JP2003332000A - ジャック - Google Patents

ジャック

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JP2003332000A
JP2003332000A JP2002131631A JP2002131631A JP2003332000A JP 2003332000 A JP2003332000 A JP 2003332000A JP 2002131631 A JP2002131631 A JP 2002131631A JP 2002131631 A JP2002131631 A JP 2002131631A JP 2003332000 A JP2003332000 A JP 2003332000A
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    • Y10S439/902Angularly disposed contact and conductor

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付け時又は使用時に機械的な変形を受けて
も接触不良を起こしにくいジャックを提供する。 【解決手段】 ジャックのコンタクト3、4とリード線
51、52との電気的接合を圧着により行い、この圧着
部3c、4bを機械的な変形にさらされにくいジャック
のハウジング1内に配置し、更に、ジャックから延出す
るリード線51、52によってもこの圧着部3c、4b
に機械的な力が働きにくい構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートパソコン等
の携帯型電子機器に使用される電気的な信号やエネルギ
を伝達するジャックに関し、特にジャックに用いられる
ハウジングやコンタクト等の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯用電子機器は直流で動作されるもの
が多く、ACアダプタによって家庭用の交流電源の電圧
をステップダウンさせると同時に直流に変換して携帯用
電子機器の電源とする。たいていのACアダプタは、携
帯用電子機器の電源ジャックに挿入して接続するための
プラグが付いたケーブルを用いる。このような電源ジャ
ックの例としては、実公平1−12386号公報に開示
された電源ジャックのように基板に直接はんだ付けがさ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来品(実公
平1−12386号公報)のDCジャックでは相手側コ
ネクタとの嵌合時にこじり挿抜によりリード取付け箇所
の半田部にクラックが生じ、導通不良の一因となる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、電源ジ
ャックのコンタクトとその電源回路との接続が確実に行
われる電源ジャックの接続構造を提供することを目的と
する。尚、ここで提供する電源ジャックの接続構造は、
電源を供給するジャックに限らず、電気信号や電気エネ
ルギを伝達するあらゆる種類のジャックにそのまま適用
される。従って、本目的は、広くジャックの接続構造を
提供するものであるといってよい。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために従
来のジャック構造を解析した結果、半田を使用して電気
的接続を行っていることと、その接続部位が機械的な変
形にさらされやすいことが主な原因であることをつきと
めることに成功した。そこで、本発明のジャックでは、
ジャックのコンタクトとリード線との電気的接続を圧着
により行い、この圧着部を機械的な変形にさらされにく
いジャックのハウジング内に配置し、更に、ジャックか
ら延出するリード線によってもこの圧着部に機械的な力
が働きにくい構造とした。
【0006】更に、このジャックの製造において生産性
が向上するように、ジャックの裏面にコンタクト挿入用
の開口を設け、コンタクトのハウジングへの組み付けを
容易にし、一旦組み付けられたコンタクトがその機能を
発揮しつつハウジングに固定されるランス等の係合・係
止構造や上記開口をカバーにより閉塞してジャック内の
部品組付けや調整の再実施を不要とするハウジング構造
を用いた。
【0007】より具体的には、本発明は、以下のような
ものを提供する。
【0008】(1) 絶縁性のハウジングと、このハウ
ジングに組み込まれた導電性のコンタクトと、を備えた
ジャックであって、以下のようなジャックを提供する。
即ち、前記コンタクトは、(A1)前記ハウジングから
その一部が外部に露出されており、(A2)該ジャック
が取り付けられる機器の電源回路に接続されるリード線
を圧着により接続する圧着部を備えている。また、前記
ハウジングは、(B1)ハウジングの一部がカバーによ
り覆われており、(B2)リード線が延出されるリード
線挿通部を備えている。また、前記コンタクトと前記ハ
ウジングとでは、(C1)前記コンタクトが前記ハウジ
ングの所定の位置に固定されるように前記コンタクトと
前記ハウジングのそれぞれに係止手段を備え、当該係止
手段が係合していることにより当該コンタクトが当該ハ
ウジングに固定されている。
【0009】該ジャックが取り付けられる機器というの
は、該ジャックを電源ジャックとして用いる機器を含ん
でよく、例えば、ノートブック型のパソコンを含む携帯
可能な電気機器等があげられる。電源回路に接続される
リード線というのは、例えば上記電気機器の電源回路に
接続されて電源用の電力を伝えるリード線のようなもの
であってよい。一般にリード線は、導電性の芯材を絶縁
性の被覆材で覆う線である。リード線は、1本以上あっ
てよい。圧着により接続するというのは、一般に圧着端
子において端子の部材の一部をリード線等の心材を包み
込むようにして折り曲げてその芯材を固定する圧着部を
設けて、この固定により電気的(時に、及び機械的)に
接続を行うことであってよい。また、リード線をその被
覆材の上から包み込むようにして折り曲げてリード線を
機械的に固定することを含んでいてよい。ハウジングの
一部がカバーにより覆われているというのは、少なくと
も一部がカバーで覆われることにより、外部から見えな
くなったり、電気的又は物理的に接触できなくなること
を含んでよい。特に、ハウジングに開口や凹部がある場
合は、カバーにより覆われたときに、この開口が閉塞さ
れたり、ハウジング内部に空間ができたりする効果があ
り得る。この空間は、ハウジング内にある収納用の部屋
(又は室)となる場合もある。リード線が延出されるリ
ード線挿通部は、リード線が物理的に通るところであっ
てよく、例えば、ハウジングに凹部や穴等があった場合
にそのところがリード線挿通部になり得る。また、例え
ばリード線がハウジング部材に埋め込まれていた場合
は、そのリード線が通っているところをリード線挿通部
といってよい。また、このリード線挿通部は、ハウジン
グにある開口とつながり、リード線をハウジング外に出
すようになっていてよい。
【0010】コンタクトが固定されるハウジングの所定
の位置とは、少なくともコンタクトの一部がハウジング
内に挿入されているような位置であってよい。コンタク
トは、ハウジングに対してその自由度が制限されている
が、「固定される」というのは、ガタもなく予圧がかか
って固定された状態を含み、また、あそびやガタがある
状態を含んでよい。コンタクトとハウジングの係止手段
は、突起部、凸部、隆起部等の部材や、釘、ボルト、リ
ベット等を打ったときの打たれた部材表面より突出した
部分や、フック、かえし、もどし等を含むことができる
その他の出っ張った部分と、これらに対する、同様に出
っ張った部分や、平坦部、凹部、ループ等の先の出っ張
った部分を受ける部材や部分であってよく、これらに、
さらに機械的な係合要素等を含んでいてよく、また、機
械的な、電気的な、又は、メカトロニクス的な係合機構
を含んでよく、また、一般にランスと呼ばれるものを含
んでよい。これらの係止手段が係合していることにより
コンタクトがハウジングに固定されていることは、コン
タクトがハウジングの所定の位置にとどまり、かつ、そ
の位置から脱落しないことを含んでよい。
【0011】(2) 前記ハウジングは、前記リード線
挿通部に対応した開口(「リード線挿通開口」)を備え
ることを特徴とする上記(1)に記載のジャック。リー
ド線挿通開口は、ハウジングに備えられた開口であって
よく、リード線挿通部のリード線延出方向に備えられた
ものでよい。この開口より、リード線はハウジングの外
部に延出され、外部の接続先(例えば、電源回路や端子
等)に接続されてよい。
【0012】(3) 前記コンタクトが前記ハウジング
に挿入されるべく設けられた開口であって、前記カバー
により覆われるところに設けられたもの(「コンタクト
挿入開口」)は前記リード線挿通開口につながっている
