JP2015051643A - 印刷装置、印刷方法、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法、コンピュータプログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】メタリックインクとカラーインクとを用いた印刷を行う際に、各色の発色性を向上させる。【解決手段】印刷装置は、メタリックインクとカラーインクとを用いて印刷が可能であり、画像データを入力する入力部と、メタリックインクを用いて、ドット集中型のドットを印刷媒体に形成するメタリックドット形成部と、メタリックインクによるドットが形成された印刷媒体に、画像データが表す画像を、カラーインクを用いて印刷するカラー印刷部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、メタリックインクとカラーインクとを用いて画像を印刷する技術に関する。
従来、電子写真の分野において、画像データのうちの、メタリックカラーが指定された領域については、メタリックトナーによるベタ層を形成し、さらにその上から高精細あるいは荒目のプロセスカラートナー層を形成する技術が提案されている(特許文献1参照)。この技術では、メタリックトナーにプロセスカラートナーを重畳させて印刷することで、様々な色調のメタリックカラーを再現している。
特開2006−50347号公報
しかし、例えば、インクジェットプリンタの分野において、メタリックインクを用いた印刷を行う場合には、メタリックインクによって形成した印刷領域の上から顔料系のカラーインクを印刷すると光沢感が低下するという問題があった。また、メタリックインクの上から染料系のカラーインクを印刷すると、インクがほとんど定着せず、発色性が低下するという問題があった。
これらの問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、メタリックインクとカラーインクとを用いた印刷を行う際に、各色の発色性を向上させることにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]メタリックインクとカラーインクとを用いて画像を印刷する印刷装置であって、画像データを入力する入力部と、メタリックインクを用いて、ドット集中型のドットを印刷媒体に形成するメタリックドット形成部と、前記メタリックインクによるドットが形成された印刷媒体に、前記画像データが表す画像を、カラーインクを用いて印刷するカラー印刷部とを備える印刷装置。
このような印刷装置によれば、印刷媒体にはメタリックインクによってドット集中型のドット(以下、「メタリックドット」という)が形成される。そのため、各メタリックドット間に、下地としての印刷媒体が露出することになる。この結果、メタリックドットが形成された印刷媒体上にカラーインクを用いて画像を印刷しても、下地部分にカラーインクによるドットが形成されることになる。従って、上記態様の印刷装置によれば、カラーインクの発色性やメタリックカラーの光沢感が損なわれることが抑制され、更に、カラーインクの耐擦性が低下することを抑制することが可能になる。
[適用例2]適用例1に記載の印刷装置であって、前記メタリックドット形成部は、前記ドット集中型のドットとして、網点状のドットを印刷する印刷装置。このような印刷装置であれば、網点状のメタリックドットを形成することができる。
[適用例3]適用例1に記載の印刷装置であって、前記メタリックドット形成部は、前記ドット集中型のドットとして、グリーンノイズ特性のドットを印刷する印刷装置。このような印刷装置によれば、グリーンノイズ特性のメタリックドットが印刷媒体に形成されるので、印刷装置の機構的な要因によって生じる周期的な模様がメタリック領域に生じたり、カラー領域との関係でモアレが生じたりすることを抑制することが可能になる。
[適用例4]適用例1に記載の印刷装置であって、前記メタリックドット形成部は、所定の条件に応じて、前記ドット集中型のドットそれぞれの大きさを可変させる印刷装置。このような印刷装置であれば、メタリックドットの大きさを適宜調整することが可能になる。
[適用例5]適用例4に記載の印刷装置であって、前記メタリックドット形成部は、前記ドット集中型のドットの大きさを、該ドットが形成される位置に印刷される前記カラーインクの色調に応じて可変させる印刷装置。このような印刷装置であれば、カラーインクとメタリックインクの両者の発色性を柔軟に調整することが可能になる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の印刷装置であって、前記メタリックドット形成部は、前記ドット集中型のドットを、内部に所定の間隙を残して形成する印刷装置。このような印刷装置では、メタリックドット内の隙間があっても、メタリックインクのドットゲインによってその隙間を埋めることが可能になる。そのため、メタリックインクの使用量を削減することが可能になるとともに、メタリックインクのあふれや、にじみを抑制することができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれかに記載の印刷装置であって、前記メタリックドット形成部は、前記メタリックインクのインク滴を前記印刷媒体に吐出することで前記ドット集中型のドットを形成する印刷装置。このような印刷装置としては、例えば、インクジェット式の印刷装置を適用することができる。
