JP2003342563A - 無機蛍光体、無機蛍光体ペースト及び無機蛍光体の製造方法 - Google Patents

無機蛍光体、無機蛍光体ペースト及び無機蛍光体の製造方法

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JP2003342563A
JP2003342563A JP2002150472A JP2002150472A JP2003342563A JP 2003342563 A JP2003342563 A JP 2003342563A JP 2002150472 A JP2002150472 A JP 2002150472A JP 2002150472 A JP2002150472 A JP 2002150472A JP 2003342563 A JP2003342563 A JP 2003342563A
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phosphor
inorganic
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Takayuki Suzuki
隆行 鈴木
Satoshi Ito
聡 伊藤
Naoko Furusawa
直子 古澤
Hisahiro Okada
尚大 岡田
Hideki Hoshino
秀樹 星野
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小粒径で発光強度が高く、且つ、比表面積が
大きい無機蛍光体、分散性が良好で塗布したときにむら
が発生せず、輝度が高い無機蛍光体ペースト及び無機蛍
光体の製造方法を提供する。 【解決手段】 無機蛍光体の比表面積が該無機蛍光体前
駆体に対して80%以上であることを特徴とする無機蛍
光体無機蛍光体ペースト及び無機蛍光体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機蛍光体、無機
蛍光体ペースト及び無機蛍光体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無機蛍光体を使用する製品の種類
は益々多くなり、その多くはその製造過程で無機蛍光体
を水や有機溶媒、又は、それらの混合物に懸濁させた無
機蛍光体ペースト(無機蛍光体分散物)の形態を経由す
るものが多い。陰極線管(CRT)、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)等のディスプレイ装置や蛍光灯等
における蛍光膜作製時の塗布液等がその例であり、更に
最近では様々な目的でインクジェット記録用インク等の
色材にも無機蛍光体を含有する技術が提案されている。
【0003】無機蛍光体のペーストや分散物は、無機蛍
光体粒子を形成した後に必要に応じて分散処理を行って
製造されるが、蛍光体の分散性、粒径、発光特性は、蛍
光体を含むペーストの諸特性や、それを使用して製造さ
れた最終製品の諸性能に大きな影響を与えるので特に重
要である。
【0004】ところで、従来の蛍光体は、原料粉末を混
合したものを坩堝などの焼成容器に入れた後、高温で長
時間加熱することにより固相反応を起こさせ、それをボ
ールミルなどで微粉砕することにより製造されてきた。
しかし、このような従来の一般的な無機蛍光体製造方法
では、個々の蛍光体粒子の微視的な制御が困難で、結果
として巨視的な輝度等の性能が十分に満足できるもので
はなかった。
【0005】従って、従来から用いられている蛍光体材
料にあっては、蛍光体の粒子サイズが不均一であり、大
中小の粒子が無造作に入り混じった蛍光体粒子が用いら
れており、例えば、蛍光ランプや陰極線管(CRT)で
は平均粒子サイズが3μm〜10μmまでの範囲内のも
のが、プラズマディスプレイパネル(PDP)では平均
粒子サイズが1μm〜5μmまでの範囲内のものが用い
られている。このように、従来から用いられている蛍光
体にあっては、粒子サイズが大きく、広い粒径分布を有
するため、プラズマディスプレイ装置、エレクトロルミ
ネッセンス装置、能動発光液晶装置等の各種の用途に用
いると、無機蛍光体ペーストの分散性が悪く、塗布むら
や、パネルにしたとき、発光むらが生じやすく、輝度が
低い等の問題点があった。
【0006】更に、プラズマディスプレイパネル(PD
P)では、より高い解像度と輝度が要求されており、そ
のために、より緻密で複雑なリブ構造に適した、小粒径
で発光強度が高く、且つ、比表面積の大きな蛍光体が求
められている。また、粒径が小さければ蛍光体の充填密
度を高めることができ、比表面積が大きければ蛍光体層
の紫外線吸収量の向上や蛍光体のペースト中での沈降を
抑制することができ、パネル輝度を向上させることがで
きる。
【0007】上記のような事情から、小粒径で、発光強
度が高く、且つ、比表面積が大きい無機蛍光体や、分散
性が良好で塗布したときにむらが発生せず、輝度が高い
無機蛍光体ペーストの市場ニーズが高くなってきている
が、いまだ、満足すべきレベルのものが得られてはいな
いのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小粒
径で発光強度が高く、且つ、比表面積が大きい無機蛍光
体、分散性が良好で塗布したときにむらが発生せず輝度
が高い無機蛍光体ペースト及び無機蛍光体の製造方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成によって達成された。
【0010】1.無機蛍光体の比表面積が該無機蛍光体
前駆体に対して80%以上であることを特徴とする無機
蛍光体。
【0011】2.無機蛍光体前駆体の比表面積が1〜1
00m2/gであることを特徴とする前記1に記載の無
機蛍光体。
【0012】3.無機蛍光体の比表面積が1〜50m2
/gであることを特徴とする前記1又は前記2に記載の
無機蛍光体。
【0013】4.平均粒径が0.1〜1.0μmである
ことを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の無
機蛍光体。
【0014】5.140〜400nmに励起波長を有す
ることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の
無機蛍光体。
【0015】6.Ba元素、Mg元素、Al元素及び賦
活剤を含有することを特徴とする前記1〜5のいずれか
1項に記載の無機蛍光体。
【0016】7.Zn元素、Si元素及び賦活剤を含有
することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載
