JP7378096B2 - モジュールおよびモジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、弾性波デバイスを備えるモジュールおよび弾性波デバイスを備えるモジュールの製造方法に関連する。
特許文献1には、弾性波デバイス等の電子デバイスのパッケージング方法として、回路基板上にチップをフェースダウン実装し、チップの周りを封止部材で覆う方法が開示されている。
特開2017-157922号公報
例えば、Surface Acoustic Wave(SAW)フィルタ、パワーアンプ及びスイッチ等の部品を基板に搭載してなるPower Amplifier Module integrated Duplexer(PAMiD)モジュールでは、ベアチップを実装してモジュールを作製する事が小型化、薄型化には適している。しかし、SAWフィルタチップ下を空洞状態にしつつ、その他のチップの下にアンダーフィル樹脂を入れる必要がある。
また、放熱性やシールド効果を得ようとして、モジュール全体を金属層で覆うと、チップコンデンサなどの端子と金属層が短絡してしまう。そのため、すべてのチップをベアチップで実装する場合は、別々の樹脂封止方法を採用しなければならなかった。すなわち、SAWフィルタチップを封止する樹脂と、その他のチップを封止する樹脂を別々に形成しなければならず、低背化、低コスト化に不向きであった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、低背化、低コスト化に好適なモジュールを提供することである。
本開示にかかるモジュールは、
パッケージ基板と、
機能素子を有する第1主面が前記パッケージ基板と対向するように前記パッケージ基板に実装された弾性波デバイスと、
前記パッケージ基板とともに前記パッケージ基板と前記機能素子の間の空隙を封止する光硬化性フィルムと、
前記パッケージ基板に実装された半導体デバイスと、
前記パッケージ基板に実装され、略直方体であり、両端に5面に亘る端子が2つ形成されている受動部品と、
前記パッケージ基板と前記半導体デバイスの間および前記パッケージ基板と前記受動部品の間に配置された充填材と、
前記パッケージ基板、前記光硬化性フィルム、前記半導体デバイスおよび前記受動部品を覆うように形成された金属層と
を備え、
前記光硬化性フィルムは、前記受動部品の両端に形成された2つの端子を覆い、かつ、前記2つの端子が形成されていない領域の少なくとも一部である前記受動部品の中央領域を覆わない
前記金属層は、前記受動部品の前記端子と絶縁されていることが、本開示の一形態とされる。
前記光硬化性フィルムは5μmから25μmの厚みであることが、本開示の一形態とされる。
前記光硬化性フィルムは光硬化および熱硬化しており、前記充填材は熱硬化していることが、本開示の一形態とされる。
前記弾性波デバイスは、前記第1主面と反対側の面である第2主面を有し、
前記第2主面の少なくとも一部は、前記光硬化性フィルムで覆われておらず、
前記第2主面の少なくとも一部は、前記金属層により覆われていることが、本開示の一形態とされる。
前記充填材は、前記半導体デバイスの外縁からはみ出したはみ出し部分を有し、前記はみ出し部分は前記金属層により覆われていることが、本開示の一形態とされる。
前記弾性波デバイスは、弾性表面波フィルタ、音響薄膜共振器からなるフィルタ、デュプレクサ、またはデュアルフィルタのいずれか1つを含むことが、本開示の一形態とされる。
前記半導体デバイスは、パワーアンプ、ローノイズアンプ、またはスイッチのいずれか1つを含むことが、本開示の一形態とされる。
本開示によれば、低背化、低コスト化に好適なモジュールを提供することができる。
実施の形態に係るモジュール10の断面図である。 モジュールの製造方法を示すフローチャートである。 パッケージ基板へ実装された弾性波デバイス等を示す図である。 樹脂で弾性波デバイス等を覆うことを示す図である。 樹脂の一部をUV露光で硬化させることを示す図である。 樹脂の除去の例を示す図である。 パッケージ基板と受動部品等との間に充填材を配置したことを示す図である。 絶縁層を示す図である。
実施の形態について添付の図面を参照して説明する。なお、各図中、同一または対応する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態.
