JP3521884B2 - 窯業系建築板の塗装方法 - Google Patents
窯業系建築板の塗装方法Info
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Description
ジェット塗装により,均一で鮮明な塗装を行なうことが
できる窯業系建築板の塗装方法に関する。
調,レンガ調等の窯業系建築板には,例えば溝部の色彩
と,該溝部で区画された凸部の色彩とを変えて,溝部
が,タイル,レンガの目地模様に見えるようにツートー
ンカラーに塗装することが行なわれている。また,凸部
においても,部分的に色彩を異ならせて,複雑な味わい
のある色彩を現出させることも行なわれている。そし
て,このような複雑な色彩を呈する上塗り層は,インク
ジェット塗装により行なわれている。
建築板9の表面に,下塗り層81,中塗り層82,上塗
り層83を塗布し,その上にインクジェット塗装装置に
設けた多数のインク噴出ノズル7より所望する色彩及び
量のインク70を噴出させて塗装する(図3参照)。か
かるインクジェット塗装は,上記の多数のインク噴出ノ
ズル7より,上記のようにインク70を噴出させるの
で,任意の意匠模様を有する窯業系建築板を容易に得る
ことができる。
ェット塗装を用いる場合においては,窯業系建築板9の
表面に付着させたインク顔料71が,インクジェット塗
装後の養生工程中に,インク液が乾燥する前に流れたり
(図13),図16(B)に示すごとく,インク顔料7
1が部分的に互いに寄り集まって,凝集を発生したりす
る。そのため,インクジェット塗装によりインク70の
塗布自体は正確であっても,上記インク顔料71の流れ
や凝集によって,インクの斑模様が発生し,均一で鮮明
なインク塗装を達成することができないおそれがあっ
た。
ち,インクジェット塗装においては,上記インク噴出ノ
ズル7からのインク噴出が円滑になされるように,溶剤
量を多くしてインク70の粘度を低くしている。そのた
め,上記溶剤を蒸発させてインク顔料71を上塗り層上
に定着させるための養生時間が長くなり,その間に上記
インク顔料71の流れや凝集が発生すると考えられる。
間を短くするため,窯業系建築板の温度を高くしておく
ことも考えられる。しかし,温度が高すぎるとインクが
早く乾燥しすぎて,所望の色彩模様を得ることが難し
い。また,例えば冬期においてはかかる温度管理が繁雑
である。
されたもので,インク顔料の流れや凝集がなく,インク
顔料をインク塗布面に対して安定して付着させることが
でき,また窯業系建築板の温度管理も必要がない,イン
クジェット塗装による,窯業系建築板の塗装方法を提供
しようとするものである。
に,下塗り層,中塗り層,上塗り層を形成し,その後イ
ンクジェット塗装により意匠模様形成用のインクを噴射
塗布する窯業系建築板の塗装方法において,上記インク
ジェット塗装を行なう際には,予めインクジェット塗装
を行う前のインク塗布面上にビーズによって形成した凸
部を有する微少凹凸面を設けてあり、また、上記凸部
は、上記微少凹凸面における最低位置からの高さが20
〜250μmであり、かつ、上記ビーズによって形成さ
れた上記凸部は,インク塗布面1cm 2 当り300〜4
000個存在していることを特徴とする窯業系建築板の
塗装方法にある(請求項1)。
によりインクを塗布するに当って,インク塗布面上に形
成しておく微少凹凸面は,深さが20〜250μmであ
ることが必要である。20μm未満では,インク顔料が
流れたり,凝集が発生し,インク塗布面上に安定してイ
ンク顔料を付着させることができない。一方,250μ
mを超えると,微少凹凸面が深くなりすぎて,凹所にイ
ンク顔料が偏在し,インク塗布面に対して均一にインク
顔料を付着することができない。
範囲の深さの微少凹凸面を有している。そのため,該イ
ンク塗布面にインクジェット塗装によりインクを噴射塗
布したときには,インク中のインク顔料は上記インク塗
布面に分散し,次いで上記微少凹凸面における頂部付近
のインク顔料は該頂部より垂れ落ちてくる。しかし,こ
のとき,上記インク顔料は微少凹凸面の凸部の裾部分に
