JP3680852B2 - マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法 - Google Patents

マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法 Download PDF

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本発明は、マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法に関するものである。
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと略記する)は、電極を備えた2枚のガラス基板と、基板間に設けられた隔壁によって形成される多数の微少放電空間(以下、セルという)とを有している。各セルを囲む隔壁の側面とセルの底面とには、赤(R)、緑(G)、青(B)等に発光する蛍光体層が設けられ、Xe、Ne等を主成分とする放電ガスが封入されている。電極間に電圧を印加して選択的に放電させると紫外線が発生し、蛍光体が励起されて発光し、所望の情報を表示することができる。
一般に、蛍光体層は、(Y,Gd)BO3:Eu(赤)、Zn2SiO4:Mn(緑)、BaMgAl1017:Eu(青)等を用いて形成される(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。蛍光体層は、蛍光体を含む蛍光体ペーストを、例えば、インクジェットノズルによりパネルの隔壁内に塗布して乾燥させた後、これを焼成することにより形成される(例えば、特許文献3参照)。このようなインクジェット方式による蛍光体ペーストの塗布は、近年の放電セルの微細化およびその放電セル形状の複雑化に伴い、非常に有効な手法となっている。
特開2002−226853号公報 特表2001−513828号公報 特開2002−50288号公報
しかしながら、蛍光体塗布時に使用するインクジェットノズルのノズル径は50μm〜100μmであり、粒径が極めて小さく、粒子形状の均一な蛍光体を使用しなければノズルの目詰まりが起こりやすいという問題があった。また、単に蛍光体粒子を微粒子化するだけでは、輝度性能の劣化、蛍光体ペースト塗布後のベーキング工程における熱処理耐性(ベーキング耐性)や放電時における紫外線耐性の急激な劣化が生じる恐れがあった。
本発明の課題は、より高輝度で残光が短く、かつ、熱処理耐性および紫外線耐性に優れたマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法において、亜鉛イオン及びマンガンイオンを含有する水溶液と、コロイダルシリカを含有する分散液とを、母液に同時に添加する工程の後に、沈殿剤を前記母液に添加する工程を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、亜鉛イオン及びマンガンイオンを含有する水溶液と、コロイダルシリカを含有する分散液とを、母液に同時に添加することによって、迅速に添加でき、小粒径で、粒径分布も狭く、角のない粒子の割合が最も良好なマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体を得ることができる。すなわち、本発明では、コロイダルシリカを用いてマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の前駆体を反応晶析法にて形成しており、コロイダルシリカの表面のシラノール基のマイナス荷電により粒子が安定に溶液中に分散されているため、このシラノール基が他の構成元素(亜鉛やマンガン)と反応し、水酸化亜鉛や水酸化マンガンを形成するが、この水酸化物の形成の際に、亜鉛イオン及びマンガンイオンを含有する水溶液と、コロイダルシリカを含有する分散液とを、母液に同時に添加して、平均混合時間を短くすることができるので、濃度局在の部分で反応が起こったりすることなく、得られる前駆体は均一な組成のものとなる。よって、小粒径で、粒径分布も狭く、角のない粒子の割合も良好で、PDPの蛍光体層に好適な緑色発光蛍光体が得られる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法において、前記亜鉛イオン及びマンガンイオンを含有する水溶液と、コロイダルシリカを含有する分散液とを、母液に同時に添加する工程において、前記母液の温度を室温以下とすることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、亜鉛イオン及びマンガンイオンを含有する水溶液と、コロイダルシリカを含有する分散液とを、母液に同時に添加する工程において、母液の温度を室温以下とするので、過飽和度が高くなり、平均粒径が500nm以下の小粒径な珪酸亜鉛蛍光体を得ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法において、前記マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の平均粒径が10nm以上500nm以下であり、全粒子の90質量%以上が平均粒径の±30%以内の粒径を有し、全粒子に占める角のない粒子の割合が個数で80%以上であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、平均粒径が10nm以上500nm以下の極めて微粒子であり、全粒子の90質量%以上が平均粒径の±30%以内と粒径分布が狭く、角のない粒子形状を有する粒子が全粒子に対して個数で80%以上を占めることにより、インクジェットノズルを用いて蛍光体ペーストを吐出する際のノズルの目詰まりを防止し、スムーズに蛍光体ペーストを吐出させることができる。また、蛍光体層に蛍光体粒子を密に充填することができ、PDPの発光強度の向上を図ることができる。また、粒子サイズが均一であることにより、ムラのない秀麗な発光を行わせることができる。
蛍光体粒子が角のない形状の粒子であることにより、蛍光体ペーストを調整する際の分散工程において、「欠け」などの機械的ダメージを受けることを防止し、蛍光体に応力が加わることにより発光効率の低下等の原因となる格子欠陥等の発生を防止することができる。さらに、蛍光体層作製時のベーキング工程における熱処理耐性や、放電セル内における放電時の紫外線耐性についても改善することができる。さらに、蛍光体粒子が角のない粒子であることにより、インクジェットノズルを利用して蛍光体ペーストを吐出する際にもよりスムーズに行うことができる。
ここで、本発明における小粒径、粒径分布、形状の3つのパラメータが必要条件となる理由について各項目につき説明する。
まず、発光強度については、粒径分布、形状の双方が上記範囲内に入っていない場合には発光強度が低くなるからである。これは、付活剤である例えばマンガンが粒子間で均一に分布しているためであると考えられる。
また、インクジェットノズルにおける蛍光体ペーストの吐出については、粒径が小さく、粒径分布が狭く、さらに形状が角なしであることの上記3つのパラメータがそろうことによって吐出不良が改善される。また、粒径が小さく、形状が角なしであっても、粒径分布が広いことで吐出不良が生じてしまう。さらに、粒径が小さく、粒径分布が狭くても、形状が不定形であれば、吐出不良が生じてしまう。
また、蛍光体ペーストのベーキング工程における熱処理耐性を改善するためには、粒径分布が狭く、形状が角なしであることが必要である。これは、粒径分布と形状の2つのパラメータのどちらか一方が、本発明の範囲から外れることによって熱処理耐性が悪くなるためである。また、粒径分布、形状の2つのパラメータ条件を満たしていれば、粒径が大きくなるにつれて熱処理耐性は改善される方向になる。
PDPのパネル輝度については、小粒径で粒径分布が狭く、形状が角なしであるという3つのパラメータ条件がそろったときに、最も高いパネル輝度を得ることができる。したがって、粒径分布と形状のどちらか一方が、本発明の条件を満たさない場合はパネル輝度が低くなる。なお、粒径が500nmを越えることによってパネル輝度は低くなるが、500nm〜2μmまではその水準が維持される。しかし、2μm以上になると急激にパネル輝度が低くなる。これは、500nm〜2μmまでの間で、粒径分布と形状とがそろっている粒子については、熱処理耐性が改善されるプラスの効果と、充填率が低下するマイナスの効果とが相殺して、パネル輝度が維持されているものと考えられる。
