JP2003338729A - 電子部品とその製造方法 - Google Patents

電子部品とその製造方法

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JP2003338729A
JP2003338729A JP2002144235A JP2002144235A JP2003338729A JP 2003338729 A JP2003338729 A JP 2003338729A JP 2002144235 A JP2002144235 A JP 2002144235A JP 2002144235 A JP2002144235 A JP 2002144235A JP 2003338729 A JP2003338729 A JP 2003338729A
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Kunihiro Fujii
邦博 藤井
Takashi Tanabe
崇 田邉
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッケージの気密性を確保し、素子の特性を
阻害することのない優れた特性の電子部品を提供するこ
とを目的とするものである。 【解決手段】 内部底面から外表面に至る外部電極15
と開口部とを有するパッケージ14と、IDT12、接
続電極13を有するSAW素子10と、このSAW素子
10をパッケージ14に実装するとともに、内部電極1
5aとSAW素子10の接続電極13とを接続するため
のバンプ17と、SAW素子10の裏面及びパッケージ
14の開口部を覆うように設けた樹脂18とを備え、樹
脂18とパッケージ14の内部底面との距離は、SAW
素子10からパッケージ14の内部底面までの距離より
も長く、パッケージ14の内部底面から上端までの距離
よりも短くしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばSAWデバ
イスなど、パッケージに素子を封止した電子部品とその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のSAWデバイスについて図面を参
照しながら説明する。
【0003】図9は従来のSAWデバイスの断面図であ
る。
【0004】まず、表裏面に電極2a,2bを有する基
板1を作製する。この基板1は、酸化アルミニウムなど
を用いて作製したものであり、電極2a,2bを基板1
の内部に設けた電極2cで接続している。
【0005】一方、タンタル酸リチウムなどの圧電基板
3の上に、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を用
いてインターディジタルトランスデューサ4(以下ID
Tとする)およびこのIDT4に接続した接続電極5を
形成し、SAW素子6を得る。
【0006】次に接続電極5の上にバンプ7を作製し、
このバンプ7を基板1の電極2bに接合することによ
り、SAW素子6を基板1に実装する。
【0007】次いで、SAW素子6の外周部を被覆する
ように基板1の表面にペースト状の樹脂8を塗布し、硬
化させることによりSAWデバイスを得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成においては、
樹脂8がSAW素子6の機能部であるIDT4の表面に
まで浸入する場合があり、所望の特性を有するSAWデ
バイスを安定して得ることができないという問題点を有
していた。
【0009】そこで本発明は、特性を阻害することな
く、気密性を確保できる電子部品を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、以下の構成を有するものである。
【0011】本発明の請求項1に記載の発明は、特に、
パッケージ開口部を樹脂で封止する際、パッケージ上端
は素子の電極非形成面より低く、樹脂とパッケージ内部
底面間の最長距離は、素子からパッケージ内部底面まで
の距離よりも長く、パッケージ内部底面からパッケージ
上端までの距離よりも短くしたものであり、パッケージ
の気密性を確保し、かつ素子の機能部である電極形成部
に樹脂が浸入しないので、素子の機能を十分に発揮させ