の無機蛍光体。
【0017】8.Y元素、Gd元素、B元素及び賦活剤
を含有することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項
に記載の無機蛍光体。
【0018】9.前記1〜8のいずれか1項に記載の無
機蛍光体を少なくとも1種以上含有することを特徴とす
る無機蛍光体ペースト。
【0019】10.前記1〜8のいずれか1項に記載の
無機蛍光体を液相法により製造することを特徴とする無
機蛍光体の製造方法。
【0020】11.液相法が反応晶析法であることを特
徴とする前記10に記載の無機蛍光体の製造方法。
【0021】12.前記1〜8のいずれか1項に記載の
無機蛍光体を噴霧熱分解法により製造することを特徴と
する無機蛍光体の製造方法。
【0022】本発明を更に詳しく説明する。 《無機蛍光体》本発明の無機蛍光体の比表面積が該無機
蛍光体前駆体に対して80%以上である無機蛍光体につ
いて説明する。
【0023】比表面積の測定は特に制限はないが、JI
S R1626 に記載の方法により測定することがで
きる。ここでいう無機蛍光体前駆体とは無機蛍光体の構
成元素を含有する中間生成物であり、所定の温度で焼成
処理することにより蛍光体が得られる。無機蛍光体前駆
体を調製する工程は、従来から公知の方法を用いて製造
できるが、最終的に得られる無機蛍光体の発光強度の良
好なものを製造する観点からは、製造時に機械的破砕工
程を経ない、つまりビルドアップ法で合成されるものが
好ましく、特に液相法が好ましい。
【0024】無機蛍光体前駆体は、一般的に、高温で長
時間加熱されることにより、結晶化が進むと同時に粒成
長(結晶成長)が起こり、発光強度の高い蛍光体となる
が、同時に、無機蛍光体前駆体の粒子同士が焼結するこ
とにより比表面積が著しく低下する。従って、本実施の
形態のように、予め、比表面積が大きい無機蛍光体前駆
体を合成し、焼成条件を最適化することにより、無機蛍
光体前駆体に対して80%以上の比表面積を有しながら
も、十分な発光特性を有する無機蛍光体を得ることがで
きる。このように比表面積が大きい蛍光体を用いた蛍光
体層は紫外線吸収量が向上するため、例えば、プラズマ
ディスプレイパネル(PDP)に用いたときの輝度向上
を実現することができる。
【0025】これは、波長の短い紫外線、特に147n
mや173nmの紫外線は、蛍光体のごく表面層しか進
入できず(0.1μm以下)、蛍光体の表面で多重反射
しながら減衰して行くから、蛍光体粒子の比表面積が大
きければ、紫外線が蛍光体粒子の表面から吸収される量
を多くすることができるからである。
【0026】更に、無機蛍光体ペーストにしたとき、比
表面積の大きな蛍光体を用いれば、蛍光体の沈降を抑制
することができ、例えば、プラズマディスプレイパネル
(PDP)に用いた場合、蛍光体を隔壁側面に塗布する
ことが可能となり、蛍光体の被覆率の向上とあわせてパ
ネル輝度向上が可能となる。また、低粘度のペースト化
が可能となり、インクジェット法による塗布等、応用範
囲が広がる。
【0027】本発明の無機蛍光体の比表面積は該無機蛍
光体前駆体に対して80%以上100%以下であるが、
更に好ましくは、90%以上100%以下である。
【0028】また、無機蛍光体の比表面積は好ましく
は、1〜50m2/gであり、更に好ましくは、10〜
40m2/gである。
【0029】無機蛍光体前駆体の比表面積は好ましく
は、1〜100m2/gであり、更に好ましくは、10
〜60m2/gである。
【0030】本発明に係る平均粒径が0.1〜1.0μ
mの無機蛍光体について説明する。ここで、前記無機蛍
光体の平均粒径としては、0.8μm以下であることが
好ましく、更に好ましくは、0.2〜0.7μmであ
る。
【0031】上記の平均粒径は、球換算粒径であり、球
換算粒径とは、粒子の体積と同体積の球を想定し、該球
の粒径をもって表わした粒径である。ここで、本発明に
係る無機蛍光体の粒径は、透過型電子顕微鏡(TEM)
又は走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて測定できる。
【0032】また、好ましくは粒径が0.1〜1.0μ
mの粒子が質量で全粒子の50%以上を占める無機蛍光
体で、最も好ましくは粒径が0.1〜1.0μmの粒子
が質量で全粒子の70%以上を占める無機蛍光体であ
る。
【0033】更に、平均粒径が0.1〜1.0μmの粒
子の粒径分布の変動係数が50%以下である無機蛍光体
が好ましく、変動係数が30%以下である無機蛍光体が
最も好ましく用いられる。ここで粒径分布の変動係数
(粒子分布の広さ)とは、下式によって定義される値で
ある。
【0034】粒径分布の変動係数(粒子分布の広さ)
[%]=(粒径の標準偏差/平均粒径)×100 本発明に係る140nm〜400nmに励起波長を有す
る無機蛍光体について説明する。140nm〜400n
mに励起波長を有する無機蛍光体は、その応用範囲が広
く、紫外線を励起源とする表示装置、蛍光ランプ等に用
いることができる。好ましくは、140〜180nm、
又は250〜370nmの紫外領域に励起波長を有する
ことが好ましい。ここで、励起波長の測定は、励起波長
及び蛍光波長を各々走査可能な、分光蛍光光度計によっ
て容易に測定できる。
【0035】本発明に係る無機蛍光体の組成は例えば、
特開昭50−6410号、同61−65226号、同6
4−22987号、同64−60671号、特開平1−
168911号等に記載されており、特に制限はない
が、結晶母体であるY22S、Zn2SiO4、Ca
5(PO43Cl等に代表される金属酸化物及びZn
S、SrS、CaS等に代表される硫化物に、Ce、P
r、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb等の希土類金属のイオンやAg、
Al、Mn、Sb等の金属のイオンを賦活剤または共賦
活剤として組み合わせたものが好ましい。
【0036】結晶母体の好ましい例としては、例えば、
ZnS、Y22S、Y3Al512、Y2SiO5、Zn2
SiO4、Y23、BaMgAl1017、BaAl12
19、(Ba,Sr,Mg)O・aAl23、(Y,G
d)BO3、YO3、(Zn,Cd)S、SrGa24
SrS、GaS、SnO2、Ca10(PO46(F,C
l)2、(Ba,Sr)(Mg、Mn)Al1017
(Sr,Ca,Ba,Mg)1 0(PO46Cl2、(L
a,Ce)PO4、CeMgAl1119、GdMgB5
10、Sr227、Sr4Al1425等が挙げられる。
