JP3731568B2 - 化粧建築板及びその製造方法 - Google Patents

化粧建築板及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,窯業系建築板の意匠面にフルカラー印刷層を有する化粧建築板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より,窯業系建築板の意匠面に,インクジェット方式により,色柄模様等の印刷を施した化粧建築板がある。該化粧建築板は,予め調色された所定の色相のインクを,上記窯業系建築板の意匠面における所定の位置に着弾させることにより,所定の色柄模様を有する印刷層を形成してなる。
しかし,かかる印刷方法では,予め調色されたインクを使用するため,表現できる色柄模様には自ずと限界がある。そこで,一般に,紙に対する印刷方法として行われているインクジェットプリンタを用いたフルカラー印刷を,窯業系建築板の印刷に用いることが考えられる。
【0003】
上記フルカラー印刷は,シアン(藍色),マゼンタ(紅色),イエロー(黄色),ブラック(墨色)の色彩を有する細かいインクドットを紙面に形成し,このインクドットの集合により,フルカラーの色柄模様を形成する。
そして,上記インクドットの密度を変えることにより濃淡の階調表現を行っている(ドット密度制御法)。即ち,通常は紙面は白色であるため,淡色を表現する部分については,上記インクドットの密度を小さくして,下地である紙面の色,即ち白色をインクドット間に多く露出させることにより淡色を表現する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,インクジェットによる上記フルカラー印刷を窯業系建築板の印刷に適用する場合には,以下の問題がある。
上記窯業系建築板に印刷を行う場合,窯業系建築板の基材のインク浸透性が大きいため,下塗層として透明なシーラー塗装を行った上から印刷を行う必要がある。
ところが,上記のごとく,インクジェットによるフルカラー印刷においては,インクドットの密度を変えて階調表現を行うため,淡色部分においては,インクドットの密度が小さくなり,インクドット間に下地色が多く露出することとなる。
【0005】
この場合,下地色は,上記窯業系建築板の基材色或いはこれに近い色である。そのため,この下地色(例えば灰色)が意匠面に露出すると,インクドットの色相と下地色が混色され,本来発現しようとするフルカラー画像の色相と異なってしまう。
また,特に混色表現の場合,上記基材色が露出すると,意匠面が薄い感じの外観となりやすく,深みのある高級感を表出することが困難となる。
【0006】
また,上記下塗層の上にカラーの中塗層を形成した後に,フルカラー印刷を行う場合にも,同様に中塗層の色相が下地色としてインクドットの間から露出することになる。この場合,中塗層を白色とすることも考えられる。しかし,中塗層の色は,溝部など部分的に,積極的に意匠面に露出させて,色柄模様を表出するために用いられる。そのため,中塗層を白色のみに限定することは,意匠面の色柄模様のバリエーションを大きく制限することとなり好ましくない。
また,上記中塗層の上に更にカラーの上塗層を形成し,その上からフルカラー印刷を行うことも考えられるが,この場合にも同様の問題が発生する。
【0007】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,下地色の影響が少なく,所望の色相を発現するフルカラー印刷層を有する化粧建築板及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】
第1の発明は,窯業系建築板の意匠面にインクジェットにより印刷したフルカラー印刷層を有する化粧建築板を製造する方法であって,
上記意匠面は,溝部と,該溝部によって区画された凸部とを有し,
上記フルカラー印刷層に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相の下地色を,上記意匠面に着色し,
その後,該意匠面における上記凸部の一部に,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの色相のカラーインクを,予め作成したフルカラー印刷データに従って着弾させることによりフルカラー印刷して,上記フルカラー印刷層を形成することにより,
上記意匠面の上記凸部の一部に,上記フルカラー印刷層を形成したフルカラー印刷領域を設けると共に,上記凸部の他の一部及び上記溝部に,下地色を表出させる下地色表出領域を設け,
また,上記フルカラー印刷データは,上記カラーインクからなるカラーインクドットの色相と,該カラーインクドットが着弾されない空白ドットの部分に現れる上記下地色とが混在することにより表出される色柄模様の色相が,印刷しようとするフルカラー画像の色相に一致あるいは近似するように作成されたデータであることを特徴とする化粧建築板の製造方法にある(請求項1)。
