JP2003341215A - 化粧建築板及びその製造方法 - Google Patents

化粧建築板及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一柄が繰り返し印刷されることによるグラ
ビア印刷における単調感を解消し、柄癖の目立たない化
粧建築板を提供する。 【解決手段】 下塗り(S1)、中塗り(S3)、ロー
ルコータ塗装による上塗り(S5)がなされた建築板の
意匠面に、同一柄の繰り返しに伴う単調感を解消するた
めのランダム柄をインクジェット印刷によって形成し
(S6)、その後にグラビア印刷によって同一柄を繰り
返し印刷する(S7)。最後にクリア塗装(S8)を行
う。インクジェット印刷によるランダム柄は、建築板ご
とに異なる位置や異なる形状に形成する。ランダム柄は
ぼかし模様としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラビア印刷(グ
ラビアオフセット印刷を含む)とインクジェット印刷と
を併用して意匠面に化粧印刷を施した化粧建築板及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築板の意匠面に対してグラビア印刷が
行われている。例えば特開平11−91300号公報に
は、グラビア印刷による絵柄を窯業系サイディング材に
施し、高意匠感を持たせた外装用化粧板が記載されてい
る。特開平9−30099号公報には、グラビアオフセ
ット印刷機を用いて建築板に柄模様を印刷する技術が記
載されている。
【0003】また、本出願人は、施工現場で作業者が開
梱したままの状態の建築板集積物を上から順序よく貼り
付け施工を行っても、同一柄パターンの繰り返し模様と
ならないようにしたプリント建築板集合物及びそのよう
なプリント建築板をプリントするための建築板プリント
装置を特開平11−20297号公報で提案している。
このプリント建築板集合物は、個々にその柄模様が順序
を変えてプリントされている。この建築板プリント装置
は、表面に複数の柄模様を形成したグラビアロールを持
つプリント手段と、このプリント手段へ建築板を搬入す
る建築板搬入手段と、建築板の版ごとに柄模様のプリン
ト開始位置を変更することを可能としたプリント開始位
置変更手段と、グラビアロール表面上の基準位置と柄模
様の建築板へのプリント開始位置との間の回転角度を検
出する角度検出手段と、角度検出手段からの信号を受
け、プリント開始位置に同期するように建築板をプリン
ト手段へ向けて搬入する信号を建築板搬入手段に対して
発する建築板搬入指示手段とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】グラビア印刷(グラビ
アオフセット印刷も含む)では、グラビア版ロールに形
成された版柄が被印刷面上に繰り返し印刷される。その
ため、グラビア印刷が施された建築板を壁面全体に多数
枚施工した場合に、同一柄の繰り返しによる単調感は否
定できず、自然感を損ねてしまう虞れがある。具体的現
象としては、同一柄が繰り返される繰り返し柄により、
規則的な濃淡が表現されてしまうという現象がしばしば
起こり、意匠面において違和感を与えてしまうという不
具合がある。この現象は所謂「柄癖」と呼ばれるもので
あり、広い面積の被印刷面に対してグラビア印刷を適用
した場合に発生する不具合現象となっている。
【0005】本発明はこのような課題を解決するためな
されたもので、柄癖の目立たない印刷品質良好な化粧建
築板及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る化粧建築板は、化粧建築板の意匠面に形成
されランダム柄を有するインクジェット印刷層と、該イ
ンクジェット印刷層の上に形成され繰り返し柄を有する
グラビア印刷層とを備える。
【0007】また、前記ランダム柄は、ぼかし模様がラ
ンダムな位置に印刷されていることで、ランダムなぼか
し模様のインクジェット印刷によってグラビア印刷によ
る柄癖を目立たないようにすることができる。
【0008】また、前記ランダム柄は、化粧建築板の進
行方向に直交する方向に形成され、その相互の間隔が変
化する印刷帯領域が印刷されていることで、間隔が変化
するインクジェット印刷の印刷帯領域によってグラビア
印刷の柄癖を目立たないようにすることができる。
【0009】また、本発明の化粧建築板は、化粧建築板
