JP2005088520A - 化粧建築板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の色調のフルカラー印刷を正確に行うことができ、かつ生産効率の向上、生産コストの低減を可能とする化粧建築板の製造方法を提供すること。
【解決手段】走行する建築板の意匠面にフルカラー印刷を行なうことにより、フルカラー印刷層を有する化粧建築板を製造する方法。フルカラー印刷層を形成するに当っては、建築板の意匠面に、予め作成したフルカラー印刷データに従って、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色相のカラーインクを着弾させてカラードット3を形成すると共に、カラードット3を形成しない部分には、白色の白色インクを着弾させて白色ドット4を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築板の意匠面にフルカラー印刷層を有してなる化粧建築板の製造方法に関する。
従来より、建築板の意匠面に印刷を施すにあたり、バルブ開閉制御方式により、上記意匠面における所定の位置に所定のインクを印刷する方法がある(特許文献1)。
ところが、バルブ開閉制御方式はインク滴噴射周波数に限界があり、走行する建築板に対して、解像度の高いフルカラー印刷を行なうことは困難である。そこで、紙へのフルカラー印刷に一般に使用されているピエゾ制御方式の印刷方法を、建築板に適用することが考えられる。
上記フルカラー印刷は、シアン(藍色)、マゼンタ(紅色)、イエロー(黄色)、ブラック(墨色)の色彩を有する細かいインクドットを紙面に形成し、このインクドットの集合により、フルカラーの色柄模様を形成する。
そして、上記インクドットの密度を変えることにより濃淡色調の階調表現を行っている(ドット密度制御法)。即ち、通常は紙面は白色であるため、淡色を表現する部分については、上記インクドットの密度を小さくして、下地である紙面の色、即ち白色をインクドット間に多く露出させることにより淡色を表現する。
しかし、上記フルカラー印刷を建築板の印刷に用いる場合、印刷下地である該建築板の意匠面の色彩が影響して、所望のフルカラーの色調を発現させることが困難となるおそれがある。即ち、建築板は、通常は白色でなく、灰色等の色調を有している。そのため、その上から上記各色インクを印刷すると、建築板自体の色調がフルカラー印刷による色柄模様に影響を及ぼし、混色されて、例えばくすんだような色調が発現されるなど、所望の色柄模様を得ることが困難となる。
かかる問題を解決すべく、建築板の意匠面に、予め白色の塗装をロールコートやスプレー塗装によって施して印刷下地を形成すことも考えられる。
しかし、このような白色の塗装を行う場合、どうしてもその後に律速の乾燥工程を必要とし、化粧建築板の生産効率を向上させることが困難となる。それ故、小ロット多品種生産への対応を可能とするインクジェット印刷の利点を充分に生かすことができない。
また、上記ロールコートやスプレー塗装には、エネルギーコストに加えて、多くの塗料を必要とするため、生産コストの大幅な低減も困難となる。
特開平6−155729号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、所望の色調のフルカラー印刷を正確に行うことができ、かつ生産効率の向上、生産コストの低減を可能とする化粧建築板の製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、走行する建築板の意匠面にフルカラー印刷を行なうことにより、フルカラー印刷層を有する化粧建築板を製造する方法であって、
上記フルカラー印刷層を形成するに当っては、上記建築板の上記意匠面に、予め作成したフルカラー印刷データに従って、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色相のカラーインクを着弾させてカラードットを形成すると共に、該カラードットを形成しない部分には、上記カラードットとの混色影響度の少ない色彩の補助インクを着弾させて補助ドットを形成することを特徴とする化粧建築板の製造方法にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記化粧建築板の製造方法においては、上記カラードットを形成しない部分に上記補助ドットを形成する。これにより、上記建築板の意匠面を、上記カラードットと補助ドットとによって埋め尽くすことができ、上記建築板自体の色彩等の下地の色彩が意匠面に現れることを防ぐことができる。それ故、予め作成した上記フルカラー印刷データに基づく色柄模様を、上記意匠面に正確に発現させることができる。即ち、所望の色調のフルカラー印刷を上記意匠面に正確に行うことができる。
