JP2005074686A - 化粧建築板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる色柄パターンのフルカラー印刷層を有する化粧建築板を容易に連続して製造することができる化粧建築板の製造方法を提供すること。
【解決手段】フルカラー印刷層を有する化粧建築板を製造する方法。建築板11を搬送する搬送手段21と、建築板11にカラーインクをそれぞれ噴射する複数のノズルアレイ22と、各ノズルアレイ22のノズルの開閉を制御する個別制御手段23と、各個別制御手段23に制御信号を送る印刷制御手段24と、印刷データを作成する印刷データ作成手段25とを有する印刷装置2を用いる。印刷制御手段24が、複数の印刷データを蓄積し、いずれかの印刷データに従って建築板11にフルカラー印刷を行うよう個別制御手段23に制御信号を送ることにより、個別制御手段23が、ノズルアレイ22から建築板11に向かって所定のカラーインクを噴射させ、フルカラー印刷層を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築板の意匠面にフルカラー印刷層を有してなる化粧建築板の製造方法に関する。
従来より、建築板の意匠面に印刷を施すにあたり、バルブ開閉制御方式により、上記意匠面における所定の位置に所定のインクを印刷する方法がある(特許文献1)。
ところが、バルブ開閉制御方式はインク滴噴射周波数に限界があり、解像度の高いフルカラー印刷を行なうことは困難である。そこで、紙へのフルカラー印刷に一般に使用されているピエゾ制御方式の印刷方法を、建築板に適用することが考えられる。
ピエゾ制御方式のインクジェット印刷機を用いた建築板の塗装方法としては、特許文献2に開示された技術がある。
しかし、この塗装方法は、フルカラー印刷をすることを目的としたものではなく、あくまでも調色されたインクを使用して1色のインクドットによる印刷を行うものである。
それ故、所望のフルカラーの色柄模様を建築板に形成することはできない。
また、上記のごとく予め調色されたインクを使用してその色彩の印刷を行う限り、異なる色彩の印刷を連続して行うこともできず、小ロット多品種生産に対応することも困難である。
特開平6−155729号公報 特開平9−201564号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、異なる色柄パターンのフルカラー印刷層を有する化粧建築板を容易に連続して製造することができる化粧建築板の製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、建築板の意匠面にフルカラー印刷を行なうことにより、フルカラー印刷層を有する化粧建築板を製造する方法であって、
上記建築板にフルカラー印刷を行なうに当っては、上記建築板を搬送する搬送手段と、上記建築板の意匠面に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色彩のカラーインクをそれぞれ噴射する複数のノズルアレイと、各ノズルアレイのノズルの開閉を制御する個別制御手段と、各個別制御手段に制御信号を送る印刷制御手段と、上記建築板に印刷するための、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラードットからなる色柄パターンについての印刷データを作成する印刷データ作成手段とを有する印刷装置を用い、
上記印刷制御手段が、上記印刷データ作成手段において作成した複数の上記印刷データを蓄積し、いずれかの該印刷データに従って上記建築板にフルカラー印刷を行うよう上記個別制御手段に制御信号を送ることにより、該個別制御手段が、上記ノズルアレイから上記建築板の意匠面に向かって所定の上記カラーインクを噴射させ、上記フルカラー印刷層を形成することを特徴とする化粧建築板の製造方法にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上述のごとく、上記化粧建築板の製造方法においては、上記建築板への印刷を、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色彩のカラーインクによるフルカラー印刷により行う。それ故、上記建築板へは、上記4色の色彩の組合せにより、様々な色相、濃度、明度の色彩を建築板の意匠面に印刷することができる。即ち、いわゆるフルカラー印刷を建築板に行うことができる。
また、上記印刷制御手段は、上記印刷データ作成手段において作成した種々の印刷データを蓄積し、そのいずれかの印刷データに従ってフルカラー印刷を行うよう上記個別制御手段に制御信号を送る。それ故、例えば上記建築板1枚ごとに異なる上記印刷データに従ってフルカラー印刷することも可能となる。それ故、異なる色柄パターンのフルカラー印刷層を有する化粧建築板を容易に連続して製造することができる。
以上のごとく、本発明によれば、異なる色柄パターンのフルカラー印刷層を有する化粧建築板を容易に連続して製造することができる化粧建築板の製造方法を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記建築板は、例えば窯業系の建築板とすることができる。また、該建築板の意匠面には、レンガ調やタイル調等のように凹凸が形成されていてもよい。
