JP2003332526A - 電力変換装置 - Google Patents
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- H01L2924/13055—Insulated gate bipolar transistor [IGBT]
Abstract
変換装置を提供すること。 【解決手段】 制御回路などの周辺回路素子5が搭載さ
れた回路基板4を、ケース30内でパワー素子2が搭載
されたベース板1から横方向にずらして段違いに配置
し、更にケース30内で回路基板4が収納されている部
分の底部31も段違いにして、放熱フィン7から離され
るようにし、パワー素子2の発熱による回路基板4の温
度上昇が抑えられるようにしたもの。
Description
制御回路素子などが搭載された回路基板を有する電力変
換装置に関する。
来からIGBTなどのパワー素子(電力用半導体素子)に
制御回路や保護回路などの周辺回路を一緒に組込んだ半
導体モジュール、いわゆるIPM(インテリジェントパ
ワーモジュール)が用いられている。
一例を示した断面図で、以下、この図により従来技術に
係る電力変換装置について説明する。
ルミニウムなど、熱伝導性の高い金属の板で作られてい
て、その一方の面(図では上側の面)に絶縁層を介して導
電層が積層されていて、この導電層に配線パターンが形
成してある。
ー素子2や、その他の素子が、例えばはんだ接合などに
より搭載され、図示されているように、例えばワイヤに
より必要な配線が施されている。
層により、ベース板1に対して必要な絶縁性が保たれる
と共に、この絶縁層を介してベース板1に熱結合され、
これによりベース板1が放熱板(伝熱板)としても機能で
きるようになっている。
えばPPS(ポリ・フェニレン・サルファイド)などの樹
脂(合成樹脂)により底のない浅い箱型に作られている。
そして、このケース3は、ベース板1に対して、それが
底板となるようにして被せられ、この状態でベース板1
とケース3が相互に接合される。
れに制御回路ICなどの周辺回路素子5が搭載される。
そして、この回路基板4は、パワー素子2の上側を覆う
ようにしてケース3の中に収納され、必要な配線が施さ
れてからシリコーンなどの樹脂(合成樹脂)の封止材6に
より、回路基板4も含めてケース3内が封止され、パワ
ーモジュールとして完成される。
13には示してないが、ベース板1に放熱フィンなどの
冷却部材が取付けられ、これにより、動作中、パワー素
子2などが発熱し、温度が上昇したときでも、温度上昇
が許容範囲内に収まるようにして使用される。
ールの従来技術の一例であり、ここで、図14(a)は平
面図で、同図(b)は一部断面による側面図である。
されるパワー素子2は、回路パターンを形成している導
体Pにハンダなどにより接合されている。そして、この
導体Pが樹脂絶縁層Lを介してベース(高熱伝導性基板)
1の一方の面(表面)に貼り合わされ、主端子15aと制
御端子15bが設けてあるケース(モールドケース)3に
納められた後、ボンディングワイヤWによる配線が施さ
れ、充填剤18でパワー素子2などが封止されて主回路
モジュールMが形成される。
に、パワー半導体素子駆動制御用ドライバICやホトカ
プラ類に代表される半導体駆動用IC11aとマイクロ
プロセッサ11b、入出力配線接続用の端子台20、主
回路用の平滑コンデンサ21、制御回路用の電源トラン
ス22などの各種部品が搭載されたプリント配線基板1
3cを取付けた上で、これらの間を主端子15aと制御
端子15bにより接続する。
は、ベース板1の他方の面(裏面)に放熱フィン7を取付
け、放熱が得られるようにし、これにより電力変換装置
が構成されるようになっている。このときプリント配線
基板13cの先端側部は、支持部材12により放熱フィ
ン7に保持されるようにしてある。
配線基板13c上には電源回路系の大電流用回路と制御
回路系の微小電流用回路が混在することになるが、ここ
では1枚の基板になっているため、双方の回路共に最適
なプリント配線基板を選択することは困難で、この場
合、前者の大電流用回路を優先せざるを得ず、電流容量
が大きい厚い銅箔を回路パターン用の導体にした基板を
適用する必要があり、結果的に後者の微小電流用回路部
において高密度化に制約が生じることとになり、基板サ
イズの小形化が困難になる。
ているパワーモジュールについて説明すると、これは、
プリント配線基板を大電流回路用の電源基板と微小電流
回路用の制御基板に分離し、制御基板だけを主回路モジ
ュールの上面近傍に搭載したもので、図15はその一例
であり、ここでも図15(a)は平面図で、同図(b)は一部
断面による側面図であり、ここで、13aが制御基板
で、13bが電源基板であり、その他の構成要素は図1
4で説明した従来技術と同じである。
基板13aをパワー素子2などの上に保持させた状態
で、ケース3の中に収容させたものであるが、このと
き、図15(b)に示すように、ケース3内で充填剤18
により封止されることなく、電源基板13bの下に、パ
ワー素子2などに対して空隙を隔てた状態で制御基板1
3aを搭載する場合と、図16に示すように、充填剤1
8によりパワー素子2などと一体に封止させた状態で制