【0009】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記化粧建築板の製造方法においては,上記下地色として,上記フルカラー印刷層に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相の下地色を用いる。
そのため,上記フルカラー印刷層におけるカラーインクドットの間から下地色が露出しても,該下地色の影響による上記色柄模様の色相の変化を少なくすることができる。それ故,本来印刷しようとする色柄模様に近い色相を有する色柄模様を上記意匠面に発現させることができる。
その結果,下地色の影響を抑制し,所望の色相を発現するフルカラー印刷層を形成することができ,違和感のない意匠面を得ることができる。
【0010】
以上のごとく,本発明によれば,下地色の影響が少なく,所望の色相を発現するフルカラー印刷層を有する化粧建築板の製造方法を提供することができる。
【0011】
第2の発明は,窯業系建築板の意匠面にインクジェットにより印刷したフルカラー印刷層を有する化粧建築板であって,
上記意匠面は,溝部と,該溝部によって区画された凸部とを有し,
上記フルカラー印刷層の下地は,該フルカラー印刷層に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相の下地色を有し,
上記フルカラー印刷層は,上記意匠面の上記凸部の一部に形成されていると共に,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの色相のカラーインクによるフルカラー印刷によって形成してなり,
上記意匠面は,上記凸部の一部に,上記フルカラー印刷層を形成したフルカラー印刷領域を有すると共に,上記凸部の他の一部及び上記溝部に,下地色を表出させる下地色表出領域を有し,
上記フルカラー印刷層には,上記カラーインクからなるカラーインクドットの色相と,該カラーインクドットが着弾されない空白ドットの部分に現れる上記下地色とが混在することにより表出される色柄模様が形成されていることを特徴とする化粧建築板にある(請求項)。
【0012】
上記化粧建築板は,上記下地色が,上記フルカラー印刷層に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相を有する。
そのため,上記フルカラー印刷層におけるカラーインクドットの間から,下地色が露出しても,上記色柄模様の色相の変化を少なくすることができる。
その結果,下地色の影響を抑制し,所望の色相を発現するフルカラー印刷層を形成することができ,違和感のない意匠面を得ることができる。
【0013】
以上のごとく,本発明によれば,下地色の影響が少なく,所望の色相を発現するフルカラー印刷層を有する化粧建築板を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明(請求項1)において,上記フルカラー印刷層は,例えば,上記窯業系建築板に,カラーシーラー塗装などによって下塗層を形成した上から形成することができる。
また,上記下塗層の上に中塗層を形成した上から,上記フルカラー印刷層を形成することもできる。更に,上記中塗層の上に上塗層を形成し,その上から上記フルカラー印刷層を形成することもできる。
また,上記フルカラー印刷層の上から,透明なクリヤー層を形成することが好ましい。この場合には,耐候性に優れた化粧建築板を得ることができる。
また,上記フルカラー印刷は,例えば,ピエゾ制御方式の印刷装置を用いることができる。これにより,解像度の高いフルカラー印刷を行うことができる。
【0015】
また,上記フルカラー印刷データは,上記カラーインクからなるカラーインクドットの色相と,該カラーインクドットが着弾されない空白ドットの部分に現れる上記下地色とが混在することにより表出される色柄模様の色相が,印刷しようとするフルカラー画像の色相に一致あるいは近似するように作成されたデータである。
【0016】
例えば,上記下地色が赤みを帯びた色相である場合,この色が空白ドットの部分に現れるため,色柄模様の色相は赤みがかった状態となる。そこで,本来印刷しようとする色柄模様の色相に対して,赤色(マゼンタ)を少なめにした上記フルカラー印刷データを作成すれば,下地色との混色により,本来印刷しようとする色柄模様が表出される。
このように,下地色を利用して,容易に所望の色相のフルカラー印刷層を形成することができる。
【0017】
また,上記フルカラー印刷データは,下記の画像処理を行うことによって修正された修正印刷データであって,
上記画像処理は,上記フルカラー印刷を行うフルカラー印刷領域の全域を,上記下地色の単一色相とした下地色画像データをRGBデータとして作成し,
次いで,上記フルカラー印刷領域についての上記下地色画像データを,印刷解像度に応じてドット分解して,多数の単一色ドットデータからなる下地色固定データとし,
