JP2003335271A - 自動車のスペアタイヤ取付け構造 - Google Patents

自動車のスペアタイヤ取付け構造

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JP2003335271A
JP2003335271A JP2002142772A JP2002142772A JP2003335271A JP 2003335271 A JP2003335271 A JP 2003335271A JP 2002142772 A JP2002142772 A JP 2002142772A JP 2002142772 A JP2002142772 A JP 2002142772A JP 2003335271 A JP2003335271 A JP 2003335271A
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JP
Japan
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resonance frequency
spare tire
floor panel
automobile
tire
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Application number
JP2002142772A
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English (en)
Inventor
Keiichi Ando
恵一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボデー曲げ共振に伴うバックドア振動に対し
てリヤフロアパネルの共振周波数の調整で振動位相を反
転させる際に、リインフォースのみに依存することな
く、こもり音を発生する車室体積変化の相殺効果を一層
向上させ得る自動車のスペアタイヤ取付け構造を提供す
る。 【解決手段】 バックドアを備えた自動車のリヤフロア
パネルに、タイヤ中心部を固定するブラケット4及びそ
の周囲にタイヤ部9aの側面が載置されるクッション1
0を配置した自動車のスペアタイヤ取付け構造におい
て、リヤフロアパネルを補強するフロアリインフォース
2が設けられると共に、路面からの入力振動に対するボ
デーの曲げ共振周波数よりも低いリヤフロアパネルの共
振周波数をスペアタイヤ9の取付け状態でボデーの曲げ
共振周波数よりも高くするように、クッション10のば
ね定数が設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックドアを備え
た自動車のリヤフロアパネルに、タイヤ中心部を固定す
るブラケット及びその周囲にタイヤ部側面が載置される
クッションを配置した自動車のスペアタイヤ取付け構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室には、舗装されていない凸
凹の路面走行時に、低周波数の振動がタイヤ、ボデー、
パネルに伝達し、車室に体積変化を生じさせ、したがっ
て路面入力に対する共振により、こもり音を発生する現
象がある。この現象は、セダン車に比べて、乗員室と一
体化されて荷室が形成され、ボデー後部の開口部に広い
面積のバックドアを備えた自動車ではその分体積変化が
大きくなって顕著になる傾向がある。このような路面入
力こもり音に対する騒音対策として、バックドア、ボデ
ー骨格系、懸架系等へマスダンパ或はダイナミックダン
パを別に付加するのが一般的であり、1〜2kg程度の
重量増につながっていた。また、特開2000−211
558号公報によれば、特にバックドア付きの車両を意
識したものではないが、スペアタイヤのハブ穴をクラン
プすると共にフロアパネル及びタイヤ部側面間にマウン
トゴムを介在させて車両のダイナミックダンパとして機
能させることも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のダイナミック
ダンパは、重量増を回避し得る可能性があるが、フロア
の振動に共振周波数を一致させようとするもので、依然
こもり音自体を直接軽減させようとするものではない。
一方、本出願人は、特願2000-21202により、
ボデー後部の開口部にバックドアを備えた車両の車室内
に路面から入力するこもり音を低減させるためこもり音
低減方法において、ボデーの曲げ共振周波数よりも共振
周波数が低いリヤフロアパネルの裏面にリインフォース
を設けることにより、リヤフロアパネルの共振周波数を
ボデーの曲げ共振周波数よりも高くすることを提案し
た。
【0004】このような周波数調整での位相反転によ
り、バックドアの振動方向とリヤフロアパネルの振動方
向とが車室の体積変化を小さくするように同方向とな
り、こもり音自体が直接低減される。しかしながら、リ
インフォースの強度増加に伴って振動振幅が小さくな
り、その分車室体積変化の相殺効果が十分に発揮されな
い点で改良の余地が残されている。
【0005】本発明は、このようなボデー曲げ共振に伴
うバックドア振動に対してリヤフロアパネルの共振周波
数の調整で振動位相を反転させる際に、リインフォース
のみに依存することなく、こもり音を発生する車室体積
変化の相殺効果を一層向上させ得る自動車のスペアタイ
ヤ取付け構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、バックドアを備えた自
動車のリヤフロアパネルに、タイヤ中心部を固定するブ
ラケット及びその周囲にタイヤ部側面が載置されるクッ
ションを配置した自動車のスペアタイヤ取付け構造にお
いて、リヤフロアパネルを補強するフロアリインフォー
スが設けられると共に、路面からの入力振動に対するボ
デーの曲げ共振周波数よりも低いリヤフロアパネルの共
振周波数をスペアタイヤの取付け状態でボデーの曲げ共
振周波数よりも高くするように、クッションのばね定数
が設定されていることを特徴とする。
【0007】フロアリインフォースは、本来のリヤフロ
アパネルの補強機能を果たす。クッションは、フロアリ
インフォースの強度補強に伴ってリヤフロアパネルの共
振周波数を高くする作用を補足して、リヤフロアパネル
をその共振周波数がボデーの曲げ共振周波数に対して高
することにより、その位相がボデー振動に伴うバックド
ア及びルーフパネル等のボデー振動の位相に対して反転
し、双方の振動方向が同方向となって振動時の体積変化
を小さくする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を基に本発明の実施
の形態の一例によるワゴン車のスペアタイヤ取付け構造
を説明する。ボデー後部の開口部にバックドアを備え、
