JP2003338753A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JP2003338753A
JP2003338753A JP2002145303A JP2002145303A JP2003338753A JP 2003338753 A JP2003338753 A JP 2003338753A JP 2002145303 A JP2002145303 A JP 2002145303A JP 2002145303 A JP2002145303 A JP 2002145303A JP 2003338753 A JP2003338753 A JP 2003338753A
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time
charge pump
circuit
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Shoichi Yagashira
正一 谷頭
Hiroshi Baba
浩志 馬場
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックアップタイムを高速化すると共にSN
比を向上させるPLL回路を提供する。 【解決手段】 ロックアップ動作開始時から、切替制御
手段3により切り替え時間の間切替手段25、26が切
り替えられ、位相比較器1からの位相差に基づいてロー
パスフィルタ4を介して電圧制御発振器5に異なる電流
値の電流が流れるので、電圧制御発振器5が高速に目標
の周波数の入力信号を出力でき、ロックアップタイムを
高速化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数シンセサイ
ザ等を形成するPLL(Phase Locked Loop)回路に関
し、特にロック周波数切替え時のロックアップタイムを
高速化するすると共にSN比を向上させたPLL回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のPLL回路として特開平
10−285024号公報に開示されるものがあり、こ
れを図7に示す。この図7は従来のPLL回路の全体回
路構成図である。同図において従来のPLL回路は、電
圧制御発振器(VCO)500から出力される入力信号
の分周周波数と基準信号の基準周波数の位相差を位相比
較器100が演算してダウン供給信号DW及びアップ要
求信号UPに基づいてチャージポンプ200へ出力し、
前記ダウン供給信号DW及びアップ要求信号UPに基づ
いてチャージポンプ200に供給するチャージポンプ電
流を大電流又は小電流に予め設定された設定遅延時間後
にディレイ回路301、302が切替える構成である。
このチャージポンプ200の後段には、ローパスフィル
タ400を介して前記電圧制御発振器500が接続され
る構成である。
【0003】前記ディレイ回路301、302は、NO
T回路及びAND回路を組合わせて形成され、直列接続
されるNOT回路により遅延される時間が設定遅延時間
として設定される構成である。前記チャージポンプ20
0は、大電流のチャージポンプ電流を供給する大電流の
定電流源201、203と小電流のチャージポンプ電流
を供給する小電流の定電流源202、204とを切替え
て接続するスイッチング部205、206を備え、この
スイッチング部205、206が前記ディレイ回路30
1、302で設定される遅延時間に基づいて切替えられ
る構成である。
【0004】次に、前記構成に基づく従来のPLL回路
のロック周波数切替え時におけるロックアップ動作につ
いて説明する。まず、前提として、回路設計に際して設
定遅延時間に相当する遅延時間を生じさせるNOT回路
の数量を算出し、この算出された数量のNOT回路を直
列接続して回路が製造される。このように製造されたP
LL回路を動作させると、前記位相比較器100から基
準周波数frと分周周波数fpとの位相差に応じたダウ
ン供給信号DW又はアップ要求信号UPが各々のディレ
イ回路301、302に出力され基準周波数frと分周
周波数fpとのロック状態又はアンロック状態の検出が
行われると共にこのダウン供給信号DWとアップ要求信
号UPとがチャージポンプ200のPチャンネルMOS
207とNチャンネルMOS208との各ゲート端子に
入力される。
【0005】前記アンロック状態が検出された場合、即
ち、位相比較器100からアップ要求信号UPが出力さ
