JP2003335208A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

サイドエアバッグ装置

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JP2003335208A
JP2003335208A JP2002171640A JP2002171640A JP2003335208A JP 2003335208 A JP2003335208 A JP 2003335208A JP 2002171640 A JP2002171640 A JP 2002171640A JP 2002171640 A JP2002171640 A JP 2002171640A JP 2003335208 A JP2003335208 A JP 2003335208A
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栄治 佐藤
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聡 馬渕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側突時において、ボティサイド部が室内側に
大きく進入した場合にも、乗員の肩部及び腰部を押し
て、乗員を室内側に移動させることができ、衝撃を効果
的に吸収することができるサイドエアバッグ装置を提供
する。 【解決手段】 サイドエアバッグ装置13をエアバッグ
16とインフレータ15とから構成する。エアバッグ1
6には、展開膨張状態でフロントシート11に着座する
乗員Pの肩部Psに対応する上部区画室18と、乗員P
の腰部Phに対応する下部区画室19とを形成する。側
突にともない車両のボディに所定値以上の衝撃が加わっ
たとき、インフレータ15から供給されるガスを上部区
画室18及び下部区画室19にほぼ同時に導くための誘
導構成を設ける。この誘導構成は、エアバッグ16の一
対の基布を縫着接合するシーム17からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輌側方からの
衝突(以下、単に側突という)により車両のボディサイ
ド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、エアバッグが
ボディサイド部と車室内に配置されたシートとの間に展
開膨張されるようにしたサイドエアバッグ装置に関する
ものである。特に、この発明は、エアバッグが乗員の側
方で上下に大きく展開膨張するようにしたエアバッグ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のサイドエアバッグ装置と
しては、例えば特開2000−177527号公報(第
1従来構成)、特開2000−280853号公報(第
2従来構成)、及び米国特許明細書第5112079号
(第3従来構成)に開示されるような構成のものが提案
されている。
【0003】第1従来構成においては、図25に示すよ
うに、車室内のシート41の背もたれ部41aにサイド
エアバッグ装置42が装備されている。このサイドエア
バッグ装置42のエアバッグ43内には分割シーム44
を介して、シート41に着座する乗員Pの胸郭部Pcの
側方で膨張可能な第1チャンバ45と、腰部Phの側方
で膨張可能な第2チャンバ46とが区画形成されてい
る。
【0004】前記エアバッグ43を展開膨張させるため
のガス発生器47の周側には、前置チャンバ48が区画
形成されている。前置チャンバ48と前記第1及び第2
チャンバ45,46との間には複数の小孔よりなる第1
及び第2流入開口部49,50がそれぞれ設けられ、第
1流入開口部49の開口面積が第2流入開口部50の開
口面積よりも小さくなるように形成されている。
【0005】そして、車両の側突によりボディサイド部
に所定値以上の衝撃が加わったとき、ガス発生器47か
ら発生されるガスが前置チャンバ48に供給された後、
開口面積の異なった第1及び第2流入開口部49,50
を介して、第1及び第2チャンバ45,46に異なった
流入量で導入される。このガス流入量の相違により、第
1チャンバ45の内圧が第2チャンバ46の内圧よりも
低くなるように、両チャンバ45,46が展開膨張され
るようになっている。
【0006】また、第2従来構成においては、図26に
示すように、サイドエアバッグ装置42のエアバッグ4
3内に隔壁51を介して、乗員Pの腕部Paよりも後側
で膨張可能な第1展開領域52と、腕部Paに当接して
膨張可能な第2展開領域53とが区画形成されている。
そして、車両の側突時に、ガス発生器47から発生され
るガスにより、第1展開領域52が直ちに下方から上方
に展開膨張された後、第2展開領域53が遅れて下方か
ら上方に展開膨張されるようになっている。
【0007】さらに、第3従来構成においては、乗員の
頭部から腰部までを一体にカバーするように大きく展開
膨張するエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置が提
案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1従来構
成においては、前記のように乗員Pの胸郭部Pcに対応
する第1チャンバ45が、腰部Phに対応する第2チャ
ンバよりも低い内圧で展開膨張されるようになってい
る。このため、衝撃に比較的弱い胸郭部Pcが腰部Ph
よりも柔らかく緩衝される。よって、この第1従来構成
のサイドエアバッグ装置では、側突による衝撃が胸郭部
Pcに対してあまり作用しないように構成されているも
のの、車両のボディサイド部が室内側に大きく変形進入
した場合には、胸郭部Pcに対応する第1チャンバ45
の内圧が低いため、胸郭部Pcを保護する点で不安が残
る。
【0009】また、第2従来構成においては、前記のよ
うにエアバッグ43内が垂直方向に延びる第1及び第2
展開領域52,53に分割して形成されているが、それ
らの展開領域52,53がほぼ同一の内圧で展開膨張さ
れるようになっている。このため、エアバッグ43が膨
張展開状態で、乗員Pの肩部Psから腰部Phにかけて
ほぼ一様に接触し、前記第1従来構成の場合と同様に、
胸郭部Pcを保護する点で不安が残る。
【0010】さらに、第3従来構成においては、単にエ
アバッグが広い領域で展開膨張して、保護領域を拡大す
るように構成されているのみで、乗員の身体の部位に応
じてエアバッグの展開形態を変化させる点については開