ことを特徴とする上記(2)に記載のジャック。このコ
ンタクト挿入開口は、コンタクトをハウジング内の所定
の位置に固定するために、ハウジング外部よりコンタク
トを挿入する開口であってよい。従って、コンタクトが
挿入されるに十分な大きさがあってよく、また、挿入時
にのみ開くような開口であってよい。例えば、バネ仕掛
けにより、押すことにより、いわゆる2つ割のドアが開
くような機構をもった開口を含んでよい。開口の形状等
の形態は種々あってよく、コンタクトが挿入できる開口
であればよい。この開口がカバーにより覆われるところ
に設けられるということは、この開口の少なくとも一部
が、カバーで閉じられる又は閉塞されることであってよ
い。例えば、上記コンタクト挿入開口からコンタクトが
挿入されたときに、コンタクトがハウジングの所定の位
置に固定されるというのは、該コンタクトがハウジング
の所定の位置にとどまり、かつ、その位置から脱落しな
いことであってよく、該コンタクトがハウジングの所定
の位置にあって、ある程度前後左右に動くことができる
ことを含んでよい。
【0013】(4) 前記コンタクト挿入開口は、前記
カバーを前記リード線挿通部のリード線延出方向にスラ
イドすることにより閉塞されるものであることを特徴と
する上記(2)又は(3)に記載のジャック。ここで、
カバーをリード線延出方向にスライドすることにより、
コンタクト挿入開口が閉塞されるということは、リード
線の延出方向にスライドする自由度をもつスライド機構
をカバーとその支持体が有していることを含んでよい。
このような閉塞機構を可逆的に開けるため使用できるよ
うにすれば、一度閉塞しても、再度内部を点検又は補修
することが可能である。また、このような機構にする
と、リード線を持ってジャックを動かした場合であって
も、カバーを押し開く力が働きにくいと考えられる。ス
ライドするカバーには、ロック機構を付けて、一度閉塞
したら開きにくい構造とすることもできる。
【0014】(5) リード線を介して電気的なエネル
ギ供給部又は需要部に接続されるジャックにおいて;
該ジャックは、該ジャックに接続される外部端子と接触
し、前記リード線と圧着により接続される圧着部を有す
るコンタクトと; 該コンタクトを内部に挿入するため
の開口(「コンタクト挿入開口」)及び挿入室(「コン
タクト挿入室」)を有するハウジングと; 該コンタク
ト挿入開口を、前記コンタクトが前記コンタクト挿入室
に挿入された状態で閉塞するカバーと; を含み; 前
記ハウジングは、前記圧着部が収納される圧着部収納通
路と; 該圧着部収納通路からリード線をハウジング外
部に延出するリード線挿通部と; を含むことを特徴と
するジャック。
【0015】ここで、電気的なエネルギ供給部とは、例
えば電源回路を含んでよく、また、電気的信号を供給す
る回路等を含んでよい。このようなエネルギ供給部は、
ジャックから伝達された電気エネルギ等を上記回路等に
供給してもよく、逆に、電気エネルギ等をジャックの方
に供給してもよい。電気エネルギの需要部とは、電気エ
ネルギを消費する回路や部品等であって、ジャックに差
し込まれたプラグ等の外部端子経由でジャックへ供給さ
れる電気エネルギを更にこのリード線を通して伝達する
リード線の接続先のことでよい。この外部端子に接触す
るコンタクトとは、接触子ともいうことができ、伝達す
べきもの(例えば、電気エネルギ)を接触により伝達す
る部材、部品、又は、その他の要素を含んでよい。圧着
とは、接続すべき導線を金属板等の導電性部材又は部品
等によって締め付けることにより、同導電性部材等の弾
性を利用して導線と導電性部材等との接触圧力を保持す
ることにより、伝達すべきもの(例えば、電気エネル
ギ)を伝達する接続方法を含んでよい。このような圧着
が行われる部位や場所やところを圧着部といってよく、
コンタクトはこの圧着部を有する。コンタクト挿入開口
とは、このコンタクトをハウジング内部に挿入するため
の開口であるが、上述のような特徴を有する。また、コ
ンタクト挿入室とは、コンタクトを保持又は収納等する
場所を含む空間であって、ハウジング内に形成されるも
のを含んでよい。コンタクトはその一部が、このコンタ
クト挿入室に挿入、保持、収納等により配置されてよ
い。これにより、コンタクトがハウジングに固定される
ことができる。但し、この固定の意味は上述の説明と同
様に、全く動かない固定からある程度の自由度を持って
多少動き得る固定までを含んでよい。コンタクト挿入開
口は、コンタクトが挿入室に配置された状態でカバーに
より閉塞されることができる。即ち、コンタクト挿入開
口は、コンタクトが挿入室に配置された状態で、このカ
バーが同開口を閉塞するにあたり障害となるものが実質
的にない状態となることができる。カバーは、矩形、円
形、任意の形状を持った板状のものであってよく、ま
た、蓋形状、帽子形状、網状のざる形状等、任意の3次
元の形状を取ることができ、材質も、かかる機能を維持
する限りは、有機、無機、金属材料等特に限定するもの
ではない。但し、絶縁性の材料がより好ましい。
【0016】(6) 前記コンタクトは、専用のリード
線と第1の圧着部において圧着により接続された中空で
あって柱形状をしているコンタクト(「中空柱形状コン
タクト」)を含み、前記コンタクト挿入開口は、該中空
柱形状コンタクトを挿入するための第1の開口を含むこ
とを特徴とする上記(5)に記載のジャック。
【0017】ここで、専用のリード線とは、中空柱形状
コンタクト及びこれに接続される端子や線(導線を含
む)にのみ接続されるリード線のことであってよい。従
って、仮に反対極のコンタクトがあった場合は、この反
対極のコンタクトとは接続されないリード線を含んでよ
い。第1の圧着部とは、後に述べる第2の圧着部と区別
するためであり、中空柱形状コンタクトに接続されてい
る。中空柱形状コンタクトは、例えば、板材をプレス等
により折り曲げて筒状にしたもののように、柱の中が空
洞になった形状を含む形態をとることができる。このと
き、基底部に開口があることがより好ましい。放熱性が
上がると考えられるからである。尚、基底部とは、柱状
形状の端近傍で、第1の圧着部に近い方をいってよい。
基底部の反対側の先端部は、基底部と異なり、閉じてお
り、接続相手のプラグとの係合性が向上したり、見栄え
が良くなるとも考えられる。中空柱形状コンタクトの柱
形状部分は、限定されること無く、円柱形状や角柱形状
等の形状を持つことができ、また、鉛直に延びず斜めに
延びたり、途中で曲がる形状であってもよい。これらの
形状は、接続相手の形状と合うように調整される。コン
タクト挿入開口は、この中空柱形状コンタクトを挿入す
るための第1の開口を含んでよく、通常、コンタクト挿
入開口は第1の開口以上の大きさを有する。この第1の
開口には、以下に述べるような機能を有する種々の部材
を配置することができる。
【0018】(7) 前記中空柱形状コンタクトは、前
記第1の圧着部に向かう前記中空柱形状の基底部近傍
に、L字型の舌片(「L字型舌片」)を有し; 前記コ
ンタクト挿入室が、前記中空柱形状コンタクトを挿入す
る第1の挿入室を含み; 前記第1の開口は、前記中空
柱形状コンタクトを該第1の挿入室に挿入するように開
口し; 前記第1の挿入室は、前記中空柱形状コンタク
トを柱軸に沿って挿入させる柱挿入開口と; 該柱挿入
開口の近傍に、前記L字型舌片に係合して前記中空柱形
状コンタクトの柱軸を中心とする回転を抑制する第1の
係止部と; 前記中空柱形状コンタクトの前記柱挿入開
口への挿入の際に前記L字型舌片に当接して所定の位置
に止める第2の係止部と; を含むことを特徴とする上
記(6)に記載のジャック。
【0019】ここで、L字型舌片は、中空柱形状コンタ
クトの基底部近傍に配置され、柱軸に対して略直角に延
びている舌片を含んでよい。第1の挿入室は、中空柱形
状コンタクトを挿入できる形状をしており、通常は、柱
軸方向に挿入する形状をしているが、これに限定される
ものではなく、柱軸方向に略直角な方向に挿入する場合
を含んでよい。仮に柱軸方向に挿入されたとすると、第
1の挿入室は、柱の断面形状に合わせた形状をした第1
の開口を有してよい。また、同様に柱挿入開口は、柱の
断面形状に合わせた形状をしており、そのクリアランス
は比較的小さいのが好ましく、このことにより中空柱形
状コンタクトのガタが小さくなる。上記L字型舌片は、
ランスとしての機能を含むことができ、該柱挿入開口の
近傍に設けられたガイド用のスリットに従って、若しく
は、規定されて挿入されてよい。中空柱形状コンタクト
の柱軸を中心とする回転を抑制する第1の係止部は、ガ
イド用のスリットの壁を含んでよく、時に、ランスと呼
ばれることもあり得る。前記中空柱形状コンタクトを第
1の開口から挿入し、その柱部分を柱挿入開口を通して
挿入し、中空柱形状コンタクトをハウジング内の所定位
置に配置する際に、挿入進行を止める第2の係止部をハ