れているときには、ディレイ回路301によって所定の
遅延時間まで低電流(4mA)の定電流源202、20
4の側にスイッチング部205、206がスイッチング
される。前記遅延時間を経過した後に、高電流(12m
A)の定電流源201、203の側にスイッチング部2
05、206をスイッチングされる。このようにロック
状態になる直前まで4mAという低電流を流し続けるの
で、オーバーシュート、アンダーシュートという歪みを
大幅に軽減することができる。また、前記位相比較器1
00からダウン供給信号DWが出力される場合には、前
記した逆の動作を行いオーバーシュート、アンダーシュ
ートという歪みを大幅に軽減することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のPLL回路は以
上のように構成されていたことから、ディレイ回路30
1、302を形成するNOT回路の素子特性に基づき決
定される遅延の時間で固定的に遅延時間を設定されるこ
ととなり、動作状態又は回路構成に応じて任意に遅延時
間を調整できないという課題を有する。特に、前記ディ
レイ回路301、302は、一般的にNOT回路を形成
するMOSトランジスタのスイッチングスピードで特定
されることから、このMOSトランジスタの特定差によ
り遅延時間が設計の際に予定した遅延時間と異なり遅延
時間が区々となるという課題を有する。
【0007】また、チャージポンプ200に供給する大
電流又は小電流のチャージポンプ電流を切替えるタイミ
ング(遅延時間)は、ロックアップタイム、SN比特
性、CN比特性を考慮しながら最適化しなければ良好な
回路特性を得られないという課題を有する。本発明は、
前記課題を解消するためになされたもので、ロックアッ
プタイムを高速化すると共にSN比を向上させるPLL
回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るPLL回路
は、電圧制御発振器からの出力信号を内部変化信号とし
て帰還させ、当該内部変化信号と外部基準信号との位相
差を位相比較器で検出し、当該位相差に基づきチャージ
ポンプがローパスフィルタを介して前記電圧制御発振器
へ入力電圧を入力し、当該入力電圧がロック周波数を発
振する電圧となるように前記チャージポンプで制御する
PLL回路において、前記チャージポンプに供給するチ
ャージポンプ電流を異なる電流値に切替える切替手段
と、前記位相比較器に入力される基準信号に基づいて前
記切替手段の切替時間を設定して切替手段の切替を制御
する切替制御手段とを備えるものである。このように本
発明においては、ロックアップ動作開始時から、切替制
御手段により基準信号に基づいて設定された切り替え時
間の間切替手段が切り替えられ、位相比較器からの位相
差に基づいてローパスフィルタを介して電圧制御発振器
に異なる電流値の電流が流れるので、基準信号の積算値
を任意に設定された設定値により決定された切り替え時
間に電圧制御発振器が高速に目標の周波数の入力信号を
出力でき、回路自体又は動作状態に最適な値に基づいて
ロックアップタイムを高速化することができる。
【0009】また、本発明に係るPLL回路は必要に応
じて、前記制御手段が、切替時間を外部から入力される
シリアルデータに基づいて設定するものである。このよ
うに本発明においては、切り替え時間がシリアルデータ
に基づいて設定され、この切り替え時間の間切替制御手
段により切替手段が切り替えられ、位相比較器からの位
相差に基づいてローパスフィルタを介して電圧制御発振
器に異なる電流値の電流が流れるので、電圧制御発振器
が高速に目標の周波数の入力信号を出力でき、ロックア
ップタイムを高速化することができると共に、外部から
のシリアルデータに任意のタイミングで切り替え時間を
変更することができる。
【0010】また、本発明に係るPLL回路は必要に応
じて、前記切替制御手段の制御に基づいて、前記ローパ
スフィルタのインピーダンスを切替えられた異なる電流
値に対応して調整するインピーダンス調整手段を備える
ものである。このように本発明においては、ロックアッ
プ動作開始時から切り替え時間の間、切替制御手段が切
替手段を切り替えて異なる電流値の電流を流すと共に、
切替制御手段がインピーダンスを変化させているので、
異なる電流値の電流がローパスフィルタに供給されてい
る間に、その電流に最適なインピーダンスをローパスフ
ィルタが有することとなり、ロックアップ動作をより効
果的に機能させることができる。
【0011】また、本発明に係るPLL回路は必要に応
