JP2003340691A - 超音波加工装置 - Google Patents

超音波加工装置

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JP2003340691A
JP2003340691A JP2002150696A JP2002150696A JP2003340691A JP 2003340691 A JP2003340691 A JP 2003340691A JP 2002150696 A JP2002150696 A JP 2002150696A JP 2002150696 A JP2002150696 A JP 2002150696A JP 2003340691 A JP2003340691 A JP 2003340691A
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Taizo Murakami
泰三 村上
Manabu Kato
加藤  学
Katsuhiko Yokoi
勝彦 横井
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続して被加工物の加工を精度よく行うこと
ができる超音波加工装置を提供する。 【解決手段】 超音波穿孔装置(超音波加工装置)1の
昇降テーブル11の上面には、工具9に対向する位置に
ワーク台(治具)12が設けられている。このワーク台
12は、焼きばめされたプレート51と基板54とから
形成されている。このプレート51は、後述の砥粒より
硬い素材(例えばPCD)で形成された基準面52と、
超硬合金で形成された台53とから成っている。ワーク
(被加工物)13は、昇降テーブル11に設けられたワ
ーク台12の基準面52に固定される。そして、超音波
穿孔装置1は、超音波により工具9を振動させ、この振
動を砥粒に伝達することにより工具形状に倣った形状を
ワーク13に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波加工装置の
技術に関する。詳細には、超音波加工装置の昇降テーブ
ルに設けられた治具の基準面の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、工具と被加工物との間に砥粒
を流しながら、超音波により工具を振動させ、この振動
を工具と被加工物との間に介在する砥粒に伝達すること
により、昇降テーブルに設けられた治具の基準面に固定
した被加工物を工具形状に倣った形状に超音波加工する
こととした超音波加工装置の技術は公知となっている。
この超音波加工装置は他の一般加工装置と同様に、一つ
の被加工物について加工が完了したときは、治具からそ
の被加工物を取り外して新しい被加工物を取り付けて、
再び加工を行うことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の超音波
加工装置は、連続して何個も被加工物の加工を行うと、
被加工物と治具の基準面に余分な砥粒が入り込み、この
入り込んだ砥粒と被加工物自身に工具からの振動が伝わ
ることで、被加工物を保持している治具の基準面が削ら
れ、精度が悪くなるという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、超音波により
工具を振動させ、この振動を被加工物との間に介在する
砥粒に伝達することにより工具形状に倣った形状を前記
被加工物に形成する超音波加工装置において、前記被加
工物は、昇降テーブルに設けられた治具の基準面に固定
され、前記治具の基準面は、前記砥粒よりも硬い部材で
形成されることを特徴とする超音波加工装置としたもの
である。
【0006】請求項2においては、請求項1に記載の超
音波加工装置であって、前記部材は、PCDであること
を特徴とする超音波加工装置としたものである。
【0007】請求項3においては、請求項1または2に
記載の超音波加工装置であって、前記部材は、焼きばめ
により、前記治具の基準面として、該治具に保持される
ことを特徴とする超音波加工装置としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を、添付
の図面を参照して具体的に説明する。
【0009】〔装置全体の概略構成〕本発明の一実施形
態としての超音波穿孔装置(超音波加工装置)の全体側
面図が図1に、全体正面図が図2に、それぞれ示され
る。この図1,図2に示すように、この超音波穿孔装置
1は、床上に設置される基台2の上にコラム3を立設
し、このコラム3に穿孔ヘッド部4を支持する構成とな
っている。
【0010】コラム3にはネジ軸5が上下方向に配置さ
れ、回転自在に支持されている。このネジ軸5に昇降体
