JP4019795B2 - 超音波加工装置及びこれに用いられる超音波振動体 - Google Patents

超音波加工装置及びこれに用いられる超音波振動体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波加工装置及びこれに用いられる超音波振動体に関する。
【0002】
【従来の技術】
工具(ツール)を超音波振動させ、この振動を砥粒に伝達することにより工具形状に倣った形状を被加工物(ワーク)に形成することができる超音波加工装置が知られている。かかる超音波加工装置は、被加工物を精密に加工することができることから、被加工物として例えばガラス、セラミックス、鉱石、宝石などの脆性材料を加工するために用いて好適である。
【0003】
上述したような超音波加工装置では、超音波振動子で発生した超音波振動をホーンと称される長手部材である工具保持具を介してこれに取り付けられた工具に伝えることによって被加工物を加工するのが一般的である。ホーンは、その軸方向に屈曲するように振動する軸方向曲げ振動モードや、径方向に伸縮するように振動する径方向伸縮振動モード、軸方向に伸縮するように振動する軸方向伸縮振動モードなどのいくつかのモードで振動するが、超音波加工には軸方向伸縮振動モードのいずれかの次数での振動が用いられる。従って、超音波振動子は、超音波加工に使用される次数におけるホーンの軸方向伸縮振動モードの固有振動数と同じ振動数で振動させられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、超音波振動子が発生する超音波振動の振動数を、超音波加工に使用される次数におけるホーンの軸方向伸縮振動モードの固有振動数と厳密に一致させるのは現実問題として非常に困難である。そのため、超音波振動子が発生する超音波振動の振動数が当初予定していた振動数よりも軸方向曲げ振動モードや径方向伸縮振動モードのいずれかの次数における固有振動数に近づく方向に変動することがあり、そのような場合には、軸方向伸縮振動モードでの振動に軸方向曲げ振動モード及び/又は径方向伸縮振動モードでの振動が加わってホーンが励振されてしまうことがある。そうすると、例えば被加工物に形成される溝の幅が設計幅よりも著しく大きくなるなど、加工後の被加工物の形状が工具形状(設計形状)とは大きく異なるものになり、被加工物の形状精度が悪化してしまう。
【0005】
そこで、本発明の目的は、優れた形状精度で被加工物を加工することができる超音波加工装置及びこれに用いられる超音波振動体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の超音波加工装置は、超音波振動体に取り付けられた工具を超音波振動させ、この振動を砥粒に伝達することにより工具形状に倣った形状を被加工物に形成する超音波加工装置において、前記超音波振動体は、その径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードの固有振動数が、超音波加工に使用される次数における軸方向伸縮振動モードの固有振動数の0.85倍以下又は1.1倍以上となるように形成されていることを特徴としている。
【0007】
請求項1によると、超音波振動子の振動数が超音波加工に使用される次数における超音波振動体の軸方向伸縮振動モードの固有振動数からずれて径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードの固有振動数に近づいたとしても、径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードでの振動があまり励起されず、被加工物に形成される溝が工具形状よりも太くなるなどの不具合が生じにくくなり、優れた形状精度で被加工物を加工することが可能となる。同様に、超音波振動子の励振方向が超音波振動体の軸方向から径方向にずれたとしても、径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードでの振動がほとんど励起されず、優れた形状精度で被加工物を加工することが可能となる。また、工具の損傷が起こるのも抑制することができる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
また、請求項の超音波加工装置において、前記超音波振動体は、前記工具が取り付けられる先端近傍部が中央部よりも大径となった末広形状を有している。
【0013】
請求項によると、超音波振動体が末広形状を有する長手部材であることにより、例えば超音波振動体がずん胴形状や先細形状を有する長手部材である場合と比較して優れた加工精度が得られることが確認された。
【0014】
請求項は、請求項1又は2に記載の超音波加工装置に用いられる超音波振動体である。
【0015】
請求項による超音波振動体は、上述した超音波加工装置と共に用いるのに好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0017】
