JP6740601B2 - 画像形成装置及び画像形成方法、並びに画像形成用プログラム - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法、並びに画像形成用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法、並びに画像形成用プログラムに関する。
従来、汎用的なインクジェット方式による画像形成装置では、画像形成に際して、記録媒体上にインクを滴下してドットを形成し、その被服率によって濃淡を表現する並置混色法による面積階調方式が主に採用されている。
この面積階調方式では、薄い色の表現にはインクドットを粗に配置し、濃い色の表現にはインクドットを密に配置する。また、表現する色の濃い薄いだけでなく、複数色のインクを組み合わせる場合にも、粗に配置される色と密に配置される色とを併用して色を表現することになる。特に昨今のフィルムやプラスチックや金属といったインクが浸透しない基材に対する画像形成では、インクジェット方式が主流となりつつあり、これを実行するために光硬化性樹脂による紫外線(UV)硬化型インクと硬化用の光照射装置とを画像形成装置に採用する場合が多い。
光硬化性樹脂を用いた紫外線硬化型インクの特性は、一般に普及している写真プリンタとの場合と比較すると、インクドットが大きい上、基材上でインクドットの各々が硬化されて独立している。このため、面積階調方式による色の表現では、ドットの配置が視認されてしまい、粒状感の品質が悪くなってしまう傾向がある。
そこで、画像形成装置における紫外線硬化型インクを用いた場合の画像形成の品質を改善するための技術も提案されており、例えば普通紙記録に際してフェザリング耐性が良好で、インク吸収性の低いあるいはインク吸収性のない記録媒体に対しては、ビーデング耐性やカラーブリード耐性、粒状性に優れた画像が得られ、かつ記録速度が向上し、消費電力が低減された「インクジェット記録装置及びそれを用いた画像形成方法」(特許文献1参照)が挙げられる。
上述した特許文献1に係る技術は、活性エネルギー線を照射することによって硬化するインクを用いた画像形成装置における高画質化を目的とし、活性エネルギー線に対する吸光度が高くて反応度の優れたインクの順に記録・硬化させる手法であり、具体的には活性エネルギー線をより深くまで届かせるために吸光度の高いインクを下層に、吸光度の低いインクを上層に形成することによって最終的な画像形成を狙い通りに硬化させる手法を提案したものである。
しかしながら、特許文献1に係る技術は、基材上でインクドットに活性エネルギー線を照射し、最終的に形成される画像形成上でインクドットの配置が視認される状態となるため、依然として粒状感の品質が悪くなってしまう欠点を解消できていないという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたものであり、その技術的課題は、紫外線硬化型カラーインクを用いたインクジェット方式による画像形成に際して粒状感の品質を向上させることができる画像形成装置及び画像形成方法、並びに画像形成用プログラムを提供することにある。
上記技術的課題を達成するため、本発明の第1の手段は、外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、白インクとその他の色のカラーインクとを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出手段と、吐出手段によって吐出された紫外線硬化型インクを硬化させる硬化手段と、吐出手段でのカラーインクの液滴の記録順序を制御して硬化手段によりカラーインクを硬化した後に当該硬化したカラーインク上に白インクを硬化させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記白インクの吐出量の制御に際して当該白インクの液滴で前記カラーインクの液滴を被覆させ、前記画像データに基づいて前記カラーインクによる形成画像の明度が高いほど前記白インクの吐出量を増加させるように制御する画像形成装置であることを特徴とする。
上記技術的課題を達成するため、本発明の第2の手段は、外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、白以外の異なる色のカラーインクを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出手段と、前記吐出手段によって吐出された前記紫外線硬化型インクを硬化させる硬化手段と、前記吐出手段での前記カラーインクの液滴の記録順序を制御して前記硬化手段により前記カラーインクのうちの明度の低い色の液滴を硬化した後に当該硬化した色の液滴上に前記明度の高い色の液滴を硬化させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記画像データに基づいて前記明度の低い色による形成画像の明度が高いほど当該明度の高い色の液滴の吐出量を増加させる画像形成装置であることを特徴とする。