じて、前記切替制御手段が、ロックアップタイム開始時
から1回目の位相反転時迄の時間をより短く切替時間を
設定するものである。このように本発明においては、切
替制御手段がロックアップ動作開始時から1回目の位相
反転時までの間のみ切替手段を切り替えて異なる電流値
の電流を流すので、ロックアップ波形のオーバーショー
トを極力抑制できることとなり、ロックアップ時間を高
速化することができると共に、SN比を悪化させること
がない。
【0012】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)本発
明の第1の本実施形態に係るPLL回路を、図1ないし
図3に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るPL
L回路の全体回路構成図、図2は本実施形態に係るPL
L回路におけるタイマー回路の詳細回路図、図3は本実
施形態に係るPLL回路におけるタイマー回路の切り替
え時間設定例である。
【0013】前記図1において本実施形態に係るPLL
回路は、従来のPLL回路と同様に、電圧制御発振器
(VCO)5から出力される入力信号の分周周波数fp
と基準信号の基準周波数frの位相差を位相比較器1が
演算してダウン供給信号DW及びアップ要求信号UPに
基づいてチャージポンプ2へ出力する構成であるが、本
発明の特徴に従って、設定遅延時間後にチャージポンプ
電流を大電流又は小電流に切替えるディレイ回路を設け
ず、外部から入力されるシリアルデータに基づいてチャ
ージポンプ2に供給するチャージポンプ電流を大電流又
は小電流に切替えるタイマー回路3を備える構成であ
る。このチャージポンプ2の後段には、ローパスフィル
タ4を介して前記電圧制御発振器5が接続される構成で
ある。
【0014】前記位相比較器1は、電圧制御発振器5か
ら出力される入力信号が比較分周回路62を介して分周
周波数fpとなって入力され、水晶発振器(図示せず)
等から出力される基準信号が基準分周回路61を介して
基準周波数frとなって入力され、基準周波数frが立
ち下がると立ち下がり、分周周波数fpが立ち下がると
立ち上がるアップ要求信号UPと、基準周波数frが立
ち下がると立ち上がり、分周周波数fpが立ち下がると
立ち下がるダウン供給信号DWとを出力する構成であ
る。
【0015】前記チャージポンプ2は、大電流のチャー
ジポンプ電流を供給する大電流の定電流源21、23と
小電流のチャージポンプ電流を供給する小電流の定電流
源22、24とを切替えて接続するスイッチング部2
5、26を備え、このスイッチング部25、26が前記
タイマ回路3で設定される切り替え時間に基づいて切替
えられる構成である。さらに、チャージポンプ2は、P
チャンネルMOS27が設けられてこのゲート電極へ位
相比較器1から出力されたダウン供給信号DWが入力さ
れ、また、NチャンネルMOS28も設けられてこのゲ
ート電極へ位相比較器1から出力されてインバータを介
して値が反転したアップ要求信号UPが入力され、これ
らダウン供給信号DWおよびアップ要求信号UPに基づ
いてローパスフィルタ4に電流を供給する構成である。
【0016】前記タイマー回路3は、切替制御手段であ
り、基準信号を分周することで生じる遅延時間を切り替
え時間として用いて、リセット信号が入力されるとスイ
ッチング部25、26を切り替えて切り替え時間の間、
大電流を供給し、切り替え時間経過後にスイッチング部
25、26を切り替えて小電流を供給する。このタイマ
ー回路3は、例えば、図2に示すように、幾つかのフリ
ップフロップ回路FF1、FF2、FF3、FF4およ
びNand回路Nand1、Nand2から構成されて
分周回路を形成し、基準信号をクロック入力として入力
され、外部から入力されるシリアルデータ中のLEをリ
セット入力として入力され、外部から入力されるシリア
ルデータ中のSTBをカウンタ設定値として入力され、
外部から入力されるシリアルデータ中のTM1、TM
2、TM3をそれぞれのフリップフロップ回路FF1、
FF2、FF3のD入力として入力されものである。こ
の切り替え時間は、図3に示すように、TM1、TM
2、TM3およびSTBに依存し、例えば、TM1を
1、TM2を0、TM3を0にしたとき、フリップフロ
ップ回路FF1のみ有効となって基準信号の1周期時間
生じ、TM1を0、TM2を1、TM3を0にしたと
き、フリップフロップ回路FF1のみ有効となって基準
信号の2周期時間生じ、TM1を1、TM2を1、TM
3を1にしたとき、フリップフロップ回路FF1、FF