また,上記フルカラー印刷領域に印刷しようとするフルカラー画像データを,印刷解像度に応じてドット分解して,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックいずれかの色相をそれぞれ有する多数のカラードットデータからなる修正前フルカラー印刷データとし,
該修正前フルカラー印刷データと上記下地色固定データとを比較して,上記フルカラー印刷領域における同一位置のドットについては,上記修正前フルカラー印刷データにおけるカラードットデータを採用し,該カラードットデータのない空白ドットデータの位置については,上記下地色固定データの単一色ドットデータを採用することにより,外観シュミレーションデータを得,
次いで,該外観シュミレーションデータをRGB変換して,複数のドットからなる画素の各々について混色計算を行い混色値を得,
次いで,カラーマッチング計算を行なって,上記外観シュミレーションデータを修正して,上記フルカラー画像データの色相に近付けた修正RGBデータを作成し,
次いで,該修正RGBデータを,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックからなる修正CMYK印刷データに変換すると共に,該修正CMYK印刷データにおけるカラードットデータを上記修正前フルカラー印刷データにおけるカラードットデータに代えて採用することにより修正して,上記フルカラー印刷データを得ることもできる(請求項3)。
【0018】
この場合には,容易かつ確実に,所望の色相のフルカラー印刷層を形成することができる。
上記RGBデータとは,人の視覚を刺激する光の三原色である赤色(R),緑色(G),青色(B)により構成される色相データをいう。
また,上記RGB変換とは,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの色相データを,その反射光の色相である上記RGBデータに変換することをいう。
【0019】
また,第1の発明(請求項1)または第2の発明(請求項)において,上記意匠面は,上記フルカラー印刷層を形成するフルカラー印刷領域と,上記下地色を表出させる下地色表出領域とを有する。
これにより,下地色を積極的に意匠面に表出させることにより,一層バリエーションに富んだ色柄模様を有する意匠面を形成することができる。また,上記フルカラー印刷層において最も多く用いられる色相を有する上記下地色が,上記下地色表出領域に表出されるため,上記フルカラー印刷領域と上記下地色表出領域とからなる意匠面全体として,違和感のない,自然な外観を表出することができる。
上記化粧建築板は,例えば,上記意匠面に溝部を有し,該溝部に上記下地色表出領域を配置することができる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)
本発明の実施例にかかる化粧建築板及びその製造方法につき,図1〜図13を用いて説明する。
上記化粧建築板1は,図1に示すごとく,窯業系建築板11の意匠面12にフルカラー印刷層14を有する。
【0021】
該フルカラー印刷層14の下地は,該フルカラー印刷層14に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相の下地色を有する。
そして,上記フルカラー印刷層14は,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの色相のカラーインクによるフルカラー印刷によって形成してなる。
【0022】
また,図1,図2に示すごとく,上記意匠面12は,上記フルカラー印刷層14を形成するフルカラー印刷領域121と,上記下地色を表出させる下地色表出領域122とを有する。
上記化粧建築板1は,図1,図2に示すごとく,上記意匠面12に溝部125を有すると共に,該溝部125によって区画された凸部126を有する。そして,該凸部126の一部に上記フルカラー印刷領域121を配置すると共に,上記溝部125を中心に上記凸部126の一部にも上記下地色表出領域122を配置している。
【0023】
上記フルカラー印刷層14は,図1に示すごとく,上記窯業系建築板11に,予め調色されたカラーシーラー塗装により形成した下塗層131の上に形成されている。また,上記フルカラー印刷層14の上から,意匠面12全面に透明なクリヤー層15が形成されている。
【0024】
上記化粧建築板1を製造するに当っては,フルカラー印刷を実行する前に,上記フルカラー印刷層14に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相の下地色を,上記意匠面12に着色する。即ち,予め調色されたカラーシーラーをスプレー塗装して下塗層を形成することにより,上記意匠面12に下地色を着色する。
【0025】
その後,該意匠面12に,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの色相のカラーインクを,予め作成したフルカラー印刷データ62(図13)に従って所定の位置に着弾させることによりフルカラー印刷する。これにより,上記フルカラー印刷層14を形成する。