以上の点から、小粒径、粒径分布、形状の3つのパラメータの条件がそろうことにより、本発明の効果を最大に発揮することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法において、前記角のない粒子が、球形であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、角のない粒子が球形であるので、角の多い粒子と比較すると粒子の表面積が小さくなり、粒子の凝集を防ぎ、ノズルの目詰まりを防止することができる。
請求項に記載の発明は、請求項3又は4に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法において、前記マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の平均粒径が10nm以上400nm以下であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の平均粒径が10nm以上400nm以下であるので、ノズルの目詰まりを防止し、さらにスムーズに蛍光体ペーストを吐出することができる。
請求項に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法において、前記マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の全粒子の90質量%以上が平均粒径の±20%以内の粒径を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の全粒子の90質量%以上が平均粒径±20%以内の粒径を有するので、蛍光体層に蛍光体粒子を密に充填することができ、PDPの発光強度の向上を図ることができる。また、粒子サイズが均一であることにより、ムラのない秀麗な発光を行わせることができる。
請求項に記載の発明によれば、亜鉛イオン及びマンガンイオンを含有する水溶液と、コロイダルシリカを含有する分散液とを、母液に同時に添加することによって、迅速に添加でき、濃度局在の部分で反応が起こったりすることなく、得られる前駆体は均一な組成のものとなる。よって、小粒径で、粒径分布も狭く、角のない粒子の割合が最も良好で、PDPの蛍光体層に好適な緑色発光蛍光体が得られる。
請求項に記載の発明によれば、過飽和度が高くなり、平均粒径が500nm以下の小粒径なマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体を得ることができる。
請求項に記載の発明によれば、インクジェットノズルを用いて蛍光体ペーストを吐出する際のノズルの目詰まりを防止し、スムーズに蛍光体ペーストを吐出させることができる。また、蛍光体層に蛍光体粒子を密に充填することができ、PDPの発光強度の向上を図ることができる。また、粒子サイズが均一であることにより、ムラのない秀麗な発光を行わせることができる。
また、蛍光体ペーストを調整する際の分散工程において、「欠け」などの機械的ダメージを受けることを防止され、発光効率の低下を防ぐことができる。さらに、蛍光体層作製時のベーキング工程における熱処理耐性や、放電セル内における放電時の紫外線耐性についても改善することができる。
請求項に記載の発明によれば、角のない粒子が球形であるので、角の多い粒子と比較すると粒子の表面積が小さくなり、粒子の凝集を防ぎ、ノズルの目詰まりを防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の平均粒径が10nm以上400nm以下であるので、ノズルの目詰まりを防止し、さらにスムーズに蛍光体ペーストを吐出することができる。
請求項に記載の発明によれば、マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の全粒子の90質量%以上が平均粒径±20%以内の粒径を有するので、蛍光体層に蛍光体粒子を密に充填することができ、PDPの発光強度の向上を図ることができる。また、粒子サイズが均一であることにより、ムラのない秀麗な発光を行わせることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明に係る蛍光体について説明する。本発明に係る蛍光体の平均粒径は10nm以上2μm以下であり、全粒子の90質量%以上が平均粒径の±30%以内の粒径を有し、全粒子に占める角のない粒子の割合が個数で80%以上である。
ここで、「平均粒径」とは、電子顕微鏡(例えば、日立製作所(株)製、S−900等)を用いて、蛍光体粒子300個の平均粒径を測定した平均値をいう。また、ここでいう「粒径」とは、蛍光体粒子が球形の場合、その直径をいい、蛍光体粒子が球形の粒子が複数融着した形状を示す場合は、その蛍光体粒子の体積と同等な球を考えたときの直径(球換算径)をいう。
平均粒径が10nm以上2μm以下であることにより、インクジェットノズルを用いて蛍光体ペーストを吐出する際のノズルの目詰まりを防止し、スムーズに蛍光体ペーストを吐出させることができる。平均粒径が500nm以下、さらには400nm以下であるとさらにスムーズに蛍光体ペーストを吐出させることができる。
蛍光体全粒子の90質量%以上が平均粒径の±30%以内の粒径を有するとは、蛍光体粒子の粒径の分布が狭く、蛍光体全粒子間でその粒径が略同一であることを指す。全粒子の90質量%以上が平均粒径の±20%以内の粒径であるとより好ましい。
全粒子の90質量%以上が平均粒径の±30%以内の粒径、さらには±20%以内の粒径であることにより、蛍光体層に蛍光体粒子を密に充填することができ、PDPの発光強度の向上を図ることができる。また、粒子サイズが均一であることにより、ムラのない秀麗な発光を行わせることができる。
次に、「角のない粒子」とは、粒子表面が滑らかな曲線からなる粒子又はこの粒子が複数融着した粒子をいい、さらには球形粒子又は球形粒子が複数融着した粒子をいう。
本発明に係る蛍光体は、後述するように液相法により合成した粒径が2μm以下、さらに好ましくは500nm以下でかつ、球形で、サイズの均一な前駆体を焼成することにより得られるものであり、焼成後の形状は前駆体の形状と略同一もしくは前駆体粒子が複数互いに融着した形状となる。したがって、球形の前駆体の直径をLとした場合、直径L/2の円を蛍光体粒子の周囲線に対し1点で内側に接しつつ内側を全方向に転がしたときに当該円が蛍光体の外側に実質的にはみ出さない場合を「角のない」蛍光体粒子と定義する。ここで、「実質的にはみ出さない」とは、はみ出す円が存在する突起が2箇所以下である場合をいう。なお、前駆体が球形でない場合には、球換算径の直径をLとする。
蛍光体粒子が角のない形状の粒子であることにより、蛍光体ペーストを調整する際の分散工程において、「欠け」などの機械的ダメージを受けることを防止し、蛍光体に応力が加わることにより発光効率の低下等の原因となる格子欠陥等の発生を防止することができる。さらに、蛍光体層作製時のベーキング工程における熱処理耐性や、放電セル内における放電時の紫外線耐性についても改善することができる。なお、分散工程およびベーキング工程については後述する。
熱処理耐性や紫外線耐性に対する効果は、粒径分布が平均粒径の30%以内に入るような場合であって、角のない粒子が全粒子に占める割合が個数で80%以上になると、その効果が明らかになり、90%以上になるとその効果は顕著になる。角のない粒子が占める割合が80%未満になったり、粒径の分布が30%より広い場合にはほとんど効果が現れない。すなわち、粒子形状に角のないこと、角のない粒子が全粒子に占める割合が80%以上であること、粒径の分布が30%以内であることを、同時に満たすことが、高い熱処理耐性、紫外線耐性を得るために重要である。
さらに、蛍光体粒子が角のない粒子であることにより、インクジェットノズルを利用して蛍光体ペーストを吐出する際にもよりスムーズに行うことができる。
本発明に係る蛍光体はその組成に特に制限はなく、公知の種々の組成を適用することができるが、無機酸化物蛍光体、無機ハロゲン化物蛍光体であると好ましい。以下に、本発明に使用される蛍光体の具体的な化合物を各発光色毎に示すが、これに限定されるものではない。
[青色発光蛍光体化合物]
(BL−1) :Sr227:Sn4+
(BL−2) :Sr4Al1425:Eu2+
(BL−3) :BaMgAl1017:Eu2+
(BL−4) :SrGa24:Ce3+
(BL−5) :CaGa24:Ce3+
(BL−6) :(Ba,Sr)(Mg,Mn)Al1017:Eu2+
(BL−7) :(Sr,Ca,Ba,Mg)10(PO4)6Cl2:Eu2+
(BL−8) :ZnS:Ag
(BL−9) :CaWO4
(BL−10):Y2SiO5:Ce
(BL−11):ZnS:Ag,Ga,Cl
