JP2008001270A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグの内部空間が2つのチャンバに仕切られたサイドエアバッグ装置において、両チャンバの内圧差を確保しやすくする。
【解決手段】サイドエアバッグ装置は、車両用シートのシートクッションに組み込まれ、ガス吹出口からガスを主に上方へ噴出するインフレータ18と、シートクッションに組み込まれ、ガス吹出口からのガスにより上方へ展開させられるエアバッグ16とを備える。エアバッグ16の内部空間は、上記ガスによる上方への展開に伴い、乗員Pの腰部Pwの側方で膨張する第1チャンバ31と、第1チャンバ31よりも低い内圧で膨張する第2チャンバ32とに仕切られている。第2チャンバ32は、第1チャンバ31の上側に位置して乗員Pの胸部Pcの側方で膨張する本体部34と、エアバッグ16の下端部及び本体部34間を連通させた状態で接続して、ガス吹出口からのガスを本体部34に導くガス導流部35とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】サイドエアバッグ装置は、車両用シートのシートクッションに組み込まれ、ガス吹出口からガスを主に上方へ噴出するインフレータ18と、シートクッションに組み込まれ、ガス吹出口からのガスにより上方へ展開させられるエアバッグ16とを備える。エアバッグ16の内部空間は、上記ガスによる上方への展開に伴い、乗員Pの腰部Pwの側方で膨張する第1チャンバ31と、第1チャンバ31よりも低い内圧で膨張する第2チャンバ32とに仕切られている。第2チャンバ32は、第1チャンバ31の上側に位置して乗員Pの胸部Pcの側方で膨張する本体部34と、エアバッグ16の下端部及び本体部34間を連通させた状態で接続して、ガス吹出口からのガスを本体部34に導くガス導流部35とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両に側方から衝撃が加わった場合にエアバッグを膨張展開させて乗員を保護するサイドエアバッグ装置に関するものである。
車両に衝撃が加わった場合にその衝撃から乗員を保護する装置としてエアバッグ装置が広く知られている。このエアバッグ装置は、インフレータ及びエアバッグを備えており、エアバッグが折り畳まれることによりコンパクトにされている。また、こうしたエアバッグ装置のうち、例えば、側方から加わる衝撃から乗員を保護するサイドエアバッグ装置では、上記のように折り畳まれた状態のエアバッグがインフレータとともに、車両用シートのシートバック(背もたれ)に組み込まれている。
上記サイドエアバッグ装置では、車両におけるドア等のボディサイド部に側方から衝撃が加わると、インフレータが作動してガス吹出口からガスがエアバッグ内に噴出される。このガスによりエアバッグが、車両用シートに着座した乗員とボディサイド部との間の狭い空間において、シートバックから前方へ向けて膨張展開される。膨張展開したエアバッグが、乗員と車室内に進入してくるボディサイド部との間に介在し、ボディサイド部を通じて乗員へ伝わる側方からの衝撃を緩和する。
ここで、一般に、人体側部の耐衝撃性においては、腰部の方が胸部よりも勝っていることが知られている。このため、胸部から腰部にわたる広い領域で乗員を保護するサイドエアバッグ装置の場合、エアバッグの膨張展開によって乗員に作用する衝撃は、胸部において腰部よりも小さいことが望ましい。
そこで、例えば特許文献1には、図14(A),(B)に示すように、エアバッグ73の内部空間を隔壁76により下側の第1チャンバ74と上側の第2チャンバ75とに仕切るとともに、隔壁76の後方近傍にインフレータ71を配置したサイドエアバッグ装置が提案されている。インフレータ71の下端部の外周には、多数の孔からなるガス吹出口72が設けられている。また、インフレータ71を保持するリテーナ77において、ガス吹出口72の前方に対応する箇所には、ディフューザとして機能するガイド板78が形成されている。ガイド板78は、下側ほどガス吹出口72から遠ざかるように傾斜している。この傾斜により、ガイド板78及びガス吹出口72間の流路面積は下側ほど大きくなっている。
このサイドエアバッグ装置では、側方からの衝撃に応じてインフレータ71が作動すると、ガス吹出口72からガスがインフレータ71の軸線と直交する方向へ噴出される。ガスはガイド板78に当たることで、下向きの流れと上向きの流れとに分けられる。ここで、ガイド板78が傾斜していて下側ほど流路面積が大きくなっている。このことから、ガス吹出口72からのガスの大部分は、ガイド板78に沿って下方へ流れて第1チャンバ74に供給される。また、ガス吹出口72からのガスの一部は、ガイド板78に沿って上方へ流れて第2チャンバ75に供給される。エアバッグ73の全体が膨張展開したときには、第1チャンバ74の内圧P1が第2チャンバ75の内圧P2よりも高くなって両チャンバ74,75間で内圧P1,P2に差(内圧差ΔP)が生ずる。その結果、エアバッグ73の第1チャンバ74に対応した箇所が比較的硬く、第2チャンバ75に対応した箇所が比較的柔らかくなり、乗員Pに作用する衝撃が胸部Pcにおいて腰部Pwよりも小さくなる。
特開2003−182499号公報
エアバッグの内部空間が2つのチャンバに仕切られたタイプのサイドエアバッグ装置では、両チャンバ間で内圧差を積極的に生じさせるようにしているが、この内圧差を損なう(小さくする)要因の1つに、各チャンバからのガス漏れ(チャンバ間でのガス漏れを含む)がある。
この点、上記特許文献1に記載されたサイドエアバッグ装置では、インフレータ71がエアバッグ73内であって、隔壁76の後方近傍に配置される関係上、そのインフレータ71の近傍に隙間が多少なりとも生じ、この隙間がインフレータ71の軸線に沿う方向(略上下方向)のガス漏れを起こす箇所となり得る。
ところで、上記サイドエアバッグ装置では、インフレータ71のガス吹出口72から噴出されたガスは、ガイド板78によって斜め前上方及び斜め前下方に向きを変えられて両チャンバ74,75に供給される。これらのチャンバ74,75へのガスの流れ方向に対し、上述したインフレータ71近傍の隙間におけるガスの流通方向(略上下方向)は斜めに交差している。この方向へは、同方向がチャンバ74,75へのガスの流れ方向に直交する場合よりも流れやすい。従って、チャンバ74,75内のガスが隙間を通じて、そのチャンバ74,75の外部(この場合、隣のチャンバ75,74)へ漏れ出て、両チャンバ74,75間の内圧差ΔPを小さくするおそれがある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エアバッグの内部空間が2つのチャンバに仕切られたサイドエアバッグ装置において、両チャンバの内圧差を確保しやすい構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両用シートのシートクッションに組み込まれ、車両側方からの衝撃に応じてガス吹出口からガスを主に上方へ噴出するインフレータと、前記シートクッションに組み込まれ、前記ガス吹出口からのガスにより上方へ展開させられるエアバッグとを備え、前記エアバッグの内部空間が、前記ガス吹出口からのガスによる上方への展開に伴い、乗員の腰部の側方で膨張する第1チャンバと、前記第1チャンバよりも低い内圧で膨張する第2チャンバとに仕切られるとともに、前記第2チャンバが、前記第1チャンバの上側に位置して乗員の胸部の側方で膨張する本体部と、前記エアバッグの下端部及び前記本体部間を接続して、前記ガス吹出口からのガスを同本体部に導くガス導流部とを備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、車両に対し側方から衝撃が加わると、サイドエアバッグ装置ではインフレータが作動し、ガス吹出口からガスが噴出される。このガスの主な噴出方向は上方である。上記ガスが第1チャンバ内に流入することにより、同第1チャンバが上方へ展開しながら乗員の腰部の側方で膨張する。また、上記ガスが第2チャンバ内に流入することにより同第2チャンバが上方へ展開しながら膨張する。この第2チャンバでは、ガスがエアバッグの下端部からガス導流部を通って本体部に導かれ、同本体部が第1チャンバよりも上側において乗員の胸部の側方で膨張する。エアバッグの全体が膨張展開したときには、第1チャンバの内圧が第2チャンバの内圧よりも高くなって、両チャンバ間で内圧差が生ずる。その結果、エアバッグの第1チャンバに対応した箇所が比較的硬く、第2チャンバに対応した箇所が比較的柔らかくなり、乗員に作用する衝撃が胸部において腰部よりも小さくなる。
