JP2003334690A - アルミニウム合金粉末ろう材、該粉末ろう材を用いたろう付方法及び熱交換器の製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金粉末ろう材、該粉末ろう材を用いたろう付方法及び熱交換器の製造方法

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JP2003334690A
JP2003334690A JP2002147593A JP2002147593A JP2003334690A JP 2003334690 A JP2003334690 A JP 2003334690A JP 2002147593 A JP2002147593 A JP 2002147593A JP 2002147593 A JP2002147593 A JP 2002147593A JP 2003334690 A JP2003334690 A JP 2003334690A
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brazing material
alloy powder
mass
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Hiroyuki Kawabata
博之 川畑
Masahiro Omori
将弘 大森
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    • F28F21/00Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
    • F28F21/08Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials of metal
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F3/00Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
    • F28F3/02Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ろう付性に優れるのはもとより、ろう付によ
り均一なZn拡散層を得ることができるアルミニウム合
金粉末ろう材及びろう付用材料を提供し、さらには該粉
末ろう材を用いたろう付方法及び熱交換器の製造方法を
提供する。 【解決手段】 Si:4〜13質量%、Zn:0.5〜
20質量%を含有し、残部がAl及び不純物からなるア
ルミニウム合金粉末ろう材である。望ましくは、Si含
有量が6〜10質量%、Zn含有量が1〜10質量%で
あるのが良い。また、平均粒径が1〜100μmである
のがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、熱交換扁
平チューブ、コルゲート状フィン、マニホールド等冷媒
集結分配部(以下、マニホールドと記す)等のアルミニ
ウムまたはアルミニウム製の熱交換器構成部材のろう付
等に用いられるアルミニウム合金粉末ろう材、ろう付用
材料、及び前記粉末ろう材を用いたろう付方法、さらに
は熱交換器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器構成部材などのアルミニウムま
たはアルミニウム製の接合部材を接合する方法として、
ろう材を粉末状にし、これを接合面に塗布してろう付す
る粉末ろう付が開発されている。
【0003】その一つとして、特許第321927号公
報では、Siが15超〜60質量%、Znを5〜30質
量%含むAl−Si−Zn系合金の粉末ろう材を用いた
ろう付方法が提案されている。この特許第321927
号公報で提案されたろう付方法において、ろう材中にZ
nを含有させるのは、ろう付加熱時にZnを熱交換チュ
ーブ等の熱交換器構成部材の表面に拡散させて犠牲防食
層としてのZn拡散層を形成することにより耐食性を高
めるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発明者