上記各ノズルアレイには、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラーインクを供給するインク供給タンクが接続されていることが好ましい。
上記印刷制御手段は、例えば、蓄積した種々の印刷データのうち、使用する印刷データの順序を所望の順序とすることができるよう構成されている。
また、上記印刷データ作成手段は、例えば、スキャナー等により色柄パターンを入力して、この色柄パターンをデータ処理することにより、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラードットデータに分解し、上記ノズルアレイのノズル開閉を制御するノズル開閉制御データに変換するものとすることができる。
また、上記印刷装置は、上記ノズルアレイのクリーニングを行うためのクリーニング手段を設けてなり、該クリーニング手段は、複数の上記建築板のフルカラー印刷を行う合間に、上記ノズルアレイのクリーニングを行うことが好ましい(請求項2)。
この場合には、より鮮明なフルカラー印刷層を有する化粧建築板を連続して製造することができる。
また、上記各ノズルアレイは、印刷しようとする上記建築板との間のクリアランスを変化させることができるよう構成されており、該クリアランスの大きさを調整しながら上記建築板にフルカラー印刷を行うことが好ましい(請求項3)。
この場合には、建築板の意匠面に印刷されるカラードットの解像度を容易に上げたり下げたりすることができる。これにより、必要に応じて、鮮明な色柄のフルカラー印刷層を形成したり、敢えてぼかされた色柄のフルカラー印刷層を形成したりすることができる。
また、上記ノズルアレイは、ピエゾ制御方式によりノズルの開閉を制御されることが好ましい(請求項4)。
この場合には,解像度の高いフルカラー印刷を容易かつ確実に行なうことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる化粧建築板の製造方法につき、図1〜図6を用いて説明する。
上記化粧建築板の製造方法は、建築板11の意匠面12にフルカラー印刷を行なうことにより、図4に示すごとく、フルカラー印刷層14を有する化粧建築板1を製造する方法である。
上記建築板11にフルカラー印刷を行なうに当っては、下記の搬送手段21と、複数のノズルアレイ22(22c、22m、22y、22k)と、個別制御手段23(23c、23m、23y、23k)と、印刷制御手段24と、印刷データ作成手段25とを有する印刷装置2を用いる(図1)。
上記搬送手段21は、印刷すべき建築板11を、図1、図3の矢印Fの方向に搬送する。
上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色彩のカラーインクをそれぞれ噴射する。
上記個別制御手段23c、23m、23y、23kは、各ノズルアレイ22c、22m、22y、22kのノズル224(図6参照)の開閉を制御する。
上記印刷制御手段24は、各個別制御手段23c、23m、23y、23kに制御信号を送る。
上記印刷データ作成手段25は、上記建築板11に印刷するための、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラードットからなる色柄パターンについての印刷データを作成する。
上記印刷制御手段24は、上記印刷データ作成手段25において作成した複数の上記印刷データを蓄積し、いずれかの該印刷データに従って上記建築板11にフルカラー印刷を行うよう上記個別制御手段23c、23m、23y、23kに制御信号を送る。これにより、該個別制御手段23c、23m、23y、23kが、上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kから上記建築板11の意匠面12に向かって所定の上記カラーインクを噴射させ、上記フルカラー印刷層14を形成する。
上記印刷装置2は、図1に示すごとく、上記ノズルアレイ22のクリーニングを行うためのクリーニング手段26を設けてなり、該クリーニング手段26は、複数の上記建築板11のフルカラー印刷を行う合間に、上記ノズルアレイ22のクリーニングを行う。
即ち、例えば、建築板11が1枚通過するごとに、上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kの下方にそれぞれ配された上記クリーニング手段26を上昇させ、上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kに接触させて、余剰インクを拭き取るなど、ノズル224のクリーニングを行う。
上記各ノズルアレイ22c、22m、22y、22kは、印刷しようとする上記建築板11との間のクリアランスCを変化させることができるよう構成されており、該クリアランスCの大きさを調整しながら上記建築板11にフルカラー印刷を行う。
即ち、上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kは、上下動可能に配設されており、上記クリアランスCを例えば1〜10mmの間で変化させることができる。