(BL−12):Ca259Cl:Eu2+
(BL−13):BaMgAl1423:Eu2+
(BL−14):BaMgAl1017:Eu2+,Tb3+,Sm2+
(BL−15):BaMgAl1423:Sm2+
(BL−16):Ba2Mg2Al1222:Eu2+
(BL−17):Ba2Mg4Al818:Eu2+
(BL−18):Ba3Mg5Al1835:Eu2+
(BL−19):(Ba,Sr,Ca)(Mg,Zn,Mn)Al1017:Eu2+
[緑色発光蛍光体化合物]
(GL−1) :(Ba,Mg)Al1627:Eu2+,Mn2+
(GL−2) :Sr4Al1425:Eu2+
(GL−3) :(Sr,Ba)Al2Si28:Eu2+
(GL−4) :(Ba,Mg)2SiO4:Eu2+
(GL−5) :Y2SiO5:Ce3+,Tb3+
(GL−6) :Sr227−Sr225:Eu2+
(GL−7) :(Ba,Ca,Mg)5(PO43Cl:Eu2+
(GL−8) :Sr2Si38−2SrCl2:Eu2+
(GL−9) :Zr2SiO4,MgAl1119:Ce3+,Tb3+
(GL−10):Ba2SiO4:Eu2+
(GL−11):ZnS:Cu,Al
(GL−12):(Zn,Cd)S:Cu,Al
(GL−13):ZnS:Cu,Au,Al
(GL−14):Zn2SiO4:Mn
(GL−15):ZnS:Ag,Cu
(GL−16):(Zn,Cd)S:Cu
(GL−17):ZnS:Cu
(GL−18):Gd22S:Tb
(GL−19):La22S:Tb
(GL−20):Y2SiO5:Ce,Tb
(GL−21):Zn2GeO4:Mn
(GL−22):CeMgAl1119:Tb
(GL−23):SrGa24:Eu2+
(GL−24):ZnS:Cu,Co
(GL−25):MgO・nB23:Ce,Tb
(GL−26):LaOBr:Tb,Tm
(GL−27):La22S:Tb
(GL−28):SrGa24:Eu2+,Tb3+,Sm2+
[赤色発光蛍光体化合物]
(RL−1) :Y22S:Eu3+
(RL−2) :(Ba,Mg)2SiO4:Eu3+
(RL−3) :Ca28(SiO462:Eu3+
(RL−4) :LiY9(SiO462:Eu3+
(RL−5) :(Ba,Mg)Al1627:Eu3+
(RL−6) :(Ba,Ca,Mg)5(PO43Cl:Eu3+
(RL−7) :YVO4:Eu3+
(RL−8) :YVO4:Eu3+,Bi3+
(RL−9) :CaS:Eu3+
(RL−10):Y23:Eu3+
(RL−11):3.5MgO,0.5MgF2GeO2:Mn
(RL−12):YAlO3:Eu3+
(RL−13):YBO3:Eu3+
(RL−14):(Y,Gd)BO3:Eu3+
なお、上記に例示した化合物のうち、PDPの蛍光体層に用いる蛍光体としては、希土類ホウ酸塩蛍光体、珪酸塩蛍光体、アルミン酸蛍光体がより好ましく、例示したBaMgAl1017:Eu2+(BL−3)、Zn2SiO4:Mn(GL−14)、(Y,Gd)BO3:Eu3+(RL−14)が特に好ましい。
本発明に係る蛍光体は、蛍光体の前駆体を形成する前駆体形成工程、前駆体形成工程により得られた前駆体を焼成する焼成工程等を含む製造方法により得られる。特に前駆体形成工程においては、液相法(「液相合成法」ともいう。)により前駆体を合成することが好ましい。
液相法とは、液体の存在下又は液中で蛍光体前駆体を作製することにより、蛍光体を得る方法である。液相法では、蛍光体原料を液相中で反応させるので、反応は蛍光体を構成する元素イオン間で行われ、化学量論的に高純度な蛍光体が得やすい。また、固相間反応と粉砕工程とを繰り返し行いながら蛍光体を製造する固相法と比して、粉砕工程を行わずとも微少な粒径の粒子を得ることができ、粉砕時にかかる応力による結晶中の格子欠陥を防ぎ、発光効率の低下を防止することができる。
本発明において、液相法として従来公知の冷却晶析をはじめとするあらゆる晶析法や共沈法を用いることができる。特に、反応晶析法で合成された前駆体を用いて作製された蛍光体は、輝度・分布の点から好ましい。例えば、PDPで一般的に使用されている赤色発光蛍光体((Y,Gd)BO3:Eu3+)、青色発光蛍光体(BaMgAl1017:Eu2+)については、後述する保護コロイドの存在下で反応晶析法により蛍光体前駆体を形成すると特に好ましい。また、緑色発光蛍光体(Zn2Sio4:Mn2+)については、反応晶析法の中でも、共沈法が好ましく、さらにその中でもシリカ等のケイ素化合物を蛍光体前駆体の母核とし、蛍光体を構成する他の元素をその核の周辺に液相中で析出させる方法(以下、「シリカ母核法」という。)を用いることが好ましい。
以下、反応晶析法について説明する。
反応晶析法とは、晶析現象を利用して、蛍光体の原料となる元素を含む溶液を液相中で混合することによって蛍光体前駆体を作製する方法をいう。晶析現象とは、冷却、蒸発、pH調節、濃縮等による物理的又は化学的な環境の変化、或は化学反応によって混合系の状態に変化を生じる場合等に液相中から固相が析出する現象を指す。本発明における反応晶析法による蛍光体前駆体の製造方法は、上記の様な晶析現象発生の誘因となりえる物理的、化学的操作による製造方法を意味する。
反応晶析法を適用する際の溶媒は反応原料が溶解すれば何を用いてもよいが、過飽和度制御のしやすさの観点から水が好ましい。複数の反応原料を用いる場合は、原料の添加順序は同時でも異なってもよく、活性によって適切な順序を適宜組み立てることができる。
次に、シリカ母核法について説明する。
このシリカ等のケイ素系材料を蛍光体結晶の母核としたシリカ母核法により前駆体を形成するには、ケイ素系材料を液体に分散させたケイ素系液状物と、金属元素を液体に陽イオンの状態で溶解させたもの、あるいは液体に金属元素を固体のまま分散させた金属系液状物とを混合する。
シリカ母核法においては、ケイ素系材料として二酸化ケイ素(シリカ)を特に好ましく使用できる。二酸化ケイ素としては、例えば、気相法シリカ、湿式シリカ、コロイダルシリカ等を用いることができる。コロイダルシリカの場合は、特にアニオン性のものが好ましい。
なお、緑色蛍光体であるZn2SiO4:Mn蛍光体の前駆体の製造には、コロイダルシリカを用いることが最も好ましい。この場合、コロイダルシリカは、表面のシラノール基のマイナス荷電により粒子が安定に溶液中に分散されていることが特徴的であり、このシラノール基が他の構成元素と反応し、水酸化亜鉛や水酸化マンガンを形成することで前駆体の均一性が高くなり、分布が狭く、角のない形状の蛍光体を得ることが可能となる。
一方、気相法シリカを用いた場合には、純水に分散したときにシリカ粒子同士の凝集が起こりやすく、その結果、水酸化亜鉛、水酸化マンガンと均一に混合されにくくなり、分布や形状ともに、本発明の範囲内の蛍光体を得ることができない。
また、本発明におけるケイ素系材料粒子の1次粒径又は2次凝集粒径は、1μm以下が好ましく、より好ましくは0.5μm以下、更に好ましくは0.1μm以下、最も好ましくは0.01μm以下である。ケイ素系材料粒子の1次粒径又は2次凝集粒径を制御することにより、焼成後のケイ酸塩蛍光体の平均粒径を所望の大きさとすることができる。
特に、上記したコロイダルシリカを用いる場合にも、上記と同様に、1次粒径又は2次凝集粒径は好ましくは0.1μm以下、より好ましくは0.1μm以下である。頃威樽シリカの1次粒径又は2次凝集粒径が0.1μm以下であると、より微小な蛍光体を得ることができる点で好ましい。
なお、1次粒径とは、ひとつの結晶子を1次粒子としたときのその粒径を指す。また、2次凝集粒径とは、液体中でケイ素系材料の1次粒子同士が凝集することにより形成された2次凝集粒子の粒径をいう。
ケイ素系材料を分散させる液体としては、ケイ素系材料を実質的に溶解しなければどのようなものでもよく、水又はアルコール類又はそれらの混合物であることが好ましい。アルコール類としては、ケイ素系材料を分散させるものならばいかなるものであっても良く、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。これらのうち、比較的ケイ素系材料が分散しやすいエタノールが好ましい。
ここで、「ケイ素系材料を実質的に溶解しない」とは、液体に対するケイ素系材料の溶解度が0.1%以下の範囲を指す。
ケイ素系材料の液体中での分散状態や前記二次凝集粒径等をあらかじめ調整し、所望の状態とすることが望ましい。
また、上記したコロイダルシリカを用いる場合には、液体中での粒径および分散状態があらかじめ調製されているので、適宜、適切なものを使用すればよい。
このようにケイ素系液状物をあらかじめ調整するか、コロイダルシリカを用いることにより、液体中のケイ素系材料の分散状態を良好にし、二次凝集粒径等も一定になる。