【0037】以上の結晶母体及び賦活剤または共賦活剤
は、同族の元素と一部置き換えたものでも構わないし、
とくに元素組成に制限はない。
【0038】以下に無機蛍光体の化合物例を示すが、本
発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
【0039】[青色発光無機蛍光化合物] (BL−1) Sr227:Sn4+ (BL−2) Sr4Al1425:Eu2+ (BL−3) BaMgAl1017:Eu2+ (BL−4) SrGa24:Ce3+ (BL−5) CaGa24:Ce3+ (BL−6) (Ba,Sr)(Mg,Mn)Al10
17:Eu2+ (BL−7) (Sr,Ca,Ba,Mg)10(P
46Cl2:Eu2+ (BL−8) ZnS:Ag (BL−9) CaWO4 (BL−10) Y2SiO5:Ce3+ (BL−11) ZnS:Ag,Ga,Cl (BL−12) Ca259Cl:Eu2+ (BL−13) BaMgAl1423:Eu2+ (BL−14) BaMgAl1017:Eu2+,T
3+,Sm2+ (BL−15) BaMgAl1423:Sm2+ (BL−16) Ba2Mg2Al1222:Eu2+ (BL−17) Ba2Mg4Al818:Eu2+ (BL−18) Ba3Mg5Al1835:Eu2+ (BL−19) (Ba,Sr,Ca)(Mg,Zn,
Mn)Al1017:Eu 2+ [緑色発光無機蛍光体] (GL−1) (Ba,Mg)Al1627:Eu2+,M
2+ (GL−2) Sr4Al1425:Eu2+ (GL−3) (Sr,Ba)Al2Si28:Eu2+ (GL−4) (Ba,Mg)2SiO4:Eu2+ (GL−5) Y2SiO5:Ce3+,Tb3+ (GL−6) Sr227−Sr225:Eu2+ (GL−7) (Ba,Ca,Mg)5(PO43
l:Eu2+ (GL−8) Sr2Si382SrCl2:Eu2+ (GL−9) Zr2SiO4,MgAl1119:C
3+,Tb3+ (GL−10) Ba2SiO4:Eu2+ (GL−11) ZnS:Cu,Al (GL−12) (Zn,Cd)S:Cu,Al (GL−13) ZnS:Cu,Au,Al (GL−14) Zn2SiO4:Mn2+ (GL−15) ZnS:Ag,Cu (GL−16) (Zn,Cd)S:Cu (GL−17) ZnS:Cu (GL−18) Gd22S:Tb3+ (GL−19) La22S:Tb3+ (GL−20) Y2SiO5:Ce3+,Tb3+ (GL−21) Zn2GeO4:Mn2+ (GL−22) CeMgAl1119:Tb3+ (GL−23) SrGa24:Eu2+ (GL−24) ZnS:Cu,Co (GL−25) MgO・nB23:Ce3+,Tb3+ (GL−26) LaOBr:Tb3+,Tm3+(GL−
27) La22S:Tb3+ (GL−28) SrGa24:Eu2+,Tb3+,Sm
2+ [赤色発光無機蛍光体] (RL−1) Y22S:Eu3+ (RL−2) (Ba,Mg)2SiO4:Eu3+ (RL−3) Ca28(SiO462:Eu3+ (RL−4) LiY9(SiO462:Eu3+ (RL−5) (Ba,Mg)Al1627:Eu3+ (RL−6) (Ba,Ca,Mg)5(PO43
l:Eu3+ (RL−7) YVO4:Eu3+ (RL−8) YVO4:Eu3+,Bi3+ (RL−9) CaS:Eu3+ (RL−10) Y23:Eu3+ (RL−11) 3.5MgO,0.5MgF2Ge
2:Mn4+ (RL−12) YAlO3:Eu3+ (RL−13) YBO3:Eu3+ (RL−14) (Y,Gd)BO3:Eu3+ 本発明に係るBa元素、Mg元素、Al元素及び賦活剤
を含有する無機蛍光体について説明する。
【0040】Ba、Mg、Al及び賦活剤を含有する無
機蛍光体の組成としては、Ba、Mg、Al以外、特に
制限はないが、結晶母体として、BaMgAl1017
に代表される金属酸化物にCe、Pr、Nd、Pm、S
m、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb
等の希土類金属のイオンやAg、Al、Mn、Sb、S
n等の金属のイオンを賦活剤または共賦活剤として組み
合わせたものが好ましく用いられる。
【0041】本発明に係るZn元素、Si元素及び賦活
剤を含有する無機蛍光体について説明する。
【0042】Zn、Si及び賦活剤を含有する無機蛍光
体の組成はZn、Si以外、特に制限はないが、結晶母
体として、Zn2SiO4等に代表される金属酸化物にC
e、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb等の希土類金属のイオンや
Ag、Al、Mn、Sb、Sn等の金属のイオンを賦活
剤または共賦活剤として組み合わせたものが好ましい。
【0043】本発明に係るY元素、Gd元素、B元素及
び賦活剤を含有する無機蛍光体について説明する。
【0044】Y、Gd、B及び賦活剤を含有する無機蛍
光体の組成はY、Gd、B以外、特に制限はないが、結
晶母体としてYGdBO3等に代表される金属酸化物に
Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb等の希土類金属のイオンや
Ag、Al、Mn、Sb、Sn等の金属のイオンを賦活
剤または共賦活剤として組み合わせたものが好ましい。
【0045】次に、本発明に係る無機蛍光体ペーストに
ついて説明する。蛍光体ペーストは、蛍光体粒子が、バ
インダー、溶剤、分散剤などの混合物に分散され、適度
な粘度に調整されたものである。
【0046】蛍光体粒子の分散性を向上させるために、
蛍光体粒子の表面に酸化物やフッ化物を付着、あるいは
コーティングすることが有効である。蛍光体粒子の表面
に付着、あるいはコーティングさせる金属酸化物の例と
しては、酸化マグネシウム(MgO)、アルミニウム酸
化物(Al23)、酸化珪素(SiO2)、酸化インジ
ウム(InO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化イットリ
ウム(Y22)が挙げられる。この中で、SiO2は負
に帯電する酸化物として知られ、一方、ZnO、Al2
3、Y22は正に帯電する酸化物として知られてお
り、特に、これらの酸化物を付着、あるいはコーティン
グさせることは有効である。付着させる酸化物の粒径は
蛍光体粒子の粒径に対してかなり小さく、これらの酸化
物の蛍光体粒子表面ヘの付着量は蛍光体粒子に対して
0.05〜2.0質量%の範囲とするのが適当である。
蛍光体粒子の表面に付着あるいはコーティングさせるフ