御基板13aを搭載する場合がある。
図14の場合と異なり、制御回路系配線基板13aに薄
い銅箔のプリント配線板が適用できるため、基板サイズ
が抑えられ、パワーモジュールの据付占有面積の縮小化
が得られることになる。
00−245170号公報がある。
図13で説明した従来技術は、電力変換装置内の温度分
布について配慮がされているとは言えず、以下に説明す
るように、信頼性の保持とコストに問題があった。
中にある素子や回路の中で発熱量が最も大きいのはパワ
ー素子であるが、その動作可能温度は、通常、制御回路
など周辺回路の動作可能温度の上限よりも高い。
辺回路がパワー素子に対して至近位置に配置されるた
め、パワー素子で発生した熱が周辺回路に容易に伝達さ
れてしまう。このとき、このような電力変換装置の場
合、内部には封止材が充填されているのが通例なので、
この封止材が熱の伝達経路となり、更に容易に熱が伝達
されてしまう。
度が許容範囲にあるときでも、制御回路などが熱によっ
て誤動作したり、甚だしい場合は動作不能に到ってしま
うことになり、従って、信頼性が低下し、性能が充分に
生かせなくなってしまうのである。
などを回避するためには、必要とする電力変換装置の定
格に比して大きな定格のパワー素子を用いることによ
り、発熱量を低下させる方法や、制御回路などの周辺回
路として動作可能温度が高い特殊なICを用いる方法、
或いは放熱能力を大きくして、電力変換装置の使用温度
を低く保つ方法などを採用する必要があり、この場合は
コストの面で大きな不利益になってしまうのである。
回路を配置した基板も樹脂などで封止されてしまうた
め、例えばパワーモジュールを組み立てた後に検査を行
い不具合が発生した場合、パワー素子が配置されている
部分と周辺回路を配置した基板を切り分けることができ
ず、全体で不良品となる。
し、不経済になるばかりでなく、廃棄物が増えることに
より環境に対する配慮を欠く製造工程となっている。
モジュールでは、その内部のパワー半導体素子と、それ
を制御する制御部品の間の配線が長くなると、外部ノイ
ズや配線インダクタンスなどの影響を受け易くなり、誤
動作を引き起こし易くなることが知られており、従っ
て、制御基板は主回路モジュール部の近傍に配置する必
要がある。
は、制御基板を主回路モジュールの上に設け、これらの
間に至近距離で配線が施せるようにしているが、ここ
で、主回路モジュールの中には、一般に難燃性の樹脂が
充填され、パワー半導体素子上面を封止しているので、
制御基板との絶縁には特に問題が無い。
フィンを経由して外部に放出されるものの、充填されて
いる樹脂にも相当の温度上昇が起り、このため、上記従
来技術の場合、プリント配線基板に搭載されている電子
部品の周辺雰囲気も、自己発熱以外の熱伝達、或いは放
射の影響による温度上昇が重畳される結果、予想以上の
高温となり、最終的に制御部品の誤動作やコンデンサな
どの寿命短縮につながる結果となり易い。
技術の場合、制御基板13aに充填材18を介してパワ
ー素子2の発熱が直接伝導されるため、図14や図15
の場合より一層大きな温度上昇が引き起こされるので、
更に顕著になる。
13aの位置を主回路モジュール部の充填材18の表面
から遠ざけるのが最も効果的であるが、それでは前述し
た配線長の増大や製品サイズの拡大を避けるのが困難に
なり、不可能ですらある。
は、以下の対策が必要であり、これは結果的にコストの
増大につながると言える。
り、当該部品周辺雰囲気の自然対流を向上させる。
となる部品を強制空冷する。
熱能力を向上させ、装置全体の温度上昇レベルを下げ
る。
で大電流によるスイッチングが高周波で行われており、
放射ノイズ源と言える。従って、主回路モジュール部の
上面に、高周波ノイズに弱い制御回路部品が位置するこ
とは、電力変換装置としてのノイズ耐量レベルを下げ、
誤動作を引き起こし易い環境を自ら作り出している構図
であると言える。
ストで高い信頼性を備えた高性能の電力変換装置を提供
することにある。
温度上昇が抑えられ、高信頼性と長寿命化が従来よりも
改善が図れる電力変換装置を提供することにある。
用半導体素子と周辺回路を同一のケースに収容し、当該
ケースの底面に冷却部材が設けられるようにした電力変
換装置において、前記ケースは、前記冷却部材に接する
面の少なくとも一部の面が当該冷却部材から離れている
ように形成され、前記周辺回路は、前記ケースの中で、
前記少なくとも一部の面が形成されている部分に収容さ
れているようにして達成される。
子と周辺回路を同一のケースに収容し、当該ケースの底
面に冷却部材が設けられるようにした電力変換装置にお
いて、前記冷却部材は、前記ケースに接する面の少なく
とも一部の面が当該ケースから離れているように形成さ
れ、前記周辺回路は、前記ケースの中で、前記冷却部材
の少なくとも一部の面が形成されている部分に向かい合
う位置に収容されているようにしても達成される。
素子と周辺回路を同一のケースに収容し、当該ケースの
底面に冷却部材が設けられるようにした電力変換装置に
おいて、前記ケースと前記冷却部材の間に、これらの接
触面よりも小さい寸法の伝熱性板状部材を設け、前記周
辺回路は、前記ケースの中で、前記ケースと前記冷却部
材の間で前記板状部材が存在していない部分に収容され