残留する。また,上記インク塗布面に塗布されたインク
は,上記インク塗布面が上記範囲の微少凹凸面を有する
ために,流れ難い。そのため,インク中のインク顔料も
流れを生じない。そのため,従来のごとく,凝集を発生
することがない。
が発生しないため,インク塗布後における養生はゆっく
り行なうことができ,所望する意匠模様となるようにイ
ンク顔料を均一に分散させた鮮やかな意匠を形成するこ
とができる。それ故,上記従来例に示したごとく,イン
クジェット塗装を行なうに当って,上記養生時間を短縮
するための,窯業系建築板の温度管理を行なう必要もな
い。
の流れや凝集がなく,インク顔料をインク塗布面に対し
て安定して付着させることができ,また窯業系建築板の
温度管理も必要がない,インクジェット塗装による,窯
業系建築板の塗装方法を提供することができる。
ット塗装は,例えば,特開平7−116597号公報に
示されるごとく,多数のインク噴出ノズルと,該インク
噴出ノズルに供給するインクを入れたインクタンクと,
上記インク噴出ノズルのバルブを開閉制御するバルブ制
御装置等を有するインクジェット塗装プリンターを用い
て行なう(図3参照)。
は,通常は複数種類が用いられる。即ち,通常は,イン
ク塗布面に塗布するインクは,部分的に色彩を異ならせ
るため,それに対応する色彩のインクを用いる。そのた
め,目的とする意匠模様を形成する,それぞれの色彩の
インクを噴射させるインク噴出ノズルが準備されてい
る。なお,上記の微少凹凸面の深さは,インクジェット
塗装を行なうインク塗布面における最低位置からの高さ
をいう。
ズを混入させた上塗り塗料を,上記中塗り層の上に塗布
して,上塗り層と共に形成することが好ましい(請求項
2)。この場合には,ビーズ入りの上塗り塗料を,中塗
り塗料の上に塗布することにより上塗り塗料と微少凹凸
面とを一度に形成することができ,微少凹凸面の形成が
容易である。また,ビーズ下方の一部分を上塗り塗料中
に埋没固定することができるので,微少凹凸面を安定し
て形成できる。上記のビーズとしては,球状,楕円球状
等の粒子状物を用い,例えばガラス,樹脂,砂,金属な
どの材料のものを用いる。
り層を形成した後,上記ビーズを混入させた樹脂溶液を
上塗り層の表面にスプレーすることにより行なうことが
好ましい(請求項3)。この場合には,インク塗布面に
対して,微少凹凸面形成用のビーズを容易に配置するこ
とができる。
アクリルウレタン,フッ素,アクリルシリコンなどの樹
脂を,トルエン,キシレン,酢酸ブチルなどの溶剤に溶
解させた溶液を用いる。また,水性エマルジョンなどを
用いることもできる。そして,この樹脂溶液は,低粘度
の状態にある。また,上記樹脂溶液の粘度は,10〜1
6秒/イワタカップ(NK−2)が好ましい。この場合
には,上記のスプレーが容易であると共にビーズの分散
配置も容易である。
混入させた中塗り塗料を上記下塗り層の上に塗布し,次
いで上塗り層を塗布することにより行なうことが好まし
い(請求項4)。この場合には,ビーズ入りの中塗り塗
料を下塗り層の上に塗布し,その上に上塗り層を塗布す
ることにより,微少凹凸面を形成することができ,微少
凹凸面の形成が容易である。また,ビーズの下方の一部
分を中塗り層の中に埋没することができるので,微少凹
凸面を安定して形成できる。
μmであることが好ましい(請求項5)。この場合に
は,上記範囲の微少凹凸面を容易に形成することができ
る。粒子径が30μm未満では,粒子径の下部の一部分
が中塗り層や上塗り層中に埋設するので,上記微少凹凸
面を20〜250μmの範囲に調整することが困難であ
る。一方,粒子径が260μmを越えると,粒子が大き
すぎてロールコーターによる塗布作業性が安定しないお
それがある。
を行なう前のインク塗布面上に,インク塗布面1cm2
当り300〜4000個存在している。これにより,特
にインク塗布面に塗布されたインクの流れをより確実に
防止でき,均一なインクジェット塗装を行なうことがで
きる。ビーズがインク塗布面1cm2当り300個未満
の場合にはインクの流れを確実に防止することができな
いおそれがある。一方4000個を越えると,ビーズ量