次に、金属系液状物について説明する。
金属元素を溶解又は分散させる液体は、ケイ素系材料を実質的に溶解しなければどのようなものでもよく、上記と同様に、水若しくはアルコール類又はそれらの混合物であることが好ましい。アルコール類としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。特に、エタノールが好ましい。
上記シリカ母核法において、ケイ素系液状物と、金属系液状物とを混合する際に、金属元素と反応して沈殿物を形成する沈殿剤を含む溶液を混合してもよい。
ここで、沈殿剤を含む溶液とは、以下に示す沈殿剤を水若しくはアルコール類又はそれらの混合物に溶解させたものを指す。アルコール類として、具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられ、ケイ素系材料を分散させるものならばいかなるものであってもよい。
沈殿剤としては、有機酸又は水酸化アルカリを好ましく使用できる。有機酸又は水酸化アルカリは金属元素と反応し、沈殿物として有機酸塩又は水酸化物を形成する。このとき、これらの沈殿物が母核となるケイ素系材料の周囲に析出していることが好ましい。
また、使用する沈殿剤の量としては、金属元素が有機酸塩又は水酸化物等の沈殿物として析出するのに必要な化学量論量の1倍以上が好ましい。
有機酸としては、カルボン酸基(−COOH)を有するものが好ましく、具体的には、シュウ酸、蟻酸、酢酸、酒石酸等が挙げられる。また、加水分解等により、シュウ酸、蟻酸、酢酸、酒石酸等を生じるものであってもよい。
水酸化アルカリとしては、水酸基(−OH)を有するもの、あるいは水と反応して水酸基を生じたり、加水分解により水酸基を生じたりするものであればいかなるものでもよく、例えば、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、尿素等が挙げられる。この中で、アンモニアが好ましく使用される。
また、蛍光体前駆体の形成においては、上記シリカ母核法や反応晶析法を含め、2液以上の蛍光体原料溶液を保護コロイドの存在下で貧溶媒中に液中添加することが、より微小で粒度分布の狭い蛍光体を製造する為に好ましい態様である。また、蛍光体の種類により、添加速度や添加位置、攪拌条件、pH等、諸物性値を調整することがより好ましい。さらに、原料を添加し終ったら必要に応じて液を濃縮及び/又は熟成することも好ましい態様の1つである。
保護コロイドとしては、天然、人工を問わず各種高分子化合物を用いることができるが、中でもタンパク質を好ましく使用することができる。
タンパク質としては、例えば、ゼラチン、水溶性タンパク質、水溶性糖タンパク質が挙げられる。具体的には、アルブミン、卵白アルブミン、カゼイン、大豆タンパク、合成タンパク質、遺伝子工学的に合成されたタンパク質等を挙げることができる。
ゼラチンとしては、例えば、石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチンを挙げることができ、これらを併用してもよい。さらにこれらのゼラチンの加水分解物、これらのゼラチンの酵素分解物を用いてもよい。
また、保護コロイドは、単一の組成である必要はなく、各種バインダーを混合してもよい。具体的には、例えば、上記ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマーを用いることができる。
なお、保護コロイドの平均分子量は10,000以上が好ましく、10,000〜300,000がより好ましく、10,000〜30,000が特に好ましい。
保護コロイドは、原料溶液の一つ以上に添加することができる。原料溶液の全てに添加してもよい。保護コロイドを添加する量や、反応液の添加速度により、前駆体の粒径を制御することができる。
保護コロイドの存在下で、蛍光体前駆体を形成することにより、蛍光体前駆体同士が凝集するのを防ぎ、形状を球形にし、蛍光体前駆体を十分小さくすることができる。それにより、焼成後の蛍光体をより微粒子で、粒径分布が狭く、発光特性を良好にするなど、蛍光体の種々の特性を向上させることができる。
ここで、シリカ母核法を用いて、本発明のように蛍光体の平均粒径が上記範囲の微粒子で、単分散かつ角のない粒子を生成するには、例えば保護コロイドを用いない場合として、シリカ粒子の表面のシラノール基と亜鉛イオン(Zn2+)、マンガンイオン(Mn2+)を反応させて水酸化亜鉛、水酸化マンガンを析出させた後、水酸化亜鉛、水酸化マンガンをシリカ粒子の表面上で成長させる。一方、保護コロイドを用いた場合の一例としては、水酸化亜鉛、水酸化マンガンの微粒子で単分散かつ角のない粒子の前駆体を生成した後に、前駆体溶液中にコロイダルシリカを添加すれば良い。
このときにケイ素の原料がコロイダルシリカであれば、前駆体の表面のZn2+イオンとシリカ表面のシラノール基が結合することで、水酸化亜鉛とシリカ粒子が均一に混合する効果が得られる。この結果、本発明のような粒径、分布、形状に関して好ましい蛍光体を得ることができる。
水酸化物を析出させる際には、平均混合時間を短くすることのできる添加方法、例えば、ダブルジェット法を用いることが好ましい。ダブルジェット法とは母液中に2種類の反応溶液を別々のノズルで同時に添加する方法であり、本発明の場合には反応溶液である、亜鉛、マンガンイオン溶液とアンモニア溶液を別々のノズルで母液であるゼラチン水溶液中に同時に添加することに相当する。
反応晶析法での難溶性塩の沈殿の形成速度は非常に高速であり、添加液を添加後母液内が均一になるまでの時間(平均混合時間)が長いと、濃度局在の部分で反応が起こり様々な粒径・形状の前駆体が形成されてしまい、結果として分布が広くなってしまう。
迅速な混合は、分布の狭い前駆体を形成する上では欠く事のできない要素である。
本発明の分布、すなわち全粒子の90質量%以上が±30%以内の粒径となるようにするには、平均混合時間を10sec以下とすることが好ましい。より好ましくは1sec以下であり、さらに好ましくは100msec以下である。
粒径は、母液内の過飽和度によりコントロールされる。過飽和度ρは、溶質の溶液濃度Cと溶質の飽和度Ceから決まり、ρ=(C−Ce)/Ceであらわされる。過飽和度は、例えば添加濃度が濃く、母液の量が少なく、速度が速いと過飽和度が高くなり、粒径が小さくなる。また、反応温度も重要な因子であり、母液の温度が低くなると過飽和度が高くなる。
さらに、本発明で過飽和度をコントロールする際の指標として、過飽和度指数ρkを定義する。溶液濃度指数Ckを、Ck=[(核発生が起こるまでの時間)×(添加液濃度)×(単位時間あたりの添加量)]/(母液量)とすると、ρk=(Ck−Ce)/Ceであらわされる。なお、核発生が起こるまでの時間とは、大塚電子製MCPD−3000を用いて、添加開始から母液の透過濃度を測定し、濃度に変化が見られるまでの時間を核発生が起こるまでの時間と定義する。また、Ck(溶液濃度指数)の単位は濃度であるが、過飽和度指数ρkは、ディメンジョンレスになっており、時間・体積・濃度は、どの単位を使っても同じ値になる。
本発明の粒径、すなわち平均粒径10nm以上2μ以下とするためには、過飽和度指数を0.2以上50以下とすることが好ましい。さらに、好ましくは10以上50以下である。
添加濃度、母液量、添加時間は、生産スケールに応じて決定される量で、過飽和度指数を満たし、かつ平均混合時間が範囲に入るようにコントロールすることができる。
温度は、溶媒の融点以上沸点以下であれば良く、この中で適宜選択することができる。
保護コロイドを用いることは、球状の粒子を形成するために必要な因子である。保護コロイドは粒子の表面に吸着して、表面の成長を均一に行わせる役割がある。
一方で、保護コロイドが十分でない場合には、粒子間での吸着量にムラができ、粒子間での成長速度に差ができてしまい、分布を広げてしまうため、保護コロイドの量には注意が必要である。
本発明の形状、すなわち全粒子に占める角のない粒子の割合が個数で80%以上とするためには、保護コロイドの量は、好ましくは2.5%〜15%、より好ましくは4%〜7%である。
以上のように液相法で前駆体を合成した後、必要に応じてろ過、蒸発乾固、遠心分離等の方法で回収した後に好ましくは洗浄、脱塩処理工程を行う。
脱塩処理工程は蛍光体前駆体から副塩などの不純物を取り除くための工程であり、各種膜分離法、凝集沈降法、電気透析法、イオン交換樹脂を用いた方法、ヌーデル水洗法などを適用することができる。