【0026】
また,上記フルカラー印刷は,図4に示すピエゾ制御方式の印刷装置4を用いて行う。
該印刷装置4は,それぞれ,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの色相のカラーインクを噴射する複数のカラーヘッド41(41c,41m,41y,41k)と,上記窯業系建築板11を搬送するコンベア43とを有する。
【0027】
下塗層131を形成した上記窯業系建築板11を上記コンベア43によって搬送し,上記複数のカラーヘッド41の下方を順次走行させる。上記窯業系建築板11の走行速度は20〜60m/分である。
そして,上記各カラーヘッド41c,41m,41y,41kにより,上記窯業系建築板11の意匠面12における所定の位置に各カラーインクを着弾させて,カラーインクドット21を一定のピッチで形成する(図6)。
上記カラーインクドット21の形成ピッチは,35〜280μmである。
また,図4に示すごとく,上記4個のカラーヘッド41の後方には,透明なクリヤー塗装を施すためのクリヤー塗装ヘッド44が配置されている。
【0028】
以下に,上記化粧建築板の製造方法につき,図3のフロー図に沿って具体的に説明する。
まず,図4に示すごとく,エンボス加工等により溝部125を有する意匠面12を形成した窯業系建築板11を投入し,コンベア43により等速で走行させる(ステップS1)。
【0029】
上記窯業系建築板11の意匠面12には,フルカラー印刷を施すに先立ち,全面スプレー塗装によって,予め調色されたカラーシーラーを塗装し,上記意匠面12に下塗層131(図1)を形成する(ステップS2)。
上記下塗層131を熱風乾燥機によって乾燥させた後,フルカラー印刷を行う(ステップS3,S4)。
【0030】
即ち,上記窯業系建築板11の被印刷領域の先端部が上記カラーヘッド41の下方へ到来したとき,該窯業系建築板11の走行に合わせて,予め記憶されたフルカラー印刷データ62(図13)に従って,上記カラーヘッド41からカラーインク滴を噴射する。即ち,各カラーヘッド41における所定のノズルから,所定のタイミングでカラーインク滴を噴射する。
【0031】
例えば,図5(D)に示すような模様(部分的な模様)をフルカラー印刷する場合,まず,上記カラーヘッド41cによって,シアンのカラーインクを上記窯業系建築板11の所定の位置に着弾させて,図5(A)に示すごとく,シアンのみの模様33cを描く。次いで,上記カラーヘッド41mによって,マゼンタのカラーインクを所定の位置に着弾させて,図5(B)に示すごとく,シアンの模様33cにマゼンタからなる模様33mが融合した模様を得る。
【0032】
次いで,上記カラーヘッド41yによって,イエローのカラーインクを上記窯業系建築板11の所定の位置に着弾させて,図5(C)に示すごとく,シアンの模様33cとマゼンタの模様33mとイエローの模様33yとが融合した模様を得る。
【0033】
更に,上記カラーヘッド41kによって,ブラックのカラーインクを所定の位置に着弾させて,図5(D)に示すごとく,シアンの模様33c,マゼンタの模様33m,イエローの模様33y,及びブラックの模様33kが融合した模様を得る。
これにより,フルカラー印刷層14を形成する(図1)。
また,フルカラー印刷を行った後に,遠赤外線処理を行うことにより,意匠面12上に着弾したカラーインク滴を固定する(ステップS5)。
【0034】
次いで,上記窯業系建築板11が上記クリヤー塗装ヘッド44の下方に到来したとき,該クリヤー塗装ヘッド44によって,上記窯業系建築板11の意匠面12全面にクリヤー塗装を施す(ステップS6)。
このとき,クリヤー塗料にはプラスチックビーズを混入させておくこともできる。該プラスチックビーズとしては,種々の色彩に着色されたものや半透明なもの等を用いることができる。
その後,熱風乾燥機によって乾燥することにより,クリヤー層15が形成される(ステップS7)。
以上により,図1に示す化粧建築板1を得る(ステップS8)。
【0035】
また,上記フルカラー印刷データ62(図13)は,図6に示すごとく,上記カラーインクからなるカラーインクドット21の色相と,該カラーインクドット21が着弾されない空白ドット22の部分に現れる上記下地色とが混在することにより表出される色柄模様の色相が,印刷しようとするフルカラー画像の色相に一致あるいは近似するように作成されたデータである。
【0036】
例えば,上記下地色が赤みを帯びた色相である場合,この色が空白ドット22の部分に現れるため,色柄模様の色相は赤みがかった状態となる。そこで,本来印刷しようとする色柄模様の色相に対して,赤色(マゼンタ)を少なめにした上記フルカラー印刷データを作成する。
【0037】
具体的には,上記フルカラー印刷データは,下記の画像処理を行うことによって修正された修正印刷データとして取得する。以下,図7に示すフロー図に沿って説明する。
