JP2003342360A - エマルションの調製方法およびそれにより得られるエマルションを用いたポリカーボネートの調製方法 - Google Patents
エマルションの調製方法およびそれにより得られるエマルションを用いたポリカーボネートの調製方法Info
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Abstract
用される熱的に安定なポリカーボネートの改良された調
製方法を提供すること。 【解決手段】 本発明は、リンを含有する水性鉱物酸を
有機溶媒中で連続して、かつ均一なエマルションを形成
するのに十分な強度で混合することを含む、エマルショ
ンの調製方法である。これにより得られるエマルション
を、公知の相界面法において、リン含有鉱物酸を使用せ
ずに洗浄された有機ポリカーボネート溶液と混合するこ
とにより、高い熱安定性のポリカーボネートが調製され
る。
Description
の調製方法、特にポリカーボネートの界面重縮合法に関
する。
の調製では、アルカリ塩の形態のジヒドロキシジアリー
ルアルカンをホスゲンと均質相中、水酸化ナトリウム溶
液などの無機塩基や、生成物であるポリカーボネートを
容易に溶解し得る有機溶媒の存在下で反応させる。前記
反応中、水相は、有機相中に分布している。反応後、有
機ポリカーボネート含有相を水相から分離して、水性液
体で数回洗浄する。洗浄中に、とりわけ電解質、残留モ
ノマーおよび触媒が除去される。洗浄液は、その後、で
きる限り分離される。最後に、ポリカーボネートを有機
溶媒から遊離して、その後容易に加工され得る形、例え
ば顆粒の形態に転化する。
献に詳細に開示されている。 ●シュネル(Schnell)著、「ケミストリー・アンド・フ
ィジクス・オブ・ポリカーボネーツ(Chemistry and Phy
sics of Polycarbonates)」、ポリマー・レヴューズ、
第9巻、インターサイエンス・パブリッシャーズ、ニュ
ーヨーク、ロンドン、シドニー、1964年、33頁以降、 ●ディ・シー・プレフォルセック(D. C. Prevorsek)、
ビー・ティ・デボナ(B.T. Debona)おゆびワイ・ケステ
ン(Y. Kesten)著、コーポレイト・リサーチ・センタ
ー、アライド・ケミカル・コーポレイション(Allied Ch
emical Corporation)、モーリスタウン、ニュージャー
ジー07960:「シンセシス・オブ・ポリ(エステルカーボ
ネート)コポリマーズ(Synthesis of Poly(ester Carbon
ate)Copolymers)」、ジャーナル・オブ・ポリマー・サ
イエンス、ポリマー・ケミストリー版、第18巻、(1980
年)、75頁以降、 ●ディ・フライターグ(D. Freitag)、ユー・グリゴ(U.
Grigo)、ピー・アール・ミュラー(P. R. Muller)、エヌ
・ヌーヴェルン(N. Nouvertne')著、バイエル・アクチ
エンゲゼルシャフト、「ポリカーボネーツ(Polycarbona
tes)」、エンサイクロペディア・オブ・ポリマー・サイ
エンス・アンド・エンジニアリング、第11巻、第二版、
1988年、651頁以降、および最後に ●ドレス・ユー・グリゴ(Dres. U. Grigo)、ケイ・キル
ヒャー(K. Kircher)およびピー・アール・ミュラー著、
「ポリカーボネート(Polycarbonate)」、ベッカー/ブ
ラウン、クンシュトシュトッフ−ハンドブッフ、第3/1
巻、ポリカーボネート、ポリアセテート、ポリエステ
ル、セルロースエステル、カール・ハンサー・フェルラ
ーク・ミュンヘン、ウィーン1992年、118頁以降および1
38頁以降。
対応するポリカーボネートの合成に関連し、無機相
(水、アルカリ)と有機相(水に不要の有機溶媒、大抵
はジクロロメタンおよび/またはクロロベンゼンなどの
塩素化炭化水素)とから成る2相反応混合物中で生じ
る。
カーボネートを含有する有機相(合成溶液)と、合成中
に形成される塩(例えば、NaCl、炭酸水素ナトリウ
ム、ソーダ、使用したフェノラート、ビスフェノラート
および水酸化ナトリウムの付加的な残留物)のみなら
ず、触媒およびその副生物、および不純物として出発材
料から発生するかまたは副生物として形成される水溶性
化合物を含む無機水性アルカリ相である。NaOHの代
わりに別の塩基性化合物を用いると、水性アルカリ相
は、対応する類似の塩または副生物を含有する。
機水相を分離することと、分離した有機相の溶解性の水