ているようにしても達成できる。
記周辺回路が搭載されている回路基板の間での電気的接
続が、コネクタ部とソケット部で与えられるようにして
も良い。
主回路モジュール部に放熱フィンを備えた電力変換装置
において、制御回路部品を搭載した制御基板が、前記放
熱フィンの取付面に対して、前記主回路モジュール部の
取付位置とは異なる投影面上に空間を隔てて取付けられ
ているようにして達成れる。
載された主回路モジュール部をモールドケースに収納
し、当該主回路モジュール部に放熱フィンを備えた電力
変換装置において、制御回路部品を搭載した制御基板
が、前記放熱フィンの取付面に対して、前記主回路モジ
ュール部の取付位置とは異なる投影面上に空間を隔てて
取付けられ、前記モールドケースが、前記空間内に延長
されている底面部を備えているようにしても達成され
る。
の取付面の間に隙間を残して形成されているようにして
もよく、或いは前記底面部が、先端部の両側に側壁コー
ナ部を備え、前記モールドケースの前記主回路モジュー
ル部側の側壁と、前記側壁コーナ部の間に切欠き部が形
成されているようにしてもよい。
について、図示の実施の形態により詳細に説明する。
装置の第1の実施形態で、ここで図1は断面図、図2は
斜視図、そして図3は平面図である。
の他、ベース板1、回路基板4、制御回路ICなどの周
辺回路素子5、樹脂の封止材6などは図13で説明した
従来技術による電力変換装置と同じであるが、この図1
では、ベース板1の下側に冷却部材となる放熱フィン7
が取付けられている状態が示されている。
ターンと絶縁層が設けてあり、複数のパワー素子2が、
配線パターンにはんだ接合により搭載されているが、こ
こで図3により、この実施形態において、ベース板1に
搭載されている各種のパワー素子2について説明する。
イオード、THは突入電流防止用サイリスタ、IGBT
1〜IGBT6は主スイッチング素子、D1〜D6は環
流ダイオードで、これらがパワー素子2である。また、
RSは出力電流検出用の抵抗器で、これはパワー素子と
は言えないが、発熱を伴う素子である。
なように、まず、ベース板1と回路基板4が、面方向
(図1では左右方向)に平行にずれた状態でケース30の
中に配置してあり、相互に重ならないようになってい
る。
容される部分(図1では右側の部分)は、図13で説明し
た従来技術におけるケース3と同じく、底の無い箱型に
してあるが、回路基板4が収容される部分(同じく左側
の部分)では、図13のケース3とは異なり、底部31
が設けてある。
なように、ベース板1がケース30に収容されたとき、
このベース板1の底面、つまり放熱フィン7が取付けら
れる方の面を含む平面から回路基板4に近づく方向にず
れた平面内に含まれるようにして形成してあり、これに
より、放熱フィン7が取付けられたとき、この放熱フィ
ン7の上面と底部31の下面の間に所定の高さの空間3
2が形成されるように構成してある。
ケース30内にあるベース板1から離れた方にある側壁
部には、下方に延びた側壁延長部33が形成してあり、
放熱フィン7がベース板1に接触した状態で取付けられ
たとき、この側壁延長部33の下端が放熱フィン7の上
面に当接し、これにより、側壁延長部33が形成されて
いるケース30の側壁部が放熱フィン7に支持され、正
しい寸法の空間32が確実に形成されるようになってい
る。
路基板4が所定の場所に挿入されたとき、その下面の周
辺部が当接する部分には、ケース30の中に段部34、
35が形成してあり、これにより、回路基板4がケース
30内の所定の場所に載置されたとき、この段部34、
35が回路基板4の下面の周辺部を保持し、これによ
り、回路基板4の下面とケース30の底部31の上面の
間にも、所定の高さの空間36が形成されるように、段
違い配置されている。
端部と回路基板4の側端部が隣接した部分には、板状の
コネクタ部8が取付けてあり、これには、複数本の接続
ピン80が垂直に設けてある。他方、回路基板4にはソ
ケット部9が設けてあり、このソケット部9の各接点と
制御回路など周辺回路素子5の間には、これらの間で必
要とする配線が施されている。
の位置に収容されたとき、回路基板4に取付けられてい
るソケット部9の接点に、コネクタ部8の接続ピン80
がそれぞれ係合されるように、コネクタ部8とソケット
部9がそれぞれ位置決めされている。
は、以下のようにして組み立てることができる。
ス板1をケース30内に挿入し、所定の場所に取付け、
この後、コネクタ部8の接続ピン80に対して必要な配
線が施される。ここで、必要な配線とは、制御回路など
周辺回路とパワー素子の間で伝達される各種の信号のた
めの配線である。
された回路基板4を、同じくケース30内に挿入し、所
定の場所に取付ける。そうすると、回路基板4に取付け
られているソケット部9の接点に、コネクタ部8の接続
ピン80が係合され、これだけで、回路基板4とベース
板1の間で必要とする配線の接続が得られることにな
る。
変換装置が完成するが、このとき、この実施形態では、
図1に示すように、封止材6による封止をベース板1が
収容されている部分とコネクタ部8だけに限定し、空間
36は勿論、回路基板4の上面も封止されないようにす
る。
示すように、放熱用フィン7が取付けられた上で、例え