上記技術的課題を達成するため、本発明の第3の手段は、画像形成装置に備えられる吐出手段が、外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、白インクとその他の色のカラーインクとを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出ステップと、画像形成装置に備えられる硬化手段が、吐出ステップで吐出された紫外線硬化型インクを硬化させる硬化ステップと、画像形成装置に備えられる制御手段が、吐出ステップでのカラーインクの液滴の記録順序を制御して硬化ステップでカラーインクを硬化した後に当該硬化したカラーインク上に白インクを硬化させる制御ステップと、を有し、制御ステップでは、画像データに基づいてカラーインクによる形成画像の明度が高いほど白インクの吐出量を増加させるように制御する画像形成方法であることを特徴とする。
上記技術的課題を達成するため、本発明の第4の手段は、画像形成装置に備えられる吐出手段が、外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、白以外の異なる色のカラーインクを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出ステップと、画像形成装置に備えられる硬化手段が、前記吐出ステップで吐出された前記紫外線硬化型インクを硬化させる硬化ステップと、画像形成装置に備えられる制御手段が、前記吐出ステップでの前記カラーインクの液滴の記録順序を制御し、前記画像データに基づいて前記明度の低い色による形成画像の明度が高いほど当該明度の高い色の液滴の吐出量を増加させ、前記硬化ステップにおいて前記カラーインクのうちの明度の低い色の液滴を硬化した後に当該硬化した色の液滴上に前記明度の高い色の液滴を硬化させる制御ステップと、を有する画像形成方法であることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成又は処理プロセスにより、紫外線硬化型カラーインクを用いたインクジェット方式による画像形成に際して粒状感の品質を向上させることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
汎用的なインク液滴を用いて周知な画像形成装置で画像形成された一般的な印刷物の様子を一部拡大して示した模式図である。 本発明の実施例に係る紫外線硬化型カラーインクを用いたインクジェット方式の画像形成装置におけるインク吐き付け要部の概略構成を示した図である。 図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段を機能させなかった場合の基材上の形成画像部を側面方向で断面にして示した模式図である。 図3に示した形成画像部を上面方向から見た状態を示す模式図である。 図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段を機能させた場合の基材上の形成画像部を側面方向で断面にして示した模式図である。 図5に示した形成画像部を上面方向から見た状態を示す模式図である。 図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段を機能させる場合に適用される色インクによる形成画像の明度と粒状感との相関性を示した特性図である。 色インクを使用しない条件下として図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段を機能させた場合の基材上の形成画像部を側面方向で断面にして示した模式図である。 図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段を機能させて白インクを使用した場合の吐き付け動作処理を動作モード別に示したフローチャートであり、(a)は各色を別個に吐き付ける場合のフローチャート、(b)は白インクを除く各色インクを纏めて吐き付けした後に白インクを吐き付ける場合のフローチャート、(c)は白インクを含む各色インクを纏めて吐き付ける場合のフローチャートである。 図9(c)で説明した吐き付け動作処理の動作モードで形成画像の粒状感を改善するためにインク吐き付け要部における相対的移動を説明するために示した概略構成図である。 図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段を機能させて白インクを使用しない場合の吐き付け動作処理を動作モード別に示したフローチャートであり、(a)は各色を別個に吐き付ける場合のフローチャート、(b)は各色インクを纏めて吐き付ける場合のフローチャートである。