その内側の車室は乗員室と荷室とが一体化されているワ
ゴン車のリヤフロアパネル1の表面には、前後方向に延
在する長方形状のフロアリインフォース2が設けられて
いる。その裏側には、フロアリインフォース2よりも薄
いプレート2aで形成された十字形のクッションホルダ
2Aが配置されている。このクッションホルダは、その
四方の周辺部及び中心部に形成された凹部で溶接されて
いる。この凹部にはウェルドナット3を備えたブラケッ
ト4が溶接され、それぞれの4方の端部には、タイヤ部
9aの側面を載置させる発泡ゴム製の4個のクッション
10が接合され、タイヤ部9aに対応した円形位置上に
配列されている。これにより、スペアタイヤ9は、フロ
アリインフォース2の中心開口部6を通して、ディスク
ホイール9bの中心のハブ穴9cを通してキャリアねじ
7をウェルドナット3にねじ込むことにより保持され
る。
【0009】フロアリインフォース2は、クッションホ
ルダ2Aの前後方向部分に重ねられ、ワゴン車のリヤフ
ロアパネル1を補強する本来の目的に対応して構成さ
れ、その共振周波数の23Hzを僅かに高くする形状及
び板厚である。一方、このような周波数関係はワゴン車
に対しては一般的に略共通し、また車両全体の骨格等で
構成される実車であるボデーの曲げ共振周波数は例えば
26Hz程度である。このようなフロアリインフォース
2とクッションホルダ2Aとの組合わせにより、組付け
作業を容易にすることができる。
【0010】これに対して、クッション10は、タイヤ
部9aの側面に対応した大きさの接触面積を有すると共
に、底面にはばね定数を小さくするように空洞部11が
形成され、その大きさの調整によりリヤフロアパネル1
の共振周波数は28Hz程度調整されている。
【0011】ディスクホイール9bは、キャリアねじ7
のヘッド7aがハブ穴9cの周面をブラケット4に締付
けて保持されるが、その周辺に位置するタイヤ部9aは
通常の締付け状態ではその締付け力にほとんど影響を受
けることなく、所定の加圧力でクッション10に圧接す
る。これにより、クッション10及びスペアタイヤ9
は、静ばね領域でリヤフロアパネル1と一体化された剛
性体としてボデーの曲げ共振周波数に対して共振周波数
を高くし、ルーフパネル及びバックドアの振動方向とリ
ヤフロアパネルの振動方向が車室の体積変化を小さくす
るように同方向となり、こもり音が低減される。即ち、
リヤフロアパネル1の振動方向が、図3に示すように、
ルーフパネル1a及びバックドア1bに対して逆方向か
ら同方向へ変化する(同図の点線参照)。
【0012】尚、クッションには、調整用にその上面に
凹部を形成したり、或いは貫通孔を形成することもでき
る。クッションの個数、フロアリインフォースの構造等
は、その外の種々の態様が考えられる。また、本発明
は、ワゴン車に限らず、バックドアを備えてその前方の
リヤフロアパネルにスペアタイヤ取付け構造を備えた別
タイプの自動車にも適用可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、フロアリインフォース
の強度をその周波数特性を考慮して増加させなくても、
ばね定数が調整されたクッション付きのスペアタイヤ取
付け構造により、重量増を回避し、かつ安価な構造によ
り、路面入力に応動したリヤフロアパネルの振動で車室
の体積変化を小さくしてこもり音レベルを低減させ得
る。共振周波数をボデーの曲げ共振周波数に一致させる
ダイナミックダンパと異なり、高い側に設定するだけで
あり、周波数調整も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるスペアタイヤ取付け
構造の断面図である。
【図2】同タイヤ取付け構造の斜視図である。
【図3】同タイヤ取付け構造の作用を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 リヤフロアパネル 2 フロアリインフォース 2a プレ−ト 2A クッションホルダ 4 ブラケット 9 スペアタイヤ 9a タイヤ部 10 クッション 11 空洞部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックドアを備えた自動車のリヤフロア
    パネルに、タイヤ中心部を固定するブラケット及びその
    周囲にタイヤ部側面が載置されるクッションを配置した
    自動車のスペアタイヤ取付け構造において、 リヤフロアパネルを補強するフロアリインフォースが設
    けられると共に、路面からの入力振動に対するボデーの
    曲げ共振周波数よりも低い前記リヤフロアパネルの共振
    周波数をスペアタイヤの取付け状態で前記ボデーの曲げ
    共振周波数よりも高くするように、前記クッションのば
    ね定数が設定されていることを特徴とする自動車のスペ
    アタイヤ取付け構造。
  2. 【請求項2】 4個のクッションが十字形のクッション
    ホルダの4方の端部に設けられると共に、前後のクッシ
    ョン間に位置するように、前後方向に延在する長方形状
    のフロアリインフォースが前記クッションホルダに重ね
    られたことを特徴とする請求項1記載の自動車のスペア
    タイヤ取付け構造。
JP2002142772A 2002-05-17 2002-05-17 自動車のスペアタイヤ取付け構造 Pending JP2003335271A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007091072A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Toyota Auto Body Co Ltd 車両のスペアタイヤ取付構造
KR100820710B1 (ko) 2006-12-08 2008-04-11 현대자동차주식회사 차량의 공명장치 및 그것의 제어방법
JP2010089558A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Sekisui Plastics Co Ltd タイヤクッション材
US7770764B2 (en) * 2006-04-12 2010-08-10 Honda Motor Co., Ltd. Spare tire undercover

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KR100820710B1 (ko) 2006-12-08 2008-04-11 현대자동차주식회사 차량의 공명장치 및 그것의 제어방법
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