の意匠面に形成され繰り返し柄を有するグラビア印刷層
と、該グラビア印刷層の下に、形成されたグラビア印刷
柄の淡色部においてより多く濃色に印刷されているイン
クジェット印刷層とを備える。
【0010】また、本発明の化粧建築板は、化粧建築板
の意匠面に形成され繰り返し柄を有するグラビア印刷層
と、該グラビア印刷層の下に、形成されたグラビア印刷
柄の淡色部において濃色に印刷されているインクジェッ
ト印刷層とを備える。これにより、濃色のインクジェッ
ト印刷によりグラビア印刷の柄癖を目立たないようにす
ることができる。
【0011】また、本発明の化粧建築板の製造方法は、
化粧建築板の意匠面にランダム柄をインクジェット印刷
してインクジェット印刷層を形成するインクジェット印
刷工程と、該インクジェット印刷層の上に繰り返し柄を
グラビア印刷してグラビア印刷層を形成するグラビア印
刷工程とを備える。
【0012】また、本発明の化粧建築板の製造方法は、
化粧建築板の意匠面に形成されより多く印刷される所と
より少なく印刷される所があるように濃色のインクジェ
ット印刷層を形成するインクジェット印刷工程と、該イ
ンクジェット印刷層の上にインクジェット印刷層がより
多く印刷されている所が淡色部となるように繰り返し柄
をグラビア印刷してグラビア印刷層を形成するグラビア
印刷工程とを備える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施の形態に係る化粧
建築板の製造工程図、図2は、本発明の一実施の形態に
係る建築板の断面図である。建築板10の意匠面の全面
にスプレー塗装を施して下塗り層11を形成し(ステッ
プS1)、乾燥させる(ステップS2)。次に、全面ス
プレー塗装によって中塗り層12を形成し(ステップS
3)、乾燥させる(ステップS4)。次に、ロールコー
タによる塗装を行って、ロールコータ塗装層(上塗り
層)13を形成する(ステップS5)。次に、所定範囲
又は全面にインクジェット印刷を施してインクジェット
印刷層14を形成し(ステップS6)、次に、全面又は
所定範囲にグラビア印刷を施してグラビア印刷層15を
形成する(ステップS7)。そして、意匠面の全面にク
リア塗装を施してクリア塗装層16を形成し(ステップ
S8)、乾燥させる(ステップS9)。
【0015】ロールコータ塗装工程(ステップS5)
は、インクジェット印刷工程(ステップS6)及びグラ
ビア印刷工程(ステップS7)に先立って行うが、これ
はインクジェット印刷のみでは厳しい耐候性能を確保で
きないこと(塗膜厚みが必要)などの理由からである
が、グラビア印刷に対してもロールコータによる塗装は
下地色となっている。なお、中塗り工程(ステップS
3)後の乾燥工程(ステップS4)により、建築板は熱
を保有しているので、ステップS5〜S7においては常
温での走行中に乾燥してゆき、最終的にクリア塗装工程
(ステップS8)を経て、本格乾燥工程(ステップS
9)を行うものとしている。
【0016】インクジェット方式による印刷は、コンピ
ュータ制御によって、被印刷面の任意の場所に対してイ
ンクを着床(印刷)することができるという特徴を有し
ている。また、特許第2784529号公報に記載され
ている化粧建築板の塗装方法のような方法によって、建
築板の意匠面に独特なぼかし模様を効果的に発現させる
ことができるという特徴を有している。そこで、本発明
者は、上記のインクジェット印刷の特徴を利用すること
で、グラビア印刷における不具合である柄癖を目立たせ
ないようにすることを実現した。
【0017】以下に各実施の形態を説明するが、それら
に共通することは、グラビア印刷を行う前にインクジェ
ット印刷を行うことである。
【0018】図3は、本発明の第1実施の形態による化
粧建築板の意匠面を示す図である。図3に示す化粧建築
板の製造方法は、グラビア印刷を行う前に、インクジェ
ット印刷によって、被印刷面のランダムな位置にぼかし
模様印刷を行うものである。図3(a)に示すように、
インクジェット印刷によってぼかし模様を意匠面のラン
ダムな位置に形成することでランダム柄を形成した後
に、図3(b)に示すようにグラビア印刷によって繰り
返し柄を形成する。この方法をとることにより、グラビ
ア印刷による柄癖をある程度目立たないようにすること
ができる。意匠外観面では、1枚の建築板の意匠面中の
所々にぼかし模様部分が印刷形成されており、その部分
