JPH0639586A - ろう付け用組成物、ろう付け用組成物が塗布されたアル ミニウム合金材及び熱交換器の製造方法 - Google Patents

ろう付け用組成物、ろう付け用組成物が塗布されたアル ミニウム合金材及び熱交換器の製造方法

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JPH0639586A
JPH0639586A JP17797792A JP17797792A JPH0639586A JP H0639586 A JPH0639586 A JP H0639586A JP 17797792 A JP17797792 A JP 17797792A JP 17797792 A JP17797792 A JP 17797792A JP H0639586 A JPH0639586 A JP H0639586A
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斉藤  均
Hiroto Momozaki
博人 桃崎
Ken Toma
建 当摩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ろう付け特性に優れた技術を提供することで
ある。 【構成】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末と、熱可
塑性のバインダ樹脂と、アルコールとを含むろう付け用
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば熱交換器のチュ
ーブとフィンとのろう付けに用いられるろう付け用組成
物、このろう付け用組成物が塗布されたチューブ、そし
てこのろう付け用組成物が塗布されたチューブを用いて
の熱交換器の製造方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】アルミニウム又はアルミニウム合金(以
下、単にアルミニウム合金)製の部材をろう付けするに
際して、このアルミニウム合金製部材が簡単な形状で、
かつ、接合個所が少ない場合には、ろう線材を用いたト
ーチろう付けで対応出来ると言われている。
【0003】しかしながら、熱交換器のチューブとフィ
ンとの接合のように、接合個所が多く、しかも複雑な形
状である場合には、上記のトーチろう付けでは対処出来
にくい。この為、ろう材を張り合わせたブレージングシ
ートを用い、そして真空ろう付け、不活性雰囲気でのろ
う付け、あるいはフラックスを用いたろう付け等のろう
付け方法が提案されている。
【0004】ところで、上記ブレージングシートを用い
てのろう付け方法は、複雑な形状の部材を接合する場合
には有効であるものの、ろう付けに必要ない部分にもろ
う材が張り合わされているブレージングシートを用いる
為、無駄が多いものであり、それだけコストが高く付い
ている。さらには、ろう材が全面に張り合わされている
為、ろう付け加工時にろうが母材を侵食し、母材の変形
が引き起こされる。
【0005】このようなことに鑑みて、ろう付け用のア
ルミニウム合金粉末とアクリル系樹脂と水との混合溶液
からなるろう付け用組成物が提案(特開平2−1471
93号公報、特開平3−35894号公報、特開平3−
35896号公報、特開平3−106595号公報)さ
れた。そして、この提案になる技術はブレージングシー
トを用いてのろう付け技術のものに比べると好ましいも
のであった。
【0006】しかしながら、ろう付け特性に対する要求
が一段と激しくなり、改善が求められるに至った。
【0007】
【発明の開示】本発明の目的は、ろう付け特性に優れた
技術を提供することである。この本発明の目的は、ろう
付け用のアルミニウム合金粉末と、熱可塑性のバインダ
樹脂と、アルコールとを含むことを特徴とするろう付け
用組成物によって達成される。
【0008】又、ろう付け用のアルミニウム合金粉末
と、犠牲陽極効果を有する金属粉末と、熱可塑性のバイ
ンダ樹脂と、アルコールとを含むことを特徴とするろう
付け用組成物によって達成される。尚、上記ろう付け用
組成物において用いられるアルコールとしては、例えば
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、
イソプルピルアルコール、ペンタノールといったように
炭素数1〜8の脂肪族アルコールが挙げられる。
【0009】熱可塑性のバインダ樹脂としては、ろう付
け温度で分解炭化するよりも揮発性が高く、分子量が1
000〜100000のアクリル系またはメタクリル系
の樹脂が好ましいものであり、例えばポリアクリル酸ブ
チル等が挙げられる。ろう付け用のアルミニウム合金粉
末としては、Al−Si合金、Al−Si−Mg合金、
Al−Zn合金、Al−Zn−Si合金が用いられる。
中でも、約10〜200μmの大きさのAl−Si合金
粉末、Al−Si−Mg合金粉末、Al−Zn合金粉
末、Al−Zn−Si合金粉末が好ましい。
【0010】犠牲陽極効果を有する金属粉末としては、
例えばZn粉末やAl−Zn粉末などのように母材とな
るアルミニウム合金材よりも電気化学的に卑なものであ
れば良い。そして、ろう付け用のアルミニウム合金粉末
と熱可塑性のバインダ樹脂との配合割合は、ろう付け用
のアルミニウム合金粉末/熱可塑性のバインダ樹脂が重
量比で100/0.1〜100/100、望ましくは1
00/5〜100/20であることが好ましく、又、熱
可塑性のバインダ樹脂とアルコールとの配合割合は、熱
可塑性のバインダ樹脂/アルコールが重量比で100/
100〜100/10000、望ましくは100/50
0〜100/2000であることが好ましい。
【0011】又、ろう付け用のアルミニウム合金粉末と
熱可塑性のバインダ樹脂とアルコールとを含むろう付け
用組成物が塗布、乾燥されてなり、ろう付け用のアルミ
ニウム合金粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを含有する
塗膜が設けられてなることを特徴とするアルミニウム合
金材によって達成される。又、ろう付け用のアルミニウ
ム合金粉末と犠牲陽極効果を有する金属粉末と熱可塑性
のバインダ樹脂とアルコールとを含むろう付け用組成物
が塗布、乾燥されてなり、ろう付け用のアルミニウム合