本発明においては、蛍光体前駆体の生産性向上、且つ、副塩や不純物を十分に除去し、粒子の粗大化や粒子径分布の拡大を防止する観点から、前駆体脱塩後の電気伝導度が0.01mS/cm〜20mS/cmの範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0.01〜10mS/cmであり、特に好ましくは0.01mS/cm〜5mS/cmである。
上記のような電気伝導度になるように調整することにより、最終的に得られる蛍光体の発光輝度の向上にも効果がある。なお、電気伝導度の測定方法はどのような方法を用いることも可能であるが、市販の電気伝導度測定器を使用すればよい。
脱塩処理工程終了後、さらに乾燥工程を行ってもよい。
次に、本発明に係る焼成工程について説明する。
本発明に係る蛍光体は、上記蛍光体形成工程により得た蛍光体前駆体を焼成処理することにより得られる。
蛍光体前駆体を焼成する際には、いかなる方法を用いてもよく、焼成温度や時間は最も性能が高くなるように調整すればよい。例えば、大気中で600℃〜1800℃の間で適当な時間焼成することにより、目的の組成の蛍光体を得ることができる。また、800℃程度で焼成を行い有機物を酸化した後に、1100℃で90分大気中で焼成するという方法も有効である。
焼成装置(焼成容器)は現在知られているあらゆる装置を使用することができる。例えば箱型炉、坩堝炉、円柱管型、ボート型、ロータリーキルン等が好ましく用いられる。雰囲気も前駆体組成に合わせて酸化性、還元性、不活性ガス等を用いることができ、適宜選択することができる。さらに、必要に応じて焼成の後に還元処理又は酸化処理等を施しても良い。
また、焼成時に必要に応じて焼結防止剤を添加してもよい。焼結防止剤を添加する場合は、蛍光体前駆体形成時にスラリーとして添加することができる。また、粉状のものを乾燥済前駆体と混合して焼成してもよい。
焼結防止剤は特に限定されるものではなく、蛍光体の種類、焼成条件によって適宜選択される。例えば、蛍光体の焼成温度域によって800℃以下での焼成にはTiO2等の金属酸化物が、1000℃以下での焼成にはSiO2が、1700℃以下での焼成にはAl23が、それぞれ好ましく使用される。
なお、蛍光体の組成や反応条件等によっては、例えば乾燥工程等において結晶化が進み、焼成を行う必要が無い場合がある。その場合は焼成工程を省いても構わない。
焼成工程後、冷却工程、表面処理工程等の諸工程を施してもよく、分級してもよい。
冷却工程では、焼成工程で得られた焼成物を冷却する処理を行う。冷却処理は特に限定されないが、公知の冷却方法より適宜選択することができ、例えば、該焼成物を前記焼成装置に充填したまま冷却することができる。また、放置により温度低下させてもよいし、冷却機を用いて温度制御しながら強制的に温度低下させてもよい。
本発明で製造される蛍光体は、種々の目的で吸着・被覆等の表面処理を施すことができる。どの時点で表面処理を施すかはその目的によって異なり、適宜適切に選択するとその効果がより顕著になる。例えば、後述するように本発明に係る蛍光体ペーストを調整する際に、蛍光体の分散性を良好にするため表面処理を行うことが好ましい。以上により、蛍光体を製造することができる。
次に、図1を参照して、本発明に係るプラズマディスプレイパネルを説明する。なお、PDPには、電極の構造及び動作モードから大別すると、直流電圧を印加するDC型と、交流電圧を印加するAC型のものとがあるが、図1には、AC型PDPの構成概略の一例を示した。
図1に示すPDP1は、電極11、21が設けられた2枚の基板10、20と、これらの基板10、20の間に設けられた隔壁30と、この隔壁30によって所定形状に区画される複数の微少放電空間(以下、放電セルという)31とを有している。図1に示した放電セル31は、いわゆるストライプ型と呼ばれるもので、基板10、20を水平に配置したときに、隔壁30が所定間隔毎に平行に(すなわち、ストライプ状に)設けられたものである。なお、放電セルの構造は、このストライプ型のものに限定されるものではなく、図2に示すように隔壁40を平面視において格子状に設けた格子型の放電セル41であってもよいし、図3に示すように互いに対象な屈曲した一組の隔壁50によりハニカム状(八角形状)の放電セル51を構成してもよい。
各放電セル31R、31G、31Bには赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかに発光する蛍光体から構成された蛍光体層35R、35G、35Bが設けられている。
各放電セル31の内側には、放電ガスが封入されており、平面視において前記電極11、21が交差する点が少なくとも一つ設けられている。本発明に係るPDP1は、蛍光体層35R、35G、35Bを本発明に係る蛍光体を用いて製造したものである。
以下、PDP1の各構成要素について説明する。
まず、2枚の基板のうち、表示側に配置される前面板10側の構成について説明する。前面板10は、放電セル31から発せられる可視光を透過し、基板上に各種の情報表示を行うもので、PDP1の表示画面として機能する。
前面板10として、ソーダライムガラス(青板ガラス)等の可視光を透過する材料を好ましく使用できる。前面板10の厚さとしては、1〜8mmの範囲が好ましく、より好ましくは2mmである。
前面板10には、表示電極11、誘電体層12、保護層13等が設けられている。
表示電極11は、前面板10の背面板20と対向する面に複数設けられ、規則正しく配置されている。表示電極11は、透明電極11aとバス電極11bとを備え、幅広の帯状に形成された透明電極11a上に、同じく帯状に形成されたバス電極11bが積層された構造となっている。なお、バス電極11bの幅は、透明電極11aよりも狭く形成されている。また、表示電極11は、平面視において前記した隔壁30と直交している。なお、表示電極11は所定の放電ギャップをあけて対向配置された2つで一組となっている。
前記透明電極11aとしては、ネサ膜等の透明電極が使用でき、そのシート抵抗は、100Ω以下であることが好ましい。透明電極7の幅としては、10〜200μmの範囲が好ましい。
前記バス電極11bは、抵抗を下げるためのものであり、Cr/Cu/Crのスパッタリング等により形成できる。バス電極11bの幅としては、5〜50μmの範囲が好ましい。
前記誘電体層12は、前面板10の表示電極11が配された表面全体を覆っている。誘電体層12は、低融点ガラス等の誘電物質から形成することができる。誘電体層12の厚さとしては、20〜30μmの範囲が好ましい。
上記の誘電体層12の表面は保護層13により全体的に覆われる。保護層13は、MgO膜を使用することができる。保護層13の厚さとしては、0.5〜50μmの範囲が好ましい。
次に、2枚の基板10、20のうち、他方である背面板20側の構成について説明する。背面板20には、アドレス電極21、誘電体層22、隔壁30、蛍光体層35R、35G、35B等が設けられている。
背面板20は、前面板10と同様に、ソーダライムガラス(青板ガラス)等が使用できる。背面板20の厚さとしては、1〜8mmの範囲が好ましく、より好ましくは2mm程度である。
上記のアドレス電極21は、背面板20の、前面板20と対向する面に複数設けられている。アドレス電極21も、透明電極11aやバス電極11bと同様に帯状に形成されている。アドレス電極21は、平面視において、前記表示電極11と直交するように、所定間隔毎に複数設けられる。
アドレス電極21は、Ag厚膜電極等の金属電極を使用することができる。アドレス電極21の幅は、100〜200μmの範囲が好ましい。
なお、表示に際して、アドレス電極21と一組の表示電極11、11のうちいずれか一方の表示電極との間で選択的にトリガー放電を行わせることにより、表示を行う放電セルを選択する。その後、選択された放電セル内において一組の表示電極11、11間でサステイン放電を行わせることにより放電ガスに起因する紫外線を生じさせ、蛍光体層35R、35G、35Bから可視光を生じさせることができる。
前記誘電体層22は、背面板20のアドレス電極21が配された表面全体を覆っている。この誘電体層22は、低融点ガラス等の誘電物質から形成することができる。誘電体層22の厚さとしては、20〜30μmの範囲が好ましい。
上記の誘電体層22上に、背面板20側から前面板10側に突出するように、前記隔壁30が設けられる。隔壁30は長尺に形成され、アドレス電極21の両側方に設けられ、上記したように平面視においてストライプ状に放電セル31を形成する。
隔壁30は、低融点ガラス等の誘電物質から形成することができる。隔壁30の幅は、10〜500μmの範囲が好ましく、100μm程度がより好ましい。隔壁30の高さ(厚み)としては、通常、10〜100μmの範囲であり、50μm程度が好ましい。
放電セル31には、上述のように各色に発光する蛍光体層35R、35G、35Bのいずれかが規則正しい順序で設けられている。各蛍光体層35R、35G、35Bの厚さは特に限定されるものではないが、5〜50μmの範囲が好ましい。