図1は実施の形態に係るモジュール10の断面図である。このモジュール10は、パッケージ基板12を備えている。一例によれば、パッケージ基板12はPrinted Circuit board(PCB)基板、又はHigh Temperature Co-fired Ceramics(HTCC)基板である。
別の例によれば、パッケージ基板12は、複数の誘電体層からなる低温同時焼成セラミックス(Low Temperature Co-fired Ceramics:LTCC)多層基板である。
別の例によれば、基材と、当該基材を貫通する配線電極が設けられた任意の基板をパッケージ基板とすることができる。図1の例では、パッケージ基板12は、基材と、上部電極と、ビア配線などによって上部電極と電気的に接続された下部電極とを備えている。
パッケージ基板12の内部にコンデンサ又はインダクタ等の受動部品を形成してもよい。
弾性波デバイス14、半導体デバイス20、受動部品30、半導体デバイス40は、それぞれバンプ15、21、31、41によってパッケージ基板12に実装されている。
バンプ15はパッケージ基板12と弾性波デバイス14を電気的に接続する。バンプ21はパッケージ基板12と半導体デバイス20を電気的に接続する。バンプ31はパッケージ基板12と受動部品30を電気的に接続する。バンプ41はパッケージ基板12と半導体デバイス40を電気的に接続する。
バンプ15、21、31、41は例えば金バンプである。別の例によれば、バンプ31を半田に置き換えることができる。一例によれば、これらのバンプの高さは10μmから50μmである。
一例によれば、弾性波デバイス14は、弾性表面波フィルタ、音響薄膜共振器からなるフィルタ、デュプレクサ、またはデュアルフィルタのいずれか1つを含む。
別の例によれば、弾性波デバイスとして別の構成を採用し得る。弾性波デバイス14は、機能素子を有する第1主面をパッケージ基板12に対向させつつパッケージ基板12に実装されている。
図1の例では、弾性波デバイスは、第1主面に、機能素子としてIDT(Interdigital Transducer)14aと一対の反射器とを備える。当該第1主面には、銀、アルミニウム、銅、チタン、パラジウムなどの適宜の金属又は合金により配線パターンが形成され得る。IDT14aと一対の反射器とは、弾性表面波を励振し得るように設けられる。
別の例によれば、第1主面に形成される機能素子は受信フィルタと送信フィルタである。受信フィルタは、所望の周波数帯域の電気信号が通過し得るように形成される。例えば、受信フィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器からなるラダー型フィルタである。送信フィルタは、所望の周波数帯域の電気信号が通過し得るように形成される。例えば、送信フィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器からなるラダー型フィルタである。
弾性波デバイス14は、例えば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムまたは水晶などの圧電単結晶で形成された基板を有する。別の例によれば、弾性波デバイス14は、圧電セラミックスで形成された基板を有する。
別の例によれば、弾性波デバイス14は、圧電基板と支持基板とが接合された基板を有する。例えば、支持基板は、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスで形成された基板である。
弾性波デバイス14は樹脂17で覆われている。しかし、弾性波デバイス14の第1主面は樹脂17で覆われていない。樹脂17は、光硬化性樹脂である。
弾性波デバイス14とパッケージ基板12の間には空隙16がある。弾性波デバイス14は、第1主面と反対側の面である第2主面を有している。
一例によれば、その第2主面の少なくとも一部は、樹脂17で覆われていない。この第2主面には金属層18が接している。金属層18は、第2主面に設けられた第1金属18aと、樹脂17に接した第2金属18bと、パッケージ基板12に接した第3金属18cを備えている。弾性波デバイス14は、金属層18により気密封止されている。
一例によれば、半導体デバイス20は、パワーアンプ、ローノイズアンプ、またはスイッチのいずれか1つを含む。
図1の例では、半導体デバイス20はパワーアンプである。
樹脂22はパッケージ基板12と半導体デバイス20の間に充填された樹脂である。樹脂22は充填材である。樹脂22はアンダーフィル樹脂として提供されている。