ることができる。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、特に、
樹脂の外周を金属膜で覆ったものであり、パッケージの
気密性を向上させることができる。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、特に、
パッケージ上端面全体も金属膜で被覆したものであり、
パッケージの気密性を向上させることができる。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、特に、
パッケージ上端面に金属を有するものであり、金属膜と
パッケージとの密着性を向上させ、パッケージの気密性
を向上させることができる。
【0015】本発明の請求項5に記載の発明は、特に、
パッケージ上端外周部は曲面であり、金属膜の面積を大
きくすることができ、パッケージの気密性を向上させる
ことができる。
【0016】本発明の請求項6に記載の発明は、特に、
金属膜表面に樹脂膜を設けたものであり、電子部品を回
路基板に実装する際、金属膜が破損し、パッケージの気
密性が劣化するのを防止できる。
【0017】本発明の請求項7に記載の発明は、特に、
金属膜は複数層からなるものであり、金属膜の特性を向
上させ、パッケージの気密性も向上させることができ
る。
【0018】本発明の請求項8に記載の発明は、特に、
樹脂の外表面を凹状の曲面としたものであり金属膜の形
成が容易なものとなる。
【0019】本発明の請求項9に記載の発明は、特に、
素子側面とパッケージ側面の距離を素子とパッケージ内
部底面間の長さよりも長くしたものであり、素子とパッ
ケージとの接続強度を確保できるものである。
【0020】本発明の請求項10に記載の発明は、特
に、素子は表面側よりも裏面側の方を大きくしたもので
あり、樹脂をパッケージに充填する際、素子表面に樹脂
が近づくほど樹脂の表面張力が強くなるため、素子表面
への樹脂の浸入が抑制され、素子の特性を十分に発揮さ
せることができる。
【0021】本発明の請求項11に記載の発明は、特
に、パッケージ開口部よりもパッケージ内部底面の方を
大きくしたものであり、樹脂をパッケージに充填する
際、素子表面に樹脂が近づくほど樹脂の表面張力が強く
なるため、素子表面への樹脂の浸入が抑制され、素子の
特性を十分に発揮させることができる。
【0022】本発明の請求項12に記載の発明は、特
に、パッケージ開口部を樹脂で封止するものであり、パ
ッケージ上端は素子の電極非形成面よりも低く、素子側
面とパッケージ側面との距離は素子とパッケージ内部底
面との距離よりも長いものであり、素子表面に樹脂が近
づくほど樹脂の表面張力が強くなるため、素子表面への
樹脂の浸入が抑制され、素子の特性を十分に発揮させる
ことができる。
【0023】本発明の請求項13に記載の発明は、特
に、表面に複数の凹部を有するとともにこの凹部の底面
から裏面に至る外部電極を有する基板の前記凹部に、表
面に電極を有する素子を前記外部電極とこの素子の電極
とをバンプで接続することにより実装する第1の工程
と、次に前記素子を被覆するように前記基板表面に樹脂
を充填する第2の工程と、次いで前記凹部毎に前記樹脂
及び前記基板を分割する第3の工程とを備え、前記第2
の工程において、前記パッケージ上端は前記素子の電極
非形成面よりも低く、前記素子側面と前記パッケージ側
面との距離は前記素子と前記パッケージ内部底面との距
離よりも長いものであり、素子表面に樹脂が近づくほど
樹脂の表面張力が強くなるため、素子表面への樹脂の浸
入が抑制され、素子の特性を十分に発揮させることがで
きる。
【0024】本発明の請求項14に記載の発明は、特
に、第2の工程は樹脂のスクリーン印刷を複数回行うも
のであり、樹脂の充填を精度良く行うことができる。
【0025】本発明の請求項15に記載の発明は、特
に、樹脂の印刷方向を一回目と二回目とで90°変える
ものであり、樹脂の充填を精度良く行うことができる。
【0026】本発明の請求項16に記載の発明は、特
に、凹部の対角線方向に樹脂のスクリーン印刷を行うも
のであり、樹脂の充填を精度良く行うことができる。
【0027】本発明の請求項17に記載の発明は、特
に、樹脂として紫外線硬化樹脂を用い、第2の工程後第
3の工程前に、前記樹脂にまず紫外線を照射して硬化し