ばインバータなどの電力変換装置に実装され、通電動作
されることになるが、このときパワー素子2で発生した
熱は、主として配線パターンと絶縁層を介してベース板
1に伝達され、ここから放熱フィン7に移動した後、大
気中に放散される。
封止材6にも伝達されるので、その温度も上昇する。そ
して、この結果、封止材6の表面から大気中に放散され
るようになる。
の部分は放熱フィン7により大気中に放散され、これに
よりパワー素子2の温度が許容範囲を越えないようにな
ってはいるので、封止材6が高温になる虞れは無い筈で
あるが、パワー素子2の定格許容温度が高い場合には、
かなりの温度になってしまう。
どの周辺回路の温度が上昇してしまい、信頼性の低下や
コスト増加などの問題が生じてしまう理由であること
は、上記した通りである。
の周辺回路素子5が搭載されている回路基板4がベース
板1から離れた位置にあり、且つ封止材6により封止さ
れていないので、パワー素子2の温度が上昇しても、そ
の影響を直接受けることは殆どなく、このため、制御回
路など周辺回路の温度が上昇してしまうのを最小限に抑
えることができる。
ース30の底部31から空間36を隔てて離されている
ので、パワー素子2の発熱により封止材6の温度が上昇
し、ケース30の温度も上昇してしまったときでも、ケ
ース30からの熱の伝達は、空間36の存在により最小
限に抑えられ、この点でも、制御回路など周辺回路の温
度が上昇してしまうのを最小限に抑えることができる。
り放熱フィン7の温度もかなり上昇し、パワー素子2が
許容定格最大電力で動作されたときには、許容定格最大
温度近傍まで達するが、この実施形態では、ケース30
の底部31が放熱フィン7から離され、空間32が形成
されるようになっているので、放熱フィン7からケース
30の底部31に到る熱の伝達も充分に遮断でき、同じ
く、この点でも、制御回路など周辺回路の温度が上昇し
てしまうのを最小限に抑えることができる。
おける制御回路など周辺回路の動作中での温度上昇を確
実に抑えることができ、この結果、一般に動作可能温度
が高いパワー素子を用いた場合でも、その能力を最大限
に利用することができる。
い制御回路用の素子もそのまま使用できるので、特殊な
素子による高価な回路を用いる必要がなく、従って、こ
の実施形態によれば、小型で高性能の電力変換装置を低
コストで提供することができる。
どの周辺回路素子5が搭載された回路基板4とパワー素
子2が配置されたベース板1の間の電気的結合を、コネ
クタ部8によって行なうように構成してある。
板1をケース30内に取付けた後、回路基板4をケース
30内に挿入するだけで、回路基板4とベース板1の間
で必要とする配線の接続が得られることになり、従っ
て、配線による接続作業が不要になるので組立てが容易
になると共に、配線部分が少なくで済むことによる信頼
性の向上が得られることになる。
明する。
で、これは、図1の実施形態における放熱フィン7に代
えて放熱フィン70を用いたもので、その他の構成は同
じである。
る面を段違い平面にし、底部31に面する部分71が、
この底部31から離れた位置になるように形成したもの
であり、これに応じて側壁延長部33の寸法も大きくし
たものである。
で、これは、図4の実施形態と同じく段違い平面の放熱
フィン70を用いたものであるが、ここでは、この放熱
フィン70の段違い平面構造に応じて、ケース30の底
部31をベース板1と同一の平面内に収まるように形成
したものであり、更に、このとき、図4の実施形態にお
ける側壁延長部33は省略し、放熱フィン70の方に支
持部72を設けたものである。
施形態)で、これも図5の実施形態と同じく、底部31
をベース板1と同一の平面内に収まるように形成したケ
ース30を用いたものであるが、ここでは段違い平面構
造の放熱フィン70に代えて、図1の実施形態と同じ平
面構造の放熱フィン7を用い、空間32を形成させるた
めには、それに対応した厚さの板状の部材10を用いる
ようにしたものであり、このため、更に、放熱フィン7
に支持部72が設けてある。
ニウムなどの金属板で作られ、ベース板1と同じ平面形
状で、それと同じ寸法か、僅かに大きな寸法に作られた
ものである。
図1〜図3で説明した実施形態と同様な作用効果が得ら
れることは明らかであり、従って、本発明を何れの実施
形態により具現するかは、ケース30と放熱フィン7、
70のコストや、モジュールの装着環境などに応じて、
任意に設定することができる。
ュールの冷却に、空冷式の冷却部材である放熱フィンを
用いている場合について説明したが、本発明は、水冷
式、ヒートポンプ式など冷却方式を問わず、任意の方式
の冷却部材を用いて実施できるのは、言うまでもない。
の実施形態について説明すると、ここで、まず、図7
は、本発明の第5の実施形態で、ここで図の(a)は上面
図で、同図(b)は一部断面による側面図であり、図8に
は概略回路ブロック図を示してある。
ドなどのパワー素子2は、ハンダや導電ペースト類によ
り配線パターンを形成している導体Pに実装されてい
る。そして、この導体Pは、アルミニウムや銅などをベ
ースとした高熱伝導性基板となるベース板1に樹脂絶縁
層Lを介して貼り合わされている。