ッ化物の例としては、フッ化マグネシウム(MgF2
やフッ化アルミニウム(AlF2)が挙げられる。
【0047】蛍光体粒子を良好に分散させるのに適した
バインダーとしては、エチルセルロースあるいはポリエ
チレンオキサイド(エチレンオキサイドのポリマー)が
挙げられ、特に、エトキシ基(−OC25)の含有率が
49〜54%のエチルセルロースを用いるのが好まし
い。また、バインダーとして光感光性樹脂を用いること
も可能である。バインダーの含有量としては0.15〜
10質量%の範囲内が好ましい。尚、塗布される蛍光体
ペーストの形状を整えるため、バインダーの含有量は、
ペースト粘度が高くなり過ぎない範囲内で多い方に設定
するのが好ましい。
【0048】溶剤としては、水酸基(OH基)を有する
有機溶剤を混合したものを用いるのが好ましく、その有
機溶剤の具体例としては、ターピネオール(C10
18O)、ブチルカルビトールアセテート、ペンタンジオ
ール(2,2,4−トリメチルペンタンジオールモノイ
ソブチレート)、ジペンテン(Dipentene、別
名Limonen)、ブチルカルビトール等が挙げられ
る。これらの有機溶剤を混合した混合溶剤は、上記のバ
インダーを溶解させる溶解性に優れており、蛍光体ペー
ストの分散性が良好になり好ましい。
【0049】蛍光体ペースト中の蛍光体粒子の分散安定
性を向上させるために、蛍光体ペーストに界面活性剤を
含有させるのも好ましい。界面活性剤の添加量として
は、0.05〜0.3質量%が好ましく、この範囲より
少ないと分散安定性の向上効果、あるいは後述する除電
効果があまり期待できず、この範囲より多いと輝度に影
響を及ぼすので好ましくない。
【0050】界面活性剤の具体例として、アニオン性界
面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸、エステル
塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルスルホ
コハク酸塩、ナフタレンスルフォン酸ポリカルボン酸高
分子等を挙げることができる。
【0051】カチオン性界面活性剤としては、アルキル
アミン塩、第4級アンモニウム塩、アルキルベタイン、
アミンオキサイド等を挙げることができる。
【0052】ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン誘導
体、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルアミン等を挙げるこ
とができる。
【0053】蛍光体ペーストには、更に、除電物質を添
加するのも好ましい。上記挙げた界面活性剤は、一般的
に蛍光体ペーストの帯電を防止する除電作用も有してお
り、除電物質に該当するものが多い。但し、蛍光体、バ
インダー、溶剤の種類によって除電作用も異なるので、
色々な種類の界面活性剤について試験を行って、結果の
良好なものを選択するのが好ましい。除電物質として
は、界面活性剤の他に、導電性の材料からなる微粒子も
挙げることができる。導電性微粒子としては、カーボン
ブラックをはじめとするカーボン微粉末、グラファイト
の微粉末、Al、Fe、Mg、Si、Cu、Sn、Ag
といった金属の微粉末、並びにこれらの金属酸化物から
なる微粉末が挙げられる。このような導電性微粒子の添
加量は、蛍光体ペーストに対して0.05〜1.0質量
%の範囲とするのが好ましい。
【0054】無機蛍光体ペーストの製造方法において湿
式で分散処理を施す際は、その分散媒としては水、また
は種々有機溶媒、またはそれらの混合物を適宜使用する
ことができ、無機蛍光体をこれら分散媒中に懸濁させて
スラリーを調製し、湿式分散処理を施す。この時の分散
質としての無機蛍光体の濃度は、無機蛍光体固体分散物
のその後の用途により任意に調整可能であるが、5〜6
0質量%の範囲であることが好ましく、10〜50質量
%の範囲であることが更に好ましい。分散処理に際して
は必要に応じてアニオン性界面活性剤、カチオン性界面
活性剤、ノニオン性界面活性剤等の種々界面活性剤や、
高分子分散剤等を適宜使用することが可能である。
【0055】蛍光体ペーストの製造方法としては、上述
した蛍光体ペースト製造方法を適用することによって好
適に製造することが可能である。
【0056】本発明の無機蛍光体ペーストは、特に制限
は無く、様々な用途に適用することができる。その適用
方法は、例えば、他の溶液や固体分散物等の液状の材料
と混合させて液状の蛍光性材料としたり、無機蛍光体分
散物またはそれを含む混合物を基材に塗布したりするな
ど、多様な方法で適用できる。
【0057】例えばプラズマディスプレイパネル(PD
P)、フィールドエミッションディスプレイ(FE
D)、エレクトロルミネッセンス装置、能動発光型液晶
装置、陰極線管(CRT)等の種々の画像表示装置の無
機蛍光層、インクジェットプリンター用インク、レーザ
プリンター用インク、その他オフセット印刷や転写リボ
ン等の印刷様式に適した各種インク、電子写真用トナ
ー、または各種塗料や筆記具等に用いる色材、更には電
子記録媒体用色材、ハロゲン化銀写真材料、増感紙等、
様々な用途を挙げることができる。
【0058】特に上記各種インク、各種色材に適用する
場合は、主に色補正等を目的として本発明の無機蛍光体
ペーストを染料や顔料等の着色剤を含む溶液や固体分散
物に混合したり、着色剤を含有せずに無機蛍光体を主成
分とする蛍光性材料として適用することも可能である。
【0059】本発明では特に、プラズマディスプレイパ
ネル用蛍光体ペーストとして適用し、これを用いて背面
基盤のリブ構造に蛍光層を形成すると、輝度特性を維持
したまま薄い蛍光層を形成でき、特に好ましい。
【0060】プラズマディスプレイパネル(PDP)の
背面基盤のリブ構造に蛍光体ペーストを塗布して蛍光層
を形成する方法は、スクリーン印刷法、フォトレジスト
フィルム法、インクジェット法など種々の方法がある。
高精細なリブ構造では隔壁のピッチも細かくなり、その
隔壁間に低コストで容易に精度良く均一に蛍光層を形成
する塗布方法として、特にインクジェット法を適用する
のが好ましい。塗布方法としてインクジェット法を適用
する場合は、ノズルの目づまりや吐出不良、蛍光体粒子
の沈殿を抑制し、更に精度良く均一に薄い蛍光体層を形
成するために、蛍光体粒子の平均粒径は、1μm以下と
するのが好ましい。蛍光体ペースト中の蛍光体の含有量
としては30〜60質量%の範囲にするのが好ましい。
【0061】《無機蛍光体の製造方法》本発明の無機蛍
光体に適用される製造方法は、従来から公知の固相法、
液相法、噴霧熱分解法、水熱合成法等、種々の製法を適
