JP2008036549A - 建築板の塗装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェット方式により金属・樹脂・木質建築板にインクを塗布する際、塗布されたインクが乾燥するまでの間にインクが流れる現象や、凝集する現象が発生し、インクの流動によるにじみやインクの凝集によるまだら模様や色むらなどを発生するという課題がある。
【解決手段】塗布対象の建築板として、表面に縮み塗料による塗装を施した建築板を使用する。縮み塗料の塗膜表面はインクの流動や凝集を抑えるための皺状の凹凸が形成されており、この皺の溝部にインクが留まることにより、インクの流動や凝集が抑えられ、高い塗布品質を得ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】塗布対象の建築板として、表面に縮み塗料による塗装を施した建築板を使用する。縮み塗料の塗膜表面はインクの流動や凝集を抑えるための皺状の凹凸が形成されており、この皺の溝部にインクが留まることにより、インクの流動や凝集が抑えられ、高い塗布品質を得ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、金属又は樹脂あるいは木質からなる建築板に対して、インクジェット塗装により、均一に塗布あるいは任意のパターンを精細に塗布することができる金属又は樹脂又は木質からなる建築板の塗装方法に関する。
建築板の化粧手段として、レンガ調,石積み調,タイル調などの建築板に対し、その模様に合う絵柄をインクジェット方式により塗布し、意匠性の高い建築板を得る方法が近年実用化され、実施されている。インクジェット塗装ではインク液滴を建築板の所望の位置に吐出し、建築板表面に付着したインクのドットにより絵柄を表現する。従って鮮明で精細な絵柄を表現するにはインクの各ドットが意図する位置に止まり、かつ、それらが混じり合わないようにすることが必要である。しかしながら、現実には建築板上に塗布したインクの溶媒が乾燥し、定着するまでに一定の時間を要する。このため、その間に着弾したインクの液滴が流れて、濡れ広がったり、隣接するインクの液滴の凝集が起こり、これが塗布した絵柄の滲みを生じる。また、流れたインクが混じり合うことにより、塗布した絵柄の色の混濁が生じる。これらが絵柄の画質を著しく損ねる原因となっていた。そこで、これらを防止または軽減するために、溶媒に蒸発速度の早い溶剤を用いたり、または建築板をインク塗布前に予め加熱しておき(プレヒート)、インクの乾燥時間を早める方法が実施されてきた。あるいは、特許文献1に記載のようにビーズを混入させた塗料ないし樹脂溶液を建築板の表面にスプレー塗布することにより、インク塗布面上にビーズを散布し微小な凸部を形成して、このビーズによりインクの流動を抑える方法も実施されてきた。
また、特許文献2に記載のように均一な縮み塗装を行うことで、つや消し塗装する方法も開示されている。
これらの方法は、インクの流動や凝集に対し一定の効果があるが、難点もあった。溶剤やプレヒートによりインクの乾燥を早めても、インクの流動は着弾後直ちに始まるため、乾燥が間に合わず、絵柄の滲みや混濁の防止には限界があった。また、建築板の温度を上げ、乾燥を早めると蒸発した溶媒成分がヘッドに付着し、インクの吐出不良の原因となった。さらに、溶剤には防爆設備や廃液処理において余計なコストが掛かる問題がある。プレヒートには建築板からの輻射熱がヘッドの表面温度を上昇させるため、インクの粘度が低下し、吐出不良を引き起こす問題もあった。
また、建築板の表面にビーズを散布しインクの流動を抑える方法も、ビーズがインクを捕捉する効果は比較的小さいので、絵柄の色が薄い部分、つまりインクの塗布量が少ない場合は効果があるが、色が濃く、塗布量が多くなるとやはりインクの流動を抑え切れなくなり、効果には限界があった。
また近年環境への影響を配慮し、インクの溶媒として有機溶剤から水に移行する動向があるが、水性インクを使う場合、水は溶剤より蒸発が遅いため、インク塗布後、乾燥までの間にインクが流れ、凝集する傾向が一層顕著に現れる。
