JP2003337148A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
電量をモニターできる電子機器の提供。 【解決手段】 機器の電源である2次電池と、この2次
電池を充電する発電ユニット部と、この発電ユニット部
の発電電流を検出する電流モニター部と、この電流モニ
ター部の出力に基づいて発電量を算出する演算処理部
と、この演算処理部の算出結果を表示する表示器とを備
えた電子機器。
Description
ネルギーにより発電して2次電池を充電する機能を有す
る電子機器であって発電モニターを有するものに関す
る。
手できない場合でも動作可能とするために手回し発電機
能や太陽光発電機能により2次電池を充電し、2次電池
により動作電流を供給する電子機器が販売されている。
この時発電電流が内蔵2次電池への充電時や電子機器使
用時において許容範囲になるように発光素子により発電
電流をモニターする簡易モニターがつけられている。ユ
ーザーは発光によりハンドルの回転速度を調整すること
により発電電流を調整出来る。
の残容量(放電電流×放電可能時間)を示す機能は今ま
でにも各種提案されているが、図2に示すように機器動
作中は発電量(発電電流の時間積分)と充電量(残容量
の増加分)は必ずしも一致しないため、単に充電時の2
次電池の端子電圧や充電電流をモニターするのでは発電
量(発電電流の時間積分)をモニターしたいという要求
を満たすことは出来なかった。本発明は,内蔵発電機で
2次電池を充電する際の発電量をモニターできる電子機
器を提供する事を主な課題とする。
機器をどの程度の時間動作させることが出来るかは不明
であった。更に環境意識の高いユーザーに対し省エネや
CO2排出量削減の点でなんの情報も提供することが出来
なかった。本発明は,発電による動作可能時間やCO2
排出削減量をモニターすることを付随的な課題とする。
め,2次電池を充電する内蔵発電ユニット部の発電電流
を検出する電流モニター部を設け、検出した発電電流値
から発電量を算出し表示するようにした。付随的課題を
解決するため、発電電圧を更に検出し、発電電流と発電
電圧及び機器動作電圧から発電による動作可能時間やC
O2排出削減量を算出して表示するようにした。
である2次電池と、この2次電池を充電する発電ユニッ
ト部と、この発電ユニット部の発電電流を検出する電流
モニター部と、この電流モニター部の出力に基づいて発
電量を算出する演算処理部と、この演算処理部の算出結
果を表示する表示器とを備えた電子機器、(2) 電流
モニター部は、発電ユニット部から2次電池への電路と
2次電池から機器への電路との接続点よりも発電ユニッ
ト側の電路の電流を検出することを特徴とする(1)記
載の電子機器、(3) 発電量の算出が発電電流を単位
時間毎に加算することにより行われることを特徴とする
(1)記載の電子機器、(4) 発電電流が閾値以上で
ある時に加算を行い、閾値未満の時は加算を行わないこ
とを特徴とする(3)記載の電子機器、(5) 表示器
は、発電電流が閾値未満の時は発電表示灯を点滅させ、
閾値以上の時は発電表示灯を連続点灯させることを特徴
とする(4)記載の電子機器、(6) 加算を開始する
第1の閾値と加算を終了する第2の閾値とを有し、第1
の閾値が第2の閾値より大であることを特徴とする
(4)記載の電子機器、(7) 発電ユニット部の発電
電圧を検出し、これを演算処理部に与える電圧モニター
部を更に備えたことを特徴とする(1)記載の電子機
器、(8) 発電電圧を2次電池の端子電圧及び機器の
動作電圧から分離する手段を備えたことを特徴とする
(7)記載の電子機器、(9) 演算処理部が発電電流
と発電電圧及び機器動作電圧に基づいて、発電電力、発
電による機器の動作可能時間及び発電により削減される
二酸化炭素量の少なくとも一つを算出することを特徴と
する(7)記載の電子機器、(10) 演算処理部が発
電量の累積値、発電による機器の動作可能時間の累積値
及び発電により削減される二酸化炭素量の累積値の少な
くとも一つを算出することを特徴とする(7)記載の電
子機器、に関する。
の一実施の形態の発電モニター部の回路図である。2次
電池1は、機器を動作させる電源であり、その端子電圧
はVbで放電電流はidである。発電ユニット2は、起
電力Eを発生し、内部抵抗RMを経て端子に出力電圧E
oが発生し、発電電流igが流れる。発電ユニット2
は、手回し発電機や太陽光発電機で構成できる。手回し
