JP2003336037A - 湿気硬化型シーリング材 - Google Patents
湿気硬化型シーリング材Info
- Publication number
- JP2003336037A JP2003336037A JP2002149032A JP2002149032A JP2003336037A JP 2003336037 A JP2003336037 A JP 2003336037A JP 2002149032 A JP2002149032 A JP 2002149032A JP 2002149032 A JP2002149032 A JP 2002149032A JP 2003336037 A JP2003336037 A JP 2003336037A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moisture
- sealing material
- urethane
- prepolymer
- oxazolidine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sealing Material Composition (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬化時に炭酸ガスによる発泡がなく、耐熱
性、耐水性、硬化性に優れた湿気硬化型ウレタン組成物
を用いたシーリング材を提供する。 【解決手段】 (A)ポリイソシアネートとブチレン
エーテル結合を5重量%以上含有するポリオキシアルキ
レンポリオールを反応させて得られる末端にイソシアネ
ート基を2個以上有するウレタンプレポリマーにN−2
−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンを反応させて得ら
れるウレタンオキサゾリジンプレポリマー及び(B)芳
香族多塩基酸を含有してなる湿気硬化型ウレタンシーリ
ング材。
性、耐水性、硬化性に優れた湿気硬化型ウレタン組成物
を用いたシーリング材を提供する。 【解決手段】 (A)ポリイソシアネートとブチレン
エーテル結合を5重量%以上含有するポリオキシアルキ
レンポリオールを反応させて得られる末端にイソシアネ
ート基を2個以上有するウレタンプレポリマーにN−2
−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンを反応させて得ら
れるウレタンオキサゾリジンプレポリマー及び(B)芳
香族多塩基酸を含有してなる湿気硬化型ウレタンシーリ
ング材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化時に炭酸ガス
による発泡がなく、耐熱性、耐水性、硬化性に優れた湿
気硬化型シーリング材に関するものである。
による発泡がなく、耐熱性、耐水性、硬化性に優れた湿
気硬化型シーリング材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の湿気硬化型ウレタン組成物として
は、特開昭57−94056号公報が知られているが、
硬化時に水分とイソシアネート基が反応する際に発生す
る炭酸ガスのためにしばしば塗膜の膨れが発生する問題
がある。膨れの原因となる炭酸ガスの発生を抑えるため
にケチミン、エナミン等の湿気解離型の架橋剤が提案さ
れており、その中でも特開平6−293821号公報、
特開平7−33852号公報、特開平7−10949号
公報等で提案されるオキサゾリジン化合物を用いた組成
物は炭酸ガスの発生がなく比較的性能バランスのとれた
材料である。
は、特開昭57−94056号公報が知られているが、
硬化時に水分とイソシアネート基が反応する際に発生す
る炭酸ガスのためにしばしば塗膜の膨れが発生する問題
がある。膨れの原因となる炭酸ガスの発生を抑えるため
にケチミン、エナミン等の湿気解離型の架橋剤が提案さ
れており、その中でも特開平6−293821号公報、
特開平7−33852号公報、特開平7−10949号
公報等で提案されるオキサゾリジン化合物を用いた組成
物は炭酸ガスの発生がなく比較的性能バランスのとれた
材料である。
【0003】特開平9−169829ではウレタンプレ
ポリマー、オキサゾリジン化合物、特定のオキサゾリジ
ン開環促進化合物からなるシーリング材を提案している
が本組成物は発泡がなく硬化性に優れているがシーリン
グ材に用いた場合、耐水後の膨潤による物性変化が大き
く実用的でない。
ポリマー、オキサゾリジン化合物、特定のオキサゾリジ
ン開環促進化合物からなるシーリング材を提案している
が本組成物は発泡がなく硬化性に優れているがシーリン
グ材に用いた場合、耐水後の膨潤による物性変化が大き
く実用的でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬化
時に炭酸ガスによる発泡がなく、耐熱性、耐水性、硬化
性に優れた湿気硬化型ウレタン組成物を用いたシーリン
グ材を提供することである。
時に炭酸ガスによる発泡がなく、耐熱性、耐水性、硬化