即ち,図8に示すごとく,上記フルカラー印刷を行うフルカラー印刷領域121(図2)の全域を,上記下地色の単一色相とした下地色画像データ5をRGBデータとして作成する(ステップT1)。
【0038】
次いで,上記フルカラー印刷領域121(図2)についての上記下地色画像データ5を,図10に示すごとく,印刷解像度に応じてドット分解して,多数の単一色ドットデータ511からなる下地色固定データ51とする(ステップT2)。なお,図6,図10〜図12において,4×4ドットの方眼領域は,1画素分を表す。
【0039】
一方,上記フルカラー印刷領域121(図2)に印刷しようとするフルカラー画像データ6(図9)を,図11に示すごとく,印刷解像度に応じてドット分解して,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色相をそれぞれ有する多数のカラードットデータ611からなる修正前フルカラー印刷データ61とする(ステップT3,T4)。
【0040】
該修正前フルカラー印刷データ61と上記下地色固定データ51との位置情報を比較して,上記フルカラー印刷領域121における同一位置のドットについては,上記修正前フルカラー印刷データ61におけるカラードットデータ611の方を採用する。また,該カラードットデータ611のない空白ドットデータ612の位置については,上記下地色固定データ51の単一色ドットデータ511を採用する。これにより,図12に示すごとく,外観シュミレーションデータ7を得る(ステップT5)。このデータは,RGB表示データとCMYK印刷データとが混在するカラー位置情報となっている。
なお,図11,図12において,符号C,M,Y,Kは,それぞれシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックのカラードットデータ611を表す。
【0041】
次いで,該外観シュミレーションデータ7のうち,CMYK印刷データの方をRGB変換して,全てRGBデータとした複数のドットからなる画素についての混色計算を行い混色値を得る(ステップT6,T7)。
次いで,カラーマッチング計算(調色計算)を行なって,上記外観シュミレーションデータ7を修正して,上記フルカラー画像データ6(図9)の色相に近付けた修正RGBデータを作成する(ステップT8)。
【0042】
次いで,該修正RGBデータを,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックからなる修正CMYK印刷データに変換する(ステップT9)。該修正CMYK印刷データにおけるカラードットデータを上記修正前フルカラー印刷データ61におけるカラードットデータ611に代えて採用することにより修正して,上記フルカラー印刷データ62を得る(ステップT10)。
【0043】
例えば,下地色が赤みを帯びたグレー(灰色)の場合には,図13に示すごとく,ブラック(K)及びマゼンタ(M)を上記修正前フルカラー印刷データ61に比べて減らした状態でカラードットデータ621が配置される。そして,該カラードットデータ621及び空白ドットデータ622とにより,フルカラー印刷データ62が構成されるといったごとくである。
上記のごとく得られたフルカラー印刷データ62に従って,窯業系建築板11の意匠面12にフルカラー印刷を施す。
【0044】
次に,本例の作用効果につき説明する。
上記化粧建築板の製造方法においては,上記下地色として,上記フルカラー印刷層14に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相の下地色を用いる。
【0045】
そのため,上記フルカラー印刷層14におけるカラーインクドット21(図6)の間から下地色が露出しても,該下地色の影響による上記色柄模様の色相の違和感を少なくすることができる。それ故,本来印刷しようとする色柄模様に近い色相を有する色柄模様を上記意匠面に再現性良く発現させることができる。
その結果,下地色の影響を抑制し,所望の色相を発現するフルカラー印刷層14を形成することができ,違和感のない意匠面を得ることができる。
【0046】
また,上記フルカラー印刷データ62は,上記カラーインクからなるカラーインクドット21の色相と,該カラーインクドット21が着弾されない空白ドット22の部分に現れる上記下地色とが混在することにより表出される色柄模様の色相が,印刷しようとするフルカラー画像の色相に一致あるいは近似するように作成されたデータである。
【0047】
それ故,上記フルカラー印刷データ62に従ってフルカラー印刷を行えば,カラーインクドット21の色相が下地色と混色されることにより,本来印刷しようとする色柄模様の色相に近い色相の色柄模様が表出される。
このように,下地色を利用して,容易に所望の色相のフルカラー印刷層14を形成することができる。
【0048】
また,かかるフルカラー印刷データは,上記のような画像処理を行うことにより,容易かつ確実に作成することができる。