用することができるが、比表面積が制御でき、更には平
均粒径が小さい無機蛍光体を得るには、液相法、噴霧熱
分解法を適用することが好ましい。
【0062】本発明に係る無機蛍光体の製造法は、無機
蛍光体前駆体を調製する工程と、無機蛍光体前駆体を焼
成して無機蛍光体を得る焼成工程と、焼成後、冷却を行
う冷却工程を有することが好ましい。必要に応じて粒子
の表面処理の工程を有してもよい。
【0063】(液相法)本発明に係る液相法について説
明する。液相法とは、共沈法、晶析法、ゾルゲル法など
の一般的な液相中での反応方法を称して表しており、本
発明では適宜選択することが可能である。
【0064】本発明に係る液相法は無機蛍光体前駆体を
調製する工程に好ましく用いられる。本発明に係る液相
法としては、ゾルゲル法、晶析法が好ましく、特に反応
晶析法が好ましい。
【0065】ゾルゲル法とは、一般的には母体又は賦活
剤又は共賦活剤に用いる元素(金属)を、例えば、Si
(OCH34やEu3+(CH3COCHCOCH33
の金属アルコキシドや金属錯体又はそれらの有機溶媒溶
液に金属単体を加えて作るダブルアルコキシド(例え
ば、Al(OC493の2−ブタノール溶液に金属マ
グネシウムを加えて作るMg[Al(OC494
2等)、金属ハロゲン化物、有機酸の金属塩、金属単体
として必要量混合し、熱的又は化学的に重縮合すること
による製造方法を意味する。
【0066】晶析法とは、冷却、蒸発、pH調節、濃縮
等による物理的又は化学的な環境の変化、或は化学反応
によって混合系の状態に変化を生じる場合等において液
相中から固相を析出させることであり、一般に晶析現象
と言われているが、この様な晶析現象発生を誘引する物
理的、化学的操作を施す製造方法を意味する。
【0067】ゾルゲル法を適用する際の溶媒は反応原料
が溶解すれば何を用いてもよいが、環境面の観点からエ
タノールが好ましい。また、反応開始剤としては酸でも
塩基でもよいが、加水分解速度の観点から塩基の方が好
ましい。塩基の種類としては反応が開始すればNaO
H、アンモニア等一般的なものを用いることができる
が、除去しやすさの観点からアンモニアが好ましい。反
応開始剤の混合方法としては、先に母液に添加されてい
てもよく、原料と同時に添加してもよく、予め原料に加
えていてもよいが、均一性を高めるために、先に母液に
添加されている方法が好ましい。複数の反応原料を用い
る場合は、原料の添加順序は同時でも異なってもよく、
活性によって適切な順序を適宜組み立てることができ、
場合によってはダブルアルコキシドを形成してもよい。
【0068】また、反応晶析法を適用する際の溶媒は反
応原料が溶解すれば何を用いてもよいが、過飽和度制御
のしやすさの観点から水が好ましい。複数の反応原料を
用いる場合は、原料の添加順序は同時でも異なってもよ
く、活性によって適切な順序を適宜組み立てることがで
きる。
【0069】液相法で前駆体を合成する場合、どの方法
の場合でも反応中は温度、添加速度、攪拌速度、pHな
どを制御してもよく、反応中に超音波を照射してもよ
い。粒径制御又は凝集防止のために界面活性剤、ポリマ
ー、ゼラチンなどを添加してもよい。原料を添加し終っ
たら必要に応じて液を濃縮、及び/または熟成すること
も好ましい態様の1つである。
【0070】液相法で前駆体を合成した後、必要に応じ
てろ過、蒸発乾固、遠心分離等の方法で回収した後に好
ましくは洗浄を行い、更に乾燥、焼成等の諸工程を施し
てもよく、分級してもよい。
【0071】乾燥温度は特に制限は無いが、乾燥温度は
使用した溶媒が気化する温度付近以上の温度であること
が好ましく、具体的には50〜300℃の範囲であるこ
とが好ましい。焼成温度についても特に制限は無いが、
一般に600〜1800℃の範囲を好ましく使用でき
る。乾燥温度が高い場合は乾燥と同時に焼成が施される
ことがある。焼成は還元雰囲気下、酸化雰囲気下、また
は硫化物存在下、不活性ガス等のどの条件下でも良く、
適宜選択することができる。焼成方法は現在知られてい
るあらゆる方法を用いてもよいが、回転型のキルンを用
いることが好ましい。更に、必要に応じて焼成の後に還
元処理または酸化処理等を施しても良い。また、無機蛍
光体の組成や反応条件等によっては焼成を行う必要が無
い場合があり、その場合は焼成工程を省いても構わな
い。
【0072】(噴霧熱分解法)本発明に係る噴霧熱分解
法について説明する。本発明に係る噴霧熱分解法とは、
原料溶液をノズルや超音波によって噴霧して微小液滴と
し、該微小液滴の溶媒の蒸発及び熱分解により目的の蛍
光体粒子を得る方法である。
【0073】無機蛍光体の構成元素を含有する溶液を作
製するために用いられる原料は、これらの元素を含有す
る塩や有機金属化合物など、水やアルコールなどに可溶
であり、しかも、必要により高温に加熱した際に酸化物
あるいは硫化物に分解反応する原料ならば、いずれのも
のでも使用することができる。また、無機蛍光体前駆体
を含有する懸濁溶液でもよい。
【0074】無機蛍光体の構成元素を含有する溶液の濃
度は溶解する範囲内ならいくつでもよいが、所望の蛍光
体粒子の直径に対する超音波噴霧等により形成される液
滴の直径に従って調整される。すなわち、蛍光体粒子直
径に対する液滴直径の比が大きければ、溶液内の溶質濃
度を低くし、その比が小さければ溶質濃度を高く調整す
る。また、溶媒種は、目的とする蛍光体が合成できれば
何を用いてもよいが、アルコール、水などが特に好まし
く用いられる。
【0075】無機蛍光体の構成元素を含有する溶液は、
無機蛍光体の構成元素以外の物質を含有しても良く、例
えば焼結防止剤を添加してもよいし、また、溶液に少量
のフラックス(融剤)を添加すると熱分解反応時に比較
的低温度で短時間に結晶性の高い蛍光体球状粒子が生成
するので、予めフラックスを溶液中に溶解しておいても
よい。
【0076】液滴の形成は、様々な噴霧方法により実施
可能である。例えば、加圧空気で液体を吸い上げながら
噴霧して1〜50μmの液滴を形成する方法、圧電結晶
からの2MHz程度の超音波を利用して4〜10μmの
液滴を形成する方法、穴径が10〜20μmのオリフィ
スが振動子により振動し、そこへ一定の速度で供給され
ている液体が振動数に応じて一定量ずつ穴から放出され
5〜50μmの液滴を形成する方法、回転している円板
上に液を一定速度で落下させて遠心力によってその液か
ら20〜100μmの液滴を形成する方法、液体表面に
高い電圧を印加して0.5〜10μmの液滴を発生する
方法などが採用できる。
【0077】サブミクロンオーダーの粒径の揃った蛍光
体を製造するには、液滴径の比較的均一な4〜10μm