ウジングが含んでいてよい。この第2の係止部は、上記
L字型舌片に当接して中空柱形状コンタクトの進行を止
めるが、上記ガイド用のスリットの中に段差として設け
ることができる。即ち、スリットにより回転方向の自由
度が制限された中空柱形状コンタクトの舌片の底の端部
が、例えば、このような段差に当接し、中空柱形状コン
タクトの挿入(進行)を止めることができる。
【0020】(8) 前記中空柱形状コンタクトは、前
記第1の圧着部に向かう前記中空柱形状コンタクトの基
底部近傍に、柱接続基底部及び係合基底部を有し; 前
記ハウジングの第1のコンタクト挿入室が、前記係合基
底部を係止して前記中空柱形状コンタクトの前記ハウジ
ングからの脱落防止用の第3の係止部を含むことを特徴
とする上記(6)又は(7)に記載のジャック。
【0021】ここで、柱接続基底部とは、中空柱形状コ
ンタクトの中空の柱形状をした円筒部分の基底側の部分
であって、上記円筒部分の部材から連続して延びた部分
をいってよい。この部分は、上記2つのL字型舌片に挟
まれるような位置にあってよい。また、係合基底部と
は、上記中空柱形状コンタクトの中空の柱形状をした円
筒部分の基底側の端又は辺であって、上記円筒部分を底
面から見上げた図において、上記柱接続基底部の対面側
に配置される。この係合基底部は、ハウジングの第3の
係止部と係合し、中空柱形状コンタクトの挿入方向逆向
きの動きを制限し、中空柱形状コンタクトの落下を防ぐ
とともに、該コンタクトがプラグと係合するときにこの
中空柱形状コンタクトが押し込まれるのを防ぐことがで
きると考えられる。上記第3の係止部とは、ハウジング
が有する突起物であって、その弾性的性質により、中空
柱形状コンタクトが挿入中は柱部分の外壁により第3の
係止部は後退させられているが、一旦中空柱形状コンタ
クトの挿入が完了し、上記係合基底部が一旦上記第3の
係止部を通り過ぎると、第3の係止部が上記係合基底部
に係合すべく該コンタクトの挿入経路に顔を出すことに
なってよい。これら係合基底部やや第3の係止部は、時
に、ランスと呼ばれることがある。
【0022】(9) 前記コンタクトは、専用のリード
線と第2の圧着部において圧着により接続された弾性可
動接触子を有する断面形状がJ字型となるコンタクト
(「J字型コンタクト」)を含み; 前記コンタクト挿
入開口は、該J字型コンタクトを挿入するための第2の
開口を含むことを特徴とする上記(5)又は(6)に記
載のジャック。ここで、弾性可動接触子を有する断面形
状がJ字型となるコンタクトとは、弾性により接触圧を
担保できる接触子を含んでよい。また、その略中央の断
面形状がJ字型をしているものを含んでよい。第2の開
口は、かかるコンタクトを挿入できるように開いた開口
であり、その性質は、第1の開口と略同じである。
【0023】(10) 前記J字型コンタクトは、J字
型の主縦断面を構成する矩形の背面板(「矩形背面
板」)と; 該矩形背面板から前面にある前記弾性可動
接触子へ向かう途中に配置され前記弾性可動接触子に弾
性による戻し力を担保する下方屈曲部と; 該矩形背面
の両側面からL字状にJ字型の前面方向に延びる左及び
右のガイド板と、を有し; 前記コンタクト挿入室が、
前記J字型コンタクトを挿入する第2の挿入室を含み;
前記第2の開口は、前記J字型コンタクトを該第2の
挿入室に挿入するように開口し; 前記第2の挿入室
は、前記J字型コンタクトを前記第2の挿入室に導くよ
うに前記左及び右のガイド板を案内するそれぞれ左及び
右のスリット状の開口(「スリット開口」)を含むこと
を特徴とする上記(9)に記載のジャック。
【0024】ここで、矩形背面板とは、J字型コンタク
トの縦切り断面形状であるJ字型をした形状の右側にあ
る縦長棒状形状である主縦断面が、背面から見れば、矩
形に見える背面板を意味してよい。J字型コンタクトの
底のJ字における屈曲部若しくはフック部分は、矩形背
面板から前面にある弾性可動接触子へ向かう途中に配置
されており、弾性可動接触子に弾性による戻し力を担保
していてよい。矩形背面の両側面からL字状に延びる各
ガイド板というのは、矩形背面の両側面から、延びた背
面が略直角に曲げられている状態と考えることもでき
る。但し、屈曲部の屈曲を確保するために前記曲げ部に
切り込みが必要となることがある。結果として、これら
左及び右のガイド板は、J字型コンタクトのいわゆる前
面方向に延びてよい。J字型コンタクトを挿入する第2
の挿入室及び第2の開口については、上記中空柱形状コ
ンタクトの場合と同様な条件があてはまる。スリット開
口は、上記左右のガイド板を挿入し、J字型コンタクト
をスムーズにハウジングに挿入するように、ガイド板の
動きを一方向(カバーのスライド方向)に制限すること
ができる。
【0025】(11) 前記J字型コンタクトは、前記
左及び右のガイド板の下方先端の先端エッジと; 略平
坦な矩形の板材から構成される前記矩形背面板に前記ハ
ウジングへの挿入方向に対して楔状に隆起する楔隆起部
と、を含み; 前記第2のコンタクト挿入室は、前記第
2の挿入室に挿入される前記J字型コンタクトを該先端
エッジに当接させることにより係止させる前記第2の挿
入室の内壁に形成される第4の係止部と; 前記楔隆起
部と係合する前記第2の挿入室の内壁より延びる小片か
らなる第5の係止部と; を含むことを特徴とする上記
(10)に記載のジャック。
【0026】ここで、左及び右のガイド板の下方先端の
先端エッジとは、上記左右のガイド板のJ字型コンタク
トの挿入方向における先端部分であって、縁、端、ヘリ
等の板の端部を含んでよい。上記左右のガイド板を両側
に有する矩形背面板は、略平坦な(平らな)矩形の板材
から構成される。この矩形背面板にある前記ハウジング
への挿入方向に対して楔状に隆起する楔隆起部は、先端
エッジがあるところを下方と表現すれば、この矩形背面
板の下方から上方に向かうに従って隆起がだんだん大き
くなってくる楔形の隆起部を含んでよい。また、この楔
隆起部の最大隆起部位を超えると直ちに矩形背面板上に
戻る直角三角形状の楔隆起部を含んでよい。このとき、
矢尻におけるかえりやもどしのように、上記最大隆起部
と上記矩形背面板の間に隙間又は空間が存在する場合を
含んでよい。第4の係止部は、第2の挿入室の内壁の一
部であって、先端エッジに当接することによりJ字型コ
ンタクトを係止させ、挿入方向の進行を止める部位又は
部材を含んでよい。先端エッジは、挿入の進行方向に対
して突出しており、これに当接する第4の係止部は、突
出した形状であっても、平坦な形状であっても、また、
へこんだ(凹型)形状であっても、先端エッジと係合す
るものであれば、形態を問わずに含むことができる。上
記第2の挿入室の内壁より延びる小片からなる第5の係
止部は、へら状の小片であってJ字型コンタクトの内壁
より、挿入進行方向を下向きと表現するならば、下に向
かうに従って徐々に矩形背面板に対して近づくように延
びているものを含んでよく、ランスと呼ばれることもあ
り得る。このとき、かかる小片の先端部分が上記楔隆起
部と係合するため、両者の係合部位はその目的に適合す
るような形状をしていることが好ましい。これら第5の
係止部と楔隆起部はランスと呼ばれることもあり得る。
【0027】(12) 前記コンタクトは、専用のリー
ド線と第1の圧着部において圧着により接続された中空
であって柱形状をしているコンタクト(「中空柱形状コ
ンタクト」)と; 専用のリード線と第2の圧着部にお
いて圧着により接続された弾性可動接触子を有する断面
形状がJ字型となるコンタクト(「J字型コンタク
ト」)と; を含み; 前記コンタクト挿入開口は、前
記中空柱形状コンタクトを挿入するための第1の開口
と; 前記J字型コンタクトを挿入するための第2の開
口と; を含み; 前記ハウジングは、前記第1の開口
と第2の開口との間であって、前記第1の圧着部と第2
の圧着部とを隔離するように前記コンタクト挿入開口の
開口側に延びる圧着部隔離壁を含むことを特徴とする上
記(9)に記載のジャック。
【0028】ここで、「専用のリード線」、「第1の圧
着部」、「中空柱形状コンタクト」、「第2の圧着
部」、「J字型コンタクト」、「コンタクト挿入開
口」、「第1の開口」、「第2の開口」についてはこれ
までの説明と同様である。圧着部隔離壁は、第1の開口
と第2の開口との間に配置され、第1の圧着部と第2の
圧着部とを隔離するように広がる壁を含んでよい。この
圧着部隔離壁の形状や形態は特に限定されないが、第1
の圧着部と第2の圧着部を電気的に絶縁状態にする壁が
好ましく、壁は非導電性の材料からなることが好まし
い。コンタクト挿入開口は、第1の開口と第2の開口と
を含んでいるため、この圧着部隔離壁がコンタクト挿入
開口に含まれていてよい。この場合、この圧着部隔離壁
が1の開口と第2の開口の少なくとも一部を仕切る壁と
なってよい。
【0029】(13) 前記コンタクト挿入開口が略矩
形形状であり、前記ハウジングが該コンタクト挿入開口