μm径のアルミニウム材などのワイヤ7でボンディング
接続され、最終的に主端子15aと制御端子15bによ
り電気的に主回路モジュールMの外部に導出される形と
なるが、このとき、ベース板1は、PPS(ポリ・フェ
ニレン・サルファイド)やPBT(ポリ・ブチル・テレフ
タレート)などに代表される樹脂材のケース3で周囲を
囲まれ、その内部に収納された形になっているパワー素
子2の上面はエポキシ樹脂やシリコンゲルなどの充填材
18で封止され、主回路モジュールMが形成される。
ICやホトカプラ類(図8)に代表されるパワー半導体の
スイッチング制御を行う半導体駆動用IC11aや、更
にそれらの部品を含め電力変換装置全体の制御を行うマ
イクロプロセッサ11bなどの電子部品が搭載されてい
るが、これは、図示のように、主回路モジュールMの上
には配置してない。
説明した実施形態における回路基板4に相当するが、こ
の実施形態では、この制御基板13aが、主回路モジュ
ールMの制御端子15bが設けられている方の側端部か
ら、放熱フィン7の主回路モジュールMが取付けられて
いる面(取付面)に沿って横に平行に並び、主回路モジュ
ールMの外側に位置するようにして設けられている。
路モジュールMに接している方の側端部とは反対側の側
端部は、支持部材12により放熱フィン7の取付面に保
持されていて、この制御基板13aの下面と放熱フィン
7の取付面の間に空間Rが形成されるように作られてい
る。
aが、放熱フィン7の取付面に対して、主回路モジュー
ルMの取付位置とは異なる投影面上に、空間Rを隔てて
取付けられていることになる。
のスイッチング制御や電流検出に必要な配線のための端
子で、ドライバICやホトカプラ類(図8)に代表される
パワー半導体のスイッチング制御を行う半導体駆動用I
C11aと、更にそれらの部品を含め電力変換装置全体
の制御を行うマイクロプロセッサ11bなどの電子部品
は、この制御端子15bを介して、主回路モジュールM
のパワー素子2と電気的に接続される。
施形態でも、図15の従来技術と同じく、主回路モジュ
ールMと制御基板13aの上には、電源基板13bが設
けてある点は同じである。
き電子部品は、制御遅延時間の低減及び外乱等による誤
動作防止の見地から、相互に接近して配置させるのが制
御性能の向上につながり、効果的で、このため単一の基
板に集約して搭載するのが理想的であるが、この実施形
態の制御基板13aによれば、この条件が満たされてい
ることになる。
ルM内のパワー素子2が損失により発生する発熱の大部
分は放熱フィン7に伝達され、それから周辺雰囲気中
(外部の大気中)に放散されてしまうが、このとき、パワ
ー素子2の表面に存在する充填材18にも熱が伝導さ
れ、ここにかなりの温度上昇が生じて、モジュール外の
電子部品に対する熱源になってしまうのが避けられな
い。
3aが充填材18の上に位置してないので、前記した熱
源による放射熱を直接受けずに済み、この結果、当該制
御基板13aに搭載されている電子部品に現れる温度上
昇に、大幅な低減が見込めることになる。
が、制御基板13aに搭載されている電子部品にとって
の発熱源になってしまうが、両者の間に空間Rが形成さ
れているので、ここに周辺雰囲気の自然対流が起って冷
却が促進されるので、放熱フィン7からの放射熱の影響
を最小限に低減することができる。
C11aやマイクロプロセッサ11bなどの電子部品か
らパワー素子2までの配線長も、図14と図15に示し
た従来技術の場合と同等以下の配線長が見込めるので、
配線長の増大によるノイズ耐量やインピーダンス増大な
どの点でも、従来技術に遜色ないものである。
C11aやマイクロプロセッサ11bなどの電子部品を
パワー素子2のスイッチング放射ノイズの放射面から外
されているので、ノイズによる誤動作の虞れを充分に低
減させることができ、この点では容易に高いノイズ耐量
をもたせることができる。
型化と軽量化を図っても制御基板の温度上昇が容易に抑
えられ、且つノイズ耐量が低下したり、配線インピーダ
ンスが増大したりする虞れがないので、信頼性が高く長
寿命の電力変換装置を容易に提供することができる。
(a)、(b)、(c)により説明する。ここで、図9(a)は平面
図で、同図(b)は側面図、そして、同図(c)は側断面図で
ある。
明した第5の実施形態と相違する点は、まず、ケース3
の底部を、放熱フィン7の表面に接触せずに隙間Sを残
した状態で、制御基板13aと放熱フィン7の間に延長
させ、底板部3aを形成させた点にある。
ナ部3b、3cを形成させ、制御基板13aも含めてケ
ース3に収容し、全体を主回路モジュールMとして一体
化したものであり、このとき、制御基板13aと主回路
モジュールM内の間にモールド樹脂による壁面3dを残
し、これにより、パワー部を封止している充填材18が
この壁面6dにより遮られ、制御基板13a側に流れ込
まない構造がとられている。
aとケース3の底板部3aの間に独立した空間Rが形成
されるようにしてあり、このため、図9(c)に示すよう
に、制御基板13aの端部は支持部材12により底板部
6aに支持させるようになっている。但し、これに代え
て、制御基板13aをケース3の他の部分で支持させる
ようにしても良い。
るように、ケース3の側壁コーナ部3b、3cとケース