が多すぎて,インク顔料がインク塗布面に付着し難くな
るおそれがある。なお,好ましくは400〜3000/
cm2,更に好ましくは,500〜1500/cm2であ
る。
上記下塗り層の形成前に予め凹凸部を形成しておき,そ
の上に下塗り層,中塗り層,上塗り層を設けることもで
きる。この場合には,下塗り層形成前に上記凹凸部を形
成しておくので,塗装ラインにおいて,ビーズ等により
微少凹凸面を形成する必要がない。
層,中塗り層,上塗り層を形成して微少凹凸面を形成す
るので,その深さは50〜400μmであることが好ま
しい。これにより,上記範囲の深さを有する微少凹凸面
を形成することができる。なお,上記インクジェット塗
装において噴射するインクは,通常そのインク顔料の顔
料粒子径が5〜10μmである。これにより,鮮明で,
均一なインクジェット塗装を行なうことができる。
最表面を保護するために,透明なクリアー塗料を用いた
クリアー層を形成することが好ましい。また,該クリア
ー層には,任意の色彩を有する着色粒子を混合分散させ
ておくこともできる。
系建築板の塗装方法につき,図1〜図4を用いて説明す
る。本例の塗装方法は,図1,図2に示すごとく,窯業
系建築板9の意匠面上に,下塗り層81,中塗り層8
2,上塗り層83を形成し,その後インクジェット塗装
により意匠模様形成用のインク70を噴射塗布する窯業
系建築板の塗装方法である。
予めインク塗布面が深さ20〜250μmの微少凹凸面
10を形成している。本例において,上記微少凹凸面1
0の形成は,ビーズ1を混入させた上塗り塗料83を,
上記中塗り層82の上に塗布して,上塗り層83と共に
形成することにより行なう。
系建築板9の上に下塗り層81,中塗り層82を順次塗
布し,次いで図1(B)に示すごとく,中塗り層82の
上にビーズ1入りの上塗り層83を形成する。これによ
り,上記微少凹凸面10が形成される。その後図1
(C)に示すごとく,微少凹凸面10を形成した上塗り
層83の上に,インクジェット塗装のインク噴出ノズル
7よりインク70を噴射塗布する。そして,図2
(A),(B)に示すごとく,クリアー層85を塗布す
る。
に用いるインクとして,合成樹脂エナメル塗料をシンナ
ーにより希釈したものを用いた。また,上記ビーズによ
って上塗り層の上に形成されたインク塗布面の微少凹凸
面は,深さが30〜200μmであった。上記ビーズと
しては,アクリル樹脂製の平均粒子径120μmのもの
を用いた。下塗り層,中塗り層及び上塗り層の各厚み
は,20μm,20μm及び20μmであった。また,
インクジェット塗装の後は最表面にクリアー層85を形
成した。
示したインクジェットプリンター2を用い,図4に示す
ごとき意匠模様を有する窯業系建築板9を製造した。
について述べると,図3において,28は窯業系建築板
9を前方に搬送するコンベアであり,コンベア28の上
方に,塗装ヘッド24が備えられ,塗装ヘッド24の下
端にはそれぞれコンベア2の巾方向全体に亘ってインク
噴出ノズル7が所要のピッチで並列されている。塗装ヘ
ッド24にはインクタンク26内のインク70を送り込
むポンプ30が接続されると共にレリ−フ弁32を介し
てインクタンク26と接続されている。
に縦横の溝部92を介してレンガ調に多数の凸部91を
区画りしたセメントを主体とした窯業系建築板9を用
い,上記のごとく,その表面には,微少凹凸面10が形
成されている。そして,微少凹凸面10を形成した上記
凸部91の上にインク70を噴射塗布して,種々の色柄
模様を形成させる。
ては,各凸部91における色柄模様のパターンデータ2
1をコンピューター22にインプットする。
8上を搬送されて来ると,該窯業系建築板9の前端部の
所定位置の到来をセンサー37が検出して検出信号をコ
ンピューター22に送信する。一方,コンベア28の作
動に伴い,駆動ロ−ル35に設けたエンコーダーからパ
ルスがコンピューター22に発信されている。コンピュ
ーター22は,上記センサー37からの信号により上記
パルスを計数し始め,該パルス数が予め記憶させた設定
領域に至ると,パルス数に応じ前記パターンデータ21
に基づく制御信号を逐次,バルブ制御装置23に送信指
