JP3434999B2 - ろう付性に優れた熱交換器および該熱交換器の製造方法 - Google Patents
ろう付性に優れた熱交換器および該熱交換器の製造方法Info
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- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムまた
はアルミニウム合金製のヘッダー部とこれに接続された
チューブとを有するろう付性に優れた熱交換器および該
熱交換器の製造方法に関するものである。
はアルミニウム合金製のヘッダー部とこれに接続された
チューブとを有するろう付性に優れた熱交換器および該
熱交換器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に知られている熱交換器の構造を例
示すると、図3に示すように、2つのパイプ状ヘッダー
部1、1が複数のチューブ2…2で連結されており、該
チューブ2…2間には放熱フィン3、3が配置されてい
る。上記熱交換器を製造する際には、一般に、チューブ
2を図4に示すようにブレージングシートで構成された
ヘッダー部1の穴1a内に挿入するとともに、チューブ
2、2間にブレージングシートで構成された放熱フィン
3を配置して熱交換器用部材を組立て、これらを加熱す
ることによりチューブ2と放熱フィンをろう付し、さら
にヘッダー部1とチューブ2とを管状継手にてろう付す
る。なお、ヘッダー部1とチューブ2との管状継手は、
組立を用意に行えるように隙間を大きく設定しており、
この隙間を冷媒漏れが生じることなく完全に接合できる
ように、継手部分に置きろうやさしろうを供給すること
も行われている。なお、上記置きろうには、接合部の形
状に拘わらず配置が容易で、作業も用意に行うことがで
きる粉末ろう材が適している。
示すると、図3に示すように、2つのパイプ状ヘッダー
部1、1が複数のチューブ2…2で連結されており、該
チューブ2…2間には放熱フィン3、3が配置されてい
る。上記熱交換器を製造する際には、一般に、チューブ
2を図4に示すようにブレージングシートで構成された
ヘッダー部1の穴1a内に挿入するとともに、チューブ
2、2間にブレージングシートで構成された放熱フィン
3を配置して熱交換器用部材を組立て、これらを加熱す
ることによりチューブ2と放熱フィンをろう付し、さら
にヘッダー部1とチューブ2とを管状継手にてろう付す
る。なお、ヘッダー部1とチューブ2との管状継手は、
組立を用意に行えるように隙間を大きく設定しており、
この隙間を冷媒漏れが生じることなく完全に接合できる
ように、継手部分に置きろうやさしろうを供給すること
も行われている。なお、上記置きろうには、接合部の形
状に拘わらず配置が容易で、作業も用意に行うことがで
きる粉末ろう材が適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヘッダー部
とチューブとの接合部の隙間を完全に充填するために
は、ヘッダー部とチューブとの接合予定部に多量の粉末
ろう材を塗布しなければならず、例えば、チューブとフ
ィンとを粉末ろう材で接合する場合の塗布量の約5〜8
倍ほどが必要になる。しかし、粉末ろう材の塗布量を増
加させる場合、一度のコート(フローコート法等)で塗
布できる塗布量に限界があるため、重ね塗りが必要とな
り塗布回数が増加して製造コストアップを招くという問
題がある。また、粉末ろう材は高価なため使用量が増加
すると材料コストもアップする。また、ろう材の塗布量
が多くなると、必然的にろう材層も非常に厚くなり、熱
交換器組立時に他部材との擦れや振動等によりろう材が
脱落し易い。その脱落した箇所はろう付不良の原因とな
るため、接合用部材の取り扱いに注意が必要となり作業
性に劣るという問題もあった。上記問題点に対しては、
本発明者達の研究により、過共晶のAl−Si系合金粉
末ろう材を使用すると、ろう付時に母材が侵食(溶融)
され、その侵食された母材の一部が塗布されていた粉末
ろう材とともにろうとして作用するので、良好なろう付
性を維持したままで粉末ろう材の使用量および塗布回数
を低減できることが判明している。しかしながら、この
ろう材はAl−Si系(過共晶)合金であるため、Si
晶出物のカソードによる局部腐食や孔食型の腐食形態に
より、ろう付後の接合部や粉末ろう材塗布部における耐
食性が低下するという問題があり、腐食環境で使用され
る熱交換器では上記問題は一層顕著なものとなる。
とチューブとの接合部の隙間を完全に充填するために
