JP2003335093A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2003335093A JP2002143413A JP2002143413A JP2003335093A JP 2003335093 A JP2003335093 A JP 2003335093A JP 2002143413 A JP2002143413 A JP 2002143413A JP 2002143413 A JP2002143413 A JP 2002143413A JP 2003335093 A JP2003335093 A JP 2003335093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄暗い場所や、視力が不自由な人でも、容易
に筆記色の選択をすることができるようにした、ボール
ペンやシャープペンシルなどの筆記具を提供する。 【解決手段】 軸筒４内に、異なる筆記色を有する複数
の芯軸５を収容するとともに、各芯軸５に設けた操作部
９を、軸筒４から外部に露出させ、この操作部９によっ
て、いずれかの芯軸５を選択して使用するようにした筆
記具において、各芯軸５の操作部９の触感を、互いに異
なるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる筆記色を有
する複数の芯軸を有するボールペンまたはシャープペン
シルなどの筆記具に関する。
【０００２】
【従来の技術】異なる筆記色、たとえば黒と赤の２色ボ
ールペン、さらに、これに青その他、適宜の色を加えた
多色ボールペン、またはボールペンとシャープペンシル
を一体とした筆記具が広く用いられている。複数の異な
る筆記色から、任意の筆記色を選択する場合、各筆記色
に係る操作部によって選択される。しかし、操作部は、
いずれの筆記色についても同じ形状であるため、筆記色
の選択は、専ら目視の確認によってのみ行われていた。
そのため視力の不自由な人には使用することができず、
また一般の人にとっても、薄暗い場所でメモ書きなどの
筆記を行う場合、筆記色の選択が困難であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記現状に鑑み、本発
明は、認知判断の向上化を図り、一般の人にとっても薄
暗い場所などにおける識別の誤ちの防止を図るととも
に、視力が不自由な人でも、容易に筆記色の選択をする
ことができるようにした、ボールペンやシャープペンシ
ルなどの筆記具を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (１) 軸筒内に、異なる筆記色を有する複数の芯軸を収
容するとともに、各芯軸に設けた操作部を、軸筒から外
部に露出させ、この操作部によって、いずれかの芯軸を
選択して使用するようにした筆記具において、各芯軸の
操作部の触感を、互いに異なるものとする。
【０００５】(２) 上記(１)項において、前記操作部の
異なる触感を得るために、各芯軸の操作部の外形を、互
いに異なるものとする。
【０００６】(３) 上記(２)項において、前記操作部に
凸部または凹部を設け、各芯軸の操作部における前記凸
部または凹部の形状を、互いに異なるものとする。
【０００７】(４) 上記(２)項において、前記操作部に
凸部または凹部を設け、各芯軸の操作部における前記凸
部または凹部の数を、互いに異なるものとする。
【０００８】(５) 上記(２)項において、前記操作部に
凸部または凹部を設け、各芯軸の操作部における前記凸
部または凹部の位置を、互いに異なるものとする。
【０００９】(６) 上記(１)項〜(５)項のいずれかにお
いて、前記操作部の異なる触感を得るために、各芯軸の
操作部の硬度を、互いに異なるものとする。
【００１０】(７) 上記(１)項〜(６)項のいずれかにお
いて、各筆記具毎に筆記色を異ならせた複数の筆記具を
一組とし、その組に属する各筆記具の操作部の触感を、
互いに異なるものとする。
【００１１】(８) 上記(１)項〜(７)項のいずれかにお
いて、筆記具を、ボールペンまたはシャープペンシルと
する。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１は、本発明を３色ボールペン
に適用した実施例を示す右側面図、図２は、図１におけ
