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JP2003342778A
JP2003342778A JP2002150118A JP2002150118A JP2003342778A JP 2003342778 A JP2003342778 A JP 2003342778A JP 2002150118 A JP2002150118 A JP 2002150118A JP 2002150118 A JP2002150118 A JP 2002150118A JP 2003342778 A JP2003342778 A JP 2003342778A
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tin plating
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JP2002150118A
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Akihiro Motoki
章博 元木
Yoshihiko Takano
良比古 高野
Tatsuo Kunishi
多通夫 国司
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い電流密度範囲で被めっき物の電気特性と
はんだ濡れ性の双方を低コストで容易に満足することの
できるようにする。 【解決手段】 水素イオン指数pHを2.0〜5.0に
調製すると共に、グルコン酸やグルコノラクトン等の錯
化剤を添加し、0.1〜200A/mの広い電流密度
範囲で、スズの析出電位を、標準水素電極電位を基準に
−0.9V又は−0.9Vよりも電気化学的に貴な電位
とし、さらに炭素数が6〜18のアルキル基とエチレン
オキサイドの付加モル総数が12〜60であるポリオキ
シエチレンアルキルアミン又はポリオキシエチレンアル
キルアミドを添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスズめっき浴、及び
電子部品のめっき方法、並びに電子部品に関し、より詳
しくは各種電子部品の電解めっき工程に使用されるスズ
めっき浴、及び該スズめっき浴を使用した電子部品のめ
っき方法、並びに該めっき方法を使用して製造された積
層コンデンサ等の電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックス素体の表面に電極が形成さ
れた電子部品では、通常、電極のはんだ濡れ性を向上さ
せるために電極表面にスズめっきが施されている。
【0003】そして、スズめっき浴としては、従来よ
り、(a)第1スズ塩、(b)グルコン酸、グルコヘプ
トン酸、これらのアルカリ金属塩、グルコノラクトン、
及びグルコヘプトノラクトンから成る群から選ばれる少
なくとも1種の化合物、及び(c)界面活性剤を含有し
ためっき浴が既に知られている(特開昭57−6368
9号公報)。
【0004】該従来技術は、第1スズ塩にグルコン酸等
の錯化剤と界面活性剤とを適宜組み合わせたスズめっき
浴を用意し、該スズめっき浴を使用して電解めっきを施
すことにより、平滑で緻密な半光沢のめっき皮膜を得る
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電解
スズめっきは、スズめっき浴中でのアノード及びカソー
ド間に流れる電流値とめっき時間を管理することにより
行っており、また生産性の向上を図る観点から、アノー
ド及びカソード間に大電流を通電して短時間でめっき処
理を行なっている。つまり、めっき金属であるスズに対
しできるだけ電気化学的に卑にシフトした電位を被めっ
き物に印加し、めっき処理している。
【0006】しかしながら、めっき金属の析出電位が卑
に大きくシフトすると大量の電子がセラミック素体に流
れ、電気化学的な溶解が進行する。すなわち、「析出電
位が卑である」ということはスズがめっき浴中ではイオ
ンの状態で安定になることを意味するため、大量の電子
を被めっき物に流して大きなエネルギを該被めっき物に
負荷しなければ金属析出は生じないこととなる。
【0007】ところが、上述のように被めっき物に大き
なエネルギを負荷するとめっき金属であるスズが析出す
るが、斯かる大きなエネルギの負荷によりめっき液がセ
ラミック素体の内部に浸入し、その結果セラミック素体
を構成する酸化物がイオン化反応を起こして溶け出し、
電極がセラミック素体から剥離し、絶縁抵抗や機械的品
質係数等の電気特性を損なう虞がある。
【0008】一方、このようにめっき金属を析出させる
上で析出電位は重要な要素であるが、電流密度を制御し
て良好な電気特性が得られたとしても、良好なはんだ濡
れ性が得られなければ、はんだ付け性が悪化し、満足な
めっき性能を得ることができない。
【0009】しかしながら、上記従来技術では、単に電
流密度を制御して電解めっきを行っているに過ぎず、析
出電位の制御を考慮に入れていないため、良好な電気特
性を得ようとすると良好なはんだ濡れ性を得るのが困難