上記ノズルアレイ22は、ピエゾ制御方式によりノズル224の開閉を制御される。
また、図1、図3に示すごとく、上記各ノズルアレイ22c、22m、22y、22kには、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラーインクを供給するインク供給タンク221が接続されている。
また、図5、図6に示すごとく、ノズルアレイ22は、複数の分割ノズルヘッド222を接続することによって構成されている。
各分割ノズルヘッド222は、並列する多数のノズル224を有するノズルユニット223を3個配設してなる。
各ノズルユニット223は,上記ノズル224を,上記建築板11の走行方向Fに直交する方向に所定のピッチでもって多数並べて配置してなる。また,この多数のノズル224の列は,上記建築板11の走行方向Fに2列配置されている。例えば、上記ノズルユニット223は、360個(180個×2列)のノズル224を配設してなる。また、ノズルピッチは、例えば21〜141μm(1200〜180dpi)である。
そして,図6に示すごとく,各ノズルユニット223に配設された第1列における各ノズル224と第2列における各ノズル224とは,建築板11の走行方向Fに同一ライン上に並んでいる。
また,図6に示すごとく、上記ノズルユニット223におけるノズル224は,上記走行方向Fと直交する方向に均一なピッチで形成してある。そして,各ノズルユニット223の右端に配されたノズル224と,隣のノズルユニット223の左端に配されたノズル224とは,上記走行方向Fに直交する方向についてのピッチP1が,上記ノズルユニット223におけるノズル224の形成ピッチP2と一致するように配置されている。
これにより,上記ノズル224のピッチはノズルアレイ22の左端から右端に渡り一定のピッチとなる。かかる配置とするために,上記複数のノズルユニット223は,図6に示すごとく,階段状に配置されている。
そして、上記各分割ノズルヘッド222は、図5、図6に示すごとく、平行四辺形に形成されており、その斜辺225において、隣合う分割ノズルヘッド222が接合されている。また、斜辺225に沿って隣合う分割ノズルヘッド222同士をスライドさせることにより、それぞれに配設されたノズルユニット223の間隔を調整することができる。即ち、左側の分割ノズルヘッド222の右端のノズルユニット223の右端のノズル224と、右側の分割ノズルヘッド222の左端のノズルユニット223の左端のノズル224との間の、上記進行方向に直交する方向についての間隔を調整することができる。
また、上記分割ノズルヘッド222は、容易に着脱可能になっている。
なお、本例においては、上記ノズルアレイ22は5個の分割ノズルヘッド222を接合してなるが、該分割ノズルヘッド222の数は適宜設定することができ、例えば3〜10個とすることもできる。
また、上記建築板11は窯業系の建築板であり、該建築板11の意匠面12には、図4に示すごとくレンガ調の凹凸が形成されており、溝部125と凸部126とが形成されている。
上記印刷制御手段24は、蓄積した種々の印刷データのうち、使用する印刷データの順序を所望の順序とすることができるよう構成されている。この所望の順序は、図1に示すごとく、印刷加工指示手段241によって別途上記印刷制御手段24に入力することにより、設定することができる。
また、上記印刷データ作成手段25は、スキャナー等からなる色柄パターン入力システム251により色柄パターンを入力して、この色柄パターンをデータ処理することにより、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラードットデータに分解し、上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kのノズル開閉を制御するノズル開閉制御データに変換する。
また、入力する色柄パターンは、建築板11の立体形状を考慮した修正データとして色柄パターン記憶手段252に記憶させる。即ち、上記建築板11と同様の形状の立体モデルを製作し、その立体画像データを取得する。該立体画像データを平面画像データに変換し、画面上で印刷画像形成シュミレーションを行うことにより、上記修正データを作成する。
また、上記印刷データ作成手段25において作成した印刷データ(ノズル開閉制御データ)は、印刷データ記憶手段253に記憶される。
また、上記印刷装置2は、上記建築板11が所定の位置に到来したことを検出する板到来検出センサ271と、建築板11の搬送速度を検出する板速度検出エンコーダ272とを有する。
建築板11にフルカラー印刷を行うに当っては、まず、意匠面12に後述する下塗層131及び中塗層132(図4)を形成した建築板11を、上記搬送手段11によって搬送する。搬送速度は10〜40m/分とする。上記建築板11が所定の位置に到達したとき、上記板到来検出センサ271によって建築板11の到来を検出し、その検出信号を上記印刷制御手段24に送出する。
また、上記板速度検出エンコーダ272において検出した建築板11の速度データも、上記印刷制御手段24に送出する。