るII−II線断面図、図３は、平面図である。ボールペン
(１)は、基本的に前端が開口(２)され、後部にクリップ
(３)が設けられた軸筒(４)と、この軸筒(４)内に収容さ
れた３本の芯軸(５)とより構成されている。
【００１３】芯軸(５)は、インクを貯留する管状のイン
ク貯留部(６)と、その前端、後端にそれぞれ取付けられ
たチップ(７)、操作部取付片(８)とよりなり、操作部取
付片(８)の後部側面には、操作部(９)が設けられてい
る。
【００１４】３本の芯軸(５)におけるインク貯留部(６)
には、異なる筆記色、たとえば黒、赤、青のインクが、
それぞれ貯留されている。チップ(７)の前端には、紙面
等にインクを転写するためのボール(10)が、そのボール
(10)の前端を露出した状態で抱持されている。
【００１５】前記操作部(９)は、軸筒(４)の後部側面に
設けられた軸線方向のスライド孔(11)から外部に露出さ
れている。異なる筆記色のインクが貯留された３本の芯
軸(５)にそれぞれ設けられた操作部(９)により、所望す
る筆記色の芯軸(５)を選択して、操作部(９)を前方にス
ライドさせると、選択された芯軸(５)のチップ(７)の前
端が、軸筒(４)の開口(２)から外部に露出して筆記可能
状態となる。
【００１６】筆記終了後は、前記選択がなされなかっ
た、他のいずれかの筆記色の芯軸(５)に係る操作部(９)
を、前方にわずかにスライドさせるか、またはクリップ
(３)を軸筒(４)の中心方向に押動することにより、前記
選択されて外部に露出していたチップ(７)は、図示を省
略したスプリング等の作用により、自動的に軸筒(４)内
に収容される。
【００１７】このように、操作部(９)等の操作によっ
て、選択した筆記色に係る芯軸(５)のチップ(７)の前端
を、軸筒(４)の開口(２)から外内部へ出入れする、いわ
ゆるボールペン等における芯軸(５)の繰り出し機構は、
常用されている周知の機構である。本明細書において
は、冗長を避けるため、前記繰り出し機構についての説
明は省略するが、これら周知の繰り出し機構を、任意に
用いることができる。
【００１８】本発明は、筆記色の異なる３本の芯軸(５)
に係る操作部(９)の触感を、互いに異ならせてあること
が特徴である。触感を互いに異ならせる具体的手段とし
ては、操作部の外形や硬度を、互いに異ならせる形態が
あげられる。
【００１９】これらのうち外形を異ならせる代表的手段
としては、操作部(９)の表面に凸部または凹部を設け、
各芯軸(５)の操作部(９)における前記凸部または凹部の
形状、数、位置のいずれかを異ならせた形態があげられ
る。
【００２０】以下、これらについて具体的に説明する。
図４は、図１〜図３に示したボールペン(１)における３
本の各芯軸(５)に設けられた操作部(９)を取り外して示
した斜視図である。各操作部(9a)(9b)(9c)は、軸筒(４)
の軸線方向に長い小板片状をなし、後部は内側向きに湾
曲している。
【００２１】操作部(９)の裏面(12)には、前後方向に２
個の取付用突起(13)が設けられ、この取付用突起(13)
を、芯軸(５)における操作部取付片(８)（図２参照）の
嵌合孔(14)に嵌入することによって、操作部(９)が芯軸
(５)に取付けられるようになっている。３個の操作部
(９)のそれぞれの表面(15)には、第１の操作部(9a)には
凸部、すなわちここでは、側面視が三角状の突起(16)が
１個、第２の操作部(9b)には同形の突起(17)が前後方向
に２個、第３の操作部(9c)には、側面視が台形状の突起
(18)が１個設けられている。
【００２２】このように、筆記色の異なる各芯軸(５)の
操作部(9a)(9b)(9c)の突起(16)(17)(18)の数または形状
を互いに異ならせることによって、薄暗い場所や視力が
不自由な人でも、操作部(9a)(9b)(9c)を手の指、たとえ
ば親指を用いて操作するときの触感の相異によって、所
望の筆記色を容易に選択して、使用に供することができ
る。
【００２３】図５、図６は、別の実施形態を示し、図４
に対応する図である。本実施形態においては、図５に示
す操作部(19a)(19b)(19c)を有するボールペンＡと、図
６に示す操作部(20a)(20b)(20c)を有するボールペンＢ
とを１組としてある。
【００２４】ボールペンＢは、ボールペンＡにおける３
種類の筆記色とは異なる種類の筆記色を有し、両者で６