となる場合があり、また、良好なはんだ濡れ性を得よう
とした場合は、界面活性剤のスズめっき皮膜に対する吸
着性が強くなり、析出電位が卑に大きくシフトして電気
特性が大幅に低下し、製品歩留まりの低下を招来すると
いう問題点があった。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、広い電流密度範囲で被めっき物の電気特
性とはんだ濡れ性の双方を低コストで容易に満足するこ
とのできるスズめっき浴、及び電子部品のめっき方法、
並びに電子部品を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】電解めっきでは、一般に
電流密度を制御しながらめっき処理を行なっているが、
〔発明が解決しようとする課題〕の項でも述べたよう
に、析出電位はめっき処理を行なう上で重要な要素とな
る。
【0012】したがって、めっき処理を電流制御に代え
て電位制御で行えばよいとも考えられるが、電位制御の
場合、電位を一定範囲に制御するためには参照電極やポ
テンショスタット等の装置が別途必要となり、装置の煩
雑化を招く。
【0013】そこで、本発明者らは、広い電流密度範囲
で被めっき物の電気特性とはんだ濡れ性の双方を両立さ
せるべく鋭意研究したところ、水素イオン指数pH及び
錯化剤でスズめっき浴を調製することにより、スズの析
出電位を−0.9V(vs.SHE(Standard Hydrogen
Electrode);標準水素電極、以下同じ)又は−0.9
Vよりも電気化学的に貴な電位とし、且つ光沢剤として
所定のポリオキシエチレンアルキルアミン又はポリオキ
シエチレンアルキルアミドを添加することにより、最大
200A/mまでの広い電流密度範囲で良好な電気特
性と良好なはんだ濡れ性を有するスズめっき浴を得るこ
とができるという知見を得た。
【0014】本発明はこのような知見に基づきなされた
ものであって、本発明に係るスズめっき浴は、最大20
0A/mまでの電流密度範囲で、スズの析出電位が−
0.9V又は−0.9Vよりも電気化学的に貴な電位と
され、かつ、所定のポリオキシエチレンアルキルアミン
又はポリオキシエチレンアルキルアミドのうちの少なく
とも一方が添加されていることを特徴としている。
【0015】また、本発明者らの研究により、析出電位
は水素イオン指数pHの値により殆ど決定され、析出電
位を上述のようにするためには、少なくとも水素イオン
指数pHを2.0〜5.0に設定する必要のあることが
判明した。
【0016】そこで、本発明のスズめっき浴は、水素イ
オン指数pHが2.0〜5.0となるように調製されて
いることを特徴としている。
【0017】また、より良好なはんだ濡れ性を確保する
観点からは、前記所定のポリオキシエチレンアルキルア
ミン又はポリオキシエチレンアルキルアミドは、アルキ
ル基の個数は6〜18、エチレンオキサイドの付加モル
総数は12〜80が好ましい。
【0018】すなわち、前記ポリオキシエチレンアルキ
ルアミンは、一般式
【0019】
【化3】 で表され、前記ポリオキシエチレンアルキルアミドは、
一般式
【0020】
【化4】 で表されることを特徴としている。
【0021】また、析出電位は、上述したように、水素
イオン指数pHの決定が大きな要素となるが、錯化剤も
析出電位の決定に寄与し、斯かる観点から、錯化剤とし
てグルコン酸、グルコヘプトン酸、グルコノラクトン、
グルコヘプトノラクトン、グルコン酸アルカリ金属塩、
及びグルコヘプトン酸アルカリ金属塩を使用するのが好
ましい。
【0022】すなわち、本発明のスズめっき浴は、グル
コン酸、グルコヘプトン酸、グルコノラクトン、グルコ
ヘプトノラクトン、グルコン酸アルカリ金属塩、及びグ
ルコヘプトン酸アルカリ金属塩の中から選択された少な
くとも1種以上の錯化剤が含有されていることを特徴と
している。
【0023】また、本発明は、上述の如く最大200A
/mまでの広い電流密度範囲で適用することができる
が、電流密度を過度に小さくした場合はめっき処理時間
に長時間を要し、生産性低下を招来する。
【0024】したがって、斯かる観点から、電流密度
は、少なくとも0.1A/m以上であるのが好まし
い。
【0025】さらに、本発明のスズめっき浴は、硫酸第
1スズ、スルファミン酸第1スズ、塩化第1スズ、酢酸
第1スズ、酸化第1スズ、メタンスルホン酸第1スズ、
ホウフッ化第1スズ、2−ヒドロキシエタンスルホン酸
第1スズ、2−ヒドロキシプロパンスルホン酸第1ス
ズ、及びフェノールスルホン酸第1スズの中から選択さ
れた少なくとも1種以上の第1スズ塩が含有されている
ことを特徴としている。
【0026】また、スズの酸化を防止する観点からは、
ヒドロキノン、ピロカテコール、レゾルシン、アスコル
ビン酸、及びヒドラジンの中から選択された少なくとも
1種以上の酸化防止剤が含有されていることを特徴とす
るのが好ましい。
【0027】また、本発明に係る電子部品のめっき方法
は、上記スズめっき浴を使用し、部品素体の表面に形成
された導電部上に電解めっきを施すことを特徴としてい
る。
【0028】上記めっき方法によれば、電流密度が0.