6が螺着されて、ネジ軸5と昇降体6とにより公知のボ
ールネジ機構が構成されている。このネジ軸5には、コ
ラム3上に設置されたモータ7のモータ軸が連結されて
いる。この構成においてモータ7を正逆方向に回転駆動
することで、昇降体6の上下位置を変更することができ
る。コラム3には更にリニアガイドが上下方向に配設さ
れて(図略)、このリニアガイドに沿って上下変位可能
に、連結体8が備えられている。この連結体8に前記昇
降体6が連結されることで、連結体8(ひいては、この
連結体8に備えられる穿孔ヘッド部4)を上下方向(Z
方向)に移動させることができる。
【0011】連結体8には穿孔ヘッド部4が上下摺動自
在に支持される。穿孔ヘッド部4には穿孔を行うための
工具9が取り付けられるとともに、この工具9に超音波
振動を与えるための機構が備えられている。この工具9
は、高硬度の多結晶ダイヤモンド(PCD:Poly Cryst
alline Diamond)により構成されている。
【0012】基台2上には水平方向(XY方向)に移動
可能な移動テーブル10が設置され、この移動テーブル
10の上に、図2に示すように、昇降テーブル11、カ
メラ部41、研磨装置42の三者が並べて配置される。
昇降テーブル11上面の前記工具9に対向し得る位置に
は、被加工物としてのワーク13が固定可能とされる。
このワーク13としては種々のものが考えられるが、本
実施形態は、インクジェットプリンタ等のインクジェッ
トヘッドに圧電式アクチュエータとして使用される、圧
電セラミック材料(PZT)を加工する場合を示してい
る。カメラ部41は、工具9の向きを調整するために設
置される。また、研磨装置42は、後述するホーン23
の工具取付面23aを研磨するために設置される。
【0013】装置全体を覆うように基台2上にはカバー
43が設置されて、穿孔作業時に発生する切り粉や後述
する砥粒液が周囲に飛散しないように配慮されている。
装置の正面には開閉可能な両開き式の扉44が設けられ
(図1)、ワーク13の交換作業などの必要に応じて扉
44を開いてカバー43内部にアクセスできるようにな
っている。
【0014】〔穿孔ヘッド部の構成〕穿孔ヘッド部4の
構成について、側面図である図3、正面図である図4、
および平面断面図である図5を主に参照しながら具体的
に説明する。この穿孔ヘッド部4は、前記連結体8に支
持される基部フレーム14に、前記工具9を支持するた
めの工具フレーム17を上下摺動自在に連結した構成と
なっている。基部フレーム14には支軸15が水平に架
設され、この支軸15に、前後方向に細長いバランス体
16の中央部が枢支されて揺動自在とされている。基部
フレーム14上にはエアシリンダ18が設置され(図
3,図4)、このシリンダロッド19が下方に延出し
て、前記バランス体16の一端に連結している。そし
て、バランス体16の前記シリンダロッド19が連結さ
れた一端に、前記工具フレーム17が連結されている。
基部フレーム14には変位センサ20が設けられ、工具
フレーム17の基部フレーム14に対する相対変位を検
出できるように構成されている。
【0015】図3に示すように、工具フレーム17の下
端には環状のホーン支持部21が軸受22を介して旋回
可能に設けられ、このホーン支持部21にホーン23が
固定される。ホーン23は上下方向に細長く形成され、
その上部には超音波振動子24が固着されるとともに、
ホーン23の下端には平坦な工具取付面23aが形成さ
れ、この工具取付面23aに対して前記工具9が脱着可
能に取り付けられる。なお、基部フレーム14や工具フ
レーム17を覆うように板状のカバー45が設けられ
て、内部の超音波振動子24等を保護できるようになっ
ている。
【0016】図5の平面図に示すように、ホーン支持部
21には側方に向けて突起25が設けられて、この突起
25の一側に、付勢体26が工具フレーム17に設けら
れている。付勢体26は付勢バネ28の弾発作用によ
り、突起25を一側に向けて常時押動するように構成さ
れている。一方、付勢体26に突起25を挟んで対向す
る位置に、ツマミを有する角度微調整ネジ27が工具フ
レーム17に取り付けられる。この構成において、角度
微調整ネジ27のツマミを一方向に回転させると、その
先端が突起25を前記付勢体26に抗して押すので、ホ
ーン支持部21が図5の反時計回り方向に旋回される。
一方、ツマミを逆方向に回転させた場合は、ネジ27の
先端が後退して、前記付勢体26が突起25を押すの
で、ホーン支持部21は図5の時計回り方向に旋回され
る。従って、ネジ27を適宜回転させることで、ホーン
支持部21の角度(即ち、ホーン23に取り付けられた
工具9の水平面内における向き)を微調整することがで
きる。なお、ヘッド前面には固定ネジ36が設けられて