性に優れた湿気硬化型ウレタン組成物を用いたシーリン
グ材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、こうした
課題について鋭意研究の結果、(A)ポリイソシアネー
トとブチレンエーテル結合を5重量%以上含有するポリ
オキシアルキレンポリオールを反応させて得られる末端
にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプレポリ
マーにN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンを反
応させて得られるウレタンオキサゾリジンプレポリマ
ー、(B)芳香族多塩基酸を含有してなる湿気硬化型ウ
レタンシーリング材を提供するものである。
課題について鋭意研究の結果、(A)ポリイソシアネー
トとブチレンエーテル結合を5重量%以上含有するポリ
オキシアルキレンポリオールを反応させて得られる末端
にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプレポリ
マーにN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンを反
応させて得られるウレタンオキサゾリジンプレポリマ
ー、(B)芳香族多塩基酸を含有してなる湿気硬化型ウ
レタンシーリング材を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明でのウレタンオキサゾリジ
ンプレポリマー(A)に使用されるポリイソシアネート
とポリオキシアルキレンポリオールを反応させて得られ
る末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプ
レポリマーは、ポリイソシアネートとポリオキシアルキ
レンポリオールとをポリイソシアネートの過剰のもとで
常法により調製されるウレタンプレポリマーである。
ンプレポリマー(A)に使用されるポリイソシアネート
とポリオキシアルキレンポリオールを反応させて得られ
る末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプ
レポリマーは、ポリイソシアネートとポリオキシアルキ
レンポリオールとをポリイソシアネートの過剰のもとで
常法により調製されるウレタンプレポリマーである。
【0007】かかるポリオキシアルキレンポリオールは
エチレングリコール、プロピレングリコール、水、グリ
セリン、TMP、ペンタエリスリトール等にエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
を単独又はそれらの2種以上を公知の方法で付加して得
られるポリオールである。
エチレングリコール、プロピレングリコール、水、グリ
セリン、TMP、ペンタエリスリトール等にエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
を単独又はそれらの2種以上を公知の方法で付加して得
られるポリオールである。
【0008】上記ポリイソシアネートとしては、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、一部
をカルボジイミド化されたジフェニルメタンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシア
ネート、フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネ
ート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、シクロ
ヘキサンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート
1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、一部
をカルボジイミド化されたジフェニルメタンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシア
ネート、フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネ
ート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、シクロ
ヘキサンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート
1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
【0009】ウレタンプレポリマーの構成成分であるポ
リオキシアルキレンポリオールは、好ましくは数平均分
子量500〜16000であり、ポリエーテルトリオー
ルを本発明の効果を損なわない限り併用できる。また、
該プレポリマーは、ポリオキシアルキレンポリオールと
して好ましくはブチレンエーテル結合を5重量%以上、
更に好ましくは好ましくは5〜80重量%含有するもの