1〜200A/mの広い電流密度範囲で析出電位が−
0.9V又は−0.9Vよりも電気化学的に貴な電位を
有し、かつ、所定のポリオキシエチレンアルキルアミン
又はポリオキシエチレンアルキルアミドが添加されたス
ズめっき浴を使用して電解スズめっきを行っているの
で、参照電極等の装置を要することなく簡単に所望のス
ズめっきを施すことができる。
【0029】また、本発明に係る電子部品は、前記めっ
き方法を使用して製造されたことを特徴としている。
【0030】上記構成によれば、電気特性及びはんだ濡
れ性に優れた信頼性の高い電子部品を低コストで容易に
得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を詳説
する。
【0032】本発明の一実施の形態としてのスズめっき
浴は、第1スズ塩、錯化剤、及び光沢剤として下記一般
式(1)で示されるポリオキシエチレンアルキルアミン
又は下記一般式(2)で示されるポリオキシエチレンア
ルキルアミドを含有すると共に、水素イオン指数pHを
2.0〜5.0に調製し、これにより0.1〜200A
/mの広い電流密度範囲でスズの析出電位を−0.9
V又は−0.9Vより電気化学的に貴としている。
【0033】
【化5】
【0034】
【化6】 次に、スズの析出電位、電流密度範囲、水素イオン指数
pH、及び上記一般式(1)(2)でアルキル基の個数
及びエチレンオキサイドの付加モル総数を上記範囲に限
定した理由を詳述する。
【0035】(1)スズの析出電位 めっき皮膜を形成すべくめっき反応を生じさせるために
は、めっき金属であるSn(−0.14V)の平衡電極
電位よりも電気化学的に卑な電位を被めっき物に印加す
る必要があるが、スズの析出電位を−0.9Vよりも電
気化学的に卑な電位に設定してめっき処理を施した場合
は、セラミック素体が還元雰囲気に晒され、セラミック
素体を形成する金属酸化物が還元分解して溶解し、その
結果電極とセラミック素体との密着強度が低下して電極
剥離を招来し、絶縁特性や機械的品質係数Q等の電気特
性が低下する虞がある。
【0036】一方、析出電位が−0.9V又は−0.9
Vよりも電気化学的に貴な場合は、小さなエネルギでス
ズが金属化するため、前記金属酸化物の還元反応による
溶解を抑制することができる。
【0037】そこで、本実施の形態では、スズの析出電
位を−0.9V又は−0.9Vよりも電気化学的に貴な
電位となるように制御しつつ、めっき処理を行なうよう
にしている。
【0038】(2)電流密度範囲 スズの析出電位は、上述したように−0.9V又は−
0.9Vよりも電気化学的に貴な電位とする必要がある
が、電流密度が200A/mを超えると水素イオン指
数pHや錯化剤で析出電位を調整しても、該析出電位が
電気化学的に卑に大きくシフトし、その結果電気特性の
不良品率が増加して製品歩留まりの低下を招来する。一
方、アノード、カソード間に電流を通電すればめっき析
出は生じるが、めっき金属の析出量は電流密度と時間の
積で決定されることから、0.1A/m未満の低い電
流密度では生産性が低下し、実用性に欠ける。
【0039】そこで、本実施の形態では、電流密度範囲
を0.1〜200A/mとした。 (3)水素イオン指数pH 析出電位は、主として水素イオン指数pHを調製するこ
とにより決定されるが、水素イオン指数pHが5.0を
超えると析出電位が−0.9Vよりも電気化学的に卑と
なり、セラミック素体を構成する金属酸化物の溶け出
し、電極剥離が生じて電気特性を損なう。一方、水素イ
オン指数pHが2.0未満の場合はめっき浴が強酸性溶
液になり、被めっき物を構成するセラミック素体の化学
的溶解が極端に進行する。
【0040】そこで、本スズめっき浴では水素イオン指
数を2.0〜5.0とした。
【0041】(4)上記一般式(1)及び(2)におけ
るアルキル基の個数n及びエチレンオキサイドの付加モ
ル総数(p+q) 良好なはんだ濡れ性を得るために、本実施の形態では光
沢剤として上記一般式(1)で示されるポリオキシエチ
レンアルキルアミン又上記一般式(2)で示されるポリ
オキシエチレンアルキルアミドを添加しているが、アル
キル基の個数nが6未満になるとめっき析出に対する抑