た後、熱処理を行うものであり、紫外線で仮硬化するこ
とにより、本硬化時の温度上昇に伴う樹脂の粘度低下に
よる樹脂の素子の機能部である電極形成部への浸入を抑
制し、素子の特性を十分に発揮できる。
【0028】本発明の請求項18に記載の発明は、特
に、樹脂表面に金属膜を形成するものであり、パッケー
ジの気密性を向上させることができる。
【0029】本発明の請求項19に記載の発明は、特
に、金属膜を少なくとも二層構造とし、下層を薄膜形成
法、上層をメッキ法により形成するものであり、優れた
特性を有する金属膜を形成することができる。
【0030】本発明の請求項20に記載の発明は、特
に、分割溝の幅を開口部側より底部側を狭くするもので
あり、金属膜を精度良く形成することができる。
【0031】本発明の請求項21に記載の発明は、特
に、前記パッケージ凹部は上部より下部が広いものであ
り、樹脂をパッケージに充填する際、素子表面に樹脂が
近づくほど樹脂の表面張力が強くなるため、素子表面へ
の樹脂の浸入が抑制され、素子の特性を十分に発揮させ
ることができる。
【0032】本発明の請求項22に記載の発明は、特
に、表面より裏面が大きい素子を用いることにより、樹
脂をパッケージに充填する際、素子表面に樹脂が近づく
ほど樹脂の表面張力が強くなるため、素子表面への浸入
が抑制され、素子の特性を十分に発揮させることができ
る。
【0033】本発明の請求項23に記載の発明は、特
に、金属膜の表面に樹脂を設けるものであり、電子部品
を回路基板などに実装する際、金属膜が破損し、気密性
が劣化するのを抑制することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、実施の形
態1を用いて、本発明の特に請求項1〜請求項15、請
求項17〜請求項23に記載の発明についてSAWデバ
イスを例に説明する。
【0035】図1は本発明の実施の形態1におけるSA
Wデバイスの断面図である。
【0036】図において、10はSAW素子であり、タ
ンタル酸リチウムなどからなる圧電基板11の表面にア
ルミニウムあるいはアルミニウム合金からなるIDT1
2及びこのIDT12に電気的に接続する接続電極13
を有するものである。またSAW素子10つまり圧電基
板11は表面より裏面の方が大きく、断面が台形状であ
る。このSAW素子10は、酸化アルミニウムなどのセ
ラミックで形成された箱型のパッケージ14内に収納さ
れている。このパッケージ14には内部底面に内部電極
15a、外部底面に外部電極15cを有し、内部電極1
5aと外部電極15cとをパッケージ14の底部に設け
た貫通電極15bで接続している。これら内部電極15
a、貫通電極15b、外部電極15cは複数有してい
る。また開口部は上方より下方の方を大きくしている。
さらにパッケージ14の側壁上端面は、内側が底面と略
平行で表面に金属膜16を有し、外側は凹型の曲面とな
っている。
【0037】また接続電極13と内部電極15aとを金
などのバンプ17を用いて接続することによりSAW素
子10をパッケージ14に実装している。またパッケー
ジ14にSAW素子10を収納した時、パッケージ14
の側壁の上端がSAW素子10の裏面よりも低く、表面
よりも高くなるようにしている。さらにSAW素子10
の側面とパッケージ14の側壁間の距離(図1中A)
は、SAW素子10とパッケージ14の内部底面間の距
離(図1中B)よりも長くしている。
【0038】このSAW素子10の裏面と側面及びSA
W素子10とパッケージ14の側壁との間を覆うように
エポキシ樹脂などの紫外線硬化性の樹脂18を設けてい
る。また樹脂18とパッケージ14の内部底面間の距離
(図1中C)は、SAW素子10の表面とパッケージ1
4内部底面間の距離(図1中B)よりも長く、パッケー
ジ14の内部底面からパッケージ14上端までの距離
(図1中D)よりも短くしている。
【0039】この樹脂18の表面体及びパッケージ14
の上端面全体を下層がTi、中層がCu、上層がNiを
主成分とする三層構造の金属膜19で被覆している。
【0040】さらにSAW素子10の上の金属膜19上
に樹脂膜20を設けている。
【0041】以下このSAWデバイスの製造方法につい
て図面を参照しながら説明する。
【0042】図2〜7は図1に示すSAWデバイスの製
造工程を説明するための断面図あるいは上面図である。