金粉末と犠牲陽極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバ
インダ樹脂とを含有する塗膜が設けられてなることを特
徴とするアルミニウム合金材によって達成される。
【0012】尚、上記アルミニウム合金材において用い
られるアルコールとしては、例えばメタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、イソプルピルアルコ
ール、ペンタノールといったように炭素数1〜8の脂肪
族アルコールが挙げられる。熱可塑性のバインダ樹脂と
しては、ろう付け温度で分解炭化するよりも揮発性が高
く、分子量が1000〜100000のアクリル系また
はメタクリル系の樹脂が好ましいものであり、例えばポ
リアクリル酸ブチル等が挙げられる。
【0013】ろう付け用のアルミニウム合金粉末として
は、Al−Si合金、Al−Si−Mg合金、Al−Z
n合金、Al−Zn−Si合金が用いられる。中でも、
約10〜200μmの大きさのAl−Si合金粉末、A
l−Si−Mg合金粉末、Al−Zn合金粉末、Al−
Zn−Si合金粉末が好ましい。そして、ろう付け用の
アルミニウム合金粉末と熱可塑性のバインダ樹脂との配
合割合は、ろう付け用のアルミニウム合金粉末/熱可塑
性のバインダ樹脂が重量比で100/0.1〜100/
100、望ましくは100/5〜100/20であるこ
とが好ましく、又、熱可塑性のバインダ樹脂とアルコー
ルとの配合割合は、熱可塑性のバインダ樹脂/アルコー
ルが重量比で100/100〜100/10000、望
ましくは100/500〜100/2000であること
が好ましい。
【0014】ろう付け用組成物を塗布する手段として
は、例えばスプレー法、フローコーター法、ロールコー
ター法、ハケ塗りといった各種の手段を採用できる。塗
布厚は、乾燥後の厚さが約10〜200μm程度である
ことが好ましい。又、ろう付け用のアルミニウム合金粉
末と熱可塑性のバインダ樹脂とアルコールとを含むろう
付け用組成物をアルミニウム又はアルミニウム合金製の
熱交換器構成部品の表面に塗布、乾燥する工程と、アル
ミニウム又はアルミニウム合金製の熱交換器構成部品と
前記の塗布、乾燥工程により得られたろう付け用のアル
ミニウム合金粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを含有す
る塗膜が設けられてなるアルミニウム又はアルミニウム
合金製の熱交換器構成部品とを組み合わせる工程と、熱
処理することにより両者をろう付けする工程とを具備す
ることを特徴とする熱交換器の製造方法によって達成さ
れる。
【0015】又、ろう付け用のアルミニウム合金粉末と
熱可塑性のバインダ樹脂とアルコールとを含むろう付け
用組成物をアルミニウム又はアルミニウム合金製の熱交
換器構成部品の表面に塗布、乾燥する工程と、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金製の熱交換器構成部品と前記
の塗布、乾燥工程により得られたろう付け用のアルミニ
ウム合金粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを含有する塗
膜が設けられてなるアルミニウム又はアルミニウム合金
製の熱交換器構成部品とを組み合わせる工程と、前記の
塗膜が設けられている部分にフラックスを介在させる工
程と、熱処理することにより両者をろう付けする工程と
を具備することを特徴とする熱交換器の製造方法によっ
て達成される。
【0016】又、ろう付け用のアルミニウム合金粉末と
犠牲陽極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹
脂とアルコールとを含むろう付け用組成物をアルミニウ
ム又はアルミニウム合金製の熱交換器構成部品の表面に
塗布、乾燥する工程と、アルミニウム又はアルミニウム
合金製の熱交換器構成部品と前記の塗布、乾燥工程によ
り得られたろう付け用のアルミニウム合金粉末と犠牲陽
極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを
含有する塗膜が設けられてなるアルミニウム又はアルミ
ニウム合金製の熱交換器構成部品とを組み合わせる工程
と、熱処理することにより両者をろう付けする工程とを
具備することを特徴とする熱交換器の製造方法によって
達成される。
【0017】又、ろう付け用のアルミニウム合金粉末と
犠牲陽極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹
脂とアルコールとを含むろう付け用組成物をアルミニウ
ム又はアルミニウム合金製の熱交換器構成部品の表面に
塗布、乾燥する工程と、アルミニウム又はアルミニウム
合金製の熱交換器構成部品と前記の塗布、乾燥工程によ
り得られたろう付け用のアルミニウム合金粉末と犠牲陽
極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを
含有する塗膜が設けられてなるアルミニウム又はアルミ
ニウム合金製の熱交換器構成部品とを組み合わせる工程
と、前記の塗膜が設けられている部分にフラックスを介
在させる工程と、熱処理することにより両者をろう付け
する工程とを具備することを特徴とする熱交換器の製造
方法によって達成される。
【0018】尚、上記熱交換器の製造方法において用い
られるアルコールとしては、例えばメタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、イソプルピルアルコ
ール、ペンタノールといったように炭素数1〜8の脂肪
族アルコールが挙げられる。熱可塑性のバインダ樹脂と
しては、ろう付け温度で分解炭化するよりも揮発性が高
く、分子量が1000〜100000のアクリル系また
はメタクリル系の樹脂が好ましいものであり、例えばポ
リアクリル酸ブチル等が挙げられる。
【0019】ろう付け用のアルミニウム合金粉末として
は、Al−Si合金、Al−Si−Mg合金、Al−Z
n合金、Al−Zn−Si合金が用いられる。中でも、
約10〜200μmの大きさのAl−Si合金粉末、A
l−Si−Mg合金粉末、Al−Zn合金粉末、Al−
Zn−Si合金粉末が好ましい。そして、ろう付け用の
アルミニウム合金粉末と熱可塑性のバインダ樹脂との配