ところで、上記サイドエアバッグ装置では、ガス吹出口からのガスの主な噴出方向は上方であり、エアバッグの展開方向(上方)と一致している。一方、インフレータの近傍におけるガスの漏れ(両チャンバ間でのガスの漏れも含む)を考えたとき、その漏れについてのガスの流れ方向は、上記主な噴出方向に略直交する。こうした方向へのガスの流れは生じにくい。そのため、上述したインフレータ近傍でのガス漏れが起こりにくく、第1チャンバ及び第2チャンバ間の内圧差が確保されやすくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ガス導流部は、前記エアバッグ内の前記第1チャンバの前側に設けられていることを要旨とする。
上記サイドエアバッグ装置が設けられた車両では、ドア等のボディサイド部に対し側方から衝撃が加わって、そのボディサイド部が車室内に進入し、膨張初期のエアバッグを車内側へ押すことが起こり得る。この際、ガス導流部の形成位置によっては、そのガス導流部が乗員とボディサイド部との間で圧迫されて変形する。この変形によりガスの流路が狭められ、十分な量のガスがガス導流部を通じて本体部へ供給されなくなるおそれがある。
上記サイドエアバッグ装置が設けられた車両では、ドア等のボディサイド部に対し側方から衝撃が加わって、そのボディサイド部が車室内に進入し、膨張初期のエアバッグを車内側へ押すことが起こり得る。この際、ガス導流部の形成位置によっては、そのガス導流部が乗員とボディサイド部との間で圧迫されて変形する。この変形によりガスの流路が狭められ、十分な量のガスがガス導流部を通じて本体部へ供給されなくなるおそれがある。
この点、請求項2に記載の発明では、第1チャンバの前側に設けられたガス導流部が、車両用シートに着座した乗員の腰部の前側、すなわち脚部の側方で膨張する。乗員に対し側方から車内側へ押す力が加わった場合、脚部は腰部よりも車内側へ動きやすい。そのため、上記のようにボディサイド部が車室内に進入すると、その動きがガス導流部を介して脚部に伝わり、脚部が車内側へ押圧移動される。その分、脚部及びボディサイド部間でのガス導流部の変形量が少なくなり、ガスの流路が確保され、変形に伴うガス流通量の低下が少なくなる。ガス導流部を通じて十分な量のガスを本体部に供給して確実に膨張させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ガス導流部は、前記エアバッグ内の前記第1チャンバの後ろ側に設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、車両に対する側方からの衝撃に応じ、インフレータのガス吹出口からガスが噴出されると、エアバッグが膨張展開を開始する。この膨張展開の初期には、エアバッグの第1チャンバが膨張されて、乗員の腰部が車内側へ押される。これとともに、又は若干遅れて、第1チャンバの後ろ側に設けられたガス導流部が、車両用シートに着座した乗員の腰部の後ろ側、すなわち背骨部の側方で膨張する。この膨張したガス導流部によって背骨部が車内側へ押される。このように、腰部に加え背骨部をエアバッグによって押すことで、乗員の身体全体を車内側へ確実に押圧移動させることができ、ボディサイド部を通じて乗員に伝わる側方からの衝撃を効果的に緩和することが可能となる。
上記の構成によれば、車両に対する側方からの衝撃に応じ、インフレータのガス吹出口からガスが噴出されると、エアバッグが膨張展開を開始する。この膨張展開の初期には、エアバッグの第1チャンバが膨張されて、乗員の腰部が車内側へ押される。これとともに、又は若干遅れて、第1チャンバの後ろ側に設けられたガス導流部が、車両用シートに着座した乗員の腰部の後ろ側、すなわち背骨部の側方で膨張する。この膨張したガス導流部によって背骨部が車内側へ押される。このように、腰部に加え背骨部をエアバッグによって押すことで、乗員の身体全体を車内側へ確実に押圧移動させることができ、ボディサイド部を通じて乗員に伝わる側方からの衝撃を効果的に緩和することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記インフレータとして、長尺状をなし、かつ軸方向についての1箇所にのみ前記ガス吹出口を有するものが用いられており、前記インフレータは、前記ガス吹出口を前記第1チャンバ内に位置させた状態で前記エアバッグ内の下端部に配置され、さらに、前記エアバッグ内には、前記第1チャンバ及び前記ガス導流部間を連通させる連通路が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、車両に対し側方から衝撃が加わると、サイドエアバッグ装置ではインフレータが作動し、ガス吹出口から第1チャンバ内へガスが噴出される。このガスにより、第1チャンバが上方へ展開しながら乗員の腰部の側方で膨張する。第1チャンバがガスで十分に満たされた後、そのガスは連通路及びガス導流部を通って本体部に流入する。このガスによって第2チャンバの本体部が乗員の胸部の側方で膨張する。エアバッグの全体が膨張展開したときには、第1チャンバの内圧が第2チャンバの内圧よりも高くなって、両チャンバ間で内圧差が生ずる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記インフレータの少なくとも一部は前記連通路内に配置されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、連通路に配置されたインフレータは、その連通路におけるガスの流通を妨げる抵抗体として作用する。連通路の流路面積が実質的に縮小され、インフレータが上記の箇所に配置されていない場合に比べ、第1チャンバ内のガスが連通路を通って第2チャンバ側へ流れにくくなる。その結果、第1チャンバ及び第2チャンバ間の内圧差が促進される。
上記の構成によれば、連通路に配置されたインフレータは、その連通路におけるガスの流通を妨げる抵抗体として作用する。連通路の流路面積が実質的に縮小され、インフレータが上記の箇所に配置されていない場合に比べ、第1チャンバ内のガスが連通路を通って第2チャンバ側へ流れにくくなる。その結果、第1チャンバ及び第2チャンバ間の内圧差が促進される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記インフレータとして、長尺状をなし、かつ軸方向について異なる2箇所に互いにガス噴出量の異なる2つのガス吹出口を有するものが用いられており、前記インフレータは、一方のガス吹出口を前記第1チャンバ内に位置させ、かつ前記一方のガス吹出口よりもガス噴出量の少ない他方のガス吹出口を前記ガス導流部内に位置させた状態で前記エアバッグ内の下端部に配置されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、車両に対し側方から衝撃が加わると、サイドエアバッグ装置ではインフレータが作動し、一方のガス吹出口から第1チャンバ内へガスが噴出される。このガスにより、第1チャンバが上方へ展開しながら乗員の腰部の側方で膨張する。また、他方のガス吹出口から第2チャンバのガス導流部内へ、上記一方のガス吹出口からよりも少ない量のガスが噴出される。このガスにより、第2チャンバの本体部が乗員の腰部の側方において、第1チャンバよりも低い内圧で膨張する。エアバッグの全体が膨張展開したときには、第1チャンバの内圧が第2チャンバの内圧よりも高くなって、両チャンバ間で内圧差が生ずる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記エアバッグには、前記第1チャンバ及び前記第2チャンバ間を連通させる連通路が設けられていないことを要旨とする。
上記の構成によれば、連通路が設けられていないことから、第1チャンバ内のガスが第2チャンバ内へ流出したり、又はそれとは逆に第2チャンバ内のガスが第1チャンバ内へ流出したりすることがない。そのため、こうした流出が起こるものに比べ、第1チャンバ及び第2チャンバ間の内圧差が確実に確保される。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記エアバッグ内には、前記第1チャンバ及び前記ガス導流部間を連通させる連通路が設けられ、前記インフレータとして、長尺状をなし、かつ軸方向について異なる2箇所に互いにガス噴出量の異なる2つのガス吹出口を有するものが用いられており、前記インフレータは、一方のガス吹出口を前記第1チャンバ内に位置させ、かつ前記一方のガス吹出口よりもガス噴出量の少ない他方のガス吹出口を前記連通路内に位置させた状態で前記エアバッグ内の下端部に配置されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、車両に対し側方から衝撃が加わると、サイドエアバッグ装置ではインフレータが作動し、一方のガス吹出口から第1チャンバ内へガスが噴出される。このガスにより、第1チャンバが上方へ展開しながら乗員の腰部の側方で膨張する。また、他方のガス吹出口から連通路内へ、上記一方のガス吹出口からよりも少ない量のガスが噴出される。このガスは、連通路及びガス導流部を通って本体部に流入する。これに加え、上記第1チャンバがガスで十分に満たされた後、そのガスが連通路及びガス導流部を通って本体部に流入する。
