JP2000343211A - ろう付け方法 - Google Patents
ろう付け方法Info
- Publication number
- JP2000343211A JP2000343211A JP11187986A JP18798699A JP2000343211A JP 2000343211 A JP2000343211 A JP 2000343211A JP 11187986 A JP11187986 A JP 11187986A JP 18798699 A JP18798699 A JP 18798699A JP 2000343211 A JP2000343211 A JP 2000343211A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binder
- brazing
- brazing material
- diameter
- joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
部表面に固定し、効率良く且つ確実にろう付けを行う方
法を提供する。 【解決手段】 ろう付け部品の接合部表面に水溶性バイ
ンダーを径0.01〜2mmの粒状に付着させた後、該
バインダー上に径0.01〜0.2mmの粉末状ろう材
を供給し、その後ろう付け熱処理する。バインダーの濡
れ性が悪くても接合部表面に均一にバインダーが分散す
るため、粉末状ろう材も均一に固定でき、効率良く且つ
確実にろう付けできる。
Description
を用いて粉末状ろう材をろう付けする方法に関する。
に使用されている銅ろうは、ろう材自身が軟らかく加工
が容易であり、多くの場合およそ0.1mm以下の厚さ
の箔にしてろう付けされている。
使用されるニッケルろうは、ボロン、シリコン、燐など
を多く含有するため加工性が極めて悪く、薄板や棒形状
に加工できないために粉末状で多く使用される。
ろう付け熱処理する前に粉末状ろう材を接合部表面にバ
インダーを用いて固定する必要があり、液体状のバイン
ダーが一般に使用されている。液状バインダーを用いて
接合部表面へろう材を固定させる方法としては、ろう材
とバインダーを同時にスプレイ法で吹き付けたり、ろう
材とバインダーを予めペースト状に混合したものをスク
リーン印刷により付着させたり、ペースト状ろう材をデ
ィスペンサーやはけ等を用いて付着させたり、あるいは
ろう材とバインダーの混合溶液中に浸漬して付着させる
方法が知られている。
ンダーは、接合部表面で乾燥し粉末状ろう材を固定する
が、ろう付け熱処理時の加熱によりろう付け温度に達す
る前に気化消滅する。また、バインダーとして有機溶剤
系バインダーと水溶性バインダーが知られているが、接
着性に優れる有機溶媒系のバインダーが多く使用されて
いる。
イ法は材料歩留まりが悪く、有機溶剤系バインダーを用
いた場合にはメンテナンス性にも問題があった。スクリ
ーン印刷法は接合部が複雑で凹凸を有する場合にろう材
の供給性に問題があり、ディスペンサーやはけ塗り法は
ろう材供給の均質性や多量にろう付け処理する場合の生
産性に問題があった。また、浸漬法は接合部が複雑形状
の場合にろう材供給の均質性に問題があった。
優れるが、健康上の配慮が必要であったり、環境への影
響を考慮する必要があった。一方、水溶性バインダーは
一般に濡れ性が悪く、また接着力が弱いために均一かつ
確実に接合部表面に粉末状ろう材を固定することが困難
であった。
のろう付け方法の難点を解消するためになされたもので
あり、経済性や複雑形状への適用性に優れ、多量生産に
適し、更に環境問題のない粉末状ろう材のろう付け方法
を提供することをその目的としている。
法は、ろう付け部品の少なくとも接合部表面に径0.0
1〜2mmの粒状の水溶性バインダーを付着させた後、
該バインダー上に径0.01〜0.2mmの粉末状ろう
材を供給し、その後ろう付け熱処理することを特徴とし
ている。また、粉末状ろう材はニッケルを主成分とする
合金からなることを特徴としている。
う付け部品の脱脂洗浄を行っても、浸漬法やはけ塗り法
等によって接合部表面の全体を均一にバインダーで覆う
ことが困難であるが、スプレイ法等によって吹き付けた
場合には図1に示すように粒状となったバインダーを接
合部表面に均一に付着させることができる。更に、図2