は、ヘッダー部とチューブとの接合予定部に多量の粉末
ろう材を塗布しなければならず、例えば、チューブとフ
ィンとを粉末ろう材で接合する場合の塗布量の約5〜8
倍ほどが必要になる。しかし、粉末ろう材の塗布量を増
加させる場合、一度のコート(フローコート法等)で塗
布できる塗布量に限界があるため、重ね塗りが必要とな
り塗布回数が増加して製造コストアップを招くという問
題がある。また、粉末ろう材は高価なため使用量が増加
すると材料コストもアップする。また、ろう材の塗布量
が多くなると、必然的にろう材層も非常に厚くなり、熱
交換器組立時に他部材との擦れや振動等によりろう材が
脱落し易い。その脱落した箇所はろう付不良の原因とな
るため、接合用部材の取り扱いに注意が必要となり作業
性に劣るという問題もあった。上記問題点に対しては、
本発明者達の研究により、過共晶のAl−Si系合金粉
末ろう材を使用すると、ろう付時に母材が侵食(溶融)
され、その侵食された母材の一部が塗布されていた粉末
ろう材とともにろうとして作用するので、良好なろう付
性を維持したままで粉末ろう材の使用量および塗布回数
を低減できることが判明している。しかしながら、この
ろう材はAl−Si系(過共晶)合金であるため、Si
晶出物のカソードによる局部腐食や孔食型の腐食形態に
より、ろう付後の接合部や粉末ろう材塗布部における耐
食性が低下するという問題があり、腐食環境で使用され
る熱交換器では上記問題は一層顕著なものとなる。
【0004】本発明は、上記事情を背景としてなされた
ものであり、少ないろう材使用量によって良好にろう付
することができ、したがって製造時の部材の取り扱いが
容易になるとともに、接合部の耐食性が良好に維持され
た熱交換器および該熱交換器の製造方法を提供すること
を目的とする。
ものであり、少ないろう材使用量によって良好にろう付
することができ、したがって製造時の部材の取り扱いが
容易になるとともに、接合部の耐食性が良好に維持され
た熱交換器および該熱交換器の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のうち、第1の発明のろう付性に優れた熱交
換器は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製ヘッダ
ー部とチューブとの接合部が、質量%でSi:15越〜
60%、Zn:5〜30%を含有し、残部がAlからな
る過共晶のAl−Si−Zn系合金ろうと母材との融合
により形成されていることを特徴とする。
め、本発明のうち、第1の発明のろう付性に優れた熱交
換器は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製ヘッダ
ー部とチューブとの接合部が、質量%でSi:15越〜
60%、Zn:5〜30%を含有し、残部がAlからな
る過共晶のAl−Si−Zn系合金ろうと母材との融合
により形成されていることを特徴とする。
【0006】第2の発明の熱交換器の製造方法は、アル
ミニウムまたはアルミニウム合金製ヘッダー部にチュー
ブを接合する際に、質量%でSi:15越〜60%、Z
n:5〜30%を含有し、残部がAlからなる過共晶の
Al−Si−Zn系合金粉末ろう材を用いてろう付する
ことを特徴とする。第3の発明の熱交換器の製造方法
は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製ヘッダー部
のチューブ接合予定部に、質量%でSi:15越〜60
%、Zn:5〜30%を含有し、残部がAlからなる過
共晶のAl−Si−Zn系合金粉末ろう材を付着させる
とともに、該ヘッダー部にチューブを組み込み、前記ろ
う材を加熱してチューブとヘッダー部とを接合すること
を特徴とする。第4の発明の熱交換器の製造方法は、第
2または第3の発明において、ろう材が、質量%でS
i:15越〜60%、Zn:5〜30%を含有し、残部
がAlからなるAl−Si−Zn系合金粉末とフラック
スとの混合物からなることを特徴とする。
ミニウムまたはアルミニウム合金製ヘッダー部にチュー
ブを接合する際に、質量%でSi:15越〜60%、Z
n:5〜30%を含有し、残部がAlからなる過共晶の
Al−Si−Zn系合金粉末ろう材を用いてろう付する
ことを特徴とする。第3の発明の熱交換器の製造方法
は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製ヘッダー部
のチューブ接合予定部に、質量%でSi:15越〜60
%、Zn:5〜30%を含有し、残部がAlからなる過
共晶のAl−Si−Zn系合金粉末ろう材を付着させる