〔装置全体の概略構成〕
本発明の一実施形態としての超音波加工装置の全体側面図が図1に、全体正面図が図2に、それぞれ示される。この図1,図2に示すように、この超音波加工装置1は、床上に設置される基台2の上にコラム3を立設し、このコラム3に穿孔ヘッド部4を支持する構成となっている。
【0018】
コラム3にはネジ軸5が上下方向に配置され、回転自在に支持されている。このネジ軸5に昇降体6が螺着されて、ネジ軸5と昇降体6とにより公知のボールネジ機構が構成されている。このネジ軸5には、コラム3上に設置されたモータ7のモータ軸が連結されている。この構成においてモータ7を正逆方向に回転駆動することで、昇降体6の上下位置を変更することができる。
コラム3には更にリニアガイドが上下方向に配設されて(図略)、このリニアガイドに沿って上下変位可能に、連結体8が備えられている。この連結体8に前記昇降体6が連結されることで、連結体8(ひいては、この連結体8に備えられる穿孔ヘッド部4)を上下方向(Z方向)に移動させることができる。
【0019】
連結体8には穿孔ヘッド部4が上下摺動自在に支持される。穿孔ヘッド部4には穿孔を行うための工具9が取り付けられるとともに、この工具9に超音波振動を与えるための機構が備えられている。
【0020】
基台2上には水平方向(XY方向)に移動可能な移動テーブル10が設置され、この移動テーブル10の上に、図2に示すように、昇降テーブル11、カメラ部41、研磨装置42の三者が並べて配置される。
昇降テーブル11上面の前記工具9に対向し得る位置には、被加工物としてのワーク13が固定可能とされる。このワーク13としては種々のものが考えられるが、本実施形態は、インクジェットプリンタ等のインクジェットヘッドに圧電式アクチュエータとして使用される、圧電セラミック材料(PZT)を加工する場合を示している。
【0021】
装置全体を覆うように基台2上にはカバー43が設置されて、穿孔作業時に発生する切り粉や後述する砥粒液が周囲に飛散しないように配慮されている。装置の正面には開閉可能な両開き式の扉44が設けられ(図1)、ワーク13の交換作業などの必要に応じて扉44を開いてカバー43内部にアクセスできるようになっている。
【0022】
〔穿孔ヘッド部の構成〕
穿孔ヘッド部4の構成について、側面図である図3、正面図である図4、および平面断面図である図5を主に参照しながら具体的に説明する。
この穿孔ヘッド部4は、前記連結体8に支持される基部フレーム14に、前記工具9を支持するための工具フレーム17を上下摺動自在に連結した構成となっている。基部フレーム14には支軸15が水平に架設され、この支軸15に、前後方向に細長いバランス体16の中央部が枢支されて揺動自在とされている。
基部フレーム14上にはエアシリンダ18が設置され(図3,図4)、このシリンダロッド19が下方に延出して、前記バランス体16の一端に連結されている。そして、バランス体16の前記シリンダロッド19が連結された一端に、前記工具フレーム17が連結されている。基部フレーム14には変位センサ20が設けられ、工具フレーム17の基部フレーム14に対する相対変位を検出できるように構成されている。
【0023】
図3に示すように、工具フレーム17の下端には環状のホーン支持部21が軸受22を介して旋回可能に設けられ、このホーン支持部21にホーン23が固定される。ホーン23は上下方向に細長く形成され、その上部には超音波振動子24が固着されるとともに、ホーン23の下端には平坦な工具取付面23aが形成され、この工具取付面23aに対して前記工具9が脱着可能に取り付けられる。
なお、基部フレーム14や工具フレーム17を覆うように板状のカバー45が設けられて、内部の超音波振動子24等を保護できるようになっている。
【0024】
図5の平面図に示すように、ホーン支持部21には側方に向けて突起25が設けられて、この突起25の一側に、付勢体26が工具フレーム17に設けられている。付勢体26は付勢バネ28の弾発作用により、突起25を一側に向けて常時押動するように構成されている。一方、付勢体26に突起25を挟んで対向する位置に、ツマミを有する角度微調整ネジ27が工具フレーム17に取り付けられる。
この構成において、角度微調整ネジ27のツマミを一方向に回転させると、その先端が突起25を前記付勢体26に抗して押すので、ホーン支持部21が図5の反時計回り方向に旋回される。一方、ツマミを逆方向に回転させた場合は、ネジ27の先端が後退して、前記付勢体26が突起25を押すので、ホーン支持部21は図5の時計回り方向に旋回される。従って、ネジ27を適宜回転させることで、ホーン支持部21の角度(即ち、ホーン23に取り付けられた工具9の水平面内における向き)を微調整することができる。
なお、ヘッド前面には固定ネジ36が設けられており(図3・図4)、前述の微調整作業が終了した後はこのネジ36を回転させて締め付けることで、ホーン支持部21が不用意に旋回しないよう固定できるようになっている。
【0025】
〔昇降テーブルの構成〕