また、上記補助ドットは、所定の位置に補助インクを着弾させることにより形成する。即ちインクジェット印刷によって上記補助ドットを形成する。それ故、上記カラードットの形成と連続して行うことができる。そのため、生産効率を向上させることができる。
また、上記補助ドットは上記のごとくインクジェット印刷によって形成するため、ロールコートやスプレー塗装などの塗装に比べ、インクの量も極端に少なくすることができる。それ故、生産コストを大幅に低減することができる。
以上のごとく、本発明によれば、所望の色調のフルカラー印刷を正確に行うことができ、かつ生産効率の向上、生産コストの大幅に低減を可能とする化粧建築板の製造方法を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記建築板としては、例えば窯業系建築板がある。また、該建築板の意匠面には、レンガ調やタイル調等のように凹凸が形成されていてもよい。
また、上記補助インクは白色の白色インクであり、上記補助ドットは白色の白色ドットであることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記フルカラー印刷データに基づく色柄模様を、より正確な色調で上記意匠面に印刷することができ、所望の色調のフルカラー印刷をより正確に行うことができる。
なお、上記補助インク及び上記補助ドットの色彩としては、白色の他に、例えば淡ベージュ色、淡クリーム色などの淡色を用いることができる。
また、上記補助ドットは、上記カラードットよりも大きいことが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記建築板の意匠面に表出された、その本来の色の露出面積をより小さくすることができ、混色の影響が少なくなり、所望の色調のフルカラー印刷をより正確に行うことができる。
また、上記カラードット及び上記補助ドットは、上記建築板の走行方向に直交する主走査方向と,上記建築板の走行方向である副走査方向とに配列することができる(請求項4)。
この場合にも、所望の色調のフルカラー印刷を正確に行うことができる。
また、前後左右に隣合う4個の上記カラードット及び上記補助ドットの間の中央隙間には、上記補助インクを着弾させて上記補助ドットよりも径の小さい隙間補助ドットを形成することが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記建築板の下地色の露出面積をより小さくすることができ、混色の影響をほとんど受けることなく所望の色調のフルカラー印刷をより正確に行うことができる。
また、上記補助ドットは、上記建築板の上記意匠面の全面に形成し、その後、該補助ドットの上から上記カラーインクを着弾させて上記カラードットを形成することもできる(請求項6)。
この場合には、上記建築板の下地色の露出面積をほとんど無くすことができ、所望の色調のフルカラー印刷をより正確に行うことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる化粧建築板の製造方法につき、図1〜図8を用いて説明する。
上記化粧建築板の製造方法は、建築板11の意匠面12にフルカラー印刷を行なうことにより、図6に示すごとく、フルカラー印刷層14を有する化粧建築板1を製造する方法である。
上記フルカラー印刷層14を形成するに当っては、図1に示すごとく、上記建築板11の上記意匠面12に、予め作成したフルカラー印刷データに従って、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色相のカラーインクを着弾させてカラードット3を形成すると共に、該カラードット3を形成しない部分には、白色の白色インクを着弾させて白色ドット4を形成する。
図1において、符号C、M、Y、K、Wは、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラードット3、及び白色の白色ドット4を表す。
なお、上記白色インクの代わりに、例えば淡ベージュ色や淡クリーム色等の予め調色された補助インクを用いることもできる。なお、該補助インクは、上記カラードット3との混色影響度の少ない色彩を有するものである必要がある。
また、上記白色ドット4の径は、上記カラードット3の径よりも大きい。例えば、該カラードット3の直径を60〜180μm、上記白色ドット4の直径を70〜200μmとすることができる。
上記カラードット3及び上記白色ドット4は、上記建築板11の走行方向に直交する主走査方向Aと、上記建築板11の走行方向である副走査方向Bとに配列される。
図1に示すごとく、例えば、上記カラードット3及び白色ドット4が、縦4個、横4個の16ドット集まって1つの画素を形成する。そして、その画素が多数集まって、一つの色柄模様を形成する。