さらに外装建築板の場合、インクジェット塗装を施す下塗りの塗膜には耐水性,撥水性を持たせ耐候性を高めている。このため、インクを全く吸収せずに、インクの流動や凝集が顕著に起こり、上記の従来方法では満足な塗布品質を得る程の充分な効果が得難くなってきていた。
本発明の目的は、インクジェット方式により建築板にインクを塗布、あるいは任意のパターンを形成する際、インクの溶媒が乾燥し、インクが定着するまでの間に着弾したインクの液滴が流れることや、凝集する現象を防ぎ、例えインクを吸収しない非吸収性の建築板であっても、インクの流動による滲みやインクの凝集による粒状感や発色の薄さを抑え、より良い塗布結果を得ることにある。
塗布対象の建築板の表面にインクの流動や凝集を抑えるため、凹凸を形成する手段として基板表面に縮み塗料による下地塗装を施し、その上にインクジェット方式によりインクを塗布し、絵柄を形成する。塗料は乾燥硬化する際、表面と内部の乾燥速度の差により塗膜表面に皺上の無数の凹凸が形成され、この皺の溝部にインクが溜まることにより、インクの流動や凝集が溝により阻止され、所望の効果を得るものである。
塗布対象の建築板の表面に縮み塗料で皺状の凹凸を形成すると、皺の溝部分にインクが溜まり、インクがその場に留まるため、ワーク表面が平面のときに起こるインクの流動や凝集を防ぐかあるいは軽減することができる。その結果、画質面ではインクの流動による絵柄の滲みや色の濁りあるいはインクの凝集による斑模様や濃淡むら・色むらの発生を防ぐかあるいは軽減することができ、従来よりも高い塗布品質が得られる。
本発明である建築板のインクジェット塗装方法の実施例を以下に説明する。
本発明の塗装方法を図1に示す。建築板71としては金属又は樹脂又は木質等の材料で形成されたもの使用する。
まず、インクジェットで塗装するための下地層形成のために、建築板71の表面に縮み塗装を施す。図1(a)は建築板71に縮み塗装を施した直後の状態を表している。塗装直後は塗膜70aがまだ乾いておらず、表面は平坦な状態である。縮み塗料を用いた場合、塗膜が乾燥して硬化するにつれ、塗膜表面が先に硬化して、遅れて塗膜内部の液体成分が乾燥して体積が減少するため、表面の塗膜が収縮し、図1(b)に示すように乾燥した塗膜70bの表面に皺状の凹凸が形成される。
縮み塗装により、表面に皺状の凹凸が形成された建築板71をそのまま、あるいは建築板71を所望の形状に加工した後、図1(c)に示すように、その表面にインクジェットヘッド57によりインクを吐出する。液滴となったインク72aが皺状の塗膜70bに着弾すると、塗膜表面のインク72bは図のように皺の凹部、つまり溝に向かって流れ込み、その溝にインク72bが留まる。
インク72bを乾燥させた後、インクを保護するために透明な塗料で上塗りを行う。図1(d)に示すようにインクの上層に透明な塗膜73を形成することにより、本塗装方法が完了する。
図2は本発明の縮み塗料を塗布した下地層表面に、微細な点又は線をインクジェット塗装した状態を模式的に図示したものである。建築板71の上に縮み塗装された塗膜70b上の凹部に点又は線の模様を形成するインク72bが塗られた状態となっている。
実際の建築材として鋼板を用いて、縮み塗料により下地膜を塗膜した一例の表面の顕微鏡写真を図4に示す。図に示すように、幅50〜60μm程度の皺が縦横に伸び表面を覆っている様子が分かる。
一方、従来の平坦な塗膜面に同様の微細な点又は線をインクジェット塗装した直後は、図3(a)のようにインクが着弾した近辺に留まっている。しかし、時間が経つにつれ、インクと塗膜の表面張力の差により、図3(b)のようにインクが塗膜表面に濡れ広がるか、図3(c)のようにインクが互いに凝集するかのどちらかの状態になる。しかし、何れにせよ、意図した塗布パターン図3(a)の状態が保持されない。視覚的には図3(b)の状態は滲んだ状態として見え、図3(c)は斑・筋模様となって見える。実例として、図5に平坦な塗膜の表面にインクが濡れ広がったときの顕微鏡写真を、図6には平坦な塗膜の表面でインクが凝集したときの顕微鏡写真をそれぞれ示す。一方、本実施例の場合、インクは着弾後、塗膜の皺の溝に向かって微小な距離を移動する。しかし、一旦溝に溜まると溝によりそれ以上のインクの移動が抑えられる。このため、インク塗布直後に近い状態が維持される。その結果、図3(b)や(c)のような現象がかなり抑えられる。