に示すように粒状バインダー上に粉末状ろう材を供給す
れば、バインダーと接触したろう材がバインダーに付
着、乾燥し、バインダーの接着力によって接合部表面に
ろう材を固定することが可能となる。
大きくなると凝集等が生じて接合部表面への均一な分散
が困難となることから径2mmまでとした。なお、径1
mm以下が望ましい。一方、バインダーの径が小さくな
るとろう付けに必要な量のろう材を固定することが困難
となることから0.01mm以上の径が必要である。
バインダー表面を微小径のろう材が覆い、ろう付けに必
要な量のろう材を接合部表面に固定できなくなるため、
少なくとも0.01mm以上の径が必要である。一方、
径が大きい場合は粒子重量も大きくなるが、バインダー
の接着力が弱いために接合部表面に固定させることが困
難となることから0.2mmの径までとした。なお、粉
末状ろう材を製造する過程で付随的に混入する径0.0
1mm以下の粉末及び径0.2mm以上の粉末を合計1
0%以下含んでいても差し支えない。
着させる方法の一例としてスプレイ法があげられる。ス
プレイ法は接合部表面に凹凸があったり部品形状が複雑
であっても均一にバインダーを付着させることができ、
このため粉末状ろう材を接合部表面に均質に固定させる
ことが可能となる。
優れることから、多量に同一形状の部品をろう付けする
ような場合にはスプレイ法によってバインダーを吹き付
けることにより高い生産性を達成することが可能とな
る。更に、本発明においては水溶性バインダーを用いて
いるため、有機溶剤系バインダーをスプレイした場合に
特に問題となるような健康上の配慮や環境への影響を考
慮せずに高い生産性が達成できる。
ーと粉末状ろう材を同時にスプレイ法によって接合部表
面に吹き付けた場合、バインダーは接合部表面に付着す
るがバインダーの接着力が弱いためにろう材の多くは脱
落し、ろう付けに必要なろう材を接合部表面に固定する
ことが困難となる。
う材を別の工程で取り扱うため処理性に優れており、ま
た水溶性バインダーを使用しているためバインダー上に
供給したろう材の中でバインダーに付着しない余分なろ
う材の回収も容易に行うことができ、高い材料歩留まり
が得られる。
チレングリコール水溶液やポリビニルアルコール水溶液
等が利用できるが、接合部表面に適切な形状で付着させ
るためにはバインダーの種類や濃度を選択する必要があ
る。
ーに付着させる方法としては、吹き付け法やバインダー
上へ重力落下させる方法等があり、これらの方法によっ
て効率良く且つ確実にろう材を付着させることができ
る。
う付け部品の前処理として一般に充分な脱脂洗浄が必要
となる。しかし、本発明においてスプレイ法によってバ
インダーを吹き付ける場合には、接合部表面の清浄度が
低くてもバインダーを粒状に付着させることができるた
め、脱脂洗浄工程を簡略化させることも可能となる。
とバインダー上へのろう材の付着処理を繰り返すことに
よって、接合部表面へ固定させるろう材の量を増加させ
ることも必要に応じて可能である。
明する。図3は本発明のろう付け方法を適用したプレー
トフィン型熱交換器の組立概念を示す説明図で、両面に
ろう材を付着させたセパレートプレート5とフィン4を
組立て、ろう付けして熱交換器を製造する。
してSUS304を用い、バインダーとしてポリビニル
アルコールの5%水溶液を用いた。また、粉末状ろう材
として粒度分布の異なる2種類のJISZ3265BN
i−2のニッケルろうを用いた。
バインダーを吹き付け、平均径約0.2mmの球状粒子
にしてセパレートプレート5表面に均一に付着させた。
次に、径0.02〜0.15mmの粒度分布を有するB
Ni−2及び最大径が0.05mmで径0.01mm以
下が20%の粒度分布を有するBNi−2の2種類をバ
インダーが分散したセパレートプレート5上に散布し
た。
状況を観察した結果、ろう材はいずれの場合もセパレー
トプレート5表面に均一に固定されていたが、ろう材付
着量は径0.02〜0.15mmの粒度分布の場合は
0.04g/cm2であったが、最大径が0.05mm
で径0.01mm以下が20%の粒度分布の場合は0.
02g/cm2と少なかった。
ィン4を組立て、10−3torrの真空中で、108
0℃、10分間の条件でろう付けした。ろう付け後の接
合界面を観察した結果、最大径が0.05mmで径0.