【0043】まず、圧電基板11の上にIDT12及び
このIDT12に接続する接続電極13を複数形成す
る。
【0044】一方、酸化アルミニウムなどのセラミック
シートを複数枚積層し、この上に格子状のセラミックシ
ートを設置したものを焼成し、表面に複数の長方形状の
凹部31を有する基板30を形成する。この時、凹部3
1の底面に内部電極15a、基板30の内部に貫通電極
15b、基板30の裏面に外部電極15cを有するよう
に、セラミックシートは適宜金属ペーストを塗布した
り、貫通孔を設け金属ペーストを充填してあるものを用
いる。また凹部31の上端面にはメッキ法によりNi及
びAuの二層からなる金属膜16を形成する。
【0045】次にSAW素子10の接続電極13の上に
金などのバンプ17を形成する。
【0046】次いで、図2、図3に示すようにバンプ1
7と内部電極15aとが向かい合うようにSAW素子1
0を配置し、SAW素子10の裏面から超音波を加える
ことにより、バンプ17と内部電極15aとを接合す
る。この時、SAW素子10の裏面よりも凹部31の上
端の方が低く、かつSAW素子10の側面と凹部31の
側面との距離が凹部31の底面からSAW素子10まで
の距離よりも長くなるように、凹部31およびバンプ1
7の大きさは調整しておく。
【0047】次に、凹部31の相対向する端部を結ぶ方
向に樹脂18をスクリーン印刷して、基板30の表面に
塗布する。次いで基板30を90°回転させて、凹部3
1のもう一方の相対向する端部を結ぶ方向に樹脂18を
スクリーン印刷する。このように印刷方向を90°変え
て2回行う。
【0048】次いで樹脂18に紫外線を照射してほとん
ど硬化させた後、加熱処理して完全に硬化させ、図4に
示すようにSAW素子10の側面、裏面及び基板30の
表面が樹脂18で被覆された状態となるようにする。
【0049】この時、樹脂18は凹部31とSAW素子
10との間に確実に充填されるものの、SAW素子10
の側面と凹部31の側面との距離がSAW素子10と凹
部31の底面との距離よりも長いため、樹脂18のID
T12の表面への浸入は抑制され、特性を阻害するとい
うことがない。つまり図1に示すように、樹脂17と凹
部31の底面(図1においてはパッケージ14の内部底
面)との距離(図1中C)は、SAW素子10から凹部
31の底面までの距離(図1中B)よりも長く、凹部3
1の底面から凹部31の上端までの距離(図1中D)よ
りも短くなる。
【0050】次に、図5に示すように、凹部31の上方
から樹脂18及び凹部31の側壁の上部まで至る分割溝
32を設ける。従って、凹部31の上端面にはセラミッ
ク部分が露出することになる。また金属膜16が樹脂1
8とセラミックとの境界に露出した状態となっている。
【0051】この分割溝32はSAW素子10を収納し
た凹部31を囲むように設ける。またこの分割溝32
は、開口部側より底部側の方が狭いU字状である。従っ
て樹脂18の分割面は凹状の曲面状になっている。
【0052】次いで、樹脂18の表面及び露出している
凹部31の上端面にスパッタ法によりTi膜を形成し、
このTi膜の上に同様にしてCu膜を形成する。
【0053】その後Cu膜の上にCuの電解メッキ及び
Niの電解メッキを行い、図6に示すように金属膜19
を形成する。この時、樹脂18とセラミックとの境界に
露出した金属膜16はあらかじめ、スパッタ法で形成す
る薄膜より厚く形成し電気抵抗を小さくすることにより
電解メッキ時に、電気的導通が安定し、この界面部分の
金属膜19を厚く形成することができ、樹脂18と凹部
31で覆われた部分の気密性を向上させることができ
る。
【0054】次に、図7に示すようにSAW素子10の
裏面上の金属膜19の上に再び紫外線硬化樹脂を塗布
し、硬化させて樹脂膜20を形成する。この樹脂膜20
は紫外線硬化樹脂に限らず、一般的な熱硬化樹脂を用い
ても構わない。
【0055】次いで、分割溝32の中央で基板30を分
割し、図1に示すSAWデバイスを複数得る。
【0056】このSAWデバイスは、樹脂膜20の部分
をチップマウンタで吸着し、表面に電極を有する回路基
板上に配置し、この電極と外部電極15cとを電気的に
接続して用いる。
【0057】従って、正確にSAWデバイスを吸着する
ためには、できるだけ樹脂膜20の表面は平面であるこ