以下に、本発明の画像形成装置及び画像形成方法、並びに画像形成用プログラムについて、実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本発明の画像形成装置及び画像形成方法、並びに画像形成用プログラムの理解を容易にするため、一般的な印刷物の周知について説明する。図1は、汎用的なインク液滴を用いて周知な画像形成装置で画像形成された一般的な印刷物6の様子を一部拡大して示した模式図である。
図1を参照すれば、周知な画像形成装置で画像形成処理される一般的な印刷物6では、拡大部分に示されるように、極小のインク液滴を紙面に配置する並置混色法による面積階調方式で画像形成される。このとき、単位面積当たりインク液滴の配置を粗にすれば薄い画像、密にすれば濃い画像を形成することができる。また、例えばシアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックKの4原色のカラーインクを搭載したインクジェットヘッドを画像形成装置に適用した場合を想定すれば、例えばシアンC及びマゼンタMを同時に用いることによってブラウンBの画像、マゼンタM及びイエローYを同時に用いることによってレッドRの画像、といった具合に混色させて画像の色を変化させることができる。
図2は、本発明の実施例に係る紫外線硬化型カラーインクを用いたインクジェット方式の画像形成装置におけるインク吐き付け要部の概略構成を示した図である。
図2を参照すれば、実施例に係る画像形成装置におけるインク吐き付け要部は、支持体1上に載置された基材2上の表面に対して外部から送信される画像データに基づいて形成画像部5を画像形成する際に、異なる色のカラーインクを含む紫外線硬化型インクの液滴を吐出する吐出手段としてのインクジェットヘッド3と、インクジェットヘッド3で吐出された紫外線硬化型インクを硬化させる硬化手段としての硬化用照射ランプ4と、インクジェットヘッド3でのカラーインクの液滴の記録順序を制御して硬化用照射ランプ4によりカラーインクのうちの明度の低い色の液滴を硬化した後に硬化した色の液滴上に明度の高い色の液滴を硬化させる制御手段7と、を備えて構成される。因みに、硬化用照射ランプ4は硬化用の光照射装置の仕様とみなすことができる。
このうち、インクジェットヘッド3は、紫外線硬化型インクの色毎に別体で構成しても良いし、1体型のヘッドが各色の液滴を吐出する構成としても良い。また、インクジェットヘッド3から吐出される紫外線硬化型インクの色種については、ブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローY、ホワイトW、透明の6種とした場合を示したが、これに限定されない。インクジェットヘッド3の両端近傍に設置された硬化用照射ランプ4は、紫外線硬化型インクの液滴の基材2上の表面への着弾から硬化するまでの時間を短くできる上、異なる色のインクの液滴同士が同化(合一化)する前に硬化させることができるため、より高精細な画像を形成することが可能となる。但し、硬化用照射ランプ4の数や配置は、図1に示した形態に限定されない。更に、制御手段7については、画像データに基づいてインクジェットヘッド3で吐出する明度の高い色の液滴の吐出量を制御する。
上述した画像形成装置におけるインク吐き付け要部では、基材2上の表面へ紫外線硬化型インクの液滴をインクジェットヘッド3で吐出させ、その近傍の硬化用照射ランプ4で硬化させることによって画像形成が行われるが、このときにインクジェットヘッド3と支持体1との何れか、或いは双方を相対的に移動させることによって、基材2の表面上の任意の座標位置に紫外線硬化型インクの液滴を着弾させ、形成画像部5の層を画像形成することができる。基材2自体は図2に示したような平板状で表面が平坦面である場合の他、凹凸を持つ平滑面であっても良いし、最終的に形成する形成画像部5の形状に応じて立体的構造としても良い。基材2が立体的構造である場合には、図2に示した画像形成装置におけるインク吐き付け要部は、インクジェットエンジンを搭載した立体物形成装置の仕様とみなすことができる。
図3は、図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段7を機能させなかった場合の基材2上の形成画像部5を側面方向で断面にして示した模式図である。
図3を参照すれば、上述した制御手段7を機能させずに紫外線硬化型インクの液滴を吐出するインクジェットヘッド3を用い、プラスチック等の非浸透な基材2上に画像形成した場合、記録された色種別の液滴をそれぞれ硬化するために上下関係が生じ、ここでは最も明度の低い色の液滴を最後に記録した様子を示している。尚、図3中では、色種別の液滴が球状で硬化した状態を例示しているが、実際には半球又はそれ以下の高さを持つ平坦な形状となる。