2、FF3の全てが有効となって基準信号の7周期時間
生じる。TM1、TM2、TM3の値を全て1にした場
合に、切り替え時間が最も大きくなり、TM1を1、T
M2を0、TM3を0とした場合に、切り替え時間が最
も小さくなるが、この切り替え時間は前述した通り、S
TBにも依存し、STBの値を変えることで、より大き
な切り替え時間を得ることができる。
【0017】次に、前記構成に基づく本実施形態に係る
PLL回路の動作について、ロック動作とロックアップ
動作に分けて説明する。まず、ロック動作であるが、P
LL回路を動作させると、水晶発振器等が基準信号を出
力し、この基準信号が基準分周器61を介して基準周波
数frとなって位相比較器1に入力されると共に、他
方、電圧制御発振器5が入力信号を出力し、この入力信
号が比較分周回路62を介して分周周波数fpとなって
位相比較器1に入力される。基準周波数frと分周周波
数fpとが位相比較器1に入力されると、位相比較器1
がこれら基準周波数frと分周周波数fpに応じてダウ
ン供給信号DW、アップ要求信号UPをそれぞれPチャ
ンネルMOS27のゲート電極、NチャンネルMOS2
8のゲート電極へ出力する。
【0018】ダウン供給信号DWがチャージポンプ2に
出力された場合、PチャンネルMOS27のゲート電極
にダウン供給信号DWの電圧が印加され、この電圧に応
じた電流がLPF4に印加される。アップ要求信号UP
がチャージポンプ2に出力された場合、NチャンネルM
OS28のゲート電極にアップ要求信号UPの電圧が印
加され、この電圧に応じた電圧がLPF4に印加され
る。
【0019】ロック動作時は、ダウン供給信号DWおよ
びアップ要求信号UP共に変化なく、チャージポンプ2
の小電流の定電流源22、24から一定の電圧がローパ
スフィルタ4へ印加されている。ローパスフィルタ4
は、小電流の定電流源22、24から印加されている電
圧の高周波成分を遮断する。電圧制御発振器5は、ロー
パスフィルタ4を介して高周波成分を遮断された電圧が
印加され、この電圧に従って所定の発振周波数の入力信
号を生成する。
【0020】次に、ロックアップ動作であるが、ロック
動作を続けていたPLL回路は、ロック周波数切り替え
時に、外部からシリアルデータがタイマー回路3に入力
され、このシリアルデータ中のLEがリセット入力とし
て入力される。このLEが入力されると、タイマー回路
3がスイッチング部25、26を切り替え、ロック動作
時はTM1、TM2、TM3およびSTBにより決定さ
れる切り替え時間の間チャージポンプ2から大電流を供
給し、切り替え時間経過後にスイッチング部25、26
を切り替えてロック動作時と同じく小電流を供給する。
【0021】このようにタイマー回路3よってチャージ
ポンプ2から大電流が供給されている切り替え時間の間
に、同時並行して、ロック周波数切り替えのため、位相
比較器1から変化したダウン供給信号DWまたはアップ
要求信号UPがチャージポンプ2に出力され、チャージ
ポンプ2からこのダウン供給信号DWまたはアップ要求
信号UPに応じた電圧がローパスフィルタ4に印加され
る。ローパスフィルタ4が大電流の定電流源21、23
から印加されている電圧の高周波成分を遮断し、電圧制
御発振器5にはローパスフィルタ4を介して高周波成分
を遮断された電圧が印加され、電圧制御発振器5がこの
電圧に従って目標とする発振周波数の入力信号を生成す
る。基準周波数frと分周周波数fpとが同一の位相と
なって位相比較器1からダウン供給信号DWまたはアッ
プ要求信号UPを出力しなくなることで、ロックアップ
動作が終了して再びロック動作に移行する。
【0022】このように本実施形態に係るPLL回路に
よれば、ロックアップ動作開始時から、タイマー回路に
より切り替え時間の間スイッチング部25、26が切り
替えられ、大電流の定電流源21、23から電流が流れ
るため、位相比較器1からのダウン供給信号DWまたは
アップ要求信号UPに基づいてローパスフィルタ4を介
して電圧制御発振器5に大電流の電流が供給されるの
で、電圧制御発振器5が高速に目標の周波数の入力信号
を出力でき、ロックアップタイムを高速化することがで
きる。
【0023】なお、本実施形態に係るPLL回路におい
ては、外部からのシリアルデータに基づいて切り替え時
間を変更することができたが、タイマー回路3のフリッ
プフロップ回路の入力を固定して、切り替え時間を変更
することなく所定時間の切り替え時間の間、タイマー回
路3がスイッチング部25、26を切り替えように構成
することもできる。