おり(図3・図4)、前述の微調整作業が終了した後は
このネジ36を回転させて締め付けることで、ホーン支
持部21が不用意に旋回しないよう固定できるようにな
っている。
【0017】〔昇降テーブルの構成〕ワーク13を固定
するための昇降テーブル11の構成を、図6の側面図を
参照して説明する。この昇降テーブル11は、移動テー
ブル10の上に立設固定された基部フレーム29と、こ
の基部フレーム29に図示せぬリニアガイドを介して昇
降自在に設けられた昇降フレーム31と、を有してい
る。
【0018】前記基部フレーム29にはリフトシリンダ
30が取り付けられ、このシリンダロッド32が上方に
延出して、その先端が前記昇降フレーム31に連結され
ている。リフトシリンダ30はエアシリンダ式に構成さ
れており、圧縮空気を供給/ドレンすることで、昇降フ
レーム31の上下位置を変更することができる。基部フ
レーム29には変位センサ33が設置されて、昇降フレ
ーム31の上下位置を測定できるようになっている。ま
た、内部のリフトシリンダ30や変位センサ33を保護
すべく、箱状のカバー46が昇降フレーム31に設けら
れる。
【0019】昇降フレーム31の上部は水平に構成さ
れ、この上に、ワーク13を取り付けるためのワーク台
(治具)12が設置される。また、ワーク台12の脇の
位置において、昇降フレーム31上にクランプ機構34
が設けられている。このクランプ機構34はエアシリン
ダで構成されており、ワーク台12上にワーク13を載
置した状態でエアシリンダを作動させると、伸張するシ
リンダロッド35がワーク13を水平方向へ押圧し、ワ
ーク台12に設けられたガイド部に突き当てた状態で固
定するようになっている。
【0020】この超音波穿孔装置1は図示せぬ砥粒液溜
めを備えており、この砥粒液溜めには、砥粒(例えば、
粒径4〜6μm程度のSiC)を分散させた液体が注入
されている。砥粒液溜めに接続させて、パイプや可撓性
のホースや管継手などからなる砥粒液循環経路が形成さ
れ、この経路が、前記昇降テーブル11近傍に設けた中
継パイプ47(図1,図2,図6に図示)に接続されて
いる。この中継パイプ47には供給孔48が形成される
とともに、更に該供給孔48の近傍位置において、案内
棒49が下向きに突設されている。案内棒49は湾曲状
に構成されて斜め方向に向きを変え、その先端が、昇降
テーブル11上のワーク台12の直上方に位置してい
る。この構成で、砥粒液溜めに設置された図略のポンプ
を駆動させると、砥粒液は中継パイプ47内に送られ、
その一部が供給孔48を介して外部に漏出する。中継パ
イプ47の外面に漏れ出た砥粒液は案内棒49を伝って
ワーク台12上に落下し、工具9による加工に用いられ
る。
【0021】〔ワーク台の構成〕昇降テーブル11のう
ち、ワーク13が固定されるワーク台12の構成を、図
7(a)の側面図、及び図7(b)の斜視図を参照して
説明する。ワーク台12は、ホーン23の工具9に対向
する位置に設けられており、基板54と、この基板54
の上面に焼きばめにより接合されたプレート51と、を
有している。
【0022】前記プレート51は、上面にワークが設置
される基準面52と、基準面52の下面に接着される台
53と、から形成されている。この基準面52と台53
とは、ロー付けなどにより接着固定されている。なお、
基準面52は、上面と下面が同一形状となるように形成
されており、台53は、上面から下面に向けて末広がり
となる、略「八」の字状に形成される。基準面52は、
砥粒よりも硬い材料で形成されている。例えば砥粒とし
てSiCを使用した場合は、基準面52はSiCや、ア
ルミナなど、セラミック系の材料を用いれば良い。ただ
し、砥粒による摩耗を確実に防止する観点からは、基準
面52は、PCD(Poly Crystalline Diamond、多結晶
ダイヤモンド)や、cBN(Cubic Boron Nitride、立
方晶窒化ホウ素)など、難削材の加工工具先端に用いら
れるようなきわめて硬度の高い焼結体材料で形成されて
いることが望ましい。また、台53は、超硬合金で形成
されている。
【0023】一方、前記基板54は、固定ネジ55によ
り、昇降フレーム31の上部にネジ止めされる。また、
基板54の上面には、プレート51を接合するための取
付溝56が設けられている(図7(b)に図示)。この
取付溝56の形状は前述の台53に対応して略「八」の
字状とされ、かつ、この台53の寸法より僅かに小さい
形状に構成されている。基板54は、プレート51に比
べて線膨張係数が大きな材質で形成されており、後述す
る焼きばめの際に、収縮する基板54の前記取付溝部5
6がプレート51に過大な締め付け力を加えないように
配慮されている。特に、基準面52が脆性材料(例え