分散含量中に含まれている残留物、特に無機化合物のア
ルカリ残渣を、できるだけ完全に有機相から除去するこ
とである。これらは洗浄操作によって達成され、任意に
酸性化工程と組み合わせる。濃縮のために熱的な方法を
使用する場合には、できれば、前記精製操作を有機相の
濃縮前に行う。
上洗浄することによって達成される。一般に、これは、
1以上の酸性化工程と水での洗浄を用いて、大抵は数工
程で行われる。
ル、あるいは好ましくはアルカリ性pH範囲での相の分
離後、有機相中に溶解、または水相の残留物と合わせて
分散された水相の残留成分の中和のみのいずれかを包含
する。酸性化操作では、水性鉱物酸、特に塩酸およびリ
ン酸のみならず、有機酸の水溶液も使用される。
特許および公報の主題でもある。
明細書には、せん断エネルギーを生む分離器を用い、場
合により分散剤を使用した、アルカリ性合成溶液の精製
方法が開示されている。
トは、好適なジフェノール、例えば、ヒドロキノン、レ
ゾルシノール、ジヒドロキシジフェニル、ビス-(ヒドロ
キシフェニル)-アルカン、ビス-(ヒドロキシフェニル)-
シクロアルカン、ビス-(ヒドロキシフェニル)-スルフィ
ド、ビス-(ヒドロキシフェニル)-エーテル、ビス-(ヒド
ロキシフェニル)-ケトン、ビス-(ヒドロキシフェニル)-
スルホン、ビス-(ヒドロキシフェニル)-スルホキシド、
α,α'-ビス-(ヒドロキシフェニル)-ジイソプロピルベ
ンゼン、およびそれらの核アルキル化物および核ハロゲ
ン化物をベースとするものとして解されるべきである。
レゾルシノール、4,4'-ジヒドロキシジフェニル、2,2-
ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニル-プロパン、
1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-フェニル-エタン、
2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4-ビス-
(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタン、1,1'-ビス-
(4-ヒドロキシフェニル)-m-または-p-ジイソプロピル
ベンゼン、2,2-ビス-(3-メチル-4-ヒドロキシ-フェニ
ル)-プロパン、ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェ
ニル)-メタン、2,2-ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシ
フェニル)-プロパン、ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキ
シフェニル)-スルホン、2,4-ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒ
ドロキシフェニル)-2-メチルブタン、1,1'-ビス-(3,5-
ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)-mまたは-p-ジイソ
プロピルベンゼンおよび1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニ
ル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンである。
ール、4,4'-ジヒドロキシジフェニル、1,1-ビス-(4-ヒ
ドロキシフェニル)-フェニル-エタン、2,2-ビス-(4-ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス-(3-メチル-4-ヒ
ドロキシフェニル)-プロパン、1,1'-ビス-(3,5-ジメチ
ル-4-ヒドロキシフェニル)-mまたは-p-ジイソプロピ
ルベンゼン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-シクロ
ヘキサンおよび1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,
5-トリメチルシクロヘキサンである。
ノールは、例えば、米国特許第A3,028,635号明細書、
同第2,999,835号明細書、同第3,148,172号明細書、同第
2,991,273号明細書、同第3,271,367号明細書、同第4,98
2,014号明細書および同第2,999,846号明細書、独国特許
出願公開第A1570703号明細書、同第2063050号明細書、