制効果を失い、一方、アルキル基の個数nが18を超え
るとセラミック素体が還元分解し易くなる。
【0042】また、エチレンオキサイドの付加モル総数
(p+q)が12未満になると光沢剤のめっき浴中での
溶解が困難となり、一方、前記付加モル総数(p+q)
が80を超えるとめっき析出に対する抑制効果を失う。
【0043】そこで、本実施の形態では、アルキル基の
個数nが6〜18、付加モル総数(p+q)が12〜8
0のポリオキシエチレンアルキルアミン、或いはポリオ
キシエチレンアルキルアミドを添加することとした。
【0044】また、錯化剤も析出電位の決定要因をなす
ものであり、上記析出電位を確保するためには、錯化剤
種として、グルコン酸、グルコヘプトン酸、グルコノラ
クトン、グルコヘプトノラクトン、グルコン酸アルカリ
金属塩、及びグルコヘプトン酸アルカリ金属塩を使用す
ることができる。
【0045】また、スズを析出させるための第1スズ塩
としては、硫酸第1スズ、スルファミン酸第1スズ、塩
化第1スズ、酢酸第1スズ、酸化第1スズ、メタンスル
ホン酸第1スズ、ホウフッ化第1スズ、2−ヒドロキシ
エタンスルホン酸第1スズ、2−ヒドロキシプロパンス
ルホン酸第1スズ、及びフェノールスルホン酸第1スズ
を使用することができる。
【0046】さらに、2価のスズから4価のスズへの酸
化を防止する観点からは酸化防止剤をスズめっき浴に添
加するのが好ましく、斯かる酸化防止剤としては、ヒド
ロキノン、ピロカテコール、レゾルシン、アスコルビン
酸、ヒドラジン等を使用することができる。
【0047】そして、本スズめっき浴が満たされた電解
槽に、球状、板状、或いは棒状等のスズ製アノードと、
導電性カソード、通電媒体及び被めっき物(セラミック
素体等の部品素体の表面、例えば両端部にCuやAg等
を主成分とする導電媒体が形成されたもの)が内有され
たバレルを浸漬して該バレルを回転・揺動等させると共
に、上記電流密度範囲(0.1〜200A/m)でア
ノード・カソード間に電流を通電し、これにより被めっ
き物には−0.9V又は−0.9Vよりも貴な電位が印
加されて電解スズめっきが施され、前記導電部上には所
望のスズ皮膜が形成される。
【0048】このようにしてスズ皮膜が形成された電子
部品は、過度に卑な電位が印加されることもなく、した
がって被めっき物に過大なエネルギが負荷されることも
なく、セラミック素体の溶解が抑制され、電極剥離も生
じず、絶縁抵抗や機械的品質係数Q等の電気特性低下を
招来することのない電子部品を得ることができる。
【0049】しかも、スズめっき浴には、光沢剤とし
て、炭素数が6〜18のアルキル基を有し、かつエチレ
ンオキサイドの付加モル総数が12〜60であるポリオ
キシエチレンアルキルアミン又はポリオキシエチレンア
ルキルアミドが添加されているので、はんだ濡れ性も良
好なものとなり、優れたはんだ付け性を有する電子部品
を得ることができる。
【0050】このように本実施の形態では、広い電流密
度範囲で電気特性とはんだ濡れ性の両立が可能な電子部
品を得ることができる。
【0051】
【実施例】次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
【0052】(実施例1)第1スズ塩としてスルファミ
ン酸第1スズを200mol/m、錯化剤としてグルコ
ン酸ナトリウムを800mol/m、光沢剤として炭素
数nが18のアルキル基とエチレンオキサイドの付加モ
ル総数(p+q)が12のポリオキシエチレンアルキル
アミンを2.0kg/m、及び導電剤としてスルファ
ミン酸ナトリウムを300mol/m夫々添加し、水素
イオン指数pHが5.0となるように調合されたスズめ
っき浴を作製した。
【0053】次いで、スズアノードと、導電性カソー
ド、通電媒体及び被めっき物(セラミック素体の両端部
にCuやAgを主成分とする電極が形成されたもの)が
内有されたバレルとをスズめっき浴に浸漬して前記バレ
ルを回転させ、アノード、カソード間に電流密度50A
/mの電流を通電し、被めっき物に電解スズめっきを
施した。
【0054】(実施例2)第1スズ塩として硫酸第1ス