の液滴を形成できる超音波を利用する噴霧方法が特に好
ましい。
【0078】噴霧液滴の供給は1ヶ所からでも良く、複
数ヶ所からでもよい。供給位置は必要に応じて熱分解反
応炉のどこに設けてもよい。またその際の供給液は反応
性の違いなどにより、元素毎に分割しても良く、粒経制
御のために、全く同じ液を数個所から供給してもよい。
【0079】形成した液滴は、キャリアガスにより熱分
解反応炉内に導入されて加熱されることにより蛍光体粒
子となる。キャリアガスの種類、キャリアガス流量、熱
分解反応炉内の温度など加熱速度に影響を与える因子に
より、中空の球、ポーラス、中の詰まった粒子、破砕さ
れた粒子などと生成する粒子の形態及び表面状態が変化
する。キャリアガスとしては不活性ガス、還元性ガス、
酸化性ガス、硫黄雰囲気など、目的に合わせて選ぶこと
ができる。
【0080】熱分解反応は、600〜1800℃の範囲
内の温度で加熱することによって行われる。この時の熱
分解反応温度が低すぎると、反応が十分に進まない。一
方、熱分解反応温度が高すぎると、不要なエネルギーを
消費する。従って、熱分解反応炉内での加熱温度が80
0〜1600℃の範囲内にすると、反応の十分に進んだ
粒子が得られるので好ましい。
【0081】熱分解反応は、0.1秒〜10分の範囲内
の滞留時間で行うのが好ましい。反応時間が短すぎる
と、反応が十分に進まない。一方、反応時間が長すぎる
と、不要なエネルギーを消費する。特に、熱分解反応炉
内での滞留時間が10秒以上1分以内にすると、反応の
十分に進んだ粒子を不要なエネルギーを消費することな
く効率良く生産できる。
【0082】熱分解反応炉内で加熱する工程の後、焼結
防止剤を混合し、更に600〜1800℃の範囲内の温
度で0.1秒〜24時間の範囲内の時間だけ再加熱処理
してもよい。再加熱温度を1000〜1600℃にする
と、高い発光特性を示し、しかも、凝集粒子の少ない蛍
光体を得ることができるのでより好ましい。また、再加
熱時間を30分〜10時間にすると、高い発光特性を示
し、しかも、凝集粒子の少ない蛍光体を得ることができ
るので、より好ましい。
【0083】添加する焼結防止剤は、アルミナやシリカ
などの金属酸化物、界面活性剤や、ポリマーなどの有機
物、など一般的なものが使用できる。
【0084】また、再加熱の温度を低くし、短時間に結
晶性の高い蛍光体粒子を生成させる目的で、フラックス
(融剤)を添加してもよい。
【0085】加熱処理後の無機蛍光体の捕集方法はフィ
ルター、バグフィルター、電気集塵器、DMA、サイク
ロン、液状トラップなど、合成された蛍光体の特性に応
じて、既存のあらゆる方法を用いることができる。
【0086】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらに限定されない。
【0087】実施例1 組成式:BaMgAl1017:Eu2+の無機蛍光体(B
L−3−1)の製造 下記、反応晶析法にて無機蛍光体前駆体を製造した。
【0088】 ゼラチン 100.0g BaCl2 0.008mol MgCl2 0.01mol EuCl3・6H2O 0.002mol AlCl3・6H2O 0.1mol を水1000mlに溶解した溶液をA液とした。
【0089】A液を40℃に保ちながら、撹拌下、28
%アンモニア水と0.5mol/Lのシュウ酸水溶液を
同時に等速で液中添加を行い、沈殿を生成させた。得ら
れた沈殿を、40℃で2時間熟成させた。その後、析出
した無機蛍光体前駆体を濾過分取し、100℃で10時
間乾燥し、無機蛍光体前駆体(BP−3−1)を得た。
【0090】無機蛍光体前駆体(BP−3−1)は、焼
成容器であるアルミナ製ボートに充填し、5%H2−9
5%N2雰囲気中、1500℃まで加熱し、同温度で3
時間の熱処理を施した。焼成後、200℃以下まで冷却
した後、焼成物を大気中に取り出し、組成式:Ba0.8
MgAl1017:Eu2+ 0.2の無機蛍光体(BL−3−
1)を得た。得られた無機蛍光体(BL−3−1)は、
平均粒径0.75μm、極大励起波長233nm、極大
発光波長447nmであった。平均粒径は、SEMを用
いて任意の100個の蛍光体粒子を測定した結果から算
出した。
【0091】更に、得られた無機蛍光体前駆体(BP−
3−1)と無機蛍光体(BL−3−1)の比表面積の測
定及び無機蛍光体(BL−3−1)発光強度の測定を行
った。
【0092】発光強度測定は励起源として233nmの
紫外線を照射し、447nmの発光強度を、日立製F−
3010型分光蛍光光度計を用いて測定した。比表面積
は、JIS R1626 に記載のBET法により測定
した。得られた結果を表1に示す。
【0093】実施例2 組成式:BaMgAl1017:Eu2+の無機蛍光体(B
L−3−2)の製造 下記、噴霧熱分解法にて無機蛍光体を製造した。
【0094】無機蛍光体の化学組成がBa0.8MgAl
1017:Eu2+ 0.2となるように硝酸バリウム、硝酸マ
グネシウム六水和物、硝酸アルミニウム九水和物及び硝
酸ユーロピウム六水和物を水に溶解し、少量の硝酸を添
加して溶質濃度が0.1モル/リットルの均質な溶液を
作製した。この液を4MHzの振動子を有する超音波噴
霧器に入れて液滴を形成し、窒素98%−水素2%をキ
ャリアガスとして使用して1600℃の温度に保持した
熱分解反応炉内にこの液滴を導入して、無機蛍光体前駆
体(BP−3−2)粒子を形成後、10秒間熱分解反応
を行い、組成式:Ba0.8MgAl1017:Eu2+ 0.2
無機蛍光体(BL−3−2)を得た。得られた無機蛍光
体(BL−3−2)は、平均粒径0.41μm、極大励
起波長233nm、極大発光波長447nmであった。
【0095】実施例1と同様に、得られた無機蛍光体前
駆体(BP−3−2)と無機蛍光体(BL−3−2)の
比表面積の測定及び無機蛍光体(BL−3−2)発光強
度の測定を行った。得られた結果を表1に示す。
【0096】比較例1 組成式:BaMgAl1017:Eu2+の無機蛍光体(B
L−3−3)の製造 実施例1に記載の無機蛍光体(BL−3−1)の製造に
おいて、無機蛍光体前駆体(BP−3−1)を、焼成容
器であるアルミナ製ボートに充填し、5%H2−95%
2雰囲気中、1600℃まで加熱し、同温度で3時間
の熱処理を施した以外は、実施例1と同様にして、組成
式:Ba0.8MgAl1017:Eu2+ 0.2の無機蛍光体
(BL−3−3)を得た。得られた無機蛍光体(BL−
3−3)は、平均粒径1.23μm、極大励起波長23
3nm、極大発光波長447nmであった。
【0097】実施例1と同様に、得られた無機蛍光体
(BL−3−3)の発光強度の測定及び比表面積の測定
