JP2003333712A - 分電盤のラック取り付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構造で、ラック１の面数を
増やすことなく分電盤をラック１に取り付けるための構
造を提供することを課題としている。 【解決手段】 本発明に係る分電盤のラックへの取り付
け構造では、簡単な構造で、ラック１の面数を増やすこ
となく分電盤をラック１に取り付けるために、ラック１
の開口近傍の左右のマウントレール４に取り付けステイ
５をわたし、ステイ５に分電盤の内機７を取り付けるこ
とでラック１の正面２側と裏面３側とそれぞれ取り付け
可能にすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種電気機器を搭
載した分電盤を、正面及び裏面に開口を有し、開口は扉
体で被覆してなる通信機器等を収納するためのラックに
取り付けるための取り付け構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ラック３１に分電盤３２を取り付
ける場合には、正面３３側に１面または、ラックの寸法
上取り付けられる範囲で分電盤をボックス３３に組み込
んだ状態で収めていた。主幹容量の比較的小さな場合
や、分岐回路数が少ない場合は分電盤３２をラック１面
に複数面取り付けることも可能であるが、その場合にも
正面側のみの取り付けであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術にかかる分電盤３２の取り付け構造では、分電盤
３２の面数が増え複数必要になってくると、それに対応
してラック３１の面数も増えてしまい、価格が上昇して
いた。また、設置するためのスペースも多く必要とな
り、ラック３１の取り付け場所が限定されてしまうとい
う欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで本発明は、簡単な
構造で、ラックの面数を増やすことなく分電盤をラック
に取り付けるための構造を提供することを目的とし、そ
の構造は、ラックの開口近傍の左右のマウントレールに
取り付けステイをわたし、ステイに分電盤の内機を取り
付けることでラックの正面側と裏面側とそれぞれ取り付
け可能にすることを特徴とする。

【０００５】また、部材を増やすことなく、ラックに分
電盤を容易に取り付けられる構造を提供することを目的
とし、その構造は、マウントレールには位置決め用取り
付け穴を設けると共に、ステイには長穴を設け、分電盤
の内機を仮止めできることを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明に係る分電盤のラックへの
取り付け構造は、ラックに設けられている機器取り付け
用のマウントレールを利用し、ラックの正面側及び裏面
側の両方に取り付けられるようにしたものである。ラッ
クのマウントレールにステイを渡し、ステイに分電盤の
内機を取り付ける。ラック正面と共に裏面にも分電盤を
取り付ける。分電盤が複数面必要となっても、ラックの
表裏のスペースを有効利用し、ラックの収納スペースを
最大限利用でき、省スペースとなる。

【０００７】本発明の請求項２に係る分電盤のラックへ
の取り付け構造は、ラックに設けられているマウントレ
ールに位置決め用取り付け穴を設け、ステイには長穴を
設け、ステイを仮止めして、分電盤を取り付ける。

【０００８】

【実施例】本発明の請求項１に係る分電盤のラックへの
取り付け構造の実施例を図１〜図２の添付図面に基づい
て説明する。

【０００９】ラック１は正面２及び裏面３に開口２ａ、
３ａが設けられ、機器の出し入れを行う。ラック１の内
部には、機器取り付け用のマウントレール４が設けられ
ているので、ラック１の正面２側と裏面３側の左右のマ
ウントレール４にステイ５をわたす。ステイ５には取り
付けボルト６を立設している。

【００１０】ステイ５に取り付けボルト６を介して分電
盤の内機７のみをラック１に組み付ける。ボックスを除
いてラック１に取り付けるため、分電盤の厚さ寸法も小
さくなり、裏面３側にも広いスペースが得られると共
に、ボックス分の重量を差し引くことができるので、軽
量となる。図２は、図１に示すラックを裏面から見た状
態を示す図であるが、裏面３側に渡したステイ５にも分
電盤が十分に取り付けられ、ラック１の表裏に分電盤を
取り付けることが可能となる。一つのラックに収められ
る分電盤が増え、ラックを少数にすることができる。