示されていない。このため、人間の身体の特質を考慮し
て、乗員を有効に保護するという効果を期待することが
できない。
【0011】この発明は、このような従来の技術に存在
する着目点に基づいてなされたものである。その目的
は、側突時において、ボディサイド部が室内側に大きく
変形進入した場合にも、乗員を有効に保護できるサイド
エアバッグ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、車両のボディサイド部
に所定値以上の衝撃が加わったとき、ボディサイド部と
車室内に配置されたシートとの間にて展開するエアバッ
グと、そのエアバッグを展開膨張させるガス発生源とを
備えるサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグ
には、展開膨張状態でシートに着座する乗員の肩部に対
応する上部区画室と、乗員の腰部に対応する下部区画室
とを設け、前記ガス発生源から供給されるガスを上部区
画室及び下部区画室にほぼ同時に導くための誘導手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0013】従って、この請求項1に記載の発明によれ
ば、側突時において、ボディに所定値以上の衝撃が加わ
ったとき、ガス発生源からガスが発生して、乗員の肩部
に対応する上部区画室と腰部に対応する下部区画室とが
ほぼ同時に展開膨張される。
【0014】この膨張展開により、ボディサイド部が室
内側に大きく変形進入した場合にも、それに先だって、
外部からの衝撃に対して抗堪性を有する乗員の肩部及び
腰部をほぼ同時に押して、乗員を室内側に移動させるこ
とができる。従って、胸郭部を含む乗員の身体全体を保
護しながら衝撃を効果的に吸収することができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記エアバッグの上部区画室と下部区
画室との間には乗員の胸郭部に対応する中間部分を設
け、エアバッグの展開膨張時に、中間部分の厚さが上部
区画室及び下部区画室の厚さよりも小さくなるようにし
たことを特徴とするものである。
【0016】従って、この請求項2に記載の発明によれ
ば、エアバッグの展開膨張時に、胸郭部に対応する中間
部分の厚さが上部区画室及び下部区画室の厚さよりも薄
いため、その中間部分が胸郭部に強くあたることがな
く、保護効果を一層高めることができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記エアバッグの上部区画室と下部区
画室との間には乗員の胸郭部に対応する中間区画室を設
け、エアバッグの展開膨張時に、中間区画室の内圧が上
部区画室及び下部区画室の内圧よりも低くなるように調
整する内圧調整手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0018】従って、この請求項3に記載の発明によれ
ば、エアバッグの展開膨張時に、胸郭部に対応する中間
区画室の内圧が肩部及び腰部と対応する他の区画室の内
圧よりも低くなる。よって、その中間区画室の部分が胸
郭部に強く当接することがなく、胸郭部の保護効果を一
層高めることができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記
エアバッグは互いに対向する一対の基布からなり、前記
誘導手段は両基布を接合するシームからなることを特徴
とするものである。
【0020】従って、この請求項4に記載の発明によれ
ば、誘導手段のための専用部品が不要になって、部品点
数が増えることを防止でき、このため、構成が簡単にな
り、エアバッグを安価に製作することができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記誘導手段はガス発生源から供給さ
れるガスを導入する導入室と、その導入室から各区画室
にガスを導く誘導孔とからなり、上部区画室及び下部区
画室に対する誘導孔の開口面積を中間区画室に対する誘
導孔の開口面積よりも大きくしたことを特徴とするもの
である。
【0022】従って、この請求項5に記載の発明によれ
ば、エアバッグを構成する基布間に、その基布を利用し
て導入室及び誘導孔を設ければよい。このため、部品点
数が増えることがなく、誘導手段の構成が簡単であると
ともに、中間区画室の内圧が上部区画室及び下部区画室
の内圧よりも低くなるように、エアバッグを確実に展開
膨張させることができる。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記
誘導手段は上部区画室及び下部区画室に対応してガス発
生源に設けられた2箇所のガス噴出部からなることを特
徴とするものである。
【0024】従って、この請求項6に記載の発明によれ
ば、ガス発生源が誘導手段の機能を兼備する。このた
め、エアバッグが誘導手段の構成を備える必要がなく、
エアバッグの構成が簡単であるとともに、ガス発生手段
の2箇所のガス噴出部から噴出されるガスにより、上部
区画室と下部区画室とをほぼ同時に展開膨張させること
ができる。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項2〜請求
項6のいずれか一項に記載の発明において、ガスが車両
前方側から中間区画室へ流入するように、中間区画室の
開口が車両前方側に設けられていることを特徴とするも
のである。
【0026】従って、請求項7に記載の発明において
は、ガス発生源からのガスが中間区画室の上下の区画室
をまわってから中間区画室内に流入する。このため、上
下の区画室がほぼ同時に展開膨張した後に、中間区画室
が膨張展開するとともに、上下の区画室の内圧を中間区
画室の内圧よりも高圧にすることができる。
【0027】請求項8に記載の発明においては、請求項
2〜請求項7のいずれか一項に記載の発明おいて、中間
区画室の開口周縁に、ガスの流入を円滑にするための流
入ガイド部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0028】従って、請求項8に記載の発明において
は、中間区画室へのガスの流入が円滑になり、中間区画
室の展開膨張が遅れすぎるのを防止できる。請求項9に
記載の発明は、請求項3〜請求項8のうちのいずれか一
項に記載の発明において、前記内圧調整手段は、上部区
画室及び下部区画室に供給されたガスの漏洩を抑制する
漏洩抑制手段からなることを特徴とするものである。
【0029】従って、この請求項9に記載の発明によれ
ば、エアバッグの展開膨張時に、上部区画室及び下部区