を行った。得られた結果を表1に示す。尚、相対発光強
度は無機蛍光体(BL−3−1)の発光強度を100と
したときの相対値である。
【0098】
【表1】
【0099】表1から明らかなように、本発明の無機蛍
光体は、比表面積が前駆体に対して80%以上であり、
比表面積が大きく、小粒径で、且つ、発光強度が高い蛍
光体であることがわかる。
【0100】実施例3 組成式:Zn2SiO4:Mn2+の無機蛍光体(GL−1
4−1)の製造 下記、反応晶析法にて無機蛍光体前駆体を製造した。
【0101】 ゼラチン 45.0g Na2SiO3 0.1mol を水200mlに溶解した溶液をB液とした。
【0102】 ZnCl2 0.19mol を水200mlに60℃で溶解した溶液をC液とした。
【0103】 MnCl2・4H2O 0.01mol を水50mlに溶解した溶液をD液とした。
【0104】B液を40℃に保ちながら、撹拌下、C
液、D液を同時に等速で液中添加を行い、添加後、40
℃で2時間熟成させた。その後、析出した無機蛍光体前
駆体を濾過分取し、100℃で10時間乾燥し、無機蛍
光体前駆体(GP−14−1)を得た。
【0105】無機蛍光体前駆体(GP−14−1)は、
焼成容器であるアルミナ製ボートに充填し、大気中、1
000℃まで加熱し、同温度で3時間の熱処理を施し
た。焼成後、200℃以下まで冷却した後、焼成物を取
り出し、組成式:Zn1.9SiO4:Mn2+ 0.1の無機蛍
光体(GL−14−1)を得た。得られた無機蛍光体
(GL−14−1)は、平均粒径0.62μm、極大励
起波長235nm、極大発光波長524nmであった。
【0106】実施例1と同様に、得られた無機蛍光体前
駆体(GP−14−1)と無機蛍光体(GL−14−
1)の比表面積の測定及び無機蛍光体(GL−14−
1)の発光強度(励起源として235nmの紫外線を照
射し、524nmの発光強度)の測定を行った。得られ
た結果を表2に示す。
【0107】比較例2 組成式:ZnSiO4:Mn2+の無機蛍光体(GL−1
4−2)の製造 実施例3に記載の無機蛍光体(GL−14−1)の製造
において、無機蛍光体前駆体(GP−14−1)を、焼
成容器であるアルミナ製ボートに充填し、大気中、12
00℃まで加熱し、同温度で3時間の熱処理を施した以
外は、実施例3と同様にして、組成式:Zn1.9Si
4:Mn2+ 0.1の無機蛍光体(GL−14−3)を得
た。得られた無機蛍光体(GL−14−2)は、平均粒
径1.12μm、極大励起波長235nm、極大発光波
長524nmであった。
【0108】実施例1と同様に、得られた無機蛍光体
(GL−14−2)の発光強度(励起源として235n
mの紫外線を照射し、524nmの発光強度)の測定及
び比表面積の測定を行った。得られた結果を表2に示
す。尚、相対発光強度は無機蛍光体(GL−14−1)
の発光強度を100としたときの相対値である。
【0109】
【表2】
【0110】表2から明らかなように、本発明の無機蛍
光体は、比表面積が前駆体に対して80%以上であり、
比表面積が大きく、小粒径で、且つ、発光強度が高い蛍
光体であることがわかる。
【0111】実施例4 組成式:(Y,Gd)BO3:Eu3+の無機蛍光体(R
L−14−1)の製造 下記、反応晶析法にて無機蛍光体前駆体を製造した。
【0112】ゼラチン100.0gを水1000mlに
溶解した溶液をE液とした。 Y(NO33・6H2O 0.4mol Gd(NO33・6H2O 0.32mol Eu(NO33・6H2O 0.08mol を水500mlに40℃で溶解した溶液をF液とした。
【0113】 H3BO3 0.8mol を水500mlに40℃で溶解した溶液をG液とした。
【0114】E液を40℃に保ちながら、撹拌下、F
液、G液を同時に等速で液中添加を行い、添加後、40
℃で60分間熟成させた。その後、析出した無機蛍光体
前駆体を濾過分取し、100℃で10時間乾燥し、無機
蛍光体前駆体(RP−14−1)を得た。
【0115】無機蛍光体前駆体(RP−14−1)は、
焼成容器であるアルミナ製ボートに充填し、大気中、1
200℃まで加熱し、同温度で3時間の熱処理を施し
た。焼成後、200℃以下まで冷却した後、焼成物を取
り出し、組成式:(Y0.5,Gd0.4)BO3:Eu3+ 0.1
の無機蛍光体(RL−14−1)を得た。得られた無機
蛍光体(RL−14−1)は、平均粒径0.60μm、
極大励起波長245nm、極大発光波長593nmであ
った。
【0116】実施例1と同様に、得られた無機蛍光体前
駆体(RP−14−1)と無機蛍光体(RL−14−
1)の比表面積の測定及び無機蛍光体(RL−14−
1)の発光強度(励起源として245nmの紫外線を照
射し、593nmの発光強度)の測定を行った。得られ
た結果を表3に示す。
【0117】比較例3 組成式:(Y,Gd)BO3:Eu3+の無機蛍光体(R
L−14−2)の製造 実施例4に記載の無機蛍光体(RL−14−1)の製造
において、無機蛍光体前駆体(RP−14−1)を、焼
成容器であるアルミナ製ボートに充填し、大気中、13
00℃まで加熱し、同温度で3時間の熱処理を施した以
外は、実施例4と同様にして、組成式:(Y0.5,Gd
0.4)BO3:Eu3+ 0.1の無機蛍光体(RL−14−
2)を得た。得られた無機蛍光体(RL−14−2)
は、平均粒径1.16μm、極大励起波長245nm、
極大発光波長593nmであった。
【0118】実施例1と同様に、得られた無機蛍光体
(RL−14−2)の発光強度(励起源として245n
mの紫外線を照射し、593nmの発光強度)の測定及
び比表面積の測定を行った。得られた結果を表3に示
す。尚、相対発光強度は無機蛍光体(RL−14−1)
の発光強度を100としたときの相対値である。
【0119】
【表3】
【0120】表3から明らかなように、本発明の無機蛍
光体は、比表面積が前駆体に対して80%以上であり、
比表面積が大きく、小粒径で、且つ、発光強度が高い蛍
光体であることがわかる。
【0121】実施例5 無機蛍光体ペースト及びそれを用いたプラズマディスプ
レイ用パネル(PDP)の評価 (無機蛍光体ペーストの作製)本発明の無機蛍光体(B
L−3−1、GL−14−1、RL−14−1)を用い
た無機蛍光体ペーストの作製方法を示す。
【0122】下記の組成で、本発明の無機蛍光体懸濁液
を調合し、懸濁液を横型連続式メディア分散機(VMA
−GETZMANN社製DISPERMATT SL−
C5)を用いて分散処理を施し、青色発光無機蛍光体ペ
ースト(BLP−3−1)を得た。