とが望ましい。
【0058】以上のように、本発明のSAWデバイス
は、SAW素子10の側面とパッケージ14の側壁間の
距離がSAW素子10と内部底面間の距離よりも長いた
め、樹脂18のIDT12の表面への浸入を抑制し、特
性を阻害するということがない。
【0059】また、図8に示すように、IDT12への
樹脂18の浸入の抑制は上述したようにパッケージ14
の側壁とSAW素子10の側面との距離がパッケージ1
4の上方側よりも下方側の方が長くなるように、SAW
素子10とパッケージ14の少なくとも一方の側面に傾
斜させることによっても行うことができる。つまり、パ
ッケージ14の開口部を上方より下方の方を大きくする
こと、SAW素子10を表面(電極形成面)より裏面の
方が大きな、断面が台形状とすること、あるいはこの両
方を行うことにより実現できる。
【0060】パッケージ14に充填する樹脂18は、エ
ポキシ樹脂などの紫外線硬化樹脂が望ましく、紫外線で
仮硬化することにより、本硬化時の温度上昇に伴う樹脂
18の粘度低下による樹脂のSAW素子10の表面への
浸入を防止することができる。
【0061】また樹脂18の分割溝32をU字状つま
り、SAW素子10の側面側の樹脂18の外表面を凹状
の曲面とすることにより、金属膜19をスパッタにより
形成する場合、樹脂18の表面全体に精度良く形成する
ことができる。
【0062】また金属膜19を下層がTi、中層がC
u、上層がNiを主成分とする金属からなる三層構造と
したが、これはTiで樹脂18との密着強度を向上さ
せ、さらにCuでSAWデバイスに加わる熱応力を緩和
させることと気密性を向上させるものである。さらにN
iはCuの腐食を防止し、長期信頼性を確保するための
ものである。
【0063】このように複数層の金属膜19を形成する
ことにより、優れたSAWデバイスを得ることができ
る。
【0064】なお、パッケージ14の上端面に金属膜1
6を設けておくことにより、金属膜19を電解メッキで
形成する際、先にスパッタで形成した金属膜19とこの
金属膜16との電気的導通が安定し、気密性の確保が困
難な樹脂18とパッケージ14との界面上の金属膜19
を厚く形成することができる。
【0065】また、SAWデバイスを回路基板などに実
装する際、金属膜19が破損し、気密性が劣化するのを
抑制するために、SAW素子10の上の金属膜19の上
に、樹脂膜20を設けておくことが望ましい。
【0066】(実施の形態2)以下本発明の実施の形態
2を用いて、本発明の特に請求項1〜請求項13、請求
項16〜請求項23に記載の発明について説明する。
【0067】まず実施の形態1と同様にして複数の凹部
31を有する基板30の凹部31にSAW素子10を実
装する。
【0068】次に、凹部31の対角線方向に樹脂18を
スクリーン印刷して、基板30の表面に塗布し、SAW
素子10の側面および裏面が樹脂18で覆われるように
する。次いで樹脂18に紫外線を照射してほとんど硬化
させた後、加熱処理して完全に硬化させ、図4に示すよ
うにSAW素子10の側面、裏面及び基板30の表面が
樹脂18で被覆された状態となる。本実施の形態におい
ても、樹脂18は凹部31とSAW素子10との間に確
実に充填されるものの、SAW素子10の側面と凹部3
1の側面との距離がSAW素子10と凹部31の底面と
の距離よりも長いため、樹脂18のIDT12の表面へ
の浸入は抑制され、特性を阻害するということがない。
つまり図1に示すように、樹脂17と凹部31の底面
(図1においてはパッケージ14の内部底面)との距離
(図1中C)は、SAW素子10から凹部31の底面ま
での距離(図1中B)よりも長く、凹部31の底面から
凹部31の上端までの距離(図1中D)よりも短くな
る。
【0069】次に、実施の形態1と同様にして、樹脂1
8に分割溝32の形成、金属膜19の形成、樹脂膜20
の形成を行い、基板30を分割し、図1に示すSAWデ
バイスを得る。
【0070】このSAWデバイスも実施の形態1のSA
Wデバイス同様に回路基板などに実装して用いる。
【0071】本実施の形態は、樹脂18のスクリーン印
刷の方向を凹部31の対角線方向とするものであり、1
回の印刷でも樹脂18を充填することができる。
【0072】なお、上記実施の形態1,2においてはS
AWデバイスを例に説明したが、箱型のパッケージに表