を規定する複数の辺を有し、該複数の辺のうち対向する
少なくとも2つの辺の少なくとも一部に前記カバーの側
端部と組み合って前記カバーを前記コンタクト挿入開口
を閉塞するようにスライドさせるガイド部材を含むこと
を特徴とする上記(5)〜(12)のいずれかに記載の
ジャック。
【0030】ここで、略矩形形状には、対向する略直線
状の2辺以外は、如何なる形状もとりうる開口形状が含
まれてもよいが、規格上の観点からは、正方形や長方形
のような略直角4辺形をしているものがより好ましい。
コンタクト挿入開口を規定する複数の辺をハウジングが
有することは、ハウジングの平面図においてコンタクト
挿入開口がその輪郭の中に位置することを意味してよ
い。ハウジングの平面図は、上述のように、より好まし
くは正方形や長方形のような略直角4辺形であってよ
い。対向する少なくとも2つの辺は、平行以外の関係で
あってよいが、より好ましくは、略平行の関係である。
カバーの側端部は、単なるエッジ部であってよく、ま
た、凸形状を側端部に沿って有した部材であってもよ
い。あるいは、側端部に凹状の溝形状を側端部に沿って
有した部材を含んでよい。このような場合、ガイド部材
は、これらの形状に合わせて、適宜、凹形状、凸形状、
その他の形状をとってよく、スライド突起を含み、上記
カバーがスライドできるようにすることが好ましい。ま
た、単にスライドするだけでなく、上記ガイド部材が、
上記カバーをスライド方向以外の方向にはその自由度を
制限し、カバーがハウジングから脱落しないようなスラ
イド機構を有するのが好ましい。例えば、凸部と溝の組
合わせのようなものである。
【0031】(14) 上記(1)〜(13)のいずれ
かに記載のジャックを用いた電子機器。ここで、電気機
器は、パソコン、ノートパソコン、ラジオ、カセット、
その他の電子機器又は電気機器を含んでよい。また、上
記(1)〜(13)のいずれかに記載のジャックを用い
た薄型ノートパソコンを提供する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施例をより詳細に説明するが、本実施例は本発明の
好適な例として具体的な形状や材料をあげたものである
ので、本発明は本実施例に限られるものではない。
【0033】まず、簡単に本実施例の構造機能を説明
し、その後に、各図についてより詳しく説明する。ハウ
ジング1の内部は、図13に示すように隔壁5の上側
に、コンタクト挿入開口7が配置してある。隔壁8によ
って2種類のコンタクト挿入室9,10に仕切られてい
る。圧着部収納部12、13は、隔壁11によって2つ
に仕切られている(図9参照)。隔壁5にはコンタクト
挿入孔の第1の開口14と第2の開口15が形成され、
それぞれ、第1の挿入室9と第2の挿入室10に連通さ
せてある(図13参照)。第1の挿入室9と第2の挿入
室10は、隔壁8の接触開口16によって連通させてあ
る(図14参照)。ハウジング1の裏面1bには、全体
を臨むようにしてコンタクト挿入開口7が形成されてい
る。第1の開口14の周りには、図11に示すように隔
壁5と一体に形成されたランス18が配設されている。
このランス18の両側には、スリット19が配設され、
スリット19の途中に段部20が形成されている。
【0034】第1の開口14に挿入される中空柱形状コ
ンタクト3は、板材のプレス加工によって成形されたも
ので、円筒状のコンタクト本体3aと、コンタクト本体
3aの基底部近傍に設けた一対のL字型舌片3b,3b
と、リード線51と接続すべくコンタクト本体3aの基
底部から延出させた第1の圧着部3cと、を備えてい
る。この中空柱形状コンタク3のコンタクト本体3a
を、L字型舌片3b,3bとスリット19,19の向き
を合わせて第1の開口14に挿入すると、L字型舌片3
b,3bが段部20,20に当接して、コンタクト本体3
aのコンタクト収納部9への進入が阻止されるととも
に、ランス18がコンタクト本体3aの係合基底部に係
合して、コンタクト本体3aの後退も阻止され、コンタ
クト本体3aが所定位置に保持される。L字型舌片3
b,3bがスリット19、19に挟まれているため、コ
ンタクト本体3aの回転も阻止される。
【0035】第2の開口15は断面矩形に形成されてい
て、その隔壁8側の両隅にはガイド溝25,25が表裏
方向に形成されている(図14参照)。第2の挿入室1
0の背面の開口16と対向する箇所には小片(又はラン
ス)26が配設されている。この小片26は、図13に
示すようにハウジング1の窓27の周縁から、断面への
字形の薄肉部を延出させて形成されている。
【0036】J字型コンタクト4は板材のプレス加工に
よって成形されたもので、コンタクト本体4aと、コン
タクト本体4aの基端部から略直角に延出させたリード
線52との接続のための圧着部4bとからなる(図10
参照)。コンタクト本体4aは、略矩形の矩形背面板4
cと、この両側縁から折り曲げて延出するガイド板4
d,4dと、矩形背面板4cの下側の屈曲部において折
り返す弾性可動接触子4eと、矩形背面板4cの中央部
に設けた楔隆起部(又はランス)4fとを備えている。
なお、弾性可動接触子4eの先端の延長部材の両端をガ
イド板4d,4dの開口4g,4gに係合させること
で、プラグの挿抜にともなう弾性可動接触子4eの変動
ストロークを規制できる。
【0037】このコンタクト4をハウジング1に組み付
ける場合には、折曲片4d,4dをガイド溝25,25
に係合させてコンタクト本体4を第2の開口15に挿入
する(図1参照)。両ガイド板4d、4dの先端(先端
エッジに相当)が第2の挿入室10の底部内壁に当接す
ると、コンタクト本体4aの更なる進入が阻止されると
ともに、ランス26がランス4fに係合して、コンタク
ト本体4aの後退が阻止される。これによって、コンタ
クト本体4aが第2の挿入室10の所定位置に保持され
ることになる。このとき、弾性可動接触子4eが隔壁8
の開口16から正極側のコンタクト収納部9内に突出す
る。
【0038】ハウジング1には、図9に示すようにコン
タクト挿入開口7の両側縁に沿ってガイド溝36が一対
形成されている。さらに、隔壁11の上面に突設したス
トッパー37にもガイド溝36が一対形成されている。
隔壁5の上面には、隔壁8に連なる隆起部38が形成さ
れるとともに、この隆起部38の先端に隣接して凹部3
9が形成されている。また、圧着部収納部12,13に
連通したリード線挿通部40,41が形成されている。
【0039】ハウジング1のコンタクト挿入開口7は、
その両側縁にはスライド突起43がそれぞれ形成されて
いるカバー42により閉塞される(図5参照)。このス
ライド突起43は、カバー1の前端に設けたスリット4
4の対向面にも形成されている。スリット44の両側に
はそれぞれの圧着部収納部と連通するリード線挿通部に
対応する位置に干渉回避用の凹部45,46がカバー4
2の裏側に形成されている。さらに、カバー1の後端に
もスリット47が形成されるとともに、このスリット4
7の両側に楔状隆起部48と隆起部49がカバー42の
裏側に配設されている。
【0040】カバー42をハウジング1に装着する場合
には、スライド突起43をガイド溝36に係合させて、
図中矢印方向にカバー42をスライドさせる(図5参
照)。カバー42の前端がストッパー37まで達する
と、スリット44のスライド突起43がストッパー37
のガイド溝36に係合する。その後、楔状隆起部48の
斜面が隆起部38に乗り上げて、楔状隆起部の垂直面4
8bが隆起部38に係合し、スリット44がストッパー
37に当接し、カバー42のスライドがストッパー37
と隆起部38によって阻止されることになる。
【0041】次に、この電源ジャックの組立方法につい
て説明する。予め、2種類のコンタクト3,4の圧着部
3c,4bをかしめてリード線51,52を接続してお
く。まず、図1に示すようにJ字型コンタクトのコンタ
クト本体4aを第2の開口15を通してコンタクト挿入
室10に挿入・固定することで、圧着部4bを圧着部収
納部13に収納し、リード線52をリード線挿通部41
からハウジング1の外に取り出す。次いで、図2に示す
ように柱形状のコンタクト本体3aを柱挿入開口14を
通して第1の挿入室9に保持してから、図3に示すよう
に折り曲げて圧着部3cを圧着部収納部12に収納する
ことで、リード線51をリード線挿通部40からハウジ
ング1の外に取り出す。最後に、図5に示すようにハウ
ジング1のコンタクト挿入開口7にカバー42を装着す
る。
【0042】以下各図面について説明しつつ、本実施例
を詳説する。図1は、本実施例のジャックのハウジング
1に、弾性可動接触子を有する断面形状がJ字型となる
コンタクト(「J字型コンタクト」)4をハウジング1
の裏面1bに配置される内部に挿入するための開口
(「コンタクト挿入開口」)に挿入しようとするようす
を示している。ハウジング1は、全体として矩形の箱の