合割合は、ろう付け用のアルミニウム合金粉末/熱可塑
性のバインダ樹脂が重量比で100/0.1〜100/
100、望ましくは100/5〜100/20であるこ
とが好ましく、又、熱可塑性のバインダ樹脂とアルコー
ルとの配合割合は、熱可塑性のバインダ樹脂/アルコー
ルが重量比で100/100〜100/10000、望
ましくは100/500〜100/2000であること
が好ましい。
【0020】ろう付け用組成物を塗布する手段として
は、例えばスプレー法、フローコーター法、ロールコー
ター法、ハケ塗りといった各種の手段を採用できる。ろ
う付け用組成物が塗布される熱交換器構成部品はフィン
であってもチューブであっても良いが、図1に示される
如く、フィン1よりもチューブ2の表面に塗布されるこ
とが好ましい。尚、チューブ2はヘッダー3に差し込ま
れることから、チューブ2の端部にはろう付け用組成物
を塗布しないようにすることが好ましい。
【0021】塗布厚は、乾燥後の厚さが約10〜200
μm程度であることが好ましい。フラックスとしては、
例えばKF−AlF3 、RbF−AlF3 のようなフッ
化物系のもの、KCl−LiCl−NaF、CaCl2
−KCl−ZnCl2 、NaCl−KCl−LiCl−
LiF−ZnCl2 、ZnCl2 −NaF−NH 4 Cl
のような塩化物系のものがあり、その他にも各種のもの
が用いられる。
【0022】アルミニウム合金製の熱交換器構成部品
(例えば、フィン)とろう付け用組成物が塗布されたア
ルミニウム合金製の熱交換器構成部品(例えば、チュー
ブ)とをろう付けする熱処理としては、真空雰囲気や不
活性雰囲気下でのろう付けや、フラックスろう付けなど
のろう付け手段を適宜採用できる。以下、実施例により
具体的に説明する。
【0023】
【実施例】
〔実施例1〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(10wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 3重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 5重量部 イソプロピルアルコール 70重量部 上記の成分を充分に混練してなるろう付け用組成物を、
図1に示されるようなアルミニウム合金製の押出し偏平
管(チューブ)表面に塗布し、乾燥させた。
【0024】このろう付け用組成物の塗膜が設けられた
チューブに対してコルゲート加工されたフィンを組み合
わせ、この後5%KF−AlF3 水溶液中に浸漬し、フ
ラックスを介在させた。そして、窒素雰囲気下において
600℃で5分間の熱処理を行うことにより、チューブ
とフィンとをろう付けした。
【0025】〔実施例2〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(10wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 5重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 20重量部 イソプロピルアルコール 100重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0026】〔実施例3〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(8wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 3重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 10重量部 イソプロピルアルコール 80重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0027】〔実施例4〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(8wt%)合金粉末 100重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 5重量部 イソプロピルアルコール 80重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0028】〔実施例5〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(10wt%)−Mg(1wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 3重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 10重量部 イソプロピルアルコール 100重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0029】〔実施例6〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Zn(5.5wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 1重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 5重量部 イソプロピルアルコール 100重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0030】〔実施例7〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Zn(5.5wt%)−Si(0.4wt%)合 金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 1重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 10重量部 イソプロピルアルコール 100重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0031】〔実施例8〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(10wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 