蛍光体層35R、35G、35Bの形成に当たっては、上記で製造した蛍光体をバインダ、溶剤、分散剤などの混合物に分散し、適度な粘度に調整された蛍光体ペーストを放電セル31に塗布又は充填し、その後乾燥又は焼成(ベーキング)することにより隔壁側面30a及び底面30aに蛍光体が付着した蛍光体層35R、35G、35Bを形成する。
まず、蛍光体ペーストの調整について述べる。
蛍光体ペーストとは、蛍光体をバインダ、溶剤、分散剤などの混合物に分散し、適度な粘度に調整したものである。蛍光体ペースト中の蛍光体の含有量としては30質量%〜60質量%の範囲にするのが好ましい。
蛍光体ペースト中の蛍光体と非揮発成分との割合を変化することによって、蛍光体層中の蛍光体の充填率を制御することができる。なお、ここで言う非揮発成分とは、蛍光体ペーストから蛍光体及び溶剤を除いたその他の成分である。
蛍光体ペーストの調整に際しては、ペースト中の蛍光体粒子の分散性を向上させるために、蛍光体粒子の表面に酸化物、有機高分子化合物、フッ化物を付着あるいはコーティングする等の表面処理を施すと好ましい。これら表面処理を施す際の被覆層の厚さや被覆率等は、適宜任意に制御することができる。
酸化物として、Si、Ti、Al、Zr、Zn、In、Snから選択される少なくとも1種の元素を含むものを挙げることができる。フッ化物としては、フッ化マグネシウム(MgF2)、フッ化アルミニウム(AlF3)を挙げることができる。
酸化物やフッ化物で蛍光体の表面を被覆すると、分散処理時における蛍光体の結晶性の低下を抑制でき、さらに蛍光体の表面欠陥に励起エネルギーが捕獲されることを防ぐことにより、発光輝度及び発光強度の低下を抑制できる。
一方、有機高分子化合物等で蛍光体の表面を被覆すると、耐候性等の特性が向上し、耐久性に優れた蛍光体を得ることができる。
次に、蛍光体ペーストを調整する際に、蛍光体と混合するバインダ、溶剤、分散剤等について説明する。
蛍光体粒子を良好に分散させるのに適したバインダとしては、エチルセルロースあるいはポリエチレンオキサイド(エチレンオキサイドのポリマ)が挙げられ、特に、エトキシ基(−OC25)の含有率が49〜54%のエチルセルロースを用いるのが好ましい。また、バインダとして感光性樹脂を用いることも可能である。バインダの含有量としては0.15質量%〜10質量%の範囲内が好ましい。なお、隔壁30間に塗布される蛍光体ペーストの形状を整えるため、バインダの含有量は、ペースト粘度が高くなり過ぎない範囲内で多めに設定するのが好ましい。
溶剤としては、水酸基(OH基)を有する有機溶剤を混合したものを用いるのが好ましく、その有機溶剤の具体例としては、ターピネオール(C1018O)、ブチルカルビトールアセテート、ペンタンジオール(2,2,4−トリメチルペンタンジオールモノイソブチレート)、ジペンテン(Dipentene、別名Limonen)、ブチルカルビトール等が挙げられる。これらの有機溶剤を混合した混合溶剤は、上記のバインダを溶解させる溶解性に優れており、蛍光体ペーストの分散性が良好になり好ましい。
蛍光体ペースト中の蛍光体粒子の分散安定性を向上させるために、分散剤として、界面活性剤を添加すると好ましい。蛍光体ペースト中の界面活性剤の含有量としては、分散安定性の向上効果あるいは後述する除電効果等を効果的に得る観点から、0.05質量%〜0.3質量%が好ましい。
界面活性剤の具体例としては、(a)アニオン性界面活性剤、(b)カチオン性界面活性剤、(c)ノニオン性界面活性剤を用いることができ、それぞれ具体的には下記のようなものがある。
(a)アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸、エステル塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルフォン酸ポリカルボン酸高分子等が挙げられる。
(b)カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミンオキサイド等が挙げられる。
(c)ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられる。
さらに、蛍光体ペーストに除電物質を添加すると好ましい。上記挙げた界面活性剤は、一般的に蛍光体ペーストの帯電を防止する除電作用も有しており、除電物質に該当するものが多い。但し、蛍光体、バインダ、溶剤の種類によって除電作用も異なるので、色々な種類の界面活性剤について試験を行って、結果の良好なものを選択するのが好ましい。
除電物質としては、界面活性剤の他に、導電性の材料からなる微粒子も挙げることができる。導電性微粒子としては、カーボンブラックをはじめとするカーボン微粉末、グラファイトの微粉末、Al、Fe、Mg、Si、Cu、Sn、Agといった金属の微粉末、並びにこれらの金属酸化物からなる微粉末が挙げられる。このような導電性微粒子の添加量は、蛍光体ペーストに対して0.05〜1.0質量%の範囲とするのが好ましい。
蛍光体ペーストに除電物質を添加することによって蛍光体ペーストの帯電により、例えば、パネル中央部のアドレス電極の切れ目における蛍光体層35R、35G、35Bの盛り上がりや、放電セル31R、31G、31B内に塗布される蛍光体ペーストの量や溝への付着状態に若干のばらつきが生じる等の蛍光体層35R、35G、35Bの形成不良を防ぎ、各放電セル31R、31G、31B内毎に均質な蛍光体層35R、35G、35Bを形成することができる。
なお、上記のように除電物質として界面活性剤やカーボン微粉末を用いた場合には、蛍光体ペーストに含まれている溶剤やバインダを除去するベーキング工程において除電物質も蒸発あるいは焼失されるので、焼成後の蛍光体層35R、35G、35B中には除電物質が残存しない。従って、蛍光体層35R、35G、35B中に除電物質が残存することによってPDP1の駆動(発光動作)に支障が生じる可能性も無い。
蛍光体を上記各種混合物に分散する際には、例えば高速攪拌型のインペラー型の分散機、コロイドミル、ローラーミル、ボールミル、振動ボールミル、アトライタミル、遊星ボールミル、サンドミルなど媒体メディアを装置内で運動させてその衝突(crush)及び剪断力の両方により微粒化するもの、又はカッターミル、ハンマーミル、ジェットミル等の乾式型分散機、超音波分散機、高圧ホモジナイザー等を用いることができる。
上記のように調整した蛍光体ペーストを放電セル31R、31G、31Bに塗布又は充填する際には、スクリーン印刷法、フォトレジストフィルム法、インクジェット法など種々の方法で行うことができる。
特に、インクジェット方式により蛍光体ペーストを塗布する方法は、隔壁30のピッチが狭く、放電セル31R、31G、31Bが微細に形成されている場合であっても、隔壁30間に低コストで容易に精度良く均一に蛍光体ペーストを塗布又は充填できるので好ましい。本発明においては、蛍光体粒子の平均粒径は、10nm〜500nmであるので、インクジェット方式を適用してもノズルの目詰まりや吐出不良、蛍光体粒子の沈殿が抑制され、精度良く均一に薄い蛍光体層35R、35G、35Bを形成することができる。
本発明において用いるインクジェット装置としては、特開平8−281975号、同8−207319号、同5−84909号等に記載されているもの等が一例として挙げられるが、これに限定される物ではない。
図4は、インクジェット装置60の一例を示す断面図であり、内部にインクを収容するヘッド61、ヘッド61の下端に設けられ滴状の蛍光体ペーストPを吐出するインクジェットノズル62、図示しないインクタンクからヘッド61に蛍光体ペーストPを供給する接続パイプ64、ヘッド61の側面に取付けられるピエゾ素子65、インクジェットノズル62を前後左右方向に移動させるノズル駆動手段(図示せず)等から概略構成される。
なお、ピエゾ型以外にも、気泡によりインクを押出すバブルジェット(登録商標)方式やビームジェット方式などの装置を用いることも可能である。
そして、ヘッド61を放電セル31(放電セル41、放電セル51)上に移動させつつ、ピエゾ素子65に接続したパターン信号源66に対して制御手段がパターン信号を出力することにより、ヘッド61内の蛍光体ペーストPが放電セル内に吐出され、放電セルの側面(隔壁の側面)及び底面(基板の表面)のほぼ全域に蛍光体層が形成されることになる。