こうした2系統の経路を流れるガスにより、第2チャンバの本体部が乗員の腰部の側方で膨張する。エアバッグの全体が膨張展開したときには、第1チャンバの内圧が第2チャンバの内圧よりも高くなって、両チャンバ間で内圧差が生ずる。
本発明によれば、エアバッグの内部空間が2つのチャンバに仕切られたサイドエアバッグ装置において、両チャンバの内圧差を確保しやすくすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明のサイドエアバッグ装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
以下、本発明のサイドエアバッグ装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1及び図2の少なくとも一方に示すように、車両のボディサイド部11の車内側近傍には車両用シート12が配置されている。ここで、ボディサイド部11とは、車両の側部に配置された部材を指し、主としてドア、ピラー等がこれに該当する。例えば、前席に対応するボディサイド部11は、フロントドア、センターピラー(Bピラー)等である。また、後席に対応するボディサイド部11は、サイドドア(リアドア)の後部、Cピラー、タイヤハウスの前部、リアクォータ等である。
車両用シート12は、シートクッション(座部)13及びシートバック(背もたれ部)14を備えて構成されている。シートクッション13の車外側の側部には、サイドエアバッグ装置の主要部をなすエアバッグモジュール15が組み込まれている。エアバッグモジュール15は、その一部をなすエアバッグ16が折り畳まれることによりコンパクトな形態にされて、シートクッション13のフレーム(図示略)等に固定されている。
なお、図2では、矢印Aで示す側が車外側を、矢印Bで示す側が車内側をそれぞれ指している。また、図1及び図2において矢印Cで示す方向は、車両の進行方向前方(以下、単に「前方」という)を指している。他の図についても同様である。
図3に示すように、エアバッグモジュール15は、上記エアバッグ16に加え、そのエアバッグ16内の下端部に配置されたリテーナ17及びインフレータ18を構成部材として備えている。次に、これらの構成部材の各々について説明する。なお、図3は、エアバッグ16がガスを充填させることなく展開させられた状態のエアバッグモジュール15を模式的に示している。
エアバッグ16は、強度が高く、かつ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えば織布等からなる1枚の基布を縫製することによって袋状に形成されている。この縫製に際しては、所定形状をなす基布が中央部分で二つ折りされて、互いに同一形状をなす表裏一対の重合部16A,16Bが形成される。両重合部16A,16Bは、二つ折りにかかる辺19が後ろ側となるように配置されて使用される。また、両重合部16A,16Bはエアバッグ16が膨張展開したときに、車両用シート12に着座している乗員Pの腰部Pwから胸部Pcにかけての広い領域をカバーし得る大きさ・形状を有している。
図4は、図3のエアバッグモジュール15の内部構造を示している。図3及び図4の少なくとも一方に示すように、両重合部16A,16Bの下端部であって、前後方向についての中間部分には切り込み21が入れられている。切り込み21は、両重合部16A,16Bの下端縁から上方へ延びる縦切り込み部22と、その縦切り込み部22の上端から前後両方向へ延びる横切り込み部23とによって構成されており、全体として側面略T字状をなしている。縦切り込み部22及び横切り込み部23はそれぞれ所定の幅を有しているが(図4参照)、有しないものであってもよい。
上記両重合部16A,16Bは縫糸によって縫合されている。この縫合された部分(縫合部)は、二つ折りにかかる辺19を除く周縁部に沿って設けられており、切り込み21の縦切り込み部22において分断されている。このように分断された縫合部を区別するために、縦切り込み部22の下端部と辺19の下端部とを繋ぐものを縫合部24といい、縦切り込み部22の下端部と辺19の上端部とを繋ぐものを縫合部25というものとする。
展開状態のエアバッグ16には、両重合部16A,16Bを縫糸で縫合してなるシーム26が形成されている。シーム26は、第1シーム部27及び第2シーム部28からなる。第1シーム部27は略環状をなし、上記切り込み21の横切り込み部23を取り囲んでいる。ただし、第1シーム部27は縦切り込み部22において分断されている。第2シーム部28の一端部(上端部)は、エアバッグ16の辺19上であって、上下方向についての中間部分に接続されている。第2シーム部28の他端部(下端部)は第1シーム部27の前端部に接続されている。第2シーム部28の両端部を除く箇所は、その全体が斜め前上方へ膨らむように湾曲している。
上記シーム26により、エアバッグ16の内部空間は、2つのチャンバ(第1チャンバ31及び第2チャンバ32)に仕切られている。第1チャンバ31は、第1シーム部27の大部分、第2シーム部28、縫合部24等によって囲まれており、上記内部空間の概ね後ろ下部を占めている。この箇所は、展開状態のエアバッグ16において、乗員Pの腰部Pwに対応する箇所である。
なお、第1チャンバ31において第1シーム部27の下端部と縫合部24との間の空間は、インフレータ18及びリテーナ17の各後部を装着するための後部装着部33を構成している。後部装着部33は縦切り込み部22において、インフレータ18及びリテーナ17を挿入させることのできる大きさで開口している。
第2チャンバ32は、第1シーム部27の前端部、第2シーム部28、縫合部25等によって囲まれており、本体部34及びガス導流部35からなる。本体部34は、概ね第1チャンバ31の上側に位置している。この箇所は、展開状態のエアバッグ16において、乗員Pの胸部Pcに対応する箇所である。ガス導流部35は、エアバッグ16の下端部と本体部34とを連通させた状態で接続している。第1実施形態では、このガス導流部35がシーム26を介して第1チャンバ31の前側に隣接した状態で設けられている。この箇所は、展開状態のエアバッグ16において、乗員Pの脚部Ptに対応する箇所である。
なお、ガス導流部35において第1シーム部27の下端部と縫合部25の下端部との間の空間は、インフレータ18及びリテーナ17の各前部を装着するための前部装着部36を構成している。前部装着部36は縦切り込み部22において、インフレータ18及びリテーナ17を挿入することのできる大きさで開口している。
また、エアバッグ16内には、第1チャンバ31及び第2チャンバ32間を連通させる連通路は設けられていない。
リテーナ17及びインフレータ18は、展開状態のエアバッグ16内の下端部に配置されている。図5(A),(B)に示すように、インフレータ18は長尺状をなし、前後方向に対して略平行に配置、すなわち前後方向へ延びるように配置されている。インフレータ18の軸方向についての中間部37は直方体形状をなし、その内部に着火剤(図示略)が収容されている。インフレータ18について、中間部37よりも前側の部分(以下、「前側部38」という)及び後ろ側の部分(以下、「後側部39」という)はいずれも略円管状をなしている。前側部38及び後側部39の各内部には、上記着火剤によって同時に燃焼されてそれぞれガスを発生するガス発生剤が収容されている。
リテーナ17及びインフレータ18は、展開状態のエアバッグ16内の下端部に配置されている。図5(A),(B)に示すように、インフレータ18は長尺状をなし、前後方向に対して略平行に配置、すなわち前後方向へ延びるように配置されている。インフレータ18の軸方向についての中間部37は直方体形状をなし、その内部に着火剤(図示略)が収容されている。インフレータ18について、中間部37よりも前側の部分(以下、「前側部38」という)及び後ろ側の部分(以下、「後側部39」という)はいずれも略円管状をなしている。前側部38及び後側部39の各内部には、上記着火剤によって同時に燃焼されてそれぞれガスを発生するガス発生剤が収容されている。
インフレータ18では、単位時間当たりのガスの発生量について、後側部39内において前側部38内よりも多くのガスが発生されるように設定されている。そのために、ここでは、用いられているガス発生剤は1種類であるが、後側部39内に前側部38内よりも多くのガス発生剤が収容されている。これに代えて、単位時間当たりのガス発生量の異なる2種類のガス発生剤を用いてもよい。この場合、ガス発生量の多いガス発生剤が後側部39内に収容され、ガス発生量の少ないガス発生剤が前側部38内に収容される。