に重なるように又重ならない部分もあったりして、グラ
ビア印刷の規則性が幾分か和らげられるようになってい
る。
【0019】また、インクジェットランダム印刷パター
ンを1枚の板の印刷ごとに発生させるものとしているの
で、下地模様となるインクジェットぼかし模様の形成位
置は各板において異なっており、壁面に多数枚の板を施
工するときの繰り返し柄による単調感をある程度は回避
することができる。
【0020】なお、ランダム印刷パターンは適宜な方法
で発生させることができる。例えば特許第325606
7号公報(特開平7−228036号公報)に記載され
た化粧建築板の塗装方法を利用してランダム印刷パター
ンを生成するようにしてもよい。
【0021】図4は、本発明の第2実施の形態による化
粧建築板の意匠面を示す図である。図4に示す化粧建築
板の製造方法は、グラビア印刷を行う前に、インクジェ
ット印刷によって、意図的に柄癖を発現させるものであ
る。具体的には、図4(a)に示すように、グラビア版
ロールの1回転の柄の転写が終り、次の回転に移って同
一柄が転写されようとする移行部分における前後所定幅
の領域を含み、予め設定した複数種類の間隔a〜fを空
けて(ただし、グラビア版ロールの周長さとは一致させ
ない)配された複数本の帯状領域に対して、インクジェ
ット印刷による柄Aの印刷を行う。次に、図4(b)に
示すように、グラビア印刷による柄Bを印刷する。
【0022】この方法によると、意匠外観面では、グラ
ビア印刷による柄Bのみの印刷領域と、先に行ったイン
クジェット印刷による柄A及び後からのグラビア印刷に
よる柄Bとの結合柄(重畳柄)ABの部分とが、1枚の
板の中で不規則に形成された印刷状態となる。ただし、
このようなデザインを前もって設計するものとしてい
る。
【0023】そして、柄癖を引き起こすグラビア印刷柄
Bの繰り返し単位である[B]の印刷領域が、ABの印
刷領域とBの印刷領域によって分断されることとなり、
効果的に柄癖を目立たないようにすることができる。特
に、グラビア版ロールの1回転分ごとの移行部分を含ん
で、その規則性を打ち消すデザインが板表面に発現でき
るので、各板に対するグラビア印刷開始柄(毎回同じ柄
部分から出発する)によって形成される柄癖が、効果的
に消去される。
【0024】ここで、インクジェット印刷による柄Aは
解像度の低いものとし、実用上はグラビア印刷による柄
Bに比べてやや消極的な発現力を持つもの(具体的には
色相の淡いものなど)として、デザイン設計するのが好
ましい。したがって、あくまでもグラビア印刷による柄
Bが、板の主たる発現柄となるようデザイン設計するも
のとしている。
【0025】図5は、本発明の第3実施の形態による化
粧建築板の意匠面を示す図である。図5に示す化粧建築
板の製造方法は、グラビア印刷を行う前に、インクジェ
ット印刷による下地柄Cを印刷し、続いてグラビア印刷
による上乗せ柄Dを印刷するものである。図3及び図4
に示した第1及び第2実施の形態ものとは異なり、図5
に示したものは敢えてインクジェット印刷による柄Cを
積極的に発現させようとするものである。具体的には、
色相の濃い印刷領域をインクジェット印刷とグラビア印
刷に分担させる。この場合、インクジェット印刷による
柄がそれほど解像度が高いものではない場合、表現力の
面においてはグラビア印刷による柄に負けるという事実
があるので、デザイン設計においては、次のようにして
いる。すなわち、図5に示すように、グラビア印刷によ
る柄Dの濃色部印刷領域における比較的濃色のインクジ
ェット柄Cの印刷領域を少なくし、グラビア印刷による
柄Dの淡色部印刷領域D’におけるインクジェット柄C
の印刷領域を多くするようにデザイン設計する。
【0026】この方法によれば、グラビア印刷の濃淡表
現における繰り返しの柄癖が、グラビア印刷の淡色部印
刷領域に、敢えて比較的濃色のインクジェット印刷柄が
表現されることで、効果的に目立ちにくくなる。すなわ
ち、インクジェット印刷の柄癖とグラビア印刷の柄癖と
がある程度相殺されて、意匠外観面の違和感が緩和され
る。ただし、図3及び図4に示した第1及び第2実施の
形態のものよりも、濃色柄が中心となるので、デザイン
設計の面ではやや工夫を要する。
【0027】図6は、本発明の第4実施の形態による化
粧建築板の意匠面を示す図である。図6に示す化粧建築
板の製造方法は、グラビア印刷を行う前に、インクジェ