半導体デバイス20は、パッケージ基板12と対向する面である対向面と、当該対向面と反対側の面である非対向面を有している。
一例によれば、非対向面は、樹脂で覆われていない。この非対向面には金属層28が接している。半導体デバイス20は、金属層28により気密封止されている。
樹脂22は、半導体デバイス20の外縁からはみ出したはみ出し部分22OUTが形成されてもよい。これにより、半導体デバイス20と金属層28の望ましくない短絡を確実に回避し得る。
一例によれば、受動部品30はキャパシタである。受動部品30は略直方体である。受動部品30は両端に端子30Tを2つ備える。2つの端子30Tは、それぞれ、受動部品30の両端に5面に亘り形成されている。
受動部品30は樹脂32、33で覆われている。樹脂32は、パッケージ基板12と受動部品30の間に充填された樹脂である。樹脂32は充填材である。樹脂32はアンダーフィル樹脂として提供されている。
樹脂33は受動部品30の側面と上面を覆う樹脂である。樹脂33は受動部品30の中央領域30Cは覆っていない。樹脂33は、光硬化性樹脂である。
樹脂33と受動部品30の中央領域30Cの上には金属層38が形成されている。金属層38と受動部品30の2つの端子30Tは、樹脂33により絶縁されている。金属層38は、パッケージ基板12に接する第1部分38aを有している。受動部品30は、金属層38により気密封止されている。
一例によれば、半導体デバイス40は、パワーアンプ、ローノイズアンプ、またはスイッチのいずれか1つを含む。図1の例では、半導体デバイス40はスイッチである。
樹脂42はパッケージ基板12と半導体デバイス40の間に充填された樹脂である。樹脂42は充填材である。樹脂42はアンダーフィル樹脂として提供されている。
半導体デバイス40の上には金属層48が形成されている。半導体デバイス40は、金属層48により気密封止されている。
一例によれば、樹脂17、33は光硬化性及び熱硬化性を有する。樹脂17、33はフィルム上の光硬化性樹脂からなる光硬化性フィルムである。光硬化性フィルムは、例えば、5μmから100μmの厚みである。より望ましくは、25μmから75μmの厚みである。モジュール全体の低背化、ならびに、パッケージ基板と機能素子の間の空隙の封止および受動部品の端子の短絡の防止の確保を両立するため、さらに望ましくは、45μmから55μmの厚みである。
一例によれば、樹脂の熱硬化性とは、常温より高温である第1温度で一時的に軟化し、第1温度を継続すること又は第1温度より高温の第2温度とすることで硬化するものである。
樹脂材料として様々な材料が考えられるが、例を挙げると以下のものがある。
・エポキシ樹脂ベースの日本化薬製のKPM500ドライフィルム
・エポキシ樹脂ベースの太陽インキ製のPSR-800 AUS410,PSR-800 AUS SR1
・ポリイミド樹脂ベースの東レ製のLPA-22
図1の例では、樹脂17、33は光硬化及び熱硬化しており、それ以外の樹脂は熱硬化している。例えば、パッケージ基板12と半導体デバイス20、40の間に充填された樹脂22、42は熱硬化している。
パッケージ基板12と弾性波デバイス14の間は空隙16となっており、その他のチップ下にはアンダーフィル樹脂として樹脂22、32、42が提供されているので、モジュール10をPAMIDモジュールとして提供し得る。
金属層18を弾性波デバイス14の第2主面と接触させることは放熱性の向上に貢献する。金属層28を半導体デバイス20の非対向面に接触させることも放熱性の向上に貢献する。
しかしながら、弾性波デバイス14の第2主面の全体に樹脂を形成しその樹脂の上に金属層を形成し、半導体デバイス20の非対向面の全体に樹脂を形成しその樹脂の上に金属層を形成してもよい。金属層18、28、38、48は電磁波シールド層としても機能し得る。
図1の例では、第3金属18c、第3金属28c、第1部分38aがパッケージ基板12に接している。第3金属18c、第3金属28c、第1部分38aは、パッケージ基板12の直上の樹脂の開口に形成されることで、パッケージ基板12と接している。第3金属18c、第3金属28c、第1部分38aの少なくとも1つと、パッケージ基板12の導体パターンを接触させることができる。
パッケージ基板12の導体パターンを弾性波デバイス14のグランド電位と同電位とすれば、金属層18、28、38、48もグランド電位とすることができる。接地された金属層18、28、38、48は電磁波シールド層として機能する。金属層18、28、38、48は、ひとつながりの金属層としてもよい。
図2は、モジュールの製造方法を示すフローチャートである。このフローチャートを参照しつつ、図1のモジュールの製造方法を説明する。