この効果はインクの塗布量が多い場合や、水性インクのような乾燥速度が比較的遅いインクを用いた場合に特に顕著に発揮される。また、ワーク表面に凹凸を形成する従来の手法である塗膜表面へのビーズ散布と比べても、ビーズ粒子よりもインクの移動を拘束する効果が大きく、より高い塗布品質が得られる。
図4に示した、鋼板上に縮み塗装をした後の表面状態の顕微鏡写真においては、塗膜表面の皺の幅は約50μm、溝の深さは20〜30μmであった。
縮み塗膜70bを形成する縮み塗料は本来、塗膜表面のつや・光沢を抑えるためのつや消し塗料の一種であり、つや消し塗装の用途で既に広く使用されているものである。例えば、特許文献2に記載したように、つや消しのために縮み塗料を用いることが多数開示されている。
本実施例で用いたインクジェットヘッドはピエゾ駆動型、ノズルピッチは70μm、吐出インク液滴は40plで、インク液滴の直径は40μm程度である。また、インクには無機顔料の水性インクを使用した。
本発明のインクジェット塗装方法を適用したインクジェット塗布装置の例を図7に示す。この装置は大きく6つの部分からなる。すなわち、サイディングボードを形成する建築板71の表面に複数の異なる色のインクで塗装を施すために、複数のインク吐出ヘッドを配置した塗布ユニット部56を中心として、建築板71を搬入するローダ機構部52と、塗布ユニット部56の真下に位置し建築板71を搬送する搬送機構部54と、塗装が施された建築板であるサイディングボード20を装置外に搬出するアンローダ機構部61、これら装置の各部駆動機構を制御する制御部63から構成される。
ローダ機構部52内には、搬入された建築板71の位置を合わせる位置決め部53a1,53a2,53b1,53b2が設けてある。また、ローダ機構部52と塗布ユニット部56の間に、建築板71の種類によっては建築板71を上から押さえ込むローラ機構や、建築板71の面形状を認識するカメラを取り付ける場合もある。さらに、塗布ユニット部56にはイエロー用ヘッド57,マゼンタ用ヘッド58,シアン用ヘッド59,ブラック用ヘッド60の各色毎に塗布ヘッドを設けた塗布ヘッド部がある。この塗布ヘッド部に隣接して各ヘッドの保守清掃等を行うヘッド保守機構部55が設けてある。また、ローダ機構部52と搬送機構部54との間、搬送機構部とアンローダ機構部61との間、及びアンローダ機構部61の基板排出部にはベルトを駆動する駆動モータ67a,67b,67cがそれぞれ設けてある。
このように図1に示す方法で、図7の装置を用いて、予め縮み塗膜の下地層を施した建築板にインクジェット塗装により意匠模様を形成すると、図1(c)のように塗布されたインクは皺状の下地塗膜の溝部に溜まる。このため、インクが乾燥するまでの間、インクの移動が抑えられる。そのため、インクの移動により起こる塗布パターンの滲み、インクの凝集による塗布パターンの変形、色の異なるインクの混濁による色の濁りといった画質劣化を抑えることができる。特に外装建築板の場合、雨・雪などに耐えるため下地塗膜は撥水性の強固な皮膜になっており、その上に塗布したインクは下地塗膜に全く吸収されない。さらに水系インクを使う場合は、溶剤系インクに比べ蒸発が遅く、より一層インクが移動し易い。この様な場合、下地塗膜が従来のように平坦面の場合は、上記の様々な画質劣化が著しい。一方、本発明による画質改善効果は特に大きい。
インクジェット塗装によるパターン形状の精度は、塗装対象物の表面が塗布インクを吸収する場合、紙へのインクジェット印刷の場合と同様、塗布ヘッドの吐出ノズルの間隔と吐出されたインク液滴の大きさにより決まる。しかし、塗装対象物の表面がインクを吸収しない場合、一般に着弾したインク液滴が流動するために吸収性のある場合に比べ精細度が低下する。下地層に縮み塗装を施してある場合は、塗膜の皺にインクが留まるため、皺の幅・深さによりパターン形状の精細度が決まると言える。インク液滴1滴の直径より皺の幅・深さがやや大きい程度のとき、一つの溝にインク滴がちょうど収まり、そのとき塗布パターンの崩れが最も小さく、最高の塗布結果が得られる。皺がそれ以上大きくなると、一つの溝に複数個のインク滴が流れ込み、混じり合うので、精細度は低下する。反対に、皺がそれ以下に小さくなると、インク1滴が一つの溝に収まりきらず、溝から溢れ出し、インクが流れるため、やはり精細度が低下する。