発電機の場合は、ハンドルの回転に連動して永久磁石を
備えた回転子が回転し、それに伴い固定子巻線に回転速
度に比例した交流電圧が誘起される。この電圧を整流し
て直流電流源が得られる。発電電流は回転速度に比例
し、発電量(発電電流×時間)は回転数に比例し、発電
電力は回転速度の2乗に比例する。
次電池に充電する場合は、発電電流ig=充電電流ic
となる。機器を動作させながら充電する場合は、発電電
流ig=充電電流ic+機器動作電流ilとなる。発電
せずに2次電池で機器を動作させる場合は、2次電池放
電電流id=機器動作電流ilとなる。2次電池1の放
電電流が機器を動作させるには不足し、不足分を発電ユ
ニット2の発電電流で補う場合は、発電電流ig+2次
電池放電電流id=機器動作電流ilとなる。
量の時間変化を示す図である。発電電流と時間の積即ち
横軸と発電電流のカーブで囲まれる面積が発電量であ
り、発生した電荷量に等しい。単位時間t毎の発電量が
単位時間発電量である。i1,i2は発電電流検出の閾
値である。
電する場合の2次電池の残容量と発電量の関係を示す。
機器が動作していない場合は、発電電流ig=充電電流
icであるから、破線で示すように、発電量がそのまま
残容量の増加量(充電量)となる。機器を動作させなが
ら充電する場合は、発電電流ig=充電電流ic+機器
動作電流ilとなり、発電した電力の一部が機器で消費
されるので、実線で示すように、残容量の増加量(充電
量)は発電量より少なくなる。
ター抵抗で抵抗値Rを有し、2次電池1から機器へ電流
を供給する電路と発電ユニット2により2次電池1を充
電する電路との接続点12よりも発電ユニット部側に設
けられている。即ち、電流モニター抵抗3は、2次電池
1から機器への電流によって影響されない位置に設けら
れ、機器が動作しているか否かに関係なく発電電流ig
をモニターできる。発電電流そのものをモニターしてい
るので例えば機器の動作をさせながらの発電や発電量の
不足を2次電池から補うなどといった場合でも正しく発
電電流を測定できる。4は、2次電池1や機器の電圧か
ら発電ユニット部2の発電電圧を分離する保護ダイオー
ドであり、これにより2次電池1の端子電圧Vbや機器
の動作電圧に影響されることなく発電ユニット部2の出
力電圧Eoを測定できる。また、保護ダイオード4は、
2次電池1から発電ユニット部2への電流の逆流を防止
している。
igと抵抗値Rの積に等しい電圧ドロップが生じてお
り、両端の電圧は減衰器5,6で差動アンプ7の仕様電
圧以下に減圧された後に差動アンプ7に入力される。差
動アンプ7の出力は、低域フィルタ8でノイズが除去さ
れた後にCPU(中央演算処理装置)のA/D(アナロ
グディジタル)変換入力端子に入力されディジタル値に
変換され、CPUで発電電流を単位時間毎に加算して発
電量が算出される。電流モニター抵抗3、減衰器5、
6、差動アンプ7で電流モニター部が構成される。発電
ユニット部2の出力電圧Eoは、減衰器9で減圧されバ
ッファアンプ10、低域フィルタ11を経てCPUのA
/D(アナログディジタル)変換入力端子に入力されデ
ィジタル値に変換され、発電電圧値が検出される。減衰
器9、バッファアンプ10で電圧モニター部が構成され
る。
理部及び表示部を示す回路図である。13は、発電電流
に基づき発電量を算出し、発電電流及び発電電圧に基づ
き発電電力や発電による機器の動作可能時間値及び発電
による等価的な削減CO2量を算出し、更には発電量、
動作可能時間及び削減CO2量の累積値を算出するCP
U(中央演算処理装置)である。14は、CPU13の
算出結果である発電量、動作可能時間値及び削減CO2
量やこれらの累積値、動作可能時間を算出するための機
器の標準消費電力や発電電力から削減CO2量を算出す
るための換算表や表示モードを記憶する不揮発性メモリ
ーである。15は、発電量、累積発電量、累積動作時間
値及び累積削減CO2量等を表示する表示器で、液晶表
示器を用いることが出来る。ユーザーが選択スイッチを
操作することにより表示切り替え指示がCPU13に与
えられ、表示モードが選択される。
器15による測定値の算出、表示、記憶等の動作のフロ
ーチャートである。このフローチャートにおける制御は
CPU13により行われる。フローは、ステップ20の
発電チェックで開始され、次いでステップ21でメモリ
ー14に記憶されている設定表示モード及びそのモード
に対応する累積値が読み込まれる。ステップ22では、
モニターされた発電電圧が閾値Vthと比較される。発