前側部38の前端部には、その内部のガス発生剤によって発生されたガスを径方向へ噴出するための前部ガス吹出口41が設けられている。前部ガス吹出口41は、前側部38の前端部の全周にわたって略等角度毎にあけられた多数の小径孔42によって構成されている。同様に、後側部39の後端部には、その内部のガス発生剤によって発生されたガスを径方向へ噴出するための後部ガス吹出口43が設けられている。後部ガス吹出口43は、後側部39の後端部の全周にわたって略等角度毎にあけられた多数の小径孔44によって構成されている。このように、本実施形態では、インフレータ18として、軸方向について異なる2箇所(前後両端部)に、互いにガス噴出量の異なる2つのガス吹出口41,43を有するものが用いられている。
リテーナ17は、前後方向に細長い円管を、軸線を含む平面で半割したような形状をなしている。リテーナ17の前後方向についての中間部分には貫通孔45が形成されている。そして、インフレータ18の上記中間部37が貫通孔45に入り込むようにして、リテーナ17が下方からインフレータ18の下半部に被せられている。このリテーナ17により、多数の小径孔42のうち前側部38の下半部に位置するもの、及び多数の小径孔44のうち後側部39の下半部に位置するものがそれぞれ塞がれている。
そのため、前側部38内のガス発生剤によって発生されたガスは、リテーナ17によって塞がれていない上半部の小径孔42から噴出される。前部ガス吹出口41からのガスの主な噴出方向Yは上方となる。同様に、後側部39内のガス発生剤によって発生されたガスは、リテーナ17によって塞がれていない上半部の小径孔44から噴出される。後部ガス吹出口43からのガスの主な噴出方向Yは上方となる。
上記のようにしてリテーナ17の被せられたインフレータ18は、図3及び図4に示すように、前側部38において前部装着部36内に挿入され、前部ガス吹出口41とは異なる箇所、ここでは前部ガス吹出口41よりも後ろ側の箇所において、締め付け手段(図示略)によって前部装着部36に締め付け固定されている。また、リテーナ17の被せられたインフレータ18は、後側部39において後部装着部33内に挿入され、後部ガス吹出口43とは異なる箇所、ここでは後部ガス吹出口43よりも前側の箇所において、締め付け手段(図示略)によって後部装着部33に締め付け固定されている。
上記締め付け手段としては、例えば、締結具としてよく知られている締結バンドを用いることができる。締結バンドは、円環状をなす金属バンドとその基端部に設けられる締結部とを備え、金属バンドの先端部を締結部で係止しながら周方向へ進退させることにより、金属バンドの内径を変化させるものである。この金属バンドを縮径させることで、リテーナ17及びインフレータ18が前部装着部36及び後部装着部33にそれぞれ締め付け固定されている。
前部装着部36と、リテーナ17及びインフレータ18との間には少なからず隙間が生ずるが、この隙間は、上記締結バンドの締め付けに伴い前部装着部36がリテーナ17及びインフレータ18に圧接されることにより小さくされている。そのため、第2チャンバ32内のガスがこの隙間を通じて第2チャンバ32の外部へ漏れ出ることが規制される。
同様に、後部装着部33と、リテーナ17及びインフレータ18との間には少なからず隙間が生ずるが、この隙間は、上記締結バンドの締め付けに伴い後部装着部33がリテーナ17及びインフレータ18に圧接されることにより小さくされている。そのため、第1チャンバ31内のガスがこの隙間を通じて第1チャンバ31の外部へ漏れ出ることが規制される。
サイドエアバッグ装置では、上記のようにエアバッグ16、リテーナ17及びインフレータ18によって構成されたエアバッグモジュール15をシートクッション13における車外側の側部に組み込むために、同エアバッグモジュール15がコンパクトな所定の形態にされている。この形態では、エアバッグ16が中折り、蛇腹折り、ロール折り、端末折り等の種々の態様で折り畳まれている。中折りは、エアバッグ16の端の部分(例えば前部及び後部)を、他の部分(中間部分)の内側に位置するように折り返す折り態様である。蛇腹折りは、エアバッグ16を、例えば上端部から下端部に向けて一定幅ずつ交互に折り方向を変えながら折り返す折り態様である。ロール折りは、エアバッグ16の一方の端部を中心とし、その周りに他の部分を巻き付ける折り態様である。端末折りは、エアバッグ16の端の部分を折り線に沿って折り返して、他の部分の外側に重ねる折り態様である。
そして、上記のようにエアバッグ16が折り畳まれてコンパクトにされたエアバッグモジュール15は、上記リテーナ17に植設されたボルト(図示略)においてシートクッション13内のフレーム等に挿通され、ナットによって締め付け固定されている。
サイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュール15のほかに図示しない衝撃センサ及び制御装置を備えている。衝撃センサは加速度センサ等からなり、車両のボディサイド部11(図2参照)に設けられている。衝撃センサは、ボディサイド部11に側方から加えられる衝撃を検出する。制御装置は、衝撃センサからの検出信号に基づきインフレータ18の作動を制御する。
上記のようにして、本実施形態のサイドエアバッグ装置が構成されている。このサイドエアバッグ装置では、車両のボディサイド部11に所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサによって検出されると、その検出信号に基づき制御装置から駆動電流がインフレータ18に出力される。この駆動電流に基づく加熱により着火剤が着火し、前側部38内のガス発生剤、及び後側部39内のガス発生剤をそれぞれ燃焼させる。この燃焼に伴い、後側部39内において前側部38内よりも多くの量のガスが発生する。
そして、後側部39内で発生したガスは後部ガス吹出口43から主として上方へ噴出される。また、前側部38内で発生したガスは前部ガス吹出口41から主として上方へ噴出される。
ここで、インフレータ18及びリテーナ17が後部装着部33においてエアバッグ16に装着されていて、後部ガス吹出口43が第1チャンバ31内に位置している。そのため、後側部39内で発生したガスは、後部ガス吹出口43を通じて第1チャンバ31に噴出される。この噴出されたガスの圧力がエアバッグ16において第1チャンバ31に対応する箇所に作用する。ガスは、その箇所の折り畳み状態を解消して第1チャンバ31を膨張させ、上方へ展開させようとする。第1チャンバ31は乗員Pとボディサイド部11との間の幅の狭い空間において乗員Pの腰部Pwの側方で膨張する。
また、インフレータ18及びリテーナ17が前部装着部36においてエアバッグ16に装着されていて、前部ガス吹出口41が第2チャンバ32内に位置している。そのため、前側部38内で発生したガスは、前部ガス吹出口41を通じて第2チャンバ32に噴出される。この噴出されたガスの圧力がエアバッグ16において第2チャンバ32に対応する箇所に作用する。ガスは、第2チャンバ32を構成するガス導流部35及び本体部34の順に折り畳み状態を解消してそれらを膨張させ、第2チャンバ32を上方へ展開させようとする。第2チャンバ32は、乗員Pとボディサイド部11との間の幅の狭い空間で膨張する。より詳しくは、ガス導流部35が乗員Pの脚部Ptの側方で膨張し、本体部34が乗員Pの胸部Pcの側方で膨張する。
そのため、車室内に進入してくるボディサイド部11を通じて乗員Pへ伝わる側方からの衝撃が、上記のように乗員Pの腰部Pw、脚部Pt及び胸部Pcの側方で膨張展開したエアバッグ16によって緩和される。
また、上述した前側部38内でのガス発生量と後側部39内でのガス発生量との相違から、第1チャンバ31には第2チャンバ32よりも多くの量のガスが噴出供給される。そのため、エアバッグ16の全体が膨張展開したときには、第1チャンバ31の内圧P1が第2チャンバ32の内圧P2よりも高くなって両チャンバ31,32間で内圧差ΔPが生ずる。その結果、エアバッグ16内の圧力分布が適正になり、エアバッグ16の第1チャンバ31に対応した箇所が比較的硬く、第2チャンバ32に対応した箇所が比較的柔らかくなる。
また、エアバッグ16には第1チャンバ31及び第2チャンバ32間を連通させる連通路が設けられていないことから、第1チャンバ31内のガスが第2チャンバ32内へ流出したり、又はそれとは逆に第2チャンバ32内のガスが第1チャンバ31内へ流出したりすることがない。両チャンバ31,32間でのガス流動に起因して内圧差ΔPが損なわれるおそれがない。
ところで、上記サイドエアバッグ装置では、前部ガス吹出口41及び後部ガス吹出口43からのガスの主な噴出方向Yはいずれも上方であり、エアバッグ16の展開方向X(上方)と一致している。一方、インフレータ18の近傍におけるガスの漏れ、この場合、前部装着部36とインフレータ18等との間や、後部装着部33とインフレータ18等との間でのガスの漏れを考えたとき、その漏れについてのガスの流れ方向(略前後方向)は、前後両ガス吹出口41,43からのガスの主な噴出方向Yに略直交する。このように方向が大きく異なることから、上記略前後方向へのガスの流れは生じにくい。その結果、上述した前後各装着部36,33においてガス漏れが起こりにくい。