ステップSaとステップSbは、パッケージ基板12に複数のチップを実装する工程である。
ステップSaでは、まず、ステップS1にてパッケージ基板12の予め定められた位置にクリームはんだを塗布する。そして、そのクリームはんだの上にチップを搭載する。
次いで、ステップS2にて半田リフロー処理し、ステップS3にて洗浄処理することで、チップがパッケージ基板12に接合される。
ステップSbでは、まず、ステップS4にてパッケージ基板12をプラズマ洗浄処理する。
そして、ステップS5にてパッケージ基板12の予め定められた位置に設けられた導電性接着剤にチップのバンプを接着する。ステップSbは、一例によれば、Au-Au接合(GGI接合)工程である。
ステップSaは半田を用いてパッケージ基板にチップを実装するのに対し、ステップSbでは導電性接着剤を用いてパッケージ基板にチップを実装する。一例によれば、弾性波デバイス14はステップSbにてパッケージ基板12に実装され、半導体デバイス20、受動部品30及び半導体デバイス40はステップSaにてパッケージ基板12に実装される。
別の例によれば、弾性波デバイス14はステップSaにてパッケージ基板12に実装され、半導体デバイス20、受動部品30及び半導体デバイス40はステップSbにてパッケージ基板12に実装される。
さらに別の例によれば、パッケージ基板12に実装すべきすべてのチップをステップSaかステップSbの一方で実装し、ステップSaかステップSbの他方は省略してもよい。
図3には、ステップSaとステップSbによって、パッケージ基板12に実装された弾性波デバイス14、半導体デバイス20、40及び受動部品30が図示されている。
一例によれば、図3のパッケージ基板12は、単位配線基板が2次元方向にアレイ配置された基板である。この場合、パッケージ基板12には複数の単位配線基板が配置されているということができる。
次いでステップScに処理を進める。ステップScは樹脂を形成する工程である。
まず、ステップS6にて実装された複数のデバイスチップにまたがるように樹脂シートをのせる。樹脂シート50は光硬化性フィルムである。
樹脂シートは例えば液状のエポキシ樹脂をシート化したものである。別の例によれば、樹脂シートは、エポキシ樹脂とは異なるポリイミドなどの合成樹脂とすることができる。樹脂シートの上面にポリエチレンテレフタレート(PET)を材料とする保護フィルムを設けたり、樹脂シートの下面にポリエステルを材料とするベースフィルムを設けたりすることができる。
複数のデバイスチップの上に樹脂シートをのせることで、樹脂シートが複数のデバイスチップに仮固定される。
次いでステップS7では、真空ラミネートによって、樹脂をチップ間に提供する。例えば、真空下で樹脂シートにパッケージ基板12方向への圧力をかけながら、樹脂をチップ間の領域に提供していく。圧縮空気で膨らませたシリコンゴムで樹脂シートにパッケージ基板12方向への圧力をかけたり、ラバープレートで樹脂シートにパッケージ基板12方向への圧力をかけたりすることができる。
図4は、真空ラミネート後の樹脂の形状例を示す図である。図4では、樹脂50は、チップ上の部分50aと、チップ間に提供された部分50bとを有している。
真空ラミネートに代えて、別の方法でチップ間に樹脂を提供してもよい。例えば、熱ローララミネート法と呼ばれる方法を採用してもよい。熱ローララミネート法では、少なくとも樹脂シートの軟化温度まで加熱した上ローラと下ローラの間にワークを通すことで、樹脂シートが、複数のデバイスチップの上面に提供されるとともに、複数のデバイスチップの側面とパッケージ基板12の上面に充填される。
前述のとおり、樹脂50は、光硬化性及び熱硬化性を有する。
次いで、ステップS8では、樹脂のうち弾性波デバイス14を覆う部分および受動部品30の中央領域以外の部分を硬化させる。
図5は、樹脂の一部を硬化させることを示す図である。樹脂50は、弾性波デバイス14を覆う第1樹脂17´と、受動部品30の中央領域以外の領域を覆う部分である第2樹脂30T´を有する。ステップS8では、この第1樹脂17´と第2樹脂30T´にUV照射する。
一例によれば、このUV照射では、第1樹脂17´と第2樹脂30T´の直上だけが開口したマスク56を用いる。UV照射装置58から照射されるUV光がマスク56を介して樹脂50に提供されることで、樹脂50のうち、第1樹脂17´と第2樹脂30T´にUV照射し、他の部分にはUV照射しない。
これにより、樹脂50のうち第1樹脂17´と第2樹脂30T´だけが選択露光される。この選択露光によって、第1樹脂17´と第2樹脂30T´は、光硬化する。