令する。
ド24の弁を個別に開閉制御し,塗装ヘッド24にある
インク70が弁の開放時にインク噴出ノズル7から前記
搬送中の窯業系建築板9表面の凸部91の所要位置に噴
出して前記パターンデータ21に基づく色柄模様を形成
する。
は,それに応じた複数のインクタンク26,インク噴出
ノズルを設けた塗装ヘッド24等を準備する。
例によれば,インク塗布面が上記特定範囲の深さの微少
凹凸面10を有している。そのため,該インク塗布面に
インクジェット塗装によりインク70を噴射塗布したと
きには,インク70中のインク顔料71は上記インク塗
布面に分散し,次いで上記微少凹凸面10における頂部
付近のインク顔料71は該頂部より垂れ落ちてくる(図
1C,図2A)。
微少凹凸面10のビーズ1による凸部の裾部分に残留す
る(図2A)。また,上記インク塗布面に塗布されたイ
ンク70は,上記インク塗布面が上記範囲の微少凹凸面
10を有するために,流れ難い。そのため,インク中の
インク顔料も流れを生じない(図12,図14,図15
参照)。そのため,従来のごとく,凝集を発生すること
がない。
凝集が発生しないため,インク塗布後における養生はゆ
っくり行なうことができ,所望する意匠模様となるよう
にインク顔料71を均一に分散させた鮮やかな意匠を形
成することができる。それ故,上記従来例に示したごと
く,インクジェット塗装を行なうに当って,上記養生時
間を短縮するための,窯業系建築板の温度管理を行なう
必要もない。
1の流れや凝集がなく,インク顔料をインク塗布面に対
して安定して付着させることができ,また窯業系建築板
の温度管理も必要がない,インクジェット塗装による,
窯業系建築板の塗装方法を提供することができる。
成は,ビーズ1を混入させた上塗り塗料を,上記中塗り
層82の上に塗布して,上塗り層83と共に形成してい
る。そのため,ビーズ1入りの上塗り塗料を,中塗り塗
料の上に塗布することにより上塗り塗層83と微少凹凸
面10とを一度に形成することができ,微少凹凸面10
の形成が容易である。また,ビーズ1の下方の一部分を
上塗り塗層83中に埋没固定することができるので,微
少凹凸面10を安定して形成できる。
実施例1において,クリアー層85の形成時に,クリア
ー層85の塗料中に着色粒子86を混入,分散させた例
である。本例では,上記着色粒子86として,白色のア
クリルビーズ材,黒色のアクリルビーズ材を用い,その
粒子径はいずれも20〜250μmであった。本例によ
れば,クリアー層85中に着色粒子86を分散させてい
るので,一層深みのある色模様を形成することができ
る。その他は実施例1と同様であり,実施例1と同様の
効果を得ることができる。
とく,上塗り層83の上にビーズ1を混入した樹脂溶液
18をスプレーするこにより微少凹凸面10を形成した
例である。即ち,図6A,Bに示すごとく,窯業系建築
板9の上に,下塗り層81,中塗り層82,上塗り層8
3を順次形成する。次いで,図6Cに示すごとく,スプ
レーノズル19より,上記のビーズ入り樹脂溶液18を
スプレーする。上記の樹脂溶液18は,図8に示すごと
く,樹脂成分84の溶液中にビーズ1を混入させたもの
である。
図7A,Bに示すごとく,インクジェット塗装を行な
い,更にクリアー層85を形成する。本例によれば,上
記ビーズ1の分散配置が容易で,微少凹凸面10の形成
が容易である。その他は,実施例2と同様であり,実施
例1及び2と同様の効果を得ることができる。
ごとく,下塗り層81の上にビーズ1を混入した中塗り
塗料を塗布する方法である。即ち,本例において,上記
微少凹凸面10の形成は,図9A〜Cに示すごとく,ビ
ーズ1を混入させた中塗り塗料を上記下塗り層81の上
に塗布し,次いでその中塗り層82の上に上塗り層83
を形成することにより行なう。そして,図10A,Bに
示すごとく,実施例1と同様にインクジェット塗装,更
にはクリアー塗装を行なう。
を用いて,微少凹凸面10を形成することができ,微少
凹凸面10の形成が容易である。また,ビーズ1の下方
の一部分を中塗り層82の中に埋没することができるの
で,微少凹凸面10を安定して形成できる。その他は,