図4は、図3に示した形成画像部5を上面方向から見た状態を示す模式図である。図4を参照すれば、ここでは最も明度の低い色の液滴を最後に記録したことにより、形成画像部5の上面からはその最も明度の低い色が最も良く視認される様子を示している。明度が低いために視認性も高く、形成画像部5の粒状感としては最もざらつきを感じる品質の悪い状態となる。即ち、紫外線硬化型インクの液滴を吐出するインクジェットヘッド3を用い、プラスチック等の非浸透な基材2の上に画像形成する場合、写真用光沢紙のような浸透系メディアと異なり、紫外線硬化型インクが基材2内に浸透しない分、形成されるインクドットの面積が大きくなる傾向にあり、粒状感が悪くなってしまう。
図5は、図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段7を機能させた場合の基材2上の形成画像部5を側面方向で断面にして示した模式図である。また、図6は、図5に示した形成画像部5を上面方向から見た状態を示す模式図である。
図5を参照すれば、上述した制御手段7を機能させて紫外線硬化型インクの液滴を吐出するインクジェットヘッド3を用い、プラスチック等の非浸透な基材2上に画像形成した場合、制御手段7が硬化用照射ランプ4により明度の最も高い色の白インク以外のカラーインクの液滴を硬化した後に硬化したカラーインク上に白インクの液滴を硬化させると共に、画像データに基づいてインクジェットヘッド3で吐出する白インクの液滴の吐出量を制御し、その際に白インクの液滴でカラーインクの液滴を被服させる。このため、画像形成の最後に白インクの液滴が形成画像部5の最表面を膜のように塗布した状態となることにより、図6に示されるように明度の低い色のインクドットの視認性を低減することができ、形成画像部5の粒状感を改善することができる。但し、このときに白インクを塗布する量が多ければ改善量は大きくなるものの、形成画像部5の色が薄くなってしまう。
そこで、実施例では上述した制御手段7の機能により、最終的に画像形成したい色を実現するための各色インクの使用量について、白インクの液滴を吐き付けることを考慮して決定する。具体的に云えば、制御手段7は、被服に用いる白インクの液滴量を被服されるカラーインクの液滴の明度及び量に応じて可変制御する。例えばシアンCのインクとマゼンタMのインクとを75ずつ混ぜて形成していたブルーB色に白インクを20吐き付ける場合には、シアンCのインクとマゼンタMのインクとを85ずつ混ぜることにする。
図7は、上述した制御手段7を機能させる場合に適用される色インクによる形成画像の明度と粒状感との相関性を示した特性図である。
図7を参照すれば、点線の特性C1に示されるように白インクの吐き付け量を吐き付け対象色の明度に応じて変化させる際、例えば色インクによる形成画像の明度が高い(明るい)場合には個々のインクドットが孤立して目立つため、実線の特性C2に示されるように粒状感が悪くなり易い。こうした場合には白インクを多く吐き付けし、色インクのインクドットが白インクの液滴によって被服される確率を高くすれば良い。逆に、色インクによる形成画像の明度が低い(暗い)場合にはインクドットが密集して個々のインクドットは目立たないため、特性C2に示されるように粒状感は悪くなり難い。こうした場合には吐き付ける白インクが目立って粒状感を悪くしてしまうことがあるため、白インクの吐き付け量を少なくすれば良い。尚、粒状感を改善するために必要な明度と白いインクの吐き付け量との関係、或いは狙いの色を実現するための各色インクの使用量と白インクの使用量との関係については、各種インクの色や濃さに関わる成分、液滴のサイズや配置に応じて異なるため、図7に示した形態に限定されない。何れにせよ、こうした色インクによる形成画像の明度と粒状感との相関性のデータを予め内部データとして保管させておき、それに基づく最適値をデータ生成時点で取得して適用すれば、粒状感を低減した画像形成を行うことが可能となる。
図8は、色インクを使用しない条件下として上述したインク吐き付け要部における制御手段7を機能させた場合の基材2上の形成画像部5を側面方向で断面にして示した模式図である。
図8を参照すれば、白インクを使用しないで基材2上に形成画像部5を画像形成すると、使用するインク色種のうちの明度の高い色のインクの液滴程、基材2上の表面に近い位置に形成する。これによって、明度の低い色のインクの液滴を明度の高い色のインクの液滴で被服することが可能となり、形成画像部5の表面から見た際の粒状感を低減することができる。例えばグリーン色を形成する場合には、低明度な色のシアンCのインクの液滴上に高明度な色のイエローYのインクの液滴を形成することによって、シアンCのインクの液滴が視認されることによる粒状感を低減することができる。但し、インク色種の被服の関係やその頻度に応じて形成画像部5の色は異なるし、粒状感も異なる。そこで、ここでも色インクによる形成画像の明度と粒状感との相関性のデータを予め内部データとして保管させておき、それに基づく最適値をデータ生成時点で取得して適用すれば、粒状感を低減した画像形成を行うことが可能となる。