種類の筆記色を使い分けることができるようになってい
る。
【００２５】ボールペンＡ、Ｂの操作部(19a)(19b)(19
c)、(20a)(20b)(20c)には、図４に示した実施形態にお
ける場合と同様の突起(21)(22)(23)、(24)(25)(26)が、
それぞれ設けられている。
【００２６】ボールペンＡ、Ｂの操作部(19a)(19b)(19
c)、(20a)(20b)(20c)には、さらにボールペンＡとＢの
いずれであるかを示すための互いに異なる触感の識別子
(27)(28)が設けられている。
【００２７】すなわち、ボールペンＡの各操作部(19a)
(19b)(19c)には、その湾曲部(29)の表面に１個のペン種
識別突起(30)が設けられ、ボールペンＢの各操作部(20
a)(20b)(20c)には、その湾曲部(31)の表面に２個のペン
種識別突起(32)が設けられている。使用者は、前記ペン
種識別突起(30)(32)の触感の相異によって、容易にボー
ルペンＡとＢを識別することができる。
【００２８】一般に、各ボールペン毎に筆記色を異なら
せた、複数たとえば３本以上のボールペンを一組とし、
その組に属する各ボールペンの操作部の触感を、互いに
異ならせることによって、図５、図６に示した実施形態
と同様に、複数のボールペンに亘る多くの筆記色の中か
ら、所望する筆記色を容易に選択して使用に供すること
ができる。
【００２９】図７〜図１２は、本発明の他の実施形態を
示し、図４に対応する図である。図７に示す実施形態に
おいては、各操作部(33a)(33b)(33c)の後部に設けられ
た突起(34)(35)(36)の形状を異ならせることによって、
触感を互いに異なるものとしてある。
【００３０】図８に示す実施形態においては、各操作部
(37a)(37b)(37c)に設けられた突起(38)(39)(40)の位置
を異ならせることによって、触感を互いに異なるものと
してある。
【００３１】図９に示す実施形態においては、各操作部
(41a)(41b)(41c)に設けられた突起(42)(43)(44)の形状
を異ならせることによって、触感を互いに異なるものと
してある。
【００３２】図１０に示す実施形態においては、各操作
部(45a)(45b)(45c)に設けられた突起(46)(47)(48)の形
状、位置、個数を異ならせることによって、触感を互い
に異なるものとしてある。
【００３３】図１１、図１２に示す実施形態において
は、各操作部(49a)(49b)(49c)、(53a)(53b)(53c)に設け
られた突起(50)(51)(52)、(54)(55)(56)の形状を異なら
せることによって、触感を互いに異なるものとしてあ
る。
【００３４】以上説明した実施形態以外に、たとえば図
４〜図１２の異なる図番において示された突起を適宜、
組合せて、互いに異なる触感を有する一組の操作部とし
てもよい。さらに、形状、数、位置等は同じ突起であっ
ても、硬度を異ならせることによって、触感を互いに異
なるものとしてもよい。
【００３５】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏す
る。 (１) 請求項１記載の発明によれば、異なる筆記色を有
する各芯軸の操作部の触感を互いに異ならせてあるた
め、薄暗い場所や視力が不自由な人でも、手の指によ
り、前記触感に基づいて所望とする筆記色を容易に選択
して、使用に供することができる。
【００３６】(２) 請求項２記載の発明によれば、各芯
軸の操作部の触感を、容易に、互いに異ならせることが
でき、前記(１)項に記載の効果を奏するボールペン等の
筆記具を得ることができる。
【００３７】(３) 請求項３記載の発明によれば、前記
(２)項に記載した内容と同様の効果を奏する。
【００３８】(４) 請求項４記載の発明によれば、同じ
く前記(２)項に記載した内容と同様の効果を奏する。
【００３９】(５) 請求項５記載の発明によれば、同じ
く前記(２)項に記載した内容と同様の効果を奏する。
【００４０】(６) 請求項６記載の発明によれば、同じ
く前記(２)項に記載した内容と同様の効果を奏する。
【００４１】(７) 請求項７記載の発明によれば、複数
のボールペンに亘る多くの筆記色の中から、所望する筆
記色を、容易に選択して使用に供することができる。
【００４２】(８) 請求項８記載の発明によれば、前記