ワーク13を固定するための昇降テーブル11の構成を、図6の側面図を参照して説明する。
この昇降テーブル11は、移動テーブル10の上に立設固定された基部フレーム29と、この基部フレーム29に図示せぬリニアガイドを介して昇降自在に設けられた昇降フレーム31と、を有している。
【0026】
前記基部フレーム29にはリフトシリンダ30が取り付けられ、このシリンダロッド32が上方に延出して、その先端が前記昇降フレーム31に連結されている。
リフトシリンダ30はエアシリンダ式に構成されており、圧縮空気を供給/ドレンすることで、昇降フレーム31の上下位置を変更することができる。基部フレーム29には変位センサ33が設置されて、昇降フレーム31の上下位置を測定できるようになっている。
また、内部のリフトシリンダ30や変位センサ33を保護すべく、箱状のカバー46が昇降フレーム31に設けられる。
【0027】
昇降フレーム31の上部は水平に構成され、この上に、ワーク13を取り付けるためのワーク台12が設置される。また、ワーク台12の脇の位置において、昇降フレーム31上にクランプ機構34が設けられている。このクランプ機構34はエアシリンダで構成されており、ワーク台12上にワーク13を載置した状態でエアシリンダを作動させると、伸張するシリンダロッド35がワーク13を水平方向へ押圧し、ワーク台12に設けられたガイド部に突き当てた状態で固定するようになっている。
【0028】
この超音波加工装置1は図示せぬ砥粒液溜めを備えており、この砥粒液溜めには、砥粒(例えば、粒径4〜6μm程度のSiC)を分散させた液体が注入されている。砥粒液溜めに接続させて、パイプや可撓性のホースや管継手などからなる砥粒液循環経路が形成され、この経路が、前記昇降テーブル11近傍に設けた中継パイプ47(図1,図2,図6に図示)に接続されている。この中継パイプ47には供給孔48が形成されるとともに、更に該供給孔48の近傍位置において、案内棒49が下向きに突設されている。案内棒49は湾曲状に構成されて斜め方向に向きを変え、その先端が、昇降テーブル11上のワーク台12の直上方に位置している。
この構成で、砥粒液溜めに設置された図略のポンプを駆動させると、砥粒液は中継パイプ47内に送られ、その一部が供給孔48を介して外部に漏出する。中継パイプ47の外面に漏れ出た砥粒液は案内棒49を伝ってワーク台12上に落下し、工具9による加工に用いられる。
【0029】
〔穿孔作業の様子の説明〕
以上に示した構成において、実際に工具9を超音波振動させてワーク13に穿孔する作業を説明する。
まず、ワーク13を前記クランプ機構34によりワーク台12上に固定したのち、前記移動テーブル10をXY方向に移動させるとともに、前記モータ7を駆動して穿孔ヘッド部4を下降させ、図6の鎖線で示すように、前記工具9がワーク13のすぐ上に僅かな隙間をおいて位置するようにする。
そして、変位センサ33で昇降フレーム31の位置を常時測定しながら、リフトシリンダ30に圧縮空気を供給して、シリンダロッド32を徐々に伸張させて昇降フレーム31を上方向へ移動させ、ワーク13を上昇させる。そして、ワーク13の上面が工具9に接触した瞬間の昇降フレーム31の位置を、装置1を制御するコントローラの適宜の記憶手段にゼロ位置として記憶しておく。
そして、穿孔ヘッド部4の超音波振動子24を駆動し、ホーン23を介して振幅数μm程度の上下方向の超音波振動を工具9に付与しながら、リフトシリンダ30に圧縮空気を供給してワーク13を上昇させ、工具9に対し押し付ける。また、前記砥粒液循環経路のポンプが駆動されることにより、中継パイプ47から案内棒49を経由して砥粒液が工具9の周囲に供給される。
これによりワーク13は、工具9との間にある砥粒によって削られてゆき、工具9に倣った形状の溝や孔等がワーク13の上面に形成される。
【0030】
なお、前述した穿孔ヘッド部4のエアシリンダ18(図3)は、工具フレーム17の変位を変位センサ20で測定しながら必要に応じて圧縮空気の給排を行って、工具フレーム17を支持する力を調節している。これにより、穿孔作業中にワーク13に対し過大な力で工具9が押し付けられることが防止されるので、本実施形態の圧電セラミックのような脆性材料のワーク13を加工する場合でも、ワーク13の破損が十分に回避される構成となっている。
【0031】
工具9によりワーク13に穿孔を行っている間も、前記昇降フレーム31の位置が変位センサ33(図6)によって常時測定されている。そして昇降フレーム31が、前記ゼロ位置から所定の距離だけ上昇した時点で、リフトシリンダ30への圧縮空気の供給が停止され、ワーク13の上昇が停止される。この結果、前記ワーク13には、正確に当該距離だけの深さの孔あるいは溝を形成することができる。
【0032】
〔カメラ部の構成〕
次に、工具9の向きを調整するために設置されるカメラ部41を説明する。このカメラ部41は図2に示すように、昇降テーブル11の側方位置に設けられている。