ズを400mol/m、錯化剤としてグルコノラクトン
を800mol/m、光沢剤として炭素数nが8のアル
キル基とエチレンオキサイドの付加モル総数(p+q)
が60のポリオキシエチレンアルキルアミンを10.0
kg/m、及び導電剤として硫酸アンモニウムを50
0mol/m 夫々添加し、水素イオン指数pHが2.0
となるように調合されたスズめっき浴を作製した。
【0055】次いで、実施例1と同様にしてアノード、
カソード間に電流密度100A/m の電流を通電し、
被めっき物に電解スズめっきを施した。
【0056】(実施例3)第1スズ塩として酢酸第1ス
ズを100mol/m、錯化剤としてグルコヘプトン酸
を2000mol/m、及び光沢剤として炭素数nが3
0のアルキル基とエチレンオキサイドの付加モル総数
(p+q)が30のポリオキシエチレンアルキルアミド
を0.1kg/m夫々添加し、水素イオン指数pHが
4.5となるように調合されたスズめっき浴を作製し
た。
【0057】次いで、実施例1と同様にしてアノード、
カソード間に電流密度10A/mの電流を通電し、被
めっき物に電解スズめっきを施した。
【0058】(比較例1)第1スズ塩としてスルファミ
ン酸第1スズを200mol/m、錯化剤としてクエン
酸水素三ナトリウム二水和物を800mol/m、光沢
剤として炭素数nが18のアルキル基とエチレンオキサ
イドの付加モル総数(p+q)が12のポリオキシエチ
レンアルキルアミンを2.0kg/m、及び導電剤と
してスルファミン酸ナトリウムを300mol/m夫々
添加し、水素イオン指数pHが5.0となるように調合
されたスズめっき浴を作製した。
【0059】次いで、実施例1と同様にしてアノード、
カソード間に電流密度50A/mの電流を通電し、被
めっき物に電解スズめっきを施した。
【0060】(比較例2)第1スズ塩として硫酸第1ス
ズを400mol/m、錯化剤としてグルコノラクトン
を800mol/m、光沢剤として炭素数nが8のアル
キル基とエチレンオキサイドの付加モル総数(p+q)
が60のポリオキシエチレンアルキルアミンを10.0
kg/m、及び導電剤として硫酸アンモニウムを50
0mol/m 夫々添加し、水素イオン指数pHが7.0
となるように調合されたスズめっき浴を作製した。
【0061】次いで、実施例1と同様にしてアノード、
カソード間に電流密度100A/m の電流を通電し、
被めっき物に電解スズめっきを施した。
【0062】(比較例3)第1スズ塩として酢酸第1ス
ズを100mol/m、錯化剤としてグルコヘプトン酸
を2000mol/m、及び光沢剤として炭素数nが1
2のアルキル基とエチレンオキサイドの付加モル総数
(p+q)が30のポリオキシエチレンアルキルアミド
を0.1kg/m夫々添加し、水素イオン指数pHが
4.5となるように調合されたスズめっき浴を作製し
た。
【0063】そして、実施例1と同様にしてアノード、
カソード間に電流密度300A/m の電流を通電し、
被めっき物に電解スズめっきを施した。
【0064】表1は各実施例及び比較例のめっき組成、
水素イオン指数pH、及びめっき処理の電流密度を示し
ている。
【0065】
【表1】 次に、本発明者らは、各実施例及び比較例について、は
んだ濡れ性、及び電気特性の良否を評価した。
【0066】ここで、はんだ濡れ性は、各試験片を10
づつ個用意し、PCT(プレッシャークッカーテスト)
を行った後、メニスコグラフ法によりはんだの引張力と
はんだの排斥力とが等しくなるゼロクロス時間で評価し
た。
【0067】すなわち、温度105℃、湿度100%の
条件で、各試験片をロジン系不活性タイプのフラックス
中に4時間保管し、次いで、浸漬速度25.0mm/se
c、浸漬深さ4.0mm、浸漬時間20.0secで浴温2
30℃のはんだ溶融槽(60%Sn−40%Pb)に浸
漬し、前記ゼロクロス時間を測定し、はんだ濡れ性を評
価した。
【0068】また、電極剥離が生じた場合は電気特性が
損なわれると考えられることから、各試験片を1000
個づつ用意し、超音波探傷試験装置で電極剥離の有無を
調べ、電気特性の評価とした。
【0069】表2は各実施例及び比較例におけるスズの