また、上記サイドエアバッグ装置が設けられた車両では、ボディサイド部11に対し側方から衝撃が加わって、そのボディサイド部11が車室内に進入し、膨張初期のエアバッグ16を車内側へ押すことが起こり得る。この際、ガス導流部35の形成位置によっては、そのガス導流部35が乗員Pとボディサイド部11との間で圧迫されて変形し、ガスの流路が狭められ、十分な量のガスがガス導流部35を通じて本体部34へ供給されにくくなるおそれがある。
この点、第1実施形態では、第1チャンバ31の前側に設けられたガス導流部35が、車両用シート12に着座した乗員Pの腰部Pwの前側、すなわち脚部Ptの側方で膨張する。乗員Pに対し側方から車内側へ押す力が加わった場合、脚部Ptは腰部Pwよりも車内側へ動きやすい。そのため、上記のようにボディサイド部11が車室内に進入すると、その動きがガス導流部35を介して脚部Ptに伝わり、脚部Ptが車内側へ押圧移動される。その分、脚部Pt及びボディサイド部11間でのガス導流部35の変形量が少なくなり、ガスの流路が確保され、変形に伴うガス流通量の低下が少なくなる。十分な量のガスがガス導流部35を通じ本体部34に確実に供給される。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)シートクッション13に組み込まれて、ガス吹出口41,43からガスを主として上方へ噴出するインフレータ18と、そのガスにより上方へ展開されるエアバッグ16とによりエアバッグモジュール15を構成している。また、エアバッグ16の内部空間を、上記ガスによる上方への展開に伴い乗員Pの腰部Pwの側方で膨張する第1チャンバ31と、第1チャンバ31よりも低い内圧P2で膨張する第2チャンバ32とに仕切っている。さらに、上記第2チャンバ32を、第1チャンバ31の上側に位置して乗員Pの胸部Pcの側方で膨張する本体部34と、エアバッグ16の下端部及び本体部34間を接続して、インフレータ18からのガスを本体部34に導くガス導流部35とにより構成している。
(1)シートクッション13に組み込まれて、ガス吹出口41,43からガスを主として上方へ噴出するインフレータ18と、そのガスにより上方へ展開されるエアバッグ16とによりエアバッグモジュール15を構成している。また、エアバッグ16の内部空間を、上記ガスによる上方への展開に伴い乗員Pの腰部Pwの側方で膨張する第1チャンバ31と、第1チャンバ31よりも低い内圧P2で膨張する第2チャンバ32とに仕切っている。さらに、上記第2チャンバ32を、第1チャンバ31の上側に位置して乗員Pの胸部Pcの側方で膨張する本体部34と、エアバッグ16の下端部及び本体部34間を接続して、インフレータ18からのガスを本体部34に導くガス導流部35とにより構成している。
そのため、エアバッグ16の全体が膨張展開した際に、第1チャンバ31の内圧P1を第2チャンバ32の内圧P2よりも高くし、エアバッグ16の第1チャンバ31に対応した箇所を比較的硬く、第2チャンバ32に対応した箇所を比較的柔らかくすることができる。乗員Pに作用する衝撃を胸部Pcにおいて腰部Pwよりも小さくし、乗員Pを衝撃から有効に保護することができる。
また、前後各ガス吹出口41,43からのガスの主な噴出方向Yをエアバッグ16の展開方向Xに一致させることで、その噴出方向Yに略直交する方向へのガスの流れを少なくし、前後各装着部36,33でのガス漏れを少なくすることができ、両チャンバ31,32間の内圧差ΔPを確保しやすくすることができる。
(2)ガス導流部35をエアバッグ16内の第1チャンバ31の前側に設け、乗員Pの脚部Ptの側方で膨張させるようにしている。そのため、側方からの衝撃により、ガス導流部35が乗員Pとボディサイド部11との間で圧迫されてガスの流路が狭められて、十分な量のガスがガス導流部35を通じて本体部34へ供給されなくなる現象を起こりにくくすることができる。本体部34へ十分な量のガスを供給し、ボディサイド部11を通じて乗員Pの胸部Pcに伝わる側方からの衝撃を確実に緩和することができる。
(3)インフレータ18として、長尺状をなし、両端部に前部ガス吹出口41及び後部ガス吹出口43を有するものを用い、後部ガス吹出口43を第1チャンバ31内に位置させ、かつ前部ガス吹出口41をガス導流部35内に位置させた状態で、インフレータ18及びリテーナ17をエアバッグ16内の下端部に配置している。そして、前部ガス吹出口41から後部ガス吹出口43からよりも少ない量のガスを噴出させるようにしている。こうした構成を採用することにより、第1チャンバ31の内圧P1を第2チャンバ32の内圧P2よりも高くすることができ、上記(1)における両チャンバ31,32間の内圧差ΔPの発生を実現することができる。
(4)エアバッグ16に、第1チャンバ31及び第2チャンバ32間を連通させる連通路を設けていない。そのため、両チャンバ31,32間でのガスの流動を遮断して内圧差ΔPを確実に確保することができる。
(5)車両用シート12を構成するシートクッション13及びシートバック14に関し、エアバッグモジュール15の搭載性について比較した場合、シートクッション13にはシートバック14に比べ、エアバッグモジュール15を取り付けるためのスペースに余裕がある。この点、本実施形態では、エアバッグモジュール15をシートクッション13に組み込んでいる。そのため、エアバッグモジュール15の組み込みに伴うシートクッション13の形状・大きさの変更が少なくてすむ。
また、車両用シート12においては、その位置関係等からシートバック14に比べ、シートクッション13の方がもともと目立ちにくい。このことから、エアバッグモジュール15の組み込みに伴いシートクッション13の形状等が多少変更されても目立ちにくく、意匠性をほとんど損なわずにすむ。
(6)上記(5)に関連するが、エアバッグモジュール15をシートバック14に組み込んでいない。そのため、エアバッグモジュール15の組み込みに伴いシートバック14が大きさ・形状等の点で受ける影響がない。従って、エアバッグモジュール15がシートバック14に組み込まれる場合に比較し、シートバック14の設計の自由度が増し、特に薄型化等を図るうえで有利である。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。
第2実施形態では、第1チャンバ31とガス導流部35との前後方向についての位置関係が変更されている。ガス導流部35がエアバッグ16内の第1チャンバ31の後ろ側に隣接した状態で設けられている。これに伴い、エアバッグ16内における第1チャンバ31の位置が第1実施形態よりも若干前側にずらされている。
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。
第2実施形態では、第1チャンバ31とガス導流部35との前後方向についての位置関係が変更されている。ガス導流部35がエアバッグ16内の第1チャンバ31の後ろ側に隣接した状態で設けられている。これに伴い、エアバッグ16内における第1チャンバ31の位置が第1実施形態よりも若干前側にずらされている。
上記位置関係の変更のために第2シーム部28の位置が変更されている。第2シーム部28の一端部(下端部)は第1シーム部27の後端部に接続されている。第2シーム部28の他端部(上端部)は、エアバッグ16の上下方向についての中間部分において縫合部25に接続されている。第2シーム部28の両端部を除く箇所は、その全体が斜め後ろ上方へ膨らむように湾曲している。
第1チャンバ31は、第1シーム部27の大部分、第2シーム部28、縫合部25の下部等によって囲まれており、エアバッグ16の内部空間の概ね前下部を占めている。この箇所は、展開状態のエアバッグ16において乗員Pの腰部Pwに対応する箇所である。また、第2チャンバ32は、第1シーム部27の後端部、第2シーム部28、縫合部24、縫合部25の上部等によって囲まれている。第2チャンバ32は、概ね第1チャンバ31の上側に位置する本体部34と、概ね第1チャンバ31の後ろ側に位置し、エアバッグ16の下端部及び本体部34間を連通させた状態で接続するガス導流部35とからなる。前者(本体部34)の箇所は、展開状態のエアバッグ16において乗員Pの胸部Pcに対応する箇所であり、後者(ガス導流部35)の箇所は乗員Pの背骨部Psに対応する箇所である。
インフレータ18では、単位時間当たりのガスの発生量について、前側部38内で後側部39内よりも多くガスが発生されるように設定されている。そのために、ここでは、用いられているガス発生剤は1種類であるが、後側部39内よりも前側部38内に多くのガス発生剤が収容されている。
上述した事項以外は第1実施形態と同様である。そのため、第2実施形態において第1実施形態と同様の箇所、部材等については同一の符号を付し、説明を省略する。