同第2036052号明細書、同第2211956号明細書および同第
3832396号明細書、仏国特許発明第1561518号明細書、論
文「エイチ・シュネル(H. Schnell)著、ケミストリー・
アンド・フィジクス・オブ・ポリカーボネーツ(Chemist
ry and Physics of Polycarbonates)、インターサイエ
ンス・パブリッシャーズ、ニューヨーク1964年」、77頁
以降、および特開昭61(1986)-62039号明細書、同第61(1
986)-62040号明細書および同第61(1986)-105550号明細
書に記載されている。
ェノールのみを使用し、コポリカーボネートの場合は、
複数種のジフェノールを用いる。当然、合成に添加され
る全ての他の薬品および補助物質と同様に、用いられる
ビスフェノールは、その独自の合成からの不純物で汚染
されていることもあるが、できる限り汚染されていない
原料を用いることが望ましい。
載されているような炭酸のハロゲン誘導体、特にホスゲ
ンを使用する。
モニウムおよび/またはホスホニウム化合物または3級
アミン、特にN-エチルピペリジン、N-メチルピペリジ
ン、トリエチルアミンおよびトリブチルアミン、あるい
はそれらの混合物を包含する。前記触媒は、単一の測定
量で、または別法として、幾つかの量を一定の間隔を置
いて(バッチ法)もしくは空間内で(連続法)計量する
ことにより添加され得る。
し得るアルカリおよびアルカリ土類水酸化物、例えば、
好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
マグネシウムおよび/または水酸化カルシウム(酸化カ
ルシウムの水懸濁物)またはこれらの混合物を使用して
よい。
マーの分子量に準じて0.5重量%〜30重量%まで変
化してよい。分子量(重量平均「Mw」)8,000〜
50,000での好ましいポリマー固形分は、2重量%
〜25重量%、好ましくは5重量%〜22重量%、特に
好ましくは7重量%〜22重量%であり、分子量(M
w)が50,000を超えると、好ましいポリマー固形
分は2〜15重量%である。
塩化メチレンを用いてゲル浸透クロマトグラフィーを用
いて求められる。検出には、UVまたは屈折率(RI)
を用いる。ポリスチレンゲルをベースとするカラムが、
ポリカーボネートに対して較正されて用いられる。本発
明の場合は、HP1050を用いた。
の有機溶媒は、当該ポリカーボネートのための溶媒であ
って、しかも水と2相混合物を生成する溶媒を包含す
る。例えば、炭素数1〜10の脂肪族溶媒であって、任
意に枝分かれ、部分ハロゲン化またはペルハロゲン化さ
れた脂肪族溶媒(塩素またはフッ素がハロゲンとして用
いられる場合は、塩化メチレン、トリクロロエタン、テ
トラクロロエタン等)、任意に置換された炭素数6〜1
8の芳香族化合物、例えば、ベンゼン、トルエン、o
-、m-および/またはp-キシレン、メトキシ-またはエ
トキシ-ベンゼン、ジフェニル、ジフェニルエーテル、
クロロベンゼン、o-、m-および/またはp-ジクロロ
ベンゼン、並びにこれら溶媒の混合物が挙げられる。好
ましい溶媒は、塩化メチレンおよびクロロベンゼン、特
にクロロベンゼンである。
モノカルボン酸の両者である。好適なモノフェノール
は、フェノール、クレゾール、p-tert-ブチルフェノー
ル、p-n-オクチルフェノール、p-イソオクチルフェ
ノール、p-n-ノニルフェノールおよびp-イソノニル
フェノールのようなアルキルフェノール、p-クロロフ
ェノール、2,4-ジクロロフェノール、p-ブロモフェノ
ールおよび2,4,6-トリブロモフェノールなどのハロフェ
ノール、およびこれらの混合物である。
キル安息香酸およびハロ安息香酸である。
されるジフェノール1モルに対して0.5モル%〜10
モル%である。連鎖停止剤の添加は、ホスゲン化前、ホ
スゲン化中またはホスゲン化後に行われてよい。
学において公知の3官能または多官能の化合物、特にフ
ェノール性OH基を3個以上有するものである。
シノール、4,6-ジメチル-2,4,6-トリ-(4-ヒドロキシフ
ェニル)-ヘプタン、2,4,6-ジメチル-2,4,6-トリ-(4-ヒ
ドロキシフェニル)-ヘプタン、1,3,5-トリ-(4-ヒドロキ
シフェニル)-ベンゼン、1,1,1-トリ-(4-ヒドロキシフェ
ニル)-エタン、トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-フェニル