上記板到来信号と上記速度データとを基に、上記印刷制御手段24が、上記各ノズルアレイ22からのカラーインクの噴出のタイミングを演算する。そして、各個別制御手段23c、23m、23y、23kに制御信号を送出する。
これにより、上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kから、搬送される建築板11の意匠面12に各カラーインクを噴射させ、カラードットを印刷していく。
次に、上記化粧建築板の製造方法につき、図2にしたがって説明する。
まず、凹凸の意匠面12を有する建築板11を製造ラインに投入する(ステップS1)。
次いで、上記建築板11の意匠面12に下塗層131を全面スプレー塗装し(ステップS2)、その後乾燥する(ステップS3)。
次いで、下塗層131の上から中塗層132を全面スプレー塗装し(ステップS4)、その後乾燥する(ステップS5)。該中塗層132は白色あるいは淡色とする。作成した色柄パターンにより近い色彩のフルカラー印刷層14を得るためである。
次いで、建築板11を18〜32℃となるように冷却する(ステップS6)。
また、このとき、上記中塗層132の表面を指触乾燥状態となるようにする。例えば0.05〜0.1μg程度の微小なインクドットを付着させたとき、該インクドットが流れないように、中塗層132の表面に適度な粘着性を持たせるためである。
次いで、上記印刷装置2によってインクジェット印刷し、フルカラー印刷層14を形成する(ステップS7)。その後、補助乾燥することにより、カラーインクを意匠面12に定着させる(ステップS8)。
次いで、トップクリヤー塗装を行い、クリヤー層15を形成し(ステップS9)、乾燥する(ステップS10)。
以上により、図4に示すごとく、化粧建築板1が得られる(ステップS11)。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上述のごとく、上記化粧建築板の製造方法においては、上記建築板11への印刷を、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色彩のカラーインクによるフルカラー印刷により行う。それ故、上記建築板11へは、上記4色の色彩の組合せにより、様々な色相、濃度、明度の色彩を建築板11の意匠面12に印刷することができる。即ち、いわゆるフルカラー印刷を建築板11に行うことができる。
また、上記印刷制御手段24は、上記印刷データ作成手段25において作成した種々の印刷データを蓄積し、そのいずれかの印刷データに従ってフルカラー印刷を行うよう上記個別制御手段に制御信号を送る。それ故、例えば上記建築板11の1枚ごとに異なる上記印刷データに従ってフルカラー印刷することも可能となる。それ故、異なる色柄パターンのフルカラー印刷層14を有する化粧建築板1を容易に連続して製造することができる。
また、上記印刷装置2は、上記クリーニング手段26を設けてなり、該クリーニング手段26は、複数の上記建築板11のフルカラー印刷を行う合間に、上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kのクリーニングを行う。それ故、より鮮明なフルカラー印刷層14を有する化粧建築板1を連続して製造することができる。
また、上記各ノズルアレイ22c、22m、22y、22kは、上記建築板11との間のクリアランスCを変化させることができるよう構成されており、該クリアランスCの大きさを調整しながら上記建築板11にフルカラー印刷を行う。これにより、建築板11の意匠面12に印刷されるカラードットの解像度を容易に上げたり下げたりすることができる。これにより、必要に応じて、鮮明な色柄のフルカラー印刷層14を形成したり、敢えてぼかされた色柄のフルカラー印刷層14を形成したりすることができる。
即ち、上記クリアランスCを小さくすることにより、カラードットの解像度を上げることができ、フルカラー印刷層14を、作成した色柄パターンにより近い色柄模様とすることができる。
一方、上記クリアランスCを大きくすることにより、ノズル224から噴射されるカラーインクが若干のばらつきをもって建築板11の意匠面12に落下することとなる。これにより、カラードットの解像度を敢えて低下させ、ぼかし効果を表出したフルカラー印刷層14を形成することができる。
また、上記ノズルアレイ22c、22m、22y、22kは、ピエゾ制御方式によりノズル224の開閉を制御されるため,解像度の高いフルカラー印刷を容易かつ確実に行なうことができる。
また、上記ノズルアレイ22が複数の分割ノズルヘッド222からなるため、ノズル224のピッチの微調整を容易かつ正確に行うことができる。それ故、正確な色柄パターンを建築板11に容易に印刷することができる。
また、各分割ノズルヘッド222が互いに着脱可能であるため、分割ノズルヘッド222ごとの交換も容易に行うことができ、ノズルアレイ22を容易かつ安価に修理することができる。
以上のごとく、本例によれば、異なる色柄パターンのフルカラー印刷層を有する化粧建築板を容易に連続して製造することができる化粧建築板の製造方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図7、図8に示すごとく、フルカラー印刷層14の下に上塗層133を設けた例である。