図9は、図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段7を機能させて白インクを使用した場合の吐き付け動作処理を動作モード別に示したフローチャートであり、同図(a)は各色を別個に吐き付ける場合のフローチャート、同図(b)は白インクを除く各色インクを纏めて吐き付けした後に白インクを吐き付ける場合のフローチャート、同図(c)は白インクを含む各色インクを纏めて吐き付ける場合のフローチャートである。但し、ここでは図2を参照して説明した6色ではなく、透明を除く5色のインクを用いる場合を想定している。
図9(a)を参照すれば、この吐き付け動作処理の動作モードでは、使用する5色のインクを明度の低い色から順に記録し、1色ずつ記録を完成させた上に次の色を記録する方式であり、明度の低い色のインク程被服されるために視認性は低くなる。具体的に云えば、ブラックKのインクの記録(ステップS1)、シアンCのインクの記録(ステップS2)、マゼンタMのインクの記録(ステップS3)、イエローYのインクの記録(ステップS4)、ホワイトWのインクの記録(ステップS5)が順次行われることになる。白インクを最後に用いて他色のインクへ被服させるため、白インクによる記録は他色のそれよりも後段となる。この動作モードによれば、最も粒状感が低減される記録方式となるが、画像形成に要する時間が長くなってしまうという短所もある。
図9(b)を参照すれば、この吐き付け動作処理の動作モードでは、白インク以外の各色のインクを同時に記録し、それが終了してから白インクの記録を行う方式である。具体的に云えば、ブラックKのインク、シアンCのインク、マゼンタMのインク、イエローYのインクの記録(ステップS1)が纏めて行われた後、ホワイトWのインクの記録(ステップS2)が行われることになる。白インク以外のインクを記録した時点では、形成画像部5の粒状感が視認されるが、色インクで被服することによって粒状感を低減することができる。この動作モードによれば、図9(a)で説明した動作モードよりも画像形成に要する時間がずっと短縮されて高速処理となる。
図9(c)を参照すれば、この吐き付け動作処理の動作モードでは、白インクを含む各色のインクを同時に記録する方式である。具体的に云えば、ブラックKのインク、シアンCのインク、マゼンタMのインク、イエローYのインク、ホワイトWのインクの記録(ステップS1)を纏めて行うことになる。この動作モードによれば、最も高速に画像形成することが可能であるが、インクの重なり順は画像形成装置に組み付けられているインクジェットヘッド3の位置関係に依存するため、粒状感を低減させる効果は難しくなる。そこで、こうした場合には後述するようにインクジェットヘッド3′と基材2とを相対的に移動させながら記録するようにし、その際に一方向に移動している場合についてのみ記録を行うように動作限定すれば良い。因みに、図9(a)〜(c)で説明した動作モードの記録方式を実施する場合、最終的な形成画像の粒状感は異なるものとなる。
図10は、図9(c)で説明した吐き付け動作処理の動作モードで形成画像の粒状感を改善するためにインク吐き付け要部における相対的移動を説明するために示した概略構成図である。
図10を参照すれば、インクジェットヘッド3′と基材2とを相対的に移動させながら記録する際、例えばインクジェットヘッド3′が右側方向の矢印で示されるような一方向に移動している場合についてのみ記録を行うようにすれば、記録順序がブラックKのインク、シアンCのインク、マゼンタMのインク、イエローYのインク、ホワイトWのインクという具合に一意に決定され、インクの重なり順も一意に決定されることになるため、図9(b)で説明した動作モードと同様な効果が得られる。
図11は、図2で説明したインク吐き付け要部における制御手段7を機能させて白インクを使用しない場合の吐き付け動作処理を動作モード別に示したフローチャートであり、同図(a)は各色を別個に吐き付ける場合のフローチャート、同図(b)は各色インクを纏めて吐き付ける場合のフローチャートである。但し、ここでも図2を参照して説明した6色ではなく、白インク及び透明インクを除く4色のインクを用いる場合を想定している。