ような形状をしており、図中右上に見える裏面1bと、
この裏面の4つの辺に接する4つの側面と、第1図では
左下向きで見えないが、第7図において下向きに見えて
いる表面1aで囲まれている。4つの側面のうち、第1
図の手前に見えている第1の側面には、略中央部に窓2
7が設けられ、その中には、肉薄になった小片(又はラ
ンス)26が配置されている。この第1の側面の隣にあ
る図中下向きの第2の側面には、ハウジング1の裏面1
b側にこの第2の側面から突き出た矩形の隆起部60が
形成され、その隆起部60の第2の側面側に2つの略矩
形の開口が設けられている。これらの開口は、リード線
挿通開口40a、41aであり、それぞれの開口に通じ
るリード線挿通部40、41がこの隆起部の中に設けら
れている。これらのリード線挿通部40、41は、ハウ
ジング1の裏面方向に開口しており、上記隆起部を上記
第2の側面側から見た場合、W字形状若しくは横倒しE
字形状をしている。このE字形状をした部材のE字の3
つの開放先端部には、後に述べるカバー42をスライド
させるガイド溝36が、凹型に形成されている。このガ
イド溝36は、上述のガイド部材の1の実施例であり、
ハウジング1の裏面1bに略平行に形成されている。こ
のガイド溝36の上側の突起部17は、ガイド溝36を
形づくる一方の壁を形成し、後に述べるカバー42をガ
イド溝36に沿ってスライドさせたときに、カバー42
がハウジングから離れないように保持する機能を有す
る。上記E字の3つの開放先端部の真中の先端部37
は、後に述べるカバー42がスライドして、ハウジング
1の裏面1bにある開口を閉塞する際に、ストッパー3
7として機能する。このストッパー37は、上記2つの
リード線挿通部40、41及びこれら挿通部に通じるそ
れぞれの圧着部収納通路を隔離する隔壁11の上に形成
される。
【0043】図1において、リード線挿通開口40a、
リード線挿通部40と上っていくと、上記第1の圧着部
である中空柱状コンタクトの圧着部を収納する凹部、す
なわち圧着部収納部(又は、第1圧着部収納通路)12
を経由して、中空柱状コンタクトの基底部から第1の圧
着部へと延びる部材を収納する空間(又は部材延出部)
へと、更に、中空柱状コンタクトを挿入する第1の開口
14へとつながっていく(図12参照)。第1圧着部収
納通路12及び部材延出部は、それらの底部を規定する
隔壁5の裏面1b側の隆起に伴い、その深さが浅くなっ
てきている。第1の開口14には、柱挿入開口14aの
周りに、上記部材延出部に対向する位置に第3の係止部
の1つの実施例である所謂ランス18が配置される。こ
のランス18は、図中ハウジング裏面1b側を上にして
立っている縦断面形状がト字状若しくは逆ト字状の形状
をした部材で、横断面形状は矩形をしている。このラン
ス18の両側にはスリット19が設けられ、ランス18
がその下部でハウジング1に連続的につながっている部
材の弾性を利用して、ランス18は前後に可動すること
ができる。かかる動きに必要な力を調節するように、上
記ランス18の背面にはスリット18bが設けられ、上
記連続的につながっている部材の断面積等が調整されて
いる。このスリット18bは、その巾によりランス18
が後ろ(背面側)に押されたときに、ランス18を移動
させる自由度を与えることができる。このため、柱状の
コンタクトを柱挿入開口14aに挿入した時に、過大な
抵抗を生じさせることなく、かかるランスによるロック
機構を機能させることができる。また、ランス18のト
字の鼻先近傍には、柱挿入開口14aに合わせるように
円弧状にややえぐられた部分があり、円筒状の中空柱状
コンタクト3をスムーズに挿入できるようにしてある。
【0044】リード線挿通開口40a、41aとは、反
対側のハウジング側面近傍には、隆起部38が形成さ
れ、後に述べるカバー42の楔状の隆起部48との係合
によるロック機構を構成する。コンタクト挿入開口に含
まれる第2の開口15は、その断面形状がJ字状に見え
るJ字型コンタクト4を第2の挿入室10に挿入できる
ように開いている。J字型コンタクト4は、本体コンタ
クト4aと、第2の圧着部4bと、該第2の圧着部4b
で接続されたリード線52を保持する圧着部4hと、か
ら構成される。本体コンタクト4aは、後により詳細に
説明するが、その矩形背面板4cと、その両側に配置さ
れたガイド板4d(開口4gを含む)と、を含んでい
る。矩形背面板4cには、その略中央に、上述の楔隆起
部材の1の実施例である楔型に隆起した部材(又はラン
ス)4fがあり、上記小片26との係合を行うことがで
きる。
【0045】図2は、本実施例のジャックのハウジング
1に、J字型コンタクト4をハウジング1の第2の挿入
室10に挿入して所定の位置に固定した後、中空柱状コ
ンタクト3をコンタクト挿入口の第1の開口14からハ
ウジング内部に挿入しようとするようすを示している。
中空柱状コンタクト3は、円筒状の本体3aと、L字状
舌片3bと、リード線を圧着する第1の圧着部と、から
構成される。挿入前は、図のように、中空柱状コンタク
ト3は、上記各部材が柱軸に沿って一直線に並んでい
る。中空柱状コンタクト3の先端(矢印の挿入方向に対
して)は、図中左下を向いているが、中空の円筒状の本
体3aを板金から作成したのと同様の方法で閉鎖するこ
とができる。先端は、ジャックの規格や見栄えその他の
理由で本実施例では球状にされている。図からわかるよ
うに、中空柱状コンタクト3は、ランス18の両側スリ
ット19にはめ込まれるように、その舌片3bを図中左
上向きにして、第1の開口14を通して柱挿入開口14
aに挿入される。
【0046】図3は、中空柱状コンタクト3が第1の開
口14を通して柱挿入開口14aに挿入され所定の位置
に固定された状態を示す。舌片3bの柱軸における先端
側の端部(下向きL字形でたとえると、Lの横棒にあっ
てLの内角側の端部)は、スリット19の中に作られた
段差20に当接し、舌片3bの更なる挿入進行を阻止す
る。これにより、中空柱状コンタクト3の挿入進行が止
められる。ここで、段差20は、スリット19内に形成
された平坦部であって、スリット19の円筒状本体3a
に対して外側に設けられたものである(図11及び13
参照)。また、このとき円筒状本体3aによって外側に
押されていたランス18の鼻先部18aが、円筒状本体
3aの基底端部にある係合基底部を超えたために、その
弾性反発力により柱挿入開口14a内側に戻り、係合基
底部と係合し、中空柱状コンタクト3が脱落しないよう
にする。このランス18の鼻先部である係止部(第3の
係止部に含まれてよい)18aは、係合基底部との一箇
所で係合してしているが、柱挿入開口14aの中空の円
筒状の本体3aに対するクリアランスはあまり大きくな
いため、円筒状の本体3aを柱軸から傾けて上記係合を
解消しようとすることは容易にはできない。即ち、柱挿
入開口14aが円筒状の本体3aの図中右下向きの動き
を制限する。
【0047】ハウジング1の第1の挿入室9の所定の位
置に固定された中空柱状コンタクト3は、図中矢印の向
き(カバー42の閉塞スライド方向)に曲げられ、その
第1の圧着部3cを圧着部収納通路12に、リード線5
1を圧着側からリード線挿通開口40aへとリード線挿
通部40に収容するようにする。図4は、このようにし
て中空柱状コンタクト3が曲げられハウジングの凹部に
収納された状態を示している。中空柱状コンタクト3の
上述の柱接続基底部に相当する部分は、第1の圧着部3
cと円筒状の本体3aの基底部との間に位置する部分で
ある。より具体的には、図4におけるリブ有り延出部3
c'及びリブなし曲げ部3c"である。リブ有り延出部3
c'は、リブがある分だけ、曲げに対する抵抗が大き
く、圧着部収納通路12に略真直ぐな状態で収納され
る。一方、リブなし延出部3c"は、リブがなくまた、
隔壁5の角部(図12参照)近傍にあるため、曲がりや
すくなっている。このため、曲げ部が必要以上に広が
り、大きく湾曲するためにハウジング1の凹部に収納し
きれないことを防ぐことができる。尚、隔壁5の角部
は、鋭角的になっており、曲げにおけるスプリングバッ
クを考慮したものとなっている。
【0048】図5は、J字型コンタクト4及び中空柱状
コンタクト3がハウジング1に挿入され、それぞれのコ
ンタクトの圧着部4b、3c等がハウジング1の裏面側
の凹部にそれぞれ収納された後に、カバー42をスライ
ドさせて、裏面1bの開口7を閉塞するようすを示して
いる。カバー42は、略矩形をした板状のものである
が、図中の矢印に現されたスライド方向に対して、先端
側に、スリット44を所定の長さでスライド方向に対し
て略平行にして備えている。このスリット44を規定す
る両端部には、カバー42の両側面にあるのと同じスラ
イド突起43が設けられている。このスライド突起43
は、ハウジング1のガイド溝36と嵌め合わされ、ガイ
ド溝36に沿ってカバー42をスライドさせることがで
きる。カバー42は、その後部にスリット47を有し、