画室に供給されたガスの漏洩が抑制されることによっ
て、中間区画室の内圧が他の区画室の内圧よりも低くな
るように調整される。よって、エアバッグの構造が簡単
であるにも拘らず、胸郭部の保護効果を高めることがで
きる。
【0030】請求項10に記載の発明は、請求項3〜請
求項8のうちのいずれか一項に記載の発明において、前
記内圧調整手段は、中間区画室に外部へ向かって開口す
るように形成されたベント孔よりなることを特徴とする
ものである。
【0031】従って、この請求項10に記載の発明によ
れば、中間区画室に供給されたガスがベント孔から外部
に排出されることにより、中間区画室の内圧が他の区画
室の内圧よりも低くなるように調整される。よって、エ
アバッグの構造が簡単であるにも拘らず、胸郭部の保護
効果を高めることができる。
【0032】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明において、前記ベント孔は、エアバッグの展
開膨張時に、車両のボディサイド部から離間した位置に
配置されることを特徴とするものである。
【0033】従って、この請求項11に記載の発明によ
れば、エアバッグの展開膨張時に、ベント孔がボディサ
イド部との接触によって閉塞されるのを防止することが
できて、中間区画室の内圧を効果的に低減させることが
できる。
【0034】請求項12に記載の発明は、請求項10ま
たは請求項11に記載の発明において、前記ベント孔
は、中間区画室の内圧に応じて開口面積を変化させるこ
とを特徴とするものである。
【0035】従って、この請求項12に記載の発明によ
れば、中間区画室の内圧が所定値以上になったとき、ベ
ント孔の開口面積が拡大されて、中間区画室からのガス
の排出量が増大される。よって、中間区画室の内圧が必
要以上に高くなるのを防止することができる。
【0036】請求項13に記載の発明は、請求項1に記
載の発明において、前記エアバッグは上部区画室を有す
る上部エアバッグと、下部区画室を有する下部エアバッ
グとに独立構成して上下に並設し、前記誘導手段は上下
両エアバッグに各別にガスを導入する独立構成のガス発
生源からなることを特徴とするものである。
【0037】従って、この請求項13に記載の発明によ
れば、上下のエアバッグを単純に構成すればよく、その
構成が簡単である。また、上下両エアバッグが乗員の胸
郭部を残して肩部及び腰部と対応する位置でほぼ同時に
展開膨張され、胸郭部を保護しながら衝撃を有効に吸収
することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、この発
明の第1実施形態を、図1〜図4に基づいて説明する。
【0039】図1〜図3には、車室内に配置された左側
のフロントシート11が示され、このフロントシート1
1は腰掛け部11aと背もたれ部11bとを備えてい
る。ボディサイド部の一部を構成するドア12と対応す
るように、フロントシート11の背もたれ部11bの左
側内部にはサイドエアバッグ装置13がケース14内に
収容した状態で埋設配置されている。なお、図面におい
ては、左側のフロントシート11のみが図示されている
が、右側のフロントシートの右側内部にも同様なエアバ
ッグ装置が内装されている。
【0040】前記サイドエアバッグ装置13は、ケース
14内に固定されたガス発生源としてのインフレータ1
5と、そのインフレータ15を被覆するように装着され
た袋状のエアバッグ16とを備えている。インフレータ
15のケースの内部にはエアバッグ16を展開膨張させ
るための図示しないガス発生剤が収容され、インフレー
タ15のケースの下部にはガスを噴出させるためのガス
噴出部としてのガス噴出口15aが形成されている。
【0041】前記インフレータ15には、ボディサイド
部に対する衝撃を検出するための図示しないセンサが電
気的に接続されている。そして、ボディサイド部に対す
る他の車両の側突により、ボディサイド部に所定値以上
の衝撃が加わったとき、前記センサからの検出信号に基
づいて図示しない制御回路を介してインフレータ15に
対して駆動電流が出力される。この駆動電流に基づく発
火により、インフレータ15内のガス発生剤からガスが
発生され、そのガスがガス噴出口15aからエアバッグ
16内に噴出供給されるようになっている。
【0042】図2及び図3に示すように、前記エアバッ
グ16は、織布等からなる一対の基布16a,16bを
それらの周縁において全体として袋状をなすように縫着
することによって形成され、通常は折り畳み状態でケー
ス14内に収容されている。
【0043】そして、インフレータ15が作動されてガ
スが発生されたとき、図1及び図2に示すように、エア
バッグ16がドア12とフロントシート11との間に向
かって展開膨張され、フロントシート11に着座する乗
員Pの胴体を肩部Psから腰部Phにかけてカバーする
ようになっている。
【0044】前記エアバッグ16の上下方向のほぼ中央
には、両基布16a,16bを互いに縫着接合した側面
形ほぼ横U字状のシーム17が形成されている。このシ
ーム17により、この第1実施形態の誘導手段が構成さ
れている。また、このシーム17により、エアバッグ1
6の内部に上部区画室18及び下部区画室19が形成さ
れるとともに、上下両区画室18,19間において中間
部分としての中間区画室20が形成されている。この中
間区画室20は、車両後方に向かって開口している。イ
ンフレータ15と反対側において、エアバッグ16の周
縁部とシーム17との間にはガス通路21が形成されて
いる。
【0045】そして、図1に矢印で示すように、インフ
レータ15のガス噴出口15aから噴出されるガスが、
下部区画室19内に導入され、その下部区画室19から
シーム17の外周に沿って、ガス通路21を介して上部
区画室18に導入される。その後、上部区画室18内の
ガスがシーム17の上縁を迂回するようにして中間区画
室20内に導入される。これにより、図4から明らかな
ように、下部区画室19が膨張されて乗員Pの腰部Ph
に対応配置されるとともに、それとほぼ同時に上部区画
室18が膨張されて乗員Pの肩部Psに対応配置され
る。そして、その後に中間区画室20が膨張されて乗員
Pの胸郭部Pcに対応配置される。なお、エアバッグ1
6の一部には、膨張後に内部のガスを排出するための図
示しないベント孔が形成されている。
【0046】また、このエアバッグ16においては、シ
ーム17が横U字状に形成されているため、エアバッグ
16の展開膨張状態においては、図2に示すように、中
間区画室20の厚さが、上部区画室18及び下部区画室