該色柄模様は、予め作成したフルカラー印刷データに従って印刷される。該フルカラー印刷データは、上記カラードット3についてのカラードットデータからなる。即ち、上記意匠面12におけるどの位置にどの色相の上記カラードット3を形成するかについてのカラードットデータによって、上記フルカラー印刷データが構成されている。
そして、該フルカラー印刷データにおいて、上記カラードットデータのない空白部データが形成される。この空白部データに、上記白色ドット4についての白色ドットデータが組み込まれる。この空白部データを組み込んだフルカラー印刷データに従って、上記白色ドット4及びカラードット3を印刷する。
上記建築板11にフルカラー印刷を行なうに当っては、図3に示すごとく、下記の搬送手段21と、複数のノズルアレイ22(22w、22c、22m、22y、22k)と、個別制御手段23(23w、23c、23m、23y、23k)と、印刷制御手段24と、印刷データ作成手段25とを有する印刷装置2を用いる。
上記搬送手段21は、印刷すべき建築板11を、図2、図3の矢印Fの方向に搬送する。
上記ノズルアレイ22w、22c、22m、22y、22kからは、白色インク、及びシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色彩のカラーインクをそれぞれ噴射する。
上記個別制御手段23w、23c、23m、23y、23kは、各ノズルアレイ22w、22c、22m、22y、22kのノズル226、224(図2、図8参照)の開閉を制御する。図2に示すごとく、白色インク噴射用のノズル226の口径は、カラーインク噴射用のノズル224の口径よりも大きい。
上記印刷制御手段24は、各個別制御手段23w、23c、23m、23y、23kに制御信号を送る。
上記印刷データ作成手段25は、上記建築板11に印刷するための、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラードット3からなる色柄パターンについての印刷データに加え、カラードット3を除く白地部分に対して形成すべき白色ドット4についての印刷データを作成する。
上記印刷制御手段24は、上記印刷データ作成手段25において作成した複数パターンの上記印刷データを蓄積し、指定の該印刷データに従って上記建築板11にフルカラー印刷を行うよう上記個別制御手段23w、23c、23m、23y、23kに制御信号を送る。これにより、該個別制御手段23w、23c、23m、23y、23kが、上記ノズルアレイ22w、22c、22m、22y、22kから上記建築板11の意匠面12に向かって所定の上記カラーインク或いは白色インクを噴射させ、上記フルカラー印刷層14を形成する。
上記印刷装置2は、図3に示すごとく、上記ノズルアレイ22のクリーニングを行うためのクリーニング手段26を上記搬送手段21の下方に設けてなり、該クリーニング手段26は、複数の上記建築板11のフルカラー印刷を行う合間を利用して、上記ノズルアレイ22のクリーニングを行う。
即ち、例えば、建築板11が1枚通過するごとに、上記ノズルアレイ22w、22c、22m、22y、22kの下方にそれぞれ配された上記クリーニング手段26を上昇させ、上記ノズルアレイ22w、22c、22m、22y、22kに接触させて、余剰インクを拭き取るなど、ノズル224(226)のクリーニングを行う。
また、上記各ノズルアレイ22w、22c、22m、22y、22kは、印刷しようとする上記建築板11との間のクリアランスCを変化させることができるよう構成されており、該クリアランスCの大きさを調整しながら上記建築板11にフルカラー印刷を行う。
即ち、上記ノズルアレイ22w、22c、22m、22y、22kは、上下動可能に配設されており、上記クリアランスCを例えば1〜10mmの間で変化させることができる。
上記ノズルアレイ22は、ピエゾ制御方式によりノズル224(226)の開閉を制御される。
また、図3、図5に示すごとく、上記各ノズルアレイ22w、22c、22m、22y、22kには、それぞれ、白色インク、及びシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラーインクを供給するインク供給タンク221が接続されている。
また、図7に示すごとく、ノズルアレイ22は、複数の分割ノズルヘッド222を接続することによって構成されている。
各分割ノズルヘッド222は、図8に示すごとく、並列する多数のノズル224(226)を有するノズルユニット223を3個配設してなる。
各ノズルユニット223は、上記ノズル224(226)を、上記建築板11の走行方向Fに直交する方向に所定のピッチでもって多数並べて配置してなる。また、この多数のノズル224(226)の列は、上記建築板11の走行方向Fに2列配置されている。例えば、上記ノズルユニット223は、360個(180個×2列)のノズル224(226)を配設してなる。また、ノズルピッチは、例えば21〜141μm(1200〜180dpi)である。