とともに、該ヘッダー部にチューブを組み込み、前記ろ
う材を加熱してチューブとヘッダー部とを接合すること
を特徴とする。第4の発明の熱交換器の製造方法は、第
2または第3の発明において、ろう材が、質量%でS
i:15越〜60%、Zn:5〜30%を含有し、残部
がAlからなるAl−Si−Zn系合金粉末とフラック
スとの混合物からなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の熱交換器は、自動車用等
の各種用途に使用することができ、本発明としては特に
用途が限定されるものではない。また、その具体的構造
においても、ヘッダー部とチューブとの接合部分を有す
ることが必要であるが、その継手形態やその他の構造に
ついて特に限定されるものでもない。
の各種用途に使用することができ、本発明としては特に
用途が限定されるものではない。また、その具体的構造
においても、ヘッダー部とチューブとの接合部分を有す
ることが必要であるが、その継手形態やその他の構造に
ついて特に限定されるものでもない。
【0008】本発明に用いられる合金は、Si:15越
〜60%、Zn:5〜30%を主成分とするAl合金で
あり、上記Si、Zn以外に少量の添加元素を含有する
ものであってもよい。また、当然にSi、Znのみを含
有し、残部が不純物およびAlからなるものであっても
よい。なお、上記合金は、Si含有量を15%越とする
ことで過共晶合金となり、母材を溶解(侵食)する作用
が得られる。すなわち、Si含有量が15%以下である
と、ろう材は共晶または亜共晶合金となり、母材を溶解
させる作用が十分に得られず、ろう材量を低減する効果
が小さいため下限を15%越とするのが望ましい。一
方、Si含有量が60%を越えると、母材深さ方向への
浸食が著しく、母材厚さの極端に薄い箇所ができて接合
部材の強度低下を招いたり、腐食による貫通孔が発生し
易くなったりして、強度面、耐食面において問題が生ず
る。また、Si量が60%を越えるろう材では、融点が
1150℃以上となり、粉末ろう材の製作時の溶解が困
難となる。これらのため、Si含有量としては15越〜
60wt%とした。なお、同様の理由で上限を45%と
するのが一層望ましく、さらには下限を20%、上限を
30%とするのが一層望ましい。これらの望ましい範囲
では、母材に対する適度な溶解が生じるため、良好なろ
う付性を維持したままでろう材量を効果的に減少させる
ことが可能になる。
〜60%、Zn:5〜30%を主成分とするAl合金で
あり、上記Si、Zn以外に少量の添加元素を含有する
ものであってもよい。また、当然にSi、Znのみを含
有し、残部が不純物およびAlからなるものであっても
よい。なお、上記合金は、Si含有量を15%越とする
ことで過共晶合金となり、母材を溶解(侵食)する作用
が得られる。すなわち、Si含有量が15%以下である
と、ろう材は共晶または亜共晶合金となり、母材を溶解
させる作用が十分に得られず、ろう材量を低減する効果
が小さいため下限を15%越とするのが望ましい。一
方、Si含有量が60%を越えると、母材深さ方向への
浸食が著しく、母材厚さの極端に薄い箇所ができて接合
部材の強度低下を招いたり、腐食による貫通孔が発生し
易くなったりして、強度面、耐食面において問題が生ず
る。また、Si量が60%を越えるろう材では、融点が
1150℃以上となり、粉末ろう材の製作時の溶解が困
難となる。これらのため、Si含有量としては15越〜
60wt%とした。なお、同様の理由で上限を45%と
するのが一層望ましく、さらには下限を20%、上限を
30%とするのが一層望ましい。これらの望ましい範囲
では、母材に対する適度な溶解が生じるため、良好なろ
う付性を維持したままでろう材量を効果的に減少させる
ことが可能になる。
【0009】さらに、Zn含有量を5〜30wt%とす
ることで、ろう付後に接合部や粉末ろう材塗布部に部材
表面から深部へZn濃度勾配を持つZn拡散層が形成さ
れる。このZn拡散層により腐食形態が面状型となり深
さ方向への腐食を防止することができ、耐食性を向上さ
せることができる。ここでZn含有量が5wt%未満で
あるとZn拡散層の形成ができず十分な耐食性が得られ
ない。一方、Zn含有量が30%を越えると溶解時にZ
nが著しく酸化して酸化亜鉛となるため、それ以上はろ
う材中に固溶しない。また、耐食性も劣化する。これら
のため、Zn含有量としては5〜30%とする。なお、
同様の理由でZn含有量の下限を8%、上限を25%と
するのが望ましく、さらに、下限を10%、上限を20
%とするのが一層望ましい。