本実験では、インクジェットヘッドの吐出ノズルの間隔が70μm、インク1滴の直径は40μm程度で、様々な縮み塗装板を試した結果、最良の塗布結果が得られた。その場合の縮み塗装の状態を示したものが図4である。縮み塗装の皺は幅50〜60μm、深さは20〜30μm程度であり、理想条件を裏付ける結果であった。これらの結果から、縮み塗装の凹部の幅は20〜200μm、深さを10〜100μmのものを、描画する意匠模様の大きさ等に応じて使用することで、所望の模様を高精度に描画できる。なお、高精細に描画する場合は前述の実験に使用した範囲の幅と、深さの皺のある縮み塗装膜を用いると良い。
実施例1では、一般的な樹脂や木質又は金属の建築板を対象に説明したが、本実施例では、特に金属板を対象にしたものである。すなわち、建築板に鋼鉄やアルミニウムなどの薄い金属板を用い、その表面に縮み塗装を施した後に建築板をさらに成型,裁断などの工程を経て製作する金属系サイディングボードに対し、インクジェット塗装を行う例である。尚、縮み塗装で形成された下地膜表面の凹凸の幅及び深さは、先に説明した実施例1と同じである。
図8に建築板として金属サイディングボード材20の構造の一例を示す。金属サイディングボード材20は金属板の表面材20a,芯材(発泡充填接着樹脂材)20b及び裏面材(アルミライナー紙)20cを積層した構造となっている。表面材20aはプレス加工により図8のような波板状またはエンボス加工により石柄などに成型される。成型された表面材20aと裏面材20cの隙間に芯材20bを封入することにより積層構造の金属サイディングボードが完成する。
この金属サイディングボード材20の製造・塗布ラインは、例えば図9のような構成になる。図9における製造・塗布ラインは、大きく金属板成型搬送系S1と加飾塗装・オーバーコート搬送系S2からなる。金属板成型搬送系S1は、縮み塗装による下塗りが施された金属板コイルから巻き出された金属板1を連続的に送り出す金属板送り出し部2と、金属板1にエンボス加工等の凹凸状の装飾を与える金属板成型部3と、金属板1裏面に吹き付けによって芯材20bを貼り付ける芯材形成部21,金属板1を定尺に切断する切断部5とから構成される。切り出された金属板1が、金属サイディングボード材20となる。加飾塗装・オーバーコート搬送系S2には、搬送路上を移動する金属サイディングボード材20表面に複数の色のインクで色彩を付与するインクジェット塗装部4(図7のインクジェット塗装装置に相当する)と、加飾塗装後の乾燥及びオーバーコート及び乾燥を行うオーバーコート・乾燥装置部30がある。このオーバーコート・乾燥装置部30には、第一乾燥部31aとその下流にオーバーコート部32と第二乾燥部31bから構成されている。そして、順に金属サイディングボード材20に対し、加飾塗装部,乾燥部,オーバーコート部,乾燥部の工程を行い、最終製品である金属サイディングボード20dを形成するものである。加飾塗装・オーバーコート搬送系S2内の最下流には、金属サイディングボード20dを保管するストッカ6が設けられている。また、金属板成型搬送系S1及び加飾塗装・オーバーコート搬送系S2内の各機構部や要所での金属板1の送り出し制御を統括して行う情報処理装置40が設けられている。なおこの情報処理装置40は図7に示す制御部63と同じ働きのものである。
図10に芯材形成部21の側面図を示す。芯材形成部21は、発泡樹脂からなる芯材
23を吹き付ける芯材吹付け手段22と、裏面材24を供給する裏面材送り手段25と、保持ローラ26とから構成されている。この芯材形成部21に至る前に凹凸加工が施された金属板1の裏面と裏面材24とを貼り合わせる時に、両者間の隙間28に芯材23が吹き付けられる。芯材23を吹き付けることにより、発泡状態の芯材23が隙間28に充填され、発泡樹脂からなる芯材23が硬化する。この芯材形成を製造上容易にするため、金属板1の上方に芯材形成部21を設ける場合がある。そのとき金属板成型部3も搬送面に対して上下逆になり金属サイディングボード材20も上下逆に成型される。この場合は、金属板成型搬送系S1と加飾・オーバーコート搬送系S2の間に金属サイディングボード材20を反転する工程を設ける。