らの研究によれば、前記特許第321927号公報によ
るろう付方法では、均一なZn拡散層が得られない場合
があることが判明した。
【0005】この発明は、このような技術的背景に鑑み
てなされたものであって、ろう付性に優れるのはもとよ
り、ろう付により均一なZn拡散層を得ることができる
アルミニウム合金粉末ろう材及びろう付用材料を提供
し、さらには該粉末ろう材を用いたろう付方法及び熱交
換器の製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明者は鋭意研究の結果、Siが15超〜60質量
%、Znを5〜30質量%含むAl−Si−Zn系合金
の粉末ろう材を用いた場合、Siが過共晶であるため
に、この過共晶Siが熱交換チューブ等接合部材の表面
を局所的に侵食してしまい、そこへZnが拡散していく
ために均一な拡散層が得られにくいものであることを知
見した。
【0007】従ってこの発明の1つは、Si:4〜13
質量%、Zn:0.5〜20質量%を含有し、残部がA
l及び不純物からなることを特徴とするアルミニウム合
金粉末ろう材にある。
【0008】この発明に係るろう材のように、Siを過
共晶ではなく亜共晶組成範囲に含有させることにより、
Siによる接合部材表面の浸食もなくなり、良好なろう
付性を得ながら均一なZn拡散層も得られるものとな
る。
【0009】前記アルミニウム合金粉末ろう材におい
て、Siは粉末をろう材として機能させるものである
が、4質量%未満では液相率が少なく十分なろう付が得
にくくなる。一方、13質量%を超えると過共晶領域と
なりZnの均一拡散が困難となる。好ましいSiの含有
量は6〜10質量%である。
【0010】Znはろう付時の加熱により接合部材例え
ば熱交換器における熱交換チューブの表面に拡散して、
犠牲防食のためのZn拡散層を形成し、ろう付後の耐食
性を向上させる役割を果たす。しかし、0.5質量%未
満ではZnの絶対量が不足して十分な防食効果が得られ
ず、20質量%を超えるとZnの拡散集中が生じやすく
なり、接合相手材例えば熱交換チューブと接合されるフ
ィンの剥がれの原因ともなり、Znの均一拡散が困難と
なる。好ましいZnの含有量は1〜10質量%である。
【0011】上記組成のアルミニウム合金粉末ろう材
は、機械粉化、アトマイズ法、遠心噴霧法等の常法の方
法により粉末化することができ、そのサイズは平均粒径
で1〜100μmであることが望ましい。平均粒径が1
μm未満のものは粉末作製が困難となる場合があり、1
00μmを超えるとろう材塗布層の厚さが不均一になり
やすく、Znの均一拡散が困難となる場合がある。アル
ミニウム合金粉末ろう材の特に好ましい平均粒径は5〜
50μmである。
【0012】上記アルミニウム合金粉末ろう材は、所望
によりろう付用フラックスと混合してフラックス入り粉
末ろう材とすることができる。尚、本発明において、フ
ラックスとの混合比やフラックスの種別は所望により任
意に用いてよく、限定されるものではない。
【0013】この発明の他の一つであるろう付用材料
は、上記アルミニウム合金粉末ろう材が接合部の表面に
付着されてなる。付着の好ましい態様としては、アルミ
ニウム合金粉末ろう材とバインダと溶剤とを混合してス
ラリー状の塗布材を作製し、この塗布材をろう付用材料
の表面に塗布した後、要すれば乾燥することにより付着
させる場合を挙げうる。これにより、アルミニウム合金
粉末ろう材を容易に付着させることができる。
【0014】前記溶剤としては、水、アルコール類など
を用いることができる。また、バインダとしては、接合
部の特性を低下させないで、粉末を良好に付着できるも
のであればよく、たとえばアクリル系、メタクリル系、
ホットメルト系、EVA系、ゴム系の樹脂や接着剤等が
挙げられる。これら溶剤やバインダの種類や混合比は適
宜選定することができ、限定されるものではない。
【0015】前記アルミニウム合金粉末ろう材を用い
て、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の複数個の
接合部材のろう付を行うには、まず、アルミニウム合金
粉末ろう材を含む塗布材を、前記接合部材のうちの少な
くとも1個の表面に付着させる。付着は、例えば前述し