そして、図8に示すごとく、各ノズルユニット223に配設された第1列における各ノズル224(226)と第2列における各ノズル224(226)とは、建築板11の走行方向Fに同一ライン上に並んでいる。
また、図2、図8に示すごとく、上記ノズルユニット223におけるノズル224(226)は、上記走行方向Fと直交する方向に均一なピッチで形成してある。そして、各ノズルユニット223の右端に配されたノズル224(226)と、隣のノズルユニット223の左端に配されたノズル224(226)とは、上記走行方向Fに直交する方向についてのピッチP1が、上記ノズルユニット223におけるノズル224(226)の形成ピッチP2と一致するように配置されている。
これにより、上記ノズル224(226)のピッチはノズルアレイ22の左端から右端に渡り一定のピッチとなる。かかる配置とするために、上記複数のノズルユニット223は、図8に示すごとく、階段状に配置されている。
そして、上記各分割ノズルヘッド222は、図7、図8に示すごとく、平行四辺形に形成されており、その斜辺225において、隣合う分割ノズルヘッド222が接合されている。また、斜辺225に沿って隣合う分割ノズルヘッド222同士をスライドさせることにより、それぞれに配設されたノズルユニット223の間隔を調整することができる。即ち、左側の分割ノズルヘッド222の右端のノズルユニット223の右端のノズル224(226)と、右側の分割ノズルヘッド222の左端のノズルユニット223の左端のノズル224(226)との間の、上記進行方向に直交する方向についての間隔を調整することができる。
また、上記分割ノズルヘッド222は、容易に着脱可能になっている。
なお、本例においては、上記ノズルアレイ22は5個の分割ノズルヘッド222を接合してなるが、該分割ノズルヘッド222の数は適宜設定することができ、例えば3〜10個とすることもできる。
上記建築板11は窯業系の建築板であり、該建築板11の意匠面12には、図6に示すごとくレンガ調の凹凸が形成されており、溝部125と凸部126とが形成されている。
上記印刷制御手段24は、蓄積した種々パターンの印刷データのうち、使用するパターンの順序を所望の順序とすることができるよう構成されている。この所望の順序は、図1に示すごとく、印刷加工指示手段241によって別途上記印刷制御手段24に入力することにより、設定することができる。
また、上記印刷データ作成手段25は、スキャナー等からなる色柄パターン入力システム251により色柄パターンを入力して、この色柄パターンをデータ処理することにより、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラードットデータに分解し、上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kのノズル開閉を制御するノズル開閉制御データに変換する。
また、上記カラードットデータのない空白部データを、上記白色ドット4を形成するための白色ドットデータに置き換える。そして、これを上記白色インク用のノズルアレイ22wのノズル開閉を制御するノズル開閉制御データに変換する。
また、入力する色柄パターンは、建築板11の立体形状を考慮した修正データとして色柄パターン記憶手段252に記憶させる。即ち、上記建築板11と同様の形状の立体モデルを製作し、その立体画像データを取得する。該立体画像データを平面画像データに変換し、画面上で印刷画像形成シュミレーションを行うことにより、上記修正データを作成する。
また、上記印刷データ作成手段25において作成した印刷データ(ノズル開閉制御データ)は、印刷データ記憶手段253に記憶される。
また、上記印刷装置2は、上記建築板11が所定の位置に到来したことを検出する板到来検出センサ271と、建築板11の搬送速度を検出する板速度検出エンコーダ272とを有する。
建築板11にフルカラー印刷を行うに当っては、まず、その意匠面12に後述する下塗層131及び中塗層132(図6)を形成した建築板11を、上記搬送手段21によって搬送する。搬送速度Vは10〜40m/分とする。上記建築板11が所定の位置に到達したとき、上記板到来検出センサ271によって建築板11の到来を検出し、その検出信号を上記印刷制御手段24に送出する。
また、上記板速度検出エンコーダ272において検出した建築板11の速度データも、上記印刷制御手段24に送出する。
上記板到来信号と上記速度データとを基に、上記印刷制御手段24が、上記各ノズルアレイ22からのカラーインク及び白色インクの噴出のタイミングを演算する。そして、各個別制御手段23w、23c、23m、23y、23kに制御信号を送出する。