【0024】(本発明の第2の実施形態)本発明の第2
の本実施形態に係るPLL回路を、図4に基づいて説明
する。図4は本実施形態に係るPLL回路の全体回路構
成図である。前記図4において本実施形態に係るPLL
は、前記第1の実施形態に係るPLL回路と同様に構成
され、この構成に加えて、タイマー回路3の切り替え時
間の間とそれ以外の間とで、ローパスフィルタ4のイン
ピーダンスを調整するインピーダンス調整手段7を備え
る構成である。
【0025】前記インピーダンス調整手段7は、タイマ
ー回路3からの出力をゲート電極の入力とするNチャン
ネルMOS71と、NチャンネルMOS71に直列接続
する抵抗72とを備え、タイマー回路3からのゲート電
極への電圧によって制御される構成である。
【0026】本実施形態に係るPLL回路の動作は、前
記第1の実施形態に係るPLL回路と同様に動作し、こ
の動作に加えて、ロック動作からロックアップ動作に移
行すると、タイマー回路3がスイッチング部25、26
を切り替えて大電流の定電流源21、23から電流を流
すと共に、タイマー回路3がインピーダンス調整手段7
のNチャンネルMOS71のゲート電極に対する出力電
圧を変え、ローパスフィルタに対して抵抗72を有効と
し、切り替え時間経過後、タイマー回路3がスイッチン
グ部25、26を切り替えて小電流の定電流源22、2
4から電流を流すと共に、タイマー回路3がインピーダ
ンス調整手段7のNチャンネルMOS71のゲート電極
に対する出力電圧を変え、ローパスフィルタに対して抵
抗72を無効とするものである。
【0027】このように本実施形態に係るPLL回路に
よれば、ロックアップ動作開始時から切り替え時間の
間、タイマー回路3がスイッチング部25、26を切り
替えて大電流の定電流源21、23から電流を流し、タ
イマー回路3がインピーダンス調整手段7に対する出力
電圧を変え、ローパスフィルタに対して抵抗72を有効
としているので、大電流がチャージポンプ2よりローパ
スフィルタ4に供給されている間に、その電流に最適な
インピーダンスをローパスフィルタ4が有し、ロックア
ップ動作をより効果的に機能させることができる。な
お、本実施形態に係るPLL回路において、図5が示す
ように、NチャンネルMOS71に替えて、Not回路
71aとトランスミッション71bを用い、ローパスフ
ィルタ4のコンデンサ42を抵抗43を介しないで直接
接地する構成とすることもできる。
【0028】(その他の実施形態)前記各実施形態に係
るPLL回路においては、電圧制御発振器5の入力信号
の周波数の変化率が正から負へ移行する反転時を検出す
る反転検出手段を備え、前記タイマー回路3が、ロック
アップ動作開始時から入力信号の周波数の第1回目の反
転時までの時間より切り替え時間を短く設定することも
でき、図6に示すように、略ロックアップ動作開始時で
あるT1から1回目の位相反転時T2までの時間|T2
−T1|より短く切り替え時間を設定することで、タイ
マー回路3がロックアップ動作開始時から1回目の位相
反転時までの間のみスイッチング部25、26を切り替
えて大電流の定電流源21、23から電流を流すので、
ロックアップ波形のオーバーショートを極力抑制できる
こととなり、ロックアップ時間を高速化することができ
ると共に、SN比を悪化させることがない。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明においては、ロック
アップ動作開始時から、切替制御手段により切り替え時
間の間切替手段が切り替えられ、位相比較器からの位相
差に基づいてローパスフィルタを介して電圧制御発振器
に異なる電流値の電流が流れるので、電圧制御発振器が
高速に目標の周波数の入力信号を出力でき、ロックアッ
プタイムを高速化することができるという効果を奏す
る。
【0030】また、本発明においては、切り替え時間が
シリアルデータに基づいて設定され、この切り替え時間
の間切替制御手段により切替手段が切り替えられ、位相
比較器からの位相差に基づいてローパスフィルタを介し
て電圧制御発振器に異なる電流値の電流が流れるので、
電圧制御発振器が高速に目標の周波数の入力信号を出力
でき、ロックアップタイムを高速化することができると
共に、外部からのシリアルデータに任意のタイミングで
切り替え時間を変更することができるという効果を有す
る。
【0031】また、本発明においては、ロックアップ動
作開始時から切り替え時間の間、切替制御手段が切替手
段を切り替えて異なる電流値の電流を流すと共に、切替
制御手段がインピーダンスを変化させているので、異な