01mm以下が20%の粒度分布の場合は、ろう材の量
が不足しているため接合部界面の隙間に充分にろう材が
流れず、フィン4とセパレートプレート5の接合は不良
であった。これに対し、径0.02〜0.15mmの粒
度分布の場合は、接合部界面の間隙に充分にろうが流
れ、フィン4とセパレートプレート5の接合は良好であ
った。
ーを2〜3mm径の粒子にしてセパレートプレート5表
面に付着させた後、径0.02〜0.15mmの粒度分
布を有するBNi−2をバインダーが分散したセパレー
トプレート5上に散布した。ろう材の付着量は0.03
g/cm2であったが、バインダーの一部が島状に凝集
したため、セパレートプレート5表面の一部ではろう材
が付着していなかった。セパレートプレート5とフィン
4を組立て、10−3torrの真空中で、1080
℃、10分間の条件でろう付けした結果、一部の接合界
面では隙間に充分にろう材が流れておらず、フィン4と
セパレートプレート5の接合は不良であった。
ろう付け方法で生じたような複雑形状への適用性や高コ
ストさらに多量に処理する場合の生産性等の問題を解消
することができる。更に、水溶性バインダーを用いるた
めに健康上の配慮や環境への影響を考慮せずに、効率良
く且つ確実に粉末状ろう材のろう付けを行うことができ
工業上非常に有益である。
溶性バインダーが粒状に付着した状態を説明する断面図
である。
に粉末状ろう材を付着させた状態を説明する断面図であ
る。
説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ろう付け部品の少なくとも接合部表面に
径0.01〜2mmの粒状の水溶性バインダーを付着さ
せた後、該バインダー上に径0.01〜0.2mmの粉
末状ろう材を供給し、その後ろう付け熱処理することを
特徴とするろう付け方法。 - 【請求項2】 粉末状ろう材はニッケルを主成分とする
合金からなることを特徴とする特許請求の範囲請求項1
記載のろう付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11187986A JP2000343211A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | ろう付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11187986A JP2000343211A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | ろう付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000343211A true JP2000343211A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=16215625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11187986A Pending JP2000343211A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | ろう付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000343211A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003019592A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-21 | Dainippon Toryo Co Ltd | ロウ付け用ニッケル被膜の形成に用いるのに適した粉末組成物、被膜付きステンレススチール材及び熱交換器 |
JP2005305549A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Linde Ag | 高温はんだ付けによって結合された複数のセグメントプレートを備えた積層ブロック |
CN103521869A (zh) * | 2013-10-17 | 2014-01-22 | 成都四威高科技产业园有限公司 | 多层平板裂缝天线钎料预置方法 |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP11187986A patent/JP2000343211A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003019592A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-21 | Dainippon Toryo Co Ltd | ロウ付け用ニッケル被膜の形成に用いるのに適した粉末組成物、被膜付きステンレススチール材及び熱交換器 |
JP4534113B2 (ja) * | 2001-07-06 | 2010-09-01 | 大日本塗料株式会社 | ロウ付け用ニッケル被膜の形成に用いるのに適した粉末組成物、被膜付きステンレススチール材及び熱交換器 |
JP2005305549A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Linde Ag | 高温はんだ付けによって結合された複数のセグメントプレートを備えた積層ブロック |
CN103521869A (zh) * | 2013-10-17 | 2014-01-22 | 成都四威高科技产业园有限公司 | 多层平板裂缝天线钎料预置方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1756330B1 (en) | Method for reducing metal oxide powder and attaching it to a heat transfer surface and the heat transfer surface | |
JP2002538006A (ja) | フラックス又はフラックスと金属を金属ロウ付け基材上に付着させる方法 | |
CN1066014A (zh) | 钎焊金属表面的方法 | |
CN105473274B (zh) | 连接至铝 | |
US4989775A (en) | Method for brazing aluminum components | |
JP2018086680A (ja) | ろう付けゲル、ろう付け方法およびろう付け物品 | |
WO2005118912A1 (en) | Method for attaching metal powder to a heat transfer surface and the heat transfer surface | |
US7775416B2 (en) | Microwave brazing process | |
JP3534450B2 (ja) | 熱交換器の製造方法 | |
CN107335879A (zh) | 一种面阵列的封装方法 | |
CN102513736B (zh) | 一种膏状焊接组合物及其制备方法和应用 | |
JP2000343211A (ja) | ろう付け方法 | |
Chang et al. | Enhancement of the wettability and solder joint reliability at the Sn–9Zn–0.5 Ag lead-free solder alloy–Cu interface by Ag precoating | |
WO2005007596A1 (ja) | 活性銀ろう付用部品および当該部品を使用した活性銀ろう付製品 | |
JP2681397B2 (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金のろう付け用組成物 | |
JPH10202391A (ja) | 銅または銅合金のろう付け方法 | |
JP2000190069A (ja) | プレ―ト式熱交換器の製造方法 | |
JPH04270094A (ja) | ろう付用材料 | |
JP2011161487A (ja) | ろう付接合用ペーストとろう材設置・塗布方法 | |
JPH11502773A (ja) | アルミニウム物品の結合 | |
JPS59178188A (ja) | アルミニウム表面の拡散接合方法および拡散接合製品 | |
JP2001232462A (ja) | ろう付け方法及びその方法でろう付けしたプレート型熱交換器 | |
JP2001150126A (ja) | ろう付け方法及びその方法でろう付けしたプレート型熱交換器 | |
JP2003334690A (ja) | アルミニウム合金粉末ろう材、該粉末ろう材を用いたろう付方法及び熱交換器の製造方法 | |
JP2509963B2 (ja) | アルミニウム材のろう付方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050412 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20050412 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070801 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071105 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20071105 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080326 |