これにより、上記ノズルアレイ22w、22c、22m、22y、22kから、搬送される建築板11の意匠面12に向けて白色インク及び各カラーインクを噴射させ、白色ドット4及びカラードット3を印刷していく。上記白色ドット4及びカラードット3は主走査方向Aについて一定のピッチP1をもって形成される。また、上記白色ドット4とカラードット3とは、副走査方向Bについても上記のピッチP1と同じピッチとなるように、各ノズルの噴射周波数を設定する。即ち、噴射周波数f=V/P1である。ここで、Vは搬送速度である。
なお、上記白色ドット4及びカラードット3の形成ピッチP1は、図2に示すノズル224、226の形成ピッチと同じである。
次に、上記化粧建築板の製造方法につき、図4にしたがって説明する。
まず、凹凸の意匠面12を有する建築板11を製造ラインに投入する(ステップS1)。
次いで、上記建築板11の意匠面12に下塗層131を全面スプレー塗装し(ステップS2)、その後乾燥する(ステップS3)。
次いで、下塗層131の上から中塗層132を全面スプレー塗装し(ステップS4)、その後乾燥する(ステップS5)。該中塗層132は、例えば、黒灰色や茶色等の濃色を用いてもよい。中塗層132の色彩が化粧建築板1の溝部125の色彩となるからである。
次いで、建築板11を18〜32℃となるように冷却する(ステップS6)。
また、このとき、上記中塗層132の表面を指触乾燥状態となるようにする。例えば0.05〜0.1μg程度の微小なインクドットを付着させたとき、該インクドットが流れないように、中塗層132の表面に適度な粘着性を持たせるためである。
次いで、上記印刷装置2によってインクジェット印刷し、フルカラー印刷層14を形成する(ステップS7、S8)。その後、補助乾燥することにより、カラーインクを意匠面12に定着させる(ステップS9)。
次いで、トップクリヤー塗装を行い、クリヤー層15を形成し(ステップS10)、乾燥する(ステップS11)。
以上により、図6に示すような化粧建築板1が得られる(ステップS12)。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記化粧建築板の製造方法においては、上記カラードット3を形成しない部分に上記白色ドット4を形成する。これにより、上記建築板11の意匠面12を、上記カラードット3と白色ドット4とによって埋め尽くすことができ、上記建築板11の印刷下地色として、本例においては上記中塗層132の色彩が意匠面12に部分的に現れることを防ぐことができる。それ故、予め作成した上記フルカラー印刷データに基づく色柄模様を、上記意匠面12に正確に発現させることができる。即ち、所望の色調のフルカラー印刷を上記意匠面12に正確に行うことができる。
また、上記白色ドット4は、所定の位置に白色インクを着弾させることにより形成する。即ちインクジェット印刷によって上記白色ドット4を形成する。それ故、上記カラードット3の形成と連続して行うことができる。そのため、生産効率を向上させることができる。
また、上記白色ドット4は上記のごとくインクジェット印刷によって形成するため、ロールコートやスプレー塗装などの塗装に比べ、律速の乾燥工程を無くすことができ、インクの量も少なくすることができる。それ故、生産コストを大幅に低減することができる。
また、上記白色ドット4は、上記カラードット3よりも大きいため、上記建築板11の印刷下地色として適切でない色調が発現される露出面積をより小さくすることができ、所望の色調のフルカラー印刷をより正確に行うことができる。
以上のごとく、本例によれば、所望の色調のフルカラー印刷を正確に行うことができ、かつ生産効率の向上、生産コストの低減を可能とする化粧建築板の製造方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図9、図10に示すごとく、前後左右に隣合う4個のカラードット3及び白色ドット4の間の中央隙間に、白色インクを着弾させて隙間補助ドットとしての白色隙間ドット41を形成する例である。
即ち、図9に示すごとく、実施例1と同様に、カラードット3と白色ドット4とを、互いに直交する主走査方向Aと副走査方向Bとに配列する。
このとき、上記カラードット3と白色ドット4とは略同じ大きさになるようにすると共に、互いに重なり合わない程度に形成する。このカラードット3及び白色ドット4は、略円形に形成されるため、前後左右に隣合う4個のカラードット3及び白色ドット4の間には、中央隙間が形成される。その中央隙間に、上記白色隙間ドット41を形成する。
ただし、印刷順としては、上記白色隙間ドット41、白色ドット4、カラードット3とする。
本例においては、上記白色ドット4を形成するための白色インクを噴出するノズル226を、カラーインク用のノズル224と同じ径とする。