3重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 50重量部 n−ブチルアルコール 50重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0032】〔実施例9〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(8wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 3重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 100重量部 n−オクチルアルコール 100重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0033】〔比較例1〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(10wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 3重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 5重量部 水 70重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0034】〔比較例2〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(10wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 3重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 5重量部 トルエン 70重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0035】〔比較例3〕 〔ろう付け用組成物〕 平均粒径40μmのAl−Si(10wt%)合金粉末 100重量部 平均粒径40μmのZn粉末 3重量部 ポリアクリル酸ブチル(平均分子量5000) 5重量部 アセトン 70重量部 上記の〔ろう付け用組成物〕を用いて実施例1と同様に
行った。
【0036】
【特性】上記各例で得た熱交換器におけるチューブとフ
ィンとのろう付け部分の接合具合を調べたので、その結
果を表−1にしめす。 これによれば、本発明のろう付け用組成物を用いてのろ
う付け性は一段と優れたものであることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱交換器の概略斜視図である。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末と、
    熱可塑性のバインダ樹脂と、アルコールとを含むことを
    特徴とするろう付け用組成物。
  2. 【請求項2】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末と、
    犠牲陽極効果を有する金属粉末と、熱可塑性のバインダ
    樹脂と、アルコールとを含むことを特徴とするろう付け
    用組成物。
  3. 【請求項3】 アルコールが炭素数1〜8の脂肪族アル
    コールの群の中から選ばれるものであることを特徴とす
    る請求項1または請求項2のろう付け用組成物。
  4. 【請求項4】 熱可塑性のバインダ樹脂は、分子量10
    00〜100000のアクリル系またはメタクリル系の
    樹脂の群の中から選ばれるものであり、ろう付け温度で
    分解炭化するよりも揮発性が高いものであることを特徴
    とする請求項1または請求項2のろう付け用組成物。
  5. 【請求項5】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末がA
    l−Si合金、Al−Si−Mg合金、Al−Zn合
    金、Al−Zn−Si合金の群の中から選ばれるもので
    あることを特徴とする請求項1または請求項2のろう付
    け用組成物。
  6. 【請求項6】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末が約
    10〜200μmの大きさのものであることを特徴とす
    る請求項1、請求項2または請求項5のろう付け用組成
    物。
  7. 【請求項7】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末/熱
    可塑性のバインダ樹脂が重量比で100/0.1〜10
    0/100であることを特徴とする請求項1または請求
    項2のろう付け用組成物。
  8. 【請求項8】 熱可塑性のバインダ樹脂/アルコールが
    重量比で100/100〜100/10000であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のろう付け用組
    成物。
  9. 【請求項9】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末と熱
    可塑性のバインダ樹脂とアルコールとを含むろう付け用
    組成物が塗布、乾燥されてなり、ろう付け用のアルミニ
    ウム合金粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを含有する塗
    膜が設けられてなることを特徴とするアルミニウム合金
    材。
  10. 【請求項10】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末と
    犠牲陽極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹
    脂とアルコールとを含むろう付け用組成物が塗布、乾燥
    されてなり、ろう付け用のアルミニウム合金粉末と犠牲
    陽極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹脂と