析出電位とはんだ濡れ性及び電気特性の不良個数を示し
ている。
【0070】
【表2】 尚、表2中、はんだ濡れ性は、各10個の全ての試験片
についてゼロクロス時間が2.5sec以下の場合を良品
と判断して○印で示し、ゼロクロス時間が平均で2.5
sec以上要した場合を不良品と判断して×印で示してい
る。
【0071】この表2から明らかなように、比較例1は
本発明の光沢剤を使用しているため、はんだ濡れ性は良
好であるが、析出電位が−1.2Vであり、−0.9V
よりも卑であるため、セラミック素体の還元反応により
溶解が進行し、電極剥離が生じて電気特性の低下を招来
する試験片の存在が認められた。
【0072】また、比較例2は水素イオン指数pHが
7.0と大きいため、析出電位が−1.2Vと卑に大き
くシフトし、セラミック素体の還元反応により電気化学
的な溶解が進行し、電極剥離が生じて電気特性の低下を
招来する試験片の存在が認められた。また、比較例1で
は水素イオン指数pHが上述したように7.0と大きい
ため、100A/m程度の低電流密度領域では光沢剤
のめっき皮膜への吸着作用が小さ過ぎ、めっき皮膜の凹
凸が大きくなって平滑性に欠け、ゼロクロス時間も長
く、はんだ濡れ性に劣ることが確認された。
【0073】また、比較例3は電流密度が300A/m
と本発明の範囲外となったため、析出電位が−1.3
Vと大きく卑にシフトし、その結果、比較例1、2と同
様、電極剥離が生じて電気特性の低下を招来する試験片
の存在が認められた。
【0074】これに対して実施例1〜3は、水素イオン
指数pHが2.0〜5.0であり、本発明の錯化剤を使
用することにより析出電位は−0.6〜−0.8Vとな
って−0.9Vよりも貴となり、したがってセラミック
素体の還元反応による化学的な溶解が進行することもな
く、電極剥離が防止され電気特性を損なうことのない電
子部品を得ることができる。しかも、本発明の光沢剤を
使用することにより、広い電流密度範囲で緻密で平滑な
スズ皮膜が得られ、はんだ濡れ性の良好な電子部品を得
ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るスズめ
っき浴は、最大200A/mまでの電流密度範囲で、
スズの析出電位が、標準水素電極電位を基準に−0.9
V又は−0.9Vよりも電気化学的に貴な電位とされ、
かつ、所定のポリオキシエチレンアルキルアミン又はポ
リオキシエチレンアルキルアミドが添加されているの
で、該スズめっき浴を使用して電子部品用被めっき物に
電解スズめっきを施しても電極剥離が防止されて電気特
性を損なうこともなく、しかも良好なはんだ濡れ性を確
保することができる。
【0076】また、本発明のスズめっき浴は、水素イオ
ン指数pHが2.0〜5.0となるように調製されてい
るので、上述した広い電流密度範囲で、スズの析出電位
を、−0.9V又は−0.9Vよりも電気化学的に貴な
電位に設定することができる。
【0077】また、本発明のスズめっき浴は、グルコン
酸、グルコヘプトン酸、グルコノラクトン、グルコヘプ
トノラクトン、グルコン酸アルカリ金属塩、及びグルコ
ヘプトン酸アルカリ金属塩の中から選択された少なくと
も1種以上の錯化剤が含有しているので、析出電位を所
望電位に容易に制御することが可能となる。
【0078】また、電流密度は、少なくとも0.1A/
以上であるので、生産性が極端に低下するのを回避
することができる。
【0079】さらに、本発明は、硫酸第1スズ、スルフ
ァミン酸第1スズ、塩化第1スズ、酢酸第1スズ、酸化
第1スズ、メタンスルホン酸第1スズ、ホウフッ化第1
スズ、2−ヒドロキシエタンスルホン酸第1スズ、2−
ヒドロキシプロパンスルホン酸第1スズ、及びフェノー
ルスルホン酸第1スズ等、各種第1スズ塩に適用するこ
とができる。
【0080】また、ヒドロキノン、ピロカテコール、レ
ゾルシン、アスコルビン酸、及びヒドラジンの中から選
択された少なくとも1種以上の酸化防止剤が含有される
ことにより、スズが2価から4価に酸化されるのを防止
することができる。
【0081】本発明に係る電子部品のめっき方法は、前
記スズめっき浴を使用し、部品素体の表面に形成された