図7に示すようにカメラ部41は箱状のカバー37を備えており、このカバー37の内部にCCD式のビデオカメラ38が、そのレンズ部39を上に向けた状態で収められている。カバー37の上面には透明な蓋40が、前記レンズ部39に対応する位置に開閉可能に設けられる。
【0033】
この構成における工具9の向きの調整作業を説明する。前記移動テーブル10をXY方向に移動させるとともに、前記モータ7を駆動して穿孔ヘッド部4を下降させ、図7の鎖線で示すように、カメラ38のレンズ部39の直上方に工具9が位置するようにすることで、工具9の向きをビデオカメラ38で撮影することができる。撮影された映像は、装置1の適宜位置(例えば、コラム3の側方位置)に設置したモニタに、リアルタイムに表示される。オペレータはこの映像を見ながら、前述の角度微調整ネジ27を回してホーン23の旋回角度を微調整し、工具9の向きが適正となるよう調整することができる。
【0034】
〔研磨装置の説明〕
更に、前記ホーン23の工具取付面23aを研磨するための研磨装置42を説明する。研磨装置42は図2に示すように、正面視において昇降テーブル11を挟んで前記カメラ部41の反対側に設置されている。
この研磨装置42の具体的な構成が図8に示される。この図に示すように研磨装置42は、移動テーブル10上(なお、図8においては移動テーブル10は図略とされている)に立設された筒状のフレーム50を備え、このフレーム50内に回転軸51を回転自在に軸支した構成となっている。この回転軸51の上端にはカップ型の砥石52が固着されている。回転軸51の側方にはモータ53が設置されており、該モータ53のモータ軸54が、前記回転軸51と、プーリ55・56及びベルト57を介して連結されている。
【0035】
この構成における研磨作業の様子を説明する。
即ち、ホーン23から工具9を取り外した状態で、前記移動テーブル10を移動させ、更に、前述のモータ7を駆動して穿孔ヘッド部4を下降させる。そしてモータ53を駆動して砥石52を回転させるとともに、ホーン23下面の工具取付面23aに対し砥石52の上面を接触させながら、移動テーブル10を水平に移動させることで、該工具取付面23aを研磨することができる。
なお、前記穿孔ヘッド部4には加圧シリンダ58が設置されており(図3,図4)、このシリンダ58が、ホーン23の工具取付面23aを砥石52に押し付けるために用いられる。
【0036】
この研磨装置42の目的を説明する。
即ち、この超音波加工装置1では、ホーン23に工具9を取り付けて超音波振動させワーク13に対する穿孔作業を行う場合に、工具9の周囲に供給される前記砥粒がホーン23下面の工具取付面23aと工具9との間に侵入し、工具取付面23aが砥粒によって徐々に摩損されることが避けられない。この工具取付面23aの摩滅が進行すると、工具9をホーン23に対して十分密着させながら取り付けることができなくなり、超音波振動を工具9に効率良く伝達できないために作業効率の低下を招いてしまう。
そこで本実施形態の加工装置1では、穿孔作業が所定回数行われる毎に前記研磨装置42による研磨を行い、ホーン23の工具取付面23aを削って水平とすることで、常に工具9がホーン23に適正に密着して取り付けられるようにしているのである。
【0037】
〔ホーンへの工具取り付け〕
次に、ホーン23と工具9との取り付け部分について詳細に説明する。図9は、ホーン23及び工具9の分離状態における一部を破断した拡大斜視図である。図9から分かるように、ホーン23は工具9との接続部側である先端が中央部よりも大径となった末広形状を有する長手部材である。このようにホーン23が末広形状に形成されていることによって、ホーン23が後述するずん胴形状や先細形状に形成された場合よりも優れた加工精度が得られることが本発明者によって確かめられている。これは、後述するように、末広形状の場合、ホーン23の径方向伸縮振動モードの固有振動数を、超音波加工に使用される次数における軸方向伸縮振動モードの固有振動数から離れた値にすることがずん胴形状や先細形状の場合よりも容易であることが一因であると推定される。なお、工具9の下側面には、被加工物に穿孔を形成するための硬い穿孔部材(例えばPCD(PolyCrystalline Diamond))9aが取り付けられている。
【0038】
上述したように、ホーン23の先端にある工具取付面23aは研磨装置42によって研磨されることで平坦面であることが担保されている。そして、この工具取付面23aの中心部付近には、工具9を取り付けるためのほぼ円柱形状の凹部61がホーン23の軸方向に沿って形成されている。凹部61の内周面には雌ねじが形成されている。一方、工具9の上面からは、凹部61とほぼ同じ径に形成された円柱形状の凸部62が突出している。凸部62の外周面には雄ねじが形成されている。そして、工具9は、その凸部62がホーン23の凹部61に螺合されることによってホーン23に取り付けられている。
【0039】
〔ホーンの固有振動数〕