    を含有する塗膜が設けられてなることを特徴とするアル
    ミニウム合金材。
  11. 【請求項11】 アルコールが炭素数1〜8の脂肪族ア
    ルコールの群の中から選ばれるものであることを特徴と
    する請求項9または請求項10のアルミニウム合金材。
  12. 【請求項12】 熱可塑性のバインダ樹脂は、分子量1
    000〜100000のアクリル系またはメタクリル系
    の樹脂の群の中から選ばれるものであり、ろう付け温度
    で分解炭化するよりも揮発性が高いものであることを特
    徴とする請求項9または請求項10のアルミニウム合金
    材。
  13. 【請求項13】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末が
    Al−Si合金、Al−Si−Mg合金、Al−Zn合
    金、Al−Zn−Si合金の群の中から選ばれるもので
    あることを特徴とする請求項9または請求項10のアル
    ミニウム合金材。
  14. 【請求項14】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末が
    約10〜200μmの大きさのものであることを特徴と
    する請求項9、請求項10または請求項13のアルミニ
    ウム合金材。
  15. 【請求項15】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末/
    熱可塑性のバインダ樹脂が重量比で100/0.1〜1
    00/100であることを特徴とする請求項9または請
    求項10のアルミニウム合金材。
  16. 【請求項16】 熱可塑性のバインダ樹脂/アルコール
    が重量比で100/100〜100/10000である
    ことを特徴とする請求項9または請求項10のアルミニ
    ウム合金材。
  17. 【請求項17】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末と
    熱可塑性のバインダ樹脂とアルコールとを含むろう付け
    用組成物をアルミニウム又はアルミニウム合金製の熱交
    換器構成部品の表面に塗布、乾燥する工程と、アルミニ
    ウム又はアルミニウム合金製の熱交換器構成部品と前記
    の塗布、乾燥工程により得られたろう付け用のアルミニ
    ウム合金粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを含有する塗
    膜が設けられてなるアルミニウム又はアルミニウム合金
    製の熱交換器構成部品とを組み合わせる工程と、熱処理
    することにより両者をろう付けする工程とを具備するこ
    とを特徴とする熱交換器の製造方法。
  18. 【請求項18】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末と
    熱可塑性のバインダ樹脂とアルコールとを含むろう付け
    用組成物をアルミニウム又はアルミニウム合金製の熱交
    換器構成部品の表面に塗布、乾燥する工程と、アルミニ
    ウム又はアルミニウム合金製の熱交換器構成部品と前記
    の塗布、乾燥工程により得られたろう付け用のアルミニ
    ウム合金粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを含有する塗
    膜が設けられてなるアルミニウム又はアルミニウム合金
    製の熱交換器構成部品とを組み合わせる工程と、前記の
    塗膜が設けられている部分にフラックスを介在させる工
    程と、熱処理することにより両者をろう付けする工程と
    を具備することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  19. 【請求項19】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末と
    犠牲陽極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹
    脂とアルコールとを含むろう付け用組成物をアルミニウ
    ム又はアルミニウム合金製の熱交換器構成部品の表面に
    塗布、乾燥する工程と、アルミニウム又はアルミニウム
    合金製の熱交換器構成部品と前記の塗布、乾燥工程によ
    り得られたろう付け用のアルミニウム合金粉末と犠牲陽
    極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを
    含有する塗膜が設けられてなるアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金製の熱交換器構成部品とを組み合わせる工程
    と、熱処理することにより両者をろう付けする工程とを
    具備することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  20. 【請求項20】 ろう付け用のアルミニウム合金粉末と
    犠牲陽極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹
    脂とアルコールとを含むろう付け用組成物をアルミニウ
    ム又はアルミニウム合金製の熱交換器構成部品の表面に
    塗布、乾燥する工程と、アルミニウム又はアルミニウム
    合金製の熱交換器構成部品と前記の塗布、乾燥工程によ
    り得られたろう付け用のアルミニウム合金粉末と犠牲陽
    極効果を有する金属粉末と熱可塑性のバインダ樹脂とを
    含有する塗膜が設けられてなるアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金製の熱交換器構成部品とを組み合わせる工程
    と、前記の塗膜が設けられている部分にフラックスを介
    在させる工程と、熱処理することにより両者をろう付け
    する工程とを具備することを特徴とする熱交換器の製造
    方法。
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