【0123】 本発明の無機蛍光体(BL−3−1) 45質量% ターピネオール,ペンタンジオールの1:1混合液 54.5質量% エチルセルロース(エトキシ基の含有率50%) 0.3質量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル 0.2質量% 同様に、本発明の無機蛍光体(GL−14−1)を用い
た以外、上記処方と同じ分散処理を施し、緑色発光無機
蛍光体ペースト(GLP−14−1)を得た。
【0124】同様に、本発明の無機蛍光体(RL−14
−1)を用いた以外、上記処方と同じ分散処理を施し、
赤色発光無機蛍光体ペースト(RLP−14−1)を得
た。
【0125】これらの無機蛍光体ペーストについて室温
下、1時間後の無機蛍光体の沈降性(分散安定性)評価
を行った。結果を表4に示す。
【0126】また、得られた3色の無機蛍光体ペースト
をそれぞれ乾燥膜厚が50μmになる様にプラズマディ
スプレイ用のパネル基板に塗布した。塗布蛍光膜の乾燥
は120℃で15分行い、その後、乾燥蛍光膜を450
℃で60分焼成を行うことにより、蛍光膜パネル1を作
製した。得られた蛍光膜パネル1に真空紫外線(147
nm)を照射して、蛍光体を励起させ、その時の各色
(青色、緑色、赤色)の輝度を測定した。輝度の測定は
ミノルタ製分光放射輝度計CS−1000を用いて測定
した。結果を表5に示す。
【0127】比較例4 無機蛍光体ペースト及びそれを用いたプラズマディスプ
レイ用パネル(PDP)の評価 (無機蛍光体ペーストの作製)比較例の無機蛍光体(B
L−3−3)を用いた以外、実施例5と同様に分散処理
を施し、青色発光無機蛍光体ペースト(BLP−3−
3)を得た。
【0128】同様に、比較例の無機蛍光体(GL−14
−2)を用いた以外、実施例5と同様に分散処理を施
し、緑色発光無機蛍光体ペースト(GLP−14−2)
を得た。
【0129】同様に、比較例の無機蛍光体(RL−14
−2)を用いた以外、実施例5と同様に分散処理を施
し、赤色発光無機蛍光体ペースト(RLP−14−2)
を得た。
【0130】これらの無機蛍光体ペーストについて室温
下、1時間後の無機蛍光体の沈降性(分散安定性)評価
を行った。結果を表4に示す。
【0131】また、得られた3色の無機蛍光体ペースト
を用いた以外は、実施例5と同様に、プラズマディスプ
レイ用のパネル基板に塗布して、蛍光膜パネル2を作製
した。実施例5と同様に、各色(青色、緑色、赤色)の
輝度を測定した。結果を表5に示す。尚、相対輝度は蛍
光膜パネル1の各色の輝度を100としたときの相対値
である。
【0132】無機蛍光体の沈降性評価: ◎まったく沈降が認められない ○沈降が若干認められるが、問題のないレベル ×沈降が認められる。
【0133】
【表4】
【0134】
【表5】
【0135】表4、及び表5の結果より、本発明の無機
蛍光体は比表面積が大きく、小粒径のため、ペースト化
したときの分散安定性に優れている。更に、ペーストを
パネルに塗布した場合、本発明の無機蛍光体ペーストは
塗布性が良好で、しかも発光強度が高く、比表面積の大
きい無機蛍光体を用いているため、パネル輝度が著しく
向上することがわかる。
【0136】
【発明の効果】本発明により、小粒径で発光強度が高
く、且つ、比表面積が大きい無機蛍光体、分散性が良好
で塗布したときにむらが発生せず、輝度が高い無機蛍光
体ペースト及び無機蛍光体の製造方法を提供することが
できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 11/02 H01J 11/02 B (72)発明者 岡田 尚大 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 星野 秀樹 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 4H001 CA02 CF02 XA05 XA08 XA12 XA13 XA14 XA30 XA39 XA56 XA64 YA25 YA63 5C040 GG08 MA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機蛍光体の比表面積が該無機蛍光体前
    駆体に対して80%以上であることを特徴とする無機蛍
    光体。
  2. 【請求項2】 無機蛍光体前駆体の比表面積が1〜10
    0m2/gであることを特徴とする請求項1に記載の無
    機蛍光体。
  3. 【請求項3】 無機蛍光体の比表面積が1〜50m2
    gであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の無機蛍光体。
  4. 【請求項4】 平均粒径が0.1〜1.0μmであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無
    機蛍光体。
  5. 【請求項5】 140〜400nmに励起波長を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    無機蛍光体。
  6. 【請求項6】 Ba元素、Mg元素、Al元素及び賦活
    剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の無機蛍光体。
  7. 【請求項7】 Zn元素、Si元素及び賦活剤を含有す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の無機蛍光体。
  8. 【請求項8】 Y元素、Gd元素、B元素及び賦活剤を
    含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の無機蛍光体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の無
    機蛍光体を少なくとも1種以上含有することを特徴とす
    る無機蛍光体ペースト。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    無機蛍光体を液相法により製造することを特徴とする無
    機蛍光体の製造方法。
  11. 【請求項11】 液相法が反応晶析法であることを特徴
    とする請求項10に記載の無機蛍光体の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    無機蛍光体を噴霧熱分解法により製造することを特徴と
    する無機蛍光体の製造方法。
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