ることで、ろう付後に接合部や粉末ろう材塗布部に部材
表面から深部へZn濃度勾配を持つZn拡散層が形成さ
れる。このZn拡散層により腐食形態が面状型となり深
さ方向への腐食を防止することができ、耐食性を向上さ
せることができる。ここでZn含有量が5wt%未満で
あるとZn拡散層の形成ができず十分な耐食性が得られ
ない。一方、Zn含有量が30%を越えると溶解時にZ
nが著しく酸化して酸化亜鉛となるため、それ以上はろ
う材中に固溶しない。また、耐食性も劣化する。これら
のため、Zn含有量としては5〜30%とする。なお、
同様の理由でZn含有量の下限を8%、上限を25%と
するのが望ましく、さらに、下限を10%、上限を20
%とするのが一層望ましい。
【0010】上記観点から成分を定めたAl−Si−Z
n系合金は、常法により粉末化することができ、適当な
粒径(例えば最大粒径75μm)に調整する。このアル
ミニウム合金粉末は、所望によりフラックスと混合して
粉末ろう材とすることができ、これらは適宜の混合比で
混合される。上記フラックスには、フッ化物や塩化物フ
ラックス等を用いることができるが本発明としては、特
にその種別が限定されるものではない。
n系合金は、常法により粉末化することができ、適当な
粒径(例えば最大粒径75μm)に調整する。このアル
ミニウム合金粉末は、所望によりフラックスと混合して
粉末ろう材とすることができ、これらは適宜の混合比で
混合される。上記フラックスには、フッ化物や塩化物フ
ラックス等を用いることができるが本発明としては、特
にその種別が限定されるものではない。
【0011】上記粉末ろう材を接合部に付着させる際に
は、各種溶剤やバインダを混合して付着を容易にするこ
とができる。溶剤としては、水、アルコール類(特に炭
素数1〜8の脂肪族アルコール)などを用いることが出
来る。また、バインダーとしては、接合部の特性を低下
させないで、粉末を良好に固着できるものであればよ
く、カルボキシル基を有する水溶性高分子化合物また
は、アクリル系、メタクリル系樹脂等を挙げることがで
きる。上記した合金粉末は、適当に混合されて、接合材
に付着させる。その方法も本発明としては特に限定され
ないが、例えば、スプレー法、シャワー法、フローコー
ター法、ロールコータ法、刷毛塗り法、浸漬法といった
手段を利用することができる。
は、各種溶剤やバインダを混合して付着を容易にするこ
とができる。溶剤としては、水、アルコール類(特に炭
素数1〜8の脂肪族アルコール)などを用いることが出
来る。また、バインダーとしては、接合部の特性を低下
させないで、粉末を良好に固着できるものであればよ
く、カルボキシル基を有する水溶性高分子化合物また
は、アクリル系、メタクリル系樹脂等を挙げることがで
きる。上記した合金粉末は、適当に混合されて、接合材
に付着させる。その方法も本発明としては特に限定され
ないが、例えば、スプレー法、シャワー法、フローコー
ター法、ロールコータ法、刷毛塗り法、浸漬法といった
手段を利用することができる。
【0012】本発明の製造方法においては、図1に示す
ようにヘッダー部1の穴1aにチューブ2を差し込むと
ともに、ヘッダー部1におけるチューブ2の接合予定部
4の周囲を取り囲むように上記粉末ろう材5を付着さ
せ、さらに図3に示すようにこれらに放熱フィン3を配
置して熱交換器用組立体を得る。粉末ろう材5を付着さ
せた後は、適当な雰囲気で適温に加熱して、ろう材を溶
解させる。この際の加熱温度としては580〜620℃
が望ましい。580℃以下ではろう材および母材の一部
溶解が進まず、良好なろう付が難しく、一方、620℃
を越えると、著しい侵食のため、上記温度範囲が望まし
い。本発明に用いられる過共晶合金のろう材は、Siが
過剰となっているのでろう付時にそのSiが母材に拡散
流入し母材の融点を低下させその一部を溶融(浸食)す
る。この溶融した母材の一部が塗布されていた粉末ろう
とともに流動し、図2に示すようにこれらが融合して両
部材1、2間の隙間充填やフィレットの形成をして接合
部6を形成する。すなわち、母材の一部もろうとして作
用し接合に必要なろう材量を補完するので、ろう付性を
損なうことなく粉末ろう材の塗布(必要)量を減少させ
ることができる。その結果、粉末ろう材の使用量、塗布
回数を低減することでコストダウンが可能になる。さら
に、ろう材付着厚を減少できるので、熱交換器組立時の
ろう材の脱落が少なくなり、取り扱いが容易になって作
業効率が向上する。一方、ろう材に含まれるZnは、ろ
う付部にZn拡散層を形成し、面状腐食を促進してSi
晶出物による局部腐食や孔食を防止し、結果として耐食