図11(a)を参照すれば、この吐き付け動作処理の動作モードでは、使用する4色のインクを明度の低い色から順に記録し、1色ずつ記録を完成させた上に次の色を記録する方式であり、明度の低い色のインク程被服されるために視認性は低くなる。具体的に云えば、ブラックKのインクの記録(ステップS1)、シアンCのインクの記録(ステップS2)、マゼンタMのインクの記録(ステップS3)、イエローYのインクの記録(ステップS4)が順次行われることになる。白インクを用いない場合には、明度の高い色のインクを最後に用いて他色のインクを被服させるため、明度の高い色のインク程、他色のそれよりも後段となる。この動作モードによれば、粒状感が低減される記録方式となるが、画像形成に要する時間が長くなってしまうという短所もある。
図11(b)を参照すれば、この吐き付け動作処理の動作モードでは、各色のインクを同時に記録する方式である。具体的に云えば、ブラックKのインク、シアンCのインク、マゼンタMのインク、イエローYのインクの記録(ステップS1)を纏めて行うことになる。この動作モードによれば、高速に画像形成することが可能であるが、インクの重なり順は画像形成装置に組み付けられているインクジェットヘッドの位置関係に依存するため、粒状感を低減させる効果は難しくなる。そこで、こうした場合にも図9(c)を参照して説明した場合と同様にインクジェットヘッドと基材2とを相対的に移動させながら記録するようにし、その際に一方向に移動している場合についてのみ記録を行うように動作限定すれば良い。因みに、図11(a)、(b)で説明した動作モードの記録方式を実施する場合にも、最終的な形成画像の粒状感は異なるものとなる。
以上に説明した実施例に係る画像形成装置によれば、インク吐き付け要部において外部から送信される画像データに基づいて基材2上に画像形成する際に、異なる色のカラーインクを含む紫外線硬化型インクを吐出して硬化させる際、制御手段7でカラーインクの液滴の記録順序を制御してカラーインクのうちの明度の低い色の液滴を硬化した後に硬化した色の液滴上に明度の高い色(白インクを含む場合には白インク)の液滴を硬化させ、明度の高い色の液滴の吐出量を制御するため、紫外線硬化型カラーインクを用いたインクジェット方式による基材2上の形成画像部5の画像形成に際して粒状感の品質を向上させることができるようになる。
要するに、本発明の画像形成装置では、インク吐き付け要部において高い明度の色のインクの液滴で低い明度の色のインクの液滴を被服するようにカラーインクの記録順序を制御するため、低い明度の色のインクドットの視認性が低減されて粒状感が改善される。特にカラーインクが色インクを含む場合には白インクを形成画像部5の最表面に膜のように塗布することによって、画像形成する色の粒状感を低減することができる。当然、白インクの塗布量に応じて色が薄くなるが、それを加味したインク吐き付け量で画像形成することによって、色と粒状感とを両立することが可能となる。勿論、白インクに限らず、明度の高い色のインク程表面に近い位置に形成するようにしても、同様に粒状感を低減することできる。
以上に説明した画像形成装置のインク吐き付け要部における処理機能は、カラーインクが白インクを含むか否かに応じた画像形成方法の処理プロセスとして換言することができる。前者のカラーインクが白インクを含む画像形成方法の処理プロセスは、画像形成装置に備えられる吐出手段が、外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、白インクとその他の色のカラーインクとを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出ステップと、画像形成装置に備えられる硬化手段が、吐出ステップで吐出された紫外線硬化型インクを硬化させる硬化ステップと、画像形成装置に備えられる制御手段7が、吐出ステップでのカラーインクの液滴の記録順序を制御して硬化ステップでカラーインクを硬化した後にその硬化したカラーインク上に白インクを硬化させる制御ステップと、を有し、制御ステップでは、画像データに基づいて吐出ステップで吐出する白インクの吐出量を制御するものとなる。後者のカラーインクが白インクを含まない画像形成方法の処理プロセスは、画像形成装置に備えられる吐出手段が、外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、異なる色のカラーインクを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出ステップと、画像形成装置に備えられる硬化手段が、吐出ステップで吐出された紫外線硬化型インクを硬化させる硬化ステップと、画像形成装置に備えられる制御手段7が、吐出ステップでのカラーインクの液滴の記録順序を制御して硬化ステップでカラーインクのうちの明度の低い色の液滴を硬化した後にその硬化した色の液滴上に明度の高い色の液滴を硬化させる制御ステップと、を有し、制御ステップでは、画像データに基づいて吐出ステップで吐出する明度の高い色の液滴の吐出量を制御するものとなる。