【００１１】本発明の請求項２に係る分電盤のラックへ
の取り付け構造は、図３に示すように、マウントレール
４には位置決め用取り付け穴８を設け、ステイ５には取
り付け穴９と共に、長穴１０を設ける。ステイ５は、マ
ウントレール４に上側と下側２本取り付けるが、上側ス
テイ５ａと下側ステイ５ｂは上下返すだけで、兼用の部
材である。上側ステイ５ａの取り付け穴９をマウントレ
ール４に設けられた位置決め用取り付け穴８に対向さ
せ、ステイ５の基準位置を決定しねじ止めする。下側ス
テイ５ｂは、通常分電盤をボックスに収納した場合のボ
ックスの下端部と対向する位置に長穴１０をマウントレ
ール４に設けられた位置決め用取り付け穴８に対向させ
てねじを挿通し固定する。分電盤のボックスの縦寸法が
Ｌであれば、図３中のＬの長さにステイ５を取り付け
る。下側ステイ５ｂを取り付けるのは長穴１０であるた
め、分電盤の内機７の下側ステイ５ｂへの取り付け位置
は、変更が可能である。ステイ５ｂには取り付けボルト
６を立設している。

【００１２】図１〜図２に示すように、ステイ５に取り
付けボルト６を介して分電盤の内機７のみをラック１に
組み付ける。ボックスを除いてラック１に取り付けるた
め、分電盤の厚さ寸法も小さくなり、裏面３側にも広い
スペースが得られると共に、ボックス分の重量を差し引
くことができるので、軽量となる。裏面３側に渡したス
テイ５にも分電盤が十分に取り付けられ、ラック１の表
裏に分電盤を取り付けることが可能となる。一つのラッ
クに収められる分電盤が増え、ラックを少数にすること
ができる。

【００１３】

【発明の効果】以上述べたように本発明に係る分電盤の
ラックへの取り付け構造は、ラックの開口近傍の左右の
マウントレールに取り付けステイをわたし、ステイに分
電盤の内機を取り付けることでラックの正面側と裏面側
とそれぞれ取り付け可能にするため、ラック一面に収め
られる分電盤が増え、ラックの総面数を抑えることがで
き、省スペース、低価格で提供することができる。ま
た、施工後のメンテナンスが一括で行えるため、作業性
を向上させることができる。また、分電盤の取り付け
は、一種類のステイで行えるので、部品点数も削減さ
れ、作業性の向上、軽量化、低価格で提供することがで
きる。

【００１４】また本発明の請求項２に係る分電盤のラッ
クへの取り付け構造は、マウントレールには位置決め用
取り付け穴を設けると共に、ステイには長穴を設け、分
電盤の内機を仮止めできるため、ステイへの分電盤の取
り付け作業が容易となり、作業性が向上される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る分電盤のラックへの取り付け構造
を示す分解斜視図である。

【図２】本発明に係る分電盤のラックへの取り付け構造
を示す正面側斜視図である。

【図３】本発明に係る分電盤のラックへの取り付け構造
を示す裏面側斜視図である。

【図４】従来技術における分電盤のラックへの取り付け
構造を示す正面側斜視図である。

【符号の説明】

１ ラック ２ 正面 ２ａ 開口 ３ 裏面 ３ａ 開口 ４ マウントレール ５ ステイ ５ａ 上側ステイ ５ｂ 下側ステイ ６ 取り付けボルト ７ 分電盤の内機 ８ 位置決め用取り付け穴 ９ 取り付け穴 １０ 長穴

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種電気機器を搭載した分電盤を、正面
   及び裏面に開口を有し、該開口は扉体で被覆してなる通
   信機器等を収納するためのラックに取り付けるための取
   り付け構造であって、前記ラックの開口近傍の左右のマ
   ウントレールに取り付けステイをわたし、該ステイに前
   記分電盤の内機を取り付けることで前記ラックの正面側
   と裏面側とそれぞれ取り付け可能にすることを特徴とす
   る分電盤のラックへの取り付け構造。
2. 【請求項２】 前記分電盤のラックに取り付けるための
   取り付け構造であって、前記マウントレールには位置決
   め用取り付け穴を設けると共に、前記ステイには長穴を
   設け、前記分電盤の内機を仮止めできることを特徴とす
   る請求項１に記載の分電盤のラックへの取り付け構造。