である。かかるブチレンエーテル結合の含有量であれ
ば、吸水性に優れ、且つ耐水試験後の物性が更に良好な
ものとなる。
リオキシアルキレンポリオールは、好ましくは数平均分
子量500〜16000であり、ポリエーテルトリオー
ルを本発明の効果を損なわない限り併用できる。また、
該プレポリマーは、ポリオキシアルキレンポリオールと
して好ましくはブチレンエーテル結合を5重量%以上、
更に好ましくは好ましくは5〜80重量%含有するもの
である。かかるブチレンエーテル結合の含有量であれ
ば、吸水性に優れ、且つ耐水試験後の物性が更に良好な
ものとなる。
【0010】ウレタンプレポリマーの末端イソシアネー
ト基数は、好ましくは2以上、より好ましくは2〜3で
ある。更にイソシアネートとポリオールとのNCO/O
H比は好ましくは1.4以上、更に好ましくは1.4〜
5.0である。残存NCO%は、好ましくは1〜20重
量%である。
ト基数は、好ましくは2以上、より好ましくは2〜3で
ある。更にイソシアネートとポリオールとのNCO/O
H比は好ましくは1.4以上、更に好ましくは1.4〜
5.0である。残存NCO%は、好ましくは1〜20重
量%である。
【0011】ウレタンオキサゾリジンプレポリマー
(A)を構成するN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾ
リジンは、例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、プロピルアルデヒド、ブチルアルデヒド、ベンズア
ルデヒド等のアルデヒド類と例えばジエタノールアミ
ン、ジプロパノールアミン等のジヒドロキシアルキルア
ミン類との公知の縮合反応により得られる化合物であ
る。
(A)を構成するN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾ
リジンは、例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、プロピルアルデヒド、ブチルアルデヒド、ベンズア
ルデヒド等のアルデヒド類と例えばジエタノールアミ
ン、ジプロパノールアミン等のジヒドロキシアルキルア
ミン類との公知の縮合反応により得られる化合物であ
る。
【0012】ウレタンプレポリマーとN−2−ヒドロキ
シアルキルオキサゾリジンとの反応比は、NCO/0H
=2.0〜10.0が好ましい。NCO/0Hがかかる
範囲であれば優れた硬化性を得ることが出来る。
シアルキルオキサゾリジンとの反応比は、NCO/0H
=2.0〜10.0が好ましい。NCO/0Hがかかる
範囲であれば優れた硬化性を得ることが出来る。
【0013】芳香族多塩基酸(B)としては、テレフタ
ル酸、トリメリト酸、ピロメリト酸、メリト酸、イソフ
タル酸、オルソフタル酸等の一般的な化合物が使用でき
るが、中でもテレフタル酸、トリメリト酸、ピロメリト
酸、メリト酸及びこれらの無水物から選ばれる芳香族多
塩基酸が好ましく、特にテレフタル酸が耐熱性、耐水性
の点で好ましい。芳香族多塩基酸(C)の含有量として
はシーリング材中0.1〜3.0重量%が好ましい。か
かる含有量であれば、耐熱性、耐水性がより向上し、好
ましい。
ル酸、トリメリト酸、ピロメリト酸、メリト酸、イソフ
タル酸、オルソフタル酸等の一般的な化合物が使用でき
るが、中でもテレフタル酸、トリメリト酸、ピロメリト
酸、メリト酸及びこれらの無水物から選ばれる芳香族多
塩基酸が好ましく、特にテレフタル酸が耐熱性、耐水性
の点で好ましい。芳香族多塩基酸(C)の含有量として
はシーリング材中0.1〜3.0重量%が好ましい。か
かる含有量であれば、耐熱性、耐水性がより向上し、好
ましい。
【0014】本発明のシーリング材は、これらの用途で
使用する際に必要に応じて溶剤、無機充填剤、小量のプ
ロセスオイル、可塑剤、その他の顔料、耐侯性維持向上
のための紫外線防止剤、安定剤等各種添加剤などを含ん
でいてもよい。
使用する際に必要に応じて溶剤、無機充填剤、小量のプ
ロセスオイル、可塑剤、その他の顔料、耐侯性維持向上
のための紫外線防止剤、安定剤等各種添加剤などを含ん
でいてもよい。
【0015】溶剤類としては、トルエン、キシレン、タ
ーペン、酢酸エチル等の通常のウレタン用溶剤が使用で
きる。その使用量は、シーリング材中10重量%以下が
好ましい。
ーペン、酢酸エチル等の通常のウレタン用溶剤が使用で
きる。その使用量は、シーリング材中10重量%以下が
好ましい。
【0016】可塑剤としては、例えばジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジウンデシルフタレート、
ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジブチルアジペート、ジオクチ
ルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソノニル
アジペート、ジオクチルアゼレート、ジオクチルセバケ