たスラリー状の塗布材の塗布により行えばよい。
【0016】次いで、前記複数個の接合部材を加熱し、
前記粉末ろう材を溶融して、前記複数個の接合部材をろ
う付する。このろう付時の加熱により、接合部材の表面
に、粉末ろう材中のZnが拡散してZn含有層が形成さ
れる。前記粉末ろう材中のSiは過共晶ではなく亜共晶
組成範囲に含有されているから、ろう付時にSiによる
接合部材表面の浸食もなくなり、良好なろう付性を得な
がら均一なZn拡散層が得られる。このZn拡散層によ
り接合部材自体の耐食性が向上し、ひいてはろう付品全
体の耐食性が向上する。
【0017】ろう付品の一例として、図1に示すパラレ
ルフロータイプの熱交換器の製造方法について説明す
る。
【0018】図1において、1、2はヘッダー、3はア
ルミニウムまたはアルミニウム合金製の熱交換チュー
ブ、4はコルゲート状フィン、5は熱交換媒体の導入
口、6は熱交換媒体の導出口、8及び9はサイドプレー
ト、10は熱交換器コア部である。
【0019】まず、図2に示すように、表面にアルミニ
ウム合金粉末ろう材11が付着された熱交換チューブ3
を複数本準備した後、これらの熱交換チューブ3の両端
部を、ヘッダー1,2の長さ方向に形成されたチューブ
挿入孔に挿入した後、コルゲート状フィン4を各熱交換
チューブ3、3間に組み付けて熱交換器コア部10を有
する熱交換器組立体を製作する。
【0020】ついで、必要に応じてフラックスを供給し
たのち加熱する。この加熱により、熱交換チューブ3の
表面の粉末ろう材11が溶融して、熱交換チューブ3と
コルゲート状フィン4とが良好にろう付接合される。同
時に、粉末ろう材11中のZnが熱交換チューブ3の表
層部に均一に拡散してZn拡散層が形成され、このZn
拡散層により熱交換チューブ3自体の耐食性が向上し、
ひいては熱交換器全体の耐食性が向上する。
【0021】なお、粉末ろう材が付着される熱交換チュ
ーブの材質は特に限定されることはなく、各種のアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金等を用いればよいが、主
としてJIS A1000系合金が用いられることが多
い。また、熱交換チューブ以外のろう付用材料について
も、各種アルミニウムまたはアルミニウム合金等の中か
ら用途との関係で適宜材質を選択すればよい。
【0022】
【実施例】〈実施例1〉Si、Zn含有量を表1のよう
に各種に設定したAl−Si−Zn合金粉末ろう材(平
均粒子径30μm)と、フッ化物系フラックスと、バイ
ンダとしてのアクリル系接着剤を用意し、これらを質量
比で10:1:1で混合した。そしてこの混合物を、溶
剤としてのメチルエチルケトンに懸濁して50質量%の
スラリーとし、これを熱交換チューブ用基材としてのJ
IS A1100合金からなる縦40mm×横60mm
×厚さ2mmの板材の表面に塗布し、乾燥した。塗布量
は乾燥状態で厚さ35μmである。
【0023】次に、前記粉末ろう材の付着された板材
を、同じくJIS A1100合金からなるコルゲート
状フィンと層状に組み合わせて、不活性雰囲気下で60
0℃×5minの加熱を行った。 〈実施例2〉Si、Zn含有量を表2のように各種に設
定したAl−Si−Zn合金粉末ろう材(平均粒子径3
0μm)と、フッ化物系フラックスと、バインダとして
の水溶性EVA系接着剤を用意し、これらを質量比で1
0:1:1で混合した。そしてこの混合物を、溶剤とし
ての水に懸濁して50質量%のスラリーとし、これを熱
交換チューブ用基材としてのJIS A1100合金か
らなる縦40mm×横60mm×厚さ2mmの板材の表
面に塗布し、乾燥した。塗布量は乾燥状態で厚さ35μ
mである。
【0024】次に、前記粉末ろう材の付着された板材
を、同じくJIS A1100合金からなるコルゲート
状フィンと層状に組み合わせて、不活性雰囲気下で60
0℃×5minの加熱を行った。 〈実施例3〉表3に示すように、Al−8質量%Si−
5質量%Znのアルミニウム合金粉末ろう材で平均粒子
径を1、5、30、50、100μmに設定したもの
と、フッ化物系フラックスと、バインダとしてのホット
メルト系接着剤を用意し、これらを質量比で10:1:
1で混合した。そしてこの混合物を、熱交換チューブ用