なお、本発明は、上述した印刷装置としての構成のほか、印刷方法や、コンピュータプログラムとしても構成することができる。かかるコンピュータプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録されていてもよい。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、メモリカード、ハードディスク等の種々の媒体を利用することができる。
印刷システム10の概略構成図である。 コンピュータ100の構成図である。 プリンタ200の構成図である。 印刷処理のフローチャートである。 ドット集中型メタリックドットの第1実施例を示す説明図である。 ドット集中型メタリックドットの第2実施例を示す説明図である。 ドット集中型メタリックドットの第3実施例を示す説明図である。 ドット集中型メタリックドットの第4実施例を示す説明図である。 ドット集中型メタリックドットの第5実施例を示す説明図である。 ドット集中型メタリックドットの第6実施例を示す説明図である。 ドット集中型メタリックドットの第7実施例を示す説明図である。 ドット集中型メタリックドットの第8実施例を示す説明図である。 メタリック領域上にドット分散型のカラードットを形成した例を示す図である。 メタリック領域上にドット集中型のカラードットを形成した例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき次の順序で説明する。
A.実施形態の概要:
B.装置構成:
C.印刷処理:
D.ドット集中型メタリックドットの実施例:
E.カラーインクの印刷例:
A.実施形態の概要:
図1は、本発明の実施形態としての印刷システム10の概略構成図である。図示するように、本実施形態の印刷システム10は、印刷制御装置としてのコンピュータ100と、コンピュータ100の制御の下で実際に画像を印刷するプリンタ200などから構成されている。印刷システム10は、全体が一体となって広義の印刷装置として機能する。
本実施形態のプリンタ200には、カラーインクとして、シアンインクと、マゼンタインクと、イエロインクと、ブラックインクとが備えられており、更に、光沢を有するメタリックインクが備えられている。メタリックインクとしては、例えば、顔料と有機溶剤と定着樹脂とを含有し、顔料として、平均厚みが30nm以上100nm以下であり、50%体積平均粒子径が1.0μm以上4.0μm以下であり、かつ、粒度分布における最大粒子径が12μm以下の金属箔片を採用するインク組成物を用いることができる。なお、本実施形態において「カラーインク」という場合には、ブラックインクも含む意味であることとする。
コンピュータ100には、所定のオペレーティングシステムがインストールされており、このオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム20が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ22やプリンタドライバ24が組み込まれている。アプリケーションプログラム20は、例えば、周辺機器インタフェース108を通じて、デジタルカメラ120から画像データORGを入力する。すると、アプリケーションプログラム20は、ビデオドライバ22を介して、この画像データORGによって表される画像をディスプレイ114に表示する。また、アプリケーションプログラム20は、プリンタドライバ24を介して、画像データORGをプリンタ200に出力する。アプリケーションプログラム20がデジタルカメラ120から入力する画像データORGは、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなるデータである。
本実施形態のアプリケーションプログラム20は、画像データORG内の任意の領域に対して、R,G,Bの色成分からなる領域(以下、「カラー領域」という)以外に、メタリック色からなる領域(以下、「メタリック領域」という)を指定することができる。メタリック領域とカラー領域とは、重畳していても構わない。つまり、メタリックカラーを背景色として、その上にカラー画像が形成されるように、それぞれの領域が指定されてもよい。
プリンタドライバ24の内部には、色変換モジュール42と、ハーフトーンモジュール44と、印刷制御モジュール46とが備えられている。このうち印刷制御モジュール46には、メタリックドット形成モジュール47とカラー印刷モジュール48とが備えられている。
色変換モジュール42は、予め用意された色変換テーブルLUTに従い、画像データORG中のカラー領域について、その色成分R,G,Bをプリンタ200が表現可能な色成分(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各色)に変換する。