ート等のエステル系可塑剤やトリオクチルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート等の燐酸エステル系可塑
剤が挙げられる。その使用量は、シーリング材中15重
量%以下が好ましい。
ト、ジオクチルフタレート、ジウンデシルフタレート、
ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジブチルアジペート、ジオクチ
ルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソノニル
アジペート、ジオクチルアゼレート、ジオクチルセバケ
ート等のエステル系可塑剤やトリオクチルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート等の燐酸エステル系可塑
剤が挙げられる。その使用量は、シーリング材中15重
量%以下が好ましい。
【0017】また、安定剤としては、例えば、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0018】本発明のシーリング材は、例えば建築用、
土木用等に有用であり、適用される基盤の素材としては
コンクリート、アスファルト、サイジングボード、木
材、ガラス、金属などが挙げられる。
土木用等に有用であり、適用される基盤の素材としては
コンクリート、アスファルト、サイジングボード、木
材、ガラス、金属などが挙げられる。
【0019】
【実施例】次に、本発明を、実施例、比較例により詳細
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。以下において部および%は特に断りのない限
り、すべて重量基準であるものとする。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。以下において部および%は特に断りのない限
り、すべて重量基準であるものとする。
【0020】<プレポリマーの合成>
(オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマーB−1の作
製例)数平均分子量2000のポリブチレンエーテルジ
オール400g(0.2モル)、数平均分子量2000
のポリプロピレンエーテルジオール300g(0.15
モル)エチレンオキサイド含有量5重量%で数平均分子
量3000のポリエチレンプロピレンエーテルトリオー
ル100g(0.03モル)に2,4−トリレンジイソ
シアネート191.4g(1.1モル)、すなわちNC
O/OHの当量比2.2にて窒素気流下で80℃にて2
0時間フラスコ中で撹拌しながら反応させNCO%が
4.25%のウレタンプレポリマー(A−1)を得た。
このウレタンプレポリマー1000gに対して2−イソ
プロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)−1,3−オ
キサゾリジンを53g(0.33モル)を加え、80℃
にて10時間反応させウレタンプレポリマー(B−1)
を得た。本組成物のGPCを測定した結果、残存してい
る2−イソプロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)−
1,3−オキサゾリジンの含有率は1%以下であること
を確認した。
製例)数平均分子量2000のポリブチレンエーテルジ
オール400g(0.2モル)、数平均分子量2000
のポリプロピレンエーテルジオール300g(0.15
モル)エチレンオキサイド含有量5重量%で数平均分子
量3000のポリエチレンプロピレンエーテルトリオー
ル100g(0.03モル)に2,4−トリレンジイソ
シアネート191.4g(1.1モル)、すなわちNC
O/OHの当量比2.2にて窒素気流下で80℃にて2
0時間フラスコ中で撹拌しながら反応させNCO%が
4.25%のウレタンプレポリマー(A−1)を得た。
このウレタンプレポリマー1000gに対して2−イソ
プロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)−1,3−オ
キサゾリジンを53g(0.33モル)を加え、80℃
にて10時間反応させウレタンプレポリマー(B−1)
を得た。本組成物のGPCを測定した結果、残存してい
る2−イソプロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)−
1,3−オキサゾリジンの含有率は1%以下であること
を確認した。
【0021】(オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマ
ーB−2の作製例)数平均分子量2000のポリブチレ
ンエーテルジオール700g(0.35モル)、数平均
分子量2000のポリプロピレンエーテルジオール20
0g(0.1モル)エチレンオキサイド含有量5重量%
で数平均分子量3000のポリエチレンプロピレンエー
テルトリオール100g(0.03モル)に2,4−ト
リレンジイソシアネート191.4g(1.1モル)、
すなわちNCO/OHの当量比2.2にて窒素気流下で