上記の構成を有する第2実施形態では、エアバッグ16における第1チャンバ31及びガス導流部35の各位置が変更されたことに伴い、サイドエアバッグ装置が次のように作動する。
上記の構成を有する第2実施形態では、エアバッグ16における第1チャンバ31及びガス導流部35の各位置が変更されたことに伴い、サイドエアバッグ装置が次のように作動する。
側方からの衝撃に応じ、インフレータ18の前後各ガス吹出口41,43からガスが噴出されると、エアバッグ16が膨張展開を開始する。この膨張展開の初期には、エアバッグ16の第1チャンバ31が膨張されて、乗員Pの腰部Pwが車内側へ押される。これとともに、第1チャンバ31の後ろ側に隣接して設けられたガス導流部35が、車両用シート12に着座した乗員Pの腰部Pwの後ろ側、すなわち背骨部Psの側方で膨張する。この膨張したガス導流部35によって背骨部Psが車内側へ押される。このように、腰部Pwに加え背骨部Psがエアバッグ16によって押される。
従って、第2実施形態によれば、上記第1実施形態における(1)及び(3)〜(6)と同様の効果が得られるほか、次の効果が得られる。
(7)ガス導流部35をエアバッグ16内の第1チャンバ31の後ろ側に設けている。そのため、第1チャンバ31の膨張によって乗員Pの腰部Pwを車内側へ押圧移動させることに加え、ガス導流部35の膨張によって乗員Pの背骨部Psを車内側へ押圧移動させることができる。このように、腰部Pw及び背骨部Psを押圧移動の対象とすることで、乗員Pの身体を全体的に車内側へ移動させることができ、ボディサイド部11を通じて乗員Pに伝わる側方からの衝撃を効果的に緩和することができる。
(7)ガス導流部35をエアバッグ16内の第1チャンバ31の後ろ側に設けている。そのため、第1チャンバ31の膨張によって乗員Pの腰部Pwを車内側へ押圧移動させることに加え、ガス導流部35の膨張によって乗員Pの背骨部Psを車内側へ押圧移動させることができる。このように、腰部Pw及び背骨部Psを押圧移動の対象とすることで、乗員Pの身体を全体的に車内側へ移動させることができ、ボディサイド部11を通じて乗員Pに伝わる側方からの衝撃を効果的に緩和することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。
第3実施形態の第1実施形態に対する最も大きな相違点は、軸方向についての一方の端部にのみガス吹出口51を有するインフレータ52が用いられていることである。このインフレータ52の内部には燃焼によりガスを発生するガス発生剤が収容されている。ただし、第1実施形態とは異なり、ガス発生剤が前側部38及び後側部39の2箇所に分けられて収容されるといった構成は採られていない。ガス吹出口51はインフレータ52における後端部の全周にわたって略等角度毎にあけられた多数の小径孔53からなる。インフレータ52にはリテーナ59が被せられており、多数の小径孔53のうちインフレータ52の下半部に位置するものが塞がれている。そのため、ガス発生剤によって発生されたガスは、リテーナ59によって塞がれていない上半部の小径孔53から噴出される。ガス吹出口51からのガスの主な噴出方向Yは上方となる。
次に、本発明を具体化した第3実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。
第3実施形態の第1実施形態に対する最も大きな相違点は、軸方向についての一方の端部にのみガス吹出口51を有するインフレータ52が用いられていることである。このインフレータ52の内部には燃焼によりガスを発生するガス発生剤が収容されている。ただし、第1実施形態とは異なり、ガス発生剤が前側部38及び後側部39の2箇所に分けられて収容されるといった構成は採られていない。ガス吹出口51はインフレータ52における後端部の全周にわたって略等角度毎にあけられた多数の小径孔53からなる。インフレータ52にはリテーナ59が被せられており、多数の小径孔53のうちインフレータ52の下半部に位置するものが塞がれている。そのため、ガス発生剤によって発生されたガスは、リテーナ59によって塞がれていない上半部の小径孔53から噴出される。ガス吹出口51からのガスの主な噴出方向Yは上方となる。
上記タイプのインフレータ52が用いられることに伴い、エアバッグモジュール15の各部において種々の変更が加えられている。
まず、展開状態のエアバッグ16の下端部には、第1実施形態とは異なり切り込み21が設けられていない。両重合部16A,16Bは、その二つ折りにかかる辺19を除く周縁部に沿って設けられた縫合部54において縫合されている。上記のように切り込み21がないことから、この縫合部54は分断されていない。
まず、展開状態のエアバッグ16の下端部には、第1実施形態とは異なり切り込み21が設けられていない。両重合部16A,16Bは、その二つ折りにかかる辺19を除く周縁部に沿って設けられた縫合部54において縫合されている。上記のように切り込み21がないことから、この縫合部54は分断されていない。
展開状態のエアバッグ16には、両重合部16A,16Bを縫糸で縫合してなるシーム55が形成されている。シーム55は、第1シーム部56及び第2シーム部57からなる。第1シーム部56は環状をなし、両重合部16A,16Bの下部であって、前後方向についての中間部分に位置している。第2シーム部57の一端部(上端部)は、エアバッグ16の辺19上であって、上下方向についての中間部分に接続されている。第2シーム部57の他端部(下端部)は、第1シーム部56の前端部に接続されている。第2シーム部57の両端部を除く箇所は、その全体が斜め前上方へ膨らむように湾曲している。
上記シーム55により、エアバッグ16の内部空間は、2つのチャンバ(第1チャンバ31及び第2チャンバ32)に仕切られている。第1チャンバ31は、第1シーム部56の大部分、第2シーム部57、縫合部54の下端部等によって囲まれており、上記内部空間の概ね後ろ下部を占めている。この箇所は、展開状態のエアバッグ16において乗員Pの腰部Pwに対応する箇所である。
第2チャンバ32は、第1シーム部56の前端部、第2シーム部57、縫合部54の下端部を除く大部分等によって囲まれており、本体部34及びガス導流部35からなる。本体部34は、概ね第1チャンバ31の上側に位置している。この箇所は、展開状態のエアバッグ16において乗員Pの胸部Pcに対応する箇所である。ガス導流部35は、エアバッグ16内の第1チャンバ31の前側に隣接した状態で設けられており、エアバッグ16の下端部と本体部34とを連通させた状態で接続している。この箇所は、展開状態のエアバッグ16において乗員Pの脚部Ptに対応する箇所である。
エアバッグ16内の下端部であって、縫合部54の下端部と第1シーム部56の下端部との間の空間は、第1チャンバ31の下端部とガス導流部35の下端部とを相互に連通させる連通路58を構成している。この連通路58により、第1チャンバ31からガス導流部35へのガスの流入が可能となっている。連通路58は膨張時には略円管状となる。この形態となったときの連通路58の内径をR1とし、インフレータ52の外径をR2とすると、「R1=R2+α」の関係が満たされるように、連通路58の内径R1が設定されている。αは正の値であり、例えば外径R2が25mmの場合、5mm程度の値に設定される。
上述したインフレータ52及びリテーナ59は、ガス吹出口51を第1チャンバ31内に位置させた状態でエアバッグ16内の下端部に配置されている。ここでは、連通路58と、その前方近傍及び後方近傍の両領域とが、上記エアバッグ16内の下端部とされている。この位置での配置により、連通路58におけるガスの流路面積が実質的に縮小されている。すなわち、図8に示すように、インフレータ52及びリテーナ59が配置されない場合の連通路58の流路面積をSとし、配置された場合の流路面積をS1とすると、流路面積S1は、概ねインフレータ52及びリテーナ59の両断面積の分、流路面積Sよりも小さな値となる。
上述した事項以外は第1実施形態と同様である。そのため、第3実施形態において第1実施形態と同様の箇所、部材等については同一の符号を付し、説明を省略する。
上記の構成を有する第3実施形態では、インフレータ52の種類が変更されたことに伴い、サイドエアバッグ装置が次のように作動する。
上記の構成を有する第3実施形態では、インフレータ52の種類が変更されたことに伴い、サイドエアバッグ装置が次のように作動する。
車両のボディサイド部11に所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサによって検出されると、その検出信号に基づき制御装置から駆動電流がインフレータ52に出力される。この駆動電流に基づく加熱によりガス発生剤が燃焼されて、ガスが発生する。このガスはガス吹出口51から主として上方へ噴出される。