19の厚さよりも薄くなるように構成されている。さら
に、このエアバッグ16においては、前記ベント孔が中
間区画室20と対応する位置に形成されて、図4から明
らかなように、中間区画室20の内圧が上下の区画室1
8,19の内圧より低くなるように調整される。従っ
て、前記ベント孔が内圧調整手段を構成する。また、各
区画室18〜20の内圧は、以下の範囲内となるよう
に、インフレータ15からのガス圧やベント孔の大きさ
等の各種条件が設定される。すなわち、上下の区画室1
8,19の内圧が、150〜200キロパスカル(kP
a),中間区画室20の内圧が、50〜100キロパス
カル(kPa)となるように、前記条件が設定される。
この場合、中間区画室20の内圧は、上下の区画室1
8,19のうちの内圧の低いほうの区画室18,19の
2分の1以下となるのが望ましく、上下の区画室18,
19の内圧が等しい場合は、その内圧の2分の1以下と
なるのが望ましい。なお、これらの区画室18〜20の
前記内圧の値は、エアバッグ16に衝突等の外部荷重が
作用していない条件下において、いわゆる静展開の条件
下において設定される値である。
【0047】次に、前記のように構成されたサイドエア
バッグ装置13について動作を説明する。さて、車両の
ボディサイド部に対する他の車両による側突により、ボ
ディサイド部に所定値以上の衝撃が加わると、図示しな
いセンサがそれを検出し、その検出に基づいてインフレ
ータ15からガス発生される。すると、図1に矢印で示
すように、そのガスがインフレータ15のガス噴出口1
5aからエアバッグ16の下部区画室19に噴出供給さ
れるとともに、ガス通路21を介して上部区画室18に
導入され、その後に中間区画室20に導入される。これ
により、図4に示すように、乗員Pの肩部Psに対応す
る上部区画室18と腰部Phに対応する下部区画室19
とがほぼ同時に膨張され、その後に胸郭部Pcに対応す
る中間区画室20が膨張される。
【0048】この場合、図2に示すように、中間区画室
20の厚さが上部区画室18及び下部区画室19の厚さ
よりも薄くなる。このため、中間区画室20と乗員Pの
胸郭部Pcとの間には空間Sが形成され、この状態で上
部区画室18及び下部区画室19により、乗員Pの肩部
Ps及び腰部Phが室内側へ押される。これにより、乗
員Pが室内側に移動されて、胸郭部Pcを保護しながら
側突に伴う衝撃が緩和される。よって、ボディサイド部
が室内側に大きく変形進入した場合でも、その変形進入
に先だって乗員Pがボディサイド部から離隔されて、乗
員Pを保護できるとともに、胸郭部Pcに対する衝撃が
抑制され、胸郭部Pcを有効に保護することができる。
【0049】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1) このサイドエアバッグ装置13のエアバッグ1
6には、フロントシート11に着座する乗員Pの肩部P
sに対応する上部区画室18と、乗員Pの腰部Phに対
応する下部区画室19とが形成されている。そして、側
突によってボディに所定値以上の衝撃が加わったとき、
インフレータ15から供給されるガスが上部区画室18
及び下部区画室19にほぼ同時に導かれる。
【0050】このため、乗員Pの肩部Psに対応する上
部区画室18と腰部Phに対応する下部区画室19とが
ほぼ同時に展開膨張される。この同時展開膨張により、
ボディサイド部が室内側に大きく進入した場合にも、衝
撃に対して抗堪性を有する乗員Pの肩部Ps及び腰部P
hの2箇所をほぼ同時に押して、乗員Pを室内側に移動
させることができる。このため、胸郭部Pcを充分に保
護しながら、側突による衝撃から乗員Pを効果的に防護
することができる。
【0051】(2) このサイドエアバッグ装置13に
おいては、前記エアバッグ16の上部区画室18と下部
区画室19との間に、乗員Pの胸郭部Pcに対応する中
間区画室20が形成されている。そして、エアバッグ1
6の展開膨張時に、中間区画室20の厚さが上部区画室
18及び下部区画室19の厚さよりも薄くなるように構
成されている。このため、胸郭部Pcに対して大きな衝
撃を加えられるのを未然に防止して、乗員Pに対する保
護効果を一層高めることができる。
【0052】(3) このサイドエアバッグ装置13に
おいては、前記エアバッグ16が互いに対向する一対の
基布16a,16bからなり、前記ガスの誘導構成が両
基布16a,16bを縫着接合するシーム17からなっ
ている。このため、ガス誘導を構成するための専用部品
が不要であり、部品点数が増えないため、誘導構成が簡
単になって、エアバッグ16を安価に製作することがで
きる。
【0053】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明
する。
【0054】さて、この第2実施形態においては、図5
及び図6に示すように、エアバッグ16の上下ほぼ中間
部における基布16a,16b間に幅広のシーム17A
が基布16a,16bの縫着接合により設けられ、この
シーム17Aによりエアバッグ16内に上部区画室18
と下部区画室19とが区画形成されている。また、この
幅広のシーム17Aによりガスの誘導手段が構成され、
図5に矢印で示すように、インフレータ15のガス噴出
口15aから噴出されるガスが、上部区画室18及び下
部区画室19にほぼ同時に導入されるようになってい
る。
【0055】そして、エアバッグ16の展開膨張時に
は、上部区画室18及び下部区画室19が乗員Pの肩部
Ps及び腰部Phに対応配置されるとともに、両区画室
18,19の中間部分のシーム17Aが胸郭部Pcに対
応配置される。この場合、図6に示すように、シーム1
7Aの部分の厚さが両区画室18,19の厚さよりも薄
くなるため、シーム17Aと乗員Pの胸郭部Pcとの間
には空間Sが形成される。よって、前記第1実施形態の
場合と同様に、乗員Pの肩部Ps及び腰部Phとの2箇
所がほぼ同時に押されて、乗員Pが室内側に移動され、
胸郭部Pcを保護しながら側突時の衝撃を緩和すること
ができる。
【0056】従って、この第2実施形態によれば、前記
第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加
えて、以下のような効果を得ることができる。 (4) このサイドエアバッグ装置13において、前記
ガスの誘導構成は、エアバッグ16の上部区画室18と
下部区画室19との中間位置で、両基布16a,16b
を縫着接合する幅広のシーム17Aを設けただけであ
る。
【0057】従って、エアバッグ16の作製が容易にな