ット印刷による下地柄Eを印刷し、続いてグラビア印刷
による上乗せ柄Fを印刷するものである。
【0028】図3に示したものは下地のぼかし印刷効果
を利用しており、図4に示したものは板の進行方向に直
交する印刷帯領域の間隔を変えるという方法をとってお
り、図5に示したものは濃色柄を中心として濃色柄部分
の印刷をグラビア印刷とインクジェット印刷に分担させ
るという方法をとっている。
【0029】図6に示したものは、あくまでも解像度の
高いグラビア印刷による表現を中心と考える点におい
て、図3及び図4に示したものと共通しているが、グラ
ビア印刷領域を濃色柄印刷領域と淡色柄印刷領域とに分
けるという対策方法の点では図5に示したものと共通し
ている。そして、図5に示したもののようなデザイン設
計に特別な工夫をしなくても、インクジェット印刷の柄
Eとグラビア印刷の柄Fとに対等な発現力を持たせるこ
とができる。
【0030】具体的には次のような方法をとる。
【0031】図7は、本発明の第4実施の形態の建築板
の印刷データの生成方法を示す図である。なお、以下
は、ディスプレイ画面上で行う作業である。先ず、図7
(a)に示すように、ディスプレイ画面にデジタルカメ
ラで撮像した板画像を表示する。次に、図7(b)に示
すように、表示された板画像の輪郭だけを残し、内部画
像データを切り取る。そして、図7(c)に示すよう
に、輪郭の内部に、予め用意した柄の基本画像データF
(グラビア版ロールの1回転分の柄に関するデータ)を
貼り付けていくことで、1枚の板について印刷シミュレ
ーションされた画像データ(RGB:赤色信号、緑色信
号、青色信号)を取得する。続いて、図7(d)に示す
ように、取得した1枚の画像データより、その全構成画
素の輝度データを取得し、入力した所定のしきい値(輝
度値)によって、濃淡データを2分割し、2値画像(濃
色画素を1、淡色画素を0とする)を得る。
【0032】この場合のしきい値としては、柄癖が出な
いようにするためのグラビア印刷濃度としてテストによ
り求められるべき値であるが、印刷領域における濃度差
がどの程度越えたときに柄癖が目立つかの経験値とし
て、適当なしきい値を設定することになる。
【0033】ここで、実際のグラビア印刷の特徴を考え
てみる。濃度の高い柄発現部分Fの線密度は大であり、
濃度の低い柄発現部分F’の線密度は低くなっている。
このことは、グラビア印刷された紙の斜線状の画像デー
タを観察することにより頷けるであろう。そして、一般
的に、グラビア印刷の場合、1インチに150線〜20
0線程度の細かい表現が可能である。
【0034】一方、インクジェット印刷では、15dp
i〜30dpi程度のドット表現を行うものとすると、
本発明において使用するインクジェット印刷の解像度は
上記のグラビア印刷の解像度とは比べ物にならないほど
低い解像度と言わざるを得ない。
【0035】そこで、図7(e)に示すように、2分割
した濃淡データの内の淡色部側データ(0値によって構
成される画像データ)を取り出し、この画像領域に対し
てインクジェット柄印刷Eを行うものとする。これは、
次なる理由に基づいている。
【0036】すなわち、グラビア印刷における淡色部領
域に該当する実板の部分は、線密度の低い印刷領域とな
っているので、この淡色部領域に対しては、グラビア印
刷によってインキが多くは供給されず、ドット密度とし
てもかなり疎な部分となっているという事実がある。そ
こで、この淡色部領域に対してインクジェット柄印刷を
行うことで、印刷ドット密度を高める。その場合、淡色
部領域における代表色相〜最淡色部色相の内の適切な色
相に調色したインクドットを形成する。なお、インクジ
ェット印刷の解像度は、前述した15dpi〜30dp
i程度のままで行うことになる。
【0037】このようにすることで、グラビア印刷だけ
では、淡色部F’の線密度が低くなってしまうが、その
部分に、淡色部色相の近似色のインクジェット柄印刷E
を事前に施すことで、ドット密度を高めることができる
ようになる。もちろん、インクジェットの印刷ドットの
上にグラビア印刷の線が重なる部分も当然に発生するこ
とにはなるが、全体的には、淡色部領域のインクドット
密度が高まっており、インクの備える隠蔽力にインクド
ット間のぼかし作用も加わって、視覚的には、濃色部F
と比較して、色相差はあるものの、濃度差がやや緩和さ
れた状態でもって発現されるようになる(図6参照)。