それ故,容易かつ確実に,所望の色相のフルカラー印刷層14を形成することができる。
【0049】
また,図2に示すごとく,上記意匠面12は,上記フルカラー印刷層14を形成するフルカラー印刷領域121と,上記下地色を表出させる下地色表出領域122とを有する。
これにより,下地色を積極的に意匠面12に表出させることにより,一層バリエーションに富んだ色柄模様を有する意匠面12を形成することができる。また,上記フルカラー印刷層14において最も多く用いられる色相を有する上記下地色が,上記下地色表出領域122に表出されるため,上記フルカラー印刷領域121と上記下地色表出領域122とからなる意匠面12全体として,違和感のない,自然な外観を表出することができる。
【0050】
以上のごとく,本例によれば,下地色の影響が少なく,所望の色相を発現するフルカラー印刷層を有する化粧建築板及びその製造方法を提供することができる。
【0051】
(実施例2)
本例は,図14,図15に示すごとく,下塗層131の上に中塗層132を形成した上から,上記フルカラー印刷層14を形成して化粧建築板10を得る例である。
該化粧建築板10を製造する場合,図15に示すごとく,下塗層131の塗装,乾燥(ステップS2,S3)の後,中塗層132を塗装する(ステップS3−2)。上記中塗層132は,意匠面12の全面にスプレー塗装を行うことにより形成する。この中塗層132を乾燥させた(ステップS3−3)後,フルカラー印刷を行う(ステップS4)。
【0052】
この場合には,上記中塗層132の色相が,上記フルカラー印刷層14の下地色となる。それ故,この中塗層132の色相を,上記フルカラー印刷層14に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相とする。
その他は,実施例1と同様である。
本例の場合にも,実施例1と同様の作用効果を有する。
【0053】
(実施例3)
本例は,図16,図17に示すごとく,下塗層131の上に中塗層132及び上塗層133を順次形成し,その上から上記フルカラー印刷層14を形成して化粧建築板100を得る例である。
該化粧建築板100を製造する場合,図17に示すごとく,下塗層131の塗装,乾燥(ステップS2,S3)の後,中塗層132の塗装,乾燥を行う(ステップS3−2,S3−3)。上記中塗層132は,意匠面12の全面にスプレー塗装を行うにより形成する。
【0054】
次いで,上記上塗層133をロールコータによって,上記意匠面12における凸部126に形成する(ステップS3−4)。
この上塗層133を常温乾燥させた(ステップS3−5)後,フルカラー印刷を行う(ステップS4)。
【0055】
この場合には,上記上塗層133の色相が,上記フルカラー印刷層14の下地色となる。それ故,この上塗層133の色相を,上記フルカラー印刷層14に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相とする。
また,上記中塗層132が上記意匠面12における溝部125の色相となる。
その他は,実施例1と同様である。
本例の場合にも,実施例1と同様の作用効果を有する。
【0056】
上記実施例1〜3においては,フルカラー印刷領域121を,意匠面12の凸部126の一部とする例を示したが,上記フルカラー印刷領域121は,上記凸部126の全面としてもよく,また,意匠面12の全面としてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上のごとく,本発明によれば,下地色の影響が少なく,所望の色相を発現するフルカラー印刷層を有する化粧建築板及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,化粧建築板の断面説明図。
【図2】実施例1における,化粧建築板の意匠面の上面図。
【図3】実施例1における,化粧建築板の製造方法のフロー図。
【図4】実施例1における,化粧建築板の製造方法の説明図。
【図5】実施例1における,フルカラー印刷の過程を説明する模式図。
【図6】実施例1における,フルカラー印刷データの説明図。
【図7】実施例1における,画像処理を説明するフロー図。
【図8】実施例1における,下地色画像データの説明図。
【図9】実施例1における,フルカラー画像データの説明図。
【図10】実施例1における,下地色固定データの説明図。
【図11】実施例1における,修正前フルカラー印刷データの説明図。
【図12】実施例1における,外観シュミレーションデータの説明図。
【図13】実施例1における,フルカラー印刷データの説明図。
【図14】実施例2における,化粧建築板の断面説明図。
【図15】実施例2における,化粧建築板の製造方法のフロー図。
【図16】実施例3における,化粧建築板の断面説明図。
【図17】実施例3における,化粧建築板の製造方法のフロー図。
【符号の説明】
1,10,100...化粧建築板,