電電圧が閾値Vthに達していない場合は、発電が行わ
れていないと判断してステップ36,37のルートで終
了する。発電電圧≧閾値Vthならステップ23に進み
表示器15を点灯させ表示モードに対応する累積値を表
示する。例えば、読み込まれた表示モードが発電量であ
れば累積発電量を表示する。
ップ25では発電電流値を測定する。発電電流値が閾値
i1未満の時は、ステップ33で発電表示を点滅させ発
電電流不足をユーザーに知らせる。閾値i1に達しない
状態が続いた場合は、測定不可として再び電圧閾値によ
る判断を行う(ステップ32,34,35,22)。こ
うすることで発電開始を確実に判断できると共に、ユー
ザーに必要なハンドル回転速度を知らせることが出来
る。ユーザーはハンドルの回転速度を増すことにより発
電電流を増加できる。ステップ26において発電電流≧
閾値i1であれば、ステップ27において表示器15で
発電表示灯を連続点灯して発電開始を表示すると共に閾
値をより小さいi2に変更する。
(h)=発電量(mAh)の関係から単位時間発電量を
算出する。ステップ29では、各種の換算を行う。発電
量(mAh)×発電電圧(V)=発電電力(mWh)の
関係から発電電力を算出する。また発電電流(mAh)
×機器動作電圧(V)を機器の消費電力で割り算するこ
とにより発電による機器の動作可能時間を算出する。機
器の消費電力は、記録、再生などの動作モードにより変
化するため、標準消費電力を使用して計算を行ってい
る。メモリー14に記憶されているLCA(Life
Cycle Assessment)等で算出した使用
2次電池の単位電力(mWh)と発生CO2との関係か
ら予め求められた換算表を用いて発電電力から発電によ
り削減したCO2量を算出する。ステップ30では、算
出された発電量、動作可能時間、削減CO2量が選択さ
れた表示モードに従い表示器15で表示される。
するとステップ25〜30に戻り、次の単位時間につい
て電流値が測定され、発電電流≧閾値i2なら単位時間
発電量が算出され前の単位時間に求めた単位時間発電量
に加算される。発電電流≧閾値i2の間は単位時間毎に
これを繰り返して単位時間発電量を加算し、図1の発電
電流のカーブと横軸との間の面積である発電量が算出さ
れ、発電量に対応した発電電力、機器の動作可能時間と
その累積値、削減CO2量とその累積値も算出され、こ
れら累積値は選択された表示モードにしたがって表示さ
れる。累積値はセット購入後からの値も算出できるし、
ある時点からの累積値を算出することも出来る。
ップ32でその回数がカウントされ、n回未満の時はス
テップ33で発電量の表示を点滅させ、発電量不足を知
らせる。ただし発電量などの数値表示はそのまま保持さ
せている。瞬間的な出力低下と区別するため、回数がn
以上連続したことを確認してからステップ34へ進み加
算と電流測定は終了し、ステップ35で今回の各種測定
値をこれまでの累積値に加算して新たな累積値としてメ
モリー14に記憶させる。次にステップ22に戻り発電
電圧が閾値Vthより低いことが確認されると、ステッ
プ36で表示器の表示を全て消灯し、ステップ37にて
終了する。
と終了用のi2と設定できるようになっているので、手
動発電における電圧変動による閾値付近での不安定な動
作を避けることが出来る。加算開始後は閾値はi2に変
更され加算終了を判断することになる。どちらの場合も
NGの回数は複数回行っている。開始と終了で判断の回
数はプログラムの簡単化のため同じ値にしている。測定
と表示更新の単位時間はプログラムの簡単化のため共通
としているが、別々の値として最適化を図っても良い。
また、表示については見易さのため、前の表示値に対し
ある程度以上の差が生じた場合に更新するようにしても
良い。
る。左に縦に並んだ4個の表示灯は表示モードを表示す
るものである。40は発電量表示灯と発電表示灯を兼用
するもので、表示モードが発電量であることを表示する
ほか発電開始時に連続点灯し(ステップ27)、発電量
不足の時は点滅して(ステップ33)、これらを表示す
る。41は表示モードが動作可能時間であることを示す
表示灯、42は表示モードが削減二酸化炭素であること
を示す表示灯である。43は表示モードが累積値である
ことを示す表示灯で累積値を表示する時に累積表示する
対象を示す表示灯40〜42と共に点灯する。右に4個
並んだ表示灯44〜47は、0〜9の数値を表示するも
のである。丸い小さな表示灯48は小数点の表示灯であ
る。
A*min)と表示した状態である。(b)は累積発電