【0038】なお、インクジェット柄印刷パターンにつ
いては、原則的にはランダムパターンで良いが、濃色部
と淡色部との境界近傍部分のインクドット密度を意識的
に高めるようにすれば、擬似的なグラデーション効果が
発揮され、より自然な感じが表現できる。
【0039】また、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る化粧建
築板及びその製造方法は、解像度の高いグラビア印刷に
よってなされた同一柄の繰り返しによる単調感や規則的
な濃淡が表現されてしまうという欠点をインクジェット
印刷によって解消し、柄癖の目立たない印刷品質良好な
化粧建築板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る化粧建築板の製造
工程図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る建築板の断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施の形態による化粧建築板の意
匠面を示す図である。
【図4】本発明の第2実施の形態による化粧建築板の意
匠面を示す図である。
【図5】本発明の第3実施の形態による化粧建築板の意
匠面を示す図である。
【図6】本発明の第4実施の形態による化粧建築板の意
匠面を示す図である。
【図7】本発明の第4実施の形態の建築板の印刷データ
の生成方法を示す図である。
【符号の説明】
10 建築板 11 下塗り層 12 中塗り層 13 ロールコータ塗装層 14 インクジェット印刷層 15 グラビア印刷層 16 クリア塗装層 A インクジェット印刷柄 B グラビア印刷柄 AB 柄Aと柄Bとの結合柄(重畳柄) C インクジェット印刷濃色部 D グラビア印刷濃色部 D’ グラビア印刷淡色部 E インクジェット印刷ドット F グラビア印刷濃色部 F’ グラビア印刷淡色部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧建築板の意匠面に形成されランダム
    柄を有するインクジェット印刷層と、 該インクジェット印刷層の上に形成され繰り返し柄を有
    するグラビア印刷層とを備えることを特徴とする化粧建
    築板。
  2. 【請求項2】 前記ランダム柄は、ぼかし模様がランダ
    ムな位置に印刷されていることを特徴とする請求項1記
    載の化粧建築板。
  3. 【請求項3】 前記ランダム柄は、化粧建築板の進行方
    向に直交する方向に形成され、その相互の間隔が変化す
    る印刷帯領域が印刷されていることを特徴とする請求項
    1記載の化粧建築板。
  4. 【請求項4】 化粧建築板の意匠面に形成され繰り返し
    柄を有するグラビア印刷層と、 該グラビア印刷層の下に、形成されたグラビア印刷柄の
    淡色部においてより多く濃色に印刷されているインクジ
    ェット印刷層とを備えることを特徴とする化粧建築板。
  5. 【請求項5】 化粧建築板の意匠面に形成され繰り返し
    柄を有するグラビア印刷層と、 該グラビア印刷層の下に、形成されたグラビア印刷柄の
    淡色部において濃色に印刷されているインクジェット印
    刷層とを備えることを特徴とする化粧建築板。
  6. 【請求項6】 化粧建築板の意匠面にランダム柄をイン
    クジェット印刷してインクジェット印刷層を形成するイ
    ンクジェット印刷工程と、 該インクジェット印刷層の上に繰り返し柄をグラビア印
    刷してグラビア印刷層を形成するグラビア印刷工程とを
    備えることを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  7. 【請求項7】 化粧建築板の意匠面に形成されより多く
    印刷される所とより少なく印刷される所があるように濃
    色のインクジェット印刷層を形成するインクジェット印
    刷工程と、 該インクジェット印刷層の上にインクジェット印刷層が
    より多く印刷されている所が淡色部となるように繰り返
    し柄をグラビア印刷してグラビア印刷層を形成するグラ
    ビア印刷工程とを備えることを特徴とする化粧建築板の
    製造方法。
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