メタン、2,2-ビス-[4,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-
シクロヘキシル]-プロパン、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフ
ェニル-イソプロピル)-フェノール、2,6-ビス-(2-ヒド
ロキシ-5'-メチル-ベンジル)-4-メチルフェノール、2-
(4-ヒドロキシフェニル)-2-(2,4-ジヒドロキシフェニ
ル)-プロパン、ヘキサ-(4-(4-ヒドロキシフェニル-イソ
プロピル)フェニル)-オルトテレフタル酸エステル、テ
トラ-(4-ヒオロキシフェニル)-メタン、テトラ-(4-(4-
ヒドロキシフェニル-イソプロピル)-フェノキシ)-メタ
ンおよび1,4-ビス-(4',4''-ジヒドロキシ-トリフェニ
ル)-メチル)-ベンゼン、並びに2,4-ジヒドロキシ安息香
酸、トリメシン酸、シアヌール酸クロライドおよび3,3-
ビス-(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)-2-オキソ-2,3-
ジヒドロインドール、またはこれらの混合物である。
に、使用されるジフェノール1モルに対して0.05モ
ル%〜2.5モル%、好ましくは0.1〜1.0モル%
である。
止剤と共に水性アルカリ相中で最初に使用されても、あ
るいはホスゲン化前に有機溶媒中で溶液形態で添加され
てもよい。
はいずれも、当業者には公知である。
ましい調製方法は、公知の界面法である。
(Mw)は、12,000〜50,000、好ましくは1
2,000〜40,000、特に好ましくは15,000
〜40,000である。分子量は、前記GPC法により
求められる。
学レンズおよびプリズム、自動車およびヘッドランプ用
のグレージング材、および温室などの他の種類のグレー
ジング材には高純度のポリカーボネート使用する。
成形物品の製造プロセス中により高い溶融温度を必要と
する。そしてこのことは、ポリカーボネートの黄変や熱
的な損傷を増加させる。加えて、離型助剤は、ポリカー
ボネートと前記条件下で反応することがある。そのた
め、本発明に存する目的は、高い安定化効果を低濃度の
公知の安定化剤を用いて、ポリカーボネートやそれから
製造される成形品の他の特性を変化させずに達成するこ
とである。
試みが知られている。 ●特開平10-060247号明細書(特許文献1参照):良好
な透明性、良好な熱安定性でかつ分解や黄変の生じな
い、レンズなどの光学データ記憶手段のために、PC
中、リン酸0.001〜0.01重量部。 ●特開平4-81457号明細書(特許文献2参照):ポリカ
ーボネートに対してリン酸5〜50ppm。高温や湿度
に曝露しても斑点や欠陥が生じない。 ●特開平1-315459号明細書(特許文献3参照):300
〜380℃において熱的損傷を受けずに加工する、光学
データ記憶手段、レンズおよびプリズムのために良好
な、リン酸0.0005〜0.01重量部。 ●特開2001-31859号明細書(特許文献4参照):良好な
熱安定性の、重量0.0001〜0.15の量の少なく
とも1種のリン系安定化剤。 ●特開平7-126505号明細書(特許文献5参照):リン酸
0.05〜5ppm、CD用のPC等。
にポリカーボネート溶融物中に計量供給することが開示
されている。これらは、熱安定性を改良しているが、十
分な程度ではない。そのため、離型剤の全量が、特に成
形物品への別の加工時にPCと更に反応する。従って、
前記先行技術で達成される安定化効果では未だ不適当で
ある。この分野では、更なる改良が非常に望ましい。
的は、ポリカーボネートの改良された安定化方法を提供
することであった。
法を改良することによって、熱的に安定なポリカーボネ
ートが調製され得ることが分かった。この改良は、洗浄
されたポリカーボネート溶液に、リン酸の有機溶媒中の
エマルションを少量導入することを包含する。前記導入
は、エマルションをポリカーボネート溶液中に徹底的に
(intensive)混合することによって行われる。得られる
ポリカーボネートおよびそれから成形される物品は改良
された熱安定性を特徴とする。本発明に関して、リン酸
は、リンを含有する鉱物酸である。
を含有する所望の鉱物酸、好ましくはオルト-、メタ-ま
たはポリ-リン酸の形態のリン酸、亜リン酸および次亜
リン酸、特に好ましくはオルト-、メタ-またはポリ-リ
ン酸の形態のリン酸、最も好ましくはオルトリン酸を表
すものと解されるべきである。
も、ポリカーボネート中のリン酸の量でもなく、有機溶