ハーフトーンモジュール44は、色変換モジュール42によって色変換された画像データの階調をドットの分布によって表すハーフトーン処理を行う。本実施形態では、このハーフトーン処理として、周知の組織的ディザ法を用いる。なお、ハーフトーン処理としては、組織的ディザ法以外にも、誤差拡散法や濃度パターン法その他のハーフトーン技術を利用することができる。
印刷制御モジュール46は、ハーフトーン処理された画像データのデータの並びを、プリンタ200に転送すべき順序に並べ替えて、印刷データとしてプリンタ200に出力する。また、印刷制御モジュール46は、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドをプリンタ200に出力することで、プリンタ200の制御を行う。
本実施形態では、印刷制御モジュール46は、メタリックドット形成モジュール47とカラー印刷モジュール48とを備えている。メタリックドット形成モジュール47は、アプリケーションプログラム20によって指定されたメタリック領域にドット集中型のメタリックドットを形成する。一方、カラー印刷モジュール48は、ハーフトーン処理された画像、すなわち、カラー領域の画像について、カラーインクによるドット形成を行う。
B.装置構成:
図2は、印刷制御装置としてのコンピュータ100の構成図である。コンピュータ100は、CPU102を中心に、ROM104やRAM106などを、バス116で互いに接続することによって構成された周知のコンピュータである。
コンピュータ100には、フレキシブルディスク124やコンパクトディスク126等のデータを読み込むためのディスクコントローラ109や、周辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インタフェース108、ディスプレイ114を駆動するためのビデオインターフェース112が接続されている。周辺機器インタフェース108には、プリンタ200や、ハードディスク118が接続されている。また、デジタルカメラ120やカラースキャナ122を周辺機器インタフェース108に接続すれば、デジタルカメラ120やカラースキャナ122で取り込んだ画像に対して画像処理を施すことも可能である。また、ネットワークインターフェースカード110を装着すれば、コンピュータ100を通信回線300に接続して、通信回線に接続された記憶装置310に記憶されているデータを取得することもできる。コンピュータ100は、印刷しようとする画像データを取得すると、上述したプリンタドライバ24の働きにより、プリンタ200を制御して、この画像データの印刷を行う。
次に、プリンタ200の構成について図3を参照して説明する。図3に示すように、プリンタ200は、紙送りモータ235によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモータ230によってキャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ240に搭載された印字ヘッド241を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ235,キャリッジモータ230,印字ヘッド241および操作パネル256との信号のやり取りを司る制御回路260とから構成されている。
キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構は、プラテン236の軸と並行に架設されキャリッジ240を摺動可能に保持する摺動軸233と、キャリッジモータ230との間に無端の駆動ベルト231を張設するプーリ232と、キャリッジ240の原点位置を検出する位置検出センサ234等から構成されている。
キャリッジ240には、カラーインクとして、シアンインク(C)と、マゼンタインク(M)と、イエロインク(Y)と、ブラックインク(K)とをそれぞれ収容したカラーインク用カートリッジ243が搭載される。また、キャリッジ240には、メタリックインク(S)を収容したメタリックインク用カートリッジ242が搭載される。キャリッジ240の下部の印字ヘッド241には、これらの各色に対応する計5種類のインク吐出用ヘッド244ないし248が形成されている。キャリッジ240にこれらのインクカートリッジ242,243を上方から装着すると、各カートリッジから吐出用ヘッド244ないし248へのインクの供給が可能となる。
プリンタ200の制御回路260は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機器インタフェース)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモータ230および紙送りモータ235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動作および副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピュータ100から出力された印刷データを受け取ると、キャリッジ240が主走査あるいは副走査する動きに合わせて、印刷データに応じた駆動信号をインク吐出用ヘッド244ないし248に供給することによって、これらのヘッドを駆動するが可能となっている。