ここで、ガス吹出口51が第1チャンバ31内の下端部に位置している。そのため、上記ガスはガス吹出口51を通じて第1チャンバ31に噴出される。この噴出されたガスの圧力がエアバッグ16内の第1チャンバ31に対応する箇所に作用する。ガスは、その箇所の折り畳み状態を解消して第1チャンバ31を膨張させ、上方へ展開させようとする。第1チャンバ31は乗員Pとボディサイド部11との間の幅の狭い空間において乗員Pの腰部Pwの側方で膨張する。
第1チャンバ31がガスで十分に満たされた後、そのガスは、第1チャンバ31内の高められた内圧P1によって押し出されるように連通路58及びガス導流部35を通って本体部34に流入する。この際、第2シーム部57の下端部が環状をなす第1シーム部56に接続されていて強度が高められているため、第2シーム部57の下端部及びその近傍部分が損傷等する可能性は低い。上記のようにして流入したガスの圧力がエアバッグ16内の第2チャンバ32に対応する箇所に作用する。ガスは、第2チャンバ32を構成するガス導流部35及び本体部34の順に、折り畳み状態を解消してそれらを膨張させ、第2チャンバ32を上方へ展開させようとする。第2チャンバ32は、乗員Pとボディサイド部11との間の幅の狭い空間で膨張する。より詳しくは、ガス導流部35は乗員Pの脚部Ptの側方で膨張し、本体部34は乗員Pの胸部Pcの側方で膨張する。
そのため、車室内に進入してくるボディサイド部11を通じて乗員Pへ伝わる側方からの衝撃が、上記のように乗員Pの腰部Pw、脚部Pt及び胸部Pcの側方で膨張展開したエアバッグ16によって緩和される。
また、上記のように第1チャンバ31及び第2チャンバ32の順にガスが流れることで、エアバッグ16の全体が膨張展開したときには、第1チャンバ31の内圧P1が第2チャンバ32の内圧P2よりも高くなって両チャンバ31,32間で内圧差ΔPが生ずる。その結果、エアバッグ16内の圧力分布が適正になり、エアバッグ16の第1チャンバ31に対応した箇所が比較的硬く、第2チャンバ32に対応した箇所が比較的柔らかくなる。
また、インフレータ52において連通路58に配置された箇所は、その連通路58でのガスの流通を妨げる抵抗体として作用する。連通路58の流路面積Sが実質的に縮小された値(流路面積S1)となり、インフレータ52が上記の箇所に配置されていない場合に比べ、第1チャンバ31内のガスが連通路58を通って第2チャンバ32側へ流れにくくなる。
ところで、上記サイドエアバッグ装置では、ガス吹出口51からのガスの主な噴出方向Yは上方であり、エアバッグ16の展開方向X(上方)と一致している。一方、インフレータ18の近傍におけるガスの漏れ、この場合、連通路58を通じて第1チャンバ31から第2チャンバ32へガスが漏れる現象を考えたとき、その漏れについてのガスの流れ方向(略前後方向)は、ガス吹出口51からのガスの主な噴出方向Yに略直交する。こうした方向へのガスの流れは生じにくく、第1チャンバ31がガスによってある程度充填されてから生ずる。その結果、上述した連通路58でのガス漏れが起こりにくく、第1チャンバ31及び第2チャンバ32間の内圧差ΔPが確保されやすくなる。
従って、第3実施形態によれば、第1実施形態における(1),(2),(5),(6)と同様の効果が得られるほか、次の効果が得られる。
(8)インフレータ52として、長尺状をなし、軸方向についての一方の端部にのみガス吹出口51を有するものを用い、このガス吹出口51を第1チャンバ31内に位置させた状態でエアバッグ16の下端部に配置している。また、エアバッグ16内の下端部に第1チャンバ31及び第2チャンバ32のガス導流部35間を連通させる連通路58を設けている。ガス吹出口51から噴出されるガスにより第1チャンバ31を膨張させた後、連通路58を通じてそのガスを第2チャンバ32内に流入させるようにしている。こうした構成を採用することにより、第1チャンバ31の内圧P1を第2チャンバ32の内圧P2よりも高くすることができ、上述した(1)における両チャンバ31,32間の内圧差ΔPの発生を実現することができる。
(8)インフレータ52として、長尺状をなし、軸方向についての一方の端部にのみガス吹出口51を有するものを用い、このガス吹出口51を第1チャンバ31内に位置させた状態でエアバッグ16の下端部に配置している。また、エアバッグ16内の下端部に第1チャンバ31及び第2チャンバ32のガス導流部35間を連通させる連通路58を設けている。ガス吹出口51から噴出されるガスにより第1チャンバ31を膨張させた後、連通路58を通じてそのガスを第2チャンバ32内に流入させるようにしている。こうした構成を採用することにより、第1チャンバ31の内圧P1を第2チャンバ32の内圧P2よりも高くすることができ、上述した(1)における両チャンバ31,32間の内圧差ΔPの発生を実現することができる。
(9)インフレータ52及びリテーナ59の少なくとも各一部を連通路58に配置している。そのため、これらのインフレータ52及びリテーナ59によって、連通路58においてガスを流れにくくし、第1チャンバ31及び第2チャンバ32間の内圧差ΔPを促進することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明を具体化した第4実施形態について、図10及び図11を参照して説明する。
次に、本発明を具体化した第4実施形態について、図10及び図11を参照して説明する。
第4実施形態では、第1チャンバ31とガス導流部35との前後方向についての位置関係が変更されている。ガス導流部35がエアバッグ16内の第1チャンバ31の後ろ側に隣接した状態で設けられている。これに伴い、エアバッグ16内における第1チャンバ31の位置が第3実施形態よりも若干前側にずらされている。
上記位置関係の変更のために第2シーム部57の位置が変更されている。第2シーム部57の一端部(下端部)は、第1シーム部56の後端部に接続されている。第2シーム部57の他端部(上端部)は、エアバッグ16の上下方向についての中間部において縫合部54に接続されている。第2シーム部57の両端部を除く箇所は、その全体が斜め後ろ上方へ膨らむように湾曲されている。
第1チャンバ31は、エアバッグ16の内部空間の概ね前下部を占めている。この箇所は、展開状態のエアバッグ16において乗員Pの腰部Pwに対応する箇所である。第2チャンバ32は、概ね第1チャンバ31の上側に位置する本体部34と、概ね第1チャンバ31の後ろ側に位置し、エアバッグ16の下端部及び本体部34間を連通させた状態で接続するガス導流部35とからなる。前者(本体部34)の箇所は、展開状態のエアバッグ16において、乗員Pの胸部Pcに対応する箇所であり、後者(ガス導流部35)の箇所は乗員Pの背骨部Psに対応する箇所である。
インフレータ52は、その大部分を連通路58に位置させ、かつガス吹出口51を第1チャンバ31内に位置させた状態でエアバッグ16内の下端部に配置されている。インフレータ52の前端部の全周にわたって設けられてガス吹出口51を構成する多数の小径孔53のうち、インフレータ52の下半部に位置するものは、インフレータ52に被せられたリテーナ59によって塞がれている。そのため、インフレータ52で発生したガスはガス吹出口51から主として第1チャンバ31内の上方へ向けて噴出される。
上述した事項以外は第3実施形態と同様である。そのため、第4実施形態において第3実施形態と同様の箇所、部材等については同一の符号を付し、説明を省略する。
上記の構成を有する第4実施形態では、エアバッグ16における第1チャンバ31及びガス導流部35の各位置が変更されたことに伴い、サイドエアバッグ装置が次のように作動する。
上記の構成を有する第4実施形態では、エアバッグ16における第1チャンバ31及びガス導流部35の各位置が変更されたことに伴い、サイドエアバッグ装置が次のように作動する。
車両に対する側方からの衝撃に応じ、インフレータ52のガス吹出口51からガスが噴出されると、エアバッグ16が膨張展開を開始する。この膨張展開の初期には、エアバッグ16の第1チャンバ31が乗員Pの腰部Pwの側方で膨張し、その腰部Pwが車内側へ押される。それから若干遅れて、第1チャンバ31の後ろ側に隣接して設けられたガス導流部35が、車両用シート12に着座した乗員Pの腰部Pwの後ろ側、すなわち背骨部Psの側方で膨張する。この膨張したガス導流部35によって背骨部Psが車内側へ押される。このように、腰部Pwに加え背骨部Psがエアバッグ16によって押されることで、乗員Pの身体全体が車内側へ押圧移動させられる。
従って、第4実施形態によれば、上述した(1),(5),(6),(7),(8),(9)と同様の効果が得られる。
(第5実施形態)
次に、本発明を具体化した第5実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。
(第5実施形態)
次に、本発明を具体化した第5実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。