性を改善する。
ようにヘッダー部1の穴1aにチューブ2を差し込むと
ともに、ヘッダー部1におけるチューブ2の接合予定部
4の周囲を取り囲むように上記粉末ろう材5を付着さ
せ、さらに図3に示すようにこれらに放熱フィン3を配
置して熱交換器用組立体を得る。粉末ろう材5を付着さ
せた後は、適当な雰囲気で適温に加熱して、ろう材を溶
解させる。この際の加熱温度としては580〜620℃
が望ましい。580℃以下ではろう材および母材の一部
溶解が進まず、良好なろう付が難しく、一方、620℃
を越えると、著しい侵食のため、上記温度範囲が望まし
い。本発明に用いられる過共晶合金のろう材は、Siが
過剰となっているのでろう付時にそのSiが母材に拡散
流入し母材の融点を低下させその一部を溶融(浸食)す
る。この溶融した母材の一部が塗布されていた粉末ろう
とともに流動し、図2に示すようにこれらが融合して両
部材1、2間の隙間充填やフィレットの形成をして接合
部6を形成する。すなわち、母材の一部もろうとして作
用し接合に必要なろう材量を補完するので、ろう付性を
損なうことなく粉末ろう材の塗布(必要)量を減少させ
ることができる。その結果、粉末ろう材の使用量、塗布
回数を低減することでコストダウンが可能になる。さら
に、ろう材付着厚を減少できるので、熱交換器組立時の
ろう材の脱落が少なくなり、取り扱いが容易になって作
業効率が向上する。一方、ろう材に含まれるZnは、ろ
う付部にZn拡散層を形成し、面状腐食を促進してSi
晶出物による局部腐食や孔食を防止し、結果として耐食
性を改善する。
【0013】なお、本発明の粉末ろう材でろう付する場
合、母材の一部がろうとなってろう付後の母材板厚が減
少するが、母材の許容溶融量を考えると、母材の板厚等
によっても異なるが、強度の低下および耐食性の低下を
避けるという観点から、母材における溶融深さが0.5
mm未満であるのが望ましい。また、上記の点から板厚
がある程度厚い部材(例えば板厚0.5mm以上)への
ろう付に適している。
合、母材の一部がろうとなってろう付後の母材板厚が減
少するが、母材の許容溶融量を考えると、母材の板厚等
によっても異なるが、強度の低下および耐食性の低下を
避けるという観点から、母材における溶融深さが0.5
mm未満であるのが望ましい。また、上記の点から板厚
がある程度厚い部材(例えば板厚0.5mm以上)への
ろう付に適している。
【0014】
【実施例】熱交換器におけるヘッダー部とチューブとの
ろう付性を評価するため、以下の試験片を用いたシミュ
レーション試験を行った。すなわち、表1に示すよう
に、Si量、Zn量を変えたアルミニウム合金粉末(最
大粒径75μm)を用意し、さらに、フラックスとして
フッ化物系フラックス、バインダとしてアクリル系樹脂
を用意し、これらを重量比で10:1:1で混合して粉
末ろう材を調製した。また、比較例として発明の範囲外
のAl−Si系合金またはAl−Si−Zn系合金粉末
ろう材を用意した。
ろう付性を評価するため、以下の試験片を用いたシミュ
レーション試験を行った。すなわち、表1に示すよう
に、Si量、Zn量を変えたアルミニウム合金粉末(最
大粒径75μm)を用意し、さらに、フラックスとして
フッ化物系フラックス、バインダとしてアクリル系樹脂
を用意し、これらを重量比で10:1:1で混合して粉
末ろう材を調製した。また、比較例として発明の範囲外
のAl−Si系合金またはAl−Si−Zn系合金粉末
ろう材を用意した。
【0015】上記粉末ろう材を用い、塗布量を変えて図
5に示す逆T字型隙間充填性試験を行った。具体的に
は、JIS A3003合金を相手材10として水平に
置き、同じくJIS A3003合金を母材11として
両面に上記粉末ろう材をフローコート法によって塗布し
た後、これを相手材10上にT字状に配置するととも
に、その設置面の一端に棒状のスペーサ12を配置して
相手材10と母材11との間に小隙間13を形成した。
これらを600℃×5分で加熱してノコロックろう付を
行うと、ろう材が溶解して上記小隙間13にろう付部
(接合部)14が形成された。なお、ろう付部14は、
粉末ろう材と母材11および相手材10の一部とが溶融
して形成されていた。ろう付後、図6、7に示すように
ろう付部14の充填長さLと最大侵食深さDとを測定
し、その結果を表1に示した。また、上記ろう付後の試
験片に 試験サイクル ・噴霧(50℃×30min) ・湿潤(50℃×30min) 試験液 人工海水+酢酸 の条件でSWAAT試験(期間20日)を行い、腐食深
さおよび腐食形態を調査し、その結果を表2に示した。
また、ヘッダー部、チューブともにJIS A3003