以上のようなハードウェア構成を有するプリンタ200は、キャリッジモータ230を駆動することによって、各色のインク吐出用ヘッド244ないし247を印刷媒体Pに対して主走査方向に往復動させ、また紙送りモータ235を駆動することによって、印刷媒体Pを副走査方向に移動させる。制御回路260は、キャリッジ240が往復動する動き(主走査)や、印刷媒体の紙送りの動き(副走査)に合わせて、印刷データに基づいて適切なタイミングでノズルを駆動することにより、印刷媒体P上の適切な位置に適切な色のインクドットを形成する。こうすることによって、プリンタ200は印刷媒体P上にカラー画像を印刷することが可能となっている。
尚、本実施形態のプリンタ200は、印刷媒体に向けてインク滴を吐出することにより、インクドットを形成する所謂インクジェットプリンタであるものとして説明するが、どのような手法を用いてドットを形成するプリンタであっても構わない。例えば、本願発明は、インク滴を吐出する代わりに、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒体上に付着させることでドットを形成するプリンタや、ラインプリンタに対しても好適に適用することが可能である。
C.印刷処理:
続いて、コンピュータ100がプリンタドライバ24の働きにより実行する印刷処理について説明する。
図4は、本実施形態における印刷処理のフローチャートである。印刷処理を開始すると、コンピュータ100は、プリンタドライバ24によってアプリケーションプログラム20からメタリック領域とカラー領域とが指定された画像データを入力する(ステップS100)。
画像データを入力すると、コンピュータ100は、画像データ内のカラー領域について、RGB形式の画像データをCMYK形式の画像データに変換する(ステップS102)。CMYK形式の画像データが得られると、コンピュータ100は、ハーフトーンモジュール44を用いてハーフトーン処理を行い、プリンタ200に転送可能なデータを生成する(ステップS104)。
ハーフトーン処理に続いて、コンピュータ100は、メタリックドット形成モジュール47によってプリンタ200を制御し、ステップS100で入力した画像データ内に含まれるメタリック領域の印刷を行う(ステップS106)。このとき、コンピュータ100は、メタリック領域内の下地部分(印刷媒体)が露出するように、ドット集中型のメタリックドットをメタリック領域に形成する。ドット集中型のメタリックドットの具体例は、後述する実施例において説明する。
メタリック領域の印刷が終了すると、最後に、コンピュータ100は、カラー印刷モジュール48によってプリンタ200を制御し、ハーフトーン処理のなされたカラー領域の印刷を行う(ステップS108)。
以上で説明した本実施形態の印刷システム10は、メタリック領域を含む画像データを印刷する際に、カラー領域の印刷に先立って、下地としての印刷媒体が露出するように、ドット集中型のメタリックドットによってメタリック領域を印刷する。従って、画像内に、メタリック領域とカラー領域とが重畳している部分があったとしても、メタリック領域内の下地が露出した部分にカラーインクのドット(の少なくとも一部)が形成される。この結果、メタリック領域とカラー領域とが重畳した場合であっても、カラーインクの発色性やメタリックカラーの光沢感が損なわれることが抑制されることになる。さらに、本実施形態によれば、メタリックドット間の下地に対してカラーインクのドットが形成されるため、メタリック領域とカラー領域とが重畳した場合であっても、カラーインクの耐擦性が著しく低下することがない。
D.実施例:
以下、ドット集中型のメタリックドットによって印刷したメタリック領域の具体例を示す。
(D1)第1実施例:
図5は、ドット集中型メタリックドットの第1実施例を示す説明図である。図中の各格子は、プリンタ200が印刷媒体に形成可能なドットの最小サイズを示している。図中に示すハッチング部分が、メタリックインクによってドットが形成された部分を示している。
図5に示すように、本実施例では、複数のドットが集中することで構成された矩形状の網点が、45°の角度で四方向に繋がるようにメタリック領域を形成する。図5に示した例では、各網点と、網点間の下地部分を同一の面積とすることで、平均濃度が50%のメタリック領域が印刷された例を示している。
(D2)第2実施例:
図6は、ドット集中型メタリックドットの第2実施例を示す説明図である。図6に示すように、本実施例では、円状の下地が、45度の角度で配列するようにメタリック領域を形成する。図6に示したメタリック領域は、下地部分よりもメタリック部分の方が大きな面積を占めるため、メタリック領域の平均濃度は50%以上となる。
(D3)第3実施例:
図7は、ドット集中型メタリックドットの第3実施例を示す説明図である。図7に示しように、本実施例では、複数のドットが集中することで構成された円状の網点が、45度の角度で配列するようにメタリック領域を形成する。図7に示したメタリック領域は、メタリック部分よりも下地部分の方が大きな面積を占めるため、メタリック領域の平均濃度が50%以下となる。
(D4)第4実施例:
図8は、ドット集中型メタリックドットの第4実施例を示す説明図である。図8には、円状の網点が、45°ではない所定の角度で配列するようにメタリック領域を形成した例を示している。このように、ドット集中型の各網点は、45°以外にも、任意の角度で配置することが可能である。