導電部上に電解めっきを施しているので、参照電極やポ
テンショスタット等の電位制御を行うための特殊な装置
を別途設ける必要もなく、簡単に所望のスズめっきを施
すことができる。
【0082】本発明に係る電子部品は、上記めっき方法
を使用して製造されているので、電気特性及びはんだ濡
れ性に優れた信頼性の高い電子部品を低コストで容易に
得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国司 多通夫 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 4K023 AA17 BA06 BA08 BA13 BA15 BA29 CA08 CB03 CB21 CB33 DA02 DA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大200A/mまでの電流密度範囲
    で、スズの析出電位が、標準水素電極電位を基準に−
    0.9V又は−0.9Vよりも電気化学的に貴な電位と
    され、 かつ、所定のポリオキシエチレンアルキルアミン又はポ
    リオキシエチレンアルキルアミドのうちの少なくとも1
    種以上が添加されていることを特徴とするスズめっき
    浴。
  2. 【請求項2】 水素イオン指数pHが2.0〜5.0と
    なるように調製されていることを特徴とする請求項1記
    載のスズめっき浴。
  3. 【請求項3】 前記ポリオキシエチレンアルキルアミン
    は、一般式 【化1】 で表されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のスズめっき浴。
  4. 【請求項4】 前記ポリオキシエチレンアルキルアミド
    は、一般式 【化2】 で表されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のスズめっき浴。
  5. 【請求項5】 グルコン酸、グルコヘプトン酸、グルコ
    ノラクトン、グルコヘプトノラクトン、グルコン酸アル
    カリ金属塩、及びグルコヘプトン酸アルカリ金属塩の中
    から選択された少なくとも1種以上の錯化剤が含有され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載のスズめっき浴。
  6. 【請求項6】 電流密度は、少なくとも0.1A/m
    以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載のスズめっき浴。
  7. 【請求項7】 硫酸第1スズ、スルファミン酸第1ス
    ズ、塩化第1スズ、酢酸第1スズ、酸化第1スズ、メタ
    ンスルホン酸第1スズ、ホウフッ化第1スズ、2−ヒド
    ロキシエタンスルホン酸第1スズ、2−ヒドロキシプロ
    パンスルホン酸第1スズ、及びフェノールスルホン酸第
    1スズの中から選択された少なくとも1種以上の第1ス
    ズ塩が含有されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項6のいずれかに記載のスズめっき浴。
  8. 【請求項8】 ヒドロキノン、ピロカテコール、レゾル
    シン、アスコルビン酸、及びヒドラジンの中から選択さ
    れた少なくとも1種以上の酸化防止剤が含有されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記
    載のスズめっき浴。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8に記載のいずれか
    のスズめっき浴を使用し、部品素体の表面に形成された
    導電部上に電解めっきを施すことを特徴とする電子部品
    のめっき方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のめっき方法を使用して
    製造されたことを特徴とする電子部品。
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