第1樹脂17´と第2樹脂30T´を硬化させる方法はUV露光に限定されない。第1樹脂17´と第2樹脂30T´は熱硬化以外の周知の様々な方法で硬化させることができる。例えば、電子線を第1樹脂17´と第2樹脂30T´に照射することで、第1樹脂17´と第2樹脂30T´を硬化させてもよい。
一例によれば、前述のマスク56を用いて第1樹脂17´と第2樹脂30T´に電子線照射することができる。別の例によれば、電子線源から放出される電子線を、パッケージ基板を保持するステージを動かしながら走査することで、マスクなしで、第1樹脂17´と第2樹脂30T´に電子線照射できる。別の例によれば、電子線走査とマスクを併用してもよい。
第1樹脂17´が硬化し、図1の樹脂17と同じ形状を維持することで、弾性波デバイス14の機能素子が空隙16に露出した状態が維持される。一例によれば、この空隙16は密閉空間である。
次いで、ステップS9へ処理を進める。ステップS9では、樹脂の一部を除去する。
図6は、樹脂の除去の例を示す図である。この例では、弾性波デバイス14の上に形成された樹脂の少なくとも一部を除去することで開口h2を形成している。半導体デバイス20、40の上に形成された樹脂は除去されている。さらに、受動部品30の中央領域30Cの上に形成された樹脂は除去されている。さらに、パッケージ基板12を露出させる開口h1、h3、h5を形成する。開口h1、h3、h5を選択的に行い、例えば、後に形成する金属層とパッケージ基板12上に形成されたグランド電位の配線とを接合させることができる。一例によれば、樹脂の除去は現像により行う。
次いで、ステップS10へ処理を進める。ステップS10では、充填材を配置する。
図7は、パッケージ基板と受動部品等との間に充填材を配置したことを示す図である。この例では、パッケージ基板12と、半導体デバイス20、40および受動部品30の間に充填材である樹脂22、32、42が配置されている。充填材は、一般的なアンダーフィル用の樹脂材料を用いることができる。
前述のステップS9において、受動部品30の中央領域30Cの上に形成された樹脂は除去されたため、中央領域30Cから、パッケージ基板12と受動部品30の間にアンダーフィルを提供することができる。これにより、受動部品30の半田ブリッジなどによる短絡を抑制することができる。
アンダーフィルが提供されてから、樹脂を熱硬化させる。熱硬化の方法は樹脂の材料に依存する。例えばある樹脂では、樹脂を軟化させる温度である第1温度を一定時間継続することで、樹脂が硬化する。別の樹脂では、第1温度より高温の第2温度とすることで樹脂が硬化する。
このような樹脂硬化のための熱処理に伴い、光硬化性フィルムである樹脂17、33の硬化も促進される。すなわち、樹脂17、33は、前述の露光処理で形状が実質的に固定される程度に硬化され、その後の第2樹脂の熱処理で完全に硬化する。
言いかえると、熱処理によって樹脂17、33は熱硬化する。樹脂17がIDT14aと接触することが無いように、熱処理による樹脂17の流動化は回避又は抑制される。
このような樹脂の硬化プロセスは、加熱された上金型と下金型を有するプレス機によって、樹脂シートをパッケージ基板12の方向に押圧することで進行される。例えば、一旦充填剤樹脂の軟化温度まで加熱昇温させてアンダーフィルを形成した後に、硬化温度まで加熱昇温させて形状を固定する。
次いで、ステップSdに処理を進める。ステップSdは金属層を形成する工程である。
例えば、ステップS11で、パッケージ基板12の裏面にテープを貼付け、ステップS12で無電解めっき反応を起こさせるための触媒処理を施す。
そして、ステップS13でテープを張替え、ステップS14で前処理を施し、ステップS15で例えば無電解Niめっきを形成する。こうして、めっき法によって、樹脂を覆う金属層が形成される。
具体的には、図1の金属層18、28、38、48が形成される。一例によれば、金属層は、樹脂の開口に充填されることで、パッケージ基板12の導体パターンに接する。金属層18、28、38、48は、無電解Niめっき以外の方法で形成してもよい。
一例によれば、金属層を形成するために、無電解Cuめっきと、無電解Niめっきをこの順に施す。別の例によれば、金属層を形成するために、銀コートと無電解Niめっきをこの順に施す。さらに別の例によれば、金属層を形成するためにTi形成、Cuスパッタ、電解Niめっきをこの順に施す。これらの変形例は、金属層を無電解Niめっきで形成した場合と比べて、樹脂と金属層の密着性を高め得るものである。
次いで、ステップSeに処理を進める。ステップSeはいわゆる後工程である。例えば、ステップS16でパッケージ基板12をダイシングする。これにより製品が個片化される。