基材としてのJIS A1100合金からなる縦40m
m×横60mm×厚さ2mmの板材の表面に塗布し、乾
燥した。塗布量は乾燥状態で厚さ35μmである。
【0025】次に、前記粉末ろう材の付着された板材
を、同じくJIS A1100合金からなるコルゲート
状フィンと層状に組み合わせて、不活性雰囲気下で60
0℃×5minの加熱を行った。 〈比較例1〉Si、Zn含有量を表1のように各種に設
定したAl−Si−Zn合金粉末ろう材(平均粒子径3
0μm)を用意した。
【0026】そして、これらの粉末ろう材を板材の表面
に付着し、さらにコルゲート状フィンと組み合わせて加
熱した。板材、ろう材の付着方法、コルゲート状フィ
ン、コルゲート状フィンとの組み合わせ状態、加熱条件
は実施例1と同じとした。 〈比較例2〉Si、Zn含有量を表2のように各種に設
定したAl−Si−Zn合金粉末ろう材(平均粒子径3
0μm)を用意した。
【0027】そして、これらの粉末ろう材を板材の表面
に付着し、さらにコルゲート状フィンと組み合わせて加
熱した。板材、ろう材の付着方法、コルゲート状フィ
ン、コルゲート状フィンとの組み合わせ状態、加熱条件
は実施例1と同じとした。
【0028】以上により得た各ろう付品のサンプルにつ
き、以下のような評価を実施した。 〈評価方法1〉実施例1と比較例1について拡散深さと
ろう付性を調べた。拡散深さについては、作製したサン
プルにおいて板表面位置からのZn拡散距離を各10点
測定し、平均拡散深さ、最大拡散深さを測定した。ろう
付性は、作製したサンプルにおいてフィンの接合率が9
0%以上のものを◎、90%未満80%以上のものを
○、80%未満のものを×とした。そして、均一拡散
性、ろう付性ともに極めて優れているものを◎、優れて
いるものを○、均一拡散性、ろう付性のうちの少なくと
もいずれかが劣るものを×で評価した。 〈評価方法2〉実施例2と比較例2について腐食試験に
おけるフィン部の腐食と板材表面の腐食形態を調べた。
腐食試験としてはCASS試験1000時間を行った。
フィン部の腐食は、作製したサンプルのフィン剥がれ率
が30%以上のものを×とし、それ未満のものを○とし
た。腐食形態では、作製したサンプルの板材表面の腐食
形態が孔食と面腐食のどちらであるか調べた。そして、
フィン剥がれ率、腐食形態ともに極めて優れているもの
を◎、優れているものを○、フィン剥がれ率、腐食形態
のうちの少なくともいずれかが劣るものを×で評価し
た。 〈評価方法3〉実施例3について拡散深さを評価した。
拡散深さは、作製したサンプルにおいて板材表面位置か
らのZn拡散距離を各10点測定し、平均拡散深さ、最
大拡散深さを測定し、均一かつ良好に拡散しているもの
を○、そうでないものを×とした。
【0029】以上の結果を表1〜3に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】表1〜3の結果からわかるように、本発明
実施品はろう付性が良好で、ろう付後の耐食性にも優れ
ていることがわかる。
【0034】これに対し、Si含有量が本発明の下限値
を下回る比較例1のNo22、24、26、28、30
は、ろう付性に問題があり、Si含有量が本発明の上限
値を上回る比較例1のNo23、25、27、29、3
1は、最大拡散深さが大きく、換言すれば均一な拡散が
得られなかった。平均深さの値に対して、最大深さの値
がかなり大きいものは局所的な浸食が発生していた。
【0035】また、Zn含有量が本発明の下限値を下回
る比較例2のNo62、64、66、68、70は、腐
食形態が孔食を示し、耐食性に問題があり、Zn含有量
が本発明の上限値を上回る比較例2のNo63、65、
67、69、71は、フィン剥がれが生じた。これは、
Znの拡散集中によるものと考えられる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、Si過多
による接合部材表面の浸食を抑制でき、良好なろう付性
を得ることができるとともに、均一なZn拡散層を形成
し得て耐食性にも優れたろう付品の提供が可能となる。
【0037】請求項2に係る発明によれば、Si、Zn
の各含有量を規定したことにより、さらに安定したろう