る電流値の電流がローパスフィルタに供給されている間
に、その電流に最適なインピーダンスをローパスフィル
タが有することとなり、ロックアップ動作をより効果的
に機能させることができるという効果を有する。
【0032】また、本発明においては、切替制御手段が
ロックアップ動作開始時から1回目の位相反転時までの
間のみ切替手段を切り替えて異なる電流値の電流を流す
ので、ロックアップ波形のオーバーショートを極力抑制
できることとなり、ロックアップ時間を高速化すること
ができると共に、SN比を悪化させることがないという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るPLL回路の全
体回路構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るPLL回路にお
けるタイマー回路の詳細回路図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るPLL回路にお
けるタイマー回路の切り替え時間設定例である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るPLL回路の全
体回路構成図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るPLL回路の全
体回路構成図である。
【図6】本発明のその他の実施形態に係るPLL回路の
全体回路構成図である。
【図7】従来のPLL回路の全体回路構成図である。
【符号の説明】
1、100 位相比較器 2、200 チャージポンプ 21、23、201、203 大電流の定電流源 22、24、202、204 小電流の定電流源 25、26、205、206 スイッチング部 27、207 PチャンネルMOS 28、208 NチャンネルMOS 3 タイマー回路 4、400 ローパスフィルタ 41、42、44 コンデンサ 43 抵抗 5、500 電圧制御発振器 61、601 基準分周回路 62、602 比較分周回路 7 インピーダンス調整手段 71 NチャンネルMOS 71a Not回路 71b トランスミッション 72 抵抗 301、302 ディレイ回路 FF1、FF2、FF3、FF4 フリップフロップ回
路 Nand1、Nand2 Nand回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 AA04 CC01 CC24 CC44 CC53 DD08 DD17 EE19 GG07 GG15 HH10 KK03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御発振器からの出力信号を内部変
    化信号として帰還させ、当該内部変化信号と外部基準信
    号との位相差を位相比較器で検出し、当該位相差に基づ
    きチャージポンプがローパスフィルタを介して前記電圧
    制御発振器へ入力電圧を入力し、当該入力電圧がロック
    周波数を発振する電圧となるように前記チャージポンプ
    で制御するPLL回路において、 前記チャージポンプに供給するチャージポンプ電流を異
    なる電流値に切替える切替手段と、 前記位相比較器に入力される基準信号に基づいて前記切
    替手段の切替時間を設定して切替手段の切替を制御する
    切替制御手段とを備えることを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のPLL回路におい
    て、 前記制御手段が、切替時間を外部から入力されるシリア
    ルデータに基づいて設定することを特徴とするPLL回
    路。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載のPLL回路
    において、 前記切替制御手段の制御に基づいて、前記ローパスフィ
    ルタのインピーダンスを切替えられた異なる電流値に対
    応して調整するインピーダンス調整手段を備えることを
    特徴とするPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    のPLL回路において、 前記切替制御手段が、ロックアップタイム開始時から1
    回目の位相反転時迄の時間をより短く切替時間を設定す
    ることを特徴とするPLL回路。
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