(D5)第5実施例:
図9は、ドット集中型メタリックドットの第5実施例を示す説明図である。図9には、メタリックドットの形状がメタリック領域内で変化している例を示している。図9に示したメタリック領域の左部には、円状のメタリックドットが形成され、中央部には、矩形状のメタリックドットが形成されている。また、右部には、円状の下地が露出するようにメタリック部分が形成されている。つまり、左側から右側にかけて、メタリックカラーの濃度が高くなるように、メタリック領域が形成されている。このように、メタリック領域内で、メタリック濃度に変化を持たせることとすれば、同じメタリック領域内で、異なる光沢感を有する部分を形成することが可能になる。
メタリック領域内のメタリック濃度は、例えば、メタリック領域に重ねて印刷されるカラー領域の濃度に応じて調整することが可能である。すなわち、上述した印刷処理のステップS106においてメタリック領域を印刷する際に、メタリックドットを形成する位置に重畳するカラー領域のインク濃度を、ステップS104によってハーフトーン処理された画像から読み取って、このインク濃度と所定の条件とを比較する。例えば、読み取ったカラーインクの濃度が所定の濃度よりも高ければ、その部分のメタリック濃度を低くし、カラーインクの濃度が所定の濃度よりも低ければ、その部分のメタリック濃度を高める。このような処理を行うことで、メタリック領域とカラー領域とが重畳する場合であっても、両者の発色性を向上させることが可能になる。
(D6)第6実施例:
図10は、ドット集中型メタリックドットの第6実施例を示す説明図である。図10に示した例では、空間周波数がグリーンノイズ特性を有する不規則な形状のメタリックドットがメタリック領域に形成された例を示している。このようなメタリックドットは、例えば、高周波成分と低周波成分が低く、中間周波数の成分が大きい特性を出力するディザ行列を用いることで形成することができる。このように、不規則な形状のメタリックドットを形成すれば、プリンタ200の機構的な要因によって生じる周期的な模様がメタリック領域に生じたり、ハーフトーン処理されたカラー領域との関係でモアレが生じたりすることを抑制することが可能になる。
(D7)第7実施例:
図11は、ドット集中型メタリックドットの第7実施例を示す説明図である。図11に示した例では、複数のメタリックドットにより線状の領域を形成し、これを連続して並べることで、縞模様のメタリック領域を形成している。図11に示した例では、縞の角度は概ね40°程度になっているが、その角度は任意に調整可能であり、垂直方向や水平方向に縞模様を形成してもよい。また、縞の間隔も任意に調整可能である。
(D8)第8実施例:
図12は、ドット集中型メタリックドットの第8実施例を示す説明図である。図12に示した例では、複数のドットが集中することで構成された矩形状の網点が、45°の角度で四方向に繋がっており、かつ、各網点内のドットがランダムに間引かれ、間隙が形成されている。このように、網点内のドットを間引いたとしても、実際に印刷媒体にメタリックインクが吐出されれば、ドットゲインのために間引かれた部分についてもメタリックインクで埋まることになる。こうすることで、メタリックインクの使用量を削減することが可能になるとともに、インクのあふれや、にじみを抑制することができる。なお、上述したいずれの実施例においても、本実施例のようにドットを間引くことが可能である。ドットの間引きは、例えば、網点のマスクからブルーノイズ特性のドットを差し引いたマスクを予め生成し、このマスクをメタリック領域に適用することで実現することができる。
E.カラーインクの印刷例:
図13および図14には、第1実施例(図5)に示したメタリック領域上に、カラーインクを用いてカラー領域の画像を印刷した例を示している。図13には、ドット分散型のドットによってカラー領域を形成している例を示しており、図14には、ドット集中型のドットによってカラー領域を形成している例を示している。これらの図に示すように、ドット集中型のメタリックドットでメタリック領域に形成した後に、ドット分散型やドット集中型のドットでカラー領域を形成すれば、メタリック領域上にカラードットの一部は吐出されるものの、他の部分は、メタリック領域から露出している下地部分に吐出される。そのため、メタリック領域とカラー領域とが重畳した場合であっても、カラーインクの発色性やメタリックカラーの光沢感が損なわれることが抑制され、更に、カラーインクの耐擦性が低下することを抑制することができる。このような効果は、カラーインクが顔料系であっても染料系であっても同様である。
なお、図13および図14に示して印刷例では、メタリックインク上にカラーインクが吐出されることを許容しているが、カラーインクを、メタリックインク部分を避けて下地部分だけに吐出する制御を行うこととしてもよい。