量を44.3(A*h)と表示した状態である。(c)
は累積動作可能時間を256(min)と表示した状態
である。(d)は累積CO2削減量を361(kg)と
表示した状態である。
により発電表示が変化する様子を示すものである。
(1)は発電電流の立ち上がりで閾値i1以下の領域
で、発電表示灯が点滅して使用者に発電量不足を知らせ
る。これは、図5のステップ26、32、33に相当す
る。(2)は発電電流が閾値i1以上となった領域で、
閾値i2未満に減少するまでは発電表示灯は点灯し続け
使用者に発電電流が十分あることを知らせる。これは、
図5のステップ25〜31を繰り返す部分に相当する。
(3)は発電電流が閾値i2未満に減少した領域で、発
電表示灯が点滅して発電電流不足を表示する。(4)は
発電電流が閾値i2以上に増加して発電表示灯が再び連
続点灯する領域である。(5)は発電電流が閾値i2未
満に減少した領域で、発電表示灯が点滅して発電電流不
足を表示する。これは、図5のステップ26、32、3
3に相当する。(6)は発電電流が閾値i2以下でもっ
て、所定の回数以上連続して発電表示灯が消灯する領域
である。これは、図5のステップ32、34、35、2
2、36、37に相当する。
ジオ、テープレコーダー(再生専用も含む)、携帯電話
器等がある。
を充電する電子機器において、発電電流を検出し、これ
に基づき発電量を算出し表示するようにしたので、内蔵
発電機の発電により発生した発電量が分かる効果があ
る。また、発電電圧を検出する電圧モニター部を更に設
けて、発電電流と発電電圧とに基づき発電による機器の
動作可能時間または二酸化炭素の削減量を算出し表示す
るようにすれば、内蔵発電機の発電による機器の動作可
能時間や等価的な二酸化炭素の削減量が分かるという効
果も得られる。
電子機器における発電量の算出方法を示す図である。
図である。
ニット部、電流モニター部及び電圧モニター部の回路図
である。
器及びメモリーの回路図である。
器及びメモリーの動作フロー図である。
び表示例を示す図である。
の大小関係による発電表示の変化を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 機器の電源である2次電池と、この2次
電池を充電する発電ユニット部と、この発電ユニット部
の発電電流を検出する電流モニター部と、この電流モニ
ター部の出力に基づいて発電量を算出する演算処理部
と、この演算処理部の算出結果を表示する表示器とを備
えた電子機器。 - 【請求項2】 電流モニター部は、発電ユニット部から
2次電池への電路と2次電池から機器への電路との接続
点よりも発電ユニット側の電路の電流を検出することを
特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 【請求項3】 発電量の算出が発電電流を単位時間毎に
加算することにより行われることを特徴とする請求項1
記載の電子機器。 - 【請求項4】 発電電流が閾値以上である時に加算を行
い、閾値未満の時は加算を行わないことを特徴とする請
求項3記載の電子機器。 - 【請求項5】 表示器は、発電電流が閾値未満の時は発
電表示灯を点滅させ、閾値以上の時は発電表示灯を連続
点灯させることを特徴とする請求項4記載の電子機器。 - 【請求項6】 加算を開始する第1の閾値と加算を終了
する第2の閾値とを有し、第1の閾値が第2の閾値より
大であることを特徴とする請求項4記載の電子機器。 - 【請求項7】 発電ユニット部の発電電圧を検出し、こ
れを演算処理部に与える電圧モニター部を更に備えたこ
とを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 【請求項8】 発電電圧を2次電池の端子電圧及び機器
の動作電圧から分離する手段を備えたことを特徴とする
請求項7記載の電子機器。 - 【請求項9】 演算処理部が発電電流と発電電圧及び機
器動作電圧に基づいて、発電電力、発電による機器の動
作可能時間及び発電により削減される二酸化炭素量の少
なくとも一つを算出することを特徴とする請求項7記載
の電子機器。 - 【請求項10】 演算処理部が発電量の累積値、発電に
よる機器の動作可能時間の累積値及び発電により削減さ
れる二酸化炭素量の累積値の少なくとも一つを算出する
ことを特徴とする請求項7記載の電子機器。
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