合金で構成された実機の熱交換器に対し、上記と同じろ
う材を同量、接合予定部に塗布して上記と同条件でろう
付試験を行い、ヘッダー部とチューブとの接合状態を観
察した。その結果、接合部でのリーク無をろう付良好、
リーク有をろう付不良と判定し、これらの結果も合わせ
て表2に示した。
5に示す逆T字型隙間充填性試験を行った。具体的に
は、JIS A3003合金を相手材10として水平に
置き、同じくJIS A3003合金を母材11として
両面に上記粉末ろう材をフローコート法によって塗布し
た後、これを相手材10上にT字状に配置するととも
に、その設置面の一端に棒状のスペーサ12を配置して
相手材10と母材11との間に小隙間13を形成した。
これらを600℃×5分で加熱してノコロックろう付を
行うと、ろう材が溶解して上記小隙間13にろう付部
(接合部)14が形成された。なお、ろう付部14は、
粉末ろう材と母材11および相手材10の一部とが溶融
して形成されていた。ろう付後、図6、7に示すように
ろう付部14の充填長さLと最大侵食深さDとを測定
し、その結果を表1に示した。また、上記ろう付後の試
験片に 試験サイクル ・噴霧(50℃×30min) ・湿潤(50℃×30min) 試験液 人工海水+酢酸 の条件でSWAAT試験(期間20日)を行い、腐食深
さおよび腐食形態を調査し、その結果を表2に示した。
また、ヘッダー部、チューブともにJIS A3003
合金で構成された実機の熱交換器に対し、上記と同じろ
う材を同量、接合予定部に塗布して上記と同条件でろう
付試験を行い、ヘッダー部とチューブとの接合状態を観
察した。その結果、接合部でのリーク無をろう付良好、
リーク有をろう付不良と判定し、これらの結果も合わせ
て表2に示した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】表2から明らかなように、ろう材Si含有
量を15wt%越とした試験片では、少ない塗布量、塗
布回数で良好なろう付性(隙間充填性)が得られてお
り、母材の溶解量(最大侵食深さ)も適度に得られてい
る。特にSi含有量を20〜30wt%としたものでは
最大浸食深さが比較的浅く、良好なろう付接合部を得る
ことができる。 これに対し、Si含有量が60wt%
を越えるものでは、最大侵食深さが深く、母材が過度に
侵食されていることが示されている。また、上記特性が
得られるものでもZnを全く含有しないか、少量含有す
るものでは、孔食の発生が見られ、腐食が深く進行して
いる。これに対し、Znを適量含有するものは、腐食深
さが顕著に浅くなっている。なお、Znを30%を越え
て過剰に含有するものでは面状腐食形態で深く侵食され
た。したがって、上記実施例によりSi、Znを適量含
有する粉末ろう材を用いた場合にのみ、少ないろう材量
で耐食性を損なうことなく良好にろう付でき、その接合
部で良好な接合性と耐食性とが得られていることが明ら
かになった。
量を15wt%越とした試験片では、少ない塗布量、塗
布回数で良好なろう付性(隙間充填性)が得られてお
り、母材の溶解量(最大侵食深さ)も適度に得られてい
る。特にSi含有量を20〜30wt%としたものでは
最大浸食深さが比較的浅く、良好なろう付接合部を得る
ことができる。 これに対し、Si含有量が60wt%
を越えるものでは、最大侵食深さが深く、母材が過度に
侵食されていることが示されている。また、上記特性が
得られるものでもZnを全く含有しないか、少量含有す
るものでは、孔食の発生が見られ、腐食が深く進行して
いる。これに対し、Znを適量含有するものは、腐食深
さが顕著に浅くなっている。なお、Znを30%を越え
て過剰に含有するものでは面状腐食形態で深く侵食され
た。したがって、上記実施例によりSi、Znを適量含
有する粉末ろう材を用いた場合にのみ、少ないろう材量
で耐食性を損なうことなく良好にろう付でき、その接合
部で良好な接合性と耐食性とが得られていることが明ら
かになった。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱交換器
によれば、ヘッダー部とチューブとの接合部が、質量%
でSi:15越〜60%、Zn:5〜30%を含有し、
残部がAlからなる過過共晶のAl−Si−Zn系合金
ろうと母材との融合により形成されているので、ろう材
の使用量を相対的に少なくでき、しかも接合部分が確実
かつ強固にろう付されている。また、接合部にZnが含
有されることにより腐食形態が面状となり腐食の深さ方
向への進行を防止することができる。
によれば、ヘッダー部とチューブとの接合部が、質量%