何れの画像形成方法においても、処理プロセス(吐出ステップ、硬化ステップ、制御ステップ)をコンピュータにより実行させるための画像形成用プログラムとして適用させることができる。具体的には、画像形成装置に備えられる記憶媒体に画像形成用プログラムを格納させておき、別途具備されるCPU(Central Processing Unit)機能によって画像形成用プログラムを読み出して実行すれば良いことになる。
1 支持体
2 基材
3、3′ インクジェットヘッド
4 硬化用照射ランプ
5 形成画像部
6 印刷物
7 制御手段
特開2007−118409号公報

Claims (5)

  1. 外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、白インクとその他の色のカラーインクとを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出手段と、
    前記吐出手段によって吐出された前記紫外線硬化型インクを硬化させる硬化手段と、
    前記吐出手段での前記カラーインクの液滴の記録順序を制御して前記硬化手段により前記カラーインクを硬化した後に当該硬化したカラーインク上に前記白インクを硬化させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記白インクの吐出量の制御に際して当該白インクの液滴で前記カラーインクの液滴を被覆させ、前記画像データに基づいて前記カラーインクによる形成画像の明度が高いほど前記白インクの吐出量を増加させるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、白以外の異なる色のカラーインクを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出手段と、
    前記吐出手段によって吐出された前記紫外線硬化型インクを硬化させる硬化手段と、
    前記吐出手段での前記カラーインクの液滴の記録順序を制御して前記硬化手段により前記カラーインクのうちの明度の低い色の液滴を硬化した後に当該硬化した色の液滴上に前記明度の高い色の液滴を硬化させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記画像データに基づいて前記明度の低い色による形成画像の明度が高いほど当該明度の高い色の液滴の吐出量を増加させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像形成装置に備えられる吐出手段が、外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、白インクとその他の色のカラーインクとを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出ステップと、
    画像形成装置に備えられる硬化手段が、前記吐出ステップで吐出された前記紫外線硬化型インクを硬化させる硬化ステップと、
    画像形成装置に備えられる制御手段が、前記吐出ステップでの前記カラーインクの液滴の記録順序を制御して前記硬化ステップで前記カラーインクを硬化した後に当該硬化したカラーインク上に前記白インクを硬化させる制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、前記画像データに基づいて前記カラーインクによる形成画像の明度が高いほど前記白インクの吐出量を増加させるように制御することを特徴とする画像形成方法。
  4. 画像形成装置に備えられる吐出手段が、外部から送信される画像データに基づいて基材上に画像形成する際に、白以外の異なる色のカラーインクを含む紫外線硬化型インクを吐出する吐出ステップと、
    画像形成装置に備えられる硬化手段が、前記吐出ステップで吐出された前記紫外線硬化型インクを硬化させる硬化ステップと、
    画像形成装置に備えられる制御手段が、前記吐出ステップでの前記カラーインクの液滴の記録順序を制御し、前記画像データに基づいて明度の低い色による形成画像の明度が高いほど当該明度の高い色の液滴の吐出量を増加させ、前記硬化ステップにおいて前記カラーインクのうちの前記明度の低い色の液滴を硬化した後に当該硬化した色の液滴上に前記明度の高い色の液滴を硬化させる制御ステップと、を有することを特徴とする画像形成方法。
  5. 請求項3又は4記載の画像形成方法における前記吐出ステップ、前記硬化ステップ、前記制御ステップをコンピュータにより実行させるための画像形成用プログラム。
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