って、製作コストを低減できる。また、エアバッグ16
の展開膨張時に、この幅広のシーム17Aが上部区画室
18と下部区画室19との中間部分において、両区画室
18,19よりも厚さのきわめて薄い状態で乗員Pの胸
郭部Pcに対応する。このため、エアバッグ16の展開
膨張時に、胸郭部Pcの保護効果を一層高めることがで
きる。
【0058】(第3実施形態)次に、この発明の第3実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明
する。
【0059】さて、この第3実施形態においては、図7
に示すように、エアバッグ16に2本のシーム17が上
下に所定間隔をおいて基布16a,16bの縫着接合に
より設けられ、このシーム17によりエアバッグ16内
に上部区画室18、下部区画室19及び中間区画室20
が区画形成されている。また、この第3実施形態におい
ては、シーム17が基布16a,16bの上下方向の中
間部を緊張させた状態で設けられているため、エアバッ
グ16の展開膨張時には、中間区画室20が上下区画室
18,19より薄くなる。インフレータ15の周側には
カバー24が配設され、このカバー24によりインフレ
ータ15のガス噴出口15aから噴出供給されるガスを
導入するための誘導手段としての導入室25が形成され
ている。
【0060】前記各区画室18,19,20と対応する
ように、カバー24には誘導手段としての誘導孔26
A,26B,26Cが形成され、これらの誘導孔26A
〜26Cを介して、導入室25から各区画室18,1
9,20内にガスが導入されるようになっている。そし
て、上部区画室18及び下部区画室19に対応する誘導
孔26A,26Bのそれぞれの全開口面積が、中間区画
室20に対応する誘導孔26Cの全開口面積よりも大き
くなるように形成されている。これにより、上下の区画
室18,19が同時に展開膨張するとともに、中間区画
室20の厚さが上部区画室18及び下部区画室19の厚
さよりも薄く展開膨張する。
【0061】従って、この第3実施形態によれば、前記
第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果と同
様な効果を得ることができる。 (第4実施形態)次に、この発明の第4実施形態を、前
記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0062】さて、この第4実施形態においては、図8
に示すように、エアバッグ16のシーム17が側面形ほ
ぼG字状に形成され、このシーム17によりエアバッグ
16内に上部区画室18、下部区画室19及び中間区画
室20が区画形成されている。また、インフレータ15
には上下2箇所にガス噴出口15aが形成され、これら
のガス噴出口15aから同時にガスが噴出されるように
なっている。そして、この第4の実施形態では、前記シ
ーム17とガス噴出口15aの2箇所の配設構成とによ
りガスの誘導手段が構成され、これによって上部区画室
18及び下部区画室19がほぼ同時に膨張された後に、
中間区画室20が膨張されるようになっている。
【0063】従って、この第4実施形態によれば、前記
第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加
えて、以下のような効果を得ることができる。 (5) このサイドエアバッグ装置13においては、前
記ガスの誘導構成が上部区画室18及び下部区画室19
に対応してインフレータ15に設けられた上下2箇所の
ガス噴出口15aからなっている。このため、上部区画
室18及び下部区画室19の膨張展開の時間差を小さく
することができる。
【0064】(第5実施形態)次に、この発明の第5実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明
する。
【0065】さて、この第5実施形態においては、図9
に示すように、エアバッグ16が上部区画室18を有す
る上部エアバッグ16Aと、下部区画室19を有する下
部エアバッグ16Bとに独立して構成されている。そし
て、上部エアバッグ16Aが乗員Pの肩部Psに、下部
エアバッグ16Bが乗員Pの腰部Phにそれぞれ対応し
ている。そして、これらのエアバッグ16A,16Bが
ケース14内に上下方向へ所定間隔をおいて並設されて
いる。また、各エアバッグ16A,16Bに対応して独
立構成のインフレータ15A,15Bが配設され、これ
らのインフレータ15A,15Bからエアバッグ16
A,16Bに各別にガスが導入されるようになってい
る。すなわち、この第5の実施形態では、独立したイン
フレータ15A,15Bによりガスの誘導手段が構成さ
れ、このインフレータ15A,15Bからのガスの供給
により、両エアバッグ16A,16Bが同時に膨張され
るようになっている。
【0066】従って、この第5実施形態によれば、前記
第1実施形態における(1)に記載の効果に加えて、以
下のような効果を得ることができる。 (6) このサイドエアバッグ装置13においては、前
記エアバッグ16が上部区画室18を有する上部エアバ
ッグ16Aと、下部区画室19を有する下部エアバッグ
16Bとに独立して構成されている。また、前記ガスの
誘導構成が上下両エアバッグ16A,16Bに各別にガ
スを導入する独立構成のインフレータ15A,15Bか
らなっている。このため、エアバッグ16A,16Bと
して、シーム等を設けないものを使用できて、構成及び
製作が簡単になる。また、上部区画室18を有する上部
エアバッグ16Aと、下部区画室19を有する下部エア
バッグ16Bとを時間差なく同時に展開膨張させること
ができる。しかも、上下両エアバッグ16A,16B間
において、乗員Pの胸郭部Pcと対応する位置に広い空
間を形成することができ、胸郭部Pcの保護に有効であ
る。
【0067】(第6実施形態)次に、この発明の第6の
実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明
する。
【0068】この第6実施形態においては、図10に示
すように、シーム17にて区画形成された中間区画室2
0の開口20aがインフレータ15の反対側である車両
前方に向かうように形成され、この開口20aの上下の
周縁に流入ガイド部20bが形成されている。さらに、
中間区画室20の部分の一方の基布16aまたは16b
には、外部に向かって開口するベント孔22が形成され
ている。
【0069】従って、この第6実施形態においては、前
記各実施形態における効果に加えて以下のような効果を