3のパワー部側の側壁部の間のモジュール外壁に適度な
幅の切欠き部19aが設けてあり、これにより、制御基
板13aの下の空間Rに、モジュール外周辺雰囲気によ
る自然対流19bが現れるように構成してある。
熱フィン7は、制御基板13aに搭載されている電子部
品にとっては放射発熱源と見なせるが、しかし、この実
施形態では、制御基板13aの下に隙間Sを残してケー
ス3の底板部3aが設けてあるので、これにより、放熱
フィン7からの熱放射が遮断されることになり、温度上
昇を更に大きく抑えることができる。
外壁に切欠き部19aが設けられていて、制御基板13
aの下の空間Rに、モジュール外周辺雰囲気による自然
対流19bが発生するようにしてあるので、これによっ
ても、放熱フィン7の放射熱による制御基板13aの温
度上昇を大きく低減させることができる。
縁物である底板部3aが介在させてあることにより、通
常、接地電位に保持されている放熱フィン7に対して、
制御基板13aに搭載されている部品の絶縁向上効果も
見込めることができる。
路モジュール部に制御基板13aが一体にモジュール化
された構造となることから、電力変換モジュールとして
の取扱いが容易となり、モータ制御盤などの機器への組
込みが容易になる。
0により説明する。ここで、図10(a)は平面図で、同
図(b)は側断面図であるが、これが図9で説明した第6
の実施形態と相違する点は、制御基板13aの寸法がケ
ース3や放熱フィン7の寸法枠にとらわれない点にあ
る。
配置される図15及び図16の実施形態の場合、必然的
に制御基板13aは主回路モジュールMの寸法に制約を
受けるが、この図10の場合、樹脂封止の制約が無い
上、ケース3の寸法に必ずしも合わせる必要がないた
め、必要に応じて、この図10に示すように、制御基板
13aの寸法を任意に変更することができる。
応じて容易に搭載部品を追加することができ、このた
め、主回路モジュールMを共通とした別シリーズ品への
製品展開や、制御基板13aの専用化による電力変換装
置モジュールの顧客専用品対応化を容易に行うことがで
きる。
周辺回路が搭載された回路基板の温度が低く押さえられ
ることを、シミュレーションにより検証した結果につい
て、図11により説明する。
ケースとフィンの間の距離を一定とし、モジュールケー
スと回路基板の距離を変化させてシミュレーションを行
った結果であり、この図において、縦軸は回路基板上の
代表点の温度で、横軸がモジュールケースと回路基板の
距離を示す。
ースと回路基板の距離に略線形の相関を示している。す
なわちモジュールケースから回路基板を離せば、回路基
板の温度が下がるというという当然の結果が示されてい
るだけである。
回路基板の距離は一定とし、モジュールケースとフィン
の間の距離を変化させてシミュレーションを行った結果
で、本発明の場合に相当するものである。ここで、縦軸
の意味は図11(a)と同様、縦軸は回路基板上の代表点
の温度を示すが、横軸はフィンとモジュールケースの間
の距離を示す。
フィンの間の距離を5mmとしたときの結果と、7.5
mmとしたときの結果に大きな差がない。従って、本発
明の実施形態としては、フィンとモジュールケースの間
の距離は5mm程度とするのが最適であることが判る。
基板の温度が低くなることは当然であるが、これらを離
すほどモジュールの寸法は大きくなる。すなわち汎用イ
ンバータなどのモジュールを応用する機器が大型化し、
コストが増大する。
ースとフィンの間に距離を持たせることにより、フィン
と回路基板との間の距離が最適化され、経済的な構造と
することができる。
で封止することが一般的であるが、このとき、回路基板
を樹脂封止することにより、回路基板の温度上昇値が変
化することを、同じくシミュレーションにより検証し
た。
ように、回路基板4(制御基板13aも同じ)を樹脂で封
止しないようにしているのである。
を樹脂で封止した場合を(a)、(c)とし、封止しなかった
場合を(b)、(d)として分け、ここで、更にフィンとモジ
ュールケースの間をほとんど空けてない場合を(a)、(b)
とし、5mmの寸法で空けた場合を(c)、(d)として分け
で示したものである。
でそれぞれシミュレーションを行った結果は次の通りで
ある。
を封止材6で封止し、放熱フィン7とケース(モジュー
ルケース)3の間にほとんど隙間を空けてない場合、回
路基板4上の代表点の温度は77.7℃となる。
4を封止材6で封止したが、放熱フィン7とケース3の
間に5mmの隙間を設けた場合は、回路基板4上の代表
点の温度は61.5℃となった。
ン7とケース3の間に5mmの隙間を設けたが、回路基
板4は封止材6で封止した場合は、回路基板4上の代表
点の温度は65.7℃となった。
も図12(a)の場合よりも回路基板4の温度が低くなっ
ていることが判る。
り回路基板4を樹脂で封止せず、且つ放熱フィン7とケ
ース3の間も5mm空けた場合は、回路基板4上の代表
点の温度は54.0℃となった。
態に相当する。そこで、図12(a)の場合と図12(d)の
場合を比較してみると、図12(d)の場合、つまり本発
明の実施形態の場合は、回路基板4上の温度が24℃
(≒77.7−54.0=23.7)も低くなっていて、熱
遮蔽効果が極めて大きいことが判る。