でSi:15越〜60%、Zn:5〜30%を含有し、
残部がAlからなる過過共晶のAl−Si−Zn系合金
ろうと母材との融合により形成されているので、ろう材
の使用量を相対的に少なくでき、しかも接合部分が確実
かつ強固にろう付されている。また、接合部にZnが含
有されることにより腐食形態が面状となり腐食の深さ方
向への進行を防止することができる。
【0020】また、本発明の熱交換器の製造方法によれ
ば、アルミニウムまたはアルミニウム合金製ヘッダー部
にチューブを接合する際に、質量%でSi:15越〜6
0%、Zn:5〜30%を含有し、残部がAlからなる
過共晶のAl−Si系合金粉末ろう材を用いてろう付す
るので、従来公知のろう材よりも一段と少ないろう材量
で、ヘッダー部とチューブの接合部での良好なろう付性
を得ることができる。よって、粉末ろう材の使用量およ
び塗布回数を低減することができ、ろう付け性を損なう
ことなく製造コストを大幅に低減することができる。ま
た、接合部にZnの拡散層が形成され、孔食の発生を抑
制する。よって、本発明の製造方法によれば、ろう付性
を損なうことなく粉末ろう材の使用量(塗布量)および
塗布回数を低減することができ、かつ耐食性に優れるろ
う付製品を低コストで得ることが可能となる。
ば、アルミニウムまたはアルミニウム合金製ヘッダー部
にチューブを接合する際に、質量%でSi:15越〜6
0%、Zn:5〜30%を含有し、残部がAlからなる
過共晶のAl−Si系合金粉末ろう材を用いてろう付す
るので、従来公知のろう材よりも一段と少ないろう材量
で、ヘッダー部とチューブの接合部での良好なろう付性
を得ることができる。よって、粉末ろう材の使用量およ
び塗布回数を低減することができ、ろう付け性を損なう
ことなく製造コストを大幅に低減することができる。ま
た、接合部にZnの拡散層が形成され、孔食の発生を抑
制する。よって、本発明の製造方法によれば、ろう付性
を損なうことなく粉末ろう材の使用量(塗布量)および
塗布回数を低減することができ、かつ耐食性に優れるろ
う付製品を低コストで得ることが可能となる。
【0021】また、上記製造に際し、チューブ接合予定
部に、質量%でSi:15越〜60%、Zn:5〜30
%を含有し、残部がAlからなる過共晶のAl−Si系
合金粉末ろう材を付着させるとともに、該ヘッダー部に
チューブを組み込み、前記ろう材を加熱してチューブと
ヘッダー部とを接合すれば、ろう材が付着された母材の
一部が効果的かつ適度に溶融し、上記作用が一層確実に
なる。また、ろう材として、Al−Si−Zn系合金粉
末とフラックスとの混合物からなるものを使用すれば、
ろう付工程でのフラックス塗布工程を省略でき、かつ、
ろう付時に上記合金粉末の表面酸化皮膜が効果的に除去
されて、良好なろう付が一層容易になる。
部に、質量%でSi:15越〜60%、Zn:5〜30
%を含有し、残部がAlからなる過共晶のAl−Si系
合金粉末ろう材を付着させるとともに、該ヘッダー部に
チューブを組み込み、前記ろう材を加熱してチューブと
ヘッダー部とを接合すれば、ろう材が付着された母材の
一部が効果的かつ適度に溶融し、上記作用が一層確実に
なる。また、ろう材として、Al−Si−Zn系合金粉
末とフラックスとの混合物からなるものを使用すれば、
ろう付工程でのフラックス塗布工程を省略でき、かつ、
ろう付時に上記合金粉末の表面酸化皮膜が効果的に除去
されて、良好なろう付が一層容易になる。
【図1】 本発明の一実施形態におけるヘッダー部とチ
ューブとの接合部分のろう付前の拡大断面図である。
ューブとの接合部分のろう付前の拡大断面図である。
【図2】 同じくろう付後の拡大断面図である。
【図3】 熱交換器の組立時または製品時の斜視図であ
る。
る。
【図4】 同じくヘッダー部にチューブを差し込んだ状
態の拡大断面図である。
態の拡大断面図である。
【図5】 本発明の実施例におけるろう付試験での試験
材の組立状態を示す斜視図である。
材の組立状態を示す斜視図である。
【図6】 同じくろう付後のろう付部の拡大正面図であ
る。
る。
【図7】 同じくろう付後のろう付部の拡大側面図であ
る。
る。
1 ヘッダー部
2 チューブ
3 放熱フィン
4 接合予定部
5 粉末ろう材
6 接合部
10 相手材
11 母材
13 小隙間
14 ろう付部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−79493(JP,A)
特開 平7−314177(JP,A)
特開 平7−88689(JP,A)
特開 平7−331407(JP,A)