23を吹き付ける芯材吹付け手段22と、裏面材24を供給する裏面材送り手段25と、保持ローラ26とから構成されている。この芯材形成部21に至る前に凹凸加工が施された金属板1の裏面と裏面材24とを貼り合わせる時に、両者間の隙間28に芯材23が吹き付けられる。芯材23を吹き付けることにより、発泡状態の芯材23が隙間28に充填され、発泡樹脂からなる芯材23が硬化する。この芯材形成を製造上容易にするため、金属板1の上方に芯材形成部21を設ける場合がある。そのとき金属板成型部3も搬送面に対して上下逆になり金属サイディングボード材20も上下逆に成型される。この場合は、金属板成型搬送系S1と加飾・オーバーコート搬送系S2の間に金属サイディングボード材20を反転する工程を設ける。
金属板1は金属板成型搬送系S1を経由して加工され金属サイディングボード材20となり、加飾塗装・オーバーコート搬送系S2のインクジェット加飾装置部4に搬送され、図9で説明したようにインクジェット塗装を行った後、オーバーコート・乾燥装置部30に搬送される。オーバーコート・乾燥装置部30では、インクジェット塗装部4で彩色された金属サイディングボード材20を第一乾燥部31aで乾燥させ、オーバーコート部
32でオーバーコート塗布材を塗布する。その後、第二乾燥部31bでオーバーコート塗布材を乾燥させ、最終製品である彩色・オーバーコートされた金属サイディングボード
20dとなる。
32でオーバーコート塗布材を塗布する。その後、第二乾燥部31bでオーバーコート塗布材を乾燥させ、最終製品である彩色・オーバーコートされた金属サイディングボード
20dとなる。
1…金属板、2…金属板送り出し部、3…金属板成型部、4…加飾装置部、5…切断部、6…ストッカ、20…金属サイディングボード材、20a…金属サイディングボード表面材、20b,23…芯材、20c,24…裏面材、20d…金属サイディングボード、21…芯材形成部、22…芯材吹付け手段、25…裏面材送り手段、26…保持ローラ、28…隙間、30…オーバーコート・乾燥装置部、40…情報処理装置、52…ローダ機構部、54…搬送機構部、55…ヘッド保守機構部、56…塗布ユニット部、57…インクジェットヘッド、61…アンローダ機構部、63…制御部、67a,67b,67c…駆動モータ、70a,70b…縮み塗装による塗膜、71…建築板、72a…吐出されたインク滴、72b,72c…塗布されたインク、X1,Y1,Y2…方向、S1…金属板成型搬送系、S2…加飾塗布・オーバーコート搬送系。
Claims (5)
- 金属・樹脂・木質からなる建築板面上に、下塗り層を形成し、その後インクジェット塗装により意匠模様形成する建築板の塗装方法において、
前記下塗り層を、塗料として、硬化時における塗膜表層部と塗膜内部の硬化速度の違いによって塗膜表層部に皺上の凹凸を形成する縮み塗料を用いて形成し、前記下塗り層の上にインクジェット塗装により意匠模様を形成することを特徴とする建築板の塗装方法。 - 請求項1の建築板の塗装方法において、前記下塗り層の表層部に形成された凹凸面における凹部の幅は20〜200μmであり、深さが10〜100μmであることを特徴とする建築板の塗装方法。
- 下塗り塗装が施された金属コイルを成型・裁断した後、インクジェット塗装により意匠模様形成用のインクを噴射塗布する建築板の塗装方法において、
金属コイルから裁断された金属板の下塗り塗装には、硬化時における塗膜表層部と塗膜内部の硬化速度の違いによって塗膜表層部に皺上の凹凸を形成する縮み塗料を用いること特徴とする建築板の塗装方法。 - 請求項3の建築板の塗装方法において、前記下塗り塗装された塗膜表層部の凹凸面における凹部の幅は20〜200μmであり、深さが10〜100μmであることを特徴とする建築板の塗装方法。
- 請求項4に記載の建築板の塗装方法において、
前記塗膜表層部に凹凸の有する下塗り塗装の上にインクジェット塗装により意匠模様を形成することを特徴とする建築板の塗装方法。
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