付性と耐食性を発揮させることができる。
【0038】請求項3に係る発明によれば、粉末ろう材
の平均粒子径を規定したことにより、粉末ろう材の作製
が容易となるとともに、接合部材の表面への粉末ろう材
の付着を均一にできる。
【0039】請求項4に係る発明によれば、ろう付用フ
ラックスが混合されているから、ろう付に際してフラッ
クスを別途供給する必要がなくなるか、あるいは少ない
供給量で済む。
【0040】請求項5に係る発明によれば、ろう付性、
耐食性ともに優れたろう付品を提供しうるろう付材料と
なし得る。
【0041】請求項6に係る発明によれば、さらに安定
したろう付性、耐食性を発揮させることができるろう付
材料となし得る。
【0042】請求項7に係る発明によれば、粉末ろう材
の平均粒子径を規定したことにより、粉末ろう材の作製
が容易となるとともに、接合部材の表面へ均一に粉末ろ
う材が付着されたろう付材料となし得る。
【0043】請求項8に係る発明によれば、ろう付に際
してフラックスを別途供給する必要がなくなるか、ある
いは少ない供給量で済むろう付材料となし得る。
【0044】請求項9に係る発明によれば、ろう付用材
料への粉末ろう材の付着を容易となし得る。
【0045】請求項10に係る発明によれば、ろう付
性、耐食性ともに優れたろう付品を製造しうる。
【0046】請求項11に係る発明によれば、さらに安
定したろう付性、耐食性を有するろう付品を製造しう
る。
【0047】請求項12に係る発明によれば、粉末ろう
材の作製が容易となるとともに、接合部材の表面へ均一
に粉末ろう材を付着させることができ、優れたろう付
性、耐食性を発揮させることができる。
【0048】請求項13に係る発明によれば、フラック
スを別途供給する必要なく、あるいは少ない供給量にて
ろう付を行うことができる。
【0049】請求項14に係る発明によれば、ろう付用
材料への粉末ろう材の付着を容易にでき、ひいてはろう
付工程の簡素化を図ることができる。
【0050】請求項15に係る発明によれば、ろう付
性、耐食性ともに優れた熱交換器を製造しうる。
【0051】請求項16に係る発明によれば、さらに安
定したろう付性、耐食性を有する熱交換器を製造しう
る。
【0052】請求項17に係る発明によれば、粉末ろう
材の作製が容易となるとともに、熱交換器構成部材の表
面へ均一に粉末ろう材を付着させることができ、優れた
ろう付性、耐食性を発揮させることができる。
【0053】請求項18に係る発明によれば、フラック
スを別途供給する必要なく、あるいは少ない供給量にて
ろう付を行うことができ、熱交換器を製造できる。
【0054】請求項19に係る発明によれば、熱交換器
構成部材への粉末ろう材の付着を容易にでき、ひいては
熱交換器の製造工程の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るろう付方法によっ
て製造された熱交換器の正面図である。
【図2】同じく熱交換器のコア部の要部を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
3・・・・・・熱交換チューブ(ろう付用材料) 4・・・・・・フィン 10・・・・・コア部 11・・・・・粉末ろう材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28F 1/32 F28F 1/32 B // B23K 101:14 B23K 101:14 103:10 103:10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:4〜13質量%、Zn:0.5〜
    20質量%を含有し、残部がAl及び不純物からなるこ
    とを特徴とするアルミニウム合金粉末ろう材。
  2. 【請求項2】 Si含有量が6〜10質量%、Zn含有
    量が1〜10質量%である請求項1に記載のアルミニウ
    ム合金粉末ろう材。
  3. 【請求項3】 平均粒径が1〜100μmの範囲である
    請求項1または2に記載のアルミニウム合金粉末ろう
    材。
  4. 【請求項4】 ろう付用フラックスが混合されている請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載のアルミニウム合