次に、本実施の形態におけるホーン23の固有振動数について説明する。上述したように、断面が円形に形成された長手部材であるホーン23は、振動モードの一つとして、その軸方向に伸縮するように振動する軸方向伸縮振動モードを有しており、本実施の形態では、その2次振動モード(固有振動数19.7kHz)が超音波加工に用いられる。この2次の軸方向伸縮振動モードにおけるホーン23の振動の様子を図10(a)に示す。図10(a)は、ホーン各部を振幅の大きさに応じて区分けした模式図である。図10(a)から分かるように、この振動モードでは、ホーン23の中央部やや下方が振動の腹となるようにホーン23が軸方向に超音波振動する。
【0040】
ホーン23の2次の軸方向伸縮振動モードにおける振幅と振動数との関係を図11の曲線Aに示す。曲線Aにおいて、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数19.7kHzを”f1”と表している。
【0041】
さらに、本実施の形態において、図9に示したホーン23は、その太さ、長さ、形状及び材質を適宜設定することによって、軸方向と直交する方向に伸縮するように振動する径方向伸縮振動モードのすべての次数の固有振動数が、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数f1の0.90倍以下又は1.10倍以上、好ましくは0.85倍以下又は1.15倍以上、さらに好ましくは0.80倍以下又は1.20倍以上となるように形成されている。図9に示したホーン23の場合、具体的には、固有振動数f1に最も近い固有振動数をもつ径方向伸縮振動モードとして3次の径方向伸縮振動モードが現れ、その固有振動数が23.6kHz(=1.20f1)となるようにされている。なお、ホーン23には3次以外の径方向伸縮振動モードも存在するが、それらの固有振動数は通常の場合固有振動数f1から大きく離れているため、ここでは問題としない。
【0042】
この3次の径方向伸縮振動モードにおけるホーン23の振動の様子を図10(b)に示す。図10(b)から分かるように、この振動モードでは、ホーン23の最下部、中央部などが振動の腹となるようにホーン23が径方向に超音波振動する。
【0043】
ホーン23の3次の径方向伸縮振動モードにおける振幅と振動数との関係を図11の曲線Bに示す。曲線Bにおいて、3次の径方向伸縮振動モードにおける固有振動数23.6kHzを”f2”と表している。
【0044】
図9に示すホーン23が用いられる場合、超音波振動子24は、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数である19.7kHzで発振するように調整される。図11から分かるように、この振動数では、曲線Bで示されたホーンの振幅は比較的小さい。従って、超音波振動子24の発振振動数がf1よりも大きくなる方向にずれたとしても、3次の径方向伸縮振動モードでの振動はほとんど励起されることがない。そのため、本実施の形態によると、ワーク13に形成される溝が工具形状よりも太くなるなどの不具合が生じにくくなり、優れた形状精度でワーク13を加工することが可能となる。同様に、超音波振動子24の励振方向がホーン23の軸方向から径方向にずれたとしても、3次の径方向伸縮振動モードでの振動がほとんど励起されず、優れた形状精度でワーク13を加工することが可能となる。また、ホーン23の径方向に工具9がほとんど振動しなくなるので、工具9が損傷するのも抑制される。これらの効果をより優れたものとするためには、3次の径方向伸縮振動モードでの固有振動数を、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数からできるだけ離れた値とすることが好ましい。
【0045】
なお、ここでは、図9に示したホーン23の径方向伸縮振動モードのすべての次数の固有振動数を2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数f1の0.90倍以下又は1.10倍以上としているが、ホーン23の形状や材質によっては、径方向伸縮振動モードの一部の次数の固有振動数が2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数f1の0.90倍を超えていたり又は1.10倍未満であったとしても、その最大振幅が小さいなどの理由によりホーン23に径方向の振動がほとんど励起されず、ワーク13の加工精度に悪影響を及ぼさないことがある。従って、そのようなホーン23に径方向の振動をほとんど励起しない次数がある場合には、それ以外の次数における径方向伸縮振動モードの固有振動数を、上述したような範囲に収めればよく、本発明は、このような一部の次数における径方向伸縮振動モードの固有振動数が上述した範囲内にあるものをも包含するこものとして解釈されるべきである。ただし、工具9の径方向振動を抑制する観点からは、ホーン23の径方向伸縮振動モードのすべての次数の固有振動数を固有振動数f1の0.90倍以下又は1.10倍以上とすることが好ましいのはいうまでもない。
【0046】