発揮する。 (7) このサイドエアバッグ装置においては、インフ
レータ15からのガスが上下の区画室18,19をまわ
ってから中間区画室20内に流入する。このため、上下
の区画室が18,19がほぼ同時に展開膨張した後に、
若干遅れて中間区画室20が膨張展開するとともに、上
下の区画室18,19の内圧を中間区画室20の内圧よ
りも高圧にすることができる。従って、胸郭部Pcの保
護を有効に行うことができる。
【0070】(8) このサイドエアバッグ装置におい
ては、中間区画室20の流入ガイド部20bにより、中
間区画室20へのガスの流入が円滑になり、中間区画室
20の展開膨張が遅れすぎるのを防止でき、その展開膨
張を的確なタイミングで行わせることができる。
【0071】(9) このサイドエアバッグ装置におい
ては、ベント孔22から中間区画室20内のガスが好適
に排出され、中間区画室20の内圧が必要以上に高くな
るのを防止でき、胸郭部Pcの保護に有効である。
【0072】(第7実施形態)次に、この発明の第7実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明
する。
【0073】さて、この第7実施形態においては、図1
1及び図12に示すように、誘導手段を構成するシーム
17が側面形ほぼV字状に形成され、このシーム17に
より、エアバッグ16内に上部区画室18、下部区画室
19及び中間区画室20が区画形成されている。上部区
画室18及び下部区画室19と対応するエアバッグ16
の基布16a,16bの内面には、内圧調整手段を構成
する漏洩抑制手段としての補強布28A,28Bが重合
状態で縫着配置されている。
【0074】従って、上部区画室18及び下部区画室1
9は、その周壁が2重構成になっている。このため、エ
アバッグ16の展開膨張時に、この補強布28A,28
Bにより、上部区画室18及び下部区画室19に供給さ
れたガスの漏洩が抑制される。その結果、図4に示すよ
うに、エアバッグ16の展開膨張状態で、中間区画室2
0の内圧が上部区画室18及び下部区画室19の内圧よ
りも低くなるように調整される。
【0075】また、この第7実施形態においては、図1
3及び図14に示すように、インフレータ15が金属製
の筒状ケース29内に挿入収容され、各一対のボルト3
0及びナット31により、フロントシート11のフレー
ム部32に固定されるようになっている。インフレータ
15のガス噴出口15aと反対側において、筒状ケース
29の端部両側には一対の抜け止め片29aが形成され
ている。そして、筒状ケース29内へのインフレータ1
5の挿入状態で、図14に鎖線で示すように、両抜け止
め片29aを内側に折り曲げることにより、インフレー
タ15が抜け止めされるようになっている。
【0076】従って、この第7実施形態によれば、前記
第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加
えて、以下のような効果を得ることができる。 (10) このサイドエアバッグ装置13においては、
エアバッグ16の上部区画室18及び下部区画室19と
対応する部分に補強布28A,28Bを配置するという
簡単な構造で、上部区画室18及び下部区画室19から
のガスの漏洩を抑制することができる。そして、このガ
スの漏洩抑制により、乗員Pの胸郭部Pcと対応する中
間区画室20の内圧を上部区画室18及び下部区画室1
9の内圧よりも低くすることができて、胸郭部Pcの保
護効果を高めることができる。
【0077】(第8実施形態)次に、この発明の第8実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明
する。
【0078】さて、この第8実施形態においては、図1
5に示すように、上部区画室18及び下部区画室19と
対応するエアバッグ16の基布16a,16bの周縁が
内側に反転した状態で縫着され、この反転縫着構造33
により、内圧調整手段としての漏洩抑制手段が構成され
ている。
【0079】従って、この第8実施形態においては、逢
着される基布16a,16bの周縁の折り返し方向を変
更しただけであるから、部品点数や工数が増えることは
ない。そして、基布16a,16bの周縁を内側に折り
返すことにより、逢着部からのガスの漏洩を少なくする
ことができる。このため、この第8実施形態において
も、前記第7実施形態とほぼ同様に、エアバッグ16の
構造が簡単であるにもかかわらず、乗員Pの胸郭部Pc
と対応する中間区画室20の内圧を他の区画室18,1
9の内圧よりも低くすることができて、胸郭部Pcの保
護効果を高めることができる。
【0080】(第9実施形態)次に、この発明の第9実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明
する。
【0081】さて、この第9実施形態においては、図1
6に示すように、上部区画室18及び下部区画室19と
対応するエアバッグ16の基布16a,16bの表面及
び裏面の少なくとも一方に、シリコンゴム等のコーティ
ングが施されている。このシリコンゴム等のコーティン
グによりガスの漏洩が抑制される。従って、このコーテ
ィング層34により、内圧調整手段としての漏洩抑制手
段が構成されている。
【0082】このため、この第9実施形態においては、
コーティング層34を設けただけの構成で、中間区画室
20の内圧を他の区画室18,19の内圧よりも低くす
ることができる。従って、この第9実施形態において
も、前記第7及び第8実施形態とほぼ同様に、エアバッ
グ16の構造が簡単であるにもかかわらず、胸郭部Pc
の保護効果を高めることができる。
【0083】(第10実施形態)次に、この発明の第1
0実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に
説明する。
【0084】さて、この第10実施形態においては、図
17及び図18に示すように、エアバッグ16の中間区
画室20と対応する位置で、インフレータ15からのガ
スが最後に到達する部分に、外部へ向かって開口するベ
ント孔22が形成されている。また、エアバッグ16の
展開膨張時には、このベント孔22がボディサイド部と
してのドア12の内側面から所定の間隔Dをおいて配置
されるようになっている。この間隔Dは、エアバッグ1
6の膨張展開時に、ドア12の内側面から充分に離隔し
た距離を確保する広さである。そして、このベント孔2
2により内圧調整手段が構成され、エアバッグ16の展
開膨張時に、中間区画室20内のガスがベント孔22か
ら外部に排出されて、中間区画室20の内圧が他の区画
