JP2006150186A - 化粧建築板及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板2上に形成された印刷下地3の表面にビーズ4を散布した後、インクジェット印刷を施す化粧建築板1の製造方法。インクジェット印刷に当っては、ビーズ4が配置された位置を除いた印刷下地3の表面に、インク滴を着弾させてインクドット5を形成する。
【選択図】図1
Description
即ち、上記インクジェット印刷法においては、例えば720dpiという高解像度の印刷画像を得るために、建築板の意匠面に形成されるべきインクドットの位置がずれて形成画像が崩れると、その部分が目立って、外観意匠性を低下させてしまう。
上記インクジェット印刷に当っては、上記ビーズが配置された位置を除いた上記印刷下地の表面に、インク滴を着弾させてインクドットを形成することを特徴とする化粧建築板の製造方法にある(請求項1)。
上記化粧建築板の製造方法においては、基板上に形成された印刷下地の表面にビーズを散布した後、インクジェット印刷を施す。そのため、上記ビーズによって形成される微小な凹凸によって、自然感、立体感を表出した意匠面を得ることができる。
その結果、高解像度の印刷画像を正確に形成することができる。
上記インクジェット印刷によって形成されたインクドットは、上記ビーズが配置された位置を除いた上記印刷下地の表面に形成されていることを特徴とする化粧建築板にある(請求項5)。
上記化粧建築板は、上記印刷下地の表面にビーズを散布すると共にインクジェット印刷を施してなる。そのため、自然感、立体感を表出した意匠面を得ることができる。
また、上記インクドットは、ビーズが配置された位置を除いた印刷下地の表面に形成されている。即ち、ビーズの表面にインク滴を着弾させずに、インクジェット印刷を行うことができる。これにより、ビーズの裾部分にインク滴が流れ落ちるという不具合は発生し得ない。
それ故、正確な位置にインクドットが形成され高解像度の印刷画像を正確に形成することができる。
また、上記インクジェット印刷は、フルカラーのインクジェット印刷であることが好ましい。また、上記インクドットの形成密度は、例えば180〜1200dpiである。
また、上記ビーズは、該ビーズの一部が上記印刷下地に埋め込まれた状態で配設されることが好ましく、その埋め込み深さは、例えば、5〜10μmとすることができる。
また、上記印刷下地は、例えば、上記基板の表面に直接塗装した下塗層と、該下塗層の上面に塗装した中塗層とによって形成することができる。
この場合には、インクドットによる高解像度の印刷画像の鮮明さと、ビーズによる自然感、立体感とを違和感なく融合させ、外観意匠性に優れた化粧建築板を得ることができる。
また、上記インクドットの直径が40μm未満の場合には、印刷加工上、隣合うインクドットの距離が大きくなってしまうおそれがあり、鮮明な印刷画像を得ることが困難となるおそれがある。一方、インクドットの直径が100μmを超える場合には、充分に解像度の高い印刷画像を得ることが困難となるおそれがある。
この場合には、印刷画像を充分鮮明に発現させつつ、ビーズによる自然感、立体感を充分に発現させることができる。
上記散布量が600個未満の場合には、外観上、ビーズによる自然感、立体感を充分に発現させることが困難となるおそれがある。一方、上記散布量が2500個を超える場合には、インクドットを形成する面積割合が小さくなり、印刷画像を充分鮮明に発現させることが困難となるおそれがある。
上記ビーズの散布後、該ビーズが配置された上記基板の表面を撮像して、上記ビーズの位置情報を有する画像データを取得し、
上記基本印刷データにおけるインクドットの位置と上記画像データにおけるビーズの位置とが重なる部分について、上記基本印刷データにおけるインクドットの情報を削除してインクドットを形成しない空白ドットの情報に変換することにより、上記基本印刷データを修正した修正印刷データを作成し、
該修正印刷データに従って、上記インクジェット印刷を行うことが好ましい(請求項4)。
本例の化粧建築板の製造方法においては、図1、図3、図5に示すごとく、窯業系材料からなる基板2上に形成された印刷下地3の表面にビーズ4を散布した後、フルカラーのインクジェット印刷を施す。
上記インクジェット印刷に当っては、ビーズ4が配置された位置を除いた印刷下地3の表面に、インク滴を着弾させてインクドット5を形成する。
また、ビーズ4は、印刷下地3の表面に、1cm2当たり600〜2500個の散布量にて散布する。
また、上記インクドット5の形成密度は、180〜1200dpiである。
また、上記印刷下地3は、基板2の表面に直接塗装した下塗層31と、該下塗層31の上面に塗装した中塗層32とによって形成する。
一方、印刷下地3へのビーズ4の散布後、該ビーズ4が配置された基板2の表面を撮像して、図3に示すごとく、ビーズ4の位置情報を有する画像データ62を取得する。
該修正印刷データ63に従って、上記インクジェット印刷を行う。これにより、図5に示すような、ビーズ4とインクドット5とによって形成された意匠面を得ることができる。なお、図2〜図5は化粧建築板1の意匠面の一部分に相当する領域についての模式図である。