11...窯業系建築板,
12...意匠面,
131...下塗層,
14...フルカラー印刷層,

Claims (3)

  1. 窯業系建築板の意匠面にインクジェットにより印刷したフルカラー印刷層を有する化粧建築板を製造する方法であって,
    上記意匠面は,溝部と,該溝部によって区画された凸部とを有し,
    上記フルカラー印刷層に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相の下地色を,上記意匠面に着色し,
    その後,該意匠面における上記凸部の一部に,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの色相のカラーインクを,予め作成したフルカラー印刷データに従って着弾させることによりフルカラー印刷して,上記フルカラー印刷層を形成することにより,
    上記意匠面の上記凸部の一部に,上記フルカラー印刷層を形成したフルカラー印刷領域を設けると共に,上記凸部の他の一部及び上記溝部に,下地色を表出させる下地色表出領域を設け,
    また,上記フルカラー印刷データは,上記カラーインクからなるカラーインクドットの色相と,該カラーインクドットが着弾されない空白ドットの部分に現れる上記下地色とが混在することにより表出される色柄模様の色相が,印刷しようとするフルカラー画像の色相に一致あるいは近似するように作成されたデータであることを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  2. 請求項において,上記フルカラー印刷データは,下記の画像処理を行うことによって修正された修正印刷データであって,
    上記画像処理は,上記フルカラー印刷を行うフルカラー印刷領域の全域を,上記下地色の単一色相とした下地色画像データをRGBデータとして作成し,
    次いで,上記フルカラー印刷領域についての上記下地色画像データを,印刷解像度に応じてドット分解して,多数の単一色ドットデータからなる下地色固定データとし,
    また,上記フルカラー印刷領域に印刷しようとするフルカラー画像データを,印刷解像度に応じてドット分解して,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックいずれかの色相をそれぞれ有する多数のカラードットデータからなる修正前フルカラー印刷データとし,
    該修正前フルカラー印刷データと上記下地色固定データとを比較して,上記フルカラー印刷領域における同一位置のドットについては,上記修正前フルカラー印刷データにおけるカラードットデータを採用し,該カラードットデータのない空白ドットデータの位置については,上記下地色固定データの単一色ドットデータを採用することにより,外観シュミレーションデータを得,
    次いで,該外観シュミレーションデータをRGB変換して,複数のドットからなる画素の各々について混色計算を行い混色値を得,
    次いで,カラーマッチング計算を行なって,上記外観シュミレーションデータを修正して,上記フルカラー画像データの色相に近付けた修正RGBデータを作成し,
    次いで,該修正RGBデータを,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックからなる修正CMYK印刷データに変換すると共に,該修正CMYK印刷データにおけるカラードットデータを上記修正前フルカラー印刷データにおけるカラードットデータに代えて採用することにより修正して,上記フルカラー印刷データを得ることを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  3. 窯業系建築板の意匠面にインクジェットにより印刷したフルカラー印刷層を有する化粧建築板であって,
    上記意匠面は,溝部と,該溝部によって区画された凸部とを有し,
    上記フルカラー印刷層の下地は,該フルカラー印刷層に発現させようとする色柄模様において最も多く使用される色相と同一又は近似の色相の下地色を有し,
    上記フルカラー印刷層は,上記意匠面の上記凸部の一部に形成されていると共に,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの色相のカラーインクによるフルカラー印刷によって形成してなり,
    上記意匠面は,上記凸部の一部に,上記フルカラー印刷層を形成したフルカラー印刷領域を有すると共に,上記凸部の他の一部及び上記溝部に,下地色を表出させる下地色表出 領域を有し,
    上記フルカラー印刷層には,上記カラーインクからなるカラーインクドットの色相と,該カラーインクドットが着弾されない空白ドットの部分に現れる上記下地色とが混在することにより表出される色柄模様が形成されていることを特徴とする化粧建築板。
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