以上、本発明の実施形態および種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態や実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、コンピュータ100とプリンタ200とによって構成される印刷システム10において、メタリックインクを用いた印刷を行っている。これに対して、プリンタ200自体が、画像データをデジタルカメラや各種メモリカードから入力してメタリックインクによる印刷を行うこととしてもよい。つまり、プリンタ200の制御回路260内のCPUが、上述した印刷処理と同等の処理を実行することで、メタリックインクを用いた印刷を行ってもよい。
また、上述した実施形態の印刷システム10は、プリンタドライバ24の設定画面において、上述した実施例のうち、どの実施例によるメタリック領域を形成するかを選択可能としてもよい。このとき、メタリックインクの濃度を入力可能として、この濃度に応じて、メタリック領域の平均濃度、すなわち、メタリックドットの大きさを設定することとしてもよい。
10…印刷システム
20…アプリケーションプログラム
22…ビデオドライバ
24…プリンタドライバ
42…色変換モジュール
44…ハーフトーンモジュール
46…印刷制御モジュール
47…メタリックドット形成モジュール
48…カラー印刷モジュール
100…コンピュータ
114…ディスプレイ
120…デジタルカメラ
122…カラースキャナ
200…プリンタ
242…メタリックインク用カートリッジ
243…カラーインク用カートリッジ
260…制御回路
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、
メタリックインクとカラーインクとを用いて印刷媒体に印刷を行う印刷装置であって、
前記メタリックインクを用いて、複数のドットが集中することで構成されたドット集中型のドットを前記印刷媒体に形成するメタリックドット形成部と、
前記メタリックインクによるドットが形成された前記印刷媒体の、前記メタリックインクによるドットが形成されていない領域を含む領域に、前記カラーインクを用いて前記ドット集中型のドットよりも小さいドットで印刷するカラー印刷部と
を備えることを特徴とする。

Claims (10)

  1. メタリックインクとカラーインクとを用いて画像を印刷する印刷装置であって、
    画像データを入力する入力部と、
    メタリックインクを用いて、ドット集中型のドットを印刷媒体に形成するメタリックドット形成部と、
    前記メタリックインクによるドットが形成された印刷媒体に、前記画像データが表す画像を、カラーインクを用いて印刷するカラー印刷部と
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記メタリックドット形成部は、前記ドット集中型のドットとして、網点状のドットを印刷する
    印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記メタリックドット形成部は、前記ドット集中型のドットとして、グリーンノイズ特性のドットを印刷する
    印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記メタリックドット形成部は、所定の条件に応じて、前記ドット集中型のドットそれぞれの大きさを可変させる
    印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記メタリックドット形成部は、前記ドット集中型のドットの大きさを、該ドットが形成される位置に印刷される前記カラーインクの色調に応じて可変させる
    印刷装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記メタリックドット形成部は、前記ドット集中型のドットを、内部に所定の間隙を残して形成する
    印刷装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記メタリックドット形成部は、前記メタリックインクのインク滴を前記印刷媒体に吐出することで前記ドット集中型のドットを形成する
    印刷装置。
  8. 印刷装置が、メタリックインクとカラーインクとを用いて画像を印刷する印刷方法であって、
    画像データを入力する入力工程と、
    メタリックインクを用いて、ドット集中型のドットを印刷媒体に形成するメタリックドット形成工程と、
    前記メタリックインクによるドットが形成された印刷媒体に、前記画像データが表す画像を、カラーインクを用いて印刷するカラー印刷工程と
    を備える印刷方法。
  9. メタリックインクとカラーインクとを用いて画像を印刷するためのコンピュータプログラムであって、
    画像データを入力する入力機能と、
    メタリックインクを用いて、ドット集中型のドットを印刷媒体に形成するメタリックドット形成機能と、
    前記メタリックインクによるドットが形成された印刷媒体に、前記画像データが表す画像を、カラーインクを用いて印刷するカラー印刷機能と
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  10. 請求項9に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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