80℃にて20時間フラスコ中で撹拌しながら反応させ
NCO%が4.25%のウレタンプレポリマー(A−
1)を得た。このウレタンプレポリマー1000gに対
して2ーイソプロピル3(2ヒドロキシエチル)1,3
オキサゾリジンを53g(0.33モル)を加え、80
℃にて10時間反応させウレタンプレポリマー(B−
1)を得た。本組成物のGPCを測定した結果、残存し
ている2−イソプロピル3(2ヒドロキシエチル)1,
3オキサゾリジンの含有率は1%以下であることを確認
した。 (オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマーB−3の作
製例)オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマーB−1
の作成例において数平均分子量2000のポリブチレン
エーテルジオール400g(0.2モル)の代わりにエ
チレンオキサイド含有量10重量%で数平均分子量20
00のポリエチレンプロピレンレンエーテルジオール4
00g(0.2モル)を用いたこと以外は同様の方法で
ウレタンプレポリマー(B−3)を得た。 (オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマーB−4の作
製例)オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマーB−2
の作成例において数平均分子量2000のポリブチレン
エーテルジオール700g(0.35モル)の代わりに
エチレンオキサイド含有量10重量%で数平均分子量2
000のポリエチレンプロピレンレンエーテルジオール
700g(0.35モル)を用いたこと以外は同様の方
法でウレタンプレポリマー(B−4)を得た。
ーB−2の作製例)数平均分子量2000のポリブチレ
ンエーテルジオール700g(0.35モル)、数平均
分子量2000のポリプロピレンエーテルジオール20
0g(0.1モル)エチレンオキサイド含有量5重量%
で数平均分子量3000のポリエチレンプロピレンエー
テルトリオール100g(0.03モル)に2,4−ト
リレンジイソシアネート191.4g(1.1モル)、
すなわちNCO/OHの当量比2.2にて窒素気流下で
80℃にて20時間フラスコ中で撹拌しながら反応させ
NCO%が4.25%のウレタンプレポリマー(A−
1)を得た。このウレタンプレポリマー1000gに対
して2ーイソプロピル3(2ヒドロキシエチル)1,3
オキサゾリジンを53g(0.33モル)を加え、80
℃にて10時間反応させウレタンプレポリマー(B−
1)を得た。本組成物のGPCを測定した結果、残存し
ている2−イソプロピル3(2ヒドロキシエチル)1,
3オキサゾリジンの含有率は1%以下であることを確認
した。 (オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマーB−3の作
製例)オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマーB−1
の作成例において数平均分子量2000のポリブチレン
エーテルジオール400g(0.2モル)の代わりにエ
チレンオキサイド含有量10重量%で数平均分子量20
00のポリエチレンプロピレンレンエーテルジオール4
00g(0.2モル)を用いたこと以外は同様の方法で
ウレタンプレポリマー(B−3)を得た。 (オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマーB−4の作
製例)オキサゾリジン変性ウレタンプレポリマーB−2
の作成例において数平均分子量2000のポリブチレン
エーテルジオール700g(0.35モル)の代わりに
エチレンオキサイド含有量10重量%で数平均分子量2
000のポリエチレンプロピレンレンエーテルジオール
700g(0.35モル)を用いたこと以外は同様の方
法でウレタンプレポリマー(B−4)を得た。
【0022】<コンパウンドの配合>次に密閉型プラネ
タリーミキサー中に120℃で5時間減圧乾燥し、水分
を0.1%以下に調整した炭酸カルシウム:ヴィスコラ
イトOS(白石工業製)320部、ジオクチルフタレー
ト100部、サリチル酸0.08部、、下表に示すフ゜レホ
゜リマー成分、微粉末にしたテレフタル酸を所定量及び11
0℃で2時間常圧で混合乾燥して水分を0・05%以下
に調整した疎水性シリカ:RY−200(日本アエロジ
ル製)44部及びキシレン86部を加え均一に混合した
後、60トールの減圧下で脱泡して湿気硬化型ウレタン
コンパウンドを得た。
タリーミキサー中に120℃で5時間減圧乾燥し、水分
を0.1%以下に調整した炭酸カルシウム:ヴィスコラ
イトOS(白石工業製)320部、ジオクチルフタレー
ト100部、サリチル酸0.08部、、下表に示すフ゜レホ
゜リマー成分、微粉末にしたテレフタル酸を所定量及び11
0℃で2時間常圧で混合乾燥して水分を0・05%以下
に調整した疎水性シリカ:RY−200(日本アエロジ
ル製)44部及びキシレン86部を加え均一に混合した