まず、窯業系材料からなる基板2を塗装ラインに投入する(ステップS1)。図1に示すごとく、上記基板2は、意匠面に溝部22を有するが、該溝部22を除く凸部平坦面23に対して後述するインクジェット印刷が行われる。
次いで、上記基板2の意匠面の全面に、防水性を付与するため、スプレー塗装を行うことにより下塗層31を形成し(ステップS4)、その後、該下塗層31を乾燥させる(ステップS5)。
次いで、下塗層31の上面に中塗層32を、スプレー塗装により形成する(ステップS6)。次いで、該中塗層32を半乾燥させる(ステップS7)。即ち中塗層32が指触乾燥状態となるまで乾燥させる。
また、上記ビーズ4は、例えばラインフィーダを使用して、略均一に散布する。
次いで、ビーズ4が配置された基板2の表面を撮像して、図3に示すようなビーズ4の位置情報を有する画像データ62を取得する(ステップS10、S11)。そして、この画像データ62をコンピュータに記憶させる。
該修正印刷データ63に従って、フルカラーのインクジェット印刷を行う(ステップS14)。
即ち、修正印刷データ63に従って、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの色相のカラーインクのインク滴を、図1に示すごとく、中塗層32の上面に着弾させてインクドット5を形成する。
次いで、図1に示すごとく、インクドット5の上から、意匠面の全面にスプレー塗装を行うことにより、クリア層12を形成し(ステップS16)、該クリア層12を乾燥させる(ステップS17)。
以上により形成された図1、図5に示す化粧建築板1を、塗装ラインから取り出す(ステップS18)。
上記化粧建築板の製造方法においては、基板2上に形成された印刷下地3の表面にビーズ4を散布した後、インクジェット印刷を施す。そのため、上記ビーズ4によって形成される微小な凹凸によって、自然感、立体感を表出した意匠面を得ることができる。
その結果、高解像度の印刷画像を正確に形成することができる。
また、上記ビーズ4は、印刷下地3の表面に、1cm2当たり600〜2500個の散布量にて散布する。そのため、印刷画像を充分鮮明に発現させつつ、ビーズ4による自然感、立体感を充分に発現させることができる。
2 基板
3 印刷下地
31 下塗層
32 中塗層
4 ビーズ
5 インクドット
61 基本印刷データ
62 画像データ
63 修正印刷データ
Claims (7)
- 基板上に形成された印刷下地の表面にビーズを散布した後、インクジェット印刷を施す化粧建築板の製造方法であって、
上記インクジェット印刷に当っては、上記ビーズが配置された位置を除いた上記印刷下地の表面に、インク滴を着弾させてインクドットを形成することを特徴とする化粧建築板の製造方法。 - 請求項1において、上記ビーズは100〜200μmの粒子径を有し、上記インクドットは40〜100μmの直径を有することを特徴とする化粧建築板の製造方法。
- 請求項1又は2において、上記ビーズは、上記印刷下地の表面に、1cm2当たり600〜2500個の散布量にて散布することを特徴とする化粧建築板の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、上記インクジェット印刷に当っては、予め、基板上に形成しようとするインクドットの位置及び色彩の情報を有する基本印刷データを作成しておき、
上記ビーズの散布後、該ビーズが配置された上記基板の表面を撮像して、上記ビーズの位置情報を有する画像データを取得し、
上記基本印刷データにおけるインクドットの位置と上記画像データにおけるビーズの位置とが重なる部分について、上記基本印刷データにおけるインクドットの情報を削除してインクドットを形成しない空白ドットの情報に変換することにより、上記基本印刷データを修正した修正印刷データを作成し、
該修正印刷データに従って、上記インクジェット印刷を行うことを特徴とする化粧建築板の製造方法。 - 基板上に形成された印刷下地の表面にビーズを散布すると共にインクジェット印刷を施した化粧建築板であって、
上記インクジェット印刷によって形成されたインクドットは、上記ビーズが配置された位置を除いた上記印刷下地の表面に形成されていることを特徴とする化粧建築板。 - 請求項5において、上記ビーズは100〜200μmの粒子径を有し、上記インクドットは40〜100μmの直径を有することを特徴とする化粧建築板。
- 請求項5又は6において、上記ビーズは、上記印刷下地の表面に、1cm2当たり600〜2500個の散布量にて散布されていることを特徴とする化粧建築板。
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JP2015051643A (ja) * | 2014-12-18 | 2015-03-19 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置、印刷方法、コンピュータプログラムおよび記録媒体 |
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