(１)項〜(７)項に記載した効果を奏するボールペンやシ
ャープペンシルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示す右側面図である。
【図２】図１におけるII−II線断面図である。
【図３】図１に示す実施形態の平面図である。
【図４】図１〜図３に示した実施形態のボールペンにお
ける３本の各芯軸に設けられた操作部を取り外して示し
た斜視図である。
【図５】本発明の他の実施形態を示し、図４に対応する
図である。
【図６】同じく、本発明の他の実施形態を示し、図４に
対応する図である。
【図７】同じく、本発明の他の実施形態を示し、図４に
対応する図である。
【図８】同じく、本発明の他の実施形態を示し、図４に
対応する図である。
【図９】同じく、本発明の他の実施形態を示し、図４に
対応する図である。
【図１０】同じく、本発明の他の実施形態を示し、図４
に対応する図である。
【図１１】同じく、本発明の他の実施形態を示し、図４
に対応する図である。
【図１２】同じく、本発明の他の実施形態を示し、図４
に対応する図である。
【符号の説明】
(１)ボールペン (２)開口 (３)クリップ (４)軸筒 (５)芯軸 (６)インク貯留部 (７)チップ (８)操作部取付片 (９)操作部 (9a)第１の操作部 (9b)第２の操作部 (9c)第３の操作部 (10)ボール (11)スライド孔 (12)裏面 (13)取付用突起 (14)嵌合孔 (15)表面 (16)(17)(18)突起 (19a)(19b)(19c)操作部 (20a)(20b)(20c)操作部 (21)(22)(23)(24)(25)(26)突起 (27)(28)識別子 (29)(31)湾曲部 (30)(32)ペン種識別突起 (33a)(33b)(33c)操作部 (34)(35)(36)突起 (37a)(37b)(37c)操作部 (38)(39)(40)突起 (41a)(41b)(41c)操作部 (42)(43)(44)突起 (45a)(45b)(45c)操作部 (46)(47)(48)突起 (49a)(49b)(49c)操作部 (50)(51)(52)突起 (53a)(53b)(53c)操作部 (54)(55)(56)突起

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 軸筒内に、異なる筆記色を有する複数の
    芯軸を収容するとともに、各芯軸に設けた操作部を、軸
    筒から外部に露出させ、この操作部によって、いずれか
    の芯軸を選択して使用するようにした筆記具において、
    各芯軸の操作部の触感を、互いに異なるものとしたこと
    を特徴とする筆記具。
  2. 【請求項２】 前記操作部の異なる触感を得るために、
    各芯軸の操作部の外形を、互いに異なるものとしたこと
    を特徴とする請求項１記載の筆記具。
  3. 【請求項３】 前記操作部に凸部または凹部を設け、各
    芯軸の操作部における前記凸部または凹部の形状を、互
    いに異なるものとしたことを特徴とする請求項２記載の
    筆記具。
  4. 【請求項４】 前記操作部に凸部または凹部を設け、各
    芯軸の操作部における前記凸部または凹部の数を、互い
    に異なるものとしたことを特徴とする請求項２記載の筆
    記具。
  5. 【請求項５】 前記操作部に凸部または凹部を設け、各
    芯軸の操作部における前記凸部または凹部の位置を、互
    いに異なるものとしたことを特徴とする請求項２記載の
    筆記具。
  6. 【請求項６】 前記操作部の異なる触感を得るために、
    各芯軸の操作部の硬度を、互いに異なるものとしたこと
    を特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の筆記具。
  7. 【請求項７】 各筆記具毎に筆記色を異ならせた複数の
    筆記具を一組とし、その組に属する各筆記具の操作部の
    触感を、互いに異なるものとしたことを特徴とする請求
    項１〜６のいずれかに記載の筆記具。
  8. 【請求項８】 筆記具を、ボールペンまたはシャープペ
    ンシルとしたことを特徴とする請求項１〜７のいずれか
    に記載の筆記具。
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