このように、蛍光体ペーストを放電セル内部に断続的に吐出する方法は、例えば、図2に示す格子型の放電セル41のように、インクジェットノズルを前後方向に移動させた場合、左右方向に配置された隔壁の上方を通過する際に、蛍光体ペーストの吐出を停止することにより、隔壁上への蛍光体ペーストの付着を防止でき、放電セルに対して正確かつ効率的に蛍光体の充填を行うことができ、好ましい。一方、このように、断続的に蛍光体ペーストを吐出する方法は、ノズルの目詰まりを起こしやすい。しかしながら、本発明に係る蛍光体を用いて蛍光体ペーストを調整することにより、ノズルの目詰まりを防ぎ、蛍光体ペーストをスムーズに吐出させることができる。
以下、実施例1、2、参考例1〜3を挙げて、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1、参考例1]
本実施例1では、本発明に係る蛍光体1−4、本発明の参考例として蛍光体1−1〜1−3、1−5、1−6を製造し、粒径、粒径の分布、角のない粒子の割合について比較例1−1〜1−5とともに評価した。
(1)蛍光体1−1(Zn2SiO4:Mn2+)の製造
低分子ゼラチン5%水溶液1000ccをA液とする。硝酸亜鉛6水和物35.33gと、硝酸マンガン6水和物1.79gを純水に溶解し、500ccとし、これをB液とする。28%アンモニア水18.25gを純水と混合し500ccとし、これをC液とする。クラリアントジャパン社製コロイダルシリカ 30R25 粒径20nm 30%水溶液12.52gを純水と混合し200ccとし、これをD液とする。
室温において、A液を激しく攪拌した中に、B液とC液を30分間かけて等速で添加したところ、白色の沈殿が生じた。続けてD液を4分間かけてA液中に添加した後、加圧ろ過法により固液分離を行った。次いで、回収されたケーキを100℃24Hr乾燥し、乾燥済み前駆体を得た。得られた前駆体を大気中で700℃3hr焼成後、さらに窒素100%の雰囲気中で1200℃、3時間焼成して緑色発光の蛍光体1−1を得た。
(2)蛍光体1−2(BaMgAl1017:Eu2+)の製造
塩化バリウム2水和物22.0g、塩化マグネシウム6水和物20.33g、塩化アルミニウム6水和物421.4g、塩化ユーロピウム6水和物3.66gを純水500ccに溶解しA液とした。アンモニア水溶液1mol/L500ccをB液、蓚酸(シュウ酸)水溶液1mol/L500ccをC液とする。
40℃の低分子ゼラチン5%水溶液1000ccをビーカー中で激しく攪拌しながらA,B,C液を10分間等速添加したのち、加圧ろ過法により固液分離を行った。ついで、回収されたケーキを100℃24Hr 乾燥の後、乾燥済み前駆体を得た。得られた前駆体を大気中で700℃3hr焼成後、さらに還元雰囲気中で1600℃、3時間焼成して青色発光の蛍光体1−2を得た。過飽和度指数は23であった。
(3)蛍光体1−3((Y,Gd)BO3:Eu3+)の製造
低分子ゼラチン5%溶液1000ccをA液とする。水500ccに硝酸イットリウム6水和物0.078mol、硝酸ガドリニウム0.045molを溶解した液をB液、硝酸ユーロピウム0.0065molを水50ccに溶解した液をc液、水500ccにほう酸0.123molを溶解しD液とした。
A液を60℃で激しく攪拌させ、その中に同じく60℃に保ったB,C,D液を4分間かけて同時に各々等速で添加を行なった。
A液中に形成した白色沈殿をろ過、乾燥の後、1400℃大気中で2時間焼成し蛍光体1−3を得た。
(4)蛍光体1−4の製造
蛍光体1のA液を1000ccの純水としたほかは、蛍光体1−1と同様にしてB液〜D液を調整する。10℃においてA液を激しく攪拌した中にB液とD液を30分かけて等速で添加する。添加終了後、C液を60分かけて等速で添加を行った後、加圧ろ過法により固液分離を行った。次いで、回収されたケーキを1000℃24hrで乾燥し乾燥済み前駆体を得た。得られた前駆体を窒素100%の雰囲気中で1200℃3時間焼成を行い、緑色発光の蛍光体1−4を得た。
(5)蛍光体1−5の製造
低分子ゼラチン5%水溶液1000ccをA液とする。硝酸亜鉛6水和物141.78gと、硝酸マンガン6水和物7.18gを純水に溶解し、500ccとし、これをB液とする。28%アンモニア水72.99gを純水と混合し500ccとし、これをC液とする。クラリアントジャパン社製コロイダルシリカ 30R25 粒径20nm 30%水溶液50.07gを純水と混合し200ccとし、これをD液とする。
A液を60℃とし、激しく攪拌した中に、B液とC液を100分間かけて等速で添加したところ、白色の沈殿が生じた。続けてD液を4分間かけてA液中に添加した後、加圧ろ過法により固液分離を行った。ついで、回収されたケーキを100℃24Hr乾燥の後、乾燥済み前駆体を得た。得られた前駆体を大気中で700℃3hr焼成後、さらに窒素100%の雰囲気中で1200℃、3時間焼成して蛍光体1−5を得た。過飽和度指数は6.14であった。
(6)蛍光体1−6の製造
蛍光体1−5のA液を5000ccとしたほかは、蛍光体1−5と同様にして蛍光体1−6を得た。過飽和度指数は0.42であった。
[比較例1]
実施例1及び参考例1と比較するため、比較例としての緑色発光の蛍光体(Zn2SiO4:Mn2+)を製造した。
(1)比較例1−1の製造
蛍光体1のA液を1000ccの純水としたほかは、蛍光体1−1と同様にして比較例1−1を得た。
(2)比較例1−2の製造
蛍光体1のA液を低分子ゼラチン1%水溶液としたほかは、蛍光体1−1と同様にして比較例1−2を得た。
(3)比較例1−3の製造
蛍光体1−6のA液の温度を80℃としたほかは、蛍光体1−6と同様にして比較例1−3を得た。過飽和度指数は0.11であった。
(4)比較例1−4の製造
蛍光体1−5のA液を5000ccの純水としたほかは、同様にしてB液〜D液を調整する。60℃においてA液を激しく攪拌した中にC液とB液を100分間かけて等速で添加する。添加終了後、D液を4分かけてA液中で添加を行いそのまま60分間攪拌を続けた。その後、加圧ろ過法により固液分離を行った。次いで、回収されたケーキを1000℃24hrで乾燥し乾燥済み前駆体を得た。得られた前駆体を窒素100%の雰囲気中で1200℃3時間焼成を行い、緑色発光の比較例1−4を得た。
(5)比較例1−5の製造
蛍光体1−6のA液を1%低分子ゼラチンとしたほかは、蛍光体1−6と同様にして比較例1−5を得た。
本実施例で用いた装置の平均混合時間は、1Lの時に2sec、5Lの時に5secであった。
表1は、得られた蛍光体1−1、1−4〜1−6および比較例1−1〜1−5についての前駆体形成条件を一覧にして示した。
Figure 0003680852
〔評価1〕
(1)平均粒径、粒径の分布、形状の観察
上記で得た蛍光体1−1〜1−6および比較例1−1〜1−5の蛍光体について、走査型電子顕微鏡で平均粒径、粒径の分布を測定するとともに、形状を観察した。測定結果および観察結果を表2に示す。
なお、ここで、粒径の分布とは、全粒子の90質量%が、平均粒径の±何%以内に入るかを指す。また、角のない粒子の割合とは、全粒子に対する個数%である。
Figure 0003680852
(2)発光強度の評価
次に、蛍光体1−1、蛍光体1−4〜1−6、比較例1−1〜1−5にそれぞれ0.1〜1.5Paの真空槽内でエキシマ146nmランプ(ウシオ電機社製)を用いて紫外線を照射して、蛍光体から緑色光を得た。この緑色光を検出器(MCPD−3000(大塚電子株式会社製))を用いてその強度を測定した。そして、発光のピーク強度を、蛍光体1−1を100とした相対値で求めた。結果を表3に示す。
Figure 0003680852
表3により、本発明に係る蛍光体1−4、参考例としての蛍光体1−1、1−5、1−6に対して、比較例1−1〜1−5の発光強度は低かった。この結果から、発光強度は、粒径・形状・分布が本発明の範囲内にない場合には低くなることがわかる。
[実施例2、参考例2
次に、上記実施例1で得た蛍光体1−4、参考例1で得た蛍光体1−1〜1−3、1−5、1−6を用いて蛍光体ペーストを調整した。
(1)蛍光体ペースト2−1の調整
まず、蛍光体1−1を用いて、下記の組成で蛍光体懸濁液を調合して、スターラーで撹拌し、緑色発光蛍光体組成物とした。
蛍光体1−1 45質量%
ターピネオール,ペンタンジオールの1:1混合液 545.5質量%
エチルセルロース(エトキシ基の含有率50%) 0.3質量%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 0.2質量%
次に、組成物をIKA JAPAN社製ホモジナイザを用いて下記の条件の下で、予備分散を行った。
(予備分散条件)
翼径 :20mm
回転数 :8000rpm
予備分散時間:2分
続いて、横型連続式メディア分散機(VMA−GETZMANN社製DISPE
RMATT SL−C5)を用いて下記の分散条件により本分散処理を行い、蛍光体ペースト2−1を得た。