このように、本実施の形態では、図9に示したホーン23の径方向伸縮振動モードの固有振動数を2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数f1の0.90倍以下又は1.10倍以上とすることによってワーク13の加工精度向上という効果を得るようにしているが、ホーン23の形状などの条件によっては、径方向伸縮振動モードの固有振動数に代えて或いはこれに加えて、軸方向に屈曲するように振動する軸方向曲げ振動モードを考慮することによってワーク13の加工精度を向上させる効果が得られる場合がある。つまり、ホーン23によっては、その軸方向曲げ振動モードの固有振動数が、固有振動数f1の0.90倍以下又は1.10倍以上となるように形成されていてもワーク13の加工精度向上という効果が得られ、さらに、径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードの固有振動数の両方が、固有振動数f1の0.90倍以下又は1.10倍以上となるように形成されていてもワーク13の加工精度向上という効果が得られる。特に、径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードの固有振動数の両方を、固有振動数f1の0.90倍以下又は1.10倍以上とすることで、より優れた効果が得られることがある。なお、これらのような場合であっても、固有振動数f1の0.90倍以下又は1.10倍以上とするよりも、0.85倍以下又は1.15倍以上とすることの方が好ましく、0.80倍以下又は1.20倍以上とすることがさらに好ましい。
【0047】
〔ホーンの変形例〕
次に、ホーンの変形例について説明する。上述した実施の形態では、ホーンを、工具が取り付けられる先端近傍部が中央部よりも大径となった末広形状であるとした。しかしながら、ホーンは様々な形状をとることができる。図12(a)は、工具9が取り付けられる先端近傍部が中央部と同径となったずん胴形状を有するホーン223の、工具9との分離状態における一部を破断した拡大斜視図である。また、図12(b)は、工具9が取り付けられる先端近傍部が中央部よりも小径となった先細形状を有するホーン323の、工具9との分離状態における一部を破断した拡大斜視図である。
【0048】
図12(a)に示すずん胴型のホーン223の場合、その2次振動モード(固有振動数19.8kHz:以下でf3と記することがある)が超音波加工に用いられる。この2次の軸方向伸縮振動モードにおけるホーン223の振動の様子を図13(a)に示す。図13(a)は、ホーン各部を振幅の大きさに応じて区分けした模式図である。図13(a)から分かるように、この振動モードでは、ホーン223の最下部と中央部上方が振動の腹となるようにホーン223が軸方向に超音波振動する。
【0049】
さらに、本実施の形態において、図12(a)に示したホーン223は、その太さ、長さ、形状及び材質を適宜設定することによって、軸方向と直交する方向に伸縮するように振動する径方向伸縮振動モードのすべての次数の固有振動数が、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数f3の0.90倍以下又は1.10倍以上、好ましくは0.85倍以下又は1.15倍以上、さらに好ましくは0.80倍以下又は1.20倍以上となるように形成されている。図12(a)に示したホーン223の場合、具体的には、固有振動数f3に最も近い固有振動数をもつ径方向伸縮振動モードとして3次の径方向伸縮振動モードが現れ、その固有振動数が22.4kHz(=1.13f3)となるようにされている。なお、ホーン223には3次以外の径方向伸縮振動モードも存在するが、それらの固有振動数は通常の場合固有振動数f3から大きく離れているため、ここでは問題としない。
【0050】
この3次の径方向伸縮振動モードにおけるホーン223の振動の様子を図13(b)に示す。図13(b)から分かるように、この振動モードでは、ホーン223のフランジ部が振動の腹となるようにホーン223が径方向に超音波振動する。
【0051】
図12(a)に示すホーン223が用いられる場合、超音波振動子24は、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数である19.8kHzで発振するように調整される。この振動数では3次の径方向伸縮振動モードにおけるホーンの振幅は比較的小さい。従って、超音波振動子24の発振振動数がf3よりも大きくなる方向にずれたとしても、3次の径方向伸縮振動モードでの振動はほとんど励起されることがない。そのため、本実施の形態によると、ワーク13に形成される溝が工具形状よりも太くなるなどの不具合が生じにくくなり、優れた形状精度でワーク13を加工することが可能となる。同様に、超音波振動子24の励振方向がホーン223の軸方向から径方向にずれたとしても、3次の径方向伸縮振動モードでの振動がほとんど励起されず、優れた形状精度でワーク13を加工することが可能となる。また、ホーン223の径方向に工具9がほとんど振動しなくなるので、工具9が損傷するのも抑制される。これらの効果をより優れたものとするためには、3次の径方向伸縮振動モードでの固有振動数を、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数からできるだけ離れた値とすることが好ましい。