第5実施形態では、第3実施形態において、インフレータとして第1実施形態と同様の構成を有するもの(インフレータ18)が用いられている。このインフレータ18は長尺状をなし、前側部38内及び後側部39内のそれぞれにガス発生剤が収容されるとともに、前側部38の前端部に前部ガス吹出口41が設けられ、後側部39の後端部に後部ガス吹出口43が設けられている。
このインフレータ18では、単位時間当たりのガスの発生量について、後側部39内で前側部38内よりも多くのガスが発生されるように設定されている。そのために、ここでは、用いられているガス発生剤は1種類であるが、このガス発生剤は前側部38内よりも後側部39内に多く収容されている。
そして、後部ガス吹出口43を第1チャンバ31内に位置させ、かつ前部ガス吹出口41を連通路58内に位置させた状態で、インフレータ18及びリテーナ17がエアバッグ16内の下端部に配置されている。
上述した事項以外は第3実施形態と同様である。そのため、第5実施形態において第3実施形態と同様の箇所、部材等については同一の符号を付し、説明を省略する。
上記の構成を有する第5実施形態では、インフレータ18の種類及び位置が変更されたことに伴い、サイドエアバッグ装置が次のように作動する。
上記の構成を有する第5実施形態では、インフレータ18の種類及び位置が変更されたことに伴い、サイドエアバッグ装置が次のように作動する。
車両に対し側方から衝撃が加わると、サイドエアバッグ装置ではインフレータ18が作動し、後部ガス吹出口43から第1チャンバ31内の上方へガスが噴出される。このガスにより、第1チャンバ31が上方へ展開しながら乗員Pの腰部Pwの側方で膨張する。
また、インフレータ18の前部ガス吹出口41から連通路58内へ、後部ガス吹出口43からよりも少ない量のガスが噴出される。このガスの一部は、連通路58及びガス導流部35を通って本体部34に流入する。
これに加え、上記第1チャンバ31がガスで十分に満たされた後、そのガスが、第1チャンバ31内の高められた内圧P1によって押し出されるように連通路58及びガス導流部35を通って本体部34に流入する。
こうした2系統の経路を経て第2チャンバ32に流入するガスにより、本体部34が乗員Pの胸部Pcの側方で膨張する。エアバッグ16の全体が膨張展開したときには、第1チャンバ31の内圧P1が第2チャンバ32の内圧P2よりも高くなって、両チャンバ31,32間で内圧差ΔPが生ずる。エアバッグ16の第1チャンバ31に対応した箇所が比較的硬く、第2チャンバ32に対応した箇所が比較的柔らかくなる。
従って、第5実施形態によれば、上述した(1)〜(3),(5),(6),(9)と同様の効果が得られる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・各実施形態におけるエアバッグ16の内部空間を、上述したシーム26,55に代わる仕切り手段によって仕切る構成に変更してもよい。例えば、両重合部16A,16B間にテザーと呼ばれる帯状の布を配置し、その側縁部を対応する重合部16A,16Bに縫合することにより、両重合部16A,16Bを所定の間隔を隔てた状態で連結してもよい。
・第1及び第2の各実施形態において、インフレータ18及びリテーナ17を前部装着部36及び後部装着部33に締め付け固定するために、上述した締結バンド以外の締め付け手段を用いてもよい。
・第3及び第4の各実施形態において、上記(9)の効果を得る観点からは、インフレータ52及びリテーナ59が、それらの少なくとも一部が連通路58に位置するように配置されればよく、この条件を満たす範囲内で配置位置を変更してもよい。
・第3及び第4の各実施形態において、インフレータ52及びリテーナ59を連通路58とは異なる箇所(離れた箇所)に配置してもよい。
・第1、第2及び第5の各実施形態におけるガス吹出口41,43は、インフレータ18の軸方向について互いに異なる2箇所であれば、前後両端部とは異なる箇所に設けられてもよい。
・第1、第2及び第5の各実施形態におけるガス吹出口41,43は、インフレータ18の軸方向について互いに異なる2箇所であれば、前後両端部とは異なる箇所に設けられてもよい。
・第3及び第4の各実施形態におけるガス吹出口51は、インフレータ52の軸方向について、端部とは異なる箇所に設けられてもよい。
・第5実施形態において、ガス導流部35をエアバッグ16内の第1チャンバ31の後ろ側に設けてもよい。この場合、上記(7)と同様に、腰部Pw及び背骨部Psを押圧移動の対象とすることで、乗員Pの身体を全体的に車内側へ移動させることができ、ボディサイド部11を通じて乗員Pに伝わる側方からの衝撃を効果的に緩和することができる。
・第5実施形態において、ガス導流部35をエアバッグ16内の第1チャンバ31の後ろ側に設けてもよい。この場合、上記(7)と同様に、腰部Pw及び背骨部Psを押圧移動の対象とすることで、乗員Pの身体を全体的に車内側へ移動させることができ、ボディサイド部11を通じて乗員Pに伝わる側方からの衝撃を効果的に緩和することができる。
・上記各実施形態におけるインフレータ18,52として、上記ガス発生剤を用いたタイプに代えて、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破ってガスを噴出させるタイプが用いられてもよい。
12…車両用シート、13…シートクッション、16…エアバッグ、18,52…インフレータ、31…第1チャンバ、32…第2チャンバ、34…本体部、35…ガス導流部、41…前部ガス吹出口、43…後部ガス吹出口、51…ガス吹出口、58…連通路、P…乗員、Pc…胸部、Pw…腰部、P1,P2…内圧。
Claims (8)
- 車両用シートのシートクッションに組み込まれ、車両側方からの衝撃に応じてガス吹出口からガスを主に上方へ噴出するインフレータと、
前記シートクッションに組み込まれ、前記ガス吹出口からのガスにより上方へ展開させられるエアバッグと
を備え、前記エアバッグの内部空間が、前記ガス吹出口からのガスによる上方への展開に伴い、乗員の腰部の側方で膨張する第1チャンバと、前記第1チャンバよりも低い内圧で膨張する第2チャンバとに仕切られるとともに、前記第2チャンバが、前記第1チャンバの上側に位置して乗員の胸部の側方で膨張する本体部と、前記エアバッグの下端部及び前記本体部間を接続して、前記ガス吹出口からのガスを同本体部に導くガス導流部とを備えることを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 前記ガス導流部は、前記エアバッグ内の前記第1チャンバの前側に設けられている請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
- 前記ガス導流部は、前記エアバッグ内の前記第1チャンバの後ろ側に設けられている請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
- 前記インフレータとして、長尺状をなし、かつ軸方向についての1箇所にのみ前記ガス吹出口を有するものが用いられており、
前記インフレータは、前記ガス吹出口を前記第1チャンバ内に位置させた状態で前記エアバッグ内の下端部に配置され、
さらに、前記エアバッグ内には、前記第1チャンバ及び前記ガス導流部間を連通させる連通路が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記インフレータの少なくとも一部は前記連通路内に配置されている請求項4に記載のサイドエアバッグ装置。
- 前記インフレータとして、長尺状をなし、かつ軸方向について異なる2箇所に互いにガス噴出量の異なる2つのガス吹出口を有するものが用いられており、
前記インフレータは、一方のガス吹出口を前記第1チャンバ内に位置させ、かつ前記一方のガス吹出口よりもガス噴出量の少ない他方のガス吹出口を前記ガス導流部内に位置させた状態で前記エアバッグ内の下端部に配置されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記エアバッグには、前記第1チャンバ及び前記第2チャンバ間を連通させる連通路が設けられていない請求項6に記載のサイドエアバッグ装置。
- 前記エアバッグ内には、前記第1チャンバ及び前記ガス導流部間を連通させる連通路が設けられ、
前記インフレータとして、長尺状をなし、かつ軸方向について異なる2箇所に互いにガス噴出量の異なる2つのガス吹出口を有するものが用いられており、
前記インフレータは、一方のガス吹出口を前記第1チャンバ内に位置させ、かつ前記一方のガス吹出口よりもガス噴出量の少ない他方のガス吹出口を前記連通路内に位置させた状態で前記エアバッグ内の下端部に配置されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のサイドエアバッグ装置。
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