室18,19の内圧よりも低くなるように調整される。
【0085】従って、この第10実施形態においても、
前記第7〜第9実施形態とほぼ同様の効果を得ることが
できる。また、この第10実施形態では、エアバッグ1
6の展開膨張時に、ベント孔22がドア12の内側面か
ら離間して配置されるため、ベント孔22がドア12と
の接触によって閉塞されるのを防止することができて、
中間区画室20の内圧を効果的に低減させることができ
る。
【0086】(第11実施形態)次に、この発明の第1
1実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に
説明する。
【0087】さて、この第11実施形態においては、図
19及び図20に示すように、シーム17の下方におい
て、エアバッグ16内に袋状の整流布35が下方に向か
って開口した状態で縫着配置されている。この整流布3
5とシーム17との間の部分が中間区画室20になって
いる。従って、この整流布35とシーム17とにより、
エアバッグ16内が乗員Pの肩部Ps及び胸郭部Pcに
対応する上部区画室18と、腰部Phに対応する下部区
画室19とに区画形成されている。また、この整流布3
5により内圧調整手段が構成され、エアバッグ16の展
開膨張時に、胸郭部Pcに対応する中間区画室20の内
圧が下部区画室19の内圧よりも低くなるように調整さ
れる。
【0088】従って、この第11実施形態においても、
前記第7〜第10実施形態とほぼ同様の効果を得ること
ができる。 (変更例)なお、この実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。
【0089】・ 前記各実施形態において、エアバッグ
16,16A,16Bを、一対の基布16a,16bの
縫着によることなく、例えば袋織りした1枚の織布で形
成すること。
【0090】・ 前記各実施形態において、エアバッグ
16を、織布の他に例えば不織布、合成樹脂シート等の
他の材料を用いて形成すること。 ・ 図4に2点鎖線で示すように、ガス発生時における
中間区画室20の内圧が上下の区画室18,19の内圧
よりも低くなるように構成すること。このためには、例
えば、中間区画室20に至るガス通路の断面積を絞る等
の手段を講じればよい。そして、このようにすれば、乗
員Pの胸郭部Pcに対する外部圧力を低くすることがで
き、乗員Pの保護に有効である。
【0091】・ 前記第1,第4実施形態において、中
間区画室20の開口縁に前記第6実施形態と同様な流入
ガイド部を設けること。 ・ 前記第1〜第5実施形態において、中間区画室20
と対応する部分に第6実施形態を同様なベント孔を設け
ること ・ 図13及び図14に示すインフレータ15の抜け止
め構成に代えて、図21(a)(b)に示すように、筒
状ケース29の端部に1つの抜け止め片29aを突設
し、同図に鎖線で示すように、この抜け止め片29aを
内側に折り曲げて抜け止めするように構成すること。
【0092】・ 前記インフレータ15の抜け止め構成
に代えて、図22(a)(b)に示すように、筒状ケー
ス29の端部に平面形ほぼ横U字状の抜け止め部29b
を形成し、同図に鎖線で示すように、この抜け止め部2
9bを内側に折り曲げて抜け止めするように構成するこ
と。
【0093】・ 前記第10実施形態におけるエアバッ
グ16のベント孔22に代えて、図23に示すように、
エアバッグ16の中間区画室20と対応する部分にミシ
ン目36を形成する。そして、中間区画室20の内圧が
所定値以上になったとき、このミシン目36が破れて、
ベント孔22が形成されるように構成すること。
【0094】・ 前記第10実施形態におけるエアバッ
グ16上の大径のベント孔22に代えて、図24に示す
ように、小径のベント孔22を設け、そのベント孔22
の周縁にミシン目36を形成する。そして、中間区画室
20の内圧が所定値以上になったとき、このミシン目3
6が破れて、ベント孔22の開口面積が拡大されるよう
に構成すること。
【0095】図23及び図24のように構成した場合に
は、中間区画室20の内圧に応じてベント孔22からの
ガスの排出量が変更され、中間区画室20の内圧として
適正値を確保することができる。
【0096】・ 図11及び図12に示す前記第7実施
形態におけるエアバッグ16内の補強布28A,28に
代えて、エアバッグ16の上部区画室18及び下部区画
室19と対応する部分の基布18a,18bを、中間区
画室20と対応する部分よりもガス漏洩性の小さい材料
で形成すること。
【0097】
【発明の効果】以上実施形態で例示したように、この発
明においては、側突時において、ボディサイド部が室内
側に大きく変形進入した場合にも、乗員を有効に保護で
きるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のサイドエアバッグ装置を示す
側断面図。
【図2】 図1の2−2線における部分拡大断面図。
【図3】 図1の3−3線における部分拡大断面図。
【図4】 図1の各区画室の展開膨張時における圧力変
化を示すグラフ。
【図5】 第2実施形態のサイドエアバッグ装置を示す
側面図。
【図6】 図5の6−6線における部分断面図。
【図7】 第3実施形態のサイドエアバッグ装置を示す
側断面図。
【図8】 第4実施形態のサイドエアバッグ装置を示す
側断面図。
【図9】 第5実施形態のサイドエアバッグ装置を示す
側面図。
【図10】 第6実施形態のサイドエアバッグ装置を示
す側断面図。
【図11】 第7実施形態のサイドエアバッグ装置を示
す側断面図。
【図12】 図11の12−12線における部分拡大断
面図。
【図13】 同サイドエアバッグ装置のインフレータの
拡大正面図。
【図14】 図13のインフレータの平面図。
【図15】 第8実施形態のサイドエアバッグ装置を示
す部分断面図。
【図16】 第9実施形態のサイドエアバッグ装置を示
す側面図。
【図17】 第10実施形態のサイドエアバッグ装置を
示す側断面図。
【図18】 図17の18−18線における部分拡大断
面図。
【図19】 第11実施形態のサイドエアバッグ装置を
示す側断面図。
【図20】 図19の20−20線における部分拡大断
面図。
【図21】 (a)は図13のインフレータの別の構造
を示す部分正面図。(b)はそのインフレータの平面
図。
【図22】 (a)は図13のインフレータのさらに別
の構造を示す部分正面図。(b)はそのインフレータの
平面図。
【図23】 第10実施形態のサイドエアバッグ装置の
別の構造を示す断面図。
【図24】 第10実施形態のサイドエアバッグ装置の