特開 平7−310162(JP,A)
特開 平6−79493(JP,A)
特開 平6−200344(JP,A)
特公 平4−74118(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B23K 35/28
B23K 1/00 - 1/19
Claims (4)
- 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金製
ヘッダー部とチューブとの接合部が、質量%でSi:1
5越〜60%、Zn:5〜30%を含有し、残部がAl
からなる過共晶のAl−Si−Zn系合金ろうと母材と
の融合により形成されていることを特徴とするろう付性
に優れた熱交換器。 - 【請求項2】 アルミニウムまたはアルミニウム合金製
ヘッダー部にチューブを接合する際に、質量%でSi:
15越〜60%、Zn:5〜30%を含有し、残部がA
lからなる過共晶のAl−Si−Zn系合金粉末ろう材
を用いてろう付することを特徴とする熱交換器の製造方
法 - 【請求項3】 アルミニウムまたはアルミニウム合金製
ヘッダー部のチューブ接合予定部に、質量%でSi:1
5越〜60%、Zn:5〜30%を含有し、残部がAl
からなる過共晶のAl−Si−Zn系合金粉末ろう材を
付着させるとともに、該ヘッダー部にチューブを組み込
み、前記ろう材を加熱してチューブとヘッダー部とを接
合することを特徴とする熱交換器の製造方法 - 【請求項4】 ろう材は、質量%でSi:15越〜60
%、Zn:5〜30%を含有し、残部がAlからなるA
l−Si−Zn系合金粉末とフラックスとの混合物から
なることを特徴とする請求項2または3に記載の熱交換
器の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35270096A JP3434999B2 (ja) | 1996-12-14 | 1996-12-14 | ろう付性に優れた熱交換器および該熱交換器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35270096A JP3434999B2 (ja) | 1996-12-14 | 1996-12-14 | ろう付性に優れた熱交換器および該熱交換器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10175062A JPH10175062A (ja) | 1998-06-30 |
JP3434999B2 true JP3434999B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=18425842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35270096A Expired - Fee Related JP3434999B2 (ja) | 1996-12-14 | 1996-12-14 | ろう付性に優れた熱交換器および該熱交換器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3434999B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4577634B2 (ja) * | 2000-09-07 | 2010-11-10 | 三菱アルミニウム株式会社 | 熱交換器用ろう材被覆アルミニウム合金押出チューブ |
AU2002212677A1 (en) * | 2000-10-25 | 2002-05-06 | Showa Denko K K | Heat exchanger |
JP4573150B2 (ja) * | 2001-03-21 | 2010-11-04 | 株式会社デンソー | 熱交換器用アルミニウム合金押出ヘッダータンクおよびこのヘッダータンクを用いた熱交換器 |
-
1996
- 1996-12-14 JP JP35270096A patent/JP3434999B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10175062A (ja) | 1998-06-30 |
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---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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