いことと、フィンとモジュールケースの間を空けること
を併用した場合、特に放熱効果が高く得られることが判
り、本発明の効果はシミュレーションでも実証されてい
ることになる。
ン結果と、この図12におけるシミュレーション結果
は、モデルが異なるため、温度上昇値が異なり、直接比
較することはできないが、本発明の効果を理解するには
充分であるといえる。
ィン7とケース3との間に隙間を空けるのは、図12
(c)(d)のように放熱フィン7の方を隙間の出来るように
形成する、段差を付ける、切り欠く、若しくは空間が出
来るような部材を介在させるものであっても良い。勿
論、モジュールケースの方に隙間の出来るように形成す
る、段差を付ける、切り欠くものであっても良い。
却部材とモジュールケースの間の距離は、図11(b)に
よれば、5mmに限定されるものではなく、例えば、約
4mm付近とすることも可能である。また、7.5mm
よりも大きくても良い訳である。
約4mm若しくは5mm以上離すことで、離す距離に対
する放熱効果が大きく得られることが判るものである。
離す距離を大きくすることで、放熱効果が大きくなる
が、装置の大きさも大きくなる。
ことで、機器の大型化を抑えながら、放熱効果を得るよ
うに設計することは、図11(b)の結果から、判るもの
と言える。
ら、制御回路IC(例えば、マイコン、CPU等)等の周
辺回路素子を含む制御回路や、熱に対して動作保証が得
られない、所謂熱に弱い部品(例えば、コンデンサ等)を
含む周辺基板(若しくは、微小電流回路用の制御基板の
場合もある。)を封止材、充填剤にて封止せず、また、
上記周辺基板を支持するモジュールケースを放熱フィン
などの冷却部材から所定距離を離す事で上記周辺基板の
放熱効果、または温度上昇の抑制効果を向上させること
が可能となる。
ケースを放熱フィンなどの冷却部材から離す所定距離に
ついては、図11(b)を参照することで、設計出来るも
のである。
を放熱フィンなどの冷却部材から離す所定距離について
は、離す距離を大きくすれば、熱などの影響を受けなく
することは可能である。しかしながら、製品として、取
り得る配置を検討するときに、どの程度の距離の大きさ
とすべきか、どのくらいの空間を隔てて配置すべきかに
ついては、上記実施例にて説明する図11(b)を参照す
ることによって、設計するにあたっての距離を求めるこ
とが可能である。例えば、約4mm若しくは5mm以上
離すことで、放熱効果が得られることが判る。
を放熱フィンなどの冷却部材から離す所定距離について
は、離す対象を放熱フィンなどの冷却部材に限定するも
のではなく、電力半導体素子、パワー半導体素子等の発
熱による熱を放射しているものであってもよい。
辺基板は、モジュールケースにて支持されるものとして
説明をしている。しかしながら、上記周辺基板と放熱フ
ィンなどの冷却部材との間に、上記モジュールケースが
介在しない構成の場合においても、上記図11、図12
のシミュレーション結果が同様に適応可能であるもので
ある。
記各基板の配置も電力半導体素子、パワー半導体素子等
の影響を従来に比べて、小さくする配置をとることが可
能となる。
子は大電流によるスイッチングが高周波で行われてお
り、発熱による熱を放射しているとともに、高周波ノイ
ズ等も放射している。従って、電力半導体素子、パワー
半導体素子等を含む基板、主回路モジュール部等に対し
ては、上記周辺基板を高周波ノイズ等や、放射される熱
の影響を受け難くするように配置することが判るもので
ある。
子等を含む基板の配置位置とは、異なる投影面上に空間
を隔てるように、上記周辺基板を配置することを上記に
て説明した。しかしながら、これに限定されるものでは
なく、高周波ノイズ等や、放射される熱の影響を受け難
くするように配置するものであれば、上記にて説明した
実施例に限定されるものではなく、適宜配置することが
可能である。
の冷却部材と、上記周辺基板を支持するモジュールケー
スとを離す場合の所定距離の値についてと、一方、図1
2等から得られる電力半導体素子、パワー半導体素子等
を含む上記基板、上記周辺基板を支持するモジュールケ
ース、放熱フィンなどの冷却部材との配置の仕方につい
ては、両者を組合わせるものであっても良いし、各々を
独立に実施するものであってもよく、上述の説明では、
それらを限定するものではない。
果を参照することによって、放熱フィンなどの冷却部材
と、上記周辺基板を支持するモジュールケースとの配
置、離す所定距離などを設計する場合の参考とする事が
出来て、電力半導体素子、パワー半導体素子等からの発
熱量等を含む条件等に応じて、適宜変更することによっ
て、製品を提供出来るものである。
挙すれば、以下の通りである。
路モジュール部と異なる投影面上に配置させ、且つ制御
基板とモジュール取付面の間に自然対流可能な空間を設
けることにより、同取付面からの放射熱の影響を大幅に
低減でき、信頼性及び製品寿命の向上が可能となる。
させることにより放熱フィンから制御基板への放射熱を
遮断すると共に、モジュール外壁に切欠き部を設け、制
御基板下の空間内に周辺雰囲気との自然対流を起こすこ
とにより、更に前記放射熱の低減効果が見込める。加え
て制御基板搭載部品と放熱フィン電位面との絶縁性を向