さらに別の構造を示す断面図。
【図25】 従来のサイドエアバッグ装置を示す側断面
図。
【図26】 従来のサイドエアバッグ装置の別の構成を
示す側断面図。
【符号の説明】
11…フロントシート、11b…背もたれ部、12…車
両のボディサイド部を構成するドア、13…サイドエア
バッグ装置、15,15A,15B…ガス発生源として
のインフレータ、15a…ガス噴出口、16…エアバッ
グ、16A…上部エアバッグ、16B…下部エアバッ
グ、16a,16b…基布、17,17A…誘導手段と
してのシーム、18…上部区画室、19…下部区画室、
20…中間区画室、20a…開口、20b…流入ガイド
部、22…内圧調整手段としてのベント孔、25…導入
室、26A〜26C…誘導手段としての誘導孔、28
A,28B…内圧調整手段を構成する漏洩抑制手段とし
ての補強布、33…内圧調整手段を構成する漏洩抑制手
段としての反転縫着構造、34…内圧調整手段を構成す
る漏洩抑制手段としてのコーティング層、35…内圧調
整手段としての整流布、36…ミシン目、P…乗員、P
s…肩部、Pc…胸郭部、Ph…腰部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬渕 聡 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 小山 享 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA07 AA21 CC03 CC04 CC10 CC11 CC14 CC20 CC35 CC42 DD14 DD28

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のボディサイド部に所定値以上の衝
    撃が加わったとき、ボディサイド部と車室内に配置され
    たシートとの間にて展開するエアバッグと、そのエアバ
    ッグを展開膨張させるガス発生源とを備えるサイドエア
    バッグ装置において、 前記エアバッグには、展開膨張状態でシートに着座する
    乗員の肩部に対応する上部区画室と、乗員の腰部に対応
    する下部区画室とを設け、前記ガス発生源から供給され
    るガスを上部区画室及び下部区画室にほぼ同時に導くた
    めの誘導手段を設けたことを特徴とするサイドエアバッ
    グ装置。
  2. 【請求項2】 前記エアバッグの上部区画室と下部区画
    室との間には乗員の胸郭部に対応する中間部分を設け、
    エアバッグの展開膨張時に、中間部分の厚さが上部区画
    室及び下部区画室の厚さよりも小さくなるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記エアバッグの上部区画室と下部区画
    室との間には乗員の胸郭部に対応する中間区画室を設
    け、エアバッグの展開膨張時に、中間区画室の内圧が上
    部区画室及び下部区画室の内圧よりも低くなるように調
    整する内圧調整手段を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記エアバッグは互いに対向する一対の
    基布からなり、前記誘導手段は両基布を接合するシーム
    からなることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちの
    いずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 前記誘導手段はガス発生源から供給され
    るガスを導入する導入室と、その導入室から各区画室に
    ガスを導く誘導孔とからなり、上部区画室及び下部区画
    室に対する誘導孔の開口面積を中間区画室に対する誘導
    孔の開口面積よりも大きくしたことを特徴とする請求項
    3または請求項4に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 前記誘導手段は上部区画室及び下部区画
    室に対応してガス発生源に設けられた2箇所のガス噴出
    部からなることを特徴とする請求項2〜請求項4のうち
    のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 中間区画室の開口がガス発生源の反対側
    に設けられていることを特徴とした請求項2〜請求項6
    のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  8. 【請求項8】 中間区画室の開口周縁に、ガスの流入を
    円滑にするための流入ガイド部が設けられていることを
    特徴とした請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の
    サイドエアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 前記内圧調整手段は、上部区画室及び下
    部区画室に供給されたガスの漏洩を抑制する漏洩抑制手
    段からなることを特徴とする請求項3〜請求項8のうち
    のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 前記内圧調整手段は、中間区画室に外
    部へ向かって開口するように形成されたベント孔よりな
    ることを特徴とする請求項3〜請求項8のうちのいずれ
    か一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  11. 【請求項11】 前記ベント孔は、エアバッグの展開膨
    張時に、車両のボディサイド部から離間した位置に配置
    されることを特徴とする請求項10に記載のサイドエア
    バッグ装置。
  12. 【請求項12】 前記ベント孔は、中間区画室の内圧に
    応じて開口面積を変化させることを特徴とする請求項1
    0または請求項11に記載のサイドエアバッグ装置。
  13. 【請求項13】 前記エアバッグは上部区画室を有する
    上部エアバッグと、下部区画室を有する下部エアバッグ
    とに独立構成して上下に並設し、前記誘導手段は上下両
    エアバッグに各別にガスを導入する独立構成のガス発生
    源からなることを特徴とする請求項1に記載のサイドエ
    アバッグ装置。
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