後、60トールの減圧下で脱泡して湿気硬化型ウレタン
コンパウンドを得た。
【0023】[試験方法]
(硬化性試験)硬化性は四方を枠で囲い離型紙を貼った
ガラス板(30*30cm)上に厚さ1.5mmの割合
で試料を流し、25℃×50%の条件下で放置し、指で
触り塗膜の動きが無くなるまでの時間を測定した。
ガラス板(30*30cm)上に厚さ1.5mmの割合
で試料を流し、25℃×50%の条件下で放置し、指で
触り塗膜の動きが無くなるまでの時間を測定した。
【0024】(非発泡性試験)非発泡性は四方を枠で囲
ったスレート板(30×30cm)上に厚さ2mmの割
合で試料を流し、50℃×90%の条件下で硬化させた
後、塗膜表面のフクレ、ピンホールの有無を観察した。
フクレ、ピンホールの無いものは○、フクレ、ピンホー
ルが有るものは×とした。
ったスレート板(30×30cm)上に厚さ2mmの割
合で試料を流し、50℃×90%の条件下で硬化させた
後、塗膜表面のフクレ、ピンホールの有無を観察した。
フクレ、ピンホールの無いものは○、フクレ、ピンホー
ルが有るものは×とした。
【0025】(粘度安定性試験)予め25℃に調整した
試料をBS型回転粘度計で粘度を測定し、初期粘度(mPa
/25℃)とした。同一ロットの試料を別途500CC容器
に充填、密閉し、50℃乾燥機中に7日間放置後、25
℃雰囲気下で15時間以上放置する。試料を取り出し、
初期粘度の測定方法と同一の手法で粘度を測定した。粘
度変化率(%)は(貯蔵後粘度)÷(貯蔵前粘度)×1
00で求めた。
試料をBS型回転粘度計で粘度を測定し、初期粘度(mPa
/25℃)とした。同一ロットの試料を別途500CC容器
に充填、密閉し、50℃乾燥機中に7日間放置後、25
℃雰囲気下で15時間以上放置する。試料を取り出し、
初期粘度の測定方法と同一の手法で粘度を測定した。粘
度変化率(%)は(貯蔵後粘度)÷(貯蔵前粘度)×1
00で求めた。
【0026】(スランプ性試験)JIS−A−5758
(1997年版)の7.2.1スランプ試験方法に準じ
てスランプ(縦)の試験を行いスランプ長さ(mm)を測定
した。
(1997年版)の7.2.1スランプ試験方法に準じ
てスランプ(縦)の試験を行いスランプ長さ(mm)を測定
した。
【0027】(引張物性試験)JIS−A−5758
(1997年版)の7.1引張特性試験方法に準じて試
験片を作製し、25℃条件下で28日間養生した後、引
張速度50mm/minで引張試験を行い、50%伸長時のモジ
ュラス(kg/cm2)、抗張力(kg/cm2)、破断伸度(%)を求
めた。
(1997年版)の7.1引張特性試験方法に準じて試
験片を作製し、25℃条件下で28日間養生した後、引
張速度50mm/minで引張試験を行い、50%伸長時のモジ
ュラス(kg/cm2)、抗張力(kg/cm2)、破断伸度(%)を求
めた。
【0028】(耐水性試験)常態引張物性試験法に準じ
て作製した試験片を60℃で7日間浸漬した後25℃×
50%の条件下で4時間放置後に常態引張物性試験法に
準じて50%モジュラス、抗張力(kg/cm2)、破断伸度
(%)を測定した。
て作製した試験片を60℃で7日間浸漬した後25℃×
50%の条件下で4時間放置後に常態引張物性試験法に
準じて50%モジュラス、抗張力(kg/cm2)、破断伸度
(%)を測定した。
【0029】(耐熱性試験)常態引張物性試験法に準じ
て作製した試験片を80℃で7日間養生した後25℃×
50%の条件下で4時間放置後に常態引張物性試験法に
準じて50%モジュラス、抗張力(kg/cm2)、破断伸度
(%)を測定した。
て作製した試験片を80℃で7日間養生した後25℃×
50%の条件下で4時間放置後に常態引張物性試験法に
準じて50%モジュラス、抗張力(kg/cm2)、破断伸度
(%)を測定した。
【0030】
【表1】[配合条件及び試験結果]
【0031】比較例1のブチレンエーテル結合を含まな
い組成物は耐水後の物性低下が大きく実用に適さないも
のであった。比較例2のブチレンエーテル結合、芳香族
多塩基酸を含まないものは耐水性、耐熱性に劣り実用に
適さないものであった。
い組成物は耐水後の物性低下が大きく実用に適さないも
のであった。比較例2のブチレンエーテル結合、芳香族
多塩基酸を含まないものは耐水性、耐熱性に劣り実用に
適さないものであった。
【0032】
【発明の効果】本発明は、硬化時に炭酸ガスによる発泡
がなく、耐熱性、耐水性、硬化性に優れた湿気硬化型シ
ーリング材を提供するものである。
がなく、耐熱性、耐水性、硬化性に優れた湿気硬化型シ
ーリング材を提供するものである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4H017 AA04 AA31 AB04 AC01 AC05
AE03
4J034 BA03 CE04 DA01 DB04 DC50
HC03 HC12 HC17 HC45 HC46
HC52 HC53 HC61 HC71 HD15
JA42 KD02 RA08