媒混合物中のリン酸エマルションの形態やリン酸エマル
ションの分布である。そのため、リン酸エマルション
は、ポリカーボネートの洗浄後にPC溶液中で調製され
る。リン酸は、ポリカーボネート溶液中に残存してお
り、ポリカーボネートの単離のための蒸発による後続の
濃縮プロセスに送られる。本発明による安定化効果は、
リン酸以外の酸を前記洗浄プロセスにおいて触媒を除去
するのに使用する場合は必ず発現する。
0重量%、好ましくは7〜9重量%、特に好ましくは8
重量%を500〜2,000ppm、好ましくは800
〜1,200ppm、特に好ましくは1,000ppmの
量で、モノクロロベンゼンおよびジクロロメタンを含む
有機溶媒混合物中に乳化することによって調製される。
溶媒混合物中のジクロロメタンの量は、10〜70%、
好ましくは20〜60%、特に好ましくは50%であ
る。リン酸−溶媒エマルションは、2相を連続的に混合
することによって安定に保たれる。混合ポンプまたは強
力な高速攪拌機などを混合部材として用いてよい。
ーボネートの洗浄後でかつ単離プロセスの前に、すなわ
ち、洗浄されたPC中へ行われる。リン酸エマルション
は、リン酸がポリカーボネートに対して0.15〜2p
pm、好ましくは0.3〜1.5ppm、特に好ましく
は0.6〜1ppm、最も好ましくは0.8ppmとな
るような量で計量供給される。オルトリン酸の場合、こ
れは、ポリカーボネートに対してリン酸0.5〜5pp
m、好ましくは1〜4ppm、特に好ましくは2〜3p
pm、最も好ましくは2.5ppmに相当する。
断りのない限り、重量%と解される。
しい態様は、好ましい、特に好ましい、または最も好ま
しいパラメータ、化合物、定義および説明を使用するも
ので表される。
よび説明は、一般にまたは好ましい範囲において、所望
により互いに、すなわち各範囲と好ましい範囲の間で組
み合わされてもよい。
は、高速ダイナミックミキサーを用いて行われてよい。
この目的のために、円板型分離器(disk separator)の混
合ポンプまたは混合チャンバー等が使用され得る。
カーボネート、および特に、シート、多層シート、グレ
ージング材、ヘッドライトレンズ、ランプカバー、また
はそれぞれ読み出しのみまたは記録可能な、任意に書き
換え可能な形態のCD、DVD、ミニディスクなどの光
学データ記憶手段のように、透明樹脂を必要とする用
途、とりわけ光学応用の分野で使用するための、押出成
形品および成形物品の製造におけるその使用にも関す
る。
から製造される押出成形品および成形物品も提供する。
するものではないが、以下のものが挙げられる。 1.建物、乗物および航空機の多くの領域で必要とされ
る公知のセイフティ・グレージング材、およびやヘルメ
ットのバイザー。 2.フィルム、特にスキーフィルム(ski films)の製
造。 3.1〜5ガロンの水用ボトルなどのブロー成形物品の
製造(例えば、米国特許第A2,964,794号明細書参
照)。 4.列車、温室および照明装置のような建物を被覆する
ためなどの、光透過性シート、特に中空-チャンバーシ
ートの製造。 5.光学データ記憶手段の製造。 6.交通信号ハウジングまたは道路標識の製造のため。 7.発泡材料の製造のため(例えば、独国特許出願公開
第B1031507号明細書参照) 8.糸およびワイヤーの製造のため(例えば、独国特許
出願公開第B1137167号明細書および独国特許出願公開
第A1785137号明細書参照) 9.照明目的のためのガラス繊維内容物を有する半透明
プラスチック材料として(例えば、独国特許出願公開第
A1554020号明細書参照)。 10.透明な光散乱性成形品の製造のための、ある含量
の硫酸バリウム、二酸化チタンおよび/または酸化ジル
コニウムまたは有機ポリマー性アクリレートゴムを有す
る半透明のプラスチックとして(欧州特許出願公開第A
634445号明細書、同第A269324号明細書)。
部品の製造のため。このために、ある含量のガラス繊維
を有するポリカーボネートが使用される。これは、場合
により、MoS2を総重量に対して約1〜10重量%を
更に含有する。 12.光学装置用部品、特にフォトグラフィックおよび
フィルムカメラ用のレンズの製造のため(例えば、独国
特許出願公開第A2701173号明細書参照)。 13.光透過キャリア、特に光ファイバーケーブルとし
て(例えば、欧州特許出願公開第A10089801号明細書
参照)。 14.電導性材料やプラグハウス、およびプラグ-コネ
クタのための電気絶縁材料として。 15.香水、アフターシェービングローションおよび汗