面に機能部を有する素子を実装し、樹脂で素子を電子部
品であれば同様の効果が得られるものである。
【0073】
【発明の効果】以上本発明によると、素子の機能を阻害
することなくパッケージの気密性を確保した電子部品を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1,2におけるSAWデバ
イスの断面図
【図2】本発明の実施の形態1,2におけるSAWデバ
イスの製造工程を説明するための上面図
【図3】本発明の実施の形態1,2におけるSAWデバ
イスの製造工程を説明するための断面図
【図4】本発明の実施の形態1,2におけるSAWデバ
イスの製造工程を説明するための断面図
【図5】本発明の実施の形態1,2におけるSAWデバ
イスの製造工程を説明するための断面図
【図6】本発明の実施の形態1,2におけるSAWデバ
イスの製造工程を説明するための断面図
【図7】本発明の実施の形態1,2におけるSAWデバ
イスの製造工程を説明するための断面図
【図8】本発明の他の実施の形態におけるSAWデバイ
スの断面図
【図9】従来のSAWデバイスの断面図
【符号の説明】
10 SAW素子 11 圧電基板 12 IDT 13 接続電極 14 パッケージ 15a 内部電極 15b 貫通電極 15c 外部電極 16 金属膜 17 バンプ 18 樹脂 19 金属膜 20 樹脂膜 30 基板 31 凹部 32 分割溝

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部底面から外表面に至る外部電極と開
    口部とを有するパッケージと、表面に電極を有する素子
    と、この素子の前記パッケージ内部に実装するととも
    に、前記パッケージと前記素子の電極とを接続するため
    のバンプと、前記素子の電極非形成面及び前記パッケー
    ジ開口部を覆うように設けた樹脂とを備え、前記樹脂と
    前記パッケージ内部底面との最長距離は、前記素子から
    前記パッケージ内部底面までの距離よりも長く、前記パ
    ッケージ内部底面から前記パッケージ上端までの距離よ
    りも短い電子部品。
  2. 【請求項2】 樹脂の外周を覆う金属膜を設けた請求項
    1に記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 金属膜はパッケージ上端面全体を覆う請
    求項2に記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 パッケージ上端面に金属を有する請求項
    3に記載の電子部品。
  5. 【請求項5】 パッケージ上端外周部は曲面である請求
    項3に記載の電子部品。
  6. 【請求項6】 金属膜表面に樹脂膜を設けた請求項2に
    記載の電子部品。
  7. 【請求項7】 金属膜は複数層からなる請求項2に記載
    の電子部品。
  8. 【請求項8】 素子側面側の樹脂の外表面は凹状の曲面
    である請求項2に記載の電子部品。
  9. 【請求項9】 パッケージ側壁の長さは、素子とパッケ
    ージ内部底面間の長さよりも長い請求項1に記載の電子
    部品。
  10. 【請求項10】 素子は、表面側よりも裏面側の方が大
    きい請求項1に記載の電子部品。
  11. 【請求項11】 パッケージ開口部よりもパッケージ内
    部底面の方が大きい請求項1に記載の電子部品。
  12. 【請求項12】 内部底面から外表面に至る外部電極と
    開口部とを有するパッケージと、表面に電極を有する素
    子と、この素子の前記パッケージ内部に実装するととも
    に、前記パッケージと前記素子の電極とを接続するため
    のバンプと、前記素子の電極非形成面及び前記パッケー
    ジ開口部を覆うように設けた樹脂とを備え、前記素子側
    面と前記パッケージ側面との距離は前記素子と前記パッ
    ケージ内部底面との距離よりも長い電子部品。
  13. 【請求項13】 表面に複数の凹部を有するとともにこ
    の凹部の底面から裏面に至る外部電極を有する基板の前
    記凹部に、表面に電極を有する素子をバンプで接続する
    ことにより実装する第1の工程と、次に前記素子を被覆