【0052】
一方、図12(b)に示す先細型のホーン323の場合、その2次振動モード(固有振動数20.0kHz:以下でf4と記することがある)が超音波加工に用いられる。この2次の軸方向伸縮振動モードにおけるホーン323の振動の様子を図14(a)に示す。図14(a)は、ホーン各部を振幅の大きさに応じて区分けした模式図である。図14(a)から分かるように、この振動モードでは、ホーン323の最下部が振動の腹となるようにホーン223が軸方向に超音波振動する。
【0053】
さらに、本実施の形態において、図12(b)に示したホーン323は、その太さ、長さ、形状及び材質を適宜設定することによって、軸方向と直交する方向に伸縮するように振動する径方向伸縮振動モードのすべての次数の固有振動数が、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数f4の0.90倍以下又は1.10倍以上、好ましくは0.85倍以下又は1.15倍以上、さらに好ましくは0.80倍以下又は1.20倍以上となるように形成されている。図12(b)に示したホーン323の場合、具体的には、固有振動数f4に最も近い固有振動数をもつ径方向伸縮振動モードとして3次の径方向伸縮振動モードが現れ、その固有振動数が22.0kHz(=1.10f4)となるようにされている。なお、ホーン323には3次以外の径方向伸縮振動モードも存在するが、それらの固有振動数は通常の場合固有振動数f3から大きく離れているため、ここでは問題としない。
【0054】
この3次の径方向伸縮振動モードにおけるホーン323の振動の様子を図14(b)に示す。図14(b)から分かるように、この振動モードでは、ホーン323のフランジ部が振動の腹となるようにホーン323が径方向に超音波振動する。
【0055】
図12(b)に示すホーン323が用いられる場合、超音波振動子24は、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数である20.0kHzで発振するように調整される。この振動数では3次の径方向伸縮振動モードにおけるホーンの振幅は比較的小さい。従って、超音波振動子24の発振振動数がf4よりも大きくなる方向にずれたとしても、3次の径方向伸縮振動モードでの振動はほとんど励起されることがない。そのため、本実施の形態によると、ワーク13に形成される溝が工具形状よりも太くなるなどの不具合が生じにくくなり、優れた形状精度でワーク13を加工することが可能となる。同様に、超音波振動子24の励振方向がホーン323の軸方向から径方向にずれたとしても、3次の径方向伸縮振動モードでの振動があまり励起されず、優れた形状精度でワーク13を加工することが可能となる。また、ホーン323の径方向に工具9がほとんど振動しなくなるので、工具9が損傷するのも抑制される。これらの効果をより優れたものとするためには、3次の径方向伸縮振動モードでの固有振動数を、2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数からできるだけ離れた値とすることが好ましい。
【0056】
上述した2つの変形例で説明したずん胴型及び先細型ホーンでは、超音波加工に使用される2次の軸方向伸縮振動モードの固有振動数と、3次の径方向伸縮振動モードの固有振動数との差が、上述した実施の形態で説明した末広型ホーンに比べて小さくなる。そのため、径方向への工具振動抑制によるワーク加工精度向上という点から見ると、図9に示した末広型ホーン23は、図12(a)、(b)に示したずん胴型ホーン223及び先細型ホーン323よりも優れているということができる。
【0057】
なお、上述した2つの変形例の場合も、図9で説明したホーン23と同様、ホーン223、323の形状や材質によっては、径方向伸縮振動モードの一部の次数の固有振動数が2次の軸方向伸縮振動モードにおける固有振動数f3、f4の0.90倍を超えていたり又は1.10倍未満であったとしても、その最大振幅が小さいなどの理由によりホーン223、323に径方向の振動がほとんど励起されず、ワーク13の加工精度に悪影響を及ぼさないことがある。従って、そのようなホーン223、323に径方向の振動をほとんど励起しない次数がある場合には、それ以外の次数における径方向伸縮振動モードの固有振動数を、上述したような範囲に収めればよい。ただし、本変形例でも、工具9の径方向振動を抑制する観点からは、ホーン223、323の径方向伸縮振動モードのすべての次数の固有振動数を固有振動数f1の0.90倍以下又は1.10倍以上とすることが好ましいのはいうまでもない。さらに、上述した2つの変形例の場合も、ホーン23の形状などの条件によっては、径方向伸縮振動モードの固有振動数に代えて或いはこれに加えて、軸方向曲げ振動モードを考慮することによってワーク13の加工精度を向上させる効果が得られる場合がある。