ば、前述のPCD)で構成されている場合は、基板54
自体がクッション材として機能するため、焼きばめの際
にプレート51に過大な力が加わって基準面52が割れ
てしまう事態を回避することができる。
【0024】次に、以上に示したプレート51と基板5
4の構成において、プレート51と基板54とを焼きば
めにより接合する作業を説明する。即ち、基板54を適
宜の方法で熱することにより、基板54の上面の取付溝
56を膨張させた上で、プレート51をスライドさせて
挿入する(図7(b)に図示)。基板54の上面の取付
溝56は熱で膨張して、プレート51の台53の寸法よ
りも大きくなるので、プレート51の台53の部分を取
付溝56に嵌めることができる。そして、基板54を冷
却すると、取付溝56が収縮し、取付溝56がプレート
51を締め付ける形となって接合する(図7(a)に図
示)。即ち、冷却された際の取付溝56の寸法はプレー
ト51の台53の寸法よりも小さいため、プレート51
と基板54とははずれにくい構成とすることができる。
なお、プレート51と基板54とが接合された後であっ
ても、基板54を再度熱することにより、取付溝56が
膨張されてプレート51を基板54から取り外すことが
可能である。
【0025】〔穿孔作業の様子の説明〕以上に示した構
成において、実際に工具9を超音波振動させてワーク1
3に穿孔する作業を説明する。まず、ワーク13を前記
クランプ機構34によりワーク台12の基準面52上に
固定したのち、前記移動テーブル10をXY方向に移動
させるとともに、前記モータ7を駆動して穿孔ヘッド部
4を下降させ、図6の鎖線で示すように、前記工具9が
ワーク13のすぐ上に僅かな隙間をおいて位置するよう
にする。そして、変位センサ33で昇降フレーム31の
位置を常時測定しながら、リフトシリンダ30に圧縮空
気を供給して、シリンダロッド32を徐々に伸張させて
昇降フレーム31を上方向へ移動させ、ワーク13を上
昇させる。そして、ワーク13の上面が工具9に接触し
た瞬間の昇降フレーム31の位置を、装置1を制御する
コントローラの適宜の記憶手段にゼロ位置として記憶し
ておく。そして、穿孔ヘッド部4の超音波振動子24を
駆動し、ホーン23を介して振幅数μm程度の上下方向
の超音波振動を工具9に付与しながら、リフトシリンダ
30に圧縮空気を供給してワーク13を上昇させ、工具
9に対し押し付ける。また、前記砥粒液循環経路のポン
プが駆動されることにより、中継パイプ47から案内棒
49を経由して砥粒液が工具9の周囲に供給される。こ
れによりワーク13は、工具9との間にある砥粒によっ
て削られてゆき、工具9に倣った形状の溝や孔等がワー
ク13の上面に形成される。
【0026】前述の加工作業において、砥粒がワーク1
3とワーク台12の基準面52との間に入り込むことが
あるが、本発明ではワーク台12の基準面52が砥粒よ
りも硬い素材(PCDなど)で形成されているため、基
準面52がこの入り込んだ砥粒とワーク13自身により
削られることが防止される構成となっている。
【0027】なお、前述した穿孔ヘッド部4のエアシリ
ンダ18(図3)は、工具フレーム17の変位を変位セ
ンサ20で測定しながら必要に応じて圧縮空気の給排を
行って、工具フレーム17を支持する力を調節してい
る。これにより、穿孔作業中にワーク13に対し過大な
力で工具9が押し付けられることが防止されるので、本
実施形態の圧電セラミックのような脆性材料のワーク1
3を加工する場合でも、ワーク13の破損が十分に回避
される構成となっている。
【0028】工具9によりワーク13に穿孔を行ってい
る間も、前記昇降フレーム31の位置が変位センサ33
(図6)によって常時測定されている。そして昇降フレ
ーム31が、前記ゼロ位置から所定の距離だけ上昇した
時点で、リフトシリンダ30への圧縮空気の供給が停止
され、ワーク13の上昇が停止される。この結果、前記
ワーク13には、正確に当該距離だけの深さの孔あるい
は溝を形成することができる。
【0029】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさ
まざまな設計変更が可能なものである。
【0030】前記実施の形態においては、ワーク台12
は、基板54と、この基板54の上面に焼きばめにより
接合されたプレート51と、を有しているが、それに限
られない。例えば、基板54とプレート51とは、ネジ
止めにより螺合されてもよいし、接着剤により接着され
てもよい。また、例えば、図8に示すように、上面にワ
ークが設置される基準面52と基準面52の下面にロー
付けなどにより接着固定される台53とから形成される
プレート51と、基板54と、をロー付けにより接着固
定し、固定ネジ55により、基板54を昇降フレーム3