    するように前記基板表面に樹脂を充填する第2の工程
    と、次いで前記凹部毎に前記樹脂及び前記基板を分割す
    る第3の工程とを備え、前記第2の工程において、前記
    素子側面と前記パッケージ側面との距離は前記素子と前
    記パッケージ内部底面との距離よりも長くする電子部品
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 第2の工程は樹脂のスクリーン印刷を
    複数回行うものである請求項13に記載の電子部品の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 樹脂の印刷方向を一回目と二回目とで
    90°変える請求項14に記載の電子部品の製造方法。
  16. 【請求項16】 第2の工程は前記凹部の対角線方向に
    樹脂のスクリーン印刷することにより行うものである請
    求項13に記載の電子部品の製造方法。
  17. 【請求項17】 樹脂は紫外線硬化樹脂であり、第2の
    工程後第3の工程前に、前記樹脂にまず紫外線を照射し
    て硬化した後、熱処理を行う請求項13に記載の電子部
    品の製造方法。
  18. 【請求項18】 表面に複数の凹部を有するとともにこ
    の凹部の底面から裏面に至る外部電極を有する基板の前
    記凹部に、表面に電極を有する素子をバンプで接続する
    ことにより実装する第1の工程と、次に前記素子を被覆
    するように前記基板表面に樹脂を充填する第2の工程
    と、次いで前記凹部毎に前記樹脂を分割する第3の工程
    と、その後前記樹脂表面に金属膜を形成する第4の工程
    と、次いで前記基板を分割する第5の工程とを備え、前
    記第2の工程において、前記素子側面と前記パッケージ
    側面との距離は前記素子と前記パッケージ内部底面との
    距離よりも長くする電子部品の製造方法。
  19. 【請求項19】 金属膜は、少なくとも二層からなり、
    下層は薄膜形成法により、上層はメッキ法により形成す
    るものである請求項18に記載の電子部品の製造方法。
  20. 【請求項20】 第3の工程において分割溝の幅は、開
    口部側より底部側を狭くする請求項18に記載の電子部
    品の製造方法。
  21. 【請求項21】 表面に複数の凹部を有するとともにこ
    の凹部の底面から裏面に至る外部電極を有する基板の前
    記凹部に、表面に電極を有する素子をバンプで接続する
    ことにより実装する第1の工程と、次に前記素子を被覆
    するように前記基板表面に樹脂を充填する第2の工程
    と、次いで前記凹部毎に前記樹脂及び前記基板を分割す
    る第3の工程とを備え、前記パッケージの凹部は上部よ
    り下部の方が広い電子部品の製造方法。
  22. 【請求項22】 表面に複数の凹部を有するとともにこ
    の凹部の底面から裏面に至る外部電極を有する基板の前
    記凹部に、表面に電極を有する素子をバンプで接続する
    ことにより実装する第1の工程と、次に前記素子を被覆
    するように前記基板表面に樹脂を充填する第2の工程
    と、次いで前記凹部毎に前記樹脂及び前記基板を分割す
    る第3の工程とを備え、前記素子は表面より裏面を大き
    くする電子部品の製造方法。
  23. 【請求項23】 表面に複数の凹部を有するとともにこ
    の凹部の底面から裏面に至る外部電極を有する基板の前
    記凹部に、表面に電極を有する素子をバンプで接続する
    ことにより実装する第1の工程と、次に前記素子を被覆
    するように前記基板表面に樹脂を充填する第2の工程
    と、次いで前記凹部毎に前記樹脂を分割する第3の工程
    と、その後前記樹脂表面に金属膜を形成する第4の工程
    と、次いで前記金属膜表面に樹脂を設ける第5の工程
    と、その後前記基板を分割し、回路基板に実装する第6
    の工程とを備え、前記第2の工程において、前記素子側
    面と前記パッケージ側面との距離は前記素子と前記パッ
    ケージ内部底面との距離よりも長くする電子部品の製造
    方法。
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