薄肉部50がその右横の表面に矢印を施した部位から独
立して変形できるようにされている。薄肉部50の裏面
には楔状隆起部48が形成されている。この楔状隆起部
48は、ハウジングの隆起部38と共にカバー42のロ
ック機構を構成する。
【0049】まず、カバー42の先端部の両側にあるス
ライド突起43をハウジング1の両側辺にあるガイド溝
36にはめ込む、このとき、ガイド溝36を形成する突
起部17は、スライド突起43の上側(又は裏面側)に
位置し、カバー42の上側への動きを制限するため、カ
バー42がコンタクト挿入開口7を閉塞すべくスライド
するときにあっても、カバー42がガイド溝36から外
れてカバー42がハウジング1から脱離してしまわない
ようになっている。カバー42の先端がそのスライド突
起43とガイド溝36において係合した後は、カバー4
2をなるべく矢印のスライド方向に真直ぐに押すように
する。カバー42の先端がハウジングのストッパー37
のスライド方向に対して最後部に到達したとき、カバー
42のスリット44にあるスライド突起43が、ストッ
パー37にあるガイド溝36と、の嵌め合いが始まり、
両者の関係は、両側のスライド突起部43とガイド溝3
6の関係と同様になる。但し、ストッパ37にあるガイ
ド溝36を形成する突起部17は、このリード線挿通部
近傍に位置するようになるため、カバー42の上方向の
脱離がより生じにくくなる。図6において、リード線5
1、52を図中で上方に引っ張った場合、カバー42に
は、そのリード線挿通開口40a、41aにおいて上方
に引っ張る力が働く。そのため、このようなストッパー
37にあるガイド溝36等による補強構造は、大変好ま
しい。図5に戻ると、カバー42のスライドがもう少し
進むと、楔状隆起部48の斜面48aが、ハウジングの
隆起部38に接触し始める。楔状隆起部48の斜面48
aは、先端から後尾に向ってなだらかに隆起が増してく
る形状を持っているため、カバー42のスライドには多
少の抵抗増加がみられるが、急激な変化はなく、コンタ
クト挿入開口7を閉塞するまでスライドすることができ
る。このときの抵抗は、肉薄部50の厚みや長さを調整
することにより、最適な抵抗に調整することができる。
カバー42が閉塞されると、楔状隆起部48は、ハウジ
ング1の隆起部38を乗り越え、前にある凹部に肉薄部
50の弾性反発力によりはまり込むことになる。これに
よって、カバー42は後ろ向きにスライドして開口部を
開くことを困難にする。楔状隆起部48の端部48bと
隆起部38が互いに切り立った面で当接しているためで
ある。尚、ストッパー37がスリット44の最後部に当
接し、カバー42のスライド方向の進行を止めることに
なる。即ち、カバー42は、ストッパー37と隆起部3
8に挟まれて、また、突起部17と溝部36に挟まれ
て、その動きが止められ、位置が固定されることとな
る。
【0050】図6は、以上のようにしてコンタクト挿入
開口7が閉じられた状態を示している。このようにして
完成したジャックは大変コンパクトな形状をしている。
ハウジング1の表面側近傍にある側面を一周するように
設けられた溝は、このジャックが使われる機器のフレー
ムやボディに取り付けるために使用することができる。
そのため、ジャックの電気的接続部に機械的な力を加え
ることがなく、ジャックを固定できる。図7は、この完
成したジャックを下から見たようすを示している。ハウ
ジング1の表面1aの略中央に開いた丸い開口2は、ジ
ャックに接続されるプラグ等の外部端子を挿入する穴で
ある。開口2から、中空柱状コンタクト3の先端部が見
えている。また、J字型コンタクト4の弾性可動接触子
が開口2より見える。これら2つのコンタクトはそれぞ
れに正負又は正とアースのような関係で用いることがで
きる。ちなみに、本実施例のジャックは、組立て・分解
がいつでも可能となっており、分解する時には各ロック
機構を解除して上述とは逆の動きを各部品にさせればよ
いことになる。
【0051】図8は、カバー42の裏側をより詳しく示
したものである。カバー42の先端には、スリット44
があり、スリット44を規定するカバー42の端部に
は、スライド突起43がカバー42の側端部のスライド
突起43と同様に形成されている。図中右側の凹部46
は、カバー42でハウジング1を閉塞するとJ字型コン
タクトの第2の圧着部4bや圧着されたリード線を収納
する圧着部収納部とリード線挿通部の蓋部分に相当す
る。また、左側凹部45は、中空柱状コンタクト3の第
2の圧着部3cや圧着されたリード線を収納する圧着部
収納部とリード線挿通部の蓋部分に相当する。このよう
に、これらの凹部46、45は、上記の収納空間をより
大きくすることができる。カバー42の後ろ側には、ス
リット47があり、その右隣にカバー42のロック機構
の一部を構成する隆起部48、そのなだらかな斜面48
a、急に切り立った壁のような端部48bを有してい
る。スリット47の左隣には、隆起部49が配置され、
この隆起部49は、ランス18の背面に当接若しくはか
なり近くまで接近し、ランス18が、中空柱形状コンタ
クトが外れる方向に可動するのを規制する。
【0052】図9は、ハウジング1の各部材を詳細に示
したものである。ガイド溝36は、ハウジング1の両側
壁上部に突起部17の下に設けられており、更に、手前
面中央のストッパー37の上部に設けられており、上述
のカバー42の両側端面等にあるスライド突起43と組
み合わさって、スライド式のコンタクト挿入開口7の閉
塞機構を構成する。コンタクト挿入開口7のJ字型コン
タクトを挿入する第2開口15の手前には、圧着にて接
続されるリード線52のJ字型コンタクトの圧着部を収
納する圧着部収納部13が、更に、その手前にリード線
挿通部41があり、手前面にある隆起部60の手前面に
向って見た場合、W字形状若しくは倒しE字形状の側面
図中、左側開口であるリード線挿通開口41aからは、
J字型コンタクトに圧着により接続されたリード線が延
出される。右隣の開口は、中空柱形状コンタクト3と圧
着により接続されたリード線51が延出されるリード線
挿通開口40aであり、この奥にリード線相通部40、
更に奥に第1の圧着部収納部12へと続いている。第1
の圧着部と第2の圧着部を隔てる隔壁11は、ストッパ
ー37をその上に有している。この隔壁11は、ストッ
パー37の上面とカバー42の上面とが面一(ツライ
チ)の関係にあるため、隔壁内に開口がない隔壁11
は、両コンタクトを電気的に確実に隔離することができ
る。J字型コンタクト4の構造について図10を参照し
つつ説明し、図1及び9を参照しつつ、J字型コンタク
ト4を挿入する手順を説明する。上述のように、J字型
コンタクト4は、コンタクト本体4aとリード線52と
圧着により接続する圧着部4bとから構成され、コンタ
クト本体4aは、矩形背面板4cと、その両側に略直角
に前方に曲げられたガイド板4d、4dと、J字の底に
ある下方屈曲部で生じる弾性力によって担保された接触
圧を有することができる弾性可動接触子4eと、が矩形
背面板4cの前側であって、両側のガイド板4d、4d
に囲まれるところに配置されている。この弾性可動接触
子4eは、更に折り込まれた先端部分に両側のガイド板
4d、4dの開口4g、4gにその両端を拘束される巾
方向に延びた先端折込部材を有している。この開口4
g、4gによって巾方向に延びた先端折込部材の動きが
制限されるため、可動弾性接触子4eは、その弾性変形
量等が、この開口4g、4gの大きさ以内に限られる。
図1において矩形背面板4cの先端側(又は下方側)の
両側には、切り込みが入っており、両側のガイド板4
d、4dと矩形背面板4cとの接続辺長さがやや狭くな
っている。これは、上記下方屈曲部による弾性力を適宜
調整するためであり、また、この両ガイド板4d、4d
の最先端にある部分(やや角が取れているが、矩形背面
板4cに対して略直角をなしている先端エッジ)は、こ
の下方屈曲部よりも下方若しくは先端に突出している。
従って、このJ字型コンタクト4をその挿入方向に進め
た場合、第2の挿入室10の底部形状が平坦であるので
(図13参照)、この先端エッジが下方屈曲部よりも先
にこの平坦な底部(「低部平坦面」)10aに当接する
こととなる。このような底部平坦面は、第4の係止部の
1つの実施例に含まれてよい。このため、下方屈曲部は
この挿入により外部応力が特に働くことがなく、可動接
触子4eに担保したその弾性特性に殆ど影響が及ばな
い。
【0053】図1に示すように、J字型コンタクト4は
手前側に矩形背面板4cをその楔隆起部4fと共に配置
し、両側のガイド板4d、4dをハウジング1の第2の
開口15にあるガイド溝25、25に嵌めるように差し
込む。従って、小片26は、J字型コンタクト4が挿入
されるに従い、楔隆起部4fの隆起斜面に乗り上げてい
き、J字型コンタクト4が完全に第2の挿入室に挿入さ
れると、上述のように両側のガイド板4d、4dの先端