即ち、図7に示すごとく、実施例1の場合と同様に、建築板11の意匠面12に、下塗層131及び中塗層132を順次形成する(ステップT1〜T5)。ただし、中塗層132の色彩は、例えば、黒灰色や茶色等の濃色を用いてもよい。中塗層132が化粧建築板1の溝部125の色彩となるからである。
該中塗層132の上から、上塗層133をロールコータによって形成する(ステップT7)。この上塗層133は、白色又は淡色とする。フルカラー印刷層14の下地色とするためである。
その後、冷却、インクジェット印刷、補助乾燥、トップクリヤー塗装、乾燥、取出しは、上記実施例1の場合と同様に行う(ステップT8〜T13)。
この場合には、凸部126と溝部125の色彩を互いに異なる色彩に仕上ることができるため、より外観意匠性に優れた化粧建築板1を得ることができる。
その他は、実施例1と同様である。
(実施例3)
本例は、図9に示すごとく、ノズルピッチP3を大きくすると共に、ノズル224から噴出するカラーインクの量を大きくして、ぼかし効果を表出する例である。本例においては、ノズル224の口径は大きくせず、ノズルピッチP3と一つのカラードットを形成するカラーインクの量を大きくする。また、建築板11の進行方向についてのカラードットの間隔P4も、大きめにするよう、建築板11の搬送速度とカラーインクの噴出タイミングを調整する。
上記ノズルピッチP3およびカラードットの間隔P4は、図9に示すごとく、上記ノズル224の口径に対して通常適切とされるカラードットの間隔P5の約2倍とする。
また、ノズルアレイ22と建築板11との間のクリアランスCを大きめにする。該クリアランスCは、例えば約5mmとする。
その他は、実施例1と同様である。
この場合には、上記建築板11の意匠面12に落下したカラーインクが、ノズル224の口径よりも大きく広がったカラードット141となり、解像度が低下しつつもぼかし効果が表出される。また、上記クリアランスCを大きくしたことにより、各カラードット141が微妙にずれた位置に配置されることとなるため、自然な風合いのフルカラー印刷層14を得ることができる。
その他、実施例1と同様である。
実施例1における、印刷装置の説明図。 実施例1における、化粧建築板の製造方法のフロー図。 実施例1における、配列されたノズルアレイの上面図。 実施例1における、化粧建築板の断面図。 実施例1における、ノズルアレイの下面図。 実施例1における、分割ノズルヘッドの下面図。 実施例2における、化粧建築板の製造方法のフロー図。 実施例2における、化粧建築板の断面図。 実施例3における、建築板に印刷されるカラードットの説明図。
符号の説明
1 化粧建築板
11 建築板
12 意匠面
14 フルカラー印刷層
2 印刷装置
21 搬送手段
22、22c、22m、22y、22k ノズルアレイ
23、23c、23m、23y、23k 個別制御手段
24 印刷制御手段
25 印刷データ作成手段
26 クリーニング手段

Claims (4)

  1. 建築板の意匠面にフルカラー印刷を行なうことにより、フルカラー印刷層を有する化粧建築板を製造する方法であって、
    上記建築板にフルカラー印刷を行なうに当っては、上記建築板を搬送する搬送手段と、上記建築板の意匠面に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色彩のカラーインクをそれぞれ噴射する複数のノズルアレイと、各ノズルアレイのノズルの開閉を制御する個別制御手段と、各個別制御手段に制御信号を送る印刷制御手段と、上記建築板に印刷するための、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラードットからなる色柄パターンについての印刷データを作成する印刷データ作成手段とを有する印刷装置を用い、
    上記印刷制御手段が、上記印刷データ作成手段において作成した複数の上記印刷データを蓄積し、いずれかの該印刷データに従って上記建築板にフルカラー印刷を行うよう上記個別制御手段に制御信号を送ることにより、該個別制御手段が、上記ノズルアレイから上記建築板の意匠面に向かって所定の上記カラーインクを噴射させ、上記フルカラー印刷層を形成することを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  2. 請求項1において、上記印刷装置は、上記ノズルアレイのクリーニングを行うためのクリーニング手段を設けてなり、該クリーニング手段は、複数の上記建築板のフルカラー印刷を行う合間に、上記ノズルアレイのクリーニングを行うことを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、上記各ノズルアレイは、印刷しようとする上記建築板との間のクリアランスを変化させることができるよう構成されており、該クリアランスの大きさを調整しながら上記建築板にフルカラー印刷を行うことを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記ノズルアレイは、ピエゾ制御方式によりノズルの開閉を制御されることを特徴とする化粧建築板の製造方法。
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