次いで、ステップS17で外観検査し、ステップS18で製品の電気的特性を検査する。問題がなければステップS19で製品を梱包する。こうして、図1に示すモジュール10の製造が終了する。
一例によれば、図1の構成の上面に絶縁層を形成することができる。
図8は、そのような絶縁層60を示す図である。この例では、金属層18、28、38、48の上に絶縁層60を形成する工程が付加される。一例によれば、絶縁層60の上面は略平坦である。絶縁層60により、封止性がより高まる。また、ハンドリング性が向上する。
少なくとも一つの実施形態のいくつかの側面が説明されたが、様々な改変、修正および改善が当業者にとって容易に想起されることを理解されたい。かかる改変、修正および改善は、本開示の一部となることが意図され、かつ、本開示の範囲内にあることが意図される。
理解するべきことだが、ここで述べられた方法および装置の実施形態は、上記説明に記載され又は添付図面に例示された構成要素の構造および配列の詳細への適用に限られない。方法および装置は、他の実施形態で実装し、様々な態様で実施又は実行することができる。
特定の実装例は、例示のみを目的としてここに与えられ、限定されることを意図しない。
本開示で使用される表現および用語は、説明目的であって、限定としてみなすべきではない。ここでの「含む」、「備える」、「有する」、「包含する」およびこれらの変形の使用は、以降に列挙される項目およびその均等物並びに付加項目の包括を意味する。
「又は(若しくは)」の言及は、「又は(若しくは)」を使用して記載される任意の用語が、当該記載の用語の一つの、一つを超える、およびすべてのものを示すように解釈され得る。
前後左右、頂底上下、横縦、表裏への言及は、いずれも、記載の便宜を意図する。当該言及は、本開示の構成要素がいずれか一つの位置的又は空間的配向に限られるものではない。したがって、上記説明および図面は、例示にすぎない。
10 モジュール
12 パッケージ基板
14 弾性波デバイス
16 空隙
17、22、32、33、42 樹脂
18、28、48 金属層
20、40 半導体デバイス
30 受動部品
60 絶縁層

Claims (8)

  1. パッケージ基板と、
    機能素子を有する第1主面が前記パッケージ基板と対向するように前記パッケージ基板に実装された弾性波デバイスと、
    前記パッケージ基板とともに前記パッケージ基板と前記機能素子の間の空隙を封止する光硬化性フィルムと、
    前記パッケージ基板に実装された半導体デバイスと、
    前記パッケージ基板に実装され、略直方体であり、両端に5面に亘る端子が2つ形成されている受動部品と、
    前記パッケージ基板と前記半導体デバイスの間および前記パッケージ基板と前記受動部品の間に配置された充填材と、
    前記パッケージ基板、前記光硬化性フィルム、前記半導体デバイスおよび前記受動部品を覆うように形成された金属層と
    を備え、
    前記光硬化性フィルムは、前記受動部品の両端に形成された2つの端子を覆い、かつ、前記2つの端子が形成されていない領域の少なくとも一部である前記受動部品の中央領域を覆わないモジュール。
  2. 前記金属層は、前記受動部品の前記端子と絶縁されている請求項1に記載のモジュール。
  3. 前記光硬化性フィルムは5μmから25μmの厚みである請求項1または2に記載のモジュール。
  4. 前記光硬化性フィルムは光硬化および熱硬化しており、前記充填材は熱硬化している請求項1から3のいずれか1項に記載のモジュール。
  5. 前記弾性波デバイスは、前記第1主面と反対側の面である第2主面を有し、
    前記第2主面の少なくとも一部は、前記光硬化性フィルムで覆われておらず、
    前記第2主面の少なくとも一部は、前記金属層により覆われている請求項1から4のいずれか1項に記載のモジュール。
  6. 前記充填材は、前記半導体デバイスの外縁からはみ出したはみ出し部分を有し、前記はみ出し部分は前記金属層により覆われている請求項1から5のいずれか1項に記載のモジュール。
  7. 前記弾性波デバイスは、弾性表面波フィルタ、音響薄膜共振器からなるフィルタ、デュプレクサ、またはデュアルフィルタのいずれか1つを含む請求項1から6のいずれか1項に記載のモジュール。
  8. 前記半導体デバイスは、パワーアンプ、ローノイズアンプ、またはスイッチのいずれか1つを含む請求項1から7のいずれか1項に記載のモジュール。
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