エッジが、第2の挿入室の底部平坦面10aに当接し、
J字型コンタクト4の挿入進行が止められる。このと
き、楔隆起部4fの隆起斜面に乗り上げていた小片26
は、楔隆起部4fの最大隆起部を乗り越え、小片自身の
弾性反発力により、第2の挿入室10の内側にその先端
が押し戻され、同時に、楔隆起部4fの最大隆起部先端
が、小片26を乗り越え、自身の弾性反発力により、第
2層入室10の外側(又は、矩形背面板の背面方向)に
押し戻される。但し、通常、コンタクトは金属で形成さ
れ、ハウジングの一部である小片は合成樹脂で作成され
るため、楔隆起部の弾性変形はわずかか、殆どない場合
もあり、このような場合は、金属は殆ど変形せず、もっ
ぱら、小片26が自身の反発力で内側に押し戻されるこ
とになる。このように、小片26が内側に押し戻される
と、小片26の先端が、楔隆起部の最大隆起端部と係合
し、J字型コンタクト4を第2の挿入室10内に固定す
ることになる。隆起部38は、上述のようにカバー42
のロック機構の構成要素である。ランス18は、その鼻
先部18aにおいて上述のように挿入された中空柱形状
コンタクト3の係合基底部と係合し、中空柱形状コンタ
クト3の脱落防止をすると共に、ジャックにプラグ等
(図示せず)が接続されるとき、その押付け力に対向す
る。この鼻先部18aは、上述の第3の係止部の1つの
実施例に含むことができる。凹部22にはカバー42の
下面にある隆起部49が、カバー42をスライドすると
やってきて、ランス18の背面向きの変形に対向するよ
うに機能する。段差20は、舌片4bの先端に当接し、
中空柱形状コンタクト3の挿入進行を止める。突起部1
7は、ガイド溝36を形成し、カバー42のスライド突
起43を上側から抑え、ハウジング1から離脱させない
機能を有する。
【0054】図11は、ハウジング1をその裏面1bか
ら見た平面図である。それぞれの構成物については、こ
れまで説明してきた通りである。ハウジング1の内部構
造をよりわかりやすく見るために、A−A断面が図12
に、B−B断面が図13に、C−C断面が図14に示し
てある。尚、図11において、第2の開口15の先に見
える円弧状のものは、ハウジング1の表面1aに開いて
いる開口の縁2である。図12は、第1の開口をカバー
42のスライド方向に切った断面を第2の開口15側に
向ってみたものである。第1の挿入室9は、この矩形の
開口部分で第2の挿入室10と連通しているが、中空柱
形状コンタクト3の円筒状コンタクト本体3aに対して
比較的狭いクリアランスを有する柱挿入開口14aがそ
の上に位置する。ランス18は、係合して円筒状コンタ
クト本体3a上への動きを制限する鼻先部18aを有
し、背後のスリット18bによりその背後方向への変形
抵抗を調整する。図13は、柱挿入開口14aの中心を
通って、カバー42のスライド方向に対して垂直な断面
をスライド方向について先端部から後尾側を見たもので
ある。コンタクト挿入開口7が両側突起部17に挟まれ
た空間に位置される。舌片4bと当接する段差20の位
置が高さにおいて明確にわかる。第1の挿入室9と第2
の挿入室10は、隔壁8がない部分(接触開口16)に
おいて連通し、コンタクトをすべて挿入したジャックで
は、連通する開口においてJ字型コンタクト4の可動接
触子4eが第1の挿入室に顔を出すことになる。それに
よって、円筒状コンタクト本体3aを内部に挿入したプ
ラグの他の極がこの可動接触子4eと接触し、電気エネ
ルギ等を伝達することができる。ランス18の鼻先部1
8aに半円形が描かれているのは、この部分を少し削る
ことにより、円筒状コンタクト本体3aを挿入しやすく
したためである。図14は、第2の挿入室をカバー42
のスライド方向に切った断面を第1の挿入室9側に向っ
てみたものである。上述のように接触開口16が、隔壁
8のないところに開いており、ジャックとしての機能を
果たしている。
【0055】図15は、本実施例で用いた中空柱形状コ
ンタクト3の放熱特性結果を表したものである。図にお
いて、縦軸は、初期の温度から上昇した分の温度(即ち
温度差)を表している。横軸は、このような柱形状コン
タクトに流した電流値を示している。この図において上
に行けば、温度上昇が大きいことを、右に行けば流した
電流が多いことを示している。実験は、実施例の中空ピ
ンと比較例の中実ピンに同様に電流を流すことによりそ
の温度上昇を同一条件で測定したものである。温度を測
定した測定部位は、それぞれにピンとソケットである
が、それぞれの特徴的な形状のためできるだけ等価な部
位における測定を行った。グラフにおいて、中開きのダ
イヤモンド形状及び正方形のプロットは、それぞれ本実
施例のピン及びソケットでの測定結果である。また、黒
三角のプロットは、比較例のピンでの測定結果である。
×プロットは、比較例のソケットの測定結果である。こ
のグラフから、全ての電流値において、実施例のピン及
びソケットの温度上昇は、比較例のそれらの値に比べ明
らかに少ないことがわかる。このように、ジャックに中
空の柱状のコンタクトを用いると、温度上昇が低く抑え
られることがわかる。これは、おそらく中空であるため
放熱面積が大きくなって放熱性が向上したためと考えら
れる。
【0056】図16は、本発明の1つの実施例であるジ
ャック64をノートパソコン62に適用した例を示す。
このジャック64は、ノートパソコン62の電源ジャッ
クである。プラグ接続用の開口から、中空柱形状コンタ
クトの先端にその特徴的な模様である十字が見えてい
る。このようなノートパソコンだけでなく、本発明のジ
ャックはあらゆる電気機器に適用することができる。ま
た、その適用範囲は電源だけでなく、電気信号を取り出
したり、受け取ったりするあらゆる種類のジャックに応
用することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によるジャックは以上のように圧
着によるコンタクトとリード線との間の接続を行ってい
ることから、こじり挿入による半田クラックが発生しな
いため、導通不良による接触信頼性低下を防止でき、ま
た正極端子がプレス品の中空ピンとなるため中実ピンに
くらべ放熱性能がよくなる。また、基板に取付ける必要
がないことから、取付ける箇所まで基板を配置する必要
がないためDCジャックの配置について設計の自由度を
上げることができ、機械の薄型化に有効となる。また、
半田による接続を用いていないため、いつでも、容易に
組立てや分解を行うことができる。
【0058】なお、以上の実施形態では、2つのコンタ
クト3,4を備えたジャックについて説明したが、プラ
グの挿抜にともなって、コンタクト4の可動接触子4e
が接触離反する固定接片を備えた電源ジャックにも本発
明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるジャックの組立手順(コ
ンタクトの挿入)を示す斜視図。
【図2】本発明の実施例であるジャックの組立手順(も
う1つののコンタクトの挿入)を示す斜視図。
【図3】本発明の実施例であるジャックの組立手順(コ
ンタクト基底部近傍の曲げ加工)を示す斜視図。
【図4】本発明の実施例であるジャックの組立手順(圧
着部の収納)を示す斜視図。
【図5】本発明の実施例であるジャックの組立手順(カ
バーの係合)を示す斜視図。
【図6】本発明の実施例であるジャックの組立手順(組
み立て完成)を示す斜視図。
【図7】図6の電源ジャックを表側から見た斜視図。
【図8】図5のカバーを裏側から見た斜視図。
【図9】ハウジングを裏側から見た斜視図。
【図10】J字型コンタクトの斜視図。
【図11】図9の平面図。
【図12】図11のA−A線断面図。
【図13】図11のB−B線断面図。
【図14】図11のC−C線断面図。
【図15】中空柱形状コンタクトの電流量と温度上昇の
関係を示すグラフ。
【図16】本発明の1つの実施例であるジャックを適用
した電気機器を示した斜視図。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a ハウジングの表面 1b ハウジングの裏面 3 中空柱形状コンタクト 3a コンタクト本体 3b L字型舌片 3c 第1の圧着部 4 J字型コンタクト 4a コンタクト本体 4b 第2の圧着部 4d ガイド板 4e 弾性可動接触子 4f 楔隆起部 5 隔壁 6 プラグ接続開口 7 コンタクト挿入開口 8 隔壁 9 第1の挿入室 10 第2の挿入室 11 隔壁 14 第1の開口 15 第2の開口 17 突起部 18 ランス 19 スリット 20 段部 25 ガイド溝 26 小片(ランス) 36 ガイド溝 37 ストッパー 38 隆起部 40 リード線挿通部 41 リード線挿通部 42 カバー 43 スライド突起 44 スリット 47 スリット 48 楔状隆起部 51 リード線 52 リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紀平 覚 神奈川県横浜市港北区樽町4丁目4番36号 日本圧着端子製造株式会社東京技術セン ター内 (72)発明者 鷲埜 清 神奈川県横浜市港北区樽町4丁目4番36号 日本圧着端子製造株式会社東京技術セン ター内 (72)発明者 深見 剛 神奈川県横浜市港北区樽町4丁目4番36号 日本圧着端子製造株式会社東京技術セン ター内 (72)発明者 加藤 正人 神奈川県横浜市港北区樽町4丁目4番36号 日本圧着端子製造株式会社東京技術セン ター内 Fターム(参考) 5E087 EE02 EE09 FF04 FF13 GG17 HH01 PP02 QQ03 RR06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のハウジングと、このハウジング