    金粉末ろう材。
  5. 【請求項5】 Si:4〜13質量%、Zn:0.5〜
    20質量%を含有し、残部がAl及び不純物からなるア
    ルミニウム合金粉末ろう材が表面に付着されているろう
    付用材料。
  6. 【請求項6】 アルミニウム合金粉末ろう材におけるS
    i含有量が6〜10質量%、Zn含有量が1〜10質量
    %である請求項5に記載のろう付用材料。
  7. 【請求項7】 アルミニウム合金粉末ろう材の平均粒径
    が1〜100μmの範囲である請求項5または6に記載
    のろう付用材料。
  8. 【請求項8】 アルミニウム合金粉末ろう材にろう付用
    フラックスが混合されている請求項5ないし7のいずれ
    か1項に記載のろう付用材料。
  9. 【請求項9】 アルミニウム合金粉末ろう材とバインダ
    と溶剤とが混合されたスラリー状の塗布材が接合部材に
    塗布されることにより、アルミニウム合金粉末ろう材が
    接合部材に付着されてなる請求項5ないし8のいずれか
    1項に記載のろう付用材料。
  10. 【請求項10】 アルミニウムまたはアルミニウム合金
    製の複数個の接合部材をろう付する方法であって、 Si:4〜13質量%、Zn:0.5〜20質量%を含
    有し、残部がAl及び不純物からなるアルミニウム合金
    粉末ろう材を、前記接合部材のうちの少なくとも1個の
    表面に付着させる工程と、 前記複数個の接合部材を加熱し、前記粉末ろう材を介し
    て前記複数個の接合部材をろう付する工程と、を含むこ
    とを特徴とするろう付方法。
  11. 【請求項11】 アルミニウム合金粉末ろう材における
    Si含有量が6〜10質量%、Zn含有量が1〜10質
    量%である請求項10に記載のろう付方法。
  12. 【請求項12】 アルミニウム合金粉末ろう材の平均粒
    径が1〜100μmの範囲である請求項10または11
    に記載のろう付方法。
  13. 【請求項13】 アルミニウム合金粉末ろう材にろう付
    用フラックスが混合されている請求項10ないし12の
    いずれか1項に記載のろう付方法。
  14. 【請求項14】 アルミニウム合金粉末ろう材とバイン
    ダと溶剤を混合してスラリー状の塗布材とし、この塗布
    材を接合部材に塗布することにより、アルミニウム合金
    粉末ろう材を接合部材に付着させる請求項10ないし1
    3のいずれか1項に記載のろう付方法。
  15. 【請求項15】 Si:4〜13質量%、Zn:0.5
    〜20質量%を含有し、残部がAl及び不純物からなる
    アルミニウム合金粉末ろう材を、複数個の熱交換器構成
    部材の少なくともいずれかの表面に付着させる工程と、
    前記複数個の熱交換器構成部材を加熱し、前記粉末ろう
    材を介して前記複数個の熱交換器構成部材をろう付する
    工程と、を含むことを特徴とする熱交換器の製造方法。
  16. 【請求項16】 アルミニウム合金粉末ろう材における
    Si含有量が6〜10質量%、Zn含有量が1〜10質
    量%である請求項15に記載の熱交換器の製造方法。
  17. 【請求項17】 アルミニウム合金粉末ろう材の平均粒
    径が1〜100μmの範囲である請求項15または16
    に記載のろう付方法。
  18. 【請求項18】 アルミニウム合金粉末ろう材にろう付
    用フラックスが混合されている請求項15ないし17の
    いずれか1項に記載の熱交換器の製造方法。
  19. 【請求項19】 アルミニウム合金粉末ろう材とバイン
    ダと溶剤を混合してスラリー状の塗布材とし、この塗布
    材を接合部材に塗布することにより、アルミニウム合金
    粉末ろう材を熱交換器構成部材に付着する請求項15な
    いし18のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法。
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