(分散条件)
ディスク回転数:5,520rpm
ビーズ種 :ジルコニア
ビーズ径 :0.3mm
ビーズ充填率 :70%
流量 :120ml/min
分散時間 :3分間
(2)蛍光体ペースト2−2〜2−6の調整
上記(1)において蛍光体1−1を蛍光体1−2〜1−6に変えること以外は同様にして、蛍光体ペースト2−2〜2−6を調整した。
上記参考例2の(1)において蛍光体1−1を比較例1で得た蛍光体比較例1−1〜1−5に変えること以外は同様にして、蛍光体ペーストとしての比較例2−1〜2−5を調整した。
〔評価2〕
(1)蛍光体ペーストの熱処理耐性(ベーキング耐性)
蛍光体ペースト2−1、蛍光体ペースト2−4〜2−6と比較例2−1〜2−5で調整した蛍光体ペーストを500℃でベーキングし、樹脂部分を蒸発させた後に発光強度の測定を行った。なお、発光強度の測定は〔評価1〕の(2)に準じて行った。また、発光強度はそれぞれベーキング前の蛍光体の発光強度をそれぞれ100とした。結果を表4に示す。
Figure 0003680852
表4より、本発明に係る蛍光体ペースト2−4、参考例としての蛍光体ペースト2−1、2−5、2−6は、ベーキング工程の前後における発光強度はほぼ等しく、若干の低下が見られるのみである。一方、比較例2−1〜2−5について、ベーキング工程の前後でそれぞれ大幅な発光強度の低下が見られた。この結果から、蛍光体ペーストの熱処理耐性については、形状が不定形であったり、粒径分布が広く、小さい粒子が混在するような場合には熱処理耐性は極端に悪くなることがわかる。
(2)蛍光体ペーストの吐出
次に、蛍光体ペースト2−1〜2−4と比較例2−1〜2−2をインクジェットノズルから吐出した時の吐出状態について観察した。吐出は10個のノズルを用い、それぞれのノズルからペースト30ccを吐出しその状態を観察した。結果を表5に示す。
Figure 0003680852
表5より、本発明に係る蛍光体ペースト2−4、参考例としての蛍光体ペースト2−1〜2−3の吐出状態は良好である一方、比較例2−1、2−2についてはノズルの目詰まりが起こった。この結果から、角のない粒子の割合が低い場合や、分布が本発明の範囲内にない場合については、出性能に劣ることがわかる。
参考例3]
次に、上記で調整した参考例としての蛍光体ペースト2−1、2−5、2−6(緑色発光)と、蛍光体ペースト2−2(青色発光)、蛍光体ペースト2−3(赤色発光)を用いて、以下のように図1に示すストライプ型のセル構造をもつ交流面放電型のPDPを製造した。
(1)PDP3−1の製造
まず、前面板10となるガラス基板上の所定の位置に、透明電極11aとして透明電極を配置する。次に、Cr−Cu−Crをスパッタリングし、フォトエッチングを行うことによりバス電極11bを透明電極11a上に形成し、表示電極11とする。そして、前記表面ガラス基板10上に、表示電極11を覆うように低融点ガラスを印刷し、これを500〜600℃で焼成することにより誘電体層12を形成する。さらに誘電体層12の上に、MgOを電子ビーム蒸着して保護膜13を形成する。
一方、背面板20上には、Ag厚膜を印刷し、これを焼成することにより、アドレス電極21を形成する。そして、前記背面板20上で、且つ、アドレス電極21の両側方に隔壁30を形成する。隔壁30は、低融点ガラスをピッチ0.2mmで印刷し、焼成することにより形成できる。さらに、前記隔壁30により区画された放電セル31内に上記蛍光体ペースト1−1と、蛍光体ペースト1−2、蛍光体ペースト1−3をスクリーン塗布法により塗布した。このとき、一つの放電セル31につき、一色の蛍光体ペーストを用いる。その後、蛍光体ペーストを乾燥又は焼成して、ペースト中の有機成分を除去し、放電セル31R、31G、31Bにそれぞれ発光色が異なる蛍光体層35R、35G、35Bを形成した。
そして、前記電極11、21等が配置された前記前面板10と背面板20とを、それぞれの電極配置面が向き合うように位置合わせし、約1mmのギャップを保った状態で、その周辺をシールガラス(図示略)により封止する。そして、前記基板10、20間に、放電により紫外線を発生するキセノン(Xe)と主放電ガスのネオン(Ne)とを混合したガスを封入して気密密閉した後、エージングを行う。以上によって、PDPを製造し、PDP1−1とした。
(2)PDP3−5、3−6の製造
(1)と同様にして、緑色蛍光体層を形成する際に、蛍光体ペースト2−1の代わりに、蛍光体ペースト2−5、2−5をそれぞれ用いることにより、PDP3−5、3−6を製造した。
〔比較例3〕
(1)と同様にして、緑色蛍光体層を形成する際に、実施例2で調整した蛍光体ペーストの代わりに、比較例2−1〜2−3で調整した蛍光体ペーストを用いることにより、PDPとしての比較例3−1、3−2、3−3を製造した。
〔評価3〕
上記で製造したPDP3−1、3−5、3−6と比較例3−1〜3−3のPDPの発光強度を測定した。測定の方法は〔評価1〕の(2)に準じて行った。なお、PDP3−1の発光強度を100とした場合の相対発光強度を表6に示す。
Figure 0003680852
表6より明らかなように、参考例であるPDP3−1、3−5、3−6の発光強度に対して、比較例3−1〜3−3はいずれも発光強度が低い。この結果から、PDPの輝度は、分布形状が本発明範囲内でないと低くなることがわかる。また、分布形状が本発明内である場合には、粒径が500nm以下が最も高く、2μmを越えると低くなることがわかる。
以上より、本発明の目的を達成ずるためには、平均粒径が2μm以下である上に、蛍光体の90質量%以上が平均粒径の30%以内の粒径を有するという極めて狭い粒径分布を持ち、さらに全粒子に占める角のない粒子の割合が個数で80%以上であることが必要であり、これにより、蛍光体自体の発光強度、蛍光体ペーストの発光強度、ベーキング工程における熱処理耐性、PDPの発光強度、インクジェットノズルの目詰まりの改善等の本願に係る効果が得られる。
本発明に係るプラズマディスプレイパネルの一例を示した斜視図である。 放電セルの構造の一例を示した要部斜視図である。 放電セルの構造の一例を示した要部斜視図である。 インクジェット装置の構造を示す要部断面図である。
符号の説明
1 プラズマディスプレイパネル
10 基板
20 基板
30 隔壁
31 放電セル
35R、35G、35B 蛍光体層
40 隔壁
41 放電セル
50 隔壁
51 放電セル

Claims (6)

  1. マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法において、亜鉛イオン及びマンガンイオンを含有する水溶液と、コロイダルシリカを含有する分散液とを、母液に同時に添加する工程の後に、沈殿剤を前記母液に添加する工程を有することを特徴とするマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法。
  2. 前記亜鉛イオン及びマンガンイオンを含有する水溶液と、コロイダルシリカを含有する分散液とを、母液に同時に添加する工程において、前記母液の温度を室温以下とすることを特徴とする請求項に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法。
  3. 前記マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の平均粒径が10nm以上500nm以下であり、全粒子の90質量%以上が平均粒径の±30%以内の粒径を有し、全粒子に占める角のない粒子の割合が個数で80%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法。
  4. 前記角のない粒子が、球形であることを特徴とする請求項に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法。
  5. 前記マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の平均粒径が10nm以上400nm以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法。
  6. 前記マンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の全粒子の90質量%以上が平均粒径の±20%以内の粒径を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のマンガン含有珪酸亜鉛蛍光体の製造方法。
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