    に組み込まれた導電性のコンタクトと、を備えたジャッ
    クであって、以下のようなジャック。前記コンタクト
    は、以下のようなものである。 (A1)前記ハウジングからその一部が外部に露出され
    ている。 (A2)該ジャックが取り付けられる機器の電源回路に
    接続されるリード線を圧着により接続する圧着部を備え
    る。前記ハウジングは、以下のようなものである。 (B1)ハウジングの一部がカバーにより覆われてい
    る。 (B2)リード線が延出されるリード線挿通部を備え
    る。前記コンタクトと前記ハウジングとは、以下のよう
    に組み合わされている。 (C1)前記コンタクトが前記ハウジングの所定の位置
    に固定されるように、前記コンタクトと前記ハウジング
    とのそれぞれに係止手段を備え、当該係止手段が係合し
    ていることにより当該コンタクトが当該ハウジングに固
    定されている。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングは、前記リード線挿通部
    に対応した開口(「リード線挿通開口」)を備えること
    を特徴とする請求項1に記載のジャック。
  3. 【請求項3】 前記コンタクトが前記ハウジングに挿入
    されるべく設けられた開口であって、前記カバーにより
    覆われるところに設けられたもの(「コンタクト挿入開
    口」)は前記リード線挿通開口につながっていることを
    特徴とする請求項2に記載のジャック。
  4. 【請求項4】 前記コンタクト挿入開口は、前記カバー
    を前記リード線挿通部のリード線延出方向にスライドす
    ることにより閉塞されるものであることを特徴とする請
    求項2又は3に記載のジャック。
  5. 【請求項5】 リード線を介して電気的なエネルギ供給
    部又は需要部に接続されるジャックにおいて、 該ジャックは、 該ジャックに接続される外部端子と接触し、前記リード
    線と圧着により接続される圧着部を有するコンタクト
    と、 該コンタクトを内部に挿入するための開口(「コンタク
    ト挿入開口」)及び挿入室(「コンタクト挿入室」)を
    有するハウジングと、 該コンタクト挿入開口を、前記コンタクトが前記コンタ
    クト挿入室に挿入された状態で閉塞するカバーと、を含
    み、 前記ハウジングは、 前記圧着部が収納される圧着部収納通路と、 該圧着部収納通路からリード線をハウジング外部に延出
    するリード線挿通部と、を含むことを特徴とするジャッ
    ク。
  6. 【請求項6】 前記コンタクトは、専用のリード線と第
    1の圧着部において圧着により接続された中空であって
    柱形状をしているコンタクト(「中空柱形状コンタク
    ト」)を含み、 前記コンタクト挿入開口は、該中空柱形状コンタクトを
    挿入するための第1の開口を含むことを特徴とする請求
    項5に記載のジャック。
  7. 【請求項7】 前記中空柱形状コンタクトは、前記第1
    の圧着部に向かう前記中空柱形状の基底部近傍に、L字
    型の舌片(「L字型舌片」)を有し、 前記コンタクト挿入室が、前記中空柱形状コンタクトを
    挿入する第1の挿入室を含み、 前記第1の開口は、前記中空柱形状コンタクトを該第1
    の挿入室に挿入するように開口し、 前記第1の挿入室は、 前記中空柱形状コンタクトを柱軸に沿って挿入させる柱
    挿入開口と、 該柱挿入開口の近傍に、前記L字型舌片に係合して前記
    中空柱形状コンタクトの柱軸を中心とする回転を抑制す
    る第1の係止部と、 前記中空柱形状コンタクトの前記柱挿入開口への挿入の
    際に前記L字型舌片に当接して所定の位置に止める第2
    の係止部と、を含むことを特徴とする請求項6に記載の
    ジャック。
  8. 【請求項8】 前記中空柱形状コンタクトは、前記第1
    の圧着部に向かう前記中空柱形状コンタクトの基底部近
    傍に、柱接続基底部及び係合基底部を有し、 前記ハウジングの第1のコンタクト挿入室が、前記係合
    基底部を係止して前記中空柱形状コンタクトの前記ハウ
    ジングからの脱落防止用の第3の係止部を含むことを特
    徴とする請求項6又は7に記載のジャック。
  9. 【請求項9】 前記コンタクトは、専用のリード線と第
    2の圧着部において圧着により接続された弾性可動接触
    子を有する断面形状がJ字型となるコンタクト(「J字
    型コンタクト」)を含み、 前記コンタクト挿入開口は、該J字型コンタクトを挿入
    するための第2の開口を含むことを特徴とする請求項5
    又は6に記載のジャック。
  10. 【請求項10】 前記J字型コンタクトは、 J字型の主縦断面を構成する矩形の背面板(「矩形背面
    板」)と、 該矩形背面板から前面にある前記弾性可動接触子へ向か
    う途中に配置され前記弾性可動接触子に弾性による戻し
    力を担保する下方屈曲部と、 該矩形背面の両側面からL字状にJ字型の前面方向に延
    びる左及び右のガイド板と、を有し、 前記コンタクト挿入室が、前記J字型コンタクトを挿入
    する第2の挿入室を含み、 前記第2の開口は、前記J字型コンタクトを該第2の挿
    入室に挿入するように開口し、 前記第2の挿入室は、前記J字型コンタクトを前記第2
    の挿入室に導くように前記左及び右のガイド板を案内す
    るそれぞれ左及び右のスリット状の開口(「スリット開
    口」)を含むことを特徴とする請求項9に記載のジャッ
    ク。
  11. 【請求項11】 前記J字型コンタクトは、 前記左及び右のガイド板の下方先端の先端エッジと、 略平坦な矩形の板材から構成される前記矩形背面板に前
    記ハウジングへの挿入方向に対して楔状に隆起する楔隆
    起部と、を含み、 前記第2のコンタクト挿入室は、 前記第2の挿入室に挿入される前記J字型コンタクトを
    該先端エッジに当接させることにより係止させる前記第
    2の挿入室の内壁に形成される第4の係止部と、 前記楔隆起部と係合する前記第2の挿入室の内壁より延
    びる小片からなる第5の係止部と、を含むことを特徴と
    する請求項10に記載のジャック。
  12. 【請求項12】 前記コンタクトは、 専用のリード線と第1の圧着部において圧着により接続
    された中空であって柱形状をしているコンタクト(「中
    空柱形状コンタクト」)と、 専用のリード線と第2の圧着部において圧着により接続
    された弾性可動接触子を有する断面形状がJ字型となる
    コンタクト(「J字型コンタクト」)と、を含み、 前記コンタクト挿入開口は、 前記中空柱形状コンタクトを挿入するための第1の開口
    と、 前記J字型コンタクトを挿入するための第2の開口と、
    を含み、 前記ハウジングは、前記第1の開口と第2の開口との間
    であって、前記第1の圧着部と第2の圧着部とを隔離す
    るように前記コンタクト挿入開口の開口側に延びる圧着
    部隔離壁を含むことを特徴とする請求項9に記載のジャ
    ック。
  13. 【請求項13】 前記コンタクト挿入開口が略矩形形状
    であり、前記ハウジングが該コンタクト挿入開口を規定
    する複数の辺を有し、該複数の辺のうち対向する少なく
    とも2つの辺の少なくとも一部に前記カバーの側端部と
    組み合って前記カバーを前記コンタクト挿入開口を閉塞
    するようにスライドさせるガイド部材を含むことを特徴
    とする請求項5〜12のいずれかに記載のジャック。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載のジ
    ャックを用いた電子機器。
  15. 【請求項15】 請求項1〜13のいずれかに記載のジ
    ャックを用いた薄型ノートパソコン。
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