【0058】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、超音波加工に使用される次数を2次の軸方向伸縮振動モードとしたが、軸方向伸縮振動モードの1次や3次を超音波加工に用いてもよい。また、ホーンの断面形状は必ずしも円でなくてもよく、その他任意の断面形状を採用することが可能である。また、上述の実施の形態では超音波振動体としてホーンを用いているが、ホーンを用いず、超音波振動子やその他の超音波振動体に工具を取り付けるようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によると、超音波振動子の振動数が超音波加工に使用される次数における超音波振動体の軸方向伸縮振動モードの固有振動数からずれて径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードの固有振動数に近づいたとしても、径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードでの振動があまり励起されず、被加工物に形成される溝が工具形状よりも太くなるなどの不具合が生じにくくなり、優れた形状精度で被加工物を加工することが可能となる。同様に、超音波振動子の励振方向が超音波振動体の軸方向から径方向にずれたとしても、径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードでの振動がほとんど励起されず、優れた形状精度で被加工物を加工することが可能となる。また、工具の損傷が起こるのも抑制することができる。
【0060】
【0061】
請求項によると、超音波振動体が末広形状を有する長手部材であることにより、例えば超音波振動体がずん胴形状や先細形状を有する長手部材である場合と比較して優れた加工精度が得られる。請求項による超音波振動体は、上述した超音波加工装置と共に用いるのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る超音波穿孔装置の全体的な構成を示した側面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 穿孔ヘッド部の側面図一部断面図である。
【図4】 同じく正面図である。
【図5】 同じく平面断面図である。
【図6】 昇降テーブルの側面断面図である。
【図7】 カメラ部の側面断面図である。
【図8】 研磨装置の正面断面図である。
【図9】 図1に示す超音波穿孔装置に使用される末広形状を有するホーン及び工具の分離状態における一部を破断した拡大斜視図である。
【図10】 2次の軸方向伸縮振動モード及び3次の径方向伸縮振動モードにおける末広形状を有するホーンの振動の様子を描いた模式図である。
【図11】 2次の軸方向伸縮振動モード及び3次の径方向伸縮振動モードにおける末広形状を有するホーンの振幅と振動数との関係を描いたグラフである。
【図12】 ずん胴形状及び先細形状を有するホーン及び工具の分離状態における一部を破断した拡大斜視図である。
【図13】 2次の軸方向伸縮振動モード及び3次の径方向伸縮振動モードにおけるずん胴形状を有するホーンの振動の様子を描いた模式図である。
【図14】 2次の軸方向伸縮振動モード及び3次の径方向伸縮振動モードにおける先細形状を有するホーンの振動の様子を描いた模式図である。
【符号の説明】
1 超音波加工装置
2 基台
3 コラム
4 穿孔ヘッド部
8 連結体
9 工具
10 移動テーブル
11 昇降テーブル
12 ワーク台
13 ワーク
14 基部フレーム
16 バランス体
17 工具フレーム
18 エアシリンダ
19 シリンダロッド
21 ホーン支持部
23 ホーン
24 超音波振動子
26 付勢体
27 角度微調整ネジ
29 基部フレーム
31 昇降フレーム
33 変位センサ
34 クランプ機構
38 ビデオカメラ
41 カメラ部
42 研磨装置
43 カバー
47 中継パイプ
48 供給孔
49 案内棒

Claims (3)

  1. 超音波振動体に取り付けられた工具を超音波振動させ、この振動を砥粒に伝達することにより工具形状に倣った形状を被加工物に形成する超音波加工装置において、
    前記超音波振動体は、その径方向伸縮振動モード及び軸方向曲げ振動モードの固有振動数が、超音波加工に使用される次数における軸方向伸縮振動モードの固有振動数の0.85倍以下又は1.1倍以上となるように形成されていることを特徴とする超音波加工装置。
  2. 前記超音波振動体は、前記工具が取り付けられる先端近傍部が中央部よりも大径となった末広形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の超音波加工装置。
  3. 請求項1又は2に記載の超音波加工装置に用いられる超音波振動体。
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