1の上部にネジ止めされていてもよい。
【0031】また、前記実施の形態においては、ワーク
台12のプレート51は、PCDなど砥粒よりも硬い材
料で形成される基準面52と超鋼で形成される台53と
から構成されているが、それに限られない。例えば、プ
レート51の基準面52と台53とを一体に構成して、
プレート51全体をPCDなど砥粒よりも硬い材料で形
成してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0033】即ち、請求項1に示す如く、超音波により
工具を振動させ、この振動を被加工物との間に介在する
砥粒に伝達することにより工具形状に倣った形状を前記
被加工物に形成する超音波加工装置において、前記被加
工物は、昇降テーブルに設けられた治具の基準面に固定
され、前記治具の基準面は、前記砥粒よりも硬い部材で
形成されることを特徴とする超音波加工装置とした。従
って、治具の基準面が砥粒よりも硬い部材で形成されて
いることから、加工の際に、被加工物と治具との間に余
分な砥粒が入り込み、被加工物自身に超音波加工の微弱
な振動が伝わることにより、治具の基準面が磨耗されて
しまい、加工の精度が悪化するのを防ぐことができる。
従って、連続して安定した加工を行うことができる。ま
た、砥粒より硬い部材で治具全体を構成する場合に比し
ても、低コストで構成できるメリットがある。
【0034】請求項2に示す如く、請求項1に記載の超
音波加工装置であって、前記部材は、PCDであること
を特徴とする超音波加工装置とした。従って、治具の基
準面が砥粒よりも硬い部材であるPCDで形成されてい
ることから、加工の際に、被加工物と治具との間に余分
な砥粒が入り込み、被加工物自身に超音波加工の微弱な
振動が伝わることにより、治具の基準面が磨耗されてし
まい、加工の精度が悪化するのを防ぐことができる。従
って、連続して安定した加工を行うことができる。ま
た、砥粒より硬い部材で治具全体を構成する場合に比し
ても、低コストで構成できるメリットがある。
【0035】請求項3に示す如く、請求項1または2に
記載の超音波加工装置であって、前記部材は、焼きばめ
により、前記治具の基準面として、該治具に保持される
ことを特徴とする超音波加工装置とした。従って、被加
工物を固定する治具の基準面が焼きばめにより確実に治
具に保持され、連続して安定した加工を行うことができ
る。また、熱して冷ますだけでよいので、固定の方法も
容易である。更には、再度熱することで治具の基準面を
治具から容易に取り外すことができるので、治具の基準
面を新しいものに交換する必要が生じた場合も、容易に
作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波穿孔装置の全
体的な構成を示した側面図。
【図2】同じく正面図。
【図3】穿孔ヘッド部の側面図一部断面図。
【図4】同じく正面図。
【図5】同じく平面断面図。
【図6】昇降テーブルの側面断面図。
【図7】ワーク台を示す図である。(a)はワーク台の
側面断面図。(b)はワーク台の分解斜視図。
【図8】本発明の別の実施形態に係るワーク台の側面断
面図。
【符号の説明】
1 超音波穿孔装置 9 工具 11 昇降テーブル 12 ワーク台(治具) 13 ワーク(被加工物) 52 基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横井 勝彦 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 Fターム(参考) 3C049 AA07 AA17 AC04 CB01 3C058 AA07 AB04 CB01 DA02 DA10 5D107 AA09 AA11 BB01 CC01 FF09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波により工具を振動させ、この振動
    を被加工物との間に介在する砥粒に伝達することにより
    工具形状に倣った形状を前記被加工物に形成する超音波
    加工装置において、 前記被加工物は、昇降テーブルに設けられた治具の基準
    面に固定され、 前記治具の基準面は、前記砥粒よりも硬い部材で形成さ
    れることを特徴とする超音波加工装置。
  2. 【請求項2】 前記部材は、PCDであることを特徴と
    する請求項1に記載の超音波加工装置。
  3. 【請求項3】 前記部材は、焼きばめにより、前記治具
    の基準面として、該治具に保持されることを特徴とする
    請求項1または2に記載の超音波加工装置。
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