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ポリイソシアネートとブチレンエ
ーテル結合を5重量%以上含有するポリオキシアルキレ
ンポリオールを反応させて得られる末端にイソシアネー
ト基を2個以上有するウレタンプレポリマーにN−2−
ヒドロキシアルキルオキサゾリジンを反応させて得られ
るウレタンオキサゾリジンプレポリマー及び(B)芳香
族多塩基酸を含有してなる湿気硬化型ウレタンシーリン
グ材。 - 【請求項2】 ウレタンオキサゾリジンプレポリマー
(A)のポリオキシアルキレンポリオール成分がブチレ
ンエーテル結合5〜80重量%、エチレンエーテル結合
0〜10重量%及びプロピレンエーテル結合10〜95
重量%である請求項1記載の湿気硬化型ウレタンシーリ
ング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149032A JP2003336037A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 湿気硬化型シーリング材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149032A JP2003336037A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 湿気硬化型シーリング材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003336037A true JP2003336037A (ja) | 2003-11-28 |
Family
ID=29706342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002149032A Pending JP2003336037A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 湿気硬化型シーリング材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003336037A (ja) |
-
2002
- 2002-05-23 JP JP2002149032A patent/JP2003336037A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11322893A (ja) | 潜伏アミノ基及びイソシアナ―ト基を有するポリウレタン―プレポリマ―、その製造方法並びにその使用 | |
JP4019446B2 (ja) | コーティング材用二液硬化型ウレタン組成物 | |
JP4013163B2 (ja) | ウレタン組成物 | |
JP2003128988A (ja) | 湿気硬化型プライマー | |
JP2003336008A (ja) | 湿気硬化型ウレタンプライマー | |
JP3314655B2 (ja) | 湿気硬化性ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤 | |
JP3637560B2 (ja) | 湿気硬化性ウレタン組成物 | |
JP4117416B2 (ja) | 湿気硬化型ウレタン組成物 | |
JP2000104037A (ja) | 1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP2003336037A (ja) | 湿気硬化型シーリング材 | |
JP3637565B2 (ja) | 揺変性湿気硬化型ウレタン組成物 | |
KR100868528B1 (ko) | 습기 경화형 우레탄 조성물 | |
JP4020151B1 (ja) | 防水構造体の施工方法 | |
JP3608720B2 (ja) | 揺変性湿気硬化型ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤 | |
JP2003336036A (ja) | 湿気硬化型シーリング材 | |
JP2005226037A (ja) | 湿気硬化型ウレタン組成物及び被覆剤 | |
JP4051862B2 (ja) | 湿気硬化性ウレタン組成物 | |
JP3593781B2 (ja) | 湿気硬化型ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤 | |
JP3780691B2 (ja) | 二液硬化型ウレタン組成物及びシーリング材 | |
JP3608036B2 (ja) | 湿気硬化性ウレタン樹脂組成物及び防水材 | |
JP4051638B2 (ja) | ウレタン組成物及びそれを含む防水材 | |
JP2009046627A (ja) | 二液硬化型ウレタン組成物及び防水構造体の施工方法 | |
JP3399362B2 (ja) | 湿気硬化性ウレタン組成物及びコーティング材 | |
JP3868124B2 (ja) | 湿気硬化性ウレタン組成物 | |
JPS591522A (ja) | 一液性湿気硬化型ウレタンプレポリマ− |