また、上記白色隙間ドット41を形成するための白色インクを噴出する隙間用ノズル227は、上記カラーインク用のノズルよりも小さい径とする。そして、該隙間用ノズル227は、図10に示すごとく、他のノズル224、226に対して半ピッチ(P3=(P1)/2)分主走査方向Aにずれた位置に配設されている。
そして、上記隙間用ノズル227から噴射される白色インクが、上記中央隙間に着弾されるようなタイミングで、上記隙間用ノズル227を開閉して、上記中央隙間に白色隙間ドット41を形成する。
その他は、実施例1と同様である。
この場合には、建築板11の印刷下地色として適切でない色調が発現される露出面積をより小さくすることができ、所望の色調のフルカラー印刷をより正確に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を奏する。
(実施例3)
本例は、白色ドットを建築板の意匠面の全面に形成し、その後、該白色ドットの上からカラーインクを着弾させてカラードットを形成する例である。
上記白色ドットは、隣接する他の白色ドットと互いに重なり合うように形成する。そして、上記白色ドットは、例えば70μmのピッチ、105μmの直径となるように形成する。
その他は、実施例1と同様である。
この場合には、上記建築板の印刷下地色として適切でない色調が発現される露出面積をほとんど無くすことができ、所望の色調のフルカラー印刷をより正確に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を奏する。
上記各実施例においては、フルカラー印刷層14の下に中塗層132を形成する例を示したが、上記中塗層132を形成しない場合にも、本発明を適用することができる。この場合にも、建築板11自体の色彩(例えば灰色)が意匠面12に露出して上記フルカラー印刷層14の色調に影響を与えることを防ぐことができる。
実施例1における、白色ドットとカラードットにより構成されたフルカラー印刷層の1画素の説明図。 実施例1における、ノズルの配列状態の説明図。 実施例1における、印刷装置の説明図。 実施例1における、化粧建築板の製造方法のフロー図。 実施例1における、配列されたノズルアレイの上面図。 実施例1における、化粧建築板の断面図。 実施例1における、ノズルアレイの下面図。 実施例1における、分割ノズルヘッドの下面図。 実施例2における、白色ドットとカラードットにより構成されたフルカラー印刷層の1画素の説明図。 実施例2における、ノズルの配列状態の説明図。
符号の説明
1 化粧建築板
11 建築板
12 意匠面
14 フルカラー印刷層
2 印刷装置
3 カラードット
4 白色ドット
41 白色隙間ドット

Claims (6)

  1. 走行する建築板の意匠面にフルカラー印刷を行なうことにより、フルカラー印刷層を有する化粧建築板を製造する方法であって、
    上記フルカラー印刷層を形成するに当っては、上記建築板の上記意匠面に、予め作成したフルカラー印刷データに従って、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色相のカラーインクを着弾させてカラードットを形成すると共に、該カラードットを形成しない部分には、上記カラードットとの混色影響度の少ない色彩の補助インクを着弾させて補助ドットを形成することを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  2. 請求項1において、上記補助インクは白色の白色インクであり、上記補助ドットは白色の白色ドットであることを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、上記補助ドットは、上記カラードットよりも大きいことを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記カラードット及び上記補助ドットは、上記建築板の走行方向に直交する主走査方向と,上記建築板の走行方向である副走査方向とに配列されることを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  5. 請求項4において、前後左右に隣合う4個の上記カラードット及び上記補助ドットの間の中央隙間には、上記補助インクを着弾させて上記補助ドットよりも径の小さい隙間補助ドットを形成することを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記補助ドットは、上記建築板の上記意匠面の全面に形成し、その後、該補助ドットの上から上記カラーインクを着弾させて上記カラードットを形成することを特徴とする化粧建築板の製造方法。
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