実施例1と同様であり,実施例1と同様の効果を得るこ
とができる。
く,窯業系建築板9のインク塗布面上に予め凹凸部90
を形成しておく方法である。この場合には,下塗り層8
1の形成前に,凹凸部90を形成しておくので,塗装ラ
インにおいて,ビーズを用いた微少凹凸面形成方法を行
なう必要がなく,微少凹凸面の形成が容易である。その
他は,実施例1,2と同様である。
すごとく,実施例1において得られた,インクジェット
塗装した窯業系建築板9におけるインクの付着状態を測
定した。即ち,実施例1の方法により意匠模様を形成し
た窯業系建築板について,その表面におけるインク70
の付着状態を観察した。その結果,図12に示すごと
く,インク噴出ノズルによって噴射したインク70によ
り形成された模様710は,インク顔料71が流れた
り,凝集したりせず,インクは,鮮明で均一に付着して
いた。
0の付着状況及びビーズ1の分散状態を示す顕微鏡写真
(キーエンス社製,VH7000,ビデオマイクロスコ
ープ,倍率は写真中に縮尺長さを表示)である。同図よ
り,球形の粒状物であるビーズ1の周囲に,インク顔料
が寄り集まり,またビーズとビーズとの間にもインク顔
料が分散していることが分る。なお,図14はビーズの
直径が40μm,図15はビーズの直径が150μmの
場合である。ビーズは,上塗り層中に一部埋没している
ので,写真中のビーズ径は小さく見えている。
は実施例1と同様にインクジェット塗装を行なった。そ
の結果を図13に示す。図13より知られるごとく,窯
業系建築板9の上塗り層の上にインクジェット塗装を行
なった場合,インク噴出ノズルより噴射したインクは当
初は点円線720で示すようであった。しかし,その後
インクが流れると共にその流れた先で,インク顔料が凝
集したりして,同図に実線730で示すごとく,模様に
乱れを生じ,不鮮明となっている。
図。
説明図。
た窯業系建築板の説明図。
設けた窯業系建築板の説明図。
図。
液滴の説明図。
図。
明図。
窯業系建築板の表面状態の説明図。
ジェット塗装した窯業系建築板の表面状態の説明図。
用いた場合の,インクジェット塗装した窯業系建築板の
表面状態の顕微鏡写真(倍率は写真中に縮尺長さを表
示)。
を用いた場合の,インクジェット塗装した窯業系建築板
の表面状態の顕微鏡写真(倍率は写真中に縮尺長さを表
示)。
の説明図及び(B)インク顔料の凝集の説明図。
Claims (5)
- 【請求項1】 窯業系建築板の意匠面上に,下塗り層,
中塗り層,上塗り層を形成し,その後インクジェット塗
装により意匠模様形成用のインクを噴射塗布する窯業系
建築板の塗装方法において, 上記インクジェット塗装を行なう際には,予めインクジ
ェット塗装を行う前のインク塗布面上にビーズによって
形成した凸部を有する微少凹凸面を設けてあり、 また、上記凸部は、上記微少凹凸面における最低位置か
らの高さが20〜250μmであり、 かつ、上記ビーズによって形成された上記凸部は,イン
ク塗布面1cm 2 当り300〜4000個存在して いる
ことを特徴とする窯業系建築板の塗装方法。 - 【請求項2】 請求項1において,上記微少凹凸面の形
成は,上記ビーズを混入させた上塗り塗料を,上記中塗
り層の上に塗布して,上塗り層と共に形成することによ
り行なうことを特徴とする窯業系建築板の塗装方法。 - 【請求項3】 請求項1において,上記微少凹凸面の形
成は,上記上塗り層を形成した後,上記ビーズを混入さ
せた樹脂溶液を上塗り層の表面にスプレーすることによ
り行なうことを特徴とする窯業系建築板の塗装方法。 - 【請求項4】 請求項1において,上記微少凹凸面の形
成は,上記ビーズを混入させた中塗り塗料を上記下塗り
層の上に塗布し,次いで上塗り層を塗布することにより
行なうことを特徴とする窯業系建築板の塗装方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
上記ビーズは,粒子径30〜260μmであることを特
徴とする窯業系建築板の塗装方法。
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