上させる効果を併せ持つ。
パワー部と同一投影面上に配置させないことにより、同
パワー部から制御基板への放射ノイズの影響を大幅に低
減可能となる。
御基板部を一体モジュール構造化することにより、機器
組込が容易な電力変換装置の構造が可能となる。
板部が樹脂封止されず独立しているため、各々の製造、
検査工程を個別に行なうことが可能であり、生産性の向
上が望める。
低コストで信頼性、または性能を向上させた電力変換装
置を提供出来ることとなる。
御基板の温度上昇が抑えられ、信頼性、または長寿命化
を向上させた電力変換装置を提供出来ることとなる。
示す断面図である。
示す斜視図である。
示す平面図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
示す断面図である。
平面と断面を示す図である。
おける回路図である。
平面と側面と断面を示す図である。
の平面と断面を示す図である。
図である。
モデルの説明図である。
す断面図である。
面と断面を示す図である。
面と断面を示す図である。
す断面図である。
基板) 5 周辺回路素子(制御回路ICなど) 6 封止材 7、70 放熱フィン 8 コネクタ部 9 ソケット部 10 板状の部材 11a パワー半導体駆動用IC 11b マイクロプロセッサ 12 支持部材 13a 制御基板 13b 電源基板 13c プリント配線基板 15a 制御端子 15b 主端子 18 充填材 19a 切欠き部(スリット) 19b 自然対流 20 端子台 21 平滑コンデンサ 22 電源トランス L 樹脂絶縁層 M 主回路モジュール P 導体(配線パターン) R 空間 S 隙間 W ボンディングワイヤ
Claims (9)
- 【請求項1】 電力用半導体素子と周辺回路を同一のケ
ースに収容し、当該ケースの底面に冷却部材が設けられ
るようにした電力変換装置において、 前記ケースは、前記冷却部材に接する面の少なくとも一
部の面が当該冷却部材から離れているように形成され、 前記周辺回路は、前記ケースの中で、前記少なくとも一
部の面が形成されている部分に収容されていることを特
徴とする電力変換装置。 - 【請求項2】 電力用半導体素子と周辺回路を同一のケ
ースに収容し、当該ケースの底面に冷却部材が設けられ
るようにした電力変換装置において、 前記冷却部材は、前記ケースに接する面の少なくとも一
部の面が当該ケースから離れているように形成され、 前記周辺回路は、前記ケースの中で、前記冷却部材の少
なくとも一部の面が形成されている部分に向かい合う位
置に収容されていることを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項3】 電力用半導体素子と周辺回路を同一のケ
ースに収容し、当該ケースの底面に冷却部材が設けられ
るようにした電力変換装置において、 前記ケースと前記冷却部材の間に、これらの接触面より
も小さい寸法の伝熱性板状部材を設け、 前記周辺回路は、前記ケースの中で、前記ケースと前記
冷却部材の間で前記板状部材が存在していない部分に収
容されていることを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3に記載の発明の何れ
かにおいて、 前記電力用半導体素子と前記周辺回路が搭載されている
回路基板の間での電気的接続が、コネクタ部とソケット
部で与えられるように構成されていることを特徴とする
電力変換装置。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4に記載の発明の何れ
かにおいて、 前記周辺回路が搭載されている回路基板が、樹脂などで
封止されていないことを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項6】 パワー半導体素子を搭載した主回路モジ
ュール部に放熱フィンを備えた電力変換装置において、 制御回路部品を搭載した制御基板が、前記放熱フィンの
取付面に対して、前記主回路モジュール部の取付位置と
は異なる投影面上に空間を隔てて取付けられていること
を特徴とする電力変換装置。 - 【請求項7】 パワー半導体素子が搭載された主回路モ
ジュール部をモールドケースに収納し、当該主回路モジ
ュール部に放熱フィンを備えた電力変換装置において、 制御回路部品を搭載した制御基板が、前記放熱フィンの
取付面に対して、前記主回路モジュール部の取付位置と
は異なる投影面上に空間を隔てて取付けられ、 前記モールドケースが、前記空間内に延長されている底
面部を備えていることを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の発明において、 前記底面部が、前記放熱フィンの取付面の間に隙間を残
して形成されていること特徴とする電力変換装置。 - 【請求項9】 請求項7又は請求項8に記載の発明にお
いて、 前記底面部が、先端部の両側に側壁コーナ部を備え、 前記モールドケースの前記主回路モジュール部側の側壁
と、前記側壁コーナ部の間に切欠き部が形成されている
こと特徴とする電力変換装置。
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