に対して改良された耐性を有する携帯電話のケースの製
造 16.ネットワークインターフェイス装置。 17.有機光伝導体用のキャリア材料として。 18.ヘッドランプの形態のヘッドランプなどのラン
プ、ヘッドライトレンズまたは体内レンズの製造のた
め。 19.酸素供給器や透析装置などの医療用途のため。 20.ボトル、台所用器具およびチョコレートの型など
の食品用途のため。
ドの形態または好適なゴムのバンパーのような、燃料や
潤滑油との接触が生じる自動車分野における用途のた
め。 22.スラロームポールまたはスキーブーツのバックル
などのスポーツ物品のため。 23.台所用シンクユニットおよび郵便箱ハウジングな
どの家庭用物品のため。 24.分電盤などのハウジングのため。 25.電気歯ブラシ用ケーシングおよびヘアドライヤー
用ケーシング。 26.透明な洗浄装置−洗浄溶液に対して改良された耐
性を有する円形の窓(bull's-eye)。 27.安全眼鏡、矯正用眼鏡。 28.料理の蒸気、特に油蒸気に改良された耐性を有す
る台所用途のためのランプカバー。 29.薬物用の充填フィルム。 30.チップボックスおよびチップキャリア。 31.給餌用ドアまたは動物のケージなどの、その他の
用途のため。
形物品、例えば、レンズ、眼鏡、CD、CD-R、CD-
RW、DVDなどの光学記録媒体、および磁気−光学記
録媒体にも関する。
あるが、本発明を限定するものではない。
濃縮工程で段階的に溶媒を除去する。搬送された溶融物
を、サイド−ストリーム押出機のようなZSK型二軸押
出機内で溶融する。PCをグリセリンモノステアレート
(離型剤)およびリン酸5ppmと合わせて、全体を混
合する。こうして得られるPC顆粒は、黄色度1.5〜
1.8を示し、グリセリンモノステアレートの95〜1
00%がポリカーボネート反応してGMSカーボネート
を形成する。
%モノクロロベンゼンと10%ジクロロメタンとの混合
物中で1,000ppmの量のエマルションと、混合ポ
ンプを連続操作することによって乳化させ、円板型分離
器の混合チャンバーを用いてPC溶液中に混入する。次
いで、ポリカーボネートを常套の方法で単離する。ポリ
カーボネートに対するリン酸の量は3ppmである。離
型剤は、リン酸を添加しないこと以外は前記比較例と同
様にして計量供給して、混合させる。離型剤は、変わら
ない形の顆粒で存在し、黄色度1.2〜1.3である。
離型剤は、CD成形物品に加工中でも変化しない。
発明の方法で得られた結果と比べると、本発明の方法で
得られたポリカーボネートが、一方では、優れた黄色度
を示し、そして他方では、先行技術と対照して、更なる
加工中でも離型剤が変化しないことがすぐに分かる。こ
の性能は、先行技術からは、驚くべきことであって、し
かも予測できないものと考えられる。
たが、このような詳細は、単にその目的のためだけであ
って、添付のクレームによって限定されることを除い
て、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当
業者によって変更がなされ得ると解されるべきである。
Claims (10)
- 【請求項1】 リンを含有する水性鉱物酸を有機溶媒中
で連続して、かつ均一なエマルションを形成するのに十
分な強度で混合することを含む、エマルションの調製方
法。 - 【請求項2】 リンを含有する水性鉱物酸が、6〜10
重量%リン酸水溶液である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 鉱物酸が、有機溶媒中に500〜2,0
00ppmの量で存在する請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の方法で調製されるエマル
ション。 - 【請求項5】 請求項4記載のエマルションを、リン含
有鉱物酸を使用せずに洗浄された有機ポリカーボネート
溶液と混合することを含む、改良された、界面法による
ポリカーボネートの調製方法。 - 【請求項6】 エマルションの量が、ポリカーボネート
に対して0.15〜2ppmのリン含量をもたらす請求
項5記載の方法。 - 【請求項7】 請求項5記載の方法によって調製される
ポリカーボネート。 - 【請求項8】 請求項7記載のポリカーボネートを含む
成形物品。 - 【請求項9】 請求項7記載のポリカーボネートを含む
押出成形品。 - 【請求項10】 